JP6068258B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集する捕集装置を備えた車両の制御装置に関する。
近年、自動車等の車両においては、エンジンからの排気ガスを浄化する排気浄化装置の一部として、エンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM;Particulate Matter)を濾過・捕集するための捕集装置を搭載している。このような捕集装置は、ディーゼルエンジンではDPF(Diesel Particulate Filter)、ガソリンエンジンではGPF(Gasoline Particulate Filter)と呼ばれるフィルタから構成されるのが一般的である。
しかしながら、フィルタからなる捕集装置は、PMの堆積により濾過・捕集性能が低下するため、堆積したPMを除去して初期状態に再生するための再生制御を所定のタイミングで行う必要がある。フィルタの再生制御は、エンジンの排気ガスの温度を上昇させてフィルタに堆積したPMを強制的に燃焼させる制御が一般的ではあるが、エンジン負荷が低い状態では、排気ガス温度を効果的に昇温させることが困難となる。
このため、特許文献1には、ナビゲーションシステムより得られる道路情報に基いて、排ガス中の微粒子を捕集するフィルタよりも上流側の酸化触媒を活性化させた走行を行なうことができるか否かを判定し、該走行を行なうことができないときにフィルタの再生を禁止する技術が開示されている。
特開2005−256820号公報
しかしながら、特許文献1では、ナビゲーションシステムから取得した間接的な道路情報に基づいてフィルタの再生を禁止するか否かを判断しており、実際の交通環境に基づいて再生禁止の判断をしているわけでない。このため、実際の道路上の信号機の信号灯の切り替わりや右左折車両による一時停車等の実際の交通環境における予測し難い状況に対処することは困難であり、フィルタの再生を開始した直後に再生を停止するといった不完全又は無理な再生となり、この不完全又は無理な再生に起因する車体振動によってドライバに不快感を与える虞があるばかりでなく、不要な燃料の浪費を招いてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集する捕集装置の再生を実施する際に、実際の交通環境に基づいて再生の可否を判断し、不完全又は無理な再生を回避することのできる車両の制御装置を提供することを目的としている。
本発明による車両の制御装置は、自車両のエンジンから排出される排ガス中に含まれる粒子状物質を捕集する捕集装置を備えた車両の制御装置において、前記捕集装置に堆積した粒子状物質を除去するための再生制御を運転条件に応じて実行する再生制御部と、自車両前方の信号機を検出し、該信号機の点灯色を識別する信号機検出部と、前記信号機検出部で前記信号機が検出され、検出された前記信号機の点灯色が赤色又は黄色の場合、前記再生制御の実行を禁止する再生制御禁止部とを備えるものである。
本発明によれば、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集する捕集装置の再生を実施する際に、実際の交通環境に基づいて再生の可否を判断し、不完全又は無理な再生を回避することができる。
エンジン及び電子制御系の構成図 DPF再生制御に係る機能ブロック図 DPF再生制御のフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1はエンジンであり、本実施の形態においては、ディーゼルエンジンを例に取って説明する。このエンジン1の燃焼室2に、吸気弁3,排気弁4を介して吸気通路5,排気通路6が連通されている。吸気通路5の上流側には吸気チャンバ40が形成され、この吸気チャンバ40の上流に、スロットル弁10が介装されている。吸気チャンバ40には、スロットル弁10下流の空気圧を絶対圧で検出する吸気圧センサ37が臨まされている。
スロットル弁10は、後述するエンジン制御ユニット(ECU)50からの制御信号によってスロットル弁10の開度を調整し、吸気量(新気量)を制御する吸気アクチュエータ11に連設されている。また、スロットル弁10の上流側には、インタークーラ12が介装され、このインタークーラ12の上流側に、ターボ過給機13のコンプレッサ13aが介装されている。更に、ターボ過給機13のコンプレッサ13a上流側には、エアクリーナ14が介装され、このエアクリーナ14の下流側に、吸気温を検出する吸気温センサ15を内蔵する吸入空気量センサ16が介装されている。
一方、エンジン1の排気通路6には、ターボ過給機13のタービン13bが介装され、タービン13b上流側の排気通路6が排気ガス還流(EGR)通路17を介してスロットル弁10下流側の吸気通路5にバイパス接続されている。EGR通路17には、ECU50からの制御信号によってEGR量を制御するEGR制御弁18と、EGRガスを冷却するEGRクーラ19とが介装されている。
ターボ過給機13は、本実施の形態においては、周知の可変ノズル式ターボ過給機(Variable Geometory Turbosupercharger:VGT)であり、タービン13bの周囲に設けられた可変ノズルのベーンがリンク機構(図示せず)を介して負圧作動式のアクチュエータ20に連設されている。アクチュエータ20の圧力導入管には、ECU50によって制御される負圧制御電磁弁21が接続されており、図示しない負圧源からの負圧が負圧制御電磁弁21で調圧されてアクチュエータ20に導入される。
これにより、ターボ過給機13の可変ノズルのベーン開度が可変されてタービン13bに吹き付けられる排気ガスの流速が調整され、タービン回転数が可変されて過給圧が制御される。すなわち、アクチュエータ20の動作により、可変ノズルのベーン開度が閉方向へ変化すると、排気ガス流速が速くなり、過給圧が上昇する。逆にベーン開度が開方向へ変化すると、排気ガス流速が遅くなり、過給圧が低下する。
タービン13b下流側の排気通路6は、主として排気ガス中の炭化水素(HC)を触媒反応により酸化させるDOC(Diesel Oxidation Catalyst;ディーゼル用酸化触媒)22に連通されている。DOC22の下流側には、排気ガス中のSoot(煤、カーボンスート),SOF(Soluble Organic Fraction;可溶性有機成分),SO4(sulfate;サルフェート)等の粒子状物質(PM:Particulate Matter)をDOC12の下流側で捕集する捕集装置であるDPF(Diesel Particulate Filter;ディーゼルパティキュレートフィルタ)23が配設され、タービン13bを通過した排気がDOC22とDPF23とを通過する際に所定に浄化された後、排気マフラ(図示せず)を経て排出される。
DOC22の上流側には、DOC22に流入する排気ガスの温度を検出する温度センサ7が臨まされ、DPF23の下流側には、DPF23から排出される排気ガスの温度を検出する温度センサ8が臨まされている。更に、DPF23の上下流は、DPF23の入口圧力と出口圧力との差圧を検出する差圧センサ9に連通されている。
DOC22は、例えばコーディエライトハニカム構造体等よりなるセラミック製担体の表面に、白金、パラジウム等の貴金属やアルミナ等の金属酸化物を担持して形成されている。また、DPF23は、例えば、コーディエライト等の耐熱性セラミックスをハニカム構造に成形して、ガス流路となる多数のセルを入口側又は出口側が互い違いとなるように目封じして形成され、DPF23に排気ガスが流入すると、DPF23の多孔性の隔壁を通過しながら下流側へ流れ、その間、排気ガス中のPMが捕集されて次第に堆積する。
次に、エンジン1の燃料噴射系について説明する。このエンジン1は、周知のコモンレール式燃料噴射システムを採用しており、燃焼室2に、ECU50によって制御されるインジェクタ25が臨まされている。また、燃焼室2のインジェクタ25の噴射ノズル近傍には、グローコントローラ27によって通電が制御されるグロープラグ26が臨まされている。
インジェクタ25は、各気筒に分岐配管される燃料配管28を介してコモンレール29に接続されており、コモンレール29には、図示しない燃料タンクから燃料を吸い上げて加圧するサプライポンプ30が接続されている。そして、サプライポンプ30によって高圧に昇圧された燃料がコモンレール29に蓄圧され、各気筒への燃料配管28を介して各気筒のインジェクタ25に高圧燃料が供給される。
サプライポンプ30は、例えばインナカム式の圧送系と電磁弁による吸入量の調量方式を備えるものであり、吸入量を調整する吸入調量電磁弁31、燃料温度を検出する燃料温度センサ32が本体内に組込まれている。サプライポンプ30の燃料温度センサ32からの信号は、コモンレール29内の燃料圧力(レール圧)を検出する燃料圧力センサ33からの信号と共にECU50に入力され、他のセンサ類からの信号と共に処理される。そして、ECU50により、サプライポンプ30の吐出圧すなわちコモンレール29の燃料圧力が、例えばエンジン回転数と負荷とに応じた最適値に、吸入調量電磁弁31を介してフィードバック制御される。
次に、ECU50を中心とする電子制御系について説明する。ECU50は、CPU,ROM,RAM,I/Oインターフェイス等からなるマイクロコンピュータを中心として、その他、A/D変換器、タイマ、カウンタ、各種ロジック回路等の周辺回路を含んで構成されている。ECU50には、吸気温センサ15、吸入空気量センサ16、燃料温度センサ32、燃料圧力センサ33、エンジン1の冷却水通路に臨まされて冷却水温を検出する水温センサ34、クランク軸1aの回転位置を検出するクランク角センサ35、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルペダルセンサ36、吸気チャンバ40に臨まされている吸気圧センサ37、大気圧を検出する大気圧センサ38、その他、図示しない各種センサ類やスイッチ類からの信号が入力される。
ECU50は、更に、CAN(Controller Area Network)等の通信バスを介して形成される車内ネットワーク100に接続されている。車内ネットワーク100には、ECU50を初めとして、それぞれマイクロコンピュータを中心として構成される複数の制御ユニットが接続されて車両の電子制御系を構成しており、各種制御情報や各種センサ・スイッチ類からの信号に基づく制御パラメータ情報を相互に交換して、車両全体の各種制御を行う。
ECU50は、エンジン運転状態を検出する上述の各種センサ類からの信号、車内ネットワーク100を介して入力される各種制御情報に基づいて、燃料圧力制御、燃料噴射制御、吸気制御、過給圧制御、EGR制御等の各種エンジン制御を実行し、エンジン1の運転状態を最適状態に維持する。このエンジン制御においては、通常走行時、クランク角センサ35からの信号に基づくエンジン回転数とアクセルペダルセンサ36からの信号に基づくアクセル開度とに応じて、マップ参照等により燃料噴射量や噴射時期を決定し、例えばプレ噴射とメイン噴射とを組み合わせたピストン上死点前後の多段噴射のパターンでインジェクタ25から高圧燃料を噴射させ、燃焼安定化及び排気エミッションの低減を図っている。
ECU50が接続される車内ネットワーク100には、自変速機を制御するトランスミッション制御ユニット(図示せず)、ブレーキを制御するブレーキ制御ユニット(図示せず)等が接続されており、更に、本実施の形態においては、車外の走行環境情報(プレビュー情報)を取得するプレビュー制御ユニット(PCU)70が接続されている。PCU70は、車外環境をセンシングするデバイスを備え、後述するように、実際の交通環境下に存在する歩行者、自転車、他車両等の障害物、交差点や横断歩道付近に設置された交通信号機(以下、単に「信号機」と記載)を認識し、また信号機の点灯色を識別する。車外環境を色情報を含めてセンシング可能なデバイスとしては、例えば、カラーのイメージセンサを備えた撮像デバイス、レーザレーダ装置と光センサとを組み合わせたデバイス等を用いることができる。
本実施の形態においては、PCU70は、車外風景をカラー撮像する撮像デバイスを備え、この撮像デバイスで撮像した画像を処理して車外の環境情報を取得する。撮像デバイスとしては、単眼のカメラ、或いは対象物を異なる視点から撮像するステレオカメラを用いることができ、以下では、例えばCCDやCMOS等のカラーイメージセンサを有する2台のカメラ80a,80bで構成されるステレオカメラ80を例に取って説明する。ステレオカメラ80は、2台のカメラ80a,80bの互いの光軸が略平行となるように所定の基線長(光軸間隔)で機械的に固定されてユニット化され、例えば車室内の天井前方に取り付け固定されている。
PCU70には、ステレオカメラ80からの画像信号に加えて、ヨーレート、車速、操舵角等の各種情報が車内ネットワーク100を介して入力される。PCU70は、ステレオカメラ80で撮像した画像を処理して自車両から車外の物体までの距離情報を取得し、この距離情報と、車内ネットワーク100を介して入力される各種センサ・スイッチ類からの情報や他の制御ユニットからの制御情報とに基づいて、自車両前方の車外環境を認識する。
PCU70からの車外環境に係るプレビュー情報は、車内ネットワーク100を介して他の制御ユニットに送信される。ECU50は、通常のエンジン制御と並行して、所定のタイミングでDPF23を再生するためのDPF再生制御を実行するようにしており、このDPF再生制御の実行可否を、PCU70からのプレビュー情報による実際の交通環境における信号機の点灯状態、自車両前方の停止車両や自車両より低速の他車両等の障害物の有無に基づいて判断する。
すなわち、負荷が小さく排気温度が上昇し難いアイドル運転時には、必要以上にエンジン回転数を上げて排気温度を上昇させざるを得ず、振動や燃費悪化を招き易いことから、本実施の形態においては、アイドル運転時にはDPF再生を実施しないようにしている。アイドル運転となる状況は、車速条件やナビゲーション装置等から取得した渋滞予測等の間接的な情報では、実際の信号機の信号灯の切り替わりや右左折車両による一時停車等の予測し難い状況に対処することは困難であり、DPF再生を開始した直後に再生を停止するといった不完全又は無理なDPF再生となる虞がある。
従って、ECU50は、PCU70で検出した実際の交通環境に基づいてDPF再生の可否を判断するようしている。これにより、信号機の点灯状態の切り替わりや右左折車両による一時停車等の外部からの間接的な交通情報では予測し難い状況で不完全又は無理なDPF再生を行うことを回避し、不完全又は無理なDPF再生に起因する車体振動にによってドライバに不快感を与えることを防止し、また、不要な燃料消費を防止することができる。
ECU50及びPCU70によるDPF再生に係る機能は、本実施の形態においては、図2に示すように、PCU70の機能として、自車両前方の立体物及び障害物を検出する立体物・障害物検出部90、自車両前方の信号機を検出し、検出した信号機の点灯色を識別する信号機検出部91を備え、ECU50の機能として、DPF23に堆積した粒子状物質を除去するためのDPF再生制御を運転条件に応じて実行するDPF再生制御部92、信号機の点灯色及び障害物の有無に応じてDPF再生制御の実行を禁止/許可を判断し、少なくとも信号機の点灯色が赤色又は黄色の場合には、DPF再生制御の実行を禁止するDPF再生制御禁止部93を備えて構成されている。尚、DPF再生制御禁止部93の機能をPCU70に備え、DPF再生制御の禁止、許可の判断結果をECU50に送信するようにしても良い。
立体物・障害物検出部90は、ステレオカメラ80で撮像したステレオ画像から距離情報を取得し、この距離情報を用いて自車両前方の立体物を認識する。ステレオ画像からの距離情報は、ステレオ撮像された一対の画像のうち一方の画像(例えば、右側の画像)を基準画像とし、他方の画像(例えば、左側の画像)を比較画像とするとき、基準画像を例えば4×4画素の領域に分割し、それぞれの領域の輝度或いは色のパターンを比較画像と比較して対応する領域を探索するマッチング処理を実施し、各領域毎の左右画像の画素ずれ量(視差)を求めることで取得される。
ステレオ画像のマッチング処理によって得られる画素ずれ量からは、距離情報の分布を示す画像(距離画像)が生成され、三角測量の原理から距離画像上の点が自車両の車幅方向すなわち左右方向をX軸、車高方向をY軸、車長方向すなわち距離方向をZ軸とする実空間上の点に座標変換される。PCU70は、撮像画像とその距離情報に基づいて、自車前方の道路の白線、側壁、他車両等の立体物を認識し、認識した各データに、それぞれ異なるIDを割り当て、これらをID毎にフレーム間で連続して監視することで自車両前方に存在する立体物のうち、自車両の走行の支障となる障害物を検出する。
信号機検出部91は、立体物・障害物検出部90で検出した立体物の中から、特に信号機を検出し、検出した信号機の点灯色を識別する。信号機の検出は、例えば、撮像画像上に、予め信号機を包囲するように設定された領域を設け、この領域内の物体の形状や高さ、輝度分布等から信号機を検出する。そして、検出した信号機の領域内で円形特徴量を有する領域を信号灯の発光領域として抽出し、この発光領域の発光色に応じて露光を最適に制御して撮像した画像から発光領域の色成分を抽出し、点灯色を識別する。
尚、信号機自体の検出は、立体物・障害物検出部90で行い、信号機検出部91は、信号灯の点灯色を識別するようにしても良い。また、ナビゲーション装置から信号機の位置座標や高さデータ、信号機の種別(LED信号機又は電球式の通常信号機等;LED信号機の場合には商用電源の周波数に応じた地域別の点灯周期を含む)の情報を取得できる場合には、この情報に基づいて信号機を検出し、車載のセンサで信号機の点灯色を識別するようにしても良い。
DPF再生制御部92は、DPF23のPM堆積量が予め設定した閾値を超えた場合、エンジンから意図的に不完全燃焼成分を含むガスを排出させてDOC22で燃焼(酸化)させ、その発生熱によってDPF23に捕集されているPMを焼却してフィルタを再生する。具体的には、吸気制御による吸入空気量の減少、過給圧制御による過給圧の下降を実施して、DPF23へ供給する排気ガスの温度を上昇させ、DPF23に捕集・堆積されているPMを焼却して除去する。
DPF再生制御禁止部93は、立体物・障害物検出部90からの情報と信号機検出部91からの情報に基づいてDPF再生制御の実行の許可/禁止を判断し、DPF再生制御部92にDPF再生制御の許可/禁止を指示する。本実施の形態においては、信号機検出部91で信号機が検出され、検出された信号機の点灯色が赤色又は黄色の場合には、DPF再生制御の実行を禁止し、信号機が点灯色が緑色の場合であっても、立体物・障害物検出部90で自車両前方に障害物が検出されている場合には、DPF再生制御の実行を禁止する。また、信号機検出部91で信号機が検出されていない場合には、立体物・障害物検出部90で自車両前方に障害物が検出されている場合、DPF再生制御の実行を禁止し、それ以外は、DPF再生制御の許可する。
次に、PCU70からのプレビュー情報を用いたECU50のDPF再生制御処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
この再生制御処理では、先ず最初のステップS1において、エンジン回転数や燃料噴射量等のエンジン運転状態、DPF23の温度(DPF23の出口側の排気温度)やDPF23の上下流側の差圧等のDPF状態を確認する。そして、ステップS2において、エンジン運転状態やDPF状態に基づいてDPF23のPM堆積量DPを推定する。
DPF23のPM堆積量は、エンジン運転状態、DPF23の上下流側の差圧、排気ガス温度等を単独或いは組み合わせて推定することができる。例えば、エンジン運転状態に基づいてPM堆積量を推定する場合、エンジン回転数と燃料噴射量とに基づくPM排出量のマップを予め実験或いはシミュレーションにより作成しておき、このマップに基づいてPM堆積量DPを推定する。
また、DPF23の上下流側の差圧に基づいてPM堆積量を推定する場合には、予めDPF23の上下流側の差圧とPM堆積量との関係を格納したマップを、予め実験或いはシミュレーションにより作成しておき、差圧センサ9で検出したDPF23の入口圧力と出口圧力との差圧でマップを参照することで、PM堆積量DPを推定する。
更に、排気温度に基づいてPM堆積量を推定する場合には、PM堆積量に応じてDPF23の熱容量が変化することに基づき、排気ガス温度の上昇度合いを調べてPM堆積量DPを推定する。すなわち、DPF23は、PM堆積量が少ないときには熱容量も比較的小さく、流入する排気より比較的早期に温度が上昇する一方、PM堆積量が多くなると、DPF23の熱容量が増大し、流入する排気による温度上昇が比較的緩やかなものとなる。DPF23の温度上昇は、DPF23の出口側の排気温度に反映されることから、DPF23の出口側の排気温度を温度センサ8によって検出し、排気温度の上昇速度を調べることにより、PM堆積量DPを推定する。
続くステップS3では、推定したPM堆積量DPを予め設定した第1の閾値H1と比較し、DPF23の再生処理が必要か否かを判断する。その結果、DP≦H1の場合には、ステップS2へ戻ってPM堆積量DPを推定する処理を行い、DP>H1の場合、更に、ステップS4でPM堆積量DPをDPF23を強制的に再生させるための第2の閾値H2と比較して、DPF23の強制再生が必要か否かを判断する。
DPF23の再生処理が必要か否かを判断する第1の閾値H1は、強制再生を判断する第2の閾値H2よりも小さい値で、運転状態を考慮して若干の余裕度を見込んだ値に設定されている。本実施の形態においては、DPF23のPM堆積量が再生処理を必要とする値を超えて強制再生を必要とする値に近づいた状態で信号待ちのアイドル運転になった場合を想定し、アイドル運転の負荷と信号待ちの時間で増加するPM堆積量に対して若干の余裕を見込んだ値を第2の閾値H2から減算して、第1の閾値H1としている。
そして、ステップS4において、PM堆積率DPが第2の閾値H2を超えた場合には、ステップS5へ進んで、DPF23の強制再生を実行する。この強制再生では、DPF23に供給する排気ガスの温度を通常運転時よりも強制的に上昇させ、DPF23に堆積されているPMを焼却してフィルタを再生する。
一方、DPF23のPM堆積量が強制再生が必要な量まで増加していない場合には、ステップS4からステップS6へ進んで、PCU70からの情報に基づいて自車両前方に信号機が検出されているか否かを調べる。ステップS6において信号機が検出されていない場合、ステップS8でPCU70の情報から自車両前方に停止車両、低速の他車両等の障害物が検出されているか否かを調べる。そして、自車両前方に障害物が存在しない場合には、ステップS8からステップS11へ進んでDPF再生制御を実行してDPF3を再生させ、自車両前方に障害物が存在する場合、ステップS8からステップS9へ進んでDPF再生を禁止する。
一方、ステップS6において、信号機が検出されている場合には、ステップS6からステップS7へ進み、信号(信号機の点灯色)が赤色又は黄色であるかを調べる。そして、信号が赤色又は黄色でなく緑色である場合には、ステップS7から前述の前方障害物の有無を調べるステップS8へ進み、信号が赤色又は黄色の場合、ステップS7から前述のステップS9へ進んでDPF再生を禁止し、ステップS10へ進む。
ステップS10では、信号が緑色に切り替わったか、又は前方の障害物がなくなったか否かを調べる。そして、信号が緑色に切り替わっていない場合、又は未だ前方に障害物が存在している場合には、ステップS9へ戻ってDPF再生禁止の状態を維持し、信号が緑色に切り替わった場合、又は前方の障害物がなくなった場合には、ステップS11へ進んでDPF再生制御を実行してDPF3のPMを焼却してフィルタを再生させる。
このように本実施の形態においては、DPF23の再生処理を実行すべき状態となっても、PCU70で検出した実際の交通環境における信号機の点灯状態が赤色又は黄色の場合や、前方に停止車両や自車両よりも低速の他車両がいる場合には、DPF再生を禁止する。これにより、DPF再生を開始して直ぐに信号機の手前で停車してDPF再生を中断する等の無駄を防止することができる。
しかも、ナビゲーション装置等を介した渋滞予測情報や、車速や要求トルクに基づいてDPF再生を禁止するのではなく、実際の交通環境を検出してDPF再生禁止を判断するため、DPF再生を禁止する期間を必要最低限とすることができ、DPF再生のインターバルが短くなって車両の実用燃費(走行距離の平均燃費)が悪化することを防止することができる。
尚、以上の実施の形態においては、ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するDPFの再生制御について説明したが、ガソリンエンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するGPF(Gasoline Particulate Filter;ガソリンパティキュレートフィルタ)の再生制御にも適用できることは言うまでもない。
1 エンジン
23 DPF(捕集装置)
50 エンジン制御ユニット
70 プレビュー制御ユニット
80 ステレオカメラ
90 障害物検出部
91 信号機検出部
92 DPF再生制御部
93 DPF再生制御禁止部

Claims (3)

  1. 自車両のエンジンから排出される排ガス中に含まれる粒子状物質を捕集する捕集装置を備えた車両の制御装置において、
    前記捕集装置に堆積した粒子状物質を除去するための再生制御を運転条件に応じて実行する再生制御部と、
    自車両前方の信号機を検出し、該信号機の点灯色を識別する信号機検出部と、
    前記信号機検出部で前記信号機が検出され、検出された前記信号機の点灯色が赤色又は黄色の場合、前記再生制御の実行を禁止する再生制御禁止部と
    を備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 更に、自車両前方の障害物を検出する検出部を備え、
    前記再生制御禁止部は、前記信号機検出部で前記信号機が検出され、検出された前記信号機の点灯色が緑色の場合であっても、前記障害物検出部で自車両前方に前記障害物が検出された場合には、前記再生制御の実行を禁止することを特徴とする請求項1記載の車両の制御装置。
  3. 前記再生制御禁止部は、前記信号機検出部で前記信号機が検出されない場合であっても、前記障害物検出部で自車両前方に前記障害物が検出された場合には、前記再生制御の実行を禁止することを特徴とする請求項2記載の車両の制御装置。
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