JP6066573B2 - てんぷ、時計用ムーブメント、及び時計 - Google Patents

てんぷ、時計用ムーブメント、及び時計 Download PDF

Info

Publication number
JP6066573B2
JP6066573B2 JP2012043223A JP2012043223A JP6066573B2 JP 6066573 B2 JP6066573 B2 JP 6066573B2 JP 2012043223 A JP2012043223 A JP 2012043223A JP 2012043223 A JP2012043223 A JP 2012043223A JP 6066573 B2 JP6066573 B2 JP 6066573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance
rim
temperature
wheel
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012043223A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013178208A (ja
Inventor
中嶋 正洋
正洋 中嶋
卓磨 川内谷
卓磨 川内谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2012043223A priority Critical patent/JP6066573B2/ja
Publication of JP2013178208A publication Critical patent/JP2013178208A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6066573B2 publication Critical patent/JP6066573B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Description

本発明は、てんぷと、てんぷを具備する時計用ムーブメントと、時計用ムーブメントが内部に組み込まれた時計に関するものである。
時計の調速機としては、一般的にてんぷ及びひげぜんまいで構成されている。このうちてんぷは、てん真及び該てん真に設けられたてん輪を備え、てん真の回転軸回りに周期的に正逆回転して振動する部材とされている。この際、てんぷの振動周期は予め決められた規定値内に設定されていることが重要とされている。仮に、振動周期が規定値からずれてしまうと、機械式時計の歩度(時計の遅れ、進みの度合い)が変化するためである。ところが、上記振動周期は各種の原因によって変化し易く、例えば温度変化によっても変化してしまう。
ここで、上記振動周期Tは、次の数式1で表される。
Figure 0006066573
上記数式1において、Iは「てんぷの慣性モーメント」、Kは「ひげぜんまいのばね定数」を示す。従って、てんぷの慣性モーメント、又はひげぜんまいのばね定数が変化すると、振動周期も変化してしまう。
ここで、てんぷに用いられる金属材料としては、一般的に線膨張係数が正の材料とされており、温度上昇によって膨張する。そのため、てん輪が拡径し、慣性モーメントを増加させてしまう。また、ひげぜんまいに一般的に用いられる鋼材料のヤング率は負の温度係数を有しているため、温度上昇によってばね定数を低下させてしまう。
以上のことにより、温度上昇すると、これに伴って慣性モーメントが増加し且つひげぜんまいのばね定数が低下することとなる。従って、上記数式1から明らかなように、てんぷの振動周期は、低温で短く、高温で長くなる特性となってしまう。そのため、時計の温度特性としては、低温で進み、高温で遅れるという特性になってしまうものであった。
そこで、てんぷの振動周期の温度特性を改善するための対策として、下記の2つの方法が知られている。
第1の方法としては、ひげぜんまいの材料としてコエリンバー等の恒弾性材料を採用することにより、時計の使用温度範囲(例えば、23℃±15℃)付近でのヤング率の温度係数を正の特性とする方法である。これにより、上記使用温度範囲内において、温度に対するてんぷの慣性モーメントの変化をキャンセルすることができ、てんぷの振動周期の温度依存性を低く抑えることが可能となる。
第2の方法としては、てん輪を構成するリム部の一部に、周方向の一端部が固定端、周方向の他端部が自由端とされ、熱膨張率が異なる材料からなる金属板を径方向に接合したバイメタルを用いる方法が知られている(非特許文献1参照)。
上記バイメタルのうち、例えば径方向内側に位置する金属板の材料としてはインバー等の低熱膨張材料を用い、径方向外側に位置する金属板の材料としては黄銅等の高熱膨張材料を用いる。こうすることで、温度上昇時、バイメタルは熱膨張率の差異により自由端側が径方向の内側に向けて移動するように内向き変形する。これにより、リム部の平均径を縮径させて慣性モーメントを低下させることができ、慣性モーメントの温度特性に負の傾きを持たせることができる。その結果、てんぷの振動周期の温度依存性を低く抑えることが可能となる。
上述した第1の方法では、コエリンバー等の恒弾性材料でひげぜんまいを作製する際、溶解時における組成や熱処理等の各種加工条件によってヤング率の温度係数が大きく変化する恐れがある。よって、時計の使用温度範囲付近においてヤング率の温度係数を正にするには、ひげぜんまいの製造において厳密な製造管理工程が必要とされる場合があった。
また、上述した第2の方法では、バイメタルを用いたとしても、温度に対する変形量を微調整したり、全体のバランス等を微調整したりする必要があり、実際にはリム部に複数のチラねじを取り付け、これらチラねじの取付位置や捩じ込み量を調整する作業が必要とされる。例えば、温度が上昇しても時計の遅れが生じるようならば、自由端側にチラねじを移し変える等の作業を行って、慣性モーメントを補正する工程を行う。このように、チラねじを利用した微調整作業により、温度補正に手間及び時間を必要としていた。また、再調整する場合には、チラねじを別の位置に移し変えたり、各チラねじの捩じ込み量を変化させたりする必要があった。また、てんぷの回転バランス性を確保するには、チラねじを周方向にバランス良く配置する必要があった。更に、慣性モーメントの温度補正範囲を広く取ろうとすると、チラねじの数を増やしたり、大きくしたりする必要が生じ、チラねじによる空気抵抗の増大や、てんぷの回転性能の低下を招く恐れもあった。
スイス時計大学偏、「時計学理論(The Theory of Horology)」、英語版第2版、2003年4月、p136−137
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、簡便且つ連続的に温度補正を行うことができるてんぷ、時計用ムーブメント、及び時計を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
すなわち、本発明に係るてんぷは、回転可能に軸支されるてん真と、前記てん真を径方向の外側から囲むと共に前記てん真の回転軸と同軸に配置されたリム、及び該リムと前記てん真とを径方向に連結する連結アームを有するてん輪と、を備えるてんぷであって、前記リムは、一方の端部が連結アームに固定された固定部とされ、他方が径方向に変形可能な自由端部とされ、前記自由端部には錘が取り付けられており、前記てん真に回転可能に取り付けられ、前記固定部と前記自由端部の間で前記リムに対して摺動可能に支持する支持部を備え、前記連結アームと線膨張係数が異なる材料からなる支持アームを有することを特徴とする。
本発明に係るてんぷによれば、温度変化が生じると、連結アームと支持アームの熱膨張率の差異によって、支持部を支点としてリムが屈曲変形するので、リムの自由端部を径方向の内側又は外側に向かって移動させることができる。これにより、リムの自由端部に取り付けられた錘の位置を径方向に変化させることができる。そのため、錘の回転軸からの距離を変化させることができ、てんぷ自体の慣性モーメントを変化させることができる。 これにより、慣性モーメントの温度特性の傾きを変化させることができ、温度補正を行うことができる。
この際、支持アームはてん真に回転可能に取り付けられているため、支持部の位置をリムの固定端と自由端の間で移動させることによって、リムの自由端部の径方向への移動量を調整することができるので、温度変化に対する慣性モーメントの上記傾きを微調整して、温度補正を微調整することができる。従って、てんぷの振動周期の温度依存性を抑制でき、温度変化によって歩度が変化し難い高品質なてんぷとすることができる。
特に、従来のチラねじを用いた方法とは異なり、支持アームをてん真に対して回転移動させるだけの簡便な作業で温度補正を行うことができる。しかも、温度補正作業を連続的に行えるので、該温度補正作業を効率良く且つ高精度に行い易い。
また、上記本発明に係るてんぷにおいて、前記リム部は、周方向に沿って円弧状に延在し、前記てん真の軸中心に対して回転対称に配置されていることが好ましい。
この場合には、リムは回転軸回りに対称に配置されているので、てんぷの回転バランスを低下させることなく慣性モーメントの温度補正を行うことができる。
また、上記本発明に係るてんぷにおいて、前記支持アームは、前記複数のリムに対して同期させた状態で回転移動させることが好ましい。
この場合には、支持アームに備えられた支持部を同期させた状態で回転移動させることができるので、一度に複数のリムの自由端部の移動量を容易に変化させることができると共に、その移動量を同じ量に統一させることができる。従って、温度補正作業をより簡便に行うことができるうえ、優れた回転バランス性能を確保し易い。
また、上記本発明に係るてんぷにおいて、前記支持部は前記リムの前記自由端部よりも前記固定部側に片寄った位置でリムを支持することが好ましい。
この場合には、自由端部と支持部との距離と、支持部と固定部との距離と、の比率に応じて、連結アームと支持アームとの熱膨張率差によるリムの変形が拡大され、温度変化による自由端部の半径方向への移動量も拡大することができ、慣性モーメントの温度補正範囲をより広く取ることができる。これにより、錘の数や大きさを増大させることなく温度補正を行うことができるため、空気抵抗の増大に伴う回転性能の低下を招く恐れもない。
また、上記本発明に係るてんぷにおいて、てん真には、温度上昇に伴いヤング率が低下する負の温度係数を持った材料からなるひげぜんまいが取り付けられ、前記連結アームは、前記支持アームの線膨張率より大きな線膨張率を有することが好ましい。
この場合には、例えば周囲温度が上昇した場合、膨張による連結アームの伸びによってリムの固定部が径方向外側に押し出されるのに対し、支持アームの伸びは小さく、支持アームに備えられた支持部の位置はあまり変わらないので、支持部を支点としてリムの自由端部は径方向内側へ移動する。従って、リムの自由端部に取り付けられた錘も径方向内側へ移動するため慣性モーメントが低下するので、温度上昇によりひげぜんまいのヤング率が低下してばね定数が低下することで周期が長くなることをキャンセルすることができる。
また、上記本発明に係るてんぷにおいて、てん真には、温度上昇に伴いヤング率が上昇する正の温度係数を持った材料からなるひげぜんまいが取り付けられ、前記連結アームは、前記支持アームの線膨張率より小さな線膨張率を有することが好ましい。
この場合には、例えば周囲温度が上昇した場合、連結アームの伸びは小さく、リムの固定部の位置はあまり変わらないのに対して、支持アームの伸びによって支持部が径方向外側に移動するので、支持部がリムを径方向外側へ押し出すことによりリムの自由端部が径方向外側へ移動する。従って、リムの自由端部に取り付けられた錘も径方向外側へ移動するため慣性モーメントが増加するので、温度上昇によりひげぜんまいのヤング率が上昇してばね定数が増加することで周期が短くなることをキャンセルすることができる。
また、本発明に係る時計用ムーブメントは、動力源を有する香箱車と、前記香箱車の回転力を伝達する輪列と、前記輪列の回転を制御する脱進調速機構とを有し、調速機構には上記本発明に係るてんぷを備えていることを特徴とする。
本発明に係る時計用ムーブメントによれば、上述したように振動周期の温度依存性が抑制され、温度変化によって歩度が変化し難いてんぷを具備しているので、誤差の少ない高品質な時計用ムーブメントとすることができる。
また、本発明に係る時計は、上記本発明に係る時計用ムーブメントを備えていることを特徴とする。
本発明に係る時計によれば、温度変化によって歩度が変化し難い時計用ムーブメントを具備しているので、誤差の少ない高品質な時計とすることができる。
本発明によれば、線膨張率差を利用して温度補正するてんぷにおいて、簡便且つ連続的に温度補正作業を行うことができる。
本発明に係る第1実施形態を示す図であって、機械式時計のムーブメントの構成図である。 図1に示すムーブメントを構成するてんぷの上面図である。 図2に示すA−A断面図である。 図2に示すてんぷの斜視図である。 図2に示すてんぷの作用状態を示す図である。 図2に示すてんぷの別の作用状態を示す図である。 図2に示すてんぷの慣性モーメントの温度特性を示す図である。 図2に示すてんぷの歩度の温度特性を示す図である。 本発明に係る第2実施形態を示す図であって、てんぷの作用状態を示す上面図である。 図9に示すてんぷの慣性モーメントの温度特性を示す図である。 図9に示すてんぷの歩度の温度特性を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の機械式時計1は、例えば腕時計であって、ムーブメント(時計用ムーブメント)10と、このムーブメント10を収納する図示しないケーシングと、により構成されている。
(ムーブメントの構成)
このムーブメント10は、基板を構成する地板11を有している。この地板11の裏側には図示しない文字板が配されている。なお、ムーブメント10の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント10の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。上記地板11には、巻真案内穴11aが形成されており、ここに巻真12が回転自在に組み込まれている。この巻真12は、おしどり13、かんぬき14、かんぬきばね15及び裏押さえ16を有する切換装置により、軸方向の位置が決められている。また、巻真12の案内軸部には、きち車17が回転自在に設けられている。
このような構成のもと、巻真12が、回転軸方向に沿ってムーブメント10の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真12を回転させると、図示しないつづみ車の回転を介してきち車17が回転する。そして、このきち車17が回転することにより、これと噛合う丸穴車20が回転する。そして、この丸穴車20が回転することにより、これと噛合う角穴車21が回転する。更に、この角穴車21が回転することにより、香箱車22に収容された図示しないぜんまい(動力源)を巻き上げる。
ムーブメント10の表輪列は、上記香箱車22の他に、二番車25、三番車26及び四番車27により構成されており、香箱車22の回転力を伝達する機能を果している。また、ムーブメント10の表側には、表輪列の回転を制御するための脱進機構30及び調速機構31が配置されている。二番車25は、香箱車22に噛合う歯車とされている。三番車26は、二番車25に噛合う歯車とされている。四番車27は、三番車26に噛合う歯車とされている。脱進機構30は、上記した表輪列の回転を制御する機構であって、四番車27と噛み合うがんぎ車35と、このがんぎ車35を脱進させて規則正しく回転させるアンクル36と、を備えている。調速機構31は、上記脱進機構30を調速する機構であって、図1〜図4に示すように、てんぷ40を具備している。
(てんぷの構成)
次に、図2〜図6に基づき、本発明に係るてんぷの構成について説明する。図2は、図1に示すムーブメントを構成するてんぷの上面図であり、図3は、図2に示すてんぷのA−A断面図であり、図4は、図2に示すてんぷの斜視図であり、図5は、図2に示すてんぷの作用状態を示す図であり、図6は、別の作用状態を示す図である。
調速機構31を構成するてんぷ40は、回転軸O回りに回転可能に軸支されるてん真41と、該てん真41に固定されたてん輪42と、を備え、図示しない脱進機から伝えられた動力によりひげぜんまい43に蓄えられた位置エネルギーによって、回転軸O回りに一定の振動周期で正逆回転させられる部材とされている。
なお、本実施形態では、上記回転軸Oに直交する方向を径方向、回転軸O回りに周回する方向を周方向という。
上記てん真41は、回転軸Oに沿って上下に延在した回転軸体であり、上端部及び下端部が図示しない地板やてんぷ受等の部材によって軸支されている。てん真41における上下方向の略中間部分は、径が最も大きい大径部41aとされている。そして、この大径部41aを介して上記てん輪42がてん真41に固定されている。
また、てん真41には、大径部41aの下方に位置する部分に筒状の振り座45が回転軸Oと同軸に外装されている。この振り座45は、径方向の外側に向けて突設された環状の鍔部45aを有しており、該鍔部45aに前記アンクル36を揺動させるための振り石46が固定されている。
上記ひげぜんまい43は、例えば一平面内で渦巻状に巻かれた平ひげであって、図示しないひげ玉を介してその内端部がてん真41における大径部41aの上方に位置する部分に固定されている。そして、このひげぜんまい43は、前記4番歯車27から前記ガンギ車35に伝えられた動力を蓄え、てん輪42を振動させる役割を果している。
上記てん輪42は、図2及び図3に示すように、てん真41を径方向の外側から囲む略環状のリム50と、該リム50とてん真41とを径方向に連結する連結アーム51と、を備えている。
上記リム50は、周方向に沿って1/4円弧状に延在した帯状片であり、回転軸O回りに回転対称に均等配置されている。
連結アーム51は、平面視十字状となるように、回転軸O回りに90度の間隔を開けて配置されている。そして、連結アーム51は、その基端側がてん真41の大径部41aに連結され、その先端側が上記したリム50に向かって径方向の外側に向けて延在している。
そして、リム50の周方向の固定部50aは、連結アーム51の先端側に連結されている。これにより、リム50は、連結アーム51を介しててん真41に支持されている。
上記リム50の周方向のもう一端側は、径方向に変形可能な自由端部50bとされており、該自由端部50bの先端側には錘52が取り付けられている。
また、本実施形態のてんぷ40は、てん真41に対して回転軸O周りに回転可能な支持アーム53と、該支持アーム53の先端に配置され、前記リム50の固定部50aと自由端部50bとの間で、前記リム50に対して摺動可能に支持する支持部54a、54bを具備している。
支持アーム53は、回転軸O回りに90度の間隔を開けて配設されており、その基端側がリング部53aに対して一体的に連結されている。リング部53aは、てん真41の大径部41aに対して相対的に回転可能に外装された環状のリングとされている。これにより、各々の回転支持アーム53は、同期して回転することが可能とされている。
なお、リング部53aと大径部41aとの間には一定の回転抵抗力が確保されている。従って、てん真41に対して支持アーム53を回転させた後、不意に支持アーム53が回転してしまうことが規制されている。
支持アーム53の先端部には、リム50の径方向の外側及び内側において、該リム50に対して対向する一対の支持部54a、54bが上方に向けて立設されている。これら支持部54a、54bは、円柱のピン形状に形成されており、リム50に接触した状態でリム50に沿って周方向に移動自在に該リム50を径方向から挟んでいる。
なお、上記支持アーム53は、前記連結アーム51と線膨張係数が異なる材料から構成されている。
本実施形態では、支持アーム53がインバー等の低熱膨張材料で形成され、連結アーム51が黄銅等の高熱膨張材料で形成されているものとして説明する。従って、周囲の温度が上昇した場合には、図5に示すように、連結アーム51は径方向外側に支持アーム53よりも大きく膨張する。これにより、リム50の固定部50aは径方向外側へ押し出されるように位置変化するのに対し、支持アームの取り付けられた支持部54a、54bの位置はほとんど変化しない。従って、リム50は、固定部50aが径方向外側へ移動し、支持部54a、54bを支点として自由端部50bが径方向内側へ移動することになる。これに伴い、自由端部50bの先端に取り付けられた錘52も径方向内側へ移動する。
なお、本実施形態のひげぜんまい43は、温度上昇に伴いヤング率が低下する負の温度係数を有する一般的な鋼材料からなるものとして説明する。
なお、連結アーム51および支持アーム53の材料としては、上記材料に限定されるものではなく、種々の材料を適宜選択して用いても構わない。この際、できるだけ熱膨張率に大きな差が生じるように両者の材料を選択することが好ましい。
ところで、本実施形態のてんぷ40は、上記のように支持アーム53がてん真41に対して相対的に回転可能に取り付けられており、支持アーム53を回転させることで、先端に配置された支持部54a、54bの位置を、リム50に沿って固定部50aと自由端部50bとの間で変化させることが可能とされている。
具体的に説明すると、図6に示すように、リム50の固定部50aから支持部54a、54bまでの長さS1と、支持部54a、54bから自由端部50bまでの長さS2との比率を変化させることが可能とされている。
(慣性モーメントの温度補正方法)
次に、前述の図2〜図6に図7および図8を加えて、上記のてんぷ40を利用した、慣性モーメントの温度補正方法について説明する。図7は、図2に示すてんぷの慣性モーメントの温度特性を示す図であり、図8は、図2に示すてんぷの歩度の温度特性を示す図である。
本実施形態のてんぷ40によれば、温度変化が生じると、連結アーム51の膨張・収縮によってリム50の固定部50aの位置が径方向に移動し、それに伴って、自由端部50bの位置を支持部54a、54bを支点として固定部50aとは逆方向に移動させることができる。即ち、温度上昇した場合には、連結アーム51の膨張によりリム50の固定部50aが径方向の外側へ移動し、ほとんど位置変化のしない54a、54bを支点として自由端部50bを径方向の内側に向けて移動させることができ、温度低下した場合には、その逆に径方向の外側に向けて移動させることができる。
そのため、自由端部50bの先端に取り付けられた錘52の位置を径方向の内側あるいは外側に移動させることで、回転軸Oから錘52までの距離を変化させててんぷ40自体の慣性モーメントを変化させることができる。つまり、温度上昇した場合には、錘52の位置を径方向内側へ移動させて慣性モーメントを小さくすることができ、温度低下した場合には、錘52の位置を径方向外側へ移動させて慣性モーメントを大きくすることができる。これにより、図7に示すように、慣性モーメントの温度特性の傾きを負の傾きに変化させることができ、これにより温度補正を行うことができる。
ところで、本実施形態のてんぷ40によれば、支持アーム53をてん真41に対して回転させることによって支持部54a、54bの位置を変えることができ、リム50の固定部50aから支持部54a、54bまでの長さS1と、支持部54a、54bから自由端部50bまでの長さS2との比率を変化させて錘52の径方向の移動量を調整することができるので、慣性モーメントの温度特性の上記傾きを微調整して、温度補正を微調整することが可能である。
即ち、温度上昇した場合には、上記したように錘52の位置が径方向内側へ移動することによって慣性モーメントが小さくなるので、てんぷ40の振動周期が短くなり歩度が進みの方向となる。従って、錘52の位置に影響される歩度の温度特性は、図8に示す傾きL1のように正の傾きとなる。これに対して、ひげぜんまい43のばね定数は負の温度係数を有しているので、温度上昇によって歩度が遅れの方向となる。従って、ひげぜんまい43に影響される歩度の温度特性は、図8 に示す傾きL2のように負の傾きとなる。
そのため、両者を合成した調速機31全体の歩度の温度特性は、図8に示す曲線Cのように進みの方向に凸となった山なりの曲線となる。通常、時計の使用温度範囲(23℃±15℃)で歩度が進みの領域に入るように設定を行う場合が多い。従って、図8に示す曲線Cのように、8℃及び38℃で歩度が0となるように温度補正を行う必要がある。
ここで、温度上昇しても、錘52の位置に起因する歩度に遅れが生じる場合には、慣性モーメントがより小さくなるように温度特性の傾きを微調整させる必要がある。つまり、支持アーム53をてん真41に対して回転させ、支持部54a、54bがリム50の固定部50aに近づく方向に移動させて、リム50の固定部50aから支持部54a、54bまでの長さS1と、支持部54a、54bから自由端部50bまでの長さS2との比率S2/S1が大きくなるよう調整する。ここで、リム50の自由端部50bの径方向内側への移動量は、てこの原理により固定部50aの径方向外側への移動量のS2/S1倍移動する。従って、S1とS2との比率S2/S1が大きくなるようにすると、自由端部50bが径方向の内側に移動する移動量を大きくすることができ、錘52の位置をより径方向の内側へ移動させて慣性モーメントを小さくすることができる。
これにより、慣性モーメントの温度特性の傾きを微調整することができ、時計の使用温度範囲内での最適な歩度の設定を行うことができる。
特に、従来のチラねじを用いた方法とは異なり、支持アーム53をてん真41に対して回転させるだけの簡便な作業で温度補正を高精度に行えるので、その調整作業が容易である。しかも、従来とは異なり、慣性モーメントの温度補正作業を連続的に行えるので、該温度補正作業を効率良く行うことができるうえ、高精度に行い易い。
また、リム50は、回転軸O回りに回転対称に均等配置されており、さらに支持部54a、54bは支持アーム53により同期して調整することができるので、各リム50の自由端部50bの位置を径方向に変化させたとしても、てんぷ40全体の重心位置が変化し難く、てんぷ40の回転バランスを低下させ難い。そのうえ、従来のチラねじを利用する場合とは異なり、空気抵抗を受け難いので、回転性能も低下し難い。簡便且つ連続的に温度補正作業を行うことができるのに加え、回転バランス性及び回転性能を確保することができる。
また、本実施形態のムーブメント10によれば、振動周期の温度依存性が抑制され、温度変化によって歩度が変化し難い上記したてんぷ40を具備しているので、誤差の少ない高品位なムーブメントとすることができる。
また、本実施形態の機械式時計1によれば、温度変化によって歩度が変化し難い上記したムーブメント10を具備しているので、誤差の少ない高品位な時計とすることができる。
なお、上記第1実施形態において、支持部54a、54bはリム50の自由端部50bよりも固定部50a側に近寄った位置でリム50を支持することが好ましい。
このように構成した場合には、前記リム50の固定部50aから支持部54a、54bまでの長さS1と、支持部54a、54bから自由端部50bまでの長さS2との比率S2/S1が1よりも大きくなるため、周囲温度の変化により、連結アーム51の膨張・収縮によるリム50の固定部50aの径方向への移動量に対して、自由端部50bの径方向への移動量が拡大されて大きくなる。従って、錘52の径方向の移動量も大きくなるため、慣性モーメントの変化量も大きくなり、慣性モーメントの温度補正範囲を広く取ることができる。これにより、錘の数や大きさを増大させることなく温度補正を行うことができるため、空気抵抗の増大に伴う回転性能の低下を招く恐れもない。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る第2実施形態について図9〜図11を参照して説明する。図9は、本発明に係る第2実施形態を示す図であって、てんぷの作用状態を示す上面図であり、図10は、図9に示すてんぷの慣性モーメントの温度特性を示す図であり、図11は、図9に示すてんぷの歩度の温度特性を示す図である。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、温度上昇に伴いヤング率が低下する負の温度係数を有する一般的な鋼材料からなるひげぜんまい43と、支持アーム53が低熱膨張材料で形成され、連結アーム51が高熱膨張材料で形成されている構成であったが、本実施形態では、温度上昇に伴いヤング率が上昇する正の温度係数を有する材料からなるひげぜんまい43と、支持アーム53が高熱膨張材料で形成され、連結アーム51が低熱膨張材料で形成される構成とされている。
(てんぷの構成)
本実施形態のてんぷ40は、支持アーム53が黄銅等の高熱膨張材料で形成され、連結アーム51がインバー等の低熱膨張材料で形成されている。また、本実施形態のひげぜんまい43は、温度上昇に伴いヤング率が上昇する正の温度係数を有するコエリンバー等の恒弾性材料で形成されている。
従って、周囲の温度が上昇した場合には、図9に示すように、支持アーム53は径方向外側に連結アーム51よりも大きく膨張する。これにより、支持アーム53の先端に取り付けられた支持部54a、54bは径方向の外側へ位置変化するのに対し、リム50の固定部50aの位置はほとんど変化しない。従って、リム50は、支持部54a、54bが径方向外側へ移動するのに伴い、自由端部50bは径方向外側へ移動することになる。これにより、自由端部50bの先端に取り付けられた錘52も径方向外側へ移動する。
なお、連結アーム51および支持アーム53の材料としては、上記材料に限定されるものではなく、種々の材料を適宜選択して用いても構わない。この際、できるだけ熱膨張率に大きな差が生じるように両者の材料を選択することが好ましい。
(慣性モーメントの温度補正方法)
次に、上記したてんぷ40を利用した、慣性モーメントの温度補正方法について説明する。
本実施形態のてんぷ40によれば、温度変化が生じると、支持アーム53の膨張・収縮によって支持部54a、54bが径方向の外側あるいは内側へ移動する。これに対し、連結アーム51は膨張・収縮の量が小さいため、リム50の固定部50aの位置はあまり移動しない。従って、リム50の自由端部50bは、固定部50aを固定点として支持部54a、54bにより径方向外側あるいは内側へ移動させることができる。即ち、温度上昇した場合には、支持アーム53の膨張により支持部54a、54bが径方向の外側へ移動し、リム50の自由端部50bを径方向の外側へ押し出すように移動させることができ、温度低下した場合には、その逆に径方向の内側に向けて移動させることができる。
そのため、自由端部50bの先端に取り付けられた錘52の位置を径方向の内側あるいは外側に移動させることで、回転軸Oから錘52までの距離を変化させててんぷ40自体の慣性モーメントを変化させることができる。つまり、温度上昇した場合には、錘52の位置を径方向外側へ移動させて慣性モーメントを大きくすることができ、温度低下した場合には、錘52の位置を径方向内側へ移動させて慣性モーメントを小さくすることができる。これにより、図10に示すように、慣性モーメントの温度特性の傾きを正の傾きに変化させることができ、これにより温度補正を行うことができる。
即ち、温度上昇した場合には、上記したように錘52の位置が径方向外側へ移動することによって慣性モーメントが大きくなるので、てんぷ40の振動周期が長くなり歩度が遅れの方向となる。従って、錘52の位置に影響される歩度の温度特性は、図11に示す傾きL1‘のように負の傾きとなる。これに対して、ひげぜんまい43のヤング率は正の温度係数を有しているため、ばね定数も正の温度係数となるので、温度上昇によって歩度が進みの方向となる。従って、ひげぜんまい43に影響される歩度の温度特性は、図11に示す傾きL2’のように時計の使用温度範囲で正の傾きとなる。
そのため、両者を合成した調速機31全体の歩度の温度特性は、図11に示す曲線C‘のような曲線となる。
これにより、ひげぜんまい43の温度特性の傾きを、てんぷ40の慣性モーメントの温度特性の傾きによりキャンセルをすることができ、周囲温度の変化によって時計の歩度が変化し難い。
さらに、支持アーム53の位置をてん真41に対して回転移動することで、慣性モーメントの温度特性の傾きを調整できるので、ひげぜんまい43を作製する際に、溶解時における組成や熱処理等の各種加工条件によってヤング率の温度係数がはらついた場合でも、ばらつきをキャンセルするよう調整することが可能となる。コエリンバーのように一般的にヤング率が変化し難いとされているひげぜんまいでも、時計使用温度範囲では上述のようにわずかに正の傾きをもつ場合があり、かかる材料のひげぜんまいをもつてんぷにも有効に作用する。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、リム50の数を4つとしたが、2つ以上であれば構わない。この場合であっても、各リム50を回転軸O回りに回転対称に均等配置させれば良く、同様の作用効果を奏効することができる。
また、上記各実施形態では、リム50の径方向の外側及び内側に対向する一対の支持部54a、54bを設けたが、外側あるいは内側のどちらか一方に具備していればよく、例えば支持部54aを外側に設けた場合、温度変化により連結アーム51あるいは支持アーム53が膨張・収縮する量を見込んで支持部54aを径方向内側にずらした位置に配置し、リム50の自由端部50bが径方向内側に変形するようたわませた状態にさせておけばよい。この場合、温度変化により連結アーム51あるいは支持アーム53が膨張・収縮しても、支持部54aはリム50から離れることなく、自由端部50bの径方向の位置を移動させることが可能である。
O…回転軸
1…機械式時計
10…ムーブメント(時計用ムーブメント)
22…香箱車
30…脱進機構
40…てんぷ
41…てん真
42…てん輪
43…ひげぜんまい
50…リム
51…連結アーム
52…錘
53…支持アーム
54a、54b…支持部

Claims (8)

  1. てん真を軸として回動するてん輪と、前記てん真と前記てん輪とを連結する連結アームとを有するてんぷにおいて、
    前記てん輪を構成し、前記連結アームが固定される固定部と、錘が取り付けられる自由端部とを有する複数のリムと、
    前記てん真に回転可能に取り付けられ、前記自由端部と前記固定部との間において前記リムを摺動可能に支持する円柱状の支持部を備え、前記連結アームと異なる線膨張率を有する支持アームと、を有し、
    前記支持部が、前記リムの径方向の外側と内側に対向し配置されるか、または前記リムの径方向の外側あるいは内側の一方に設けられ、
    前記リムは温度変化により変形することを特徴とするてんぷ。
  2. 前記複数のリムは、少なくとも一部分が、周方向に沿って円弧状に延在し、且つ前記てん真の軸中心回りに回転対称に配置される請求項1に記載のてんぷ。
  3. 前記支持アームは、前記複数のリムの数に応じて設けられ、支持アームの各々は同期して回転可能に設けられる請求項2に記載のてんぷ。
  4. 前記支持部は、前記自由端部よりも前記固定部側に片寄った部位でリムを支持する請求項2または請求項3に記載のてんぷ。
  5. 前記てん真には、温度上昇に伴いヤング率が低下するひげぜんまいが備えられ、
    前記連結アームは、前記支持アームの線膨張率より大きな線膨張率を有する請求項1から4のいずれか1項に記載のてんぷ。
  6. 前記てん真には、温度上昇に伴いヤング率が上昇するひげぜんまいが備えられ、
    前記連結アームは、前記支持アームの線膨張率より小さな線膨張率を有する請求項1から4のいずれか1項に記載のてんぷ。
  7. 動力源を有する香箱車と、前記香箱車の回転力を伝達する輪列と、前記輪列の回転を制御する脱進調速機構とを有し、前記脱進調速機構は請求項1のてんぷが備えられる時計用ムーブメント。
  8. 請求項7に記載の時計用ムーブメントを有する時計。
JP2012043223A 2012-02-29 2012-02-29 てんぷ、時計用ムーブメント、及び時計 Active JP6066573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043223A JP6066573B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 てんぷ、時計用ムーブメント、及び時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043223A JP6066573B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 てんぷ、時計用ムーブメント、及び時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013178208A JP2013178208A (ja) 2013-09-09
JP6066573B2 true JP6066573B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=49269968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012043223A Active JP6066573B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 てんぷ、時計用ムーブメント、及び時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6066573B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102103666B1 (ko) * 2019-01-18 2020-04-23 (주)인텔리안테크놀로지스 틸트된 방위축을 구비하는 페데스탈

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6789140B2 (ja) * 2017-01-31 2020-11-25 セイコーインスツル株式会社 温度補償型てんぷ、ムーブメント及び時計
FR3093825B1 (fr) 2019-03-13 2021-04-02 Novasort Sa Systeme oscillant thermocompense
EP3709099B1 (fr) 2019-03-13 2023-06-07 WCP (Watch Connaisseur Project) SA Système oscillant thermocompense

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB256953A (en) * 1925-08-13 1927-02-17 Paul Ditisheim Improvements in regulating-devices for clockwork mechanism

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102103666B1 (ko) * 2019-01-18 2020-04-23 (주)인텔리안테크놀로지스 틸트된 방위축을 구비하는 페데스탈

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013178208A (ja) 2013-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8100579B2 (en) Thermally compensating balance wheel
JP6066573B2 (ja) てんぷ、時計用ムーブメント、及び時計
JP2015143673A (ja) てんぷ、ムーブメント、および時計
CN107257944B (zh) 单片计时器调节器、计时器机芯以及具有这种计时器调节器的计时器
US20150063083A1 (en) Operation stabilization mechanism, movement, and mechanical timepiece
JP6070937B2 (ja) てんぷ、時計用ムーブメント及び機械式時計
JP6650922B2 (ja) ヒゲゼンマイを組み立ておよび調整するための装置
US9188956B2 (en) Balance, timepiece movement, timepiece and manufacturing method of balance
JP5831981B2 (ja) てんぷ及び機械式時計
JP2013195297A (ja) てんぷ構造体及び機械式時計
JP5953629B2 (ja) 温度補償型てんぷ、時計用ムーブメント及び機械式時計
JP6166623B2 (ja) てんぷ、時計用ムーブメント、時計、及びてんぷの製造方法
JP2019508701A (ja) 時計のための装置、このような装置を備える時計仕掛けムーブメントおよび時計
JP2017161508A (ja) 温度変動を感知するバイメタルデバイス
JP5882089B2 (ja) 温度補償型てんぷ、時計用ムーブメント及び時計
JP6126495B2 (ja) てんぷ、時計用ムーブメント、時計、およびてんぷの製造方法
JP2018124114A (ja) 温度補償型てんぷ、ムーブメント及び時計
JP5831982B2 (ja) てんぷ及び機械式時計
JP7159077B2 (ja) 温度補償型てんぷ、ムーブメント及び時計
JP6465692B2 (ja) 調速機
JP6465660B2 (ja) ひげぜんまい調整機構、ムーブメント、及び時計
CN110275419B (zh) 温度补偿型摆轮游丝机构、机芯以及钟表
US20230052485A1 (en) Inertial mass equipped with a flexible inertial element, particularly for horology
JP2024014767A (ja) バランスばねと温度補償手段を備える計時器用調速機構
JP2018189614A (ja) 緩急針、ムーブメント、及び時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160923

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6066573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250