JP6068256B2 - 被加工物の切削方法 - Google Patents

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本発明は、被加工物の切削方法に関する。
例えば、半導体デバイス製造工程においては、円板状の半導体ウェーハの表面に格子状の分割予定ラインによって多数の矩形領域を区画し、これら矩形領域の表面にICやLSI等の電子回路を形成し、次いで裏面を研削した後に研磨するなど必要な処理をしてから、全ての分割予定ラインを切削して切断、すなわちダイシングして、多数の半導体チップを得ている。また、光学部品や各種電子部品によく用いられるガラスやセラミックス、樹脂基板等も同様にダイシングして多数のチップに分割されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平8−69985号公報 特開2010−118426号公報
切削装置では、通常、リング状のフレームに半導体ウェーハ等の被加工物をダイシングテープで固定し、被加工物とフレームとをチャックテーブルに固定しつつダイシングを行う。フレームは、被加工物のハンドリングを容易にするという効果がある。一方、ダイシングテープは、フレームにダイシングテープを貼着させるためにはフレームの内径よりも大きい面積が必要となる。
また、ダイシングテープが加工中にチャックテーブルからめくれ上がると、チャックテーブルの保持面の吸着部が外部に露出してしまい、チャックテーブルの保持面の吸着部の吸引力の低下を招いたり、切削手段が誤ってダイシングテープを切削したりする虞があるため、チャックテーブルをダイシングテープで覆い、このダイシングテープの外周をフレームで固定している。つまり、チャックテーブルの保持面の吸着部を覆うことが被加工物の吸着のために必要である。
なお、加工後のハンドリングでフレームを必ずしも必要としない、半導体ウェーハ等と比べてラフな扱いが可能な被加工物、例えば樹脂基板やガラス等もあるが、分割後のチップをチャックテーブルから一つずつピックアップすることは困難なため、切削装置ではダイシングテープを用いるのが通常である。
ところで、ダイシングテープは消耗品であり、コストに直結する部材であることから、フレームに貼着するためにフレームの内径よりも大きい面積にすると、その分コスト増となるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リング状のフレームを使用することなく被加工物に対して切削加工を施すことができ、切削装置を用いた被加工物の切削のコストを抑えることができる被加工物の切削方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の被加工物の切削方法は、保持面で被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを含む切削手段と、を備えた切削装置を用いて板状の被加工物を切削する被加工物の切削方法であって、外周が自由端である粘着テープの粘着面に被加工物の裏面を貼着する粘着テープ貼着ステップと、粘着テープ貼着ステップの後に、粘着テープを介して被加工物をチャックテーブルで吸引保持する保持ステップと、保持ステップの後に、切削ブレードに切削液を供給しながら、切削ブレードと被加工物を保持したチャックテーブルとを切削送り方向に相対移動させ、切削ブレードで被加工物に切削溝を形成する切削ステップと、を含み、保持ステップでは、粘着テープの自由端がチャックテーブルの保持面からはみ出して位置付けられることを特徴とする。
また、上記被加工物の切削方法において、粘着テープは保持面を覆う面積を有し、保持ステップでは、粘着テープの全周が保持面からはみ出していることが好ましい。
本発明の被加工物の切削方法によれば、被加工物の裏面と貼着する粘着テープの端をチャックテーブルの保持面からはみ出して位置付けることから、チャックテーブルの保持面からはみ出した端は、切削ステップにおいて切削ブレードの回転によって連れ回る切削液に対して傘や庇のような役割を果たし、保持面へ切削液が浸入することを抑える。このため、切削ステップにおいて、チャックテーブルの保持面の吸引力の低下が抑えられ、チャックテーブルの保持面に吸引保持された粘着テープのめくれを抑えることができる。
切削ステップにおいて、チャックテーブルの保持面から粘着テープがめくれることを抑えることができるので、リング状のフレームを使用せずに被加工物に対して切削加工を施すことができる。このため、粘着テープの面積をフレームの内径以下の面積とすることができ、粘着テープを節約することができる。したがって、切削装置を用いた被加工物の切削のコストを抑えることができる。
図1は、実施形態に係る切削装置の構成例を示す概略構成図である。 図2は、実施形態に係る被加工物の切削方法のフロー図である。 図3は、実施形態に係る被加工物の切削方法の粘着テープ貼着ステップの説明図である。 図4は、粘着テープ貼着ステップにより粘着テープが貼着された被加工物の斜視図である。 図5は、実施形態に係る被加工物の切削方法の保持ステップの説明図である。 図6は、実施形態に係る被加工物の切削方法の切削ステップの説明図である。 図7は、切削ステップにより切削された被加工物の断面図である。 図8は、実施形態に係る被加工物の切削方法の変形例を示す説明図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る切削装置の構成例を示す概略構成図である。本実施形態は、被加工物の切削方法に関する。本実施形態に係る被加工物の切削方法は、図1に示すように、切削装置1を用いて矩形状の板状の被加工物W(図3参照)を切削するものである。
切削加工対象としての被加工物Wは、特に限定されないが、例えば、シリコン、ヒ化ガリウム(GaAs)等を母材とする半導体ウェーハや光デバイスウェーハ、セラミック、ガラス、サファイア(Al)系の無機材料基板、金属や樹脂等の延性材料等、各種加工材料である。
本実施形態に係る被加工物の切削方法で用いられる切削装置1は、保持面11で被加工物Wを吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを切削する切削ブレード21を含む切削手段20と、を備えた加工装置である。切削装置1としては、チャックテーブル10と切削ブレード21を含む切削手段20とを備えた公知の加工装置を用いることができる。本実施形態において、切削装置1は、例えば、チャックテーブル10と、切削手段20と、撮像手段30と、真空吸引手段40と、X軸移動手段50と、Y軸移動手段60と、Z軸移動手段70と、θ軸回転手段80と、制御手段90と、を含んで構成されている。
チャックテーブル10は、例えば、その外形が被加工物Wに対応する矩形状である。チャックテーブル10は、被加工物Wを吸引保持するための吸引領域としてのポーラス面12が配設された保持面11を有している。チャックテーブル10は、保持面11で被加工物Wを吸引保持する。保持面11は、ポーラス面12を含むチャックテーブル10の上面の全面である。ポーラス面12は、チャックテーブル10の外形、すなわち保持面11の外形よりも小さい矩形状である。ポーラス面12は、ポーラスセラミック等で構成されており、真空吸引手段40と接続されている。
切削手段20は、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを切削する切削ブレード21を含む。本実施形態において、切削手段20は、例えば、切削ブレード21と、スピンドル22と、スピンドルハウジング23と、ノズル24と、を備えている。切削ブレード21は、リング状の極薄の切削砥石である。ノズル24は、切削ブレード21による被加工物Wの切削加工中に切削液L(図6参照)を供給する。ノズル24は、被加工物Wの加工点に向けて切削液Lを噴射する噴射ノズル24aと、切削ブレード21に向けて切削液Lを噴射する噴射ノズル24bと、を有している。
撮像手段30は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いたカメラ等である。撮像手段30は、被加工物Wの表面を撮像してアライメント調整用画像データを生成し、この画像データを制御手段90へ出力する。真空吸引手段40は、ポーラス面12と接続される吸引経路41と、圧縮空気を供給するための圧縮空気供給源42と、圧縮空気の経路を開閉する開閉弁43と、圧縮空気を噴射して真空(負圧)を発生させるエジェクタ44と、エジェクタ44と吸引経路41との間に配設される逆止弁45と、ポーラス面12から吸引された空気やエジェクタ44から噴射された圧縮空気等を外部へ排出する排出経路46と、を備えている。開閉弁43の開閉動作は、制御手段90により制御される。
X軸移動手段50は、図示しない装置本体に対してチャックテーブル10をX軸方向(切削送り方向に相当)に相対的に切削送りさせる。Y軸移動手段60は、装置本体に対して切削手段20をY軸方向(割り出し送り方向)に相対的に割り出し送りさせる。Z軸移動手段70は、装置本体に対して切削手段20をZ軸方向(切り込み送り方向)に相対的に切り込み送りさせる。なお、本実施形態において、X軸方向は、切削ブレード21の回転軸線と直交する方向であり、鉛直方向と直交する方向である。また、Y軸方向は、切削ブレード21の回転軸線の方向であり、鉛直方向と直交する方向である。また、Z軸方向は、鉛直方向である。θ軸回転手段80は、チャックテーブル10をその中心軸線を中心として、切削ブレード21に対して任意の角度の回転または連続回転の回転運動をすることができる。
制御手段90は、コンピュータを有する電子制御装置である。制御手段90は、上記各手段30〜80と接続されており、上記各手段30〜80を制御する。
次に、図2から図7を参照して、本実施形態に係る被加工物の切削方法について説明する。図2は、実施形態に係る被加工物の切削方法のフロー図である。図3は、実施形態に係る被加工物の切削方法の粘着テープ貼着ステップの説明図である。図4は、粘着テープ貼着ステップにより粘着テープが貼着された被加工物の斜視図である。図5は、実施形態に係る被加工物の切削方法の保持ステップの説明図である。図6は、実施形態に係る被加工物の切削方法の切削ステップの説明図である。図7は、切削ステップにより切削された被加工物の断面図である。本実施形態に係る被加工物の切削方法は、粘着テープ貼着ステップ、保持ステップおよび切削ステップを含んでいる。
(粘着テープ貼着ステップ)
粘着テープ貼着ステップは、図2および図3に示すように、粘着テープTの粘着面Taに被加工物Wの裏面Wbを貼着するステップである。粘着テープTは、基材Tc(図6参照)の片面に粘着材を有する粘着面Taが設けられており、いわゆるダイシングテープと呼ばれるものである。
粘着テープ貼着ステップにおいては、まず、チャックテーブル10の保持面11の形状に粘着テープTを対応させる(ステップST1)。このステップST1では、後述する保持ステップにおいて被加工物Wを吸引保持するチャックテーブル10の保持面11の形状に対応する矩形状の外周が自由端Tbである粘着テープTを用いる。粘着テープTは、保持面11を覆う面積を有している。粘着テープTは、本実施形態においては粘着テープTの全周が保持面11からはみ出す面積を有している。つまり、粘着テープTは、被加工物Wの全周からはみ出る大きさである。なお、保持面11を覆う粘着テープTの面積は、図示しないリング状のフレーム(いわゆるテープフレーム)の内径以下の面積である。
次に、被加工物Wと粘着テープTとを位置合わせする(ステップST2)。このステップST2では、被加工物Wの裏面Wbと粘着テープTの粘着面Taとを対向させた状態で、被加工物Wの中心軸線と粘着テープTの中心軸線とを揃え、被加工物Wの外周の四辺のそれぞれと粘着テープTの外周の四辺のそれぞれとを平行にする。
次に、被加工物Wに粘着テープTを貼着する(ステップST3)。このステップST3では、図4に示すように、上記ステップST2で位置合わせをした被加工物Wと粘着テープTとを貼着する。また、ステップST3では、粘着テープTの自由端Tbを被加工物Wからはみ出させて位置付けており、本実施形態においては被加工物Wの全周から粘着テープTの自由端Tbをはみ出させる。
上記ステップST3により、外周が自由端Tbである粘着テープTの粘着面Taに被加工物Wの裏面Wbを貼着すると、粘着テープ貼着ステップは終了する。なお、粘着テープ貼着ステップにおいては、粘着テープTは、図示しないリング状のフレームに貼着されていない。このため、被加工物Wの全周から自由端Tbがはみ出す。
(保持ステップ)
保持ステップは、上記粘着テープ貼着ステップの後に、粘着テープTを介して被加工物Wをチャックテーブル10で吸引保持するステップである。保持ステップは、図5に示すように、切削装置1のチャックテーブル10により実施される。
保持ステップにおいては、まず、被加工物Wをチャックテーブル10に載置する(ステップST4)。このステップST4では、被加工物Wの中心軸線とチャックテーブル10の中心軸線とを揃え、被加工物Wの外周の四辺のそれぞれと保持面11の外周の四辺のそれぞれとを平行にする。
次に、粘着テープTの自由端Tbを保持面11からはみ出して位置付ける(ステップST5)。このステップST5では、粘着テープTの自由端Tbをチャックテーブル10の保持面11からはみ出して位置付けており、本実施形態においては粘着テープTの全周を保持面11からはみ出させる。
次に、チャックテーブル10で被加工物Wを吸引保持する(ステップST6)。このステップST6では、粘着テープTを介して被加工物Wをチャックテーブル10で吸引保持する。また、ステップST6では、真空吸引手段40の開閉弁43を開弁することで、圧縮空気供給源42の圧縮空気がエジェクタ44から噴射されて真空(負圧)を発生させ、この真空(負圧)を吸引経路41を介してポーラス面12に作用させて保持面11上の被加工物Wを吸引保持する。
ステップST6で保持面11の全周からはみ出させた粘着テープTの自由端Tbと保持面11との最短距離は、自由端Tbと保持面11との距離が短いとめくれにくくなることから、本実施形態においては20mm以下であることが好ましい。最短距離は、粘着テープTの硬さや厚み、切削ステップでの切削ブレード21の回転数や切削送り速度などに応じて適宜変更可能である。
上記ステップST6により、粘着テープTを介して被加工物Wをチャックテーブル10で吸引保持すると、保持ステップは終了する。
(切削ステップ)
切削ステップは、上記保持ステップの後に、切削ブレード21に切削液Lを供給しながら、切削ブレード21と被加工物Wを保持したチャックテーブル10とを切削送り方向に相対移動させ、切削ブレード21で被加工物Wに切削溝を形成するステップである。切削ステップは、図6に示すように、切削装置1の切削手段20により実施される。
切削ステップにおいては、まず、切削液Lを供給する(ステップST7)。このステップST7では、被加工物Wに対する切削手段20のX軸方向(切削送り方向)、Y軸方向(割り出し送り方向)およびZ軸方向(切り込み送り方向)の初期位置を設定し、この設定した初期位置に切削手段20を位置合わせした後、切削ブレード21を高速で回転させつつノズル24から切削液Lを噴射する。
次に、切削ブレード21とチャックテーブル10とを切削送り方向へ相対移動させる(ステップST8)。このステップST8では、図7に示すように、X軸移動手段50によりチャックテーブル10を切削送り方向(+X方向)へ相対移動させることで、切り込み側(粘着テープTにおける+X方向の端側)から切り抜け側(粘着テープTにおける−X方向の端側)へ切削ブレード21が相対移動し、被加工物Wに切削溝を形成する。この際、チャックテーブル10の保持面11からはみ出した自由端Tbは、切削ブレード21の回転によって連れ回る切削液Lに対して傘や庇のような役割を果たし、保持面11へ切削液Lが浸入することを抑える。このため、吸引経路41を介して切削液Lがエジェクタ44に吸い込まれることによる真空吸引手段40の吸引力の低下が抑えられる。このため、ステップST8では、粘着テープTが保持面11からめくれることが抑えられる。
上記ステップST8により、被加工物Wに切削溝を形成すると、切削ステップは終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る被加工物の切削方法によれば、保持ステップでは、粘着テープTの自由端Tbがチャックテーブル10の保持面11の全周からはみ出して位置付けられることから、チャックテーブル10の保持面11からはみ出した自由端Tbは、切削ステップにおいて切削ブレード21の回転によって連れ回る切削液Lに対して傘や庇のような役割を果たすので、保持面11へ切削液Lが浸入することで真空吸引手段40の吸引力が低下し、粘着テープTがめくれることを抑えることができる。
このため、リング状のフレームを使用せずに、切削装置1により被加工物Wに切削加工を施すことができる。また、リング状のフレームを使用しないことから、粘着テープTの面積をフレームの内径以下の面積にすることができる。つまり、粘着テープTの全周をリング状のフレームに貼着する場合に比べて、粘着テープTを節約することができる。したがって、切削装置1を用いた被加工物Wの切削のコストを抑えることができる。
また、粘着テープTの自由端Tbがチャックテーブル10の保持面11の全周からはみ出していることから、切削ブレード21とチャックテーブル10との切削送り方向がどの方向であっても、粘着テープTが保持面11からめくれることを抑えることができる。
また、リング状のフレームを使用しないことから、フレームに粘着テープTを貼着するための工程(フレーム貼着工程)を削減することもできるため、工程削減を図ることもできる。また、フレーム貼着工程の削減により、フレーム貼着装置を省略したり、作業時間を短縮したりすることができる。
また、保持面11の形状に粘着テープTの形状を対応させることで、保持面11の全周からはみ出る自由端Tbの面積が抑えられることから、粘着テープTを節約することができる。
〔変形例〕
次に、図8を参照して、実施形態に係る被加工物の切削方法の変形例について説明する。図8は、実施形態に係る被加工物の切削方法の変形例を示す説明図である。本実施形態に係る被加工物の切削方法の変形例は、切削装置1を用いて円形状の板状の被加工物Wを切削するものである。
本実施形態に係る被加工物の切削方法の変形例では、外周が自由端Tbである粘着テープTおよびチャックテーブル10は、被加工物Wに対応する円形状である。粘着テープTは、自由端Tbが円形状の保持面11の全周からはみ出す面積を有しており、粘着テープTの全周が保持面11からはみ出している。また、粘着テープTは、外周がリング状のフレームに貼着されておらず、リング状のフレームの内径以下の面積である。
以上のように、本実施形態に係る被加工物の切削方法の変形例によれば、チャックテーブル10の保持面11からはみ出した自由端Tbは、切削ブレード21の回転によって連れ回る切削液Lに対して傘や庇のような役割を果たすので、切削ステップにおいて、粘着テープTが保持面11からめくれることを抑えることができる。
なお、上記実施形態において、チャックテーブル10の保持面11の全周から粘着テープTの自由端Tbをはみ出させていたが、切削ブレード21と被加工物Wとの接線方向に被加工物Wを切削送りする、いわゆるダウンカットである場合、切り込み側の自由端Tbよりも切り抜け側の自由端Tbがめくれやすくなることから、少なくとも切り抜け側となる粘着テープTの自由端Tbを保持面11からはみ出させればよい。また、上記ダウンカットとは反対となる、いわゆるアップカットである場合、切り抜け側の自由端Tbよりも切り込み側の自由端Tbがめくれやすくなることから、少なくとも切り込み側となる粘着テープTの自由端Tbを保持面11からはみ出させればよい。つまり、互いに直交する格子状の分割予定ラインが形成された矩形状の被加工物Wであれば、被加工物Wの形状に対応する矩形状の粘着テープTの少なくとも隣り合う二辺を保持面11の隣り合う二辺からはみ出させればよい。
1 切削装置
10 チャックテーブル
11 保持面
20 切削手段
21 切削ブレード
L 切削液
T 粘着テープ
Ta 粘着面
Tb 自由端
W 被加工物
Wb 裏面
X 切削送り方向

Claims (2)

  1. 保持面で被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、前記チャックテーブルに保持された前記被加工物を切削する切削ブレードを含む切削手段と、を備えた切削装置を用いて板状の被加工物を切削する被加工物の切削方法であって、
    外周が自由端である粘着テープの粘着面に前記被加工物の裏面を貼着する粘着テープ貼着ステップと、
    前記粘着テープ貼着ステップの後に、前記粘着テープを介して前記被加工物を前記チャックテーブルで吸引保持する保持ステップと、
    前記保持ステップの後に、前記切削ブレードに切削液を供給しながら、前記切削ブレードと前記被加工物を保持した前記チャックテーブルとを切削送り方向に相対移動させ、前記切削ブレードで前記被加工物に切削溝を形成する切削ステップと、を含み、
    前記保持ステップでは、前記粘着テープの自由端が前記チャックテーブルの保持面からはみ出して位置付けられることを特徴とする被加工物の切削方法。
  2. 前記粘着テープは前記保持面を覆う面積を有し、
    前記保持ステップでは、前記粘着テープの全周が前記保持面からはみ出していることを特徴とする請求項1記載の被加工物の切削方法。
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