JP6070111B2 - 加速度センサ - Google Patents
加速度センサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6070111B2 JP6070111B2 JP2012258583A JP2012258583A JP6070111B2 JP 6070111 B2 JP6070111 B2 JP 6070111B2 JP 2012258583 A JP2012258583 A JP 2012258583A JP 2012258583 A JP2012258583 A JP 2012258583A JP 6070111 B2 JP6070111 B2 JP 6070111B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed
- electrode
- acceleration
- sensor
- weight portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Micromachines (AREA)
- Pressure Sensors (AREA)
Description
図1は、本実施形態に係る静電容量型の加速度センサをMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造したチップの概略構成を示している。同図1に示すように、加速度センサ10は、平面視略長方形板状に形成された基板12を備える。加速度センサ10は、基板12の長辺に沿った方向に並設される2つのチップ領域の各々に第1のセンサ21と第2のセンサ31とが形成されている。なお、以下の説明では、同図1に示すように、加速度センサ10の長辺に沿った方向(第1及び第2のセンサ21,31が並設される方向)をX方向、X方向に対して直角で加速度センサ10の短辺に沿った方向をY方向、X方向とY方向との両方に直角となる方向(基板12の基板平面に対して垂直な方向)をZ方向と称し、説明する。
図5に示すように、第1のセンサ21の静電容量部27に設けられる可動電極部30Bは、長辺がX方向に沿った略長方形板状に形成され、長辺の両端部が錘部24に固定されている。この可動電極部30Bが錘部24に固定される部分(以下、「固定部」という)81,82は、錘部24と一体形成されている。
v=f0L4/8EI=14.7(σaL4/Eb2)
上記した式において、f0は加速度a(G)が加わったときに可動電極部30Bに加わる単位長さ当たりの荷重(分布荷重)、Eは可動電極部30Bの材料(例えばシリコン)のヤング率(例えば、169GPa(ギガパスカル))、Iは断面2次モーメント、σは材料の密度(例えば2330kg/m3)である。また、例えば、長さL=270μm(マイクロメートル)、長さh=10μm、厚さb=2μmとする。この場合に、a=10,000(G)の大きさの加速度がセンサ21に加わった場合には、v=2.7μmの変位が生じる。
図6(a)に示すバネ100は、バネ43の一例である。バネ100は、上述したように、互いになす角度が直角となる短辺111と長辺112とが交互に繋がる形状に構成されている。なお、以下の説明では、図6(a)〜(c)に示すように、短辺111の長さをL1、長辺112の長さをL2と称し、説明する。また、図6(a)〜(c)に示す方向はバネ100,100A,100Bが伸縮する方向を示している。
加速度センサ10は、Z方向に対する加速度を第1及び第2のセンサ21,31の両方の出力を用いて検出する構成となっている。ここで、対向する電極の面積をS、電極の距離をd、誘電率をεとすると、静電容量Cは、次式で表される。
C=εS/d・・・・・・・・・(1)
錘部24は、平面方向がZ方向と直交する方向となる平板状に形成されており、Z方向に対する加速度を検出する可動電極の面積Sを他の方向(X方向、Y方向)に比べて大きくすることができる。そのため、本実施形態の第1及び第2のセンサ21,31は、Z方向に作用する加速度を検出するために設けられる静電容量の大きさが他の2方向に対して大きくすることができる。
ΔC/Δd=εS/d2・・・・(2)
また、錘部24に作用する力は、運動方程式、弾性の法則から次式で表される。
F=ma=kΔd(m:錘部24の質量、a:加速度、k:バネ定数)・・(3)
上記式(2)、(3)から静電容量の変化量ΔCは次式で表される。
ΔC=(εS/d2*m/k)a=(C/k*m/d)a・・・・・・(4)
2*Cx/kz=2*Cy/ky=(Cz1/kz1+Cz2/kz2)・・・・(5)
従って、上記式(5)の値を指標として設計することで、互い直交する3軸の各々の方向の加速度に対する感度を同等とすることができ、本実施形態の加速度センサ10を容易に構成することが可能となる。なお、図3に示すように、本実施形態の第1及び第2のセンサ21,31の各々は、コンデンサC1,C2を含むブリッジ回路が構成され、各コンデンサC1,C2の静電容量の差を用いて加速度を算出する。従って、各センサ21,31の各方向に対する感度は、例えば、コンデンサC1,C2のうち一方のコンデンサの容量を2倍した値と相関することとなる。上記した式(5)は、このような静電容量型の加速度センサにおいて用いられるブリッジ回路を加味したものとなっている。
まず、図8(a)に示すコア基板200を準備する。コア基板200は、例えば単結晶シリコンからなるウェハである。第1のセンサ21は、コア基板200上に多数のセンサ素子を形成し、その後にダイシングを行って複数の第1のセンサ21に個片化することにより製造される。
(1)加速度センサ10が備える第1及び第2のセンサ21,31は、第1及び第2固定電極28,29と電極部30(可動電極部30B)とを備える静電容量部27が錘部24の中央部に一列に集約して設けられている。このような構成では、1つの検出方向に対応する静電容量部27が1箇所に集約されることによって、第1及び第2固定電極28,29を基板12に接続する接続部28B,29Bの配置が最適化でき接続部28B,29Bの個数を削減して装置の小型化を図ることが可能となる。また、このような構成では、接続部28B,29Bが省略された部分に応じて錘部24を形成する領域を増大、即ち錘部24の重さを増大させることが可能となり、同一の大きさの静電容量を備える他の加速度センサに比べて感度を向上させることが可能となる。
(2)本実施形態の第1のセンサ21では、各可動電極部30Bの長手方向の両端が固定部81,82において錘部24と接続されている。このような構成では、可動電極部30Bの両端が錘部24に固定されることで、衝撃等により大きな加速度が加わった場合であっても、可動電極部30Bと第1及び第2固定電極28,29との衝突を防止することが可能となる。
また、可動電極部30Bの両端が錘部24に固定され撓みが生じにくい構造となっていることから、所望の静電容量とするために可動電極部30Bの長さL(図5参照)を長くした静電容量部27であっても、第1及び第2固定電極28,29と可動電極部30Bとの短絡の防止を図りつつ、感度の向上を図った加速度センサが構成できる。
例えば、上記実施形態では、第1及び第2のセンサ21,31を2方向の加速度が検出可能な2軸加速度センサとして構成したが、1方向の加速度のみが検出可能な1軸加速度センサとして構成してもよい。例えば、第1のセンサ21のバネ43を、図6(b)に示す第1種類のバネ100Aとして構成し、Y方向の加速度センサを検出する1軸加速度センサとして構成してもよい。このような構成において、例えば、静電容量部27を錘部24の中央部分に集約する、あるいは可動電極部30Bの両端を錘部24に固定してもよい。
Claims (5)
- 基板と、
前記基板から遊離して揺動可能に設けられる錘部と、
前記基板に固定された梁部と、
前記錘部と前記梁部とを連結するバネと、
前記基板に固定される第1固定電極、第2固定電極および第3固定電極と、
前記錘部から延設され前記第1固定電極および前記第2固定電極に対向して設けられる可動電極と、を備え、
前記可動電極は、前記基板の平面方向に平行な第1方向において、前記第1固定電極と前記第2固定電極の間に設けられ、
前記第3固定電極は、前記基板の平面方向に垂直な第2方向において、前記錘部と対向し、
前記バネは、前記基板の平面視、前記基板の平面方向に平行で前記第1方向に直交する第3方向に延びる蛇行した形状であり、
前記バネは、互いになす角度が直角となる短辺と長辺とが交互に繋がり、前記短辺が前記第3方向に沿って設けられ長辺が前記第1方向に沿って設けられるつづら折れ形状に形成され、
前記バネは、前記梁部に固定される固定端と前記錘部に接続される可動端との距離が前記長辺よりも長くなるように構成され、
前記第1固定電極および前記第2固定電極と前記可動電極との距離の変動に応じた静電容量の変化に基づいて、前記第1方向の加速度を検出し、
前記第3固定電極と前記錘部との距離の変動に応じた静電容量の変化に基づいて、前記第2方向の加速度を検出し、
前記可動電極は、前記錘部と接続される固定部を少なくとも2箇所に備えることを特徴とする加速度センサ。 - 前記固定部は、前記可動電極の両端部に備えられることを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
- 前記可動電極は、前記基板の平面に対して直交すると共に前記第1方向に対して直交する平板面であり、
前記固定部は、前記平板面の両端部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の加速度センサ。 - 前記第1固定電極および前記第2固定電極は、隣り合う前記可動電極に挟まれた領域に互いに隣接して配置され、
前記第1固定電極と前記可動電極、及び前記第2固定電極と前記可動電極で、前記錘部の揺動に対して容量値が互いに逆方向に変化することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の加速度センサ。 - 前記第1固定電極および前記第2固定電極と前記可動電極とは、前記錘部の重心位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の加速度センサ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012258583A JP6070111B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 加速度センサ |
US14/090,266 US9316666B2 (en) | 2012-11-27 | 2013-11-26 | Acceleration sensor having a capacitor array located in the center of an inertial mass |
CN201310613108.3A CN103837705B (zh) | 2012-11-27 | 2013-11-27 | 加速度传感器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012258583A JP6070111B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 加速度センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014106080A JP2014106080A (ja) | 2014-06-09 |
JP6070111B2 true JP6070111B2 (ja) | 2017-02-01 |
Family
ID=51027701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012258583A Active JP6070111B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 加速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6070111B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7637160B2 (en) * | 2006-06-30 | 2009-12-29 | Freescale Semiconductor, Inc. | MEMS suspension and anchoring design |
US8047075B2 (en) * | 2007-06-21 | 2011-11-01 | Invensense, Inc. | Vertically integrated 3-axis MEMS accelerometer with electronics |
US8056415B2 (en) * | 2008-05-30 | 2011-11-15 | Freescale Semiconductor, Inc. | Semiconductor device with reduced sensitivity to package stress |
JP5654904B2 (ja) * | 2011-03-04 | 2015-01-14 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 静電容量型加速度センサ |
-
2012
- 2012-11-27 JP JP2012258583A patent/JP6070111B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014106080A (ja) | 2014-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5799929B2 (ja) | 加速度センサ | |
JP4787746B2 (ja) | トランスデューサの製造方法 | |
US9316666B2 (en) | Acceleration sensor having a capacitor array located in the center of an inertial mass | |
JP4719272B2 (ja) | 三軸加速度計 | |
WO2010055716A1 (ja) | 加速度センサ | |
KR100867550B1 (ko) | 가속도 센서 | |
JP2011523905A (ja) | パッケージ応力に対する感度を低くした半導体装置 | |
TWI616656B (zh) | 微機電系統感測器和半導體封裝 | |
TW201026590A (en) | Transducer with decoupled sensing in mutually orthogonal directions | |
JP2000512023A (ja) | 半導体加速度計の懸架構造 | |
US9128114B2 (en) | Capacitive sensor device and a method of sensing accelerations | |
JP6070113B2 (ja) | 加速度センサ | |
KR100513345B1 (ko) | 정전용량형 z축 가속도계 | |
JP5799942B2 (ja) | 加速度センサ | |
US10900996B2 (en) | Micromechanical sensor and method for manufacturing a micromechanical sensor | |
US20180155188A1 (en) | Integrated semiconductor device and manufacturing method | |
JP5292600B2 (ja) | 加速度センサ | |
US9612254B2 (en) | Microelectromechanical systems devices with improved lateral sensitivity | |
JP6070111B2 (ja) | 加速度センサ | |
JP6070112B2 (ja) | 加速度センサ | |
JP5535124B2 (ja) | 加速度センサ | |
JP2008064647A (ja) | 3軸加速度センサ | |
TWI765232B (zh) | 加速度感測結構及加速度感測器 | |
US20240044937A1 (en) | Acceleration sensor | |
JP2010008128A (ja) | Mems |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20150401 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150902 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160629 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6070111 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |