JP6065873B2 - コンロッド製造方法およびその装置 - Google Patents
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上記コンロッド素材の上記バリの根元を上記隅アールにおいて抜き穴の周囲に設けられた切断刃で受け、上記コンロッド素材を押し下げることにより、上記バリを切断するトリミング工程とを備え、
上記バリの根元が上記切断刃に対して上記コンロッド素材の全周にわたって均等的に接触するように、上記コンロッド素材各部の上記切断刃によるバリ切断位置に応じて半径が異なる隅アールを上記鍛造工程によって形成することを特徴とする。
上記鍛造工程では、上記バリの根元を上記切断刃に対して上記コンロッド素材の全周にわたって均等的に接触させるべく、上記距離が短くなるほど半径が大きな隅アールで上記バリの根元が上記本体に繋がるように上記コンロッド素材を成形する。
根元が隅アールで本体に繋がったバリをパーティングライン上に有するコンロッド素材を成形する鍛造型と、
抜き穴の周囲に切断刃を有し、上記コンロッド素材の上記バリの根元を上記隅アールにおいて上記切断刃で受け、上記コンロッド素材を押し下げることにより、上記バリを切断するトリミング型とを備え、
上記コンロッド素材の平面視において上記切断刃による上記バリの切断ラインが上記本体の外形ラインと非相似形であり、
上記鍛造型は、上記バリの根元が上記切断刃に対してコンロッド全周にわたって均等的に接触するように、上記隅アールを形成する成形面のアールの大きさが上記外形ラインから上記切断ラインまでのバリ切断高さに応じて異なることを特徴とする。
本実施形態に係るコンロッド製造装置は図1に示す下側ダイ装置1を備えている。下側ダイ装置1は、丸棒材からコンロッド素材を複数熱間鍛造工程で成形するための第1〜第3鍛造型(下型)2〜4およびピアス型5、並びにトリミング型6をそれぞれダイホルダ7,8によってベースプレート9に取り付けてなる。図示は省略しているが、コンロッド製造装置は、下側ダイ装置1に対応する上側ダイ装置を備えている。この上側ダイ装置に第1〜第3鍛造型2〜4、ピアス型5およびトリミング型6に対応する鍛造型、ピアス用パンチ、トリミング用パンチが設けられている。上側ダイ装置の下降によって、熱間鍛造、ピアスおよびトリミングが行なわれる。
図5および図6はバリ抜き前のコンロッド素材13を示す。このコンロッド素材13は、ピストンピン側の小端部21と、クランクピン側の大端部22と、この小端部21と大端部22を結ぶステム部23を備えてなる。大端部22にはピアス加工によるピン孔24が形成されているが、小端部21にはピン孔が形成されていない。コンロッド素材13の本体外周の第3鍛造型4のパーティングライン上には全周にわたってバリ25が張り出している。バリ25はその根元が隅アール26によってコンロッド本体27に繋がっている。
−小端部21について−
図9A〜Dに示すように、バリ25の根元の隅アール26をコンロッド全周にわたって所定の標準半径R1となるように鍛造した場合、コンロッド素材13をトリミング型6の切断刃16で受けたときに、次の問題を生ずる。
図8に示すように、大端部22のキャップとなる部分の外周面は幅広リブ31と幅狭リブ32の2段リブ構造になっている。その2段目の幅狭リブ32の肩部の凸になった角アール29にバリ25の根元の隅アール26を繋げている。
図11は隅アール26をコンロッド素材全周にわたって一定の半径R1としたときの、バリ切断高さと隙間の大きさの関係を図示したものである。バリ切断高さが大きくなるほど隙間が大きくなっている。
本実施形態では、コンロッド素材13のステム部23の全長を含む大部分については、バリ25の根元の隅アール26を所定の標準半径R1となるように第3鍛造型4で形成し、且つトリミング型6によるバリ切断高さを所定の標準高さH1とする。
ここに、バリ切断高さと、切断刃16とバリ25の隙間を所定値以下にするに必要な隅アール26の半径との関係を求めておき、該関係に基いてバリ切断高さに応じて隅アール26の半径を設定することができる。
2〜4 第1〜第3鍛造型
5 ピアス型
6 トリミング型
13 コンロッド素材
15 抜き穴
16 切断刃
25 バリ
26 隅アール
27 コンロッド本体
PL パーティングライン
Claims (5)
- 根元が隅アールで本体に繋がったバリをパーティングライン上に有するコンロッド素材を成形する鍛造工程と、
上記コンロッド素材の上記バリの根元を上記隅アールにおいて抜き穴の周囲に設けられた切断刃で受け、上記コンロッド素材を押し下げることにより、上記バリを切断するトリミング工程とを備え、
上記バリの根元が上記切断刃に対して上記コンロッド素材の全周にわたって均等的に接触するように、上記コンロッド素材各部の上記切断刃によるバリ切断位置に応じて半径が異なる隅アールを上記鍛造工程によって形成することを特徴とするコンロッド製造方法。 - 請求項1において、
上記バリ切断位置は、コンロッド全周にわたって上記隅アールを同じ半径で形成したときの該隅アールの中心からバリ張出し方向の距離が部分的に相違するように設定されており、
上記鍛造工程では、上記バリの根元を上記切断刃に対して上記コンロッド素材の全周にわたって均等的に接触させるべく、上記距離が短くなるほど半径が大きな隅アールで上記バリの根元が上記本体に繋がるように上記コンロッド素材を成形することを特徴とするコンロッド製造方法。 - 請求項1において、
上記コンロッド素材における所定の基準位置から上記バリ切断位置までのバリ切断高さと、上記切断刃と上記バリの隙間を所定値以下にするに必要な上記隅アールの半径との関係を求めておき、該関係に基いて上記バリ切断高さに応じて上記隅アールの半径を設定することを特徴とするコンロッド製造方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
上記コンロッド素材各部の上記切断刃によるバリ切断位置に応じて半径が異なる隅アールを上記鍛造工程によって形成するとともに、上記バリ切断位置を部分的に上記本体側にずらすことを特徴とするコンロッド製造方法。 - 根元が隅アールで本体に繋がったバリをパーティングライン上に有するコンロッド素材を成形する鍛造型と、
抜き穴の周囲に切断刃を有し、上記コンロッド素材の上記バリの根元を上記隅アールにおいて上記切断刃で受け、上記コンロッド素材を押し下げることにより、上記バリを切断するトリミング型とを備え、
上記コンロッド素材の平面視において上記切断刃による上記バリの切断ラインが上記本体の外形ラインと非相似形であり、
上記鍛造型は、上記バリの根元が上記切断刃に対してコンロッド全周にわたって均等的に接触するように、上記隅アールを形成する成形面のアールの大きさが上記外形ラインから上記切断ラインまでのバリ切断高さに応じて異なることを特徴とするコンロッド製造装置。
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JP2014106636A JP6065873B2 (ja) | 2014-05-23 | 2014-05-23 | コンロッド製造方法およびその装置 |
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