JP6065620B2 - フレーク状酸化物半導体の製造方法、酸化物半導体膜の製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の画素電極形成方法 - Google Patents

フレーク状酸化物半導体の製造方法、酸化物半導体膜の製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の画素電極形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、フレーク状酸化物半導体の製造方法、酸化物半導体膜の製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の画素電極形成方法に関する。
酸化亜鉛薄膜等の酸化物半導体膜は、可視光透過性と電気伝導性を兼ね備えた材料であることから、フラットパネルディスプレー(FPD)や薄膜太陽電池等の透明電極として用いられている。一方、酸化亜鉛薄膜は、半導体的な特性から、薄膜トランジスタの半導体層としても用いられている。これら酸化物半導体膜は、一般的にスパッタリング法等の真空成膜法により成膜される。真空成膜法では、大規模な真空装置を必要とするため、製造コストが高くなる。
そこで、より簡便な酸化亜鉛薄膜の成膜方法としては、ゾルゲル法、無電解析出法、電解析出法等の湿式による成膜方法がよく知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、これらの成膜方法は、基板を加熱すること等によって、高温で成長を行うことにより、結晶性の高い酸化亜鉛薄膜が得られるものの、ポリエチレンテレフタレート(PET)等に代表される樹脂基板が耐えられるような低温(100〜200℃程度)では、結晶性の高い酸化亜鉛薄膜を得ることが困難である。
特開2001−11642号公報
そのため、上記の成膜方法では得られないような高性能な酸化物半導体膜を低温で得ることができ、常圧で成膜プロセスを行うことが可能となれば、製造装置や使用材料のコスト低下等が見込まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高性能な酸化物半導体膜を基板上に低温で形成することが可能なフレーク状酸化物半導体の製造方法、酸化物半導体膜の製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の画素電極形成方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、酸化物半導体膜が形成された、所定の液体に対して膨潤性を有する基板を、前記液体に浸漬させて前記基板から前記酸化物半導体膜を剥離させることと、剥離した前記酸化物半導体膜に衝撃を与えてフレーク状にし、フレーク状の前記酸化物半導体膜を前記液体に分散させることと、を有することを特徴とするフレーク状酸化物半導体の製造方法が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、フレーク状酸化物半導体が分散された酸化物半導体分散液を基板に塗布することと、酸化物半導体分散液を乾燥させて酸化物半導体膜を形成することと、を有し、フレーク状酸化物半導体は、第1の態様のフレーク状酸化物半導体の製造方法で製造されている、ことを特徴とする酸化物半導体膜の製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、ソース電極とドレイン電極に接触して設けられる半導体層を形成することを含む薄膜トランジスタの製造方法であって、半導体層を、第2の態様の酸化物半導体膜の製造方法により形成する、ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、薄膜トランジスタと接続する画素電極を形成することを含む液晶表示装置の画素電極形成方法であって、画素電極を、第2の態様の酸化物半導体膜の製造方法により形成する、ことを特徴とする液晶表示装置の画素電極形成方法が提供される。
本発明によれば、低温で、基板上に高性能な酸化物半導体膜を形成することができる。
酸化物半導体膜の形成方法の第一の例を示す工程図である。 酸化物半導体膜の形成方法の第二の例を示す工程図である。 薄膜トランジスタの製造方法の一例を示す工程図である。 薄膜トランジスタの製造方法の他の例を示す工程図である。 液晶表示装置の画素電極形成方法の一例を示す工程図である。 フレーク状の酸化亜鉛のSEM像である。 フレーク状の酸化亜鉛のEDXによる組成分析の測定結果を示す図である。 フレーク状の酸化亜鉛のXRDによる結晶構造解析の測定結果を示す図である。 実施例3でPET基板上に形成した酸化物半導体膜のSEM像である。 実施例4でPET基板上に形成した酸化物半導体膜のSEM像である。
以下、図面を参照して、本実施形態に係るフレーク状酸化物半導体の製造方法、酸化物半導体膜の製造方法、薄膜トランジスタの製造方法、液晶表示装置の画素電極形成方法について説明する。
なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率等は適宜異ならせている。
また、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
「フレーク状酸化物半導体の製造方法の第一の例」
図1は、本実施形態に係るフレーク状酸化物半導体の製造方法の第一の例を示す工程図である。
図1(a)に示すように、酸化物半導体膜11が成膜された基板12を用意する。
基板12上に、酸化物半導体膜11を形成するには、スパッタリング法、蒸着法、CVD法等の真空成膜法が用いられる。
一般的に、ゾルゲル法、無電解析出法、電解析出法等の湿式成膜法で成膜した薄膜よりも上述の真空成膜法で成膜した薄膜のほうが薄膜中の不純物が少ない。また、プラズマ等を用いた場合には高エネルギーの粒子を堆積させることができるため、真空成膜法で成膜した薄膜は結晶性の高い膜となりやすく、電気伝導性や透過率に優れる傾向にある。
なお、酸化物半導体膜11を構成する材料としては、例えば、酸化亜鉛単体、あるいは、酸化亜鉛に僅かながら(例えば、1〜5atom%程度)アルミニウムをドープすることにより導電性を付与したアルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)や、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)、インジウム・スズ酸化物(ITO)等が挙げられる。
酸化物半導体膜11の厚さは、後述する液体が浸透可能であれば特に限定されるものではないが、例えば、50nm〜2μmとすることができる。
酸化物半導体膜11のかさ密度は、後述する液体が浸透可能であれば特に限定されるものではないが、例えば、2.0kg/m〜5.6kg/mとすることができる。
なお、酸化物半導体膜11の厚さ及びかさ密度は、真空成膜法により成膜を行う際に、成膜時間や、真空度、ターゲットへの印加電圧、ターゲットと基板間の距離等の成膜条件を制御することにより容易に調整が可能である。
基板12としては、後述する液体によって容易に膨潤するもの(膨潤性を有するもの)が用いられる。このような基板12としては、例えば、アクリル基板、ポリスチレン基板等が挙げられる。
なお、液体によって膨潤した基板12は、乾燥すれば再び酸化亜鉛薄膜11の形成、剥離に用いることができる。
図1(b)に示すように、酸化物半導体膜11が形成された基板12を、ビーカー等の容器21中の液体31に浸漬する。すると、液体31によって基板12が膨潤することにより、基板12から酸化物半導体膜11が剥離する。
液体31としては、基板12を膨潤させることができるものを用いることができ、水もしくはアルコール、または、これらの混合物が用いられる。アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、1−プロパノール等が挙げられる。
剥離した酸化物半導体膜11は、液体31中で攪拌したり、超音波洗浄機等で振動を加えたりして衝撃を与えることにより、図1(c)に示すように、フレーク状の酸化物半導体13となって液体31中に分散する。これにより、液体31中に分散したフレーク状の酸化物半導体13が分散した分散液が得られる。基板12は、酸化物半導体膜11が剥離した後に必要に応じて液体31から取り出せばよい。
なお、このフレーク状の酸化物半導体13の分散液に遠心分離、濾過等の処理を施すことにより、液体31からフレーク状の酸化物半導体13を分取することもできる。
得られたフレーク状の酸化物半導体13の形状は、正方形、長方形、ひし形、三角形、円形等をなしている。
また、フレーク状の酸化物半導体13は、フレークの厚さに対するフレークの長軸の比(フレークの長軸/フレークの厚さ)を25〜1700μmとすることができる。このフレークの厚さと長軸との比は、フレーク状の酸化物半導体13を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察して、当該SEM画像から求められるフレークの長軸と、基板12への成膜時に測定した酸化物半導体膜11の厚さとから算出される。
また、フレーク状の酸化物半導体13の大きさは、その形状が正方形である場合、5μm×5μm〜300μm×300μm程度の範囲内であることが好ましい。フレーク状の酸化物半導体13の大きさが5μm×5μm未満では、この酸化物半導体13を用いて形成した酸化物半導体膜において、酸化物半導体13同士の接触数が増えて接触抵抗が増大することがある。一方、フレーク状の酸化物半導体13の大きさが300μm×300μmを超えると、この酸化物半導体13を用いて形成した酸化物半導体膜において、隙間が生じやすくなり、一様な酸化物半導体膜を形成し難い傾向にある。すなわち、酸化物半導体13を用いて形成した酸化物半導体膜において、穴が開いたり、表面に凹凸ができやすくなったりする。
また、フレーク状の酸化物半導体13の厚さは、例えば、50nm〜2μm程度の範囲内とすることができる。
上述の方法によって得られたフレーク状の酸化物半導体13は、フレーク状の酸化物半導体13を含む分散液に超音波処理を施すことによって、酸化物半導体13を粉砕し、酸化物半導体13をより小型化したり、液体31に対する分散性を向上したりすることも可能である。例えば、超音波処理の時間を長く、高い出力で行うことによって、フレーク状の酸化物半導体13は粉砕され、フレークの厚さと長軸との比がより小さいフレーク状の酸化物半導体13が得られる。
「酸化物半導体膜の製造方法」
上述の方法により製造された、液体31中にフレーク状の酸化物半導体13が分散した分散液を基板上に塗布し、そのまま放置するか、あるいは、加熱することにより、液体31を蒸発させると、基板上に、フレーク状の酸化物半導体13からなる酸化物半導体膜が形成される。
基板上にフレーク状の酸化物半導体13を含む分散液を塗布する方法としては、基板を分散液に浸漬するディップコーティング法、基板上に分散液を滴下する滴下法、基板上に分散液を散布するスプレーコーティング法等が用いられる。
基板上にフレーク状の酸化物半導体13を含む分散液を塗布し、基板上にフレーク状の酸化物半導体13からなる酸化物半導体膜を形成する際、基板を加熱する温度は、液体31が蒸発する温度(溶剤の沸点)以上であり、かつ、基板の融点未満としてもよい。例えば、基板としてPET基板を用い、液体31としてエタノールを用いた場合、基板を加熱する温度は100℃程度とすることができる。
フレーク状の酸化物半導体13からなる酸化物半導体膜を形成する基板としては、例えば、ガラス基板、樹脂フィルム、シリコン基板、各種単結晶基板、各種半導体基板等が挙げられる。
また、フレーク状の酸化物半導体13が酸化亜鉛の場合、その分散液は、過飽和の亜鉛酸イオンを含む液体を含んでいてもよい。
過飽和の亜鉛酸イオンを含む液体(以下、「亜鉛酸イオン含有溶液」と言う。)は、以下に示すように調製される。
まず、室温にて、亜鉛塩を溶解させた溶液(以下、「亜鉛塩含有溶液」と言う。)に、塩基性溶液を添加して、亜鉛塩含有溶液と塩基性溶液を混合し、亜鉛酸イオン含有溶液を調製する。
亜鉛塩含有溶液および塩基性溶液の溶媒としては、それぞれの溶質を溶解可能なものを用いることができ、例えば、水が好適に用いられる。そして、水を溶媒として調製された亜鉛塩含有溶液と塩基性溶液とを混合することが好ましい。なお、水以外の溶媒としては、アルコール等を用いることもできる。
亜鉛塩含有溶液の溶質である亜鉛塩としては、水等の溶媒に溶解して亜鉛イオン(Zn2+)を生じるものが用いられ、例えば、硝酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜鉛、硫酸亜鉛等が挙げられる。
亜鉛塩含有溶液は、亜鉛塩を溶媒に溶解させることにより調製する。このとき、亜鉛塩含有溶液のpHの調整を行っても、行わなくてもよいが、pHの調整を行う場合には、亜鉛イオンの溶解度を高める方向に調整すればよい。また、亜鉛塩の濃度は、亜鉛イオン濃度として、0.05〜0.75mol/L、好ましくは0.1〜0.25mol/Lの範囲に調整する。
塩基性溶液の溶質としては、水等の溶媒に溶解して水酸化物イオン(OH)を生じるものが用いられ、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア等が挙げられる。
塩基性溶液は、上記の溶質を溶媒に溶解させることにより調製する。
本実施形態では、亜鉛塩含有溶液と塩基性溶液を混合して、亜鉛酸イオン含有溶液を調製する際に、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる亜鉛原子(Zn)の濃度、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる水酸化物イオンの濃度、および、酸化亜鉛結晶を析出させる際の亜鉛酸イオン含有溶液の温度(析出温度)を制御することにより、亜鉛酸イオン含有溶液の過飽和度を制御する。
亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる亜鉛原子の濃度は、予め亜鉛塩含有溶液に含まれる亜鉛イオンの濃度を所定の範囲に調整し、その亜鉛塩含有溶液と塩基性溶液の混合比を調整することにより制御される。
亜鉛塩含有溶液に含まれる亜鉛イオンの濃度は、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる水酸化物イオンの濃度、亜鉛塩含有溶液と塩基性溶液の混合比、亜鉛酸イオン含有溶液の温度等に応じて適宜調整される。
亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる水酸化物イオンの濃度は、予め塩基性溶液に含まれる水酸化物イオンの濃度を所定の範囲に調整し、その塩基性溶液と亜鉛塩含有溶液の混合比を調整することにより制御される。
塩基性溶液に含まれる水酸化物イオンの濃度は、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる亜鉛イオンの濃度、亜鉛塩含有溶液と塩基性溶液の混合比、亜鉛酸イオン含有溶液の温度等に応じて適宜調整される。
亜鉛酸イオン含有溶液の過飽和度を制御するための亜鉛酸イオン含有溶液の温度は、酸化亜鉛結晶を析出させる際の温度(析出温度)であり、10〜90℃の範囲であることが好ましい。
本実施形態では、亜鉛酸イオン含有溶液のpHを制御することにより、亜鉛酸イオン含有溶液の過飽和度を制御する。
具体的には、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる亜鉛原子の濃度、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる水酸化物イオンの濃度、および、亜鉛酸イオン含有溶液の温度を制御することにより、亜鉛酸イオン含有溶液のpHを12〜13の範囲に制御する。これにより、亜鉛酸イオン含有溶液の過飽和度を制御し、亜鉛酸イオン含有溶液から酸化亜鉛結晶を析出させる。
ここでは、上記の析出温度(10〜90℃)において、亜鉛酸イオン含有溶液のpHを12〜13に制御する。なお、温度によって亜鉛酸イオン含有溶液のpHは変化するので、析出温度に応じて、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる亜鉛原子の濃度、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる水酸化物イオンの濃度を制御する。
上記の操作により、亜鉛塩含有溶液と塩基性溶液を混合すると、これらの混合溶液中の亜鉛イオン(Zn2+)は、その混合溶液中の水酸化物イオン(OH)と結合して、水酸化亜鉛(Zn(OH))となり、さらに、水酸化亜鉛は、水酸化物イオンと結合して、テトラヒドロキシ亜鉛(II)酸イオン([Zn(OH)2−)を生じる。このテトラヒドロキシ亜鉛(II)酸イオンは、混合溶液中に溶解するので、テトラヒドロキシ亜鉛(II)酸イオンを含む亜鉛酸イオン含有溶液が得られる。
亜鉛酸イオン含有溶液の過飽和度を制御する具体的な条件は、亜鉛酸イオン含有溶液のpHを12〜13、亜鉛酸イオン含有溶液に含まれる亜鉛原子の濃度を0.05〜0.22mol/L、亜鉛酸イオン含有溶液から酸化亜鉛結晶を析出させる際の温度(析出温度)を10〜90℃に制御する。
このようにして調製された過飽和の亜鉛酸イオン含有溶液は、テトラヒドロキシ亜鉛(II)酸イオンが過飽和となっており、酸化亜鉛結晶が容易に析出する溶液である。
フレーク状の酸化物半導体(ここでは、酸化亜鉛)13を含む分散液が、過飽和の亜鉛酸イオン含有溶液を含むことにより、基板上にフレーク状の酸化物半導体13を含む分散液を塗布し、基板上にフレーク状の酸化物半導体13からなる酸化亜鉛膜を形成する際、過飽和の亜鉛酸イオン含有溶液が基板表面に付着することにより、この亜鉛酸イオン含有溶液から基板表面に酸化亜鉛結晶が析出する。これにより、分散液がフレーク状の酸化物半導体13のみを含む場合よりも、より緻密な酸化亜鉛からなる酸化亜鉛膜が基板上に形成される。言い換えれば、フレーク状の酸化物半導体13の大きさが比較的大きく、酸化亜鉛膜のうち、フレーク状の酸化物半導体13によって形成される部分に隙間が生じやすい場合であっても、過飽和の亜鉛酸イオン含有溶液から析出した酸化亜鉛結晶がその隙間を埋めることにより、より緻密な酸化亜鉛膜を形成することができる。
「フレーク状酸化物半導体の製造方法の第二の例」
図2は、本実施形態に係るフレーク状酸化物半導体の製造方法の第二の例を示す工程図である。
図2(a)に示すように、酸化物半導体膜41が成膜された基板42を用意する。
基板42上に、酸化物半導体膜41を形成するには、上述の第一の例と同様に、スパッタリング法等の真空成膜法が用いられる。
酸化物半導体膜41を構成する材料としては、上述の第一の例と同様のものが挙げられる。
酸化物半導体膜41の厚さやかさ密度は、上述の第一の例と同様である。
基板42としては、後述する液体によって容易に潮解するもの(潮解性を有するもの)を用いることができる。このような基板42としては、例えば、塩化ナトリウム(NaCl)基板、塩化カリウム(KCl)基板、酸化マグネシウム(MgO)基板等が挙げられる。これらの基板の中でも、フレーク状の酸化物半導体を含む分散液中に残留しても、酸化物半導体に悪影響を及ぼさないものが好適に用いられる。
図2(b)に示すように、酸化物半導体膜41が形成された基板42を、ビーカー等の容器51中の液体61に浸漬する。すると、液体61によって基板42が潮解することにより、基板42から酸化物半導体膜41が剥離する。
液体61としては、基板42を潮解させることができるものを用いることができ、例えば、水もしくはアルコール、または、これらの混合物が挙げられる。
剥離した酸化物半導体膜41は、液体61中で攪拌したり、超音波洗浄機等で振動を加えたりして衝撃を与えることにより、図2(c)に示すように、フレーク状の酸化物半導体43となって液体61中に分散する。これにより、液体61中に分散したフレーク状の酸化物半導体43が得られる。
また、この分散液に遠心分離、濾過等の処理を施すことにより、液体61からフレーク状の酸化物半導体43を分取することもできる。
得られたフレーク状の酸化物半導体43の形状は、上述の第一の例と同様の形状をなしている。
また、フレーク状の酸化物半導体43は、上述の第一の例と同様に、フレークの厚さに対するフレークの長軸の比を25〜1700とすることができる。
また、フレーク状の酸化物半導体43の大きさは、上述の第一の例と同様に、その形状が正方形である場合、5μm×5μm〜300μm×300μm程度の範囲内であることが好ましい。
また、フレーク状の酸化亜鉛43の厚さは、上述の第一の例と同様に、50nm〜2μm程度の範囲内とすることができる。
上述の酸化物半導体膜の製造方法と同様にして、液体61中にフレーク状の酸化物半導体43が分散した分散液を基板上に塗布し、そのまま放置するか、あるいは、加熱することにより、液体61を蒸発させると、基板上に、フレーク状の酸化物半導体43からなる酸化物半導体膜を形成することができる。
また、フレーク状の酸化物半導体43が酸化亜鉛の場合、その分散液は、上述の第一の例と同様に、過飽和の亜鉛酸イオンを含む液体を含んでいてもよい。
本実施形態のフレーク状酸化物半導体の製造方法と酸化物半導体膜の製造方法によれば、基板上に低温で酸化物半導体膜を形成することができる。得られた酸化物半導体膜は、高性能なフレーク状の酸化物半導体から構成されるので、良好な電気伝導性を示す。従って、樹脂等の低融点の材料からなる基板上にも高性能な酸化物半導体膜を形成することができる。
「薄膜トランジスタの製造方法」
本実施形態の薄膜トランジスタの製造方法は、ソース電極及びドレイン電極に接触する酸化物半導体層を、上述の酸化物半導体膜の製造方法により形成する工程を含む方法である。
図3は、本実施形態に係る薄膜トランジスタの製造方法の一例を示す工程図である。
(1)まず、図3(a)に示すように、公知技術により、樹脂やガラス等からなる基板71上に、ゲート電極72とゲート絶縁膜73を形成する。
(2)次いで、図3(b)に示すように、ゲート電極72とゲート絶縁膜73が形成された基板71上に、上述の本実施形態の酸化物半導体膜の製造方法により、酸化物半導体膜74を形成する。
このとき、ゲート電極72とゲート絶縁膜73が形成された基板71に、フレーク状の酸化物半導体を含む分散液を塗布し、そのまま放置するか、あるいは、加熱することにより、分散液の溶媒を蒸発させると、基板71上に、フレーク状の酸化亜鉛からなる酸化物半導体膜74が形成される。
(3)次いで、図3(c)に示すように、基板71上に形成された酸化物半導体膜74上にレジスト75を塗布し、そのレジスト75を露光、現像して、酸化物半導体膜74を所望の形状にパターニングする。
(4)次いで、図3(d)に示すように、基板71上に形成された酸化物半導体膜74は、基板71上に形成前のものと化学的な耐性は全く同じであるので、一般的なエッチャーにて、酸化物半導体膜74のエッチングを行う。
(5)次いで、図3(e)に示すように、レジスト75を除去する。
(6)次いで、図3(f)に示すように、ソース電極76、ドレイン電極77およびパッシベーション膜78を形成し、薄膜トランジスタが得られる。
本実施形態の薄膜トランジスタの製造方法によれば、基板71に酸化物半導体膜74を形成する際、離型膜や接着剤を必要としないので、直接、下地となる基板71上に酸化物半導体膜74を形成することが可能である。また、ゲート電極72やゲート絶縁膜73は、フレーク状の酸化物半導体を含む分散液の溶媒には不溶であるため、この溶媒によってゲート電極72やゲート絶縁膜73が劣化することはない。また、酸化物半導体膜74を形成する時の温度は、溶媒が蒸発する温度(溶媒の沸点)以上であり、かつ、基板71の融点未満であるため、ゲート電極72やゲート絶縁膜73は、酸化物半導体膜74を形成する時の熱により劣化することはない。
なお、上述の例では、ゲート絶縁膜73上に酸化物半導体膜74を形成してからソース電極76及びドレイン電極77を形成する方法について述べたが、ゲート絶縁膜73上にソース電極76及びドレイン電極77を形成してから酸化物半導体膜74を形成するようにしてもよい。その後、必要に応じて酸化物半導体膜74を所望の形状となるようにパターニングすることで、上述の例と同様の性能を有する薄膜トランジスタを形成することが可能である。
また、上述の例以外にも、次のようにして薄膜トランジスタを製造することができる。
図4は、本実施形態に係る薄膜トランジスタの製造方法の他の例を示す工程図である。
(11)まず、図4(a)に示すように、上述の本実施形態の酸化物半導体膜の製造方法により、樹脂やガラス等からなる基板81上に、酸化物半導体膜82を形成する。
このとき、基板81に、フレーク状の酸化物半導体を含む分散液を塗布し、そのまま放置するか、あるいは、加熱することにより、分散液の溶媒を蒸発させると、基板81上に、フレーク状の酸化亜鉛からなる酸化物半導体膜82が形成される。
(12)次いで、図4(b)に示すように、公知技術により、酸化物半導体膜82上に、ソース電極83とドレイン電極84を形成する。
(13)次いで、図4(c)に示すように、公知技術により、ソース電極83とドレイン電極84を覆うように、ゲート絶縁膜85を形成する。
(14)次いで、図4(d)に示すように、公知技術により、ゲート絶縁膜85上に、ゲート電極86を形成し、薄膜トランジスタが得られる。
「液晶表示装置の画素電極形成方法」
本実施形態の液晶表示装置の画素電極形成方法は、本実施形態の酸化物半導体膜の製造方法により、薄膜トランジスタが形成された基板上に画素電極を形成する工程を含む方法である。
図5は、本実施形態に係る液晶表示装置の画素電極形成方法の一例を示す工程図である。
(21)まず、図5(a)に示すように、公知技術により、樹脂やガラス等からなる基板91上に、ゲート電極とゲート絶縁膜、半導体膜により構成され、所望のパターンにパターニングされた薄膜トランジスタ92を形成する。
(22)次いで、図5(b)に示すように、薄膜トランジスタ92が形成された基板91上に、上述の本実施形態の酸化物半導体膜の製造方法により、酸化物半導体膜93を形成する。
このとき、薄膜トランジスタ92が形成された基板91にフレーク状の酸化物半導体を含む分散液を塗布し、そのまま放置するか、あるいは、加熱することにより、分散液の溶媒を蒸発させると、基板91上に、酸化物半導体膜93が形成される。
(23)次いで、図5(c)に示すように、基板91上に形成された酸化物半導体膜93上に、所望の画素電極の形状にパターニングするためのレジスト94を塗布する。
(24)次いで、図5(d)に示すように、フォトマスク95を用いて、酸化物半導体膜93上に塗布したレジスト94を露光することにより、レジスト94を画素電極の形状にパターニングする。
(25)次いで、図5(e)に示すように、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH:tetramethylammonium hydroxide)等の現像液により、感光部のレジスト94を除去する。
(26)次いで、図5(f)に示すように、基板91上に形成された酸化物半導体膜93は、形成前のものと化学的な耐性は全く同じであるので、一般的なエッチャーにて、酸化物半導体膜93のエッチングを行う。
(27)次いで、図5(g)に示すように、レジスト94を除去することにより、画素電極96が得られる。
また、薄膜トランジスタ92を形成する前に、予め基板81上に画素電極96をパターニングしておき、その後、薄膜トランジスタ92を形成することも可能である。その場合、画素電極96の製造工程を、上述の(22)→(23)→(24)→(25)→(26)→(27)→(21)の順に行えばよい。
本実施形態の液晶表示装置の画素電極形成方法によれば、基板91に酸化物半導体膜93を形成する際、離型膜や接着剤を必要としないので、直接、下地となる基板91上に酸化物半導体膜93を形成することが可能である。また、薄膜トランジスタ92は、フレーク状の酸化物半導体を含む分散液の溶媒には不溶であるため、この溶媒によって薄膜トランジスタ92が劣化することはない。また、酸化物半導体膜93を形成する時の温度は、溶媒が蒸発する温度(溶媒の沸点)以上であり、かつ、基板91の融点未満であるため、基板91及び薄膜トランジスタ92は、酸化物半導体膜93を形成する時の熱により劣化することはない。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
「実施例1」
まず、アクリル基板を用意し、このアクリル基板上に、直接、スパッタリング法により、酸化物半導体膜を成膜した。
酸化物半導体膜を構成する材料としては、酸化亜鉛に3atom%のアルミニウムがドープされたアルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)膜を用いた。得られたアルミニウムドープ酸化亜鉛膜の膜厚は180nm、シート抵抗は200Ω/□であった。
次いで、アルミニウムドープ酸化亜鉛膜が形成されたアクリル基板を、ビーカー内のエタノールに浸漬した。すると、エタノールによってアクリル基板が膨潤することにより、アクリル基板から酸化亜鉛薄膜が剥離した。この状態で、10分間、超音波処理をすることにより、エタノール中にフレーク状の酸化亜鉛が分散した分散液を調製した。
この分散液に遠心分離、濾過等の処理を施して、フレーク状の酸化亜鉛を得た。
得られたフレーク状の酸化亜鉛を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した。図6は、酸化亜鉛のSEM像であり、(a)は25倍のSEM像、(b)は500倍のSEM像である。図6に示すSEM像から、フレークの厚さに対するフレークの長軸の比を求めたところ、その値は28〜1666の範囲内であった。
また、酸化亜鉛について、エネルギー分散型X線分析法(Energy Dispersive X−ray Spectrometry:EDX)により組成解析を行ったところ、図7に示すように、酸素と亜鉛のみが検出され、酸化亜鉛が得られていることが分かった。なお、酸化亜鉛に対するアルミニウムのドーピング量はEDXの検出限界よりも少量であるため、アルミニウムは検出されなかった。
また、酸化亜鉛について、X線回折法(X−ray Diffrction:XRD)により結晶構造解析を行った。図8は、XRDによるθ−2θスキャンの結果であり、横軸が2θ、縦軸が強度を示している。図8に示すように、酸化亜鉛(002)の回折のみが確認され、アルミニウムドープ酸化亜鉛はC軸方向に強く配向していることが分かった。つまり、このように高い結晶性でC軸配向しているため、フレーク状の酸化亜鉛は高い伝導性を示すといえる。
「実施例2」
まず、塩化ナトリウム基板を用意し、この塩化ナトリウム基板上に、直接、スパッタリング法により、酸化物半導体膜を成膜した。
酸化物半導体膜を構成する材料としては、酸化亜鉛に3atom%のアルミニウムがドープされたアルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)膜を用いた。得られたアルミニウムドープ酸化亜鉛膜の膜厚は180nm、シート抵抗は200Ω/□であった。
次いで、アルミニウムドープ酸化亜鉛膜が形成された塩化ナトリウム基板を、ビーカー内のエタノールに浸漬した。すると、エタノールによって塩化ナトリウム基板が潮解することにより、塩化ナトリウム基板から酸化亜鉛薄膜が剥離した。この状態で、10分間、超音波処理をすることにより、エタノール中にフレーク状の酸化亜鉛が分散した分散液を調製した。
この分散液に遠心分離、濾過等の処理を施して、フレーク状の酸化亜鉛を得た。
得られたフレーク状の酸化亜鉛を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察し、フレークの厚さに対するフレークの長軸の比を求めたところ、その値は28〜1666の範囲内であった。
また、酸化亜鉛について、EDXにより組成解析を行ったところ、酸素と亜鉛のみが検出され、酸化亜鉛膜が得られていることが分かった。なお、酸化亜鉛に対するアルミニウムのドーピング量はEDXの検出限界よりも少量であるため、アルミニウムは検出されなかった。
また、酸化亜鉛について、XRDにより結晶構造解析を行った。その結果、酸化亜鉛の回折のみが確認され、アルミニウムドープ酸化亜鉛はC軸方向に強く配向していることが分かった。つまり、このように高い結晶性でC軸配向しているため、フレーク状の酸化亜鉛は高い伝導性を示すといえる。
「実施例3」
実施例1で調製したフレーク状の酸化亜鉛を含む分散液中に、PET基板を浸漬するディップコーティング法により、PET基板上にフレーク状の酸化亜鉛を含む分散液を塗布した。このとき、分散液中からPET基板を引き上げる速度を10cm/minとした。
次いで、ホットプレート上にて、PET基板を100℃で加熱し、塗布した分散液を乾燥させた。
その結果、PET基板上に、フレーク状の酸化亜鉛からなる酸化亜鉛膜が形成された。
得られた酸化亜鉛膜を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した。図9は、透明導電膜のSEM像であり、(a)は100倍のSEM像、(b)は500倍のSEM像、(c)は1000倍のSEM像である。図9に示すように、得られた酸化亜鉛膜は、フレーク状の酸化亜鉛が幾重にも重なって形成されていることが分かった。また、これらのフレーク状の酸化亜鉛は全てアルミニウムドープ酸化亜鉛から構成されており、シート抵抗は400Ω/□であった。
「実施例4」
室温で、0.1mol/Lの硝酸亜鉛水溶液1mLに対して、pHが11.5になるよう水酸化ナトリウム水溶液を加えて混合し、亜鉛酸イオン含有溶液(亜鉛酸イオンを含む液体)を調製した。
実施例1で調製したフレーク状の酸化亜鉛を含む分散液に、亜鉛酸イオン含有溶液を加えて混合し、混合溶液を調製した。
この混合溶液をPET基板上に塗布し、PET基板を60℃で加熱することにより、混合溶液を乾燥させるとともに、酸化亜鉛結晶を析出させた。そして、基板上の薄膜を70℃の温水で洗浄して不純物を除去した。
その後、洗浄に用いた水を乾燥させることにより、PET基板上に、フレーク状の酸化亜鉛からなる酸化亜鉛膜が形成された。
得られた酸化亜鉛膜を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察した。図10は、酸化亜鉛膜のSEM像であり、(a)は100倍のSEM像、(b)は500倍のSEM像、(c)は1000倍のSEM像である。図10に示すように、得られた酸化亜鉛膜は、実施例3のように、フレーク状の酸化亜鉛を含む分散液のみで酸化亜鉛膜を形成した場合と比べて、亜鉛酸イオン含有溶液から析出した酸化亜鉛によって、酸化亜鉛膜の表面の平滑性が増していることが確認された。
また、得られた酸化亜鉛膜は電気伝導性を示し、シート抵抗は100Ω/□であった。
11・・・酸化物半導体膜、12・・・基板、21・・・容器、31・・・液体、41・・・酸化物半導体膜、42・・・基板、51・・・容器、61・・・液体。

Claims (9)

  1. 酸化物半導体膜が形成された、所定の液体に対して膨潤性を有する基板を、前記液体に浸漬させて前記基板から前記酸化物半導体膜を剥離させることと、
    剥離した前記酸化物半導体膜に衝撃を与えてフレーク状にし、フレーク状の前記酸化物半導体膜を前記液体に分散させることと、
    を有することを特徴とするフレーク状酸化物半導体の製造方法。
  2. 酸化物半導体膜が形成された、所定の液体に対して潮解性を有する基板を、前記液体に浸漬させて前記基板から前記酸化物半導体膜を剥離させることと、
    剥離した前記酸化物半導体膜に衝撃を与えてフレーク状にし、フレーク状の前記酸化物半導体膜を前記液体に分散させることと、
    を有することを特徴とするフレーク状酸化物半導体の製造方法。
  3. 前記衝撃は、超音波処理によって与えられることを特徴とする請求項1または2に記載のフレーク状酸化物半導体の製造方法。
  4. 前記基板に形成された酸化物半導体膜は真空成膜法により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のフレーク状酸化物半導体の製造方法。
  5. 前記酸化物半導体は酸化亜鉛であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のフレーク状酸化物半導体の製造方法。
  6. フレーク状酸化物半導体が分散された酸化物半導体分散液を基板に塗布することと、
    前記酸化物半導体分散液を乾燥させて酸化物半導体膜を形成することと、
    を有し、
    前記フレーク状酸化物半導体は、請求項1からのいずれか一項に記載のフレーク状酸化物半導体の製造方法で製造されている、
    ことを特徴とする酸化物半導体膜の製造方法。
  7. フレーク状酸化物半導体が分散された酸化物半導体分散液を基板に塗布することと、
    前記酸化物半導体分散液を乾燥させて酸化物半導体膜を形成することと、
    を有し、
    前記フレーク状酸化物半導体は、請求項に記載のフレーク状酸化物半導体の製造方法で製造され、
    前記酸化物半導体分散液は、過飽和の亜鉛酸イオンを含む、
    ことを特徴とする酸化物半導体膜の製造方法。
  8. ソース電極とドレイン電極に接触して設けられる半導体層を形成することを含む薄膜トランジスタの製造方法であって、
    前記半導体層を、請求項またはに記載の酸化物半導体膜の製造方法により形成する、
    ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 薄膜トランジスタと接続する画素電極を形成することを含む液晶表示装置の画素電極形成方法であって、
    前記画素電極を、請求項またはに記載の酸化物半導体膜の製造方法により形成する、
    ことを特徴とする液晶表示装置の画素電極形成方法。
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