JP6065851B2 - 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成は、一般に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナーを用いて色を再現する。また、前記4色のトナー(YMCK)のみでは再現が難しい色を再現するために、YMCK以外の色のトナーも用いられる。
例えば、特許文献1には、所定の式(1)で表される非水溶性色素化合物及び結着樹脂を含有するマゼンタトナーが開示されている。
特許文献2には、C.I.ピグメントレッド48−3とC.I.ピグメントレッド48−1とを8:2〜5:5の割合で含有するマゼンタトナーが開示されている。
特開2012−208496号公報 特開2011−107676号公報
本発明は、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とに優れる静電荷像現像用トナーを提供することを課題とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
結着樹脂と、キサントフィル類と、カロテン類と、を含有するトナー粒子を含む静電荷像現像用トナー。
請求項2に係る発明は、
前記トナー粒子に占める前記キサントフィル類及び前記カロテン類の総量が0.5質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
請求項3に係る発明は、
前記トナー粒子に含まれる前記キサントフィル類と前記カロテン類の質量比(キサントフィル類/カロテン類)が0.5以上3.0以下である、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
請求項4に係る発明は、
前記キサントフィル類がアスタキサンチンである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
請求項5に係る発明は、
前記カロテン類がリコペンである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
請求項6に係る発明は、
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
請求項7に係る発明は、
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
請求項8に係る発明は、
請求項6に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
請求項9に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項6に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
請求項10に係る発明は、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項6に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
請求項1に係る発明によれば、トナー粒子がキサントフィル類及びカロテン類の両方を含有するとの要件を満足しない場合に比べて、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とに優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
請求項2に係る発明によれば、トナー粒子に占めるキサントフィル類及びカロテン類の総量が前記範囲でない場合に比べて、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とにより優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
請求項3に係る発明によれば、トナー粒子に含まれるキサントフィル類とカロテン類の質量比が前記範囲でない場合に比べて、画像の耐光性により優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
請求項4に係る発明によれば、キサントフィル類がアスタキサンチンでない場合に比べて、画像の耐光性により優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
請求項5に係る発明によれば、カロテン類がリコペンでない場合に比べて、画像の耐光性により優れる静電荷像現像用トナーが提供される。
請求項6に係る発明によれば、トナーに含まれるトナー粒子がキサントフィル類及びカロテン類の両方を含有するとの要件を満足しない場合に比べて、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とに優れる静電荷像現像剤が提供される。
請求項7に係る発明によれば、トナーに含まれるトナー粒子がキサントフィル類及びカロテン類の両方を含有するとの要件を満足しない場合に比べて、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とに優れるトナーカートリッジが提供される。
請求項8に係る発明によれば、現像剤中のトナーに含まれるトナー粒子がキサントフィル類及びカロテン類の両方を含有するとの要件を満足しない場合に比べて、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とに優れるプロセスカートリッジが提供される。
請求項9に係る発明によれば、現像剤中のトナーに含まれるトナー粒子がキサントフィル類及びカロテン類の両方を含有するとの要件を満足しない場合に比べて、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とに優れる画像形成装置が提供される。
請求項10に係る発明によれば、現像剤中のトナーに含まれるトナー粒子がキサントフィル類及びカロテン類の両方を含有するとの要件を満足しない場合に比べて、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とに優れる画像形成方法が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。これらの説明及び実施例は本発明を例示するものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
本明細書において、(メタ)アクリルは、アクリル及びメタクリルを意味し、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及びメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリロは、アクリロ及びメタクリロを意味する。
<静電荷像現像用トナー>
本実施形態に係る静電荷像現像用トナー(「トナー」とも称する。)は、トナー粒子を含み、更に外添剤を含んでもよい。即ち、本実施形態は、トナー粒子をトナーとしてもよく、トナー粒子に外添剤を外添してトナーとしてもよい。
本実施形態に係るトナーに含まれるトナー粒子は、結着樹脂と、キサントフィル類と、カロテン類とを含有する。係る構成のトナー粒子を含むトナーは、鮮やかな朱色の色再現性に優れ、且つ、画像の耐光性に優れる。
電子写真方式の画像形成装置によって、朱色の印影のある書類を複写したり、朱色の印影画像を含む画像記録物を作成したりすることがある。印影のある書類は、公的な文書であったり、長期間保存される文書であったりすることから、画像形成用トナーは、印影の鮮やかな朱色をよく再現し得、且つ、画像保存性に優れることが望ましい。
従来は、朱色の印影の画像形成に、イエロートナーとマゼンタトナーを混色したり、赤色の蛍光顔料又はレーキ顔料を含むトナーを使用したりしていた。しかし、イエロートナーとマゼンタトナーの混色は、明度や彩度の再現性が十分ではなく、赤色の蛍光顔料又はレーキ顔料を含むトナーを使用した場合は、画像の耐光性が十分ではなかった。
これに対して、本実施形態に係るトナーは、着色剤としてキサントフィル類及びカロテン類を含む。キサントフィル類及びカロテン類は、鮮やかな朱色を再現し得る色素であり、また、それ自体が画像の光劣化を抑制する作用を有する。即ち、紫外線等の光に曝露されることにより画像中に活性酸素種が発生するところ、キサントフィル類及びカロテン類は、活性酸素種からエネルギーを吸収し熱として放出(熱緩和)することにより、自身の化学構造に変化を起こすことなく、活性酸素種を消去し、その結果、画像の光劣化を抑制する。しかも、キサントフィル類とカロテン類を併用することにより、活性酸素種を消去する効果が高まり、一方を単独で使用する場合よりも、画像の耐光性が高まる。
本実施形態に係るトナーは、該トナーによって紙(例えば、ISO白色度80%以上の非塗工印刷用紙)上に形成された画像が、CIE1976L表色系において、L値55乃至63、a値65乃至73、b値47乃至55の範囲にあることが望ましい。
〔トナー粒子〕
トナー粒子は、結着樹脂、キサントフィル類、及びカロテン類を含み、更に、離型剤やその他の内添剤を含んでもよい。以下、トナー粒子に含まれる成分について詳細に説明する。
−着色剤−
トナー粒子は、キサントフィル類及びカロテン類を含有する。
トナー粒子の質量に占めるキサントフィル類及びカロテン類の総量は、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とにより優れる点で、0.5質量%以上が望ましく、1.0質量%以上がより望ましく、2.0質量%以上が更に望ましい。一方、帯電維持性の低下による朱色の色再現性低下の抑制の点で、20質量%以下が望ましく、15質量%以下がより望ましく、10質量%以下が更に望ましく、8質量%以下が更に望ましい。帯電維持性が低下すると朱色の再現性が低下する場合がある。
トナー粒子に含まれるキサントフィル類とカロテン類の質量比(キサントフィル類/カロテン類)は、画像の耐光性により優れる点で、0.5以上3.0以下が望ましく、0.5以上2.5以下がより望ましく、0.75以上2.25以下が更に望ましく、1.0以上2.0以下が更に望ましい。
トナー粒子中のキサントフィル類の含有量は、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とにより優れる点で、0.2質量%以上が望ましく、1.0質量%以上がより望ましく、2.0質量%以上が更に望ましい。一方、帯電維持性の点で、15質量%以下が望ましく、10質量%以下がより望ましく、5質量%以下が更に望ましい。
トナー粒子中のカロテン類の含有量は、鮮やかな朱色の色再現性と画像の耐光性とにより優れる点で、0.2質量%以上が望ましく、1.0質量%以上がより望ましく、1.5質量%以上が更に望ましい。一方、帯電維持性の点で、15質量%以下が望ましく、10質量%以下がより望ましく、5質量%以下が更に望ましい。
キサントフィル類としては、例えば、アスタキサンチン、カンタキサンチン、ゼアキサンチン、ロドキサンチン、フコキサンチン、アンテラキサンチン、ビオラキサンチン、クリプトキサンチン、クルスタキサンチン、カプサンチン、ルテイン、エキネノン、3−ヒドロキシエキネノン、ミキソキサントフィル、シトラナキサンチン、ジアジノキサンチン、ジアトキサンチン、ジノキサンチン、フラボキサンチン、ネオキサンチン、ロドキサンチン、ルビキサンチン、アマロウシアキサンチンA、ハロシンチアキサンチン、ツナキサンチン、ペリジニン、デイノクローム、3−ヒドロキシ−β,ε−カロテン−3’−オン、カプサンチン3.6−エポキサイド、カプソルビン、ピトスポラムキサンチン、レチノール、レチナール、レチノイン酸等が挙げられる。中でも、画像の耐光性により優れる点で、アスタキサンチン、カンタキサンチン、ルテインが望ましく、アスタキサンチンがより望ましい。
カロテン類としては、例えば、リコペン(リコピンとも称される。)、トルレン、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、δ−カロテン、ε−カロテン、ネウロスポレン、フィトエン、フィトフルエン等が挙げられる。中でも、画像の耐光性により優れる点で、リコペン、β−カロテンが望ましく、リコペンがより望ましい。
本実施形態は、アスタキサンチンとリコペンを共に含む態様が望ましい。その場合、トナー粒子に含まれるアスタキサンチンとリコペンの質量比(アスタキサンチン/リコペン)は、画像の耐光性により優れる点で、0.5以上3.0以下が望ましく、0.5以上2.5以下がより望ましく、0.75以上2.25以下が更に望ましく、1.0以上2.0以下が更に望ましい。
トナー粒子は、キサントフィル類及びカロテン類以外にその他の着色剤を含んでいてもよい。その他の着色剤としては、顔料でも染料でもよく、耐光性や耐水性の観点から顔料が望ましい。
その他の着色剤としては、例えば、SiO(シリカ)、TiO(チタニア)、Al(アルミナ)等の白色顔料;C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド57:1、ローズベンガル等の赤色の顔料及び染料;C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー12、キノリンイエロー、クロムイエロー等の黄色の顔料及び染料;マラカイトグリーン・オキサレート等の緑色の顔料及び染料;C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3、アニリンブルー、カルコイルブルー、ウルトラマリンブルー、フタロシアニンブルー、メチレンブルークロリド等の青色の顔料及び染料;カーボンブラック、ランプブラック、ニグロシン等の黒色の顔料及び染料;等が挙げられる。
シリカ、チタニア、アルミナ等の白色顔料は、着色以外の用途(例えばトナーの帯電制御等の用途)でトナー粒子に添加されていてもよい。
トナー粒子中の白色顔料の合計量は、鮮やかな朱色の色再現を容易にする観点で、20質量%以下が望ましく、15質量%以下がより望ましく、10質量%以下が更に望ましく、5質量%以下が更に望ましく、1質量%以下が特に望ましい。
トナー粒子中の、キサントフィル類、カロテン類、及び白色顔料以外の着色剤の含有量は、鮮やかな朱色の色再現を容易にする観点で、それぞれの着色剤ごとに、1質量%以下が望ましく、0.5質量%以下がより望ましく、0.1質量%以下が更に望ましく、検出限界以下であり実質的に含まないと言えることが更に望ましく、0質量%が特に望ましい。
トナー粒子中の着色剤の総量に占める、キサントフィル類とカロテン類と白色顔料の合計量は、鮮やかな朱色の色再現を容易にする観点で、85質量%以上が望ましく、90質量%以上がより望ましく、95質量%以上が更に望ましく、99質量%以上が更に望ましく、100質量%(即ち、キサントフィル類、カロテン類、及び白色顔料以外の着色剤を含まないこと)が特に望ましい。
トナー粒子中の着色剤の総量に占める、キサントフィル類とカロテン類の合計量は、鮮やかな朱色の色再現を容易にする観点で、30質量%以上が望ましく、40質量%以上がより望ましく、50質量%以上が更に望ましく、60質量%以上が更に望ましく、70質量%が更に望ましく、80質量%が更に望ましく、90質量%が更に望ましく、100質量%(即ち、キサントフィル類とカロテン類以外のその他の着色剤を含まないこと)が特に望ましい。
−結着樹脂−
トナー粒子は、結着樹脂を含有する。結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えば(メタ)アクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(例えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単独重合体又は共重合体が挙げられる。
代表的な結着樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−(メタ)アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体が挙げられる。
これらの樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
トナー粒子における結着樹脂の含有量は、40質量%以上95質量%以下が望ましく、50質量%以上90質量%以下がより望ましく、60質量%以上85質量%以下が更に望ましい。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂が好適である。ポリエステル樹脂は、鮮やかな朱色の色再現性により優れる点で、非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂とを併用してもよい。
ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮重合体が挙げられる。ポリエステル樹脂は、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等)、脂環式ジカルボン酸(例えばシクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。これらの中でも、多価カルボン酸としては、例えば、芳香族ジカルボン酸が好ましい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等)、脂環式ジオール(例えばシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA等)、芳香族ジオール(例えばビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等)が挙げられる。これらの中でも、多価アルコールとしては、例えば、芳香族ジオール、脂環式ジオールが好ましく、より好ましくは芳香族ジオールである。
多価アルコールは、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のアルコールを併用してもよい。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
多価アルコールは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上65℃以下がより好ましい。
ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求める。より具体的にはJIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求める。
ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5,000以上1,000,000以下が好ましく、7,000以上500,000以下がより好ましい。
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2,000以上100,000以下が好ましい。
ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
樹脂の重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー社製HLC−8120を用い、カラムとして東ソー社製TSKgel SuperHM−M15cm)を用い、溶媒としてテトラヒドロフランを用いて行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
−離型剤−
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
離型剤の融解温度は、50℃以上110℃以下が好ましく、60℃以上100℃以下がより好ましい。
離型剤の融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
トナー粒子における離型剤の含有量は、1質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−無機酸化物粒子−
トナー粒子は、無機酸化物粒子を含んでもよい。無機酸化物としては、例えば、SiO(シリカ)、TiO(チタニア)、Al(アルミナ)、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等の金属酸化物が挙げられる。
無機酸化物粒子の表面は、予め疎水化処理されていなくてもよく、予め疎水化処理されていてもよい。
トナー粒子中の無機酸化物粒子の含有量は、トナーの色味に影響を及ぼし難い観点で、20質量%以下が望ましく、15質量%以下がより望ましく、10質量%以下が更に望ましく、5質量%以下がより更に望ましく、1質量%以下が特に望ましい。
−その他の添加剤−
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
〔トナー粒子の特性〕
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂、着色剤、及び必要に応じて離型剤等のその他添加剤を含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
トナー粒子の体積平均粒径(D50v)は、2μm以上10μm以下が好ましく、4μm以上8μm以下がより好ましい。
トナー粒子の各種平均粒径、及び各種粒度分布指標は、コールターマルチサイザーII(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマン−コールター社製)を使用して測定される。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5質量%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、数粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積粒径D84v、数粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
トナー粒子の形状係数SF1は、110以上150以下が好ましく、120以上140以下がより好ましい。
形状係数SF1は、下記式により求められる。
式:SF1=(ML/A)×(π/4)×100
上記式中、MLはトナーの絶対最大長、Aはトナーの投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡(SEM)画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
〔外添剤〕
外添剤としては、例えば、無機粒子が挙げられる。該無機粒子として、SiO、TiO、Al、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等が挙げられる。
外添剤としての無機粒子の表面は、疎水化処理が施されていることがよい。疎水化処理は、例えば疎水化処理剤に無機粒子を浸漬する等して行う。疎水化処理剤は特に制限されないが、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
疎水化処理剤の量は、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である。
外添剤としては、樹脂粒子(ポリスチレン、PMMA、メラミン樹脂等の樹脂粒子)、クリーニング活剤(例えば、ステアリン酸亜鉛に代表される高級脂肪酸の金属塩、フッ素系高分子量体の粒子)等も挙げられる。
外添剤の外添量は、例えば、トナー粒子に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上2質量%以下がより好ましい。
〔トナーの製造方法〕
本実施形態に係るトナーは、トナー粒子を製造し、該トナー粒子をトナーとしてもよく、該トナー粒子に外添剤を外添してトナーとしてもよい。
トナー粒子は、乾式製法(例えば、混練粉砕法等)、湿式製法(例えば、凝集合一法、懸濁重合法、溶解懸濁法等)のいずれにより製造してもよい。これらの製法に特に制限はなく、周知の製法が採用される。中でも、凝集合一法によりトナー粒子を得ることが望ましい。
トナー粒子を凝集合一法により製造する場合、例えば、具体的には、少なくとも下記の工程を経てトナー粒子を製造する。
・結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)
・キサントフィル類及びカロテン類の少なくとも1種を分散させた着色剤分散液を準備する工程(着色剤分散液準備工程)
・樹脂粒子分散液と着色剤分散液とを混合(必要に応じて他の粒子分散液も混合)した分散液中で、樹脂粒子と着色剤とを(必要に応じて他の粒子をも)凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)
・凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)
以下、凝集合一法の各工程の詳細について説明する。以下の説明では、離型剤をも含むトナー粒子を得る方法について説明するが、離型剤は、必要に応じて用いられるものである。無論、さらに、その他の添加剤を用いてもよい。
−樹脂粒子分散液準備工程−
まず、結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する。
樹脂粒子分散液は、例えば、樹脂粒子を界面活性剤により分散媒中に分散させることにより調製する。
樹脂粒子分散液に用いる分散媒としては、例えば水系媒体が挙げられる。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水;アルコール類;などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤;などが挙げられる。これらの中でも特に、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。非イオン系界面活性剤は、アニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤と併用してもよい。
界面活性剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子を分散媒に分散する方法としては、例えば、回転せん断型ホモジナイザーや、メディアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミル等を用いた一般的な分散方法が挙げられる。樹脂粒子の種類によっては、例えば転相乳化法を用いて分散媒に樹脂粒子を分散させてもよい。
なお、転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて中和したのち、水(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの転相を行い、樹脂を水系媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子分散液中に分散する樹脂粒子の体積平均粒径は、例えば0.01μm以上1μm以下が好ましく、0.08μm以上0.8μm以下がより好ましく、0.1μm以上0.6μm以下が更に好ましい。
樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を描き、全粒子に対して体積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとする。なお、他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
樹脂粒子分散液に含まれる樹脂粒子の含有量は、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上40質量%以下がより好ましい。
−着色剤分散液準備工程−
着色剤粒子が分散された着色剤分散液は、樹脂粒子分散液の調製方法と同様な方法で調製される。つまり、着色剤分散液の、分散媒、界面活性剤、分散方法、粒子の体積平均粒径、及び粒子含有量は、樹脂粒子分散液のそれらと同様である。なお、着色剤分散液の代わりに着色剤が樹脂粒子中に分散した着色剤含有樹脂粒子分散液を用いてもよい。
ほかに、離型剤粒子が分散された離型剤分散液も、樹脂粒子分散液の調製方法と同様な方法で調製される。つまり、離型剤分散液の、分散媒、界面活性剤、分散方法、粒子の体積平均粒径、及び粒子含有量は、樹脂粒子分散液のそれらと同様である。なお、離型剤分散液の代わりに離型剤が樹脂粒子中に分散した離型剤含有樹脂粒子分散液を用いてもよい。
−凝集粒子形成工程−
次に、樹脂粒子分散液と、着色剤分散液と、離型剤分散液と、を混合する。
そして、混合分散液中で、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とをヘテロ凝集させ目的とするトナー粒子の径に近い径を持つ、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
具体的には、例えば、混合分散液に凝集剤を添加すると共に、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後、樹脂粒子のガラス転移温度に近い温度(具体的には、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度の−30℃以上且つガラス転移温度の−10℃以下)に加熱し、混合分散液に分散された粒子を凝集させて、凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、加熱を行ってもよい。
凝集剤としては、例えば、混合分散液に含まれる界面活性剤と逆極性の界面活性剤、例えば、無機金属塩、2価以上の金属錯体が挙げられる。凝集剤として金属錯体を用いた場合には、凝集剤の使用量が低減され、帯電特性が向上する。
凝集剤と共に、該凝集剤の金属イオンと錯体又は類似の結合を形成する添加剤を用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
無機金属塩としては、例えば、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩;ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、多硫化カルシウム等の無機金属塩重合体;などが挙げられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸;イミノ二酢酸(IDA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のアミノカルボン酸;などが挙げられる。
キレート剤の添加量は、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより好ましい。
−融合・合一工程−
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば、樹脂粒子のガラス転移温度より10℃乃至30℃高い温度以上)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
以上の工程を経て、トナー粒子が得られる。
凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア・シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
融合・合一工程の終了後、溶液中に形成されたトナー粒子に、公知の洗浄工程、固液分離工程、乾燥工程を施し、乾燥した状態のトナー粒子を得る。
洗浄工程は、帯電性の点から、イオン交換水による置換洗浄を充分に施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から、吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から、凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
そして、本実施形態に係るトナーは、例えば、乾燥状態のトナー粒子に、外添剤を添加し、混合することにより製造される。混合は、例えば、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディーゲミキサー等によって行うことがよい。更に、必要に応じて、振動師分機、風力師分機等を使ってトナーの粗大粒子を取り除いてもよい。
<静電荷像現像剤>
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るトナーを少なくとも含むものである。本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るトナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
キャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアが挙げられる。キャリアとしては、例えば、磁性粉からなる芯材の表面に樹脂を被覆した被覆キャリア;マトリックス樹脂中に磁性粉が分散して配合された磁性粉分散型キャリア;多孔質の磁性粉に樹脂を含浸させた樹脂含浸型キャリア;等が挙げられる。磁性粉分散型キャリア及び樹脂含浸型キャリアは、当該キャリアの構成粒子を芯材とし、この表面に樹脂を被覆したキャリアであってもよい。
磁性粉としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属;フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物;などが挙げられる。
導電性粒子としては、金、銀、銅等の金属;カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム等の粒子;などが挙げられる。
被覆用の樹脂、及びマトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合を含んで構成されるストレートシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。被覆用の樹脂、及びマトリックス樹脂には、導電材料等の添加剤を含ませてもよい。
芯材の表面を樹脂で被覆するには、被覆用の樹脂、及び各種添加剤(必要に応じて使用する)を適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法等が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する樹脂の種類や、塗布適性等を勘案して選択すればよい。具体的な樹脂被覆方法としては、芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法;被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法;芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法;ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、その後に溶剤を除去するニーダーコーター法;等が挙げられる。
二成分現像剤におけるトナーとキャリアとの混合比(質量比)は、トナー:キャリア=1:100乃至30:100が好ましく、3:100乃至20:100がより好ましい。
<画像形成装置/画像形成方法>
本実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、を備える。そして、静電荷像現像剤として、本実施形態に係る静電荷像現像剤が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置では、像保持体の表面を帯電する帯電工程と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、本実施形態に係る静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、を有する画像形成方法(本実施形態に係る画像形成方法)が実施される。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー画像の転写後、帯電前の像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を備えた装置;トナー画像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置;等の周知の画像形成装置が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置が中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置において、例えば、現像手段を含む部分が、画像形成装置に対して着脱されるカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。プロセスカートリッジとしては、例えば、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、現像手段を備えるプロセスカートリッジが好適に用いられる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を説明するが、これに限定されるわけではない。以下の説明においては、図に示す主用部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図であり、5連タンデム方式且つ中間転写方式の画像形成装置を示す図である。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づく、朱色(V)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第5の画像形成ユニット10V、10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10V、10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。これらユニット10V、10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置に対して着脱されるプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10V、10Y、10M、10C、10Kの下方には、各ユニットを通して中間転写ベルト(中間転写体の一例)20が延設されている。中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20の内面に接する、駆動ロール22、支持ロール23、及び対向ロール24に巻きつけて設けられ、第1のユニット10Vから第5のユニット10Kに向う方向に走行するようになっている。中間転写ベルト20の像保持面側には、駆動ロール22と対向して中間転写体クリーニング装置21が備えられている。
各ユニット10V、10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段の一例)4V、4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8V、8Y、8M、8C、8Kに収められた朱色、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーの供給がなされる。
第1乃至第5のユニット10V、10Y、10M、10C、10Kは、同等の構成、動作、及び作用を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設された朱色の画像を形成する第1のユニット10Vについて代表して説明する。
第1ユニット10Vは、像保持体として作用する感光体1Vを有している。感光体1Vの周囲には、感光体1Vの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電ロール(帯電手段の一例)2V、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線よって露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段の一例)3V、静電荷像にトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置(現像手段の一例)4V、現像したトナー画像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール(一次転写手段の一例)5V、及び一次転写後に感光体1Vの表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)6Vが順に配置されている。
一次転写ロール5Vは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Vに対向した位置に設けられている。各ユニットの一次転写ロール5V、5Y、5M、5C、5Kには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各一次転写ロールに印加する転写バイアスの値を変える。
以下、第1ユニット10Vにおいて朱色の画像を形成する動作について説明する。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Vによって感光体1Vの表面が−600V乃至−800Vの電位に帯電される。
感光体1Vは、導電性(例えば20℃における体積抵抗率1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線が照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Vの表面に、図示しない制御部から送られてくる朱色用の画像データに従って、露光装置3Vからレーザ光線を照射する。それにより、朱色の画像パターンの静電荷像が感光体1Vの表面に形成される。
静電荷像とは、帯電によって感光体1Vの表面に形成される像であり、露光装置3Vからのレーザ光線によって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Vの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線が照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
感光体1V上に形成された静電荷像は、感光体1Vの走行に従って予め定められた現像位置まで回転する。そして、この現像位置で、感光体1V上の静電荷像が、現像装置4Vによってトナー画像として現像され可視化される。
現像装置4V内には、例えば、少なくとも本実施形態に係るトナーとキャリアとを含む静電荷像現像剤が収容されている。本実施形態に係るトナーは、現像装置4Vの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体1V上に帯電した帯電荷と同極性(負極性)の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体の一例)上に保持されている。そして感光体1Vの表面が現像装置4Vを通過していくことにより、感光体1V表面上の除電された潜像部に本実施形態に係るトナーが静電的に付着し、潜像が該トナーによって現像される。朱色のトナー画像が形成された感光体1Vは、引続き予め定められた速度で走行され、感光体1V上に現像されたトナー画像が予め定められた一次転写位置へ搬送される。
感光体1V上の朱色のトナー画像が一次転写位置へ搬送されると、一次転写ロール5Vに一次転写バイアスが印加され、感光体1Vから一次転写ロール5Vに向う静電気力がトナー画像に作用し、感光体1V上のトナー画像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、第1ユニット10Vでは制御部(図示せず)によって例えば+10μAに制御されている。
一方、感光体1V上に残留したトナーは感光体クリーニング装置6Vで除去されて回収される。
第2ユニット10Y以降の一次転写ロール5Y、5M、5C、5Kに印加される一次転写バイアスも、第1ユニットに準じて制御されている。
こうして、第1ユニット10Vにて朱色のトナー画像が転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第5のユニット10Y、10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
第1乃至第5のユニットを通して5色のトナー画像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と、中間転写ベルトの内面に接する対向ロール24と、中間転写ベルト20の像保持面側に配置された二次転写ロール(二次転写手段の一例)26とから構成された二次転写部へと至る。一方、記録紙(記録媒体の一例)Pが供給機構を介して二次転写ロール26と中間転写ベルト20とが接触した隙間に予め定められたタイミングで給紙され、二次転写バイアスが対向ロール24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力がトナー画像に作用し、中間転写ベルト20上のトナー画像が記録紙P上に転写される。この際の二次転写バイアスは二次転写部の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示せず)により検出された抵抗に応じて決定されるものであり、電圧制御されている。
この後、記録紙Pは定着装置(定着手段の一例)28における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれ、トナー画像が記録紙P上へ定着され、定着画像が形成される。
トナー画像を転写する記録紙Pとしては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙が挙げられる。記録媒体としては、記録紙P以外にも、OHPシート等も挙げられる。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面も平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
<プロセスカートリッジ/トナーカートリッジ>
本実施形態に係るプロセスカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジである。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、上記構成に限られず、現像装置と、その他、必要に応じて、例えば、像保持体、帯電手段、静電荷像形成手段、及び転写手段等のその他手段から選択される少なくとも一つと、を備える構成であってもよい。
以下、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示すが、これに限定されるわけではない。以下の説明においては、図に示す主用部を説明し、その他はその説明を省略する。
図2は、本実施形態に係るプロセスカートリッジを示す概略構成図である。
図2に示すプロセスカートリッジ200は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(帯電手段の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。
図2中、109は露光装置(静電荷像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
次に、本実施形態に係るトナーカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るトナーカートリッジは、本実施形態に係るトナーを収容し、画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジである。トナーカートリッジは、画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するための補給用のトナーを収容するものである。
図1に示す画像形成装置は、トナーカートリッジ8V、8Y、8M、8C、8Kが着脱される構成を有する画像形成装置であり、現像装置4V、4Y、4M、4C、4Kは、各々の色に対応したトナーカートリッジと、図示しないトナー供給管で接続されている。また、トナーカートリッジ内に収容されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジが交換される。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
以下において、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
以下の実施例で調製した各種の粒子及びトナー粒子の体積平均粒径は、下記の方法で測定した。
−粒径が2μm以上の場合−
・測定用試料:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(界面活性剤)の5質量%水溶液2mLに粒子を0.5mg以上50mg以下加え、これを電解液(ベックマン−コールター社製ISOTON−II)100mL以上150mL以下に添加し、超音波分散器で1分間分散処理を行って調製した。
・測定装置:コールターマルチサイザーII型(ベックマン−コールター社製)、アパーチャー径100μm。
上記の測定用試料及び測定装置を用いて、2μm以上60μm以下の粒子50,000個の粒径を測定して、粒度分布から体積平均粒度分布を求めた。
粒度分布を基にして、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小径側から体積の累積分布を描き、累積50%になる粒径を体積平均粒径とした。
−粒径が2μm未満の場合−
・測定用試料:粒子分散液にイオン交換水を添加して固形分量が約10質量%になるように調整した。
・測定装置:レーザー回折式粒度分布測定装置(ベックマン−コールター社製LS13320)
上記の測定用試料をセルに適当な濃度になるまで投入し、散乱強度が測定するのに充分な値になったところで測定した。得られた粒度分布を基にして、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小径側から体積の累積分布を描き、累積50%になる粒径を体積平均粒径とした。
<キサントフィル類の分散液の調製>
〔アスタキサンチン分散液の調製〕
・アスタキサンチン(武田紙器社製ASTOTS−S、アスタキサンチン濃度20%)
200部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 2部
・イオン交換水 200部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン型高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、アスタキサンチン分散液(アスタキサンチン量10質量%)を得た。分散液中の粒子の体積平均粒径は150nmであった。
〔カンタキサンチン分散液の調製〕
・カンタキサンチン(Divis Nutraceuticals製Canthaxanthin 20% LF、カンタキサンチン濃度20%) 200部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 2部
・イオン交換水 200部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン型高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、カンタキサンチン分散液(カンタキサンチン量10質量%)を得た。分散液中の粒子の体積平均粒径は150nmであった。
〔ルテイン分散液の調製〕
・ルテイン(Divis Nutraceuticals製Lutein 20% LF、ルテイン濃度20%) 200部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 2部
・イオン交換水 200部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン型高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、ルテイン分散液(ルテイン量10質量%)を得た。分散液中の粒子の体積平均粒径は150nmであった。
<カロテン類の分散液の調製>
〔リコペン分散液の調製〕
・リコペン(協和発酵バイオ製リコピン18、リコペン濃度18%)222部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 2部
・イオン交換水 178部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン型高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、リコペン分散液(リコペン量10質量%)を得た。分散液中の粒子の体積平均粒径は150nmであった。
〔β−カロテン分散液の調製〕
・β−カロテン(Divis Nutraceuticals製Beta−Carotene 22% LF、β−カロテン濃度22%) 182部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 2部
・イオン交換水 218部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン型高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、β−カロテン分散液(β−カロテン量10質量%)を得た。分散液中の粒子の体積平均粒径は150nmであった。
<実施例1>
〔樹脂粒子分散液(1)の調製〕
・ポリエステル樹脂(1)(テレフタル酸/フマル酸/ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物=30モル/70モル/5モル/95モル、重量平均分子量18,000、ガラス転移温度60℃) 160部
・酢酸エチル 233部
・0.3N水酸化ナトリウム水溶液 0.1部
上記材料をセパラブルフラスコに入れ、70℃で加熱し、攪拌機(新東科学社製スリーワンモーター)で攪拌して混合液を調製した。この混合液を攪拌しながら、イオン交換水373部を徐々に加えて転相乳化させ、その後、脱溶剤して、樹脂粒子分散液(1)(固形分濃度30質量%)を得た。分散液中の樹脂粒子の体積平均粒径は180nmであった。
〔離型剤分散液(1)の調製〕
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) 100部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 1部
・イオン交換水 350部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン型高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、離型剤分散液(1)(固形分量20質量%)を得た。分散液中の離型剤粒子の体積平均粒径は200nmであった。
〔トナー粒子の調製〕
・樹脂粒子分散液(1) 193.3部
・離型剤分散液(1) 40部
・アスタキサンチン分散液 30部
・リコペン分散液 20部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TaycaPower) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)96.7部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.4μmのトナー粒子を得た。
〔外添トナーの調製〕
トナー粒子100部と、ジメチルシリコーンオイル処理シリカ粒子(日本アエロジル社製RY200)0.7部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、トナーを得た。
〔現像剤の調製〕
・フェライト粒子(平均粒径50μm) 100部
・トルエン 14部
・スチレン/メチルメタクリレート共重合体(共重合比15/85) 2部
・カーボンブラック 0.2部
フェライト粒子を除く上記成分をサンドミルにて分散して分散液を調製し、この分散液をフェライト粒子とともに真空脱気型ニーダに入れ、攪拌しながら減圧し乾燥させることによりキャリアを得た。
上記キャリア100部に対して、トナー5部を混合し、現像剤を得た。
<実施例2〜40>
実施例1と同様にして、但し、着色剤の含有量が表1又は表2に記載のとおりになるように材料の種類及び混合比を変えてトナー粒子を調製し、外添トナー及び現像剤を調製した。
<実施例41>
〔トナー粒子の調製〕
・ポリエステル樹脂(1) 65.9部
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) 8部
・アスタキサンチン(武田紙器社製ASTOTS−S、アスタキサンチン濃度20%)
15部
・リコペン(協和発酵バイオ製リコピン18、リコペン濃度18%) 11.1部
上記材料をエクストルーダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒及び粗粒を分級し、体積平均粒径7.5μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<実施例42>
〔トナー粒子の調製〕
・ポリエステル樹脂(1) 60.9部
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) 8部
・アスタキサンチン(武田紙器社製ASTOTS−S、アスタキサンチン濃度20%)
15部
・リコペン(協和発酵バイオ製リコピン18、リコペン濃度18%) 11.1部
・シリカ(日本アエロジル社製RX50) 5部
上記材料をエクストルーダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒及び粗粒を分級し、体積平均粒径7.5μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<実施例43>
〔顔料分散液(1)の調製〕
・Pigment Yellow 180(クラリアント社製NovopermYellowP−HG) 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 1部
・イオン交換水 200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの粒子が分散された顔料分散液(1)を得た。
〔トナー粒子の調製〕
・樹脂粒子分散液(1) 189.3部
・離型剤分散液(1) 40部
・顔料分散液(1) 9部
・アスタキサンチン分散液 30部
・リコペン分散液 20部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TaycaPower) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)94.7部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.3μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<実施例44>
〔顔料分散液(2)の調製〕
・Pigment Red 122(DIC社製FASTOGEN Super Magenta RTS) 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 1部
・イオン交換水 200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径120nmの粒子が分散された顔料分散液(2)を得た。
〔トナー粒子の調製〕
・樹脂粒子分散液(1) 190.2部
・離型剤分散液(1) 40部
・顔料分散液(2) 7部
・アスタキサンチン分散液 30部
・リコペン分散液 20部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TaycaPower) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)95.1部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<実施例45>
〔樹脂粒子分散液(2)の調製〕
・スチレン−アクリル樹脂(1)(スチレン/n−ブチルアクリレート/β−カルボキシエチルアクリレート/1,10−デカンジオールジアクリレート=310部/100部/9部/1.5部(重合時の仕込み量)、重量平均分子量33,000、ガラス転移温度53℃) 160部
・酢酸エチル 233部
・0.3N水酸化ナトリウム水溶液 0.1部
上記材料をセパラブルフラスコに入れ、70℃で加熱し、攪拌機(新東科学社製スリーワンモーター)で攪拌して混合液を調製した。この混合液を攪拌しながら、イオン交換水373部を徐々に加えて転相乳化させ、その後、脱溶剤して、樹脂粒子分散液(2)(固形分濃度30質量%)を得た。分散液中の樹脂粒子の体積平均粒径は180nmであった。
〔トナー粒子の調製〕
・樹脂粒子分散液(2) 193.3部
・離型剤分散液(1) 40部
・アスタキサンチン分散液 30部
・リコペン分散液 20部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TaycaPower) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(2)96.7部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.4μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<比較例1〜7>
実施例1と同様にして、但し、着色剤の含有量が表3に記載のとおりになるように材料の種類及び混合比を変えてトナー粒子を調製し、外添トナー及び現像剤を調製した。
<比較例8>
〔トナー粒子の調製〕
・樹脂粒子分散液(1) 192.7部
・離型剤分散液(1) 40部
・顔料分散液(1) 16部
・顔料分散液(2) 10.5部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TaycaPower) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)96.3部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<比較例9>
〔蛍光顔料分散液(1)の調製〕
・蛍光顔料(シンロイヒ社製SF−5013 Red) 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 1部
・イオン交換水 200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径130nmの粒子が分散された蛍光顔料分散液(1)を得た。
〔蛍光顔料分散液(2)の調製〕
蛍光顔料をSF−5014 Orange(シンロイヒ社製)に変更した以外は、蛍光顔料分散液(1)と同様の方法で分散を行い、体積平均粒径130nmの粒子が分散された蛍光顔料分散液(2)を得た。
〔トナー粒子の調製〕
・樹脂粒子分散液(1) 195.8部
・離型剤分散液(1) 40部
・蛍光顔料分散液(1) 11部
・蛍光顔料分散液(2) 8.5部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TaycaPower) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)97.9部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.7μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<比較例10>
〔顔料分散液(3)の調製〕
・Pigment Red 48:1(富士色素社製Fuji Red K)70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) 1部
・イオン交換水 200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径70nmの粒子が分散された顔料分散液(3)を得た。
〔トナー粒子の調製〕
・樹脂粒子分散液(1) 192.9部
・離型剤分散液(1) 40部
・顔料分散液(3) 26部
・アニオン性界面活性剤(テイカ社製TaycaPower) 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)96.4部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.3μmのトナー粒子を得た。
上記のトナー粒子を用いて、実施例1と同様にして、外添トナー及び現像剤を調製した。
<評価>
〔色再現性〕
以下の作業、画像形成、及び測定は、温度25℃/湿度60%の環境下で行った。
評価用画像を形成する画像形成装置として、富士ゼロックス社製DocuCentre Color 400 CPを用意し、各実施例・比較例ごとに現像剤を現像器に入れトナーをトナーカートリッジに入れた。そして、紙(富士ゼロックス社製J紙、ISO白色度89%)に、単色の100%濃度の画像(大きさ5cm×5cm、トナーのり量4.8g/m)を画像形成した。
形成した画像の、CIE1976L表色系におけるL値、a値及びb値を、エックスライト社製X−Rite939(アパーチャー径4mm)を用いて、任意に10か所測定し、L値、a値及びb値の平均値を算出した。
そして、下記の式に基き、朱色の指標(PANTONE Warm Red C)と形成した画像との間の色差ΔEを算出し、下記の判定基準に従って色再現性を判定した。その結果を表1〜表3に示す。

、a、bは、朱色の指標のL値、a値、b値であり、L=59、a=69、b=51である。L、a、bは、形成した画像のL値、a値、b値である。
−判定基準−
AA:ΔEが4未満
A :ΔEが4以上7未満
B :ΔEが7以上10未満
C :ΔEが10以上15未満
D :ΔEが15以上
Cまでが許容範囲である。
〔耐光性〕
上記と同じ条件で形成した画像に対し、促進耐候性試験機(ATLAS社製Ci4000)を用いて、温度25℃(±5℃)/湿度50%の環境下、紫外線照射(照度99kルクス)を240時間行った。紫外線照射前後の画像について前記色差ΔEを算出し、下記の判定基準に従って耐光性を判定した。その結果を表1〜表3に示す。
−判定基準−
AA:ΔEが5未満
A :ΔEが5以上10未満
B :ΔEが10以上15未満
C :ΔEが15以上20未満
D :ΔEが20以上25未満
E :ΔEが25以上30未満
F :ΔEが30以上40未満
G :ΔEが40以上
Fまでが許容範囲である。
10V、10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
1V、1Y、1M、1C、1K 感光体(像保持体の一例)
2V、2Y、2M、2C、2K 帯電ロール(帯電手段の一例)
3V、3Y、3M、3C、3K 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
4V、4Y、4M、4C、4K 現像装置(現像手段の一例)
5V、5Y、5M、5C、5K 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6V、6Y、6M、6C、6K 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
8V、8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
21 中間転写体クリーニング装置
22 駆動ロール
23 支持ロール
24 対向ロール
26 二次転写ロール(二次転写手段の一例)
28 定着装置(定着手段の一例)
P 記録紙(記録媒体の一例)
107 感光体(像保持体の一例)
108 帯電ロール(帯電手段の一例)
109 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
111 現像装置(現像手段の一例)
112 転写装置(転写手段の一例)
113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
115 定着装置(定着手段の一例)
116 取り付けレール
117 筐体
118 露光のための開口部
200 プロセスカートリッジ
300 記録紙(記録媒体の一例)

Claims (10)

  1. 結着樹脂と、キサントフィル類と、カロテン類と、を含有するトナー粒子を含む静電荷像現像用トナー。
  2. 前記トナー粒子に占める前記キサントフィル類及び前記カロテン類の総量が0.5質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 前記トナー粒子に含まれる前記キサントフィル類と前記カロテン類の質量比(キサントフィル類/カロテン類)が0.5以上3.0以下である、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 前記キサントフィル類がアスタキサンチンである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 前記カロテン類がリコペンである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを含む静電荷像現像剤。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを収容し、
    画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
  8. 請求項6に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
    画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
  9. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    請求項6に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
    を備える画像形成装置。
  10. 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
    請求項6に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
    を有する画像形成方法。
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