JP6064901B2 - 縦型遠心薄膜蒸発器及び単量体の精製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、縦型遠心薄膜蒸発器に関する。
本願は、2012年3月16日に、日本に出願された特願2012−060209号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
熱により重合固化しやすい物質、熱により劣化する物質又は粘度の高い物質等を精製する際には、縦型遠心薄膜蒸発器を用いることがある(例えば特許文献1)。
縦型遠心薄膜蒸発器としては、例えば、円の中心軸が鉛直方向に沿って設置された円筒胴部と、該円筒胴部の内部を回転するローターと、前記円筒胴部の内周面を摺動するワイパーと、該ワイパーをローターに固定する固定用サポートと、前記円筒胴部の周面を加熱するヒーターとを具備するものが広く用いられている(特許文献1)。この縦型遠心薄膜蒸発器では、被精製物質を含む被処理液を円筒胴部の内部に導入し、円筒胴部の内部で被精製物質を繰り返し蒸発・凝縮させて精製する。
しかしながら、特許文献1に記載の縦型遠心薄膜蒸発器では、ワイパーと固定用サポートとの間に被処理液が滞留しやすかった。被処理液が熱により劣化しやすいものである場合には、滞留時間が長くなると、被処理液は熱劣化を起こし、不純物を生成したり、円筒胴部内の汚れを誘発するなどして、精製操作あるいは被精製物質の純度に悪影響を及ぼすことがあった。また、被処理液が熱により重合しやすいものである場合には、滞留時間が長くなると、重合固化して、縦型遠心薄膜蒸発器の円滑な運転を阻害することがあった。
特公昭42−26175号公報
本発明が解決しようとする課題は、縦型遠心薄膜蒸発器および単量体の精製方法において、ワイパーと固定用サポートとの間の被処理液の滞留を防止することにある。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]円の中心軸が鉛直方向に沿って設置された円筒胴部と、該円筒胴部の内部をその周方向に沿って回転するローターと、前記円筒胴部の内周面を摺動するワイパーと、該ワイパーを固定すると共に前記ローターに取り付けられた固定用サポートと、前記円筒胴部の周面を加熱するヒーターとを具備し、前記固定用サポートは、互いに平行な2つの平板部と前記2つの平板部を連結する連結部とからなり、前記2つの平板部と前記連結部で囲まれた溝状部に前記ワイパーが嵌め込まれることで、前記ワイパー及び前記固定用サポートにより囲まれた空間が形成されるように、前記ワイパーは前記固定用サポートに固定されており、前記ワイパー及び前記固定用サポートの少なくとも一方に、前記ワイパー及び前記固定用サポートにより囲まれた前記空間と前記ワイパー及び前記固定用サポートの外側の空間とを連通する液抜き構造が水平方向に形成されている、縦型遠心薄膜蒸発器。
[2]前記液抜き構造として、前記ワイパーに貫通孔が形成されている、[1]に記載の縦型遠心薄膜蒸発器。
[3]前記液抜き構造として、前記ワイパーに切り欠きが形成されている、[1]又は[2]に記載の縦型遠心薄膜蒸発器。
[4]前記液抜き構造として、前記固定用サポートに貫通孔が形成されている、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の縦型遠心薄膜蒸発器。
[5]ビニル基を有する単量体を含む液を、[1]に記載の縦型遠心薄膜蒸発器を用いて精製する単量体の精製方法。

本発明の縦型遠心薄膜蒸発器および単量体の精製方法によれば、ワイパーと固定用サポートとの間の被処理液の滞留を防止できる。その結果、縦型遠心薄膜蒸発器を安定に運転できる。
本発明の縦型遠心薄膜蒸発器の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の縦型遠心薄膜蒸発器を構成するワイパーの一例を示す斜視図である。 図1の縦型遠心薄膜蒸発器を構成するワイパーの一例を示す斜視図である。 図1の縦型遠心薄膜蒸発器を構成する固定用サポートの一例を示す斜視図である。 図1の縦型遠心薄膜蒸発器を構成する固定用サポートの一例を示す斜視図である。 図4に示す固定用サポートにより図2に示すワイパーを保持した態様を示す斜視図である。 実施例において使用した単量体の精製装置を示す模式図である。
<縦型遠心薄膜蒸発器>
本発明の縦型遠心薄膜蒸発器の一実施形態について説明する。
図1に、本実施形態の縦型遠心薄膜蒸発器を示す。本実施形態の縦型遠心薄膜蒸発器1は、被処理液に含まれる被精製物質を精製するものであり、蒸発容器10とローター20とワイパー30と固定用サポート40とヒーター50とコンデンサー60と駆動手段70とを具備する。
蒸発容器10は、円の中心軸が鉛直方向に沿って設置された円筒胴部11と、円筒胴部11より下側に位置し、下方に向かうにつれて縮径する漏斗状の缶底部12と、円筒胴部11の上側を密閉する蓋部13と、被処理液を円筒胴部11の内部に導入する液導入管14と、缶底部12に取り付けられた底部排出管16とを備える。
円筒胴部11の外径は特に制限されず、例えば、0.1〜2.0mとされる。円筒胴部11の高さも特に制限されず、例えば、0.4〜6.0mとされる。
円筒胴部11の材質としては、加熱変形しにくいものが好適に使用され、例えば、カーボンスチール、ステンレス、グラスライニング等を用いることができる。缶底部12及び蓋部13も円筒胴部11と同じ材質とすることができる。
液導入管14は、蓋部13を貫通し、後述するローター20の円盤部21に向けて被処理液を導入できるように配置されている。
ローター20は、円筒胴部11の内部を回転するものである。本実施形態におけるローター20は、円筒胴部11の内部に水平に設置された円盤部21と、固定用サポート40が取り付けられる固定用サポート取り付け部22と、固定用サポート取り付け部22の下端に取り付けられ、円筒胴部11の内周面に沿ったリング部23とを備える。
固定用サポート取り付け部22は、円盤部21の下面の周縁部に鉛直方向に設けられている。また、固定用サポート取り付け部22は複数本であり、円盤部21の周方向に一定間隔で取り付けられている。
ローター20の材質としては特に制限はなく、例えば、カーボンスチール、ステンレス、グラスライニング等を用いることができる。
ローター20では、円盤部21の上面の中心に駆動手段70が接続され、駆動手段70の駆動によってローター20は回転し、固定用サポート取り付け部22が円筒胴部11の内周面11aに沿って回転するようになっている。さらに、固定用サポート取り付け部22の回転によって、固定用サポート取り付け部22に取り付けた固定用サポート40を、円筒胴部11の内周面11aに沿って回転させるようになっている。
ワイパー30は、円筒胴部11の内周面を摺動して、円筒胴部11の内周面に被処理液の液膜を形成させるものである。なお、回転するローターと共に回転するワイパーを、回転翼と呼ぶこともある。
ワイパー30の形状としては特に制限はないが、通常は、図2,3に示すような、略直方体のものが使用される。略直方体のワイパー30は、1本を1ユニットとしてもよいし、複数本を鉛直方向に直列に並べて1ユニットとしてもよい。複数のユニットを鉛直方向に直列に並べて1組としてもよい。1本の略直方体のワイパーの長さは、円筒胴部11の高さHに対して1〜80%であることが好ましく、3〜50%であることがより好ましく、5〜30%であることがさらに好ましい。ここで高さHの最下点は、円筒胴部11の底部となる鏡板のタンジェントラインとする。ワイパー30の長さが前記上限値以下であれば、適度な長さとなり、保守が容易になると共に安価になり、前記下限値以上であれば、ユニット数を少なくでき、また、後述するように貫通孔を形成する場合に充分な強度を確保できる。
ワイパー1組の長さは、円筒胴部11の高さHに対して60〜99%であることが好ましく、70〜98%であることがより好ましく、80〜95%であることがさらに好ましい。ワイパー1組の長さが高さHに対して60%以上であることによって、効率よく被処理液を蒸発させることができる。ワイパー1組の長さが高さHに対して99%以下であることによって、保守が容易となる。
ワイパー30の幅方向(図2,3におけるX方向、円筒胴部11に接する面の水平方向の長さ)は、0.005〜0.1mであることが好ましい。ワイパー30の厚みは0.02〜0.05mであることが好ましい。
また、ワイパー30の、円筒胴部11の内周面に接触する面には、回転した際の回転方向の後方が低くなるように傾斜した傾斜溝が形成されてもよい。ワイパー30に傾斜溝が形成されていると、被精製物質の精製の性能を向上させることができる。
ワイパー30の材質としては円筒胴部11を傷付けないものであれば特に限定されず、例えば、ポリ四フッ化エチレン、カーボン、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはこれらを組み合わせたものを用いることができる。
固定用サポート40は、ワイパー30を保持可能になっていると共にワイパー30をローター20に固定するものである。
固定用サポート40としては、例えば、図4に示すような、互いに平行な2つの平板部41,41とこれら平板部41,41を連結する平板状の連結部42とからなるもの、図5に示すような、互いに平行な2つの平板部41,41とこれら平板部41,41を連結する曲板状の連結部43とからなるもの(水平断面がU字型のもの)が挙げられる。これらの固定用サポート40では、平板部41と連結部42,43とによって溝状部40aが形成され、図6に示すように、溝状部40aにワイパー30を嵌め込んで保持できるようになっている。
固定用サポート40は、ローター20の固定用サポート取り付け部22に取り付けられるため、鉛直方向に沿って配置される。そのため、溝状部40aも鉛直方向に沿って形成される。
溝状部40aの寸法は、ワイパー30を収納可能とするために、ワイパー30よりもやや大きい形状とされる。また、回転時には、遠心力によって、ワイパー30を円筒胴部11の内周面11aに押し付けるようにするために、ワイパー30を移動可能に固定する寸法とすることが好ましい。
固定用サポート40の本数は特に制限はないが、2〜20本であることが好ましい。さらに、固定用サポート40を偶数本として、ローター20の中心軸に対して対称に配置することが好ましい。
固定用サポート40の材質としては、ステンレス、グラスライニングが好ましい。
ワイパー30及び固定用サポート40の少なくとも一方には、ワイパー30及び固定用サポート40により囲まれた空間A(図6参照)とワイパー30及び固定用サポート40の外側の空間とを連通する液抜き構造が形成されている。
液抜き構造としては、ワイパー30に形成された貫通孔31(図2参照)、ワイパー30に形成された切り欠き32(図3参照)、固定用サポート40に形成された貫通孔44(図4及び図5参照)が挙げられ、いずれか1つであってもよいし、複数を組み合わせてもよい。
ワイパー30に形成された貫通孔は、具体的には、ワイパー30の厚み方向(図2,3におけるY方向、即ち、X方向に対して垂直で且つ水平の方向)に形成された貫通孔31である。貫通孔31は、ワイパー30の上部(上側で、ワイパー全長の1/3の長さの部分)、下部(下側で、ワイパー全長の1/3の長さの部分)、中間部(上部と下部の間の部分)のいずれか1つ又は2つ以上にあってもよい。各部分に形成される貫通孔31の数は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
固定用サポート40の下端部にはワイパー30の落下を防ぐための底板が設けられることがあるが、その場合には、ワイパー30と固定用サポート40により囲まれた空間Aの下部に被処理液が滞留しやすいため、ワイパー30の下部に貫通孔31が少なくとも1つ形成されていることが好ましい。
ワイパー30の貫通孔31の断面形状としては、四角形、三角形、円形、半円形、楕円形等が挙げられる。貫通孔31の開口面積としては1〜500mm(断面形状が円形である場合には、開口直径1〜15mm)であることが好ましい。貫通孔31の開口面積が前記上限値以下であれば、ワイパー30が充分な強度を有し、前記下限値以上であれば、被処理液の滞留をより防止できる。
ワイパー30の切り欠き32は、具体的には、ワイパー30の縁部において厚み方向(Y方向)に沿って形成された切り欠きである。このような切り欠き32が形成されていることにより、ワイパー30と固定用サポート40との間に隙間が形成され、ワイパー30の厚み方向(Y方向)に沿って被処理液の通り抜けが可能となる。
切り欠き32が形成されたことによって、ワイパー30を固定用サポート40に取り付けた際に生じる隙間の開口面積としては1〜500mmであることが好ましい。隙間の開口面積が前記上限値以下であれば、ワイパー30が充分な強度を有し、前記下限値以上であれば、被処理液の滞留をより防止できる。
固定用サポート40に形成された貫通孔44は、固定用サポート40の上部(上側で、ワイパー全長の1/3の長さの部分)、下部(下側で、ワイパー全長の1/3の長さの部分)、中間部(上部と下部の間の部分)のいずれか1つ又は2つ以上にあってもよい。各部分に形成される貫通孔44の数は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
被処理液の滞留をより防止できる点では、固定用サポート40の下部に貫通孔44が少なくとも1つ形成されていることが好ましい。
固定用サポート40の貫通孔44の断面形状としては、四角形、三角形、円形、半円形、楕円形等が挙げられる。貫通孔44の開口面積としては1〜500mm(断面形状が円形である場合には、開口直径1〜15mm)であることが好ましい。貫通孔44の開口面積が前記上限値以下であれば、固定用サポート40が充分な強度を有し、前記下限値以上であれば、液の滞留をより防止できる。
本実施形態におけるヒーター50は、円筒胴部11の外側に設けられたジャケット51と、ジャケット51に熱媒体を導入または導出させる熱媒体導出入管52,53とを備える。熱媒体としては、蒸気、加熱したオイルなどが使用される。
このヒーター50では、熱媒体を熱媒体導出入管52,53の一方に通してジャケット51に導入した後、熱媒体導出入管52,53の他方に通して導出することで、ジャケット51に隣接した円筒胴部11を加熱することができるようになっている。これにより、円筒胴部11の内周面を加熱できるようになっている。熱媒体が蒸気である場合には、熱媒体導出入管53から蒸気を導入し、熱媒体導出入管52から蒸気を導出することが好ましい。
コンデンサー60は、その内部に冷却媒が流れており、円筒胴部11の内周面で蒸発した物質の蒸気を冷却して凝縮するものである。コンデンサー60には、凝縮によって得られた留出液を排出する留出液排出管15と、コンデンサー60に真空吸引手段(図示せず)を接続するための真空吸引管17とが設けられている。コンデンサー60を具備すると、蒸発面と凝縮面の圧力損失が小さくなり、高真空操作が可能になる。
本実施形態におけるコンデンサー60は、缶底部12側から蒸発容器10の内部に挿入されている。コンデンサー60の蒸発容器10の内部での表面積は0.1〜50mであることが好ましい。
冷却媒の温度は、被処理液に含まれる物質の性状、操作圧力等によって適宜決定されるが、例えば、−10〜50℃の範囲とされる。
駆動手段70は、円盤部21の上面の中心に接続されたシャフト71と、シャフト71を回転させるモーター72とを備える。
この駆動手段70では、モーター72を駆動することにより、シャフト71を回転させて、ローター20を回転させるようになっている。ローター20の回転により、ワイパー30を円筒胴部11の内周面11aに摺動させるようになっている。
上記縦型遠心薄膜蒸発器1を用いて被精製物質を精製する際には、ヒーター50によって円筒胴部11を加熱し、コンデンサー60によって蒸発容器10の内部を冷却する。また、駆動手段70によってローター20を回転させ、それにより生じる遠心力によってワイパー30を円筒胴部11の内周面11aに押し付ける。これにより、円筒胴部11の内周面11aにワイパー30を摺動させる。
その状態で、液導入管14を用いて、非精製物質を含む被処理液を蒸発容器10の内部の円盤部21の上に導入する。円盤部21に導入された被処理液は、円盤部21の回転による遠心力によって、円筒胴部11の内周面11aに飛散して付着し、さらには、円筒胴部11の内周面11aを流下する。ここで、円筒胴部11の内周面を摺動するワイパー30によって、内周面11aを流下する被処理液が引き伸ばされるため、液膜が形成される。
円筒胴部11の内周面11aはヒーター50によって加熱されているため、内周面11aに形成された液膜に含まれる低沸点の物質と沸点が中程度の物質とは蒸発して、高沸点の物質はそのまま内周面11aを流下する。蒸発容器10の内部はコンデンサー60によって冷却されているため、蒸発した物質は温度が低下する。温度が低下して凝縮した沸点が中程度の物質は留出液排出管15を介して蒸発容器10から排出される。温度が低下しても凝縮しなかった低沸点物質は真空吸引管17から排出される。一方、高沸点物質は底部排出管16を介して蒸発容器10から排出される。
上述した縦型遠心薄膜蒸発器1では、ワイパー30及び固定用サポート40の少なくとも一方に液抜き構造が形成されており、ワイパー30と固定用サポート40との間の空間A(図6参照)の被処理液の滞留を防止できる。そのため、被処理液が、熱により重合固化しやすい物質を含む場合には重合固化を抑制でき、縦型遠心薄膜蒸発器1の運転を安定化できる。被処理液が、熱劣化しやすい物質を含む場合には熱劣化を抑制でき、精製への影響を低減させることができる。また、上記縦型遠心薄膜蒸発器1は、高粘度物質の精製にも適している。
上記縦型遠心薄膜蒸発器1は、特に、熱により重合固化しやすい、ビニル基を有する単量体(以下、「ビニル系単量体」という。)の精製に好適である。
<単量体の精製方法>
上記縦型遠心薄膜蒸発器を用いたビニル系単量体の精製方法の一実施形態について説明する。本実施形態では、被処理液に含まれる成分のうち沸点が中程度の物質がビニル系単量体となっている。
まず、ヒーター50によって円筒胴部11を加熱し、コンデンサー60によって円筒胴部11の内部を冷却し、ローター20を回転させて円筒胴部11の内周面11aにワイパー30を摺動させる。その状態で、円筒胴部11の内部の円盤部21に、ビニル系単量体を含む被処理液を液導入管14により導入する。円盤部21に導入された被処理液は、円盤部21の回転によって円筒胴部11の内周面11aに付着し、さらに円筒胴部11の内周面11aを流下する。このときに、円筒胴部11の内周面にワイパー30が摺動されることによって、液膜が形成される。
円筒胴部11の内周面11aはヒーター50によって加熱されているため、液膜、特に、沸点の低い物質と沸点が中程度のビニル系単量体とは蒸発する。円筒胴部11の内部に蒸発したビニル系単量体はコンデンサー60によって温度が低下し、凝縮して、留出液排出管15を介して蒸発容器10から排出される。凝縮しなかった沸点の低い物質は真空吸引管17から排出される。また、内周面11aを流下して缶底部12まで達した残留液は、底部排出管16を介して缶底部12から排出される。排出された残留液は、蒸発容器10に導入する被処理液に混合してもよい。残留液にはビニル系単量体も少量含まれているため、残留液を被処理液に混合すれば、収率を向上させることができる。
上記精製方法において、ローター20の回転数は、ワイパー30が内周面11aに押圧する圧力が適切な圧力になるように適宜決定すればよいが、10〜200rpmとすることが好ましい。
円筒胴部11の内周面11aの温度は、精製するビニル系単量体及び単量体以外の成分の性状、操作圧力によって適宜決定されるが、50〜120℃とすることが好ましい。適切な加熱条件によって沸点の高い成分を底部排出管16から排出させることができる。
蒸発容器10の内部圧力は加圧、常圧、減圧のいずれにしてもよいが、ビニル系単量体の重合固化をより抑制するために、減圧にし、温度を低めにすることが好ましい。減圧する場合、その圧力は0.01〜80kPa(絶対圧力)とすることが好ましい。
該精製方法が適用されるビニル系単量体としては、例えば、アクリル系単量体、スチレン系単量体、酢酸ビニル系単量体などが挙げられるが、本発明の効果がとりわけ発揮されることから、アクリル系単量体が好適である。
アクリル系単量体としては、(メタ)アクリル酸;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート;フェニル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート;イソボルニル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート;アリル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチルベンジルクロライド塩(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等のジ及びトリ(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。
上記単量体の製造方法では、ワイパー30及び固定用サポート40の少なくとも一方に液抜き構造が形成された縦型遠心薄膜蒸発器1を用いるため、ワイパー30と固定用サポート40との間の被処理液の滞留を防止でき、ビニル系単量体の重合固化を抑制できる。そのため、縦型遠心薄膜蒸発器を安定に運転できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。
蒸発容器においては、液導入管が円筒胴部に接続されて円筒胴部の内周面に被処理液を導入できるようにされてもよい。
ローターにおいては、固定用サポート取り付け部を、円盤部に取り付ける代わりに、駆動手段のシャフトに接続された回転軸に取り付けてもよい。
(実施例1)
図1に示す縦型遠心薄膜蒸発器であって、装置高さ3350mm、円筒胴部の高さ1920mmの蒸発器を用いて、被処理液に含まれる2−ヒドロキシエチルメタクリレートを精製した。
被処理液としては、2−ヒドロキシエチルメタクリレート95.5質量%、高沸点不純物(ジエステル類やジアルキレングリコールモノエステル類)4.1質量%、低沸点不純物(エチレングリコール)0.4質量%を含有するものを用いた。
ワイパー30としては、高さが175mm、幅が15mm、厚さが30mmの直方体で、図3に示すように下端の幅が5mmになるように、高さ方向(Z方向)において下端から50mmの高さまで、厚さ方向(Y方向)に沿った切り欠き32(液抜き構造)が形成されたものと、高さが175mm、幅が15mm、厚さが30mmの直方体で、切り欠き(液抜き構造)が形成されていないものを用いた。具体的には、切り欠きが形成されたワイパーを最下段とし、その上に、切り欠きが形成されていないワイパーを4本直列に積み重ねて1つのユニットとした。このユニットを上下に2つ設けて1組のワイパーとし、シャフト71を上から見て90度ずつ異なる位置に合計4組のワイパーを設けた。
固定用サポート40としては、図4に示すような、2つの平板部41と1つの連結部42とからなり、ワイパー保持用の溝状部が形成されたものであって、貫通孔(液抜き構造)が形成されていないものを4本用いて、4組のワイパーをそれぞれ固定した。
円筒胴部11としては、内径が600mmのものを用い、ヒーター50によって内周面11aの温度を約120℃とした。蒸発容器10内の圧力は、0.13kPa(絶対圧力)に設定した。
ローター20の回転速度は160rpmとした。
精製においては、被処理液5820kgを、図7に示すような供給タンク2に入れ、その供給タンク2から液導入管14を介して蒸発容器10の内部に1600kg/時間で導入し、蒸発容器10内で2−ヒドロキシエチルメタクリレートを蒸発・濃縮させた。これにより、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを含む留出液を留出液排出管15から排出させ、回収タンク3に移送した。その際の留出液の留出速度は800〜900kg/hであった。
また、底部排出管16から缶出液を排出させ、缶出液タンク4に一時的に貯留した後、供給タンク2に返送し、再び縦型遠心薄膜蒸発器1に送られるようにした。
そして、回収タンク3内の留出液が5000kgになるまで精製したところ、純度97.5質量%の2−ヒドロキシエチルメタクリレートを回収できた。
また、上記精製を1ヶ月継続したが、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの重合や攪拌電力の上昇などの問題は生じず、安定に運転できた。
(比較例1)
全てのワイパーを、貫通孔又は切り欠きが形成されていないものとしたこと以外は実施例1と同様の方法により2−ヒドロキシエチルメタクリレートを精製した。その結果、ワイパーと固定用サポートとの間に重合物が生成し、2週間で運転を停止せざるを得なかった。
(実施例2)
背面及び両側面に直径3mmの貫通孔を150mmの間隔で形成した固定用サポートを用いたこと以外は比較例1と同様の方法により2−ヒドロキシエチルメタクリレートを精製した。
精製を1ヶ月継続したが、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの重合や攪拌電力の上昇などの問題は生じず、安定に運転できた。
1 縦型遠心薄膜蒸発器
10 蒸発容器
11 円筒胴部
12 缶底部
13 蓋部
14 液導入管
15 留出液排出管
16 底部排出管
17 真空吸引管
20 ローター
21 円盤部
22 固定用サポート取り付け部
23 リング部
30 ワイパー
31 貫通孔
32 切り欠き
40 固定用サポート
40a 溝状部
41 平板部
42,43 連結部
44 貫通孔
50 ヒーター
51 ジャケット
52,53 熱媒体導出入管
60 コンデンサー
70 駆動手段
71 シャフト
72 モーター

Claims (5)

  1. 円の中心軸が鉛直方向に沿って設置された円筒胴部と、該円筒胴部の内部をその周方向に沿って回転するローターと、前記円筒胴部の内周面を摺動するワイパーと、該ワイパーを固定すると共に前記ローターに取り付けられた固定用サポートと、前記円筒胴部の周面を加熱するヒーターとを具備し、
    前記固定用サポートは、互いに平行な2つの平板部と前記2つの平板部を連結する連結部とからなり、
    前記2つの平板部と前記連結部で囲まれた溝状部に前記ワイパーが嵌め込まれることで、前記ワイパー及び前記固定用サポートにより囲まれた空間が形成されるように、前記ワイパーは前記固定用サポートに固定されており、
    前記ワイパー及び前記固定用サポートの少なくとも一方に、前記ワイパー及び前記固定用サポートにより囲まれた前記空間と前記ワイパー及び前記固定用サポートの外側の空間とを連通する液抜き構造が水平方向に形成されている、縦型遠心薄膜蒸発器。
  2. 前記液抜き構造として、前記ワイパーに貫通孔が形成されている、請求項1に記載の縦型遠心薄膜蒸発器。
  3. 前記液抜き構造として、前記ワイパーに切り欠きが形成されている、請求項1又は2に記載の縦型遠心薄膜蒸発器。
  4. 前記液抜き構造として、前記固定用サポートに貫通孔が形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の縦型遠心薄膜蒸発器。
  5. ビニル基を有する単量体を含む液を、請求項1に記載の縦型遠心薄膜蒸発器を用いて精製する単量体の精製方法。
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