JP6065270B2 - ランプ - Google Patents

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本発明は発光モジュールを光源とするランプに関し、特に、発光モジュールと回路ユニットとを電気的に接続するリード線の配線経路に関する。
近年、白熱電球の代替品として、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を利用した発光部を有する発光モジュールを光源として備えた電球形のランプが普及しつつある。その一例である特許文献1に記載のランプを図16に示す。図16(a)に示すように、ランプ800の発光モジュール801は、基台802に搭載されており、基台802の発光モジュール801とは反対側には回路ユニット803が配置されている。また、回路ユニット803と基台802との間には絶縁壁804が配置されており、さらに、基台802および絶縁壁804には、それぞれリード線805を挿通させるための貫通孔806,807が形成されている。そして、それら貫通孔806,807を介する配線経路内に挿通させたリード線805によって、発光モジュール801と回路ユニット803とが電気的に接続されている。
ところで、上記ランプ800では、基台802に形成された貫通孔806の発光モジュール801側の開口808が、発光モジュール801の実装基板809の外周縁部付近に位置する。また、図16(b)に示すように、リード線805の一端部810は、その開口808から導出されて、実装基板809の外周縁部に設けられた接続端子811に接続されている。このような構造にすると、発光部812からランプ軸Jと直交する方向に向けて出射された光の一部が、接続端子811やリード線805の一端部810によって遮られ、その結果ランプ800の配光特性が低下する。
そこで、配光特性を改善するために、図17(a)に示すランプ900のように、穴901の開いた実装基板902にその穴901を囲繞するように複数の発光部903が環状に配置された発光モジュール904を光源として利用することが考えられる。その場合、図17(b)に示すように、基台905および絶縁壁906には穴901の位置に合わせて貫通孔907,908を形成すると共に、実装基板902には複数の発光部903で構成される環の内側に接続端子909を配置する。この構造であれば、発光モジュール904と回路ユニット910とを電気的に接続するリード線911の発光モジュール904側の端部912によって、発光部903からランプ軸Jと直交する方向へ向けて出射される光が遮られ難い。したがって、ランプ900の配光特性を改善することができる。
特開2010−225570号公報
しかしながら、ランプ900のような構造とした場合、発光モジュール904と回路ユニット910との電気的な絶縁の確保が難しくなる。例えば、ランプ900が小型であって回路ユニット910の収容スペースが十分でない場合は、発光モジュール904と回路ユニット910との間のランプ軸J方向の距離を十分に確保できない場合がある。そのような場合にランプ900のような構造とすると、基台905および絶縁壁906に形成した貫通孔907,908を介して発光モジュール904と回路ユニット910との間で絶縁破壊が生じるおそれがある。さらに、基台905が金属製である場合は、基台905と回路ユニット910との間においても絶縁破壊が生じるおそれがある。
本発明は、上記した課題に鑑み、配光特性が良好かつ絶縁破壊が生じ難いランプを提供することを目的とする。
本発明に係るランプは、穴の開いた実装基板に、複数の発光部が前記穴を囲繞するように環状に配置されていると共に、その環の内側に前記複数の発光部と電気的に接続された接続端子が配置されている発光モジュールと、当該発光モジュールが搭載された搭載面を有する基台と、当該基台における前記搭載面とは反対側の面に対向配置され電気的絶縁性を有する絶縁壁と、当該絶縁壁を挟んで前記基台とは反対側に配置された回路ユニットと、前記発光モジュールと前記回路ユニットとを電気的に接続するリード線とを備えたランプであって、前記基台の搭載面には、前記穴と対向する領域に始端が存在し前記搭載面の外周領域に終端が存在する一条のスリットが形成されていると共に、前記絶縁壁には、前記スリットの終端と対向する位置に前記回路ユニット側から前記基台側へ貫通する貫通部が形成されており、前記リード線は、前記穴、スリットおよび貫通部を介する配線経路内に挿通された状態で、その一端部が前記接続端子に接続され他端部が前記回路ユニットに接続されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るランプの特定の局面では、前記発光ユニットと前記回路ユニットとの間のランプ軸方向における最短距離が4mm未満であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るランプの特定の局面では、前記実装基板の一の主面上に前記複数の発光部および接続端子が配置されていると共に、前記実装基板の他の主面が前記搭載面と面接触していることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るランプの特定の局面では、前記搭載面における前記スリットの面積占有率は10%以下であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るランプの特定の局面では、前記スリットの終端が前記基台の側周面において開放しており、かつ、前記貫通部が切欠きであることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るランプの特定の局面では、前記基台は、前記発光モジュールで発生した熱を放散させるためのヒートシンク部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るランプの特定の局面では、前記基台および絶縁壁は、それぞれ樹脂材料からなり一体成形されていることを特徴とする。
本発明に係るランプは、複数の発光部が実装基板に開けられた穴を囲繞するように環状に実装されており、その環の内側に接続端子が配置されている。そして、基台に形成されたスリットの始端は前記穴と対向する領域に存在し、前記スリットに挿通されたリード線は一端部が接続端子に接続されている。したがって、前記リード線の一端部は複数の発光部で構成される環の内側に位置することになる。そのため、発光部からランプ軸と直交する方向に向けて出射された光が前記リード線の一端部によって遮られ難く、ランプの配光特性が良好である。
また、基台に形成されたスリットの終端は搭載面の外周領域に存在し、絶縁壁に形成された貫通部は前記スリットの終端と対向する位置に形成されている。そのため、回路ユニットを貫通部から離して配置することができ、これにより沿面距離を十分に確保することができるため、回路ユニットと発光モジュールとの間、或いは、回路ユニットと基台との間において、絶縁破壊が生じ難い。
第1の実施形態に係るランプを示す斜視図 第1の実施形態に係るランプを示す分解斜視図 第1の実施形態に係るランプを示す断面図 第1の実施形態に係る基台を示す図であって、(a)は平面図、(b)は口金側から見た斜視図 第1の実施形態に係る絶縁壁を示す図であって、(a)は平面図、(b)は口金側から見た斜視図 第1の実施形態に係るランプの要部を示す断面図 変形例1に係る基台を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は口金側から見た斜視図 変形例2に係る基台を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は側面図 変形例3に係る基台を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は平面図、(c)は口金側から見た斜視図 変形例4に係る絶縁壁を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は平面図 第2の実施形態に係るランプを示す分解斜視図 第2の実施形態に係るランプを示す断面図 第2の実施形態に係る基台を示す平面図 第2の実施形態に係る筐体を示す平面図 変形例に係るランプを示す断面図 従来例に係るランプを示す図であって、(a)は断面図、(b)は発光部と接続端子との位置関係を説明するための斜視図 従来例に係るランプを示す図であって、(a)は発光部と接続端子との位置関係を説明するための斜視図、(b)は断面図
[実施の形態]
以下、本実施の形態に係るランプを、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
(概略構成)
図1は、第1の実施形態に係るランプを示す斜視図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るランプ1は、白熱電球の代替品となるLEDランプであって、白熱電球と近似した外観形状を有する。
図2は、第1の実施形態に係るランプを示す分解斜視図である。図3は、第1の実施形態に係るランプを示す断面図である。図2および図3に示すように、ランプ1は、発光モジュール10、基台20、絶縁壁30、回路ユニット40、回路ホルダ50、ヒートシンク60、カバー70、口金80、光学部材90、およびグローブ100等を有する。
発光モジュール10は、ランプ1の光源であって、例えば、略円形の穴11が開けられた略円環状の実装基板12と、実装基板12上面12aに穴11を囲繞するように環状に配置された複数の発光部13とを備える。実装基板12は、例えば、樹脂板と金属板とからなる金属ベース基板であって、上面12aには配線パターン(不図示)が形成されている。各発光部13は、例えば、青色光を発するGaN系のLEDを、青色光を黄色光に変換する蛍光体粒子が混入された透明のシリコーン樹脂で封止したものであって、青色光と黄色光との混色により得られる白色光を出射する。各発光部13は、平面視略長方形であって、それぞれの長手方向が実装基板12の径方向と一致するように全体として放射状に配置されている。実装基板12の上面12a上における複数の発光部13で構成される環の内側には、前記配線パターンを介して各発光部13と電気的に接続された接続端子14が配置されている。この例では接続端子14はコネクタであり、リード線110の一端部111に取り付けられたコネクタ113と接続される。なお、接続端子14はコネクタに限定されず、半田付け用のランドパターンなど、リード線110と電気的および物理的に接続が可能な端子であれば良い。
図2に示すように、基台20は、略円筒状の筒部21と、筒部21のグローブ側(以下、「上側」)の開口を塞ぐ略円板状の蓋部22と、筒部21の外周面21aにおける口金側(以下、「下側」)の端部に設けられた円環状の鍔部23とからなり、筒部21の筒軸がランプ軸Jと一致する姿勢で配置されている。蓋部22の上側の主面が基台20の搭載面24となっており、その搭載面24の略中央に発光モジュール10が搭載されている。搭載面24と発光モジュール10の実装基板12の下面12b(図3参照)とは面接触しており、これにより発光モジュール10の熱が基台20に伝導し易くなっている。基台20への発光モジュール10の取り付けは、例えば、実装基板12に設けられた一対の貫通孔15に貫通させた一対のねじ2を、基台20の搭載面24に設けられた一対のねじ孔25にそれぞれねじ込むことによって行なわれている。基台20は、金属などの熱伝導性に優れた材料で形成されていることが好ましく、本実施の形態ではアルミニウムで形成されている。
絶縁壁30は、略円筒状の筒部31と、筒部31の上側の開口を塞ぐ略円板状の本体部32と、筒部21の下側の端部の外周面に設けられた円環状の鍔部33とからなり、筒部31の筒軸がランプ軸Jと一致する姿勢で配置されている。当該絶縁壁30は、樹脂などの絶縁性材料で形成されており、上側に位置する基台20と下側に位置する回路ユニット40とを、主として本体部32によって電気的に絶縁している。
回路ユニット40は、例えば、略円板状の回路基板41と、回路基板41に実装された各種の電子部品42とを有し、絶縁壁30を挟んで基台20とは反対側に配置されている。回路ユニット40は所謂縦置き配置されており、回路基板41がランプ軸Jと平行な姿勢となっている。回路ユニット40が縦置き配置される場合は、発光モジュール10と回路基板41とのランプ軸J方向における最短距離が短くなり易いため、発光モジュール10と回路ユニット40との間で絶縁破壊が生じ易く、本発明の構造が有効である。
回路ホルダ50は、例えば、上下両側が開口した略円筒状であって、上側部分である大径部51と、下側部分である小径部52とからなり、樹脂などの絶縁性材料で形成されている。大径部51は、その内部に回路ユニット40の大半が収容されており、大径部51の上側の開口が絶縁壁30によって塞がれている。絶縁壁30は、鍔部33を回路ホルダ50の上端部53に当接させた状態で、鍔部33に設けられた爪部34を回路ホルダ50の内周面に形成された段差54に掛止させて、回路ホルダ50に固定されている。小径部52には口金80が外嵌されおり、これによって回路ホルダ50の下側の開口が塞がれている。
ヒートシンク60は、上下両側が開口しており上側から下側へ向けて縮径した略円筒状であって、金属などの熱伝導性に優れた材料で形成されている。一方、ヒートシンク60の内部に収容された基台20も、鍔部23の外周面23aが、ヒートシンク60の内周面61の形状に合わせて上側から下側へ向けて縮径したテーパ状になっている。したがって、図3に示すように、基台20の鍔部23の外周面23aとヒートシンク60の内周面61とが、広範囲に亘って面接触しており、発光モジュール10で発生した熱が基台20を介してヒートシンク60に伝導し易くなっている。基台20の鍔部23の外周面23aには、ヒートシンク60を基台20に固定するためのかしめ穴27が周方向に沿って複数形成されており(図2参照)、それらかしめ27穴を利用して、ヒートシンク60はかしめにより基台20に固定されている。ヒートシンク60の上端部62が基台20の鍔部23よりもグローブ100側に迫り出しているため、基台20の筒部21とヒートシンク60の上端部62との間には溝3が形成されている。そして、その溝3にはグローブ100の開口側端部101が嵌め込まれていると共に、その溝3内には接着剤(不図示)が充填されており、これによってグローブ100が基台20およびヒートシンク60に固着されている。
カバー70は、例えば、上下両端が開口しており上側から下側へ向けて縮径した略円筒状であって、樹脂などの絶縁性に優れた材料で形成されている。カバー70の内部には、基台20、絶縁壁30、回路ユニット40の大部分、回路ホルダ50の大径部51、ヒートシンク60、およびグローブ100の開口側端部101が収容されている。カバー70の上側の端部71は、ヒートシンク60の上端部62よりも上側に迫り出しており、グローブ100の外表面102に当接されている。これにより、基台20の筒部21とヒートシンク60の上端部62との間の溝3に充填された接着剤が、カバー70の外側に漏れ出し難くなっている。
口金80は、ランプ1が照明器具に取り付けられ点灯された際に、照明器具のソケットから電力を受けるための部材であって、本実施の形態ではエジソンタイプであるE17口金が使用されている。当該口金80はシェル部81およびアイレット部82を備え、それらシェル部81およびアイレット部82がそれぞれリード線(不図示)により回路ユニット40と電気的に接続されている。る。なお、口金80は、エジソンタイプに限定されず、例えば、ピンタイプ(具体的にはGY、GX等のGタイプ)であっても良い。
光学部材90は、例えば、上下両側が開口した略円筒状の本体部91と、本体部91の内部空間を上下に仕切る略円板状の隔壁部92とを備え、本体部91の下側の端部が実装基板12と接触している。本体部91は、例えば、ポリカーボネート等の樹脂材料、ガラス、セラミック等の透光性材料からなり、ランプ1の配光角を広げる機能を有する。本体部91における隔壁部92よりも上側の部分は、外径が下側から上側へ向けて拡径しており、その上側の部分の外周面が反射面93となっている。各発光部13から出射され反射面93に入射した光は、その一部が反射面93によって基台20の搭載面24を避けた斜め下方へ反射され、他の一部が光学部材90を透過して上方へ向かう。そのため、照射角が狭い発光部13が用いられていても、ランプ1の配光特性は良好である。本体部91における隔壁部92よりも下側の部分の内部には、発光モジュール10の接続端子14が収容されている。図2に示すように、隔壁部92には、貫通孔94が設けられており、本体部91の下側の端部を実装基板12の上面12aに接触させた状態で、貫通孔94に挿入したねじ2を基台20のねじ孔25にねじ込むことによって、光学部材90および実装基板12が基台20に共締めされている。
グローブ100は、A形のランプ用の形状であって、内面には配光特性を改善するための光拡散膜(不図示)が形成されている。なお、グローブ100は、A形のランプ用の形状に限定されず、G形のランプ用の形状など他の形状であっても良い。
(要部構成)
図4は、第1の実施形態に係る基台を示す図であって、(a)は平面図、(b)は口金側から見た斜視図である。図4(a)に示すように、基台20の搭載面24には、ランプ軸J方向に沿って上下方向に基台20を貫通する一条のスリット28が形成されている。スリット28は、穴11と対向する領域に始端が存在し、搭載面24の外周領域に終端が存在する。
スリット28は、穴11と対向する領域に存在する平面視略円形の幅広部28aと、幅広部28aから基台20の外周縁部に向けて延出された平面視略長方形の幅狭部28bとからなり、幅広部28aがスリット28の始端であり、幅狭部28bにおける幅広部28aとは反対側の端部がスリット28の終端である。なお、平面視とは、上から見て(グローブ100側から口金80側を見て)という意味である。幅広部28aの幅W1は、幅狭部28bの幅W2よりも大きく、幅広部28aにおいてはリード線110の一端部111に取り付けられたコネクタ113を挿通させることが容易であるが、幅狭部28bにおいてはコネクタ113を挿通させることが困難である。このように、スリット28の幅を一定にするのではなく、ある部分の幅を広くすることによって、コネクタ113をスリット28内に挿入し易くなっている。また、それ以外の部分の幅を狭くすることによって、実装基板12の下面12bと基台20の搭載面24との接触面積が大きくなっているため、発光モジュール10の熱が基台20へ伝導し易い。
熱を効率良く伝導させるためには、搭載面24におけるスリット28の面積占有率が10%以下であることが好ましい。なお、図4(a)において、薄いハッチングを付して示す領域A1と濃いハッチングを付して示す領域A2とを合わせた領域が、本実施の形態における搭載面24全体の領域であり、濃いハッチングを付して示す領域A2のみが、本実施の形態におけるスリット28の占める領域である。したがって、搭載面24におけるスリット28の面積占有率は10%以下であるとは、領域A1と領域A2とを合わせた領域に対する領域A2が占める割合が10%以下であることを意味する。
図3に示すように、絶縁壁30には、スリット28の終端と対向する位置に、回路ユニット40側から基台20側へ貫通する貫通部35が形成されている。図5は、第1の実施形態に係る絶縁壁を示す図であって、(a)は平面図、(b)は口金側から見た斜視図である。図5(a)に示すように、本実施の形態において、貫通部35は鍔部33に形成された切欠きである。
貫通部35は、ランプ軸Jに近い側に存在する平面視略半円形の幅狭部分35aと、ランプ軸Jに遠い側に存在する平面視略長方形の幅広部分35bとからなる。幅狭部分35aは、リード線110を挿通させる部分であって、リード線110がランプ軸Jと直交する方向にずれ動き難いように、リード線110の径よりもやや大きめ程度の幅に形成されている。一方、幅広部分35bは、リード線110を幅狭部分35a内に導き易いように、幅狭部分35aよりも大きな幅に形成されている。図3に示すように、絶縁壁30を回路ホルダ50に取り付けた状態において、幅広部分35bと回路ホルダ50の上端部53がランプ軸J方向において重なるため、幅狭部分35a内に挿通されたリード線110が幅広部分35bを通って貫通部35の外側へ飛び出さないようになっている。加えて、図5(b)に示すように、筒部31の外周面31aには貫通部35に対応した位置に、ランプ軸J方向に延びる一対のガイド壁36が形成されており、リード線110がすれ動き難くなっている。
図6は、第1の実施形態に係るランプの要部を示す断面図である。図6に示すように、発光モジュール10と回路ユニット40とは、一端部111が発光モジュール10に接続され他端部112が回路ユニット40に接続されたリード線110によって、電気的に接続されている。本実施の形態では、リード線110は、樹脂等の絶縁被覆層で被覆された導電線であり、リード線110の発光モジュール10と接続される側の端部である一端部111には、発光モジュール10の接続端子14に接続されるコネクタ113が取り付けられている。
リード線110は、実装基板12に開けられた穴11、基台20に形成されたスリット28、および絶縁壁30に形成された貫通部35を介する配線経路内に挿通されている。スリット28内においてはリード線110の一部が撓んだ状態となっており、リード線110に張力が加わり難い構成となっている。そのため、リード線110が、高い張力が加わった状態で、実装基板12、基台20および絶縁壁30等におけるエッジ部分に接触することがなく、リード線110の絶縁被服層が破れるなどリード線110の表面が損傷するようなことが起こり難くなっている。また、本実施の形態では、スリット28の下側に筒部21の内部空間21bが存在しているため、その内部空間21bにおいてもリード線110を撓ませることが可能である。さらに、図16に示す従来のランプ800では、リード線805の配線経路がクランク状になっているためリード線805の表面が損傷し易いが、第1の実施形態に係るランプ1では、リード線110の配線経路がクランク状にならないためリード線110の表面が損傷し難い。
本実施の形態では、複数の発光部13が実装基板12に開けられた穴11を囲繞するように環状に実装されており、その環の内側に接続端子14が配置されている。そして、基台20に形成されたスリット28の始端は穴11と対向する領域に存在し、スリット28に挿通されたリード線110はその一端部111がコネクタ113を介して接続端子14に接続されている。したがって、リード線110の一端部111は、複数の発光部13で構成される環の内側に位置することになる。そのため、発光部13からランプ軸Jと直交する方向に向けて出射された光がリード線110の一端部111、コネクタ113および接続端子14によって遮られ難く、ランプ1の配光特性が良好である。
また、基台20に形成されたスリット28の終端は搭載面24の外周領域に存在し、絶縁壁30に形成された貫通部35は前記スリット28の終端と対向する位置に形成されている。そのため、貫通部35が本体部32のランプ軸J付近に形成されている場合と比較して、貫通部35と回路ユニット40との最短距離L(図6参照)が長くなる。すなわち、回路ユニット40を貫通部35から離して配置することができる。この構造であれば沿面距離を十分に確保することができるため、回路ユニット40と発光モジュール10との間、或いは、回路ユニット40と基台20との間において、絶縁破壊が生じ難い。
絶縁破壊を防止するために沿面距離は4mm以上確保することが好ましい。ところが、図17に示す従来のランプ900の場合は、穴901に対向する領域に貫通孔907,908を形成する構造であるため、基台905および絶縁壁906のランプ軸J方向の厚みを大きくする等しなければ4mmを確保することは難しい。しかし、ランプ900が小型の場合はそれらの厚みを大きくするのは困難である。一方、第1の実施形態に係る構造であれば、発光モジュール10と回路ユニット40とのランプ軸J方向における距離Dが4mm未満であったとしても、絶縁壁30の外側付近を迂回する配線経路であるため4mm以上の沿面距離を確保することが容易である。
なお、リード線110に余分な張力が加わらない構造とするためには、スリット28の終端と貫通部35とをランプ軸J方向において重ねることが好ましい。本実施の形態では、スリット28と貫通部35との位置決めを、図4(b)に示す基台20の凹部26および図5(a)に示す絶縁壁30の凸部37を利用して容易に行うことができる。凹部26は基台20の蓋部22の下面22aに形成されており、凸部37は絶縁壁30の本体部32の上面32aにおける凹部26に対応する位置に設けられている。図6に示すように、まず、基台20の筒部21の内部空間21b内に絶縁壁30の上側部分を嵌め込むことで、基台20の筒部21と絶縁壁30の筒部31との筒軸を一致させることができる。さらに、基台20の凹部26に絶縁壁30の凸部37を嵌め込むことによって、基台20と絶縁壁30とのランプ軸Jを中心とする回転方向の位置決めができる。
図5(a)に示すように、絶縁壁30の筒部31の外周面31aには、ランプ軸J方向に沿って延びるリブ38が、周方向に間隔を空けて複数条設けられている。絶縁壁30の本体部32の外径は基台20の筒部21の内径よりも僅かに小さいが、筒部21の内部空間21b内に絶縁壁30の上側部分を嵌め込んだ状態では、リブ38が筒部21の内側に当たって絶縁壁30の上側部分が筒部21内に圧入された状態となる。これによって、基台20に対する絶縁壁30のがたつきが抑えられ、基台20に絶縁壁30が固定される。
図6に示すように、スリット28の終端は、基台20の側周面において、すなわち筒部21の外周面21aおよび鍔部23の外周面23aにおいて、開放している。また、貫通部35は、切欠きであって、絶縁壁30の側周面において開放している。したがって、基台20に絶縁壁30を固定した状態において、それら基台20および絶縁壁30の側方からスリット28および貫通部35内へリード線110を容易に挿入することができる。
<第1の実施形態の変形例>
以上、本発明に係るランプを第1の実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明に係るランプは、第1の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更を加えたものであっても良い。例えば、上記実施の形態における材料、数値等は好ましいものを例示したに過ぎず、それらに限定されるものではない。
図7は、変形例1に係る基台を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は口金側から見た斜視図である。第1の実施形態では、基台20の搭載面24に形成されているスリット28は、幅広部28aの幅W1よりも幅狭部28bの幅W2の方が狭く、幅が一定でなかったが、本発明に係るスリットの溝幅は、図7(a)に示す基台120の搭載面124に形成されたスリット128のように一定であっても良い。この場合、スリット128の幅W3を狭くすれば、すなわち例えば幅W3を上記実施の形態に係る幅狭部28bの幅W2と同じにすれば、上記実施の形態よりも基台120の搭載面124と実装基板12の下面12bとの接触面積を大きくすることができる。なお、図7(b)に示すように、スリット128の溝幅は、搭載面124とは反対側においても一定である。
図8は、変形例2に係る基台を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は側面図である。第1の実施形態では、基台20の搭載面24に形成されているスリット28は、ランプ軸J方向において幅が一定であったが、本発明に係るスリットのランプ軸J方向における幅は、図8(a)および(b)に示す基台220の搭載面224に形成されたスリット228のように一定でなくても良い。基台220は、最上部の幅W4よりも最下部の幅W5が広い。この場合、例えば上方から下方に向けてスリット228の幅が漸次広くなる構造とすれば、搭載面224におけるスリット228の面積占有率を大きくすることなく、スリット128内を広くすることができる。そうすることによって、発光モジュール10の熱が基台220に伝導し易くなり、かつ、スリット228内におけるリード線110を撓ませる空間も広くなる。
図9は、変形例3に係る基台を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は平面図、(c)は口金側から見た斜視図である。第1の実施形態では、基台20の搭載面24に形成されているスリット28は、基台20の側周面において開放していたが、本発明に係るスリットは、図9(a)および(b)に示す基台320の搭載面324に形成されたスリット328のように基台320の側周面において閉塞していても良い。基台320の筒部321、蓋部322および鍔部323はいずれも外周縁が周方向において途切れておらず、スリット328は長孔状になっている。この場合、リード線110がスリット328から外側へ飛び出すことがないため、リード線110がヒートシンク60と接触し難い。なお、スリット328の溝幅は、搭載面324側においても一定であり、図9(c)に示すように搭載面324とは反対側においても一定である。
図14は、変形例4に係る絶縁壁を示す図であって、(a)はグローブ側から見た斜視図、(b)は平面図である。第1の実施形態では、絶縁壁30の回路ユニット40側の面に形成された貫通部35が切欠きであったが、本発明に係る貫通部は、図14(a)および(b)に示す絶縁壁430の回路ユニット40側の面に形成された貫通部435のように貫通孔であっても良い。貫通部435は、ランプ軸J方向に貫通しており、絶縁壁30の筒部431、本体部432および鍔部433に跨って形成されているが、鍔部433の外周縁は周方向において途切れておらず、貫通部435は丸孔になっている。この場合、リード線110が貫通部435から外側へ飛び出すことがないため、リード線110がヒートシンク60と接触し難い。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、基台20とヒートシンク60とが別々の部材であったが、第2の実施形態では、基台20とヒートシンク60とが一体成形されて1つの部材となっている。また、第1の実施形態では、回路ホルダ650とカバー670とが別々の部材であったが、第2の実施形態では、回路ホルダ650とカバー670とが一体成形されて1つの部材となっている。
(概略構成)
図11は、第2の実施形態に係るランプを示す分解斜視図である。図12は、第2の実施形態に係るランプを示す断面図である。図11および図12に示すように、ランプ500は、白熱電球の代替品となるLEDランプであって、発光モジュール510、基台501、回路ユニット40、筐体502、口金80、光学部材90、およびグローブ100等を有する。
発光モジュール510は、ランプ500の光源であって、図11に示すように、例えば、略円形の穴511が開けられた略円環状の実装基板512と、実装基板512上面512aに穴511を囲繞するように2重に環状に配置された複数の発光部513a,513bとを備える。実装基板512は、例えば、樹脂板と金属板とからなる金属ベース基板であって、上面512aには配線パターン(不図示)が形成されている。各発光部513a,513bは、例えば、青色光を発するGaN系のLEDを、青色光を黄色光に変換する蛍光体粒子が混入された透明のシリコーン樹脂で封止したものであって、青色光と黄色光との混色により得られる白色光を出射する。発光部513aは、実装基板512の外周縁に沿って16個が環状に配置されている。各発光部513aは、平面視略長方形であって、それぞれの長手方向が実装基板512の周方向と一致するように等間隔を空けながら一列に配置されている。発光部513bは、発光部513aで構成される環の内側に、実装基板512の外周縁に沿って16個が環状に配置されている。各発光部513bは、平面視略長方形であって、それぞれの長手方向が実装基板512の径方向と一致するように全体として放射状に配置されている。実装基板512の上面512a上における発光部513bで構成される環の内側には、前記配線パターンを介して各発光部513a,513bと電気的に接続された接続端子514が配置されている。この例では接続端子514はコネクタであり、リード線110の一端部111に取り付けられたコネクタ113と接続される。なお、接続端子514はコネクタに限定されず、半田付け用のランドパターンなど、リード線110と電気的および物理的に接続が可能な端子であれば良い。
基台501は、第1の実施形態に係る基台20と同じ役割を果たす本体部520と、第1の実施形態に係るヒートシンク60と同じ役割を果たすヒートシンク部560とを備える。図12に示すように、基台501は、機能的観点からみて、二点差線504で示す境界によって本体部520とヒートシンク部560とに分けることができる。
図11に戻って、本体部520は、略円筒状の筒部521と、筒部521の上側の開口を塞ぐ略円板状の蓋部522と、筒部521の外周面21aにおける下側の端部に設けられた円環状の鍔部523とからなり、筒部521の筒軸がランプ軸Jと一致する姿勢で配置されている。蓋部522の上側の主面が基台501の搭載面524となっており、その搭載面524の略中央に発光モジュール510が搭載されている。図12に示すように、搭載面524と発光モジュール510の実装基板512の下面512bとは面接触しており、これにより発光モジュール510の熱が本体部520に伝導し易くなっている。本体部520は、金属などの熱伝導性に優れた材料で形成されていることが好ましく、本実施の形態ではアルミニウムで形成されている。
ヒートシンク部560は、上下両側が開口しており上側から下側へ向けて縮径した略円筒状であって、本体部520と同様に金属などの熱伝導性に優れた材料で形成されており、発光モジュール510で発生した熱を放散させる。本体部520によってヒートシンク部560の上側の開口は塞がれている。ヒートシンク部560と本体部520とは一体成形されており、発光モジュール510で発生した熱が本体部520を介してヒートシンク部560に伝導し易くなっている。このように、基台501がヒートシンク部560を備える構成とすることにより、ヒートシンクを別途用意する必要がないため、部材点数の削減によりランプ500の組み立て工数を減らすことができる。
図11に戻って、筐体502は、発光モジュール510と回路ユニット40との絶縁を確保するための絶縁壁530と、回路ユニット40が収容される回路ホルダ部550と、ヒートシンク部560の外側を覆うカバー部570とを備える。
絶縁壁530は、樹脂などの絶縁性材料で形成された略円板状の部材であって、回路ホルダ部550の上側の開口を塞いでいる。絶縁壁530の上側に位置する発光モジュール510および本体部520と、絶縁壁530の下側に位置する回路ユニット40とは、絶縁壁530によって電気的に絶縁されている。絶縁壁530における貫通孔525に対応する位置には一対の凸部537が設けられており、それら凸部537の上面にはそれぞれねじ孔537aが設けられている。基台501と筐体502とを組み合わせた状態において、貫通孔525内に凸部537が嵌め込まれ、絶縁壁530の搭載面524と凸部537の上面とが略面一になる。
図12に示すように、回路ホルダ部550は、例えば、上下両側が開口した略円筒状であって、上側部分である大径部551と、下側部分である小径部552とからなり、樹脂などの絶縁性材料で形成されている。大径部551は、その内部に回路ユニット40の大半が収容されている。小径部552には口金80が外嵌されおり、これによって回路ホルダ部550の下側の開口が塞がれている。
カバー部570は、例えば、回路ホルダ部550の外周面を覆うように配置された略円筒状の部位であって、回路ホルダ部550との間には円筒状の隙間505が設けられており、カバー部570の下端部は回路ホルダ部550の下端部に連結されている。回路ホルダ部550の外径が略一定であるのに対して、カバー部570の内径は下側から上側へ向けて拡径しているため、回路ホルダ部550とカバー部570との間の隙間505の幅は下側から上側に向けて漸次広がっている。その隙間505に基台501のヒートシンク部560が略隙間なく嵌め込まれている。回路ホルダ部550が樹脂などの絶縁性に優れた材料で形成されているため、回路ホルダ部550の内部に収容された回路ユニット40と回路ホルダ部550の外側に位置するヒートシンク部560との絶縁が確保されている。
回路ユニット40は、第1の実施形態に係る回路ユニット40と同じものであるため、第1の実施形態と同じ符号を使用しながら簡略化して説明する。当該回路ユニット40は、絶縁壁530を挟んで基台501の本体部520とは反対側に配置されている。回路ユニット40は所謂縦置き配置されており、回路基板41がランプ軸Jと平行な姿勢となっている。
口金80も、第1の実施形態に係る口金80と同じものであるため、第1の実施形態と同じ符号を使用しながら簡略化して説明する。当該口金80は、ランプ500が照明器具に取り付けられ点灯された際に、照明器具のソケットから電力を受ける部材である。
光学部材90も、第1の実施形態に係る光学部材90と同じものであるため、第1の実施形態と同じ符号を使用しながら簡略化して説明する。本体部91における隔壁部92よりも下側の部分の内部には、発光モジュール510の接続端子514が収容されている。各発光部513a,513bから出射され反射面93に入射した光は、その一部が反射面93によって基台501の搭載面524を避けた斜め下方へ反射され、他の一部が光学部材90を透過して上方へ向かう。図11に示すように、光学部材90に設けられた貫通孔94および実装基板512に設けられた貫通孔515にねじ2を挿入し、さらにそのねじ2を筐体502のねじ孔537aにねじ込むことによって、光学部材90、実装基板512および基台501が筐体502に共締めされている。
グローブ100も、第1の実施形態に係るグローブ100と同じものであるため、第1の実施形態と同じ符号を使用しながら簡略化して説明する。当該グローブ100は、例えばA形のランプ用の形状であって、内面には配光特性を改善するための光拡散膜(不図示)が形成されている。図12に示すように、グローブ100の開口側端部101は、基台501の本体部520の筒部521と、筐体502のカバー部570の上端部571との間に形成される溝503に嵌め込まれている。その溝503内には接着剤(不図示)が充填されており、その接着剤によってグローブ100が基台501および筐体502に固着されている。
(要部構成)
基台501の搭載面524には、ランプ軸J方向に沿って上下方向に本体部520を貫通する一条のスリット528が形成されている。スリット528は、穴511と対向する領域に始端が存在し、搭載面524の外周領域に終端が存在する。
図13は、第2の実施形態に係る基台を示す平面図である。図13に示すように、スリット528は、穴511と対向する領域に存在する平面視略円形の第1幅広部528aと、貫通部535と対向する領域に存在する平面視略長方形の第2幅広部528cと、一端が第1幅広部528aと連続し他端が第2幅広部528cと連続する帯状の幅狭部528bとからなる。第1幅広部528aがスリット528の始端であり、第2幅広部528cがスリット528の終端である。第1幅広部528aの幅W6は幅狭部528bの幅W7よりも大きく、第2幅広部528aの幅W8は第1幅広部528aの幅W6よりもさらに大きい。幅狭部528bの幅W7が第1幅広部528aの幅W6よりも狭いため、第1幅広部528a内のリード線110が第1幅広部528aの外に飛び出し難い。また、幅狭部528bの幅W7が第1幅広部528aの幅W6よりも狭いため、実装基板512の下面512bと基台501の搭載面524との接触面積が大きく、発光モジュール510の熱が基台501へ伝導し易い。
図14は、第2の実施形態に係る筐体を示す平面図である。図14に示すように、絶縁壁530には、スリット528の終端と対向する位置に、回路ユニット40側から基台501側へ貫通する貫通部535が形成されている。本実施の形態において、貫通部535は、絶縁壁530の周縁部と回路ホルダ部550の上端部に亘って形成された方形の貫通孔(絶縁壁530だけで考えると切欠き)である。
図12に示すように、発光モジュール510と回路ユニット40とは、一端部111が発光モジュール510に接続され他端部112が回路ユニット40に接続されたリード線110によって、電気的に接続されている。リード線110は、実装基板512に開けられた穴511、基台501の本体部520に形成されたスリット528、および絶縁壁530に形成された貫通部535を介する配線経路内に挿通されている。スリット528内においてはリード線110の一部が撓んだ状態となっており、リード線110に張力が加わり難い構成となっている。そのため、リード線110が、高い張力が加わった状態で、実装基板512、基台501および絶縁壁530等におけるエッジ部分に接触することがなく、リード線110の絶縁被服層が破れるなどリード線110の表面が損傷するようなことが起こり難くなっている。
本実施の形態では、複数の発光部513a,513bが実装基板512に開けられた穴511を囲繞するように環状に実装されており、それら環の内側に接続端子514が配置されている。そして、基台501に形成されたスリット528の始端は穴511と対向する領域に存在し、スリット528に挿通されたリード線110はその一端部111がコネクタ113を介して接続端子514に接続されている。したがって、リード線110の一端部111は、複数の発光部513a,513bで構成される環の内側に位置することになる。そのため、発光部513a,513bからランプ軸Jと直交する方向に向けて出射された光がリード線110の一端部111、コネクタ113および接続端子514によって遮られ難く、ランプ500の配光特性が良好である。
また、基台501に形成されたスリット528の終端は搭載面524の外周領域に存在し、絶縁壁530に形成された貫通部535は前記スリット528の終端と対向する位置に形成されている。そのため、貫通部535が本体部32のランプ軸J付近に形成されている場合と比較して、貫通部535と回路ユニット40との最短距離が長くなる。すなわち、回路ユニット40を貫通部535から離して配置することができる。この構造であれば沿面距離を十分に確保することができるため、回路ユニット40と発光モジュール510との間、或いは、回路ユニット40と基台501との間において、絶縁破壊が生じ難い。
図15は、変形例に係るランプを示す断面図である。第1の実施形態では、基台20と絶縁壁30とが別々の部材であったが、本発明に係る基台および絶縁壁は、図15に示すランプ600のように、基台620および絶縁壁630がそれぞれ樹脂材料からなり一体成形された基台兼絶縁壁601として基台および絶縁壁の両方の機能を兼ね備えていても良い。ランプ600は、基台620および絶縁壁630に関する構成以外は上記実施の形態に係るランプ1と略同様の構成であり、発光モジュール10、基台兼絶縁壁601、回路ユニット40、回路ホルダ50、ヒートシンク60、カバー70、口金80、光学部材90、およびグローブ100等を有する。基台兼絶縁壁601は、機能的観点からみて、二点差線602で示す境界によって基台620と絶縁壁630とに分けることができる。基台620の搭載面624には、実装基板12に形成された穴11と対向する領域に始端が存在し搭載面624の外周領域に終端が存在する一条のスリット628が形成されている。絶縁壁630の回路ユニット40側の面には、スリット628の終端と対向する位置に基台620側へ貫通する貫通部635が形成されている。スリット628と貫通部635とは連通している。リード線110は、穴11、スリット628および貫通部635を介する配線経路内に挿通された状態で、その一端部111がコネクタ113を介して接続端子14に接続され他端部112が回路ユニット40に接続されている。このような構成とすれば、部材点数が減るため、ランプ600の組み立て工数を減らすことができる。
<その他の変形例>
その他の変形例として、発光モジュールに関して、実装基板12は、金属ベース基板に限定されず、樹脂基板、セラミック基板など、金属ベース基板以外の既存の実装基板であっても良い。また、発光部13は、LEDを利用したものに限定されず、例えば、LD(レーザダイオード)、EL素子(エレクトリックルミネッセンス素子)などのLED以外の半導体発光素子を利用したものであっても良い。また、発光部13は、白色光を出射するものに限定されず、他の色の光を出射するものであっても良い。さらに、LEDは、砲弾型、表面実装(Surface Mounted Device:SMD)型、COB(Chip On Board)型、パワーLED型などいずれの構造であっても良い。
以上、本発明の構成を、上記実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態およびその変形例に限られない。例えば、上記実施の形態およびその変形例の部分的な構成を、適宜組み合わせてなる構成であっても良い。また、上記実施の形態に記載した材料、数値等は好ましいものを例示しているだけであり、それに限定されることはない。さらに、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることは可能である。本発明は、照明用途全般に広く利用可能である。
本発明は、LEDランプ全般に利用可能である。
1,500,600 ランプ
10,510 発光モジュール
11,511 穴
12,512 実装基板
13,513a,513b 発光部
14,514 接続端子
20,120,220,320,501,620 基台
24,124,224,324,524,624 搭載面
28,128,228,328,528,628 スリット
30,430,530,630 絶縁壁
35,435,535,635 貫通部
40 回路ユニット
110 リード線
111 一端部
112 他端部

Claims (7)

  1. 穴の開いた実装基板に、複数の発光部が前記穴を囲繞するように環状に配置されていると共に、その環の内側に前記複数の発光部と電気的に接続された接続端子が配置されている発光モジュールと、当該発光モジュールが搭載された搭載面を有する基台と、当該基台における前記搭載面とは反対側の面に対向配置され電気的絶縁性を有する絶縁壁と、当該絶縁壁を挟んで前記基台とは反対側に配置された回路ユニットと、前記発光モジュールと前記回路ユニットとを電気的に接続するリード線とを備えたランプであって、
    前記基台の搭載面には、前記穴と対向する領域に始端が存在し前記搭載面の外周領域に終端が存在する一条のスリットが形成されていると共に、前記絶縁壁には、前記スリットの終端と対向する位置に前記回路ユニット側から前記基台側へ貫通する貫通部が形成されており、前記リード線は、前記穴、スリットおよび貫通部を介する配線経路内に挿通された状態で、その一端部が前記接続端子に接続され他端部が前記回路ユニットに接続されていることを特徴とするランプ。
  2. 前記発光モジュールと前記回路ユニットとの間のランプ軸方向における最短距離が4mm未満であること
    を特徴とする請求項1記載のランプ。
  3. 前記実装基板の一の主面上に前記複数の発光部および接続端子が配置されていると共に、前記実装基板の他の主面が前記搭載面と面接触していることを特徴とする請求項1または2に記載のランプ。
  4. 前記搭載面における前記スリットの面積占有率は10%以下であることを特徴とする請求項3に記載のランプ。
  5. 前記スリットの終端が前記基台の側周面において開放しており、かつ、前記貫通部が切欠きであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のランプ。
  6. 前記基台は、前記発光モジュールで発生した熱を放散させるためのヒートシンク部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のランプ。
  7. 前記基台および絶縁壁は、それぞれ樹脂材料からなり一体成形されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のランプ。
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