JP6066055B2 - 有機el封止装置 - Google Patents
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Description
<第1実施形態の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る有機EL封止装置10を側面方向から見た主要構成を示す構成図である。以下の説明では、第1の基板がOLED基板22であり、第2の基板が封止基板17であるとして説明する。
有機EL封止装置10は、窒素(N2)環境中に配置され、矢印Y1で示すように図示せぬ前工程から、ロールツーロールで搬送されてくるOLED基材フィルム(基材フィルム)21に貼り付けられたOLED基板(第1の基板)22に、封止基板(第2の基板)17を貼り合わせて封止するものである。これにより有機EL照明装置等の電器製品に用いられる製品フィルム24を作製する。
但し、有機EL封止装置10を窒素環境中に配置するのは、OLED基材フィルム21及び封止基板17が空気と水分に触れ損傷しないようにして高品質を維持するためである。また、封止基板17と、OLED基板22の表面とはフィルム材で形成されているとする。更に、OLED基材フィルム21は可撓性を有するフィルムである。
更に、有機EL封止装置10は、ガイドローラ33及び34間に配置され、OLED基材フィルム21上のOLED基板22及び封止基板17を上下で挟み込んで加熱する加熱ローラ45a,45bと、OLED基材フィルム21上のOLED基板22が加熱により硬化された封止基板17aで封止された製品フィルム24を、ロール状に巻き取る最下流側のフィルム巻取り部48とを備える。但し、上記の硬化は、可撓性を有する硬化である。因みに、殆どの材料は薄くすることにより可撓性有するようになるが、本例でも、薄いことによって可撓性を有するようになる。
また、OLED基材フィルム21及び製品フィルム24の下側に配置されるローラ30〜37は、図3に示すローラ30を代表して示す構成となっている。図3はOLED基材フィルム21を搬送方向と直交する幅方向に切断して搬送方向から、その切断面及び上下ローラ41,30を見た際の構成図である。
この凹部には、図1に示すガイドローラ33以降の下流側ローラにおいても同様に、OLED基板22及び封止基板17(又は17a)による凸部が通過するようになっている。
蛇行検出センサ40は、OLED基材フィルム21の搬送時の蛇行を検出し、図示せぬ蛇行補正部を備えて蛇行を補正する蛇行検出補正手段である。
転写ローラ52は、周回面が柔軟性のあるゴム等の弾性部材で形成されており、当該周回面に、周回方向に予め定められた間隔で複数の封止基板17が貼り付けられている。この貼付は、吸引チャック、静電チャック、又は粘着物によって行われる。この例では、転写ローラ52への各封止基板17の貼り付け間隔は、図2Aに示したOLED基材フィルム21のOLED基板22の貼付間隔L1と同じであり、転写ローラ52への貼り付けは、人が行うようになっている。また、封止基板17の形状は、OLED基板22と同形状であり、本実施形態では長方形状としているが、四角、丸、三角、星等の任意形状がある。なお、貼付間隔L1は広くしたり狭くしたりすることもできる。
次に、図1に示す有機EL封止装置10によりOLED基板22を封止基板17で封止する動作を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、説明中の各動作制御は、制御装置101で行われるものとする。また、有機EL封止装置10は、窒素(N2)環境中に配置されており、転写ローラ52には所定枚数の封止基板17が貼り付けられているものとする。
本実施形態の図1に示した有機EL封止装置10によれば、次のような効果を得ることができる。
有機EL封止装置10は、長尺状の基板フィルム21aに複数のOLED基板22が搬送方向Y1に予め定められた間隔L1で貼り付けられて成るOLED基材フィルム21を、複数のローラを用いロールツーロールで搬送する搬送手段と、ローラ周回方向に間隔L1と同間隔でフィルム材による複数の封止基板17が貼り付けられた転写ローラ52と、転写ローラ52を自在に回転駆動させると共に搬送方向Y1と垂直な上下方向に移動する回転移動手段とを備える。搬送手段は、各ガイドローラ30〜37、ダンサーローラ38,39、ニップローラ41〜43、フィルム巻取り部48の各ローラを用いて構成されている。回転移動手段は、転写ローラ52を回転自在に支持する支持部53を有する封止基板貼付機構51により構成されている。
この構成によれば、OLED基板22に封止基板17が端から徐々に空気(窒素)を追い出すように貼り付けられるので、OLED基板22と封止基板17との間に気泡が生じないように封止を行うことができる。
この構成によれば、長尺状のOLED基材フィルム21にOLED基板22及び封止基板17,17aが所定間隔で凸状に貼り付けられていても、その凸状部分が凹部を通りぬけるので、OLED基板22及び封止基板17を破損することなく、連続的にロールツーロールで搬送することができる。
これによって、OLED基板22と封止基板17との双方を対向させる際に、双方が相似形なので双方の中心が合うようにすれば位置合わせを高精度に行うことができる。
この構成によれば、転写ローラ52に貼り付けられた封止基板17を、OLED基板22に貼り合わせて移行(転写)させる際に、容易に行うことができる。
この構成によれば、OLED基板22に封止基板17を貼り合わせた後に、加熱して硬化させるので、OLED基板22への封止基板17の貼り合わせ強度が高くなり、製品フィルム24を高品質に作製することができる。
この構成によれば、OLED基材フィルム21を常時直線状等の所定進路で搬送することができるので、フィルム21上のOLED基板22の停止等を適正な位置で行うことができる。
上記構成では、転写ローラ52への封止基板17の貼付を人が行うが、自動で行うようにしてもよい。この場合、転写ローラ52における封止基板17をOLED基板22に貼り合わせる貼合位置に対して基板22の径方向に対向する下方側の位置に、封止基板17の供給手段(図示せず)を備える。但し、次に供給手段の説明を行うが、構成要素は図示しないものとする。
図6は、本発明の第2実施形態に係る有機EL封止装置60を側面方向から見た主要構成を示す構成図である。但し、図6に示す有機EL封止装置60において、図1に示した第1実施形態の有機EL封止装置10に対応する部分には、同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
また、フィルム21,24の下側に配置されるローラ30〜35,35a,35b,36,37は、第1実施形態と同様に図3に示すローラ30と同構成となっている。
蛇行検出センサ40は、フィルム21の蛇行を検出し、図示せぬ蛇行補正部を備えて蛇行を補正する蛇行検出補正手段である。
下テーブル部63は、底面が四方枠で囲まれた凹状の外枠テーブル63aと、外枠テーブル63aの凹枠内に配置された平板テーブル63bと、平板テーブル63bの上面側に内蔵された平板状のヒータ63cと、XYZθ移動機構63dとを備えて構成されている。
上テーブル部64は、平板形状を成し、OLED基材フィルム21を挟んだ外枠テーブル63aの上方に配置されており、平板形状の下面側(フィルム21の搬送側)にヒータ64aが内蔵されている。
この当接後は、上下のヒータ63c,64aでOLED基板22及び封止基板17を所定温度に加熱して双方の基板22,17をより密着させるようになっている。
次に、図6に示す有機EL封止装置60によりOLED基板22を封止基板17で封止する動作を、図7及び図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、説明中の各動作制御は、制御装置101で行われるものとする。
この保持後、ステップS14において、カメラ部66により上下のOLED基板22及び封止基板17の双方のマークが撮影される。
この移動により外枠テーブル63aが、図6中に破線枠で示すように、外枠テーブル63aの凹枠内にOLED基板22を収容して上テーブル部64の下面に凹枠の上端が隙間なく当接され、密閉空間が形成される。
次に、ステップS19において、その真空状態となった密閉空間において、平板テーブル63bが上方に移動され、封止基板17のUV塗布剤の塗布面がOLED基板22に所定状態に当接されて保持される。
この後、ステップS21において、真空状態が解除されると共に平板テーブル63bが下降され、更に外枠テーブル63aが下降されて、平板テーブル63bへの封止基板17のセット位置に戻される。
この時、上テーブル部64の所定位置には、次のOLED基板22が到達して停止保持状態となり、このOLED基板22に対しては、上記ステップS11〜S20の処理が同様に行われる。
本実施形態の図6に示した有機EL封止装置60によれば、次のような効果を得ることができる。
有機EL封止装置60は、長尺状の基板フィルム21aに複数のOLED基板22が搬送方向に予め定められた間隔で貼り付けられて成るOLED基材フィルム21を、複数のローラを用いロールツーロールで搬送する搬送手段と、OLED基材フィルム21の上方に配置される上テーブル部64と、OLED基材フィルム21を介在した上テーブル部64の下方対向位置に配置され、フィルム材又はガラス材による封止基板17を載置(下テーブル部63の構成要素である平板テーブル63bに載置)する下テーブル部63と、下テーブル部63を上下前後左右及び回転方向であるXYZθ方向に自在に移動する移動手段としてのXYZθ移動機構63dと、上テーブル部64に載置された封止基板17上に紫外線で硬化するUV塗布剤を塗布する塗布手段としてのディスペンサ部65と、紫外線(UV)を照射するUV照射手段としてのUV照射器71とを備える。
そして、搬送手段は搬送されるOLED基材フィルム21を上テーブル部64の下方の予め定められた位置にOLED基板22が配置されるように停止し、XYZθ移動機構63dは、封止基板17が載置された下テーブル部63を上方向へ移動して当該下テーブル部63と上テーブル部64との間で、上記停止したOLED基板22に封止基板17がUV塗布剤を介在して当接するように把持し、その当接したOLED基板22及び封止基板17間のUV塗布剤にUV照射器71でUVを照射する構成とした。
この構成によれば、OLED基板22と封止基板17との間に所定厚さ以上のUV塗布剤が介在されるので、UV照射でUV塗布剤を硬化した際に、封止基板17をOLED基板22にむらなく貼り合わせた状態で硬化させることができる。
この構成によれば、OLED基材フィルム21上のOLED基板22と、下テーブル部63に載置された封止基板17との双方を所定の対向状態に一致させることができる。
これによって、OLED基板22と封止基板17との双方を対向させる際に、双方が相似形なので双方の中心が合うようにすれば位置合わせを高精度に行うことができる。
また、搬送手段で搬送されるOLED基材フィルム21の蛇行を検出して蛇行補正を行う蛇行検出補正手段としての蛇行検出センサ40を更に備える構成とした。
この構成によれば、OLED基材フィルム21を直線状態に搬送することができるので、フィルム21上のOLED基板22の停止等を適正な位置で行うことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
更に、OLED基材フィルム21に封止基板17が貼り付けられ、OLED基板22が転写ローラ52又は外枠テーブル63aにセットされている構成であっても良い。
17 封止基板(第2の基板)
21 OLED基材フィルム
22 OLED基板(第1の基板)
24 製品フィルム
48 フィルム巻取り部
30,31,32,33,34,35,35a,35b,36,37 ガイドローラ(搬送手段)
38,39 ダンサーローラ(搬送手段)
41〜43 ニップローラ(搬送手段)
45a,45b 加熱ローラ(加熱手段)
52 転写ローラ
40 蛇行検出センサ(蛇行補正手段)
51 封止基板貼付機構(回転移動手段)
53 支持部(回転移動手段)
62 真空プレス封止機構
63 下テーブル部
63a 外枠テーブル
63b 平板テーブル
63c,64a ヒータ
63d XYZθ移動機構
64 上テーブル部
65 ディスペンサ部(塗布手段)
66 カメラ部
66a,66b レンズ部
66c 偏光機構
71 UV照射器(UV照射手段)
101 制御装置
Claims (13)
- 長尺状のフィルムに複数の有機EL素子製作用の第1の基板が搬送方向に予め定められた間隔で貼り付けられて成る基材フィルムをロールツーロールで搬送する搬送手段と、
ローラ周回方向に前記間隔と同間隔でフィルム材による複数の有機EL素子製作用の第2の基板が貼り付けられた転写ローラと、
前記転写ローラを自在に回転駆動させると共に前記搬送方向と垂直な上下方向に移動する回転移動手段と
を備え、
前記回転移動手段により前記転写ローラを移動して前記基材フィルムに貼り付けられた第1の基板に当該転写ローラに貼り付けられた第2の基板を当接し、当該回転移動手段による当該転写ローラの回転動作と、前記搬送手段による当該基材フィルムの搬送動作とを同期させ、当該第1の基板に当該第2の基板を貼り合わせて一方を他方により封止する
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項1に記載の有機EL封止装置であって、
前記第1の基板はOLED基板であり、前記第2の基板は封止基板である
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項2に記載の有機EL封止装置であって、
前記回転移動手段は、前記転写ローラを移動して前記OLED基板の端に当該転写ローラに貼り付けられた封止基板の端を当接し、この当接された当該OLED基板の一端から他端へ向かって転写ローラの回転動作で当該封止基板が貼り合わされるようにした
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の有機EL封止装置であって、
前記搬送手段に用いられるローラは、前記基材フィルムに貼り付けられたOLED基板を前記封止基板で封止した状態において当該基材フィルムから凸状に突き出たOLED基板及び封止基板が、前記搬送方向に通過できる凹部を有する
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の有機EL封止装置であって、
前記OLED基板に前記封止基板を貼り合わせる力は、前記転写ローラに当該封止基板を貼り付ける力よりも強くされている
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の有機EL封止装置であって、
前記基材フィルムに貼り付けられたOLED基板に前記封止基板が貼り合わされて封止された状態で、当該封止基板を加熱して硬化させる加熱手段
を更に備えることを特徴とする有機EL封止装置。 - 長尺状のフィルムに複数の有機EL素子製作用の第1の基板が搬送方向に予め定められた間隔で貼り付けられて成る基材フィルムをロールツーロールで搬送する搬送手段と、
前記基材フィルムの上方に配置される上テーブル部と、
前記基材フィルムを介在した前記上テーブル部の下方対向位置に配置され、有機EL素子製作用の第2の基板を載置する下テーブル部と、
前記下テーブル部を上下前後左右及び回転方向に自在に移動する移動手段と、
前記下テーブル部に載置された前記第2の基板上に紫外線で硬化するUV塗布剤を塗布する塗布手段と、
紫外線を照射するUV照射手段と
を備え、
前記搬送手段は搬送される前記基材フィルムを前記上テーブル部の下方の予め定められた位置に前記第1の基板が配置されるように停止し、前記移動手段は、前記第2の基板が載置された下テーブル部を上方向へ移動して当該下テーブル部と前記上テーブル部との間で、前記停止した第1の基板に前記第2の基板が前記UV塗布剤を介在して当接するように把持し、その当接した第1の基板及び第2の基板間のUV塗布剤に前記UV照射手段で紫外線を照射する
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項7に記載の有機EL封止装置であって、
前記第1の基板はOLED基板であり、前記第2の基板は封止基板である
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項8に記載の有機EL封止装置であって、
前記下テーブル部及び前記上テーブル部の対向空間を真空状態とする真空手段と
を更に備え、
前記下テーブル部と前記上テーブル部との間に前記封止基板及び前記OLED基板が当接状態に把持される前に、前記真空手段により前記対向空間を真空状態とし、この真空状態において当該把持を行う
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項8又は請求項9に記載の有機EL封止装置であって、
前記OLED基板への前記UV塗布剤を介在した前記封止基板の当接は、前記UV塗布剤の塗布厚が予め定められた厚さ以上に維持されるように行われる
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項8又は請求項9に記載の有機EL封止装置であって、
前記OLED基板に付された位置合わせ用のマークと、前記封止基板に付された位置合わせ用のマークとの双方を撮影する撮影手段
を更に備え、
前記OLED基板及び前記封止基板の双方が当接状態に把持される前に、前記撮影手段で撮影された双方のマークが予め定められた対向状態に一致するように、前記移動手段で、当該封止基板が載置された前記下テーブル部を移動させる
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項1又は請求項7に記載の有機EL封止装置であって、
前記第1の基板と前記第2の基板とは、当該第2の基板の方が大きい相似形である
ことを特徴とする有機EL封止装置。 - 請求項1又は請求項7に記載の有機EL封止装置であって、
前記搬送手段で搬送される前記基材フィルムの蛇行を検出して蛇行補正を行う蛇行検出補正手段
を更に備えることを特徴とする有機EL封止装置。
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