JP6067390B2 - ホールプラグ - Google Patents
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Description
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第2に、ホールプラグ(10)は、例えば図1〜3及び図23に示すように、次の構成からなる。
(1)フランジ部(50)
(2)突入部(60)
突入部(60)は、例えば図1〜3及び図23に示すように、フランジ部(50)から垂設し、貫通孔(21)に突入するものである。
溶融可能部材(40)は、例えば図1〜3、図17〜21及び図23に示すように、突入部(60)に装着され、フランジ部(50)とボデー部材(20)の間に介在するものである。
第3に、突入部(60)の外周面には、例えば図5、図10、図11、図23及び図24に示すように、次の構成を有する。
(4)掛かり部(64)
掛かり部(64)は、例えば図5、図11及び図23に示すように、ボデー部材(20)と係合するためのものである。
リブ(65)は、例えば図5、図10及び図26に示すように、フランジ部(50)から垂下され、突入部(60)の外周面とボデー部材(20)に設けられた貫通孔(21)の内縁部との間に空隙(70)を形成するものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、突入部の外周面に、フランジ部から垂下され、ボデー部材との間に空隙を形成するリブを有することで、前記空隙内に溶融可能部材が溶融して流れ込み、ホールプラグのシール性を向上することができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
図中、10はホールプラグを示すものであり、図1〜3及び図23に示すように、ボデー部材20に設けられた貫通孔21にはめ込まれ、当該貫通孔21を閉塞するためのものである。
貫通孔21は、図1〜3及び図22に示すように、ボデー部材20の表裏面に貫通した円形に形成されている。
ホールプラグ10は、図1及び図2に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)プラグ本体30
(2)溶融可能部材40
なお、ホールプラグ10のパーツは、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(プラグ本体30)
プラグ本体30は、図1〜11及び図23に示すように、ボデー部材20の貫通孔21の装着され、当該貫通孔21を後述する溶融可能部材40と協同して閉塞するためのものである。
プラグ本体30は、図4〜11に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(2)突入部60
なお、プラグ本体30の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(溶融可能部材40)
溶融可能部材40は、図1〜3、図12〜21及び図23に示すように、突入部60に装着され、フランジ部50とボデー部材20の間に介在するものである。
溶融可能部材40は、図12〜16に示すように、薄い板状で、平面から見てリング状ないしはドーナツ状に形成され、中央には厚み方向に貫通した円形の中心穴41を設けている。
また、溶融可能部材40には、図12、図13、図17及び図20に示すように、外周より張り出したタブ42を設けている。タブ42は、溶融可能部材40の直径方向に一対形成され、フランジ部50の外周より大きく張り出している。
(フランジ部50)
フランジ部50は、図4〜11及び図23に示すように、略吸盤状に形成され、溶融可能部材40を介してボデー部材20の表面に弾性的に当接するものである。
突入部60は、図4〜11及び図23に示すように、フランジ部50から垂設し、ボデー部材20の貫通孔21に突入するものである。
なお、次の(1)〜(6)については後述する。
(1)外周壁61
(2)底壁62
(3)押圧凸部63
(4)掛かり部64
(5)リブ65
(6)薄肉部66
なお、突入部60の各部は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
外周壁61は、図5及び図7〜9に示すように、円筒形に形成され、その上端部がフランジ部50に連接する。
また、外周壁61は、図5及び図8に示すように、下方にすぼまった先細状に形成されている。
(底壁62)
底壁62は、図4及び図6〜9に示すように、平面から見てリング状ないしはドーナツ状に形成され、その外周縁が円筒形の外周壁61の下端部に連設する。
(押圧凸部63)
押圧凸部63は、図4及び図9に示すように、底面の中央部に位置し、底面よりフランジ部50の方向に向かって突出して設けられ、突入部60をボデー部材20の貫通孔21に押し込む際に使用される。
(掛かり部64)
掛かり部64は、図5、図7、図9、図11及び図23に示すように、突入部60の外周面に位置し、ボデー部材20と係合するためのものである。
掛かり部64は、図9及び図23に示すように、上端部がフランジ部50の下面から下方に離れて対向し、斜面を下方に向けた断面が略三角形状に形成されている。また、掛かり部64は、図5に示すように、側面方から見て、下方に向かってすぼまった略三角形状に形成されている。
(リブ65)
リブ65は、図5に示すように、突入部60の外周面に位置し、フランジ部50から垂下され、図26に示すように、ボデー部材20との間、すなわち突入部60の外周面と貫通孔21の内縁部との間に空隙70を形成するものである。
リブ65は、図8に示すように、その上端部がフランジ部50の下面に連接し、下方に向かって突入部60の高さの途中まで延び、図5に示すように、側面から見ると線状に延びている。また、リブ65の突出方向の高さは、図8に示すように、略一定で、下端部を徐々に低く形成している。
(薄肉部66)
薄肉部66は、図4、図6及び図9に示すように、突入部60の底面に位置し、掛かり部64の周面、すなわち掛かり部64に対応する周面に設けられ、掛かり部64をたわみ易くするものである。
(ホールプラグ10の装着方法)
つぎに、上記構成を備えたホールプラグ10を使用し、図17〜21に示すように、ボデー部材20の貫通孔21を閉塞する装着方法について説明する。
すなわち、溶融可能部材40の中心穴41を、プラグ本体30の突入部60に合わせてはめ込む。
溶融可能部材40をはめ込むと、その中心穴41の内径が突入部60の外径より一回り小さく形成されていることから、中心穴41の開口縁部を拡径しながら突入部60がはまり込む。
このとき、溶融可能部材40は、掛かり部64を乗り越えてはまり込むことで、掛かり部64により溶融可能部材40の抜け落ちを防止できる。
突入部60を挿入する力を解放すると、溶融可能部材40の圧縮復元力により、その中心穴41の開口縁部が突入部60の外周面に密着し、突入部60から外れなくなる。
突入部60を挿入すると、その外周面から突出する掛かり部64が、貫通孔21の開口縁部に係合する。
つぎに、プラグ本体30の押圧凸部63を手で押し込むと、掛かり部64が貫通孔21の開口縁部に押され、薄肉部66の箇所がたわむことで、突入部60が縮径し、掛かり部64が貫通孔21を通過可能となる。
このとき、同時に、リブ65が貫通孔21の開口縁部に押され、図26に示すように、たわみ込むことで、ボデー部材20との間、すなわち突入部60の外周面と貫通孔21の内縁部との間に空隙70が発生する。
このとき、ボデー部材20の表面、すなわち図23における上面には、溶融可能部材40を介してフランジ部50が弾性的に当接する。
つぎに、ボデー部材20の貫通孔21の近傍を全体的に加熱する。
ボデー部材20を加熱すると、溶融可能部材40が溶融し、フランジ部50の下面とボデー部材20の表面との間、並びに突入部60の外周と貫通孔21の開口縁部との間に溶融樹脂が流れ込み、その後、凝固することで、プラグ本体30とボデー部材20の貫通孔21との間をシールするとともに、プラグ本体30をボデー部材20に固定する。
なお、溶融樹脂は、突入部60の外周面と溶融可能部材40の貫通孔21の内縁部との間に、図示しないが、「すきま」があれば当該「すきま」にも流れ込み、当該「すきま」を塞ぐ。
空隙70に流れ込んだ溶融樹脂は、その後、凝固することで、フランジ部50の下面、突入部60の外周面及びボデー部材20の表面に密着し、突入部60の外周面と貫通孔21の内縁部との間をシールするとともに、ボデー部材20に対してプラグ本体30を固定する。
さらに、溶融可能部材40が溶融し、軟化すると、フランジ部50が初期形状に弾性的に復元することから、溶融樹脂がフランジ部50と貫通孔21の開口縁部との間から外部に流出せずに好適に保持される。
なお、実際にはボデー部材20が自動車のボデーパネルの場合、ディッピング塗装の乾燥時の加熱過程で同時に加熱することで、溶融可能部材40の単独の加熱行程を省略することができる。
つぎに、図27を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、図24の第1の実施の形態のように、リブ65がたわまずに、図27に示すように、突出状態を維持した場合にも、溶融可能部材40の中心穴41の開口縁部との間に空隙70を形成できるようにしたものである。
すなわち、ボデー部材20の貫通孔21の内径が大きい場合や、リブ65の剛性が高い場合には、図27に示すように、リブ65が突出状態を維持する。このとき、溶融可能部材40の中心穴41の開口縁部が、リブ65に乗り上がることで、両者の間に空隙70が発生する。発生した空隙70には、加熱時に、溶融可能部材40の溶融した溶融樹脂が流れ込み、当該空隙70を塞ぐことで、シール効果を果たすことができる。
21 貫通孔
30 プラグ本体 40 溶融可能部材
41 中心穴 42 タブ
50 フランジ部 60 突入部
61 外周壁 62 底壁
63 押圧凸部 64 掛かり部
65 リブ 66 薄肉部
70 空隙
Claims (4)
- ボデー部材に設けられた貫通孔を閉塞するためのホールプラグであって、
前記ホールプラグは、
フランジ部と、
前記フランジ部から垂設し、前記貫通孔に突入する突入部と、
前記突入部に装着され、前記フランジ部と前記ボデー部材の間に介在する溶融可能部材とからなり、
前記突入部の外周面には、
前記ボデー部材と係合するための掛かり部と、
前記フランジ部から垂下され、前記突入部の外周面と前記ボデー部材に設けられた前記貫通孔の内縁部との間に空隙を形成するリブとを有することを特徴とするホールプラグ。 - 前記突入部の外周面を形成する外周壁の下端部に連設する底壁には、
前記掛かり部に対応する前記底壁の外周縁部に薄肉部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のホールプラグ。 - 前記突入部の外周面を形成する外周壁の下端部に連設する底壁の中央部には、
前記フランジ部の方向に向かって突出した押圧凸部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホールプラグ。 - 前記リブと前記掛かり部を、
前記突入部の外周面に交互に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のホールプラグ。
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