JP6071110B2 - Voc分解除去用触媒、及びそれを用いたvoc分解除去方法 - Google Patents

Voc分解除去用触媒、及びそれを用いたvoc分解除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6071110B2
JP6071110B2 JP2013053159A JP2013053159A JP6071110B2 JP 6071110 B2 JP6071110 B2 JP 6071110B2 JP 2013053159 A JP2013053159 A JP 2013053159A JP 2013053159 A JP2013053159 A JP 2013053159A JP 6071110 B2 JP6071110 B2 JP 6071110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voc
removal
decomposition
catalyst
voc decomposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013053159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014176822A (ja
Inventor
伊藤 由彦
由彦 伊藤
榊原 雄二
雄二 榊原
福本 和広
和広 福本
鈴木 賢一郎
賢一郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2013053159A priority Critical patent/JP6071110B2/ja
Publication of JP2014176822A publication Critical patent/JP2014176822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6071110B2 publication Critical patent/JP6071110B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

本発明は、VOC分解除去用触媒、及びそれを用いたVOC分解除去方法に関する。
VOCは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Conpounds)の略称であり、揮発性有機化合物は、大気中で揮発して気体となる有機化合物の総称である。VOCとしては、例えば、トルエン、ベンゼン、キシレン及び酢酸エチル等が挙げられ、塗料、接着剤及び印刷インキ等の幅広い用途に用いられている。
他方、光化学オキシダントによる大気汚染は未だ深刻であり、特に東京や名古屋等の都市部においては、光化学オキシダント濃度が環境基準値を満たしておらず、人体への影響が懸念されている。このような光学オキシダントの原因としては自動車等の内燃機関から排出される排ガス等、様々なものが挙げられるが、前記VOCも光学オキシダントの発生原因の一つである。そのため、近年では大気中へのVOC排出量は厳しく規制される傾向にあり、特にVOCの固定発生源である工場等においては、VOC排出量のさらなる低減対策が求められている。
VOC排出量を低減するためのVOC処理技術としては、例えば、VOCを活性炭や金属酸化物等の多孔体に吸着させて回収する吸着法、触媒を用いてVOCを酸化分解する触媒法、VOCを高温で燃焼させて酸化分解させる燃焼法、及び前記触媒法と燃焼法とを組み合わせた触媒燃焼法等が知られている。前記触媒法に用いられる触媒としては光触媒が代表的であるが、処理速度が遅いことや、分解することができるVOC量が少ないという問題を有していた。さらに、前記触媒燃焼法に用いられる触媒としてはハニカム状やペレット状の担体に白金やパラジウム等の貴金属を担持させた触媒が挙げられるが、被毒により触媒活性が低下しやすいという問題や、原材料となる貴金属の調達が困難であるという問題を有していた。
また、他のVOC分解除去用触媒としては、例えば、活性二酸化マンガン、[on line]、日本電化学工業株式会社、[平成25年2月20日検索]、インターネット(URL:http://www.jmc.co.jp/jmc.nsf/item/cd2492010155017)(非特許文献1)や、マンガン系無機化学品、[on line]、中央電気工業株式会社、[平成25年2月20日検索]、インターネット(URL:http://www.chu−den.co.jp/product/function/manganmuki.html)(非特許文献2)に記載されているような二酸化マンガン(MnO)が知られている。しかしながら、二酸化マンガンによるVOCの分解除去性能は未だ十分ではないという問題を有していた。
活性二酸化マンガン、[on line]、日本電化学工業株式会社、[平成25年2月20日検索]、インターネット(URL:http://www.jmc.co.jp/jmc.nsf/item/cd2492010155017) マンガン系無機化学品、[on line]、中央電気工業株式会社、[平成25年2月20日検索]、インターネット(URL:http://www.chu−den.co.jp/product/function/manganmuki.html)
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、優れたVOC分解除去性能を有するVOC分解除去用触媒、及びそれを用いたVOC分解除去方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、マンガン塩化物を金属酸化物担体に担持させ、さらに前記マンガン塩化物の担持量を特定の範囲内とすることによって、優れたVOC分解除去性能が発揮されることを見出した。また、このようなVOC分解除去性能は、オゾンを併用した場合に著しく向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のVOC分解除去用触媒は、金属酸化物担体と、前記金属酸化物担体に担持されたマンガン塩化物とを備えており、前記マンガン塩化物の金属換算での担持量が前記金属酸化物担体100質量部に対して1〜5質量部であり、かつ、前記金属酸化物担体が、アルミナ、シリカ及びチタニアからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、ことを特徴とするものである
本発明のVOC分解除去方法は、VOCを含有するガスと前記本発明のVOC分解除去用触媒とをオゾンの存在下で接触させることにより前記VOCを分解除去することを特徴とするものである。
なお、本発明のVOC分解除去用触媒を用いることによって優れたVOC分解除去性能が発揮される理由は必ずしも定かではないが、本発明者らは以下のように推察する。すなわち、非特許文献1〜2に記載されているような二酸化マンガン等のマンガン酸化物とオゾンとを併用した場合には、オゾンがマンガンに分解されて生じる酸化活性種によってVOCが分解除去される。これに対して、マンガン塩化物を備える本発明のVOC分解除去用触媒とオゾンとを併用した場合においては、前記マンガン酸化物を用いた場合と同様にオゾンがマンガンに分解されて生じる酸化活性種によってVOCが分解除去されるが、マンガン塩化物から生じる塩素イオンによってオゾンの分解がさらに促進され、前記VOC分解除去が促進されるため、優れたVOC分解除去性能が発揮されるものと本発明者らは推察する。
さらに、本発明のVOC分解除去用触媒においては、マンガン塩化物が金属酸化物担体に担持されることにより、前記金属酸化物担体中にVOC及びオゾンが分散、吸着されるため、VOC分解除去率がより向上すると共に、前記金属酸化物担体の表面上においてマンガン塩化物から塩素イオンが生じやすくなるために上記VOC分解除去がさらに促進され、特に優れたVOC分解除去性能が発揮されるものと本発明者らは推察する。また、本発明のVOC分解除去用触媒において、上記のような塩素イオンによるVOC分解除去促進作用はマンガン塩化物の担持量が多くなるにつれて向上するが、所定の担持量を超えるとかえってマンガン塩化物によってVOC分解除去性能が阻害されるようになるものと本発明者らは推察する。
本発明によれば、優れたVOC分解除去性能を有するVOC分解除去用触媒、及びそれを用いたVOC分解除去方法を提供することが可能となる。
VOC分解除去用触媒におけるマンガン塩化物の担持量とトルエン分解除去率との関係を示すグラフである。 実施例2、4、5、及び比較例2〜6で得られたVOC分解除去用触媒のトルエン分解除去率、並びに、比較例7におけるトルエン分解除去率を示すグラフである。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
先ず、本発明のVOC分解除去用触媒について説明する。本発明のVOC分解除去用触媒は、金属酸化物担体と、前記金属酸化物担体に担持されたマンガン塩化物とを備えており、前記マンガン塩化物の金属換算での担持量が前記金属酸化物担体100質量部に対して1〜5質量部であることを特徴とするものである。
本発明において、VOCとは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称であり、前記揮発性有機化合物とは、揮発性を有し、大気中(常温常圧)において揮発して気体となる有機化合物の総称である。前記VOCとしては、トルエン、ベンゼン、キシレン、酢酸エチル、エチルベンゼン、スチレン、エタノール、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド等が挙げられる。本発明のVOC分解除去用触媒は、VOCを分解することによって、このようなVOCを含有するVOC含有ガス中からVOCを除去することが可能な触媒であり、好ましくは、VOCを酸化分解することによってVOC含有ガス中からVOCを除去することが可能な触媒である。本発明のVOC分解除去用触媒は、前記VOCの中でも、特に、トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの分解除去性能に優れている。さらに、本発明のVOC分解除去用触媒は、オゾン存在下においてVOCを分解除去するVOC分解除去用触媒として特に優れている。
本発明においては、金属酸化物担体にマンガン塩化物を担持させることによって、特にオゾン存在下において高いVOC分解除去性能を達成することができる。一方、マンガン塩化物以外のマンガンの塩(例えば、硫化マンガン(MnSO)等のマンガンの硫化物)や、マンガンの酸化物(例えば、二酸化マンガン(MnO)等)を金属酸化物担体に担持させた場合には、たとえオゾン存在下であっても、十分なVOC分解除去性能を発揮させることができない。
本発明に係る金属酸化物担体としては、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、セリア、イットリア、ランタナ、マグネシア、ゼオライト、シリカアルミナ、アルミノリン酸塩(ALPO)、シリコアルミノリン酸塩(SAPO)等を含有するものが挙げられ、これらのうちの1種を単独で含有するものであっても2種以上を組み合わせて含有するものであってもよく、CeO−ZrO−Y−La4元系複合金属酸化物、CeO−ZrO−Y3元系複合金属酸化物、CeO−ZrO、CeO−YCeO−La、ペロブスカイト、及びスピネル等の複合酸化物であっても、これらの固溶体であっても混合物であってもよい。本発明において、このような金属酸化物担体としては、安価で、かつ、比表面積が大きくガスを吸着する性能が高い傾向にあるという観点から、アルミナ、シリカ及びチタニアからなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
また、本発明に係る金属酸化物担体としては、十分な比表面積が得られるという観点から多孔質体であることが好ましく、具体的には、窒素吸着法により求めた比表面積が10m/g以上(より好ましくは50〜700m/g)であることが好ましい。比表面積が前記下限未満であるとVOC含有ガスを吸着する性能が低下してVOC分解除去性能が低下する傾向にある。
また、本発明に係る金属酸化物担体においては、窒素吸着法により求めた中心細孔直径が2〜100nmであることが好ましく、5〜50nmであることがより好ましい。中心細孔直径が前記下限未満であると、VOC含有ガス及びオゾンが金属酸化物担体の細孔内に十分に拡散されず、担体の外表面及び細孔内におけるVOCの分解除去性能が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、VOC含有ガスを吸着する性能が低下してVOC分解除去性能が低下する傾向にある。
さらに、本発明に係る金属酸化物担体においては、窒素吸着法により求めた細孔容積が0.3〜1.5cm/gであることが好ましい。細孔容積が前記下限未満であると、ガス拡散性能が低下してVOC分解除去性能が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えるとガス吸着性能が低下してVOC分解除去性能が低下する傾向にある。
なお、本発明において、多孔質体の比表面積、中心細孔直径及び細孔容積は窒素吸着法で得られた窒素吸着等温線からBET等温吸着式により求めることができる。すなわち、例えば、先ず、VOC分解除去用触媒を液体窒素温度(−196℃)に冷却して窒素ガスを導入し、定容量法あるいは重量法によりその吸着量を求め、次いで、導入する窒素ガスの圧力を徐々に増加させ、各圧力に対する窒素ガスの吸着量をプロットして吸着等温線を得る。前記比表面積は、前記吸着等温線からBET等温吸着式を用いてBET比表面積として算出することができる。また、前記中心細孔径は、前記吸着等温線を用いて、Cranston−Inklay法、Pollimore−Heal法、BJH法等の計算法を採用することにより得られた細孔径分布曲線の最大ピークにおける細孔半径を2倍した値として算出することができる。さらに、前記細孔容積は、前記窒素吸着等温線を用いて相対圧が最高値となるときの窒素吸着量から求めることができる。
また、本発明に係る金属酸化物担体の形態は特に限定されないが、例えば粉末状である場合には、平均粒子径(一次粒子径)が0.002〜0.2μmであることが好ましい。平均粒子径が前記下限未満であると、ガス拡散性能が低下してVOC分解除去性能が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ガス吸着性能が低下してVOC分解除去性能が低下する傾向にある。なお、本発明において、粒子の平均粒子径は任意の100個以上の粒子を透過型電子顕微鏡(TEM)により測定して各粒子の粒子径を求め、その値を平均化することにより求めることができる。また、このような粒子径は、粒子の断面の最大直径を意味し、粒子の断面が円形ではない場合には、その粒子の断面の最大の外接円の直径とする。なお、前記金属酸化物担体は、通常、前記一次粒子の空隙によって前述の細孔を形成するものであるが、本発明においては、前記細孔の形態は特に制限されず、前記一次粒子内に前記細孔を有するものであってもよい。
さらに、本発明に係る金属酸化物担体を製造する方法は特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができる。また、このような金属酸化物担体としては市販のものを用いてもよい。
本発明に係るマンガン塩化物としては、化学式MnClで表される二塩化マンガン(II)、化学式MnClで表される三塩化マンガン(III)が挙げられる。これらの中でも、本発明に係るマンガン塩化物としては、よりオゾン分解性に優れ、VOC分解除去性能がより向上する傾向にあるという観点から、二塩化マンガン(II)が好ましい。
このようなマンガン塩化物としては、粒子状であることが好ましく、その平均一次粒子径が1.0〜50nmであることがより好ましく、2.0〜20nmであることがさらに好ましい。平均一次粒子径が前記下限未満であると、前記金属酸化物担体との親和性が強くなり過ぎて活性点として十分に機能しない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ガスとの接触面積が減少し、VOC分解除去性能が低下する傾向にある。
本発明のVOC分解除去用触媒において、前記マンガン塩化物の担持量としては、金属換算での担持量(マンガン担持量)で、前記金属酸化物担体100質量部に対して1〜5質量部であることが必要である。担持量が前記下限未満である場合、及び、前記上限を超える場合にはいずれも、十分なVOC分解除去性能が発揮されず、VOCの除去率が低下する。また、前記マンガン塩化物の金属換算での担持量としては、前記金属酸化物担体100質量部に対して1.5〜4質量部であることが好ましく、2〜3質量部であることがより好ましい。担持量が前記下限未満であると、触媒反応の活性点が不足してVOC分解除去性能が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、マンガン塩化物が粗大化してガスとの接触面積が減少し、VOC分解除去性能が低下する傾向にある。
また、本発明のVOC分解除去用触媒としては、本発明の効果を阻害しない範囲内において、Pt、Pd、Rh、Ir、Au、Ag、Ru、Os等の貴金属や、Ni、Co、Fe、Cu等をさらに含有していてもよいが、本発明のVOC分解除去用触媒は前記貴金属を含有しなくとも十分な反応活性を発揮することができるため、製造コストを低減させる観点からは、前記貴金属を含有しないことが好ましい。
本発明のVOC分解除去用触媒の製造方法としては、特に制限されないが、例えば、先ず、前記マンガン塩化物を含む水溶液を準備し、次いで、前記金属酸化物担体からなる粉末に前記水溶液を接触せしめた後に水分を除去することにより、前記金属酸化物担体の表面に前記マンガン塩化物が担持されたVOC分解除去用触媒を得る方法が挙げられる。前記水溶液におけるマンガン濃度、前記水溶液と前記金属酸化物担体との仕込み比は特に制限されず、得られるVOC分解除去用触媒における前記マンガン塩化物の担持量が上記範囲内となるように適宜調整することができる。
前記マンガン塩化物を含む水溶液を前記金属酸化物担体粉末に接触せしめる方法としては、特に制限されず、前記水溶液を前記金属酸化物担体粉末に含浸せしめる方法等、公知の方法を適宜採用できる。また、前記水分を除去する方法としては、特に制限されないが、例えば、大気中において400℃以下(好ましくは100〜300℃)で加熱することが好ましい。加熱温度が前記上限を超えると、マンガン塩化物が酸化物となってしまい、得られる触媒におけるVOC分解除去性能が低下する傾向にある。さらに、前記加熱の時間としては、前記加熱温度によって異なるものであるため一概には言えないが、通常1〜48時間程度であることが好ましい。
本発明のVOC分解除去用触媒の使用形態としては特に制限されず、例えば、粉末状の触媒をそのまま用いてもよく、粉末状の触媒を定法によりペレット成形してペレット状の触媒としてもよく、粉末状の触媒を含有するスラリーを他の基材に被覆成形して用いてもよい。また、このような成形に際しては、本発明に係る金属酸化物担体にマンガン塩化物を担持させた後に成形を施してもよく、また、本発明に係る金属酸化物担体に成形を施した後にマンガン塩化物を担持させてもよい。
また、前記他の基材としては特に制限されず、モノリス担体基材(ハニカムフィルタ、高密度ハニカム等)、フォームフィルタ基材、ペレット状基材、プレート状基材等が好適に採用される。また、このような基材の材質も特に制限されず、コージエライト、炭化ケイ素、ムライト等のセラミックスからなる基材や、クロム及びアルミニウムを含むステンレススチール等の金属からなる基材が好適に採用される。
次に、本発明のVOC分解除去方法について説明する。本発明のVOC分解除去方法は、VOCを含有するガスと前記本発明のVOC分解除去用触媒とをオゾンの存在下で接触させることによりVOCを分解する方法である。
前記VOCを含有するガスとしては、VOCを含有する空気等が挙げられる。本発明のVOC分解除去方法において、前記ガス中のVOCの濃度としては、0.05ppm以上であることが好ましく、0.1〜1000ppmであることがより好ましい。VOC濃度が前記下限未満であると、触媒に吸着するVOC量が少なく分解反応が抑制される傾向にあり、他方、前記上限を超えると、触媒に吸着するVOC量が飽和されるために未反応のVOCが放出される傾向にある。
前記VOCを含有するガス(VOC含有ガス)と前記VOC分解除去用触媒とをオゾンの存在下で接触させる方法としては特に制限はなく、前記VOC含有ガス、前記VOC分解除去用触媒及び前記オゾンを含有するガス(オゾン含有ガス)を反応容器に投入して反応させた後、VOC除去後のガスを回収するバッチ式であっても、VOC分解除去用触媒を充填した触媒床に前記VOC含有ガスと前記オゾン含有ガスとを別々の供給元から同時に流通させるか、あるいは、VOC及びオゾンを含有する混合ガスを先ず調製してこれを前記触媒床に流通させる流通式であってもよい。
前記オゾン含有ガス及び前記混合ガスとしては、オゾンあるいはVOC及びオゾンを含有する空気等が挙げられる。本発明のVOC分解除去方法において、前記VOC分解除去用触媒と併用するオゾンの濃度としては、反応雰囲気中において0.1ppm以上であることが好ましく、0.2〜1000ppmであることがより好ましい。オゾン濃度が前記下限未満であると、反応するオゾン量が少なくなるためにVOC分解除去性能が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、オゾン生成のために必要なエネルギーが増大する傾向にある。
また、前記混合ガスを流通させる場合、その流量としては、VOC分解除去用触媒1gに対して0.1〜50L/minであることが好ましく、0.5〜10L/minであることがより好ましい。ガスの流量が前記下限未満であると装置重量や容量が過大となる傾向にあり、他方、前記上限を超えるとガスと触媒との接触時間が短くなってVOC分解除去性能が低下する傾向にある。
さらに、前記VOC含有ガスとVOC分解除去用触媒とを接触させる際の条件は適宜設定することができるが、接触温度としては、マンガン塩化物が酸化物となってVOC分解除去性能が低下してしまうことを抑制するという観点から、300℃以下であることが好ましく、オゾンの熱分解を抑制し、VOCを効率的に分解除去できるという観点から、室温(25℃)〜200℃であることがより好ましい。
また、本発明のVOC分解除去方法における反応雰囲気としては、酸化雰囲気にあることが好ましく、反応雰囲気中における酸化性ガス濃度が0.1容量%以上にあることが好ましく、0.1〜20容量%にあることがより好ましい。前記酸化性ガス濃度が前記下限未満であるとVOC分解除去性能が低下する傾向にある。前記酸化性ガスとしては、酸素、一酸化窒素等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。このような本発明のVOC分解除去方法により、VOC含有ガスから、VOCを22%以上、好ましくは25%以上除去することが可能である。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<VOC分解除去用触媒の調製>
先ず、マンガン塩化物(MnCl、和光純薬工業社製)をイオン交換水に溶解させて二塩化マンガン水溶液を調整した。次いで、金属酸化物担体(アルミナ粉末、日揮ユニバーサル社製「TN−4」)を前記二塩化マンガン水溶液に混合し、二塩化マンガンが溶解したアルミナ水分散液を得た。次いで、前記アルミナ水分散液を100℃において1時間程度放置して水分を蒸発乾涸させた後、110℃において12時間加熱して固形分をさらに乾燥させて、マンガン塩化物(MnCl)がアルミナに担持され、マンガン塩化物の金属換算での担持量(マンガンの担持量)がアルミナ100質量部に対して1.0質量部であるVOC分解除去用触媒を得た。
<VOC分解除去率測定>
先ず、得られたVOC分解除去用触媒を、粒子径が0.5〜1.0mm、嵩密度が0.3〜0.8g/cmのペレット状に成形した。このペレット状触媒0.5gを、オゾン発生器(荏原実業社製「OZSD−3000AS」)に接続した排ガス触媒評価装置(ベスト測器社製「CATA−5000」)の触媒床に充填した。次いで、この触媒床にオゾン(130ppm)、酸素(10容積%)、トルエン(130ppmC(炭素換算濃度))、及び窒素(残り)を含む混合ガス(入ガス)を75℃、流量5L/minの条件で流通させ、前記触媒床に前記混合ガスを流通させて30分後に、前記触媒床通過前後の混合ガス(出ガス)中のトルエン(THC)濃度を測定し、VOC分解除去率(トルエン分解除去率)を次式:
VOC分解除去率(%)={(入ガスTHC濃度−出ガスTHC濃度)/入ガスTHC濃度}×100
により求めた。
(実施例2)
前記金属酸化物担体に対するマンガン塩化物の金属換算での担持量(マンガンの担持量)がアルミナ100質量部に対して2.5質量部となるように前記アルミナ水分散液を調製したこと以外は実施例1と同様にして、VOC分解除去用触媒(マンガン塩化物の金属換算での担持量:アルミナ100質量部に対して2.5質量部)を得た。また、このVOC分解除去用触媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(実施例3)
前記金属酸化物担体に対するマンガン塩化物の金属換算での担持量(マンガンの担持量)がアルミナ100質量部に対して5.0質量部となるように前記アルミナ水分散液を調製したこと以外は実施例1と同様にして、VOC分解除去用触媒(マンガン塩化物の金属換算での担持量:アルミナ100質量部に対して5.0質量部)を得た。また、このVOC分解除去用触媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(実施例4)
前記金属酸化物担体として前記アルミナ粉末に代えてシリカ粉末(富士シリシア社製「Q−50」)を用い、前記金属酸化物担体に対するマンガン塩化物の金属換算での担持量(マンガンの担持量)がシリカ100質量部に対して2.5質量部となるようにシリカ水分散液を調製してこれを用いたこと以外は実施例1と同様にして、VOC分解除去用触媒(マンガン塩化物の金属換算での担持量:シリカ100質量部に対して2.5質量部)を得た。また、このVOC分解除去用触媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(実施例5)
前記金属酸化物担体として前記アルミナ粉末に代えてチタニア粉末(石原産業社製「ST−01」)を用い、前記金属酸化物担体に対するマンガン塩化物の金属換算での担持量(マンガンの担持量)がチタニア100質量部に対して2.5質量部となるようにチタニア水分散液を調製してこれを用いたこと以外は実施例1と同様にして、VOC分解除去用触媒(マンガン塩化物の金属換算での担持量:チタニア100質量部に対して2.5質量部)を得た。また、このVOC分解除去用触媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(比較例1)
前記金属酸化物担体に対するマンガン塩化物の金属換算での担持量(マンガンの担持量)がアルミナ100質量部に対して7.5質量部となるように前記アルミナ水分散液を調製したこと以外は実施例1と同様にして、VOC分解除去用触媒(マンガン塩化物の金属換算での担持量:アルミナ100質量部に対して7.5質量部)を得た。また、このVOC分解除去用触媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(比較例2)
二酸化マンガン触媒(MnO、中央電気工業社製「CMD−200」)をそのままVOC分解除去用触媒として用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(比較例3)
活性化二酸化マンガン触媒(MnO、日本重化学工業社製「AMD−250」)をそのままVOC分解除去用触媒として用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(比較例4)
先ず、マンガン硝酸塩(Mn(NO、和光純薬工業社製)をイオン交換水に溶解させて硝酸マンガン水溶液を調整した。次いで、金属酸化物担体(アルミナ粉末、日揮ユニバーサル社製「TN−4」)を前記硝酸マンガン水溶液に混合し、硝酸マンガンが溶解したアルミナ水分散液を得た。次いで、前記アルミナ水分散液を100℃において1時間程度放置して水分を蒸発乾涸させた後、110℃において12時間加熱して固形分をさらに乾燥させた。さらに、これを空気中、400℃において1時間焼成せしめて、マンガン酸化物(MnO)がアルミナに担持されたVOC分解除去用触媒(マンガン酸化物の金属換算での担持量:アルミナ100質量部に対して2.5質量部)を得た。また、このVOC分解除去用触媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(比較例5)
先ず、マンガン硫酸塩(MnSO、和光純薬工業社製)をイオン交換水に溶解させて硫酸マンガン水溶液を調整した。次いで、金属酸化物担体(アルミナ粉末、日揮ユニバーサル社製「TN−4」)を前記硫酸マンガン水溶液に混合し、硫酸マンガンが溶解したアルミナ水分散液を得た。次いで、前記アルミナ水分散液を100℃において1時間程度放置して水分を蒸発乾涸させた後、110℃において12時間加熱して固形分をさらに乾燥させて、マンガン硫化物(MnSO)がアルミナに担持されたVOC分解除去用触媒(マンガン硫化物の金属換算での担持量:アルミナ100質量部に対して2.5質量部)を得た。また、このVOC分解除去用触媒を用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(比較例6)
アルミナ粉末(日揮ユニバーサル社製「TN−4」)をそのままVOC分解除去用触媒として用いたこと以外は実施例1と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
(比較例7)
流通させる混合ガスのオゾン濃度を0ppmとしたこと以外は実施例2と同様にしてVOC分解除去率を求めた。
図1には、各種VOC分解除去用触媒におけるマンガン塩化物の担持量とトルエン分解除去率との関係を示す(0質量部:比較例6、1質量部:実施例1、2.5質量部:実施例2、5質量部:実施例3、7.5質量部:比較例1)。図1に示した結果から明らかなように、マンガン塩化物の金属換算での担持量が金属酸化物担体100質量部に対して1〜5質量部の範囲内にある場合には金属酸化物がマンガン塩化物を担持していない場合(比較例6)に比べてトルエン分解除去率が高くなることが確認された。また、金属酸化物がマンガン塩化物を担持していてもその担持量が多い場合(比較例1)にはトルエン分解除去率が低下し、一定量以上のマンガン塩化物によりVOC分解除去性能が阻害されるようになることが確認された。
図2には、実施例2、4、5、及び比較例2〜6で得られたVOC分解除去用触媒のトルエン分解除去率、並びに、比較例7におけるトルエン分解除去率を示すグラフを示す。図2に示した結果から明らかなように、従来の二酸化マンガン触媒を単体で用いた場合(比較例2〜3)に比べて、マンガン塩化物が金属酸化物担体に担持された本発明のVOC分解除去用触媒は十分なトルエン分解除去性能を有することが確認された。さらに、二酸化マンガンや硫酸マンガンを金属酸化物担体に担持させても(比較例4〜5)、十分なトルエン分解除去性能は達成されないことが確認された。また、VOC分解除去方法において、オゾンを併用しない場合(比較例7)には、十分なトルエン分解除去性能が達成されないことが確認された。
以上説明したように、本発明によれば、優れたVOC分解除去性能を有するVOC分解除去用触媒、及びそれを用いたVOC分解除去方法を提供することが可能となる。

Claims (2)

  1. 金属酸化物担体と、前記金属酸化物担体に担持されたマンガン塩化物とを備えており、前記マンガン塩化物の金属換算での担持量が前記金属酸化物担体100質量部に対して1〜5質量部であり、かつ、前記金属酸化物担体が、アルミナ、シリカ及びチタニアからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、ことを特徴とするVOC分解除去用触媒。
  2. VOCを含有するガスと請求項1に記載のVOC分解除去用触媒とをオゾンの存在下で接触させることにより前記VOCを分解除去することを特徴とするVOC分解除去方法。
JP2013053159A 2013-03-15 2013-03-15 Voc分解除去用触媒、及びそれを用いたvoc分解除去方法 Expired - Fee Related JP6071110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013053159A JP6071110B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 Voc分解除去用触媒、及びそれを用いたvoc分解除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013053159A JP6071110B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 Voc分解除去用触媒、及びそれを用いたvoc分解除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014176822A JP2014176822A (ja) 2014-09-25
JP6071110B2 true JP6071110B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=51697353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013053159A Expired - Fee Related JP6071110B2 (ja) 2013-03-15 2013-03-15 Voc分解除去用触媒、及びそれを用いたvoc分解除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6071110B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111545164B (zh) * 2020-04-27 2023-05-05 北京泷涛环境科技有限公司 一种用于净化挥发性有机物的过滤材料及其制备方法
CN112044468A (zh) * 2020-10-15 2020-12-08 大连龙缘化学有限公司 一种用于活性染料废气处理的臭氧催化剂、其制备方法及应用

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5080262A (ja) * 1973-11-20 1975-06-30
JPH06218231A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Japan Vilene Co Ltd 脱臭フィルタ
JP3470496B2 (ja) * 1996-05-15 2003-11-25 株式会社日立製作所 オゾンによる脱臭処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014176822A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6486360B2 (ja) 一酸化炭素及び/又は揮発性有機化合物の酸化触媒
CN1090056C (zh) 处理气体物流的催化剂和方法
CN111715205B (zh) 空气污染治理用抗湿催化剂及其制备方法
WO2014104051A1 (ja) 耐珪素被毒性に優れた排ガス浄化用触媒
CN106378132A (zh) 一种有机废气净化催化剂及其制备方法
KR101483079B1 (ko) 악취 제거 및 탄화수소 산화 촉매 및 이의 제조방법
KR20110055082A (ko) 암모니아의 선택산화 촉매 및 이의 제조방법
JP6071110B2 (ja) Voc分解除去用触媒、及びそれを用いたvoc分解除去方法
JP2016043296A (ja) 触媒
JP5503155B2 (ja) 一酸化炭素除去フィルター
JP6225807B2 (ja) Voc分解除去用触媒、その製造方法、及びそれを用いたvoc分解除去方法
JP2018176014A (ja) オゾン分解触媒及びそれを用いたオゾン分解方法、並びに、voc除去触媒及びそれを用いたvoc除去方法
Yin et al. SCR of nitric oxide by hydrogen over Pd and Ir based catalysts with different supports
JP2008200653A (ja) 新規排ガス浄化方法
JP3604740B2 (ja) オゾン分解用触媒及びオゾン分解方法
CN114433060B (zh) 一种含溴石化有机废气处理催化剂及其制备方法和应用
US7514384B2 (en) Inorganic compound containing active oxygen and process for producing the same
JP5706476B2 (ja) 一酸化炭素酸化触媒、及びその製造方法
KR100544693B1 (ko) 휘발성 유기 화합물 및 일산화탄소 제거용 촉매 조성물 및이를 이용한 휘발성 유기 화합물의 산화제거 방법
JP2005254217A (ja) 窒素酸化物除去触媒
JP2005296880A (ja) 活性酸素吸蔵物質及びその製造方法
JP2007209866A (ja) 排ガス浄化用ハニカム触媒
CN112536031A (zh) 用于处理工业废气的催化剂及其制备方法
JP2001029786A (ja) ダイオキシン類酸化触媒
CN107597114B (zh) 一种锰基气凝胶、其制备方法以及利用锰基气凝胶净化废气的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6071110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161225

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees