JP6065727B2 - Memsスイッチの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、MEMSスイッチの製造方法に関する。
従来、MEMSスイッチが用いられている。MEMSスイッチは、制御信号により導通及び遮断が制御される機械式スイッチにより形成されるので、半導体スイッチと比べて、スイッチングにおける損失が低く、高い絶縁性又は良好な歪み特性を有する。
例えば、MEMSスイッチは、可動接点を有し基板の面方向に運動可能な可動部と、可動接点と対向するように、基板に固定された固定接点を有する。駆動部によって、可動部が運動することにより、可動接点が固定接点と接離する。
特開2011−187373号公報 特開2004−14471号公報 特開2009−252516号公報
上述した可動接点及び固定接点の表面には、導電層が形成される。
可動接点及び固定接点の表面の面方向は、基板の面に対して垂直な方向を有しており、両接点の間隔は狭い。
可動接点及び固定接点の表面に導電層を形成する時には、例えば、スパッタ法等の成膜技術を用いて、高アスペクト比の空間に対向するように各導電層が成膜される。
そのため、可動接点又は固定接点の表面に形成される導電層の厚さが不十分となって、可動接点又は固定接点の導電性が低くなり、良好な導通状態が得られない場合があった。
そこで、本明細書では、上述した問題点を解決するMEMSスイッチの製造方法を提案することを目的とする。
本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一形態によれば、第1工程であって、支持層と、上記支持層上に積層される中間酸化膜と、上記中間酸化膜上に積層される活性層を有する第1基板に対して、上記活性層をパターニングして、上記第1基板の面方向と交差する方向の可動接触面と可動部電極パターンを有する可動部パターン、及び、上記可動部電極パターンに対して間隔をあけて対向する固定部電極パターンを形成し、上記可動接触面上に可動接触電極を形成し、且つ、上記可動部電極パターン上に可動部電極を形成し、且つ、上記固定部電極パターン上に、上記可動部電極と対向する固定部電極を形成し、上記可動部パターンの下に位置する上記中間酸化膜の部分を除去して、上記可動接触電極及び上記可動部電極を有し、上記第1基板の面方向に運動可能な可動部を形成する第1工程と、第2工程であって、第2基板をパターニングして、上記第2基板の面方向と交差する方向の固定接触面を有する固定接触電極パターンを第2基板上に形成し、上記固定接触面上に固定接触電極を形成する第2工程と、第3工程であって、上記固定接触電極と、上記可動接触電極とが間隔をあけて対向するように、上記第1基板と上記第2基板とを接合する第3工程と、を備える。
上述した本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一形態によれば、良好な導通状態を有するMEMSスイッチが得られる。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本明細書に開示するMEMSスイッチの一実施形態を示す平面図である。 (A)及び(B)は、MEMSスイッチの要部を示す端面図である。 (A)及び(B)は、第1基板が、第2基板に対して回転して接合されたMEMSスイッチの要部を示す図ある。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その1)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その2)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その3)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その4)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その5)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その6)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その7)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その8)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その9)である。 本明細書に開示するMEMSスイッチの製造方法の一実施形態の製造工程を示す(その10)である。
以下、本明細書で開示するMEMSスイッチの好ましい一実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1は、本明細書に開示するMEMSスイッチの一実施形態を示す平面図である。図2(A)は、図1のX1−X1線を通るMEMSスイッチの要部を示す端面図である。図2(B)は、図1のX2−X2線を通るMEMSスイッチの要部を示す端面図である。
本実施形態のMEMSスイッチ1は、固定接触電極21と、固定接触電極21と接離可能に間隔をあけて対抗する可動接触電極13を有する。
MEMSスイッチ1は、固定接触電極21が配置された第2基板20と、可動接触電極13を有する可動部11が配置された第1基板10とが、シール部30を介して、間隔をあけて対向するように接合して形成される。可動部11が第1基板10の面方向と平行な方向に運動することにより、可動接触電極13が固定接触電極21と接離する。図1には、MEMSスイッチ1の構造が分かり易いように、第2基板20は示されていない。
第1基板10と第2基板20との間には空間Rが形成されており、この空間R内に、固定接触電極21及び可動接触電極13が配置される。
第1基板10は、支持層10aと、支持層10a上に配置される中間酸化膜10bと、中間酸化膜10b上に配置される活性層10cを有する。第1基板10として、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いることができる。
第1基板10には、可動部11を第1基板10に接合する基部11bが配置される。基部11bは、第1基板10の活性層10cがパターニングされて形成される。
可動部11は、基部11bから固定接触電極21に向かって延びる本体部11aと、本体部11aの両側部から間隔を開けて外方に向かって延びる複数の可動部電極12を有する。複数の可動部電極12は、櫛歯状の電極を形成する。
可動部11は、第1基板10の活性層10cがパターニングされて形成される。可動部11と第1基板10との間の中間酸化膜10bの部分は除去されており、可動部11と第1基板10の支持層10aとの間には空間が配置される。
本体部11aの長手方向における固定接触電極21側の端部には、可動接触電極13が配置される。また、本体部11aの中央には、本体部11aを貫通する空洞である中空部11cが配置される。
可動部電極12は、活性層10cがパターニングされた可動部電極パターン10e上に導電層が積層されて形成される。図2(A)に示すように、可動部電極12と第1基板10の支持層10aとの間には空間が配置される。
可動接触電極13は、活性層10cがパターニングされて形成された可動接触面10f上に導電層が積層されて形成される。可動接触面10fは、第1基板10の面方向と交差する方向の面を有する。本実施形態では、可動接触面10fは、第1基板10の面方向と直交する方向の面を有する。
図1に示すように、可動接触電極13は、固定接触電極21に向かって凸な形状を有する。
本体部11a上には、各可動部電極12を電気的に接続し、基部11bに向かって延びる配線16a、16cが配置される。また、本体部11a上には、可動接触電極13から基部11bに向かって延びる配線16bが配置される。
基部11b上には、配線16a、16b、16cと電気的に接続するパッド17a、17b、17cが配置される。パッド17a、17b、17cそれぞれは、第2基板20を貫通する貫通電極(図示せず)と電気的に接続する。可動部電極12には、貫通電極(図示せず)から、パッド17a、17c及び配線16a、16cを介して駆動電力が供給される。可動接触電極13には、貫通電極(図示せず)から、パッド17b及び配線16bを介して信号が入出力する。
また、本体部11aの両側部からは、対向する第1基板10の活性層10cに向かって梁15が延びている。可動部11の長手方向の可動接触電極13側の端部は、2つの梁15によって両側から支えられている。梁15は、活性層10cがパターニングされて形成される。梁15と第1基板10との間の中間酸化膜10bの部分は除去されており、梁15と第1基板10の支持層10aとの間には空間が配置される。
固定部電極14は、横長の基部14aから間隔をあけて可動部11の本体部11aに向かって延びるように配置される。固定部電極14は、可動部電極12と間隔をあけて対向するように配置される。複数の固定部電極14は、櫛歯状の電極を形成する。
固定部電極14及び基部14aは、第1基板10の活性層10c及び中間酸化膜10bがパターニングされて形成される。
基部14a上には、各固定部電極14を電気的に接続する配線18が配置される。配線18は、第2基板20を貫通する貫通電極(図示せず)と電気的に接続する。固定部電極14には、貫通電極(図示せず)から、配線18を介して駆動電力が供給される。
第2基板20は、支持層20aと、支持層20a上に配置される中間酸化膜20bと、中間酸化膜20b上に配置される活性層20cを有する。第2基板20として、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いることができる。
第2基板20には、固定接触電極21が配置される。固定接触電極21は、活性層20cがパターニングされて形成された固定接触電極パターン20dの固定接触面20e上に導電層が積層されて形成される。固定接触面20eは、第2基板20の面方向と交差する方向の面を有する。本実施形態では、固定接触面20eは、第2基板20の面方向と直交する方向の面を有する。
図1に示すように、固定接触電極21は、可動接触電極13に向かって凹な形状を有しており、可動接触電極13に対して相補的な形状をしている。
図2(B)に示すように、固定接触電極21は、中間酸化膜20b上に配置された配線23及び第2基板20を貫通する貫通電極22を介して、支持層20a上のパッド24と電気的に接続している。固定接触電極21には、パッド24から、貫通電極22及び配線23を介して駆動電力が供給される。
また、MEMSスイッチ1は、第1基板10と、第2基板20とを接合するシール部30を有する。シール部30は、第1基板10及び第2基板20の周縁同士を接合するように配置される。第1基板10と第2基板20との間には、シール部30により囲まれて密閉された空間Rが形成される。シール部30は導電性を有する。第2基板20には、基板を貫通する貫通電極(図示せず)が配置されており、シール部30は、この貫通電極を介して接地される。
次に、MEMSスイッチ1の動作例を、以下に説明する。
固定部電極14及び可動部電極12に駆動電圧を印加することにより、固定部電極14及び可動部電極12の間に静電引力が生じ、可動部11が固定接触電極21側に向かって運動することにより、可動接触電極13が固定接触電極21と電気的に接触する。可動部11の運動により、梁15は撓む。
一方、固定部電極14及び可動部電極12に対する駆動電圧の印加を停止することにより、撓んだ梁15の復元力によって、可動部11が基部11b側に向かって運動することにより、可動接触電極13が固定接触電極21と離間する。
可動接触電極13及び固定接触電極21の接離による信号は、パッド17b及びパッド24から入出力される。
図3(A)及び図3(B)は、第1基板が、第2基板に対して回転して接合されたMEMSスイッチの要部を示す図である。
上述したMEMSスイッチ1は、例えば、接合装置(図示せず)を用いて、固定接触電極21が配置された第2基板20と、可動接触電極13を有する可動部11が配置された第1基板10とが接合されて形成される。この時、図3(A)に示すように、接合装置の精度に起因して、第2基板20と第1基板10とが、回転方向にずれて接合される場合がある。
図3(B)に示すように、MEMSスイッチ1では、可動接触電極13が、固定接触電極21に向かって凸な形状を有するので、可動接触電極13と固定接触電極21との間に、少なくとも点による接触が確保されて、両電極間の導通状態が達成される。
また、MEMSスイッチ1では、固定接触電極21が可動接触電極13に対して相補的な凹の形状を有するので、図3(A)に示すように、第1基板10が第2基板20に対して回転して接合された時でも、両電極が所定の間隔をあけて対向する状態が確保される。
次に、上述した本実施形態のMEMSスイッチの製造方法の好ましい一実施形態を、図面を参照して、以下に説明する。
まず、第1基板10上に可動部11を形成する工程を説明した後、第2基板20上に固定接触電極21を形成する工程を説明する。
まず、図4(A)及び図4(B)に示すように、支持層10aと、支持層10a上に配置される中間酸化膜10bと、中間酸化膜10b上に配置される活性層10cを有する第1基板10が用意される。図4(A)は、図2(A)に対応しており、可動部電極12及び固定部電極14が形成される部分を示す。また、図4(B)は、図2(B)に対応しており、可動接触電極13が形成される部分を示す。このことは、以下の図面においても同様である。本実施形態では、第1基板10として、SOI基板を用いた。
次に、図5(A)〜図5(C)に示すように、第1基板10の活性層10cがパターニングされて、第1基板10の面方向と直交する方向の可動接触面10fと可動部電極パターン10eを有する可動部パターン10d及び基部11bが形成される。可動部電極パターン10eは、櫛歯状に形成される。可動部電極パターン10e及び本体部11a及び中空部11cは、可動部パターン10dの一部である。図5(C)に示すように、可動部パターン10dは、可動接触面10fが、外方に向かって凸な形状を有するようにパターニングされる。ここで、図5(B)は、図5(C)のY1−Y1線端面図である。
同時に、第1基板10の活性層10cがパターニングされて、可動部電極パターン10eに対して間隔をあけて対向する固定部電極パターン10gと、基部14aが形成される。固定部電極パターン10gは、櫛歯状に形成される。また、このパターニングによって、梁15もパターニングされる。更に、このパターニングによって、活性層10cが除去されて、空間Rが形成される。
なお、図5(A)〜図5(C)には、基部11b、14aは示していない。
本実施形態では、活性層10cのパターニング技術として、フォトリソグラフィ法及ディープ反応性イオンエッチング(Deep−RIE)法を用いた。
次に、図6(A)及び図6(B)に示すように、可動接触面10f上及び可動部電極パターン10e上及び固定部電極パターン10g上に導電層40を形成する。本実施形態では、スパッタ法を用いて、厚さ50nmのチタンと、厚さ500nmの金と、厚さ50nmのモリブデンとが、順番に積層されて導電層40が形成された。
可動接触面10fと、第1基板10上の可動接触面10fと対向する部分との間は、100μm以上離れていることが、可動接触面10f上に十分な厚さの導電層40を形成する観点から好ましい。本実施形態では、可動接触面10fは空間Rに面しており、可動接触面10fから100μm以内には、可動接触面10fと対向するものは第1基板10上に配置されない。
また、本実施形態では、可動接触面10f上に導電層40を積層する時には、可動部パターン10dにおける第1基板10の面方向と平行な部分の上にも導電層40が積層される。そして、可動接触面10f上に積層される導電層40の厚さは、可動部パターン10dにおける第1基板10の面方向と平行な部分の上に積層される導電層40の厚さに対して50%以上、特に80%以上であることが好ましい。導電層40を形成する技術として、第1基板10の面方向と交差する方向の面に対して、高い成膜速度を有する方法を用いることが、可動接触面10f上に十分な厚さの導電層40を形成する観点から好ましい。
なお、図6(A)及び図6(B)には、基部11b及び基部14a及び梁15及び本体部11aの全体を示されていない。
また、図6(A)に示す例では、可動部電極パターン10eは、固定部電極パターン10gと対向していない側の面の上にも導電層40が形成されているが、こちら側の面には導電層を形成しなくても良い。また、図6(B)に示す例では、可動部パターン10dにおいて、中空部11cに面しており、第1基板の面方向と直交する方向の面の上にも導電層40が形成されているが、この面には導電層を形成しなくても良い。
次に、図7(A)及び図7(B)に示すように、導電層40がパターニングされて、可動接触電極13と、可動部電極12と、固定部電極14と、配線16a〜16cと、パッド17a〜17cと、配線18が形成される。なお、図7(A)及び図7(B)には、配線16a、16cと、パッド17a〜17cと、配線18は示されていない。
本実施形態では、導電層40のパターニング技術として、フォトリソグラフィ法及ディープ反応性イオンミリング法を用いた。
そして、可動部パターン10dの下に位置する中間酸化膜10bの部分が除去されて、図13(A)及び図13(B)に示すように、可動接触電極13及び櫛歯状の可動部電極12を有し、第1基板10の面方向に運動可能な可動部11(図1及び図2参照)が形成される。
本実施形態では、中間酸化膜10bは、バッファードフッ酸を用いたエッチング法により除去された。以上が、第1基板10上に可動部11を形成する工程の説明である。次に、第2基板20上に固定接触電極21を形成する工程を説明する。
まず、図8に示すように、支持層20aと、支持層20a上に配置される中間酸化膜20bと、中間酸化膜20b上に配置される活性層20cを有する第2基板20が用意される。図8は、図2(A)に対応しており、固定接触電極21が形成される部分を示す。
次に、図9に示すように、第2基板20に対して、支持層20a側から中間酸化膜20bまで延びる孔が形成された後、孔内に導電体が充填されて、将来貫通電極となる電極22が形成される。また、支持層20a上には、電極22と電気的に接続するパッド24が形成される。
次に、図10(A)及び図10(B)に示すように、第2基板20の活性層20cがパターニングされて、第2基板20の面方向と直交する方向の固定接触面20eを有する固定接触電極パターン20dが第2基板20上に形成される。図10(B)に示すように、活性層20cは、固定接触面20eが、外方に向かって凹な形状を有するようにパターニングされる。ここで、図10(A)は、図10(B)のY2−Y2線端面図である。
本実施形態では、活性層20cのパターニング技術として、フォトリソグラフィ法及ディープ反応性イオンエッチング(Deep−RIE)法を用いた。
また、このパターニングにより、活性層20cが除去されて、電極22は、支持層20a及び中間酸化膜20bを貫通する貫通電極となる。貫通電極22の端面は、中間酸化膜20bの表面に露出する。
次に、図11に示すように、固定接触面20e上及び固定接触電極パターン20d上に導電層41を形成する。本実施形態では、スパッタ法を用いて、厚さ50nmのチタンと、厚さ500nmの金と、厚さ50nmのモリブデンとが、順番に積層されて導電層41が形成された。
固定接触面20eと、第2基板20上の固定接触面20eと対向する部分との間は、100μm以上離れていることが、固定接触面20e上に十分な厚さの導電層41を形成する観点から好ましい。本実施形態では、固定接触面20eから100μm以内には、固定接触面20eと対向するものは第2基板20上に配置されない。
また、本実施形態では、固定接触面20e上に導電層41を積層する時には、固定接触電極パターン20dにおける第2基板20の面方向と平行な部分の上にも導電層41が積層される。そして、固定接触面20e上に積層される導電層41の厚さは、固定接触電極パターン20dにおける第2基板20の面方向と平行な部分の上に積層される導電層41の厚さに対して50%以上、特に80%以上であることが好ましい。導電層41を形成する技術として、第2基板20の面方向と交差する方向の面に対して、高い成膜速度を有する方法を用いることが、固定接触面20e1上に十分な厚さの導電層41を形成する観点から好ましい。
また、第2基板20上には、シール部30(図示せず)が形成される。シール部30は、第2基板20の周縁に沿って形成される。シール部30は、スパッタ法又はメッキ法を用いて形成することができる。シール部30は、導電層41と同時に形成しても良い。
次に、図12に示すように、導電層41がパターニングされて、固定接触電極21と、配線23が形成される。本実施形態では、導電層41のパターニング技術として、フォトリソグラフィ法及ディープ反応性イオンミリング法を用いた。
以上が、第2基板20上に固定接触電極21を形成する工程の説明である。第1基板10上に可動部11を形成する工程と、第2基板20上に固定接触電極21を形成する工程とは、どちらが先でも良い。また、両工程を同時に行っても良い。
次に、図13(A)及び図13(B)に示すように、固定接触電極21と、可動接触電極13とが間隔をあけて対向するように、第1基板10と第2基板20とを、シール部30(図示せず)を介して接合する。
上述した本実施形態のMEMSスイッチの製造方法によれば、固定接触電極21及び可動接触電極13それぞれが別々に形成されるので、十分な厚さを有する導電層を形成することができるため、良好な導通状態を有するMEMSスイッチが得られる。
本発明では、上述した実施形態のMEMSスイッチ及びMEMSスイッチの製造方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、上述したMEMSスイッチの製造方法の実施形態では、可動接触面10fが凸な形状を有し、固定接触面20eが凹な形状を有していた。しかし、可動接触面10fが凹な形状を有するように活性層10cをパターニングし、固定接触面20eが凸な形状を有するように活性層20cをパターニングしても良い。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
1 MEMSスイッチ
10 第1基板
10a 支持層
10b 中間酸化膜
10c 活性層
10d 可動部パターン
10e 可動部電極パターン
10f 可動接触面
10g 固定部電極パターン
11 可動部
11a 本体部
11b 基部
11c 中空部
12 可動部電極
13 可動接触電極
14 固定部電極
14a 基部
15 梁
16a、16b、16c 配線
17a、17b、17c パッド
18 配線
20 第2基板
20a 支持層
20b 中間酸化膜
20c 活性層
20d 固定接触電極パターン
20e 固定接触面
21 固定接触電極
22 貫通電極
23 配線
24 パッド
30 シール部
R 空間
40 導電層
41 導電層

Claims (7)

  1. 第1工程であって、
    支持層と、前記支持層上に積層される中間酸化膜と、前記中間酸化膜上に積層される活性層を有する第1基板に対して、前記活性層をパターニングして、前記第1基板の面方向と交差する方向の可動接触面と可動部電極パターンを有する可動部パターン、及び、前記可動部電極パターンに対して間隔をあけて対向する固定部電極パターンを形成し、
    前記可動接触面上に可動接触電極を形成し、且つ、前記可動部電極パターン上に可動部電極を形成し、且つ、前記固定部電極パターン上に、前記可動部電極と対向する固定部電極を形成し、
    前記可動部パターンの下に位置する前記中間酸化膜の部分を除去して、前記可動接触電極及び前記可動部電極を有し、前記第1基板の面方向に運動可能な可動部を形成する第1工程と、
    第2工程であって、
    第2基板をパターニングして、前記第2基板の面方向と交差する方向の固定接触面を有する固定接触電極パターンを第2基板上に形成し、
    前記固定接触面上に固定接触電極を形成する第2工程と、
    第3工程であって、
    前記固定接触電極と、前記可動接触電極とが間隔をあけて対向するように、前記第1基板と前記第2基板とを接合する第3工程と、
    を備えるMEMSスイッチの製造方法。
  2. 前記可動接触面が凸な形状を有するように、前記活性層をパターニングする請求項1に記載のMEMSスイッチの製造方法。
  3. 前記固定接触面が凹な形状を有するように、前記第2基板をパターニングする請求項2に記載のMEMSスイッチの製造方法。
  4. 前記可動接触面と、前記第1基板上の前記可動接触面と対向する部分との間は、100μm以上離れている請求項1〜3の何れか一項に記載のMEMSスイッチの製造方法。
  5. 前記固定接触面と、前記第2基板上の前記固定接触面と対向する部分との間は、100μm以上離れている請求項1〜4の何れか一項に記載のMEMSスイッチの製造方法。
  6. 前記可動接触面上に前記第1導電層を積層して前記可動接触電極を形成し、
    前記可動接触面上に前記第1導電層を積層する時には、前記可動部パターンにおける前記第1基板の面方向と平行な部分の上にも前記第1導電層を積層し、
    前記可動接触面上に積層される前記第1導電層の厚さは、前記可動部パターンにおける前記第1基板の面方向と平行な部分の上に積層される前記第1導電層の厚さに対して50%以上である請求項1〜5の何れか一項に記載のMEMSスイッチの製造方法。
  7. 前記固定接触面上に前記第2導電層を積層して前記固定接触電極を形成し、
    前記固定接触面上に前記第2導電層を積層する時には、前記固定接触電極パターンにおける前記第2基板の面方向と平行な部分の上にも前記第2導電層を積層し、
    前記固定接触面上に積層される前記第2導電層の厚さは、前記固定接触電極パターンにおける前記第2基板の面方向と平行な部分の上に積層される前記第2導電層の厚さに対して50%以上である請求項1〜6の何れか一項に記載のMEMSスイッチの製造方法。
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