JP6064137B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
従来の一般的な弾球遊技機では、遊技者が発射した遊技球が遊技領域に設けられた始動口に入球すると、該入球に起因して当否判定用の数値データ(例えば、乱数値)を取得し、該取得した数値データが特定の値であるか否かの当否判定を実行し、特定の値であった場合には、大入賞口を複数回に亘って開放することにより多くの入賞を可能とする大当り遊技状態が発生するように構成されている。
また、始動口へ入球すると、上述した当否判定用の数値データだけでなく、大当り遊技状態の態様(例えば、開放回数すなわちラウンド数が複数種類設けられている場合に何れのラウンド数とするか等)や、大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様(例えば、高確率遊技状態とするか否かや、開放延長状態の継続期間として長短複数種類設けられている場合に何れの継続期間とするか等)を決定するための数値データも併せて取得されるようになっている。
このような各種数値データの取得は、始動口へ入球させるだけで実行され、他に何ら遊技者が関与する余地がない。
そして、上述した各種数値データに基づく、大当り遊技状態が発生するか否かの当否判定の結果、大当り遊技状態の態様、及び大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様、等に関する決定結果は、当否判定の結果に対応して選択された特別図柄の確定表示によって報知される。
つまり、従来の一般的な弾球遊技機の構成では、各種数値データの取得から、当否判定や各種遊技状態の態様の決定等を全て弾球遊技機が行ってしまい、遊技者は単に始動口へ入球させるという行為においてのみ関与が許されているに過ぎず、後は特別図柄の確定表示の結果を注視するしかなかった。したがって、始動口への入球後の遊技内容やプロセスに対して、遊技者の意思が介入する余地が無く、単純で面白みに欠けるという問題があった。
これに対して、遊技者の意思が介入する余地を設けた技術として、始動口に遊技球が受け入れられることに基づいて大当たりについての第1抽選を実行し、該第1抽選にて大当たりが当選されたときは、該当選後に通過口を遊技球が通過したことに基づいて、大当たり遊技において獲得可能な最大賞球数(例えば、ラウンド数)についての第2抽選を実行するように構成された遊技機(例えば、特許文献1)が提案されている。
また一方では、リミッター機能を備える遊技機において、確変リミッター到達の1回前の大当り終了後に、次の大当りが最後であることを報知すると共に、一発型の始動口と該一発型の始動口とは離れた位置にある安定型の始動口の何れかの始動口を狙うことが出来る構成であって、一発型の始動口と安定型の始動口は各々、入球に基づいて発生する大当りのラウンド数、及びこれに対応した大当り終了後の時短の継続回数において、それぞれ異なる遊技価値となるよう設定された技術(例えば、特許文献2)も提案されている。
特開2011−152161号公報 特開2008−295968号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機では、確かに始動口への入球後に大当たり遊技におけるラウンド数、すなわち大当り遊技状態の態様については、遊技者の意思の介入が可能となったものの、遊技者が関与出来る対象は、大当り遊技状態の態様についてのみ固定されていて、大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様にまでは関与出来なかった。従って、遊技者の関与が及ぶ対象が大当り遊技状態の態様に限定されていて、広く遊技の進行に遊技者の意思を介入させるには不十分であった。
またこの点、特許文献2に記載の遊技機であれば、遊技者は所望の遊技価値に対応した何れかの始動口を狙い打つことで、大当り遊技状態の態様に加えて、これに対応して設定された大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様の決定にも、遊技者が関与する可能性を有している。
ところが、一発型の始動口と安定型の始動口は、遊技者が何れの始動口へ入球させるかを選択可能に構成されている。ということは、各々がある程度、離隔した位置に設けられることになるため、必然的に個々の入球率に差異が生じる。遊技機において始動口への入球が生起しなければ、大当たり獲得のプロセスは開始されないので、遊技者は所望する遊技価値に対応した始動口の入球率が他方に比較して低い場合には、必然的に遊技価値よりも入球率を優先して、他方の始動口へ入球させることになる。したがって結局は、複数種類の始動口(本発明の第1所定領域及び第2所定領域)の内の入球率の低い側の始動口は、遊技者によって選択されることなく機能しないという問題があった。
また、一発型の始動口或いは安定型の始動口の何れかを狙い打ちすることで、遊技者が所望する大当り遊技状態の態様が決定されると、これに対応して大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様も決定されてしまう。したがって、大当り遊技状態の態様と、大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様と、に係る決定について、個別に遊技者の意思を介入させることが出来ないという問題があった。
本発明は、係る課題に鑑みなされたものであり、大当り遊技状態の態様及び大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様の何れか一方に固定されることなく、遊技者の意思を介入させることが出来ると共に、遊技球の通過により遊技者の意思を介入させるための第1所定領域及び第2所定領域を確実に機能させることが可能であって、且つ大当り遊技状態の態様及び大当り遊技状態終了後の遊技状態の態様の何れにも個別に遊技者の意思を介入させることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の弾球遊技機は、
遊技を統括制御する主制御手段と、
遊技球が流下する遊技領域と、を備え、
該遊技領域には、始動口と、開放することで前記遊技球の入球が可能となると共に該入球に基づいて遊技者に利益を供与する大入賞口が設けられ、
前記主制御手段は、
前記始動口への入球に起因して抽出した数値データに基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りとなったことに基づいて条件装置を作動する条件装置作動手段と、
前記条件装置が作動した後で役物連続作動装置が作動したことに基づいて前記大入賞口を複数回だけ開放して予め定められた所定利益を遊技者に供与する大当り遊技状態とする大当り遊技制御手段と、
前記大当り遊技状態の終了後に通常遊技状態よりも遊技者に有利な有利遊技状態に移行すると共に該有利遊技状態を予め定められた所定期間だけ実行する有利遊技状態制御手段と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技領域は、振分装置を更に設け、
該振分装置は、
前記遊技領域から遊技球を取込む取込口と、
前記取り込んだ遊技球が通過可能であると共に前記遊技球の通過に基づいて決定される第1獲得利得の利得態様に係る選択率が各々異なる第1所定領域と第2所定領域と、
前記遊技球を第1所定領域或いは第2所定領域に振り分ける第1振分手段と、
第1所定領域或いは第2所定領域に振り分けられた遊技球が通過可能であると共に前記遊技球の通過に基づいて決定される第2獲得利得の利得態様に係る選択率が各々異なる第3所定領域と第4所定領域と、
前記第1所定領域或いは第2所定領域に振り分けられた遊技球を第3所定領域或いは第4所定領域に振り分ける第2振分手段と、を具備してなり、
前記条件装置が作動した後で前記第1所定領域或いは第2所定領域を通過した遊技球が前記第3所定領域或いは第4所定領域を通過したときに前記役物連続作動装置を作動させる役物連続作動手段を備え、
前記大当り遊技状態は、前記所定利益の異なる複数種類の大当り遊技状態を備え、
前記有利遊技状態は、前記所定期間の異なる複数種類の有利遊技状態を備え、
前記第1獲得利得は前記大当り遊技状態或いは前記有利遊技状態の内の一方の遊技状態であるとき、前記第2獲得利得は他方の遊技状態であって、
前記大当り遊技制御手段は、前記複数種類の大当り遊技状態の内の何れかを選択し、
前記有利遊技状態制御手段は、前記複数種類の有利遊技状態の内の何れかを選択し、
前記主制御手段は、
前記大当り遊技制御手段による選択と前記有利遊技状態選択手段による選択の内の一方の選択を前記遊技球が第1所定領域或いは第2所定領域の何れを通過したかに基づいて実行し、他方の選択を前記遊技球が第3所定領域或いは第4所定領域の何れを通過したかに基づいて実行する、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の弾球遊技機では、どのタイミングで振分装置に遊技球を入球させれば、第1振分手段が第1所定領域或いは第2所定領域に振り分けるかを、また第2振分手段が第3所定領域或いは第4所定領域に振り分けるかを報知する構成が好適である。
このように構成することで、第1所定領域或いは第2所定領域を、また第3所定領域或いは第4所定領域を通過したことにより決定される獲得利得の利得態様について、遊技者は任意の前記利得態様を獲得するために、タイミングを合わせて遊技球を発射させる面白みを抱くことが出来る。
有利遊技状態は、大当り遊技状態の終了後に移行し、且つ通常遊技状態よりも遊技者に有利な有利遊技状態であって、例えば時短遊技状態が望ましい。但し、時短遊技状態に限定することはなく、他の遊技状態であっても良い。すなわち、例えば確変遊技状態(当否抽選の抽選確率が、通常遊技状態時の低確率よりも高い高確率となる遊技状態)であっても良い。このように構成することにより、変動時間が短縮され単位時間当たりの当り易さが向上する時短遊技状態に対して、確変遊技状態とすることで当否抽選毎の抽選確率が向上して大当りへの期待度が飛躍的に上昇するため、遊技者の興趣を一層そそることが出来る。
異なる複数種類の有利遊技状態の所定期間は、特別図柄の予め定められた所定の変動回数に限定せず、例えば、大当り遊技状態終了後からの所定時間であっても良い。これにより、特別図柄の変動表示に係る変動時間に拘束されることなく、変動途中であっても唐突に有利遊技状態が開始及び終了するので、斬新で面白みある遊技となる。
第2振分手段は、第1振分手段によって振り分けられた第1所定領域を通過した遊技球と、第2所定領域を通過した遊技球を共に受け入れて、これを振り分ける単一の第2振分手段としても良い。また、第1所定領域を通過した遊技球と、第2所定領域を通過した遊技球を、個別専用に受け入れる2組の第2振分手段で構成しても良い。兼用した構成であれば、振分手段の構成が簡素化されると共に、駆動制御を複数種類備えることなく、コストダウンに寄与する。また、個別に複数備えた構成であれば、球の帰趨を複雑な振分装置の構成内にて実現することで、面白みが増す。
第1所定領域或いは第2所定領域の何れかを遊技球が通過した結果により、ラウンド数を決定し、第3所定領域或いは第4所定領域の何れかを遊技球が通過した結果により、時短回数を決定するように構成しても良いし、決定する事項を入れ替えて構成しても良い。これにより、開発設計の自由度が増す。
第1所定領域或いは第2所定領域の何れかを遊技球が通過した結果により決定する事項と、第3所定領域と第4所定領域の何れかを遊技球が通過した結果により決定する事項とを、遊技者の操作手段の操作に基づいて変更するようにしても良い。これにより、個々の遊技者の嗜好に充分対応可能となる。
振分装置の第1所定領域或いは第2所定領域に遊技球を入球させるタイミングを報知し、一旦遊技球を停留させた後、第3所定領域或いは第4所定領域に遊技球を入球させるタイミングを報知する構成としても良い。この場合、遊技球を停留させる停留装置と、遊技者が操作可能な停留解除手段と、を備えることが望ましい。これにより、第1所定領域或いは第2所定領域に遊技球を通過させるための発射装置の操作と、3所定領域或いは第4所定領域に遊技球を入球させるための停留解除手段の操作の、2段階で技術介入が必要とされ、遊技の興趣が向上する。
第1利得決定用乱数と、第2利得決定用乱数を、共に0乃至9の計10個の大きさの乱数として構成するようにしているが、これに限定することはない。
例えば、大きさの異なる、乱数に構成しても良い。このようにすることにより、第2ゲートから第4ゲートまでの経路を極めて短距離で構成した場合であっても、同じ乱数を所得する可能性を極めて低くすることが出来る。これにより、各乱数に基づいて決定されるラウンド数と時短回数が、非対応(1対1の関係では無い状態)とすることが可能となり、選択されるラウンド数と時短回数が不確定な状態になることで、興趣の向上を図ることが出来る。
また、大きさの異なる乱数で構成することで、乱数を取得する定時割り込み処理の実行間隔を比較的長時間に設定することが出来る。すなわち、長時間に設定しても、両乱数の値が同じになることが無く、各乱数に基づいて決定されるラウンド数と時短回数が、非対応(1対1の関係では無い状態)とすることが可能となり、選択されるラウンド数と時短回数が不確定な状態になることで、興趣の向上を図ることが出来る。
請求項2に記載の弾球遊技機は、
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記第2振分手段は、
前記第1振分手段が第1所定領域に遊技球を振り分けるときと第2所定領域に遊技球を振り分けるときの各々の状態において、遊技球を第3所定領域に振り分ける状態と第4所定領域に振り分ける状態に変化する、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、第1所定領域或いは第2所定領域を遊技球が通過したことにより決定される前記獲得利得の種別を、大当り遊技状態と有利遊技状態の何れか一方の遊技状態とし、第3所定領域或いは第4所定領域を遊技球が通過したことにより決定される前記獲得利得の種別を他方の遊技状態とすることで、大当り遊技状態及び有利遊技状態の何れか一方に固定することなく、両方の遊技状態の利得態様に対して、遊技者の意思を介入させることが出来るので、遊技の興趣を著しく高めることが可能となる。
また、大当り遊技状態と有利遊技状態の其々の利得態様を、第1所定領域或いは第2所定領域への遊技球の通過、又は、第3所定領域或いは第4所定領域への遊技球の通過、によって個別に決定する。よって、大当り遊技状態と有利遊技状態の何れにも個別に遊技者の意思を介入させることが可能となるので、遊技の興趣を著しく高めることが出来る。
また、振分装置に流入した1個の遊技球によって、大当り遊技状態と有利遊技状態の双方の利得態様を決定することが出来るので、該決定に多くの遊技球を発射させる必要が無く、遊技者にとって有利な遊技となる。
請求項2に記載の弾球遊技機では、振分装置に入球した遊技球の通過が予定される所定領域の組み合わせが、第1所定領域及び第3所定領域、第1所定領域及び第4所定領域、第2所定領域及び第3所定領域、そして、第2所定領域及び第4所定領域、の全てのバリエーションを満たすことが可能となる。よって、多彩な振分態様を実施可能となり、且つ予め定められた大当り遊技状態と有利遊技状態の其々の利得態様に関して、もれなく遊技者の意思を介入させることが可能となる。
本発明の第1実施例のパチンコ機50の正面図 パチンコ機50の遊技盤1の正面図 振分装置の説明図 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図 パチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンの概要を示すフローチャート 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4 主制御装置80が実行する大当り決定処理1のフローチャート1 主制御装置80が実行する大当り決定処理1のフローチャート2 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3 サブ統合制御装置83が実行する画像表示の表示態様図1 サブ統合制御装置83が実行する画像表示の表示態様図2 サブ統合制御装置83が実行する画像表示の表示態様図3 主制御装置80が大当り決定処理にて用いる各種利得決定用乱数及び各種選択テーブルを説明する表図1 主制御装置80が大当り決定処理にて用いる各種利得決定用乱数及び各種選択テーブルを説明する表図2 主制御装置80が振分装置制御処理にて実行する振分態様を説明するタイミングチャート
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び内枠(図示しない)が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。なお、図1の49は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠49に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形で形成されると共に、上述したように遊技者が発射ハンドル64を操作することで発射された遊技球が流下する遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。本パチンコ機50は、第1始動口11、第2始動口12のいずれに入球しても共通の特別図柄が変動される。第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。
第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
なお、第1始動口11及び第2始動口12は、共に本発明の始動口を構成する。
また、センターケース5に向かって右側には、内部に取り込んだ遊技球を振り分けて、該振り分け結果に基づいて、遊技者に供与される利得の大きさを決定するための、本発明の振分装置16が設けられている。振分装置16は、利得の多寡を決定するために主制御装置が実行する大当り決定処理にて機能する構成であって、その際には、遊技者は所謂右打ちを行うことで、容易に遊技球を当該振分装置16に入球可能な位置に配設されている。
本発明の要部を構成する振分け装置16は、振り分けた遊技球の帰趨に因って、大当り遊技状態中のラウンド数及び大当り遊技状態終了後の時短回数を決定するものである。なお、振分装置16の構成及び作用については後で詳述する。
また、センターケース5の下方であって、第1,第2始動口11,12に向かって右側には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技(状態)の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口20が配置されている。後で詳述するが、大入賞口20は、大当り遊技状態となると、所定のラウンド数だけ開放し、該開放によって遊技球が入球可能な状態となり、当該開放時に入球した遊技球毎に所定の賞球が遊技者に利益として供与されるものである。
遊技盤1に向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置23と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄(装飾図柄とも呼称する)の変動表示や、各種報知表示等を行うことで、特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出や、大当り遊技状態中の各種演出や各種報知等が行われる。また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。また、遊技領域3の左下部には、一般入賞口25、26、27が設けられている。なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
次に、本発明の要部である振分装置16の構成及び作用について図3を参照して説明する。尚、当該図は、便宜上、内部の振分構造等が判り易いように筐体前面部を省略した概略説明図となっている。
振分装置16は、上述したように、所謂右打ちによって発射されて遊技領域3の右側流下経路を流下する遊技球を内部に取込可能なように上方に向かって開口してなる取込口16aを備える。また振分装置16は、取込口16aに連通してなると共に図示略逆Y字状に形成される上振分誘導路を備え、該逆Y字状の上振分誘導路の向かって左下部には第1ゲート18を備え、同じく右下部には第2ゲート19を備える。前記上振分誘導路の分岐には、回動可能に枢設されて起立状態から左右に傾倒可能な上振分部材17を備える。該上振分部材17は、後述する上振分ソレノイド17aを駆動手段として左右に傾倒動作するよう構成されている。更に、第1ゲート18及び第2ゲート19に連通すると共に図示左方向に下り傾斜して形成される上排出誘導路を備える。該上排出誘導路の左端部は、下方に屈曲して形成されると共に遊技球を振分装置16の下部構成に向けて遊技球を誘導可能に構成されている。該振分装置16の下部構成は、上述した上振分部材17による振分構造と略同様の構成となっている。以下に説明する。
振分装置16は、前記上排出誘導路の左端部から下方に向けて屈曲生成された誘導路に連通してなると共に図示略逆Y字状に形成される下振分誘導路を備え、該逆Y字状の下振分誘導路の向かって左下部には第3ゲート118を備え、同じく右下部には第4ゲート119を備える。前記下振分誘導路の分岐には、回動可能に枢設されて起立状態から左右に傾倒可能な下振分部材117を備える。該下振分部材117は、後述する下振分ソレノイド117aを駆動手段として左右に傾倒動作するよう構成されている。更に、第3ゲート118及び第4ゲート119に連通すると共に図示左方向に下り傾斜して形成される下排出誘導路を備える。該下排出誘導路の左端部には、第3ゲート118或いは第4ゲート119を通過した遊技球を遊技領域3に排出する排出口16bが開設されている。なお、上振分ソレノイド17a及び下振分ソレノイド117aの駆動制御は、主制御装置80が後述する振分装置制御処理(S720)によって直接実行する構成となっている。但し、上振分ソレノイド17a及び下振分ソレノイド117aの駆動制御手段として、振分ソレノイド駆動制御基板を備えて、主制御装置80は、該振分ソレノイド駆動制御基板を介して、間接的に上振分部材17及び下振分部材117の駆動態様を制御するように構成しても良い。また、上振分ソレノイド17a及び下振分ソレノイド117a毎に、個々に振分ソレノイド駆動制御基板を備えても良い。
このように構成される振分装置16の作用について説明する。先ず、振分装置16の上振分部材17及び下振分部材117は、後述する大当り決定処理の振分装置制御処理(S720)において、上振分ソレノイド17a及び下振分ソレノイド117aが駆動制御されることで、其々の枢軸を中心として図示左右方向に向けて傾倒動作を反復継続して行う。この左右の傾倒動作は、上振分部材17が各々例えば10sec毎に、また下振分部材117が各々例えば5sec毎に切換わって実行される。また、本実施例では、後で詳述するが、上振分部材17が例えば右方向に傾倒動作している期間中に、下振分部材117は左及び右方向に傾倒動作し、続いて上振分部材17が例えば左方向に傾倒動作している期間中に、下振分部材117は左及び右方向に傾倒動作するように駆動制御される。このような上振分部材17及び下振分部材117の傾倒動作の実行中において、振分装置16は、取込口16aから遊技球を取り込むと、該遊技球を直下の上振分部材17に向けて誘導する。誘導された遊技球は、上振分部材17の傾倒動作によって実現される振分態様に基づいて、第1ゲート18或いは第2ゲート19の何れかに振り分けられ、何れかのゲートを通過することで第1ゲートスイッチ18a或いは第2ゲートスイッチ19aが検知信号を生成する。上記何れかのゲートを通過した遊技球は、上排出誘導路を下り傾斜に従って流下し、続いて、下振分部材117に向けて誘導される。誘導された遊技球は、下振分部材117の傾倒動作によって実現される振分態様に基づいて、第3ゲート118或いは第4ゲート119の何れかに振り分けられ、何れかのゲートを通過することで第3ゲートスイッチ118a或いは第4ゲートスイッチ119aが検知信号を生成する。上記何れかのゲートを通過した遊技球は、下排出誘導路を下り傾斜に従って流下し、排出口16bから遊技領域3に向けて排出される。
更に図3(a)乃至(d)を参照して詳述する。図3(a)は、上振分部材17が右方向に傾倒動作して右側の上振分誘導路を遮蔽することで左振分態様となり、遊技球を左下方の第1ゲート18に誘導し、該第1ゲート18を通過した遊技球を、下振分部材117が右方向に傾倒動作して右側の下振分誘導路を遮蔽することで左振分態様となり、遊技球を左下方の第3ゲート118に誘導する、振分装置16の第1振分態様を示している。
また、図3(b)は、上振分部材17が右方向に傾倒動作して右側の上振分誘導路を遮蔽することで左振分態様となり、遊技球を左下方の第1ゲート18に誘導し、該第1ゲート18を通過した遊技球を、下振分部材117が左方向に傾倒動作して左側の下振分誘導路を遮蔽することで右振分態様となり、遊技球を右下方の第4ゲート119に誘導する、振分装置16の第2振分態様を示している。
また、図3(c)は、上振分部材17が左方向に傾倒動作して左側の上振分誘導路を遮蔽することで右振分態様となり、遊技球を右下方の第2ゲート19に誘導し、該第2ゲート19を通過した遊技球を、下振分部材117が右方向に傾倒動作して右側の下振分誘導路を遮蔽することで左振分態様となり、遊技球を左下方の第3ゲート118に誘導する、振分装置16の第3振分態様を示している。
また、図3(d)は、上振分部材17が左方向に傾倒動作して左側の上振分誘導路を遮蔽することで右振分態様となり、遊技球を右下方の第2ゲート19に誘導し、該第2ゲート19を通過した遊技球を、下振分部材117が左方向に傾倒動作して左側の下振分誘導路を遮蔽することで右振分態様となり、遊技球を右下方の第4ゲート119に誘導する、振分装置16の第4振分態様を示している。
このような振分装置16の第1乃至第4振分態様は、後述する所定の期間において実施される。すなわち、図21を参照して説明すると、第1振分態様はA期間において、第2振分態様はB期間において、第3振分態様はC期間において、さらに第4振分態様はD期間において実行されるものである。図21については、後で詳述する。
本実施例では、遊技球が第2ゲート19を通過したことに起因して、第1利得決定用乱数を取得(抽出)し、遊技球が第4ゲート119を通過したことに起因して、第2利得決定用乱数を取得(抽出)するように構成されている。また、第3ゲート118或いは第4ゲート119を遊技球が通過したことに基づいて、役物連続作動装置の作動開始契機を発生するように構成されている。
すなわち、本実施例の上振分部材17は本発明の第1振分手段を構成し、下振分部材117は本発明の第2振分手段を構成する。また、本実施例の第1ゲート18は本発明の第1所定領域を、第2ゲート19は第2所定領域を、第3ゲート118は本発明の第3所定領域を、さらに第4ゲート119は第4所定領域を構成する。
本実施例の振分装置16は、ラウンド数及び時短回数を決定する機能の他、第3ゲート118或いは第4ゲート119への遊技球の通過に基づいて役物連続作動装置の作動開始契機を発生させる機能を備える。
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11、第2始動口12に入球した遊技球を検出する始動口スイッチ(当図ではSWと表記。他の構成についても同様)11a、普通図柄作動ゲート22に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW22a、一般入賞口25〜27に入球した遊技球を検出する入賞口SW25a等からの検出信号が入力される。
また、このほかにも、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20a等からの検出信号が入力される。さらに、振分装置16に設けられて、第1ゲート18を通過した遊技球を検出する第1ゲートSW18a、同装置に設けられた第2ゲート19を通過した遊技球を検出する第2ゲートSW19a、同じく第3ゲート118を通過した遊技球を検出する第3ゲートSW118a、第4ゲート119を通過した遊技球を検出する第4ゲートSW119a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置23,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
また、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド(当図ではSOLと表記する場合もあり。他の構成についても同様)20bを制御することで大入賞口20の開閉を制御すると共に、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
さらに、主制御装置80は、上述した上振分部材17を駆動させる上振分ソレノイド17aと、下振分部材117を駆動させる下振分ソレノイド117aとを駆動制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。このように、主制御装置80はパチンコ機50の遊技を統括制御する本発明の主制御手段である。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠開放SW45,内枠開放SW46,球切れSW33,払出SW31,満杯SW32からの信号が入力され、満杯SW32により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW33により球タンク(図示しない)に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ30を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW32,球切れSW33も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ30の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板34を介してCRユニット(プリペイドカードユニット)56と交信することで払出モータ30を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW31に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板34は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン(球貸SWを具備)57、精算を要求するための精算ボタン(精算SWを具備)58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ28を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
メインルーチンを図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより繰り返し実行される。本実施形態では、当該メインルーチンが1回起動される毎にS10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄および普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値としての例えば「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)については、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値としての例えば「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数更新処理(S20)で設定(作成)された値となる。この値が150であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が一巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から+1されていく。そして、再び大当り決定用乱数が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普通図柄の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数は特別図柄の抽選に使用し、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、普通図柄の抽選・特別図柄の抽選の双方に用いる。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S45に続いて本実施例の主制御装置80は、S47において利得決定用乱数更新処理を実行する。当該処理では、本発明の要部に係る第1利得決定用乱数及び第2利得決定用乱数を更新する。
ここで、図19(a)を参照して、第1利得決定用乱数及び第2利得決定用乱数について説明する。
第1利得決定用乱数及び第2利得決定用乱数は、何れも、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。但し、第1利得決定用乱数の抽出は、後述する第2ゲート19を遊技球が通過した時期に起因して実行されるのに対して、第2利得決定用乱数の抽出は、後述する第4ゲート119を遊技球が通過した時期に起因して実行される。
因みに、繰り返しになるが、上述した大当り図柄決定用乱数は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。大当り図柄決定用乱数の抽出は、第1始動口11或いは第2始動口12に遊技球が入球した時期に起因して実行される。
大当り図柄決定用乱数、第1利得決定用乱数及び第2利得決定用乱数を用いた、時短回数或いはラウンド数の選択決定処理については、本発明の要部として後で詳述するものとする。図5に戻って、再度メインルーチンについて説明する。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認、普通図柄作動ゲート22の遊技球の通過の確認、及び本実施例のパチンコ機に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
すなわち、当該処理にて、第1ゲート18、第2ゲート19、第3ゲート118、及び第4ゲート119に関して、遊技球の通過を確認する処理も併せて実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数、など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12を合わせて4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が対応する始動口に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。当否判定処理(S55)では、特別図柄および普通図柄のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。この当否判定処理(S55)に続く不正監視処理(S60)は、一般入賞口25〜27に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けられている。
続く各出力処理(S65)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド20b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球信号を送信する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/300である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
始動入賞確認処理(S50の一部)の概要を図6に示す。主制御装置80は、まず始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数、を該当の各カウンタから読み込んで、特別図柄の保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。すなわち、本発明の始動口への入球に起因して数値データとしての大当り決定用乱数を抽出する。
保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を保留記憶として記憶し、特別図柄保留数表示装置23の点灯態様を1増加させる(S110)。なお、特別図柄保留数表示装置23は2個のLEDの点灯または消灯させることにより2進法により保留記憶されている数を表す(ただし保留記憶数が4個の場合は2個のLEDを共に点滅させる)もので、「点灯態様を1増加させる」とは2進法で示される数を1つ増やすという意味である。また、S110では保留個数が更新されたことを示すコマンド(保留個数コマンド)をサブ統合制御装置83に送信する。こうして当処理を終了(リターン)する。第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S100:no)、又は保留記憶が満杯の場合(S105:yes)、はそのまま当処理を終了する。
S55の当否判定処理の内、特別図柄に係る当否判定などを行なう処理は、図7〜10に示すようなもので、主制御装置80は、条件装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S200)。S200の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図8のS250に移行し、特別図柄の保留記憶(S110による保留記憶)があるか否かを判断する。この保留記憶があれば(S250:yes)、保留記憶数をデクリメントし(S255)、S270に進む。S270では保留記憶の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機が高確率遊技状態(確変状態とも言う)であることを意味する。肯定判断であれば(S270:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S275)。ここで当り値の数は10で、7〜16である。つまり当り確率は1/30となる。S270が否定判断された場合(S270:no)は、S280にて当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する。ここで当り値は7のみである。つまり当り確率は1/300となる。
すなわち、S275及びS280は、本発明の始動口への入球に起因して抽出した数値データとしての大当り決定用乱数に基づいて、大当りとするか否かの当否判定を実行する本発明の当否判定手段である。
S275またはS280の判定が行なわれると、S285にて大当りか否かを判定(当否判定)し、肯定判定であれば(S285:yes)、大当り図柄決定用乱数によって特図の大当り図柄(単に当り図柄ともいう)を決定する(S290)。こうして大当り図柄が決定すると、変動パターン決定用乱数等によって変動パターンを決定し(S295)、大当り設定処理を行う(S300)。なお、S285において外れと判定された場合は、変動パターン決定用乱数等によって変動パターンを決定し(S305)、ハズレ設定処理(S310)を行なう。なお、S305の変動パターン決定処理で決定した変動パターンに基づいて変動時間が決定するが、当該処理においては、現時点が時短遊技状態であるか否かによって選択される変動パターンが異なるように構成されている。
ここで、本実施例の時短遊技状態について説明する。時短遊技状態では、普通図柄の変動時間が通常遊技状態の場合よりも短時間に変更される。また、普通図柄が当選した場合に開放作動する普通電動役物としての第2始動口12の開放時間が通常遊技状態よりも長時間に変更される。これにより、単位時間あたりの当りとなる可能性が高まり、通常遊技状態に比較して、遊技者に有利な状態となる。さらに、本実施例では、これに加えて、特別図柄の変動時間も短縮されるように構成されている。時短回数は、このような状態が維持される期間を、特別図柄の変動回数に換算したものである。
次に、S310のハズレ設定処理では、確変回数のデクリメント(確変フラグが1のとき)が行なわれる。また、時短回数のデクリメント処理(時短フラグが1のとき)も行われる。S305及びS310は、本発明の時短遊技状態を所定期間である時短回数だけ実行するための構成であり、本発明の有利遊技状態制御手段を構成する。S300、又はS310に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力する(S315)。なお、S315の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄を設定し、その変動表示を開始するが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。また、特別図柄が変動する際には必ず演出図柄も変動され、且つ演出図柄が変動されるときには特別図柄も変動されるので、これらの図柄が変動することを単に「図柄が変動する」とも言う。S315が終了すると、大当り決定処理を行う。
図7において特別図柄が変動中(S205:yes)と判定された場合には、図9のS350に移行し、図柄変動時間(S300、又はS305にて設定された変動パターンに基づく)が経過したか否かを判定する。否定判断(S350:no)であれば本処理を終了して大当り決定処理へ移行し、肯定判断であれば確定図柄表示処理(S355)を行なってから本処理を終了して大当り決定処理へ移行する。
図7において確定図柄を表示中と判定された場合(S210:yes)には、図10のS400に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判断(S400:no)であれば本処理を終了して大当り決定処理を行い、肯定判断であれば確定図柄表示終了処理(S405)を行なってから大当りになる組合せか否かを判定する(S410)。肯定判断なら確変フラグが1か否かを判定し(S415)、肯定判断なら(S415:yes)確変フラグを0にし(S420)、S425に移行する。否定判断なら(S415:no)そのまま、S425に移行する。
S425では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S425:yes)、S430にて時短フラグを0にし、S435に移行する。時短フラグが1でなければ(S425:no)、そのままS435に移行する。
S435では、条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。そしてS445にて大当り開始演出処理を行なう。大当り開始演出処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置83に送信する。
すなわち、S435は、当否判定の結果が大当りとなったことに基づいて条件装置を作動させる、本発明の条件装置作動手段である。
大当り開始演出処理が終了すると、大当り決定処理を行なう。S410で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は、S450に移行して確変フラグが1か否かを判定する。肯定判断(S450:yes)であれば、確変回数が0か否かを判定する(S455)。確変回数が0であれば(S455:yes)、S460にて確変フラグを0にし、S465に進む。確変フラグが1でないとき(S450:no)、または確変回数が0ではないとき(S455:no)は、そのままS465に移行する。
S465では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S465:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S470)。時短回数が0であれば(S470:yes)、S475にて時短フラグを0にしてS480に進む。時短回数が0ではないとき(S470:no)又は時短フラグが1でないとき(S465:no)はそのままS480に移行する。
S465、S470、及びS475は、本発明の有利遊技状態としての時短遊技状態を、予め定めた所定期間としての時短回数だけ実行するために機能する構成であって、本発明の有利遊技状態制御手段を構成する。
S480では、現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、大当り決定処理を実行する。図7のS200で特別電動役物が作動中と判定された場合も大当り決定処理を実行する。
ここで、後述する本発明の大当り決定処理1において参照する各種利得選択テーブル等について、図19及び図20を参照して説明する。図19及び図20は、主制御装置80が大当り決定処理にて用いる各種利得決定用乱数及び各種選択テーブルを説明する表図1乃至2である。
先ず、図19(a)には、上述したように、本実施例において各種獲得利得(例えば、大当り遊技状態や時短遊技状態)の利得態様(例えば、ラウンド数や時短回数)の多寡を決定するために用いられる大当り図柄決定用乱数、第1利得決定用乱数、及び第2利得決定用乱数の構成及び抽出タイミングが示されている。当該説明については、先に行ったため、ここでは割愛する。
図19(b)には、大当り図柄決定用乱数に対応する各種図柄と大当りの種別に関して示されている。大当り図柄決定用バッファには、大当り図柄決定用乱数としての0乃至9までの10個の乱数値が設定されている。さらに、該各乱数値に対応して、特図表示装置9にて表示される大当り図柄、及び演出図柄表示装置6にて表示される装飾図柄、及び当該図柄が表示された場合に実行される大当りの種別が設定されている。
例えば、大当り図柄決定用乱数が「0」の場合、大当り図柄は「図柄0」、装飾図柄は「777」であり、大当り種別は「直撃確変大当り」となっている。因みに、直撃確変大当りの場合は、後述する利得選択フラグや、第1ゲート18或いは第2ゲート19の何れのゲートを遊技球が通過したか否か、に関係なく、大当り遊技状態のラウンド数を16Rとし、時短回数を100回とすることが無条件に決定される大当り種別である。
また、大当り図柄決定用乱数が「1」乃至「9」の場合、大当り図柄は「図柄1」乃至「図柄9」となる。
また、大当り図柄が「図柄1」及び「図柄2」の場合、装飾図柄は「333」となり、「図柄3」及び「図柄4」の場合は「555」となり、「図柄5」乃至「図柄7」の場合は「222」となり、「図柄8」及び「図柄9」の場合は「444」とななる。
さらに、装飾図柄が「333」或いは「555」の場合、大当り種別は当否抽選の抽選確率が高確率である確変大当りとなり、「222」或いは「444」の場合、大当り種別は当否抽選の抽選確率が低確率である通常大当りとなる。
次に、図19(c)を参照して、大当り決定処理で用いる各種選択テーブルの種別について説明する。
後述する本実施例の「お宝決定ゲーム中」において、遊技球が第1ゲート18を通過した場合はラウンド数選択テーブル00が参照される。同じく、遊技球が第2ゲート19を通過した場合はラウンド数選択テーブル01が参照される。振分装置16の第1ゲート18或いは第2ゲート19を通過したことに基づいて、大当り遊技状態(獲得利得)における利得態様(ラウンド数)を決定する。
第1ゲート18或いは第2ゲート19を通過した遊技球が、続いて第3ゲート118を通過した場合は時短回数選択テーブル10が参照される。同じく、遊技球が第4ゲート119を通過した場合は時短回数選択テーブル11が参照される。振分装置16の第3ゲート118或いは第4ゲート119を通過したことに基づいて、時短遊技状態(獲得利得)における利得態様(時短回数)を決定する。
次に、上述した各種選択テーブルについて、図20を参照して説明する。
図20(a)には、ラウンド数選択テーブル00の設定内容を示した。図示のとおり、大当り図柄決定用乱数が0の場合にはラウンド数は16ラウンドが選択され、1乃至9の場合には10ラウンドが選択される。
図20(b)には、ラウンド数選択テーブル01の設定内容を示した。図示のとおり、大当り図柄決定用乱数が0の場合には、第1利得決定用乱数が0乃至9すなわち第1利得決定用乱数の値に関係なく、ラウンド数は16ラウンドが選択される。また、大当り図柄決定用乱数が1乃至9の場合であって且つ、第1利得決定用乱数が、0、2、4、6、8の場合には、ラウンド数は4ラウンドが選択される。さらに、大当り図柄決定用乱数が1乃至9の場合であって且つ、第1利得決定用乱数が、1、3、5、7、9の場合には、ラウンド数は16ラウンドが選択される。
すなわち、ラウンド数を選択決定する場合、第1ゲート18を通過した場合に参照されるラウンド数選択テーブル00と、第2ゲート19を通過した場合に参照されるラウンド数選択テーブル01と、を比較すると、利得態様としてのラウンド数の選択率が異なるように構成されている。
便宜上、直撃確変大当りとなる大当り図柄決定用乱数が0の場合を除外して、つまり大当り図柄決定用乱数が1乃至9の場合で詳述する。ラウンド数は、4ラウンド、10ラウンド、及び16ラウンドが設けられている。ラウンド数選択テーブル00において、各ラウンド数の選択率は、4ラウンドが0%、10ラウンドが100%、16ラウンドが0%となる。また、ラウンド数選択テーブル01において、各ラウンド数の選択率は、4ラウンドが50%、10ラウンドが0%、16ラウンドが50%となる。このように、第1ゲート18と第2ゲート19は、遊技球の通過に基づいて決定される大当り遊技状態におけるラウンド数に関して、選択率が各々異なるように構成されている。
また、本実施例では、ラウンド数選択テーブル00とラウンド数選択テーブル01において、大当り図柄決定用乱数が0の場合の16ラウンドを除外すると、双方のテーブルに共通のラウンド数が設定されていないが、これに限らず、双方に共通のラウンド数を設定し、これの選択率を異なるようにしても無論構わない。例えば、ラウンド数選択テーブル01に10ラウンドを付加して設定しても良い。つまり、第1利得決定用乱数が0、2、4、6の場合は4ラウンド、1と8の場合は10ラウンド、3、5、7、9の場合は16ラウンドと設定する。これにより、ラウンド数選択テーブル00では10ラウンドが選択される選択率は100%であるのに対して、ラウンド数選択テーブル01で10ラウンドが選択される選択率は20%となり、異なる選択率となる。後述する時短回数選択テーブル10、及び11においても、同様の構成を許容するものである。
図20(c)には、時短回数選択テーブル10の設定内容を示した。図示のとおり、大当り図柄決定用乱数が0の場合には時短回数は100回が選択され、1乃至9の場合には50回が選択される。
図20(d)には、時短回数選択テーブル11の設定内容を示した。図示のとおり、大当り図柄決定用乱数が0の場合には、第2利得決定用乱数が0乃至9すなわち第2利得決定用乱数の値に関係なく、時短回数は100回が選択される。また、大当り図柄決定用乱数が1乃至9の場合であって且つ、第2利得決定用乱数が、0、2、4、6、8の場合には、時短回数は10回が選択される。さらに、大当り図柄決定用乱数が1乃至9の場合であって且つ、第2利得決定用乱数が、1、3、5、7、9の場合には、時短回数は100回が選択される。
すなわち、時短回数を選択決定する場合、第3ゲート118を通過した場合に参照される時短回数選択テーブル10と、第4ゲート119を通過した場合に参照される時短回数選択テーブル11と、を比較すると、利得態様としての時短回数の選択率が異なるように構成されている。
便宜上、直撃確変大当りとなる大当り図柄決定用乱数が0の場合を除外して、つまり大当り図柄決定用乱数が1乃至9の場合で詳述する。時短回数は、10回、50回、及び100回が設けられている。時短回数選択テーブル10において、各時短回数の選択率は、10回が0%、50回が100%、100回が0%となる。また、時短回数選択テーブル11において、各時短回数の選択率は、10回が50%、50回が0%、100回が50%となる。このように、第3ゲート118と第4ゲート119は、遊技球の通過に基づいて決定される大当り遊技状態終了後の時短遊技状態における時短回数に関して、選択率が各々異なるように構成されている。
なお、このように例えば時短回数が50回のように、一方の選択率が0%で、他方の選択率が100%という場合も、本発明の選択率が各々異なる状態に含まれる。
図20(e)を参照して、上記各種選択テーブルを参照した場合の振り分けについて説明する。
先ず、当該大当りすなわち当該条件装置の作動契機となった大当り図柄が、「図柄0」の場合には、第1ゲート18或いは第2ゲート19の何れを通過してもラウンド数は16ラウンドが選択され、第3ゲート118或いは第4ゲート119の何れを通過しても時短回数は100回が選択される。「図柄0」で大当りした場合は、本実施例の直撃確変大当りである。
では次に、「図柄1」乃至「図柄9」で大当りした場合を説明する。本発明の「お宝決定ゲーム中」において、遊技球が第1ゲート18を通過した場合、且つ図柄1乃至図柄9が表示されるとき、何れも選択されるラウンド数は10ラウンドとなる。同じく、遊技球が第2ゲート19を通過した場合、且つ図柄1乃至図柄9が表示されるとき、ラウンド数は、50%は16ラウンド、50%は4ラウンドの割合で振り分けられる。
次いで、本発明の「お宝決定ゲーム中」において、遊技球が第3ゲート118を通過した場合、且つ図柄1乃至図柄9が表示されるとき、何れも選択される時短回数は50回となる。同じく、遊技球が第4ゲート119を通過した場合、且つ図柄1乃至図柄9が表示されるとき、時短回数は、50%は100回、50%は10回の割合で振り分けられる。
このように一般的な弾球遊技機同様、本実施例の大当り遊技状態は、ラウンド数に応じて入賞数ひいては獲得出来る賞球数、つまり本発明の所定利益が異なる複数種類の大当り遊技状態を備えている。また、本実施例の時短遊技状態は、時短回数によって換算された本発明の所定期間が異なる複数種類の時短遊技状態(本発明の有利遊技状態)を備えている。
次に、上述したような各種選択テーブル等を用いることで本発明の獲得利得の利得態様としてのラウンド数や時短回数を決定する本発明の要部である大当り決定処理1について、図11及び図12を参照して説明する。
図11及び図12は、本実施例の主制御装置80が実行する大当り決定処理1のフローチャートである。上述したように、主制御装置80は、2msの定時割り込み毎に当該処理を実行する。
先ず、主制御装置80は、S710において、条件装置が作動中であるか否かを判定する。すなわち、S435の条件装置作動開始処理にて条件装置が作動開始されたか、つまり大当りフラグに1が設定されているか否かを判定する。否定判定であれば(S710:no)、本処理を終了し、肯定判定であれば(S710:yes)、S715に処理を移行する。
次に、主制御装置80は、S715において、役物連続作動装置が作動中であるか否かを判定する。すなわち、大当り遊技状態が実行中か否かを判定する。肯定判定であれば(S715:yes)、本処理を終了し、否定判定であれば(S715:no)、S720に処理を移行する。
主制御装置80は、S720において、振分装置16の上振分部材17及び下振分部材117に係る駆動制御処理を実行し、S725に処理を移行する。
主制御装置80は、S725において、振分装置16の上振分部材17及び下振分部材117の振分態様に係る報知処理を実行し、S730に処理を移行する。本実施例では、後述するA期間、B期間、C期間、及びD期間毎で、異なる振分態様となるよう制御される。各期間における振分態様毎に、遊技球が振分誘導される各種ゲートの組み合わせが異なるようになっている。詳しくは後述するが、現時点の振分態様を当該処理により報知することによって、獲得利得(大当り遊技状態及び時短遊技状態)の利得態様(ラウンド数及び時短回数)を遊技者が任意に、そして確実に選択することが可能となる。
次に、主制御装置80は、S730において、第1ゲート18或いは第ゲート19を遊技球が通過したか否かを判定する。肯定判定であれば(S730:yes)、すなわち上振分部材17による振分誘導によって第1ゲート18或いは第ゲート19の何れかを遊技球が通過し、次の下振分部材117の振分段階に入った場合、S760に処理を移行し、否定判定であれば(S730:no)、S735に処理を移行する。
主制御装置80は、S735において、第1ゲートSW18aが遊技球を検知したか否か、を判定する。肯定判定であれば(S735:yes)、S740に処理を移行し、否定判定であれば(S735:no)、S745に処理を移行する。
主制御装置80は、S740において、ラウンド数選択テーブル00(図19(c)、図20(a)参照)に基づいて大当り遊技状態におけるラウンド数を選択する処理を実行し、S760に処理を移行する。
主制御装置80は、S745において、第2ゲートSW19aが遊技球を検知したか否か、を判定する。肯定判定であれば(S745:yes)、S750に処理を移行し、否定判定であれば(S745:no)、本処理を終了する。
主制御装置80は、S750において、第1利得決定用乱数を抽出する処理を実行し、S755に処理を移行する。
第1利得決定用乱数は、第2ゲートSW19aの検知信号発生に基づいて抽出されると共に、第1利得の利得態様であるラウンド数を、4ラウンドと16ラウンドの何れとするかを抽選するための乱数である。
主制御装置80は、S755において、ラウンド数選択テーブル01(図19(c)、図20(b)参照)に基づいて大当り遊技状態におけるラウンド数を選択する処理を実行し、S760に処理を移行する。
図12を参照して、主制御装置80は、第1ゲート18或いは第2ゲート19を遊技球が通過した場合、S760において、第3ゲートSW118aが遊技球を検知したか否か、を判定する。肯定判定であれば(S760:yes)、S765に処理を移行し、否定判定であれば(S760:no)、S770に処理を移行する。
主制御装置80は、S765において、時短回数選択テーブル10(図19(c)、図20(c)参照)に基づいて大当り遊技状態終了後における時短回数を選択する処理を実行し、S785に処理を移行する。
主制御装置80は、S820において、第4ゲートSW119aが遊技球を検知したか否か、を判定する。肯定判定であれば(S820:yes)、S775に処理を移行し、否定判定であれば(S820:no)、本処理を終了する。
主制御装置80は、S775において、第2利得決定用乱数を抽出する処理を実行し、S780に処理を移行する。
第2利得決定用乱数は、第4ゲートSW119aの検知信号発生に基づいて抽出されると共に、第2利得の利得態様である時短回数を、10回と100回の何れとするかを抽選するための乱数である。
主制御装置80は、S780において、時短回数選択テーブル11(図19(c)、図20(d)参照)に基づいて大当り遊技状態終了後における時短回数を選択する処理を実行し、S785に処理を移行する。
主制御装置80は、S785において、ラウンド数及び時短回数を設定する処理を実行し、S790に処理を移行する。すなわち、上述したS740、S755、S765、或いはS780において選択したラウンド数或いは時短回数を所定の記憶バッファに記憶設定する。
主制御装置80は、S790において、役物連続作動装置の作動を開始する処理を実行し、本処理を終了して、特別遊技処理に移行する。
S790は、第1ゲート18或いは第2ゲート19を通過した遊技球が、第3ゲート118或いは第4ゲート119を通過したときに、役物連続作動装置の作動を開始する、本発明の役物連続作動手段である。
このように本実施例の大当り決定処理1においては、大当り図柄が表示されることで条件装置が作動を開始すると、当該大当り遊技状態中の利得態様であるラウンド数を第1ゲート18或いは第2ゲート19への遊技球の通過結果に基づいて決定する。また、大当り遊技状態終了後に発生する利得態様である時短回数を第3ゲート118或いは第4ゲート119への遊技球の通過結果に基づいて決定する。
次に、大当り決定処理に続いて実行する特別遊技処理について説明する。
特別遊技処理の概要は図13〜15のようになっており、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中なら(S500:yes)、大入賞口20が開放中か否かを判断する(S505)。大入賞口20の開放中ではない場合は(S505:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口20が閉鎖しているのか判断する(S510)。インターバル中でもない場合は(S510:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S515)。これも否定判断の場合は(S515:no)、大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S520)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S520:yes)、大入賞口開放処理(S525)を行なって当処理を終了(リターン)する。大当り開始演出時間が経過していない場合は(S520:no)、そのまま当処理を終了する。
S505で大入賞口20が開放中であると判定された場合は、図14のS550に進み、大入賞口20に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。なお、大当り決定処理にて開放されたシャッターは、大当り遊技中も開放されたままとなり、開放された側のゲートを通過して出口16bから流出した遊技球が大入賞口20に向かう。また、シャッターが開放されなかった側の保留部からあふれ出た遊技球も大入賞口20に入賞する可能性がある。大入賞口20に10個入賞した場合(S550:yes)にはS560に進み、大入賞口閉鎖処理を行う。このように大入賞口20が閉鎖されることとなる大入賞口20への入球数(ここでは10個)を規定数という。そして大当りインターバル処理(S565)を行なって、特別遊技処理を終了する。大入賞口20に10個入賞していない場合(S550:no)にはS555に進み、大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、各ラウンドの最大開放時間は29秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S555:yes)には、S560に合流し、終了していない場合(S555:no)は特別遊技処理を終了する。
図13のS510でインターバル中であると判定された場合は、図14のS570に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S570:yes)は、直前に大入賞口20が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S575)。最終ラウンドであれば(S575:yes)、大当り終了演出処理(S580)を行い、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S575:no)、再び大入賞口20を開放する処理(S585)を行い、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S570:no)には、そのまま特別遊技処理を終了する。なお、大入賞口20を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図13のS515で大当りの終了演出中であると判定された場合は、図15のS600に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S600:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S605)、条件装置の作動を停止する(S610)。そしてS615にて大当り終了後に確変状態に移行するか否かを判定し、肯定判断(S615:yes)なら確変回数設定処理(S620)を行なう。ここでは確変回数として10000回が設定される。そして確変フラグに1をセット(S625)し、S630に移行する。S615が否定判断の場合は、そのままS630に移行する。S630では大当り終了後に時短状態(時短遊技状態とも呼称する)に移行するか否かを判定する。肯定判断の場合(S630:yes)はS635に移行し、時短回数設定処理を行なう。そして時短フラグに1をセット(S640)し、S645に移行する。S630が否定判断された場合は、そのままS645に移行する。
このように、S630、S635、及びS640の処理によって、大当り遊技状態の終了後には、設定された時短回数(本発明の所定期間)に亘って、時短遊技状態が実行される。時短遊技状態は、上述したように、通常遊技状態と比較して、遊技者に有利な遊技状態である。したがって、S630、S635、及びS640の処理は、本発明の有利遊技状態制御手段を構成する。
なお、このような有利な遊技状態が発生することは、遊技者にとって利得である。したがって、大当り遊技状態と併せて、時短遊技状態は、本発明の獲得利得である。そして、大当り遊技状態において、ラウンド数は利得の多寡(有り様)を示す本発明の利得態様であり、同じく時短遊技状態において、時短回数が利得の多寡(有り様)を示す本発明の利得態様である。
そして、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S645)、状態指定コマンド送信処理を実行(S650)し、特別遊技処理を終了(リターン)する。状態指定コマンド送信処理(S650)の内容は、S480の処理と同様であるが、S650では特に、振分フラグを0にし、稼動されたシャッター(第1シャッター47又は第2シャッター48)を閉鎖する処理(具体的には、対応する第1シャッターソレノイド47b又は第2シャッターソレノイド48bを制御)も行なう。S600にて大当り終了演出時間が経過していないと判断された場合には、そのまま特別遊技処理を終了する。図13で役物連続作動装置が作動していないと判定された場合(S500:no)も特別遊技処理を終了する。
すなわち、本実施例の特別遊技処理は、条件装置が作動した後で役物連続作動装置が作動したことに基づいて大入賞口を複数回だけ開放して予め定められた所定利益を遊技者に供与する大当り遊技状態とする大当り遊技制御手段である。
続いて、図16乃至図18を参照して、本実施例の大当り決定処理1実行時における演出表示態様について説明する。図16乃至図18は、本実施例のサブ統合制御装置83が、大当り決定処理1の実行時に演出図柄表示装置6において実行する画像表示の表示態様図である。
特別図柄の変動表示が、大当りを示唆する何れかの大当り図柄で確定表示されるのに伴って、演出図柄表示装置6では前記大当り図柄に対応して装飾図柄が確定表示される。図16(a)では、装飾図柄「333」が確定表示されると共に「確変大当り!!」の報知表示が為される。当該状態は、大当り図柄として「図柄1」又は「図柄2」(図19(b)参照)が選択されて確定表示された状態を示している。なお、このときS435において条件装置の作動が開始されており、大当り遊技状態の開始条件は、役物連続作動装置の作動開始を待って成立する状態である。
大当り決定処理1が開始され、S720の振分装置制御処理及びS725の振分態様報知処理が実行されると、獲得利得(大当り遊技状態或いは時短遊技状態)の利得態様(ラウンド数或いは時短回数)を振分装置6内部の遊技球の帰趨によって決定する本実施例の「お宝決定ゲーム」が開始される。図16(b)のように、「お宝決定ゲーム」が開始された旨を現時点の状態報知として「お宝決定ゲーム開始」と表示することで示唆し、併せて「タイミングよく発射してお好みのラウンド数と時短回数をGETしてネ!!」と表示することで、「お宝決定ゲーム」のルールを、すなわちタイミングを合わせて遊技球を発射することで遊技者が任意のラウンド数及び時短回数を獲得可能である旨を、報知する。当該表示を一定時間行った上で、図16(c)の表示へ移行する。
S720にて振分装置制御処理が実行され、上振分部材17が左振分態様で第1ゲート18に遊技球を振り分け誘導し、下振分部材117が左振分態様で第3ゲート118に遊技球を振り分け誘導する状態となると、図16(c)に示すように、「お宝決定ゲーム中」を表示することで現時点の状態を報知し、遊技球の振分ルートを明示した振分装置16の図が表示される。併せて、「今なら、10R 時短50回」と表示することで、現時点で遊技球を振分部材6に入球すると、ラウンド数が10ラウンド、時短回数が50回の利得態様を獲得可能な期間(図21のA期間)であることを報知する。
図16(c)に示す「お宝決定ゲーム中」に第1ゲート18及び第3ゲート118を遊技球が通過すると、上述したラウンド数選択テーブル00(図19(c)及び図20(a))及び時短回数選択テーブル10(図19(c)及び図20(c))を参照した抽選によってラウンド数及び時短回数が決定され(S740及びS765)、例えば図16(d)に示すような表示が実行される。
この場合は、抽選によりラウンド数が16ラウンドに決定され、時短回数は50回となった旨の報知が行われると共に、第3ゲート118を遊技球が通過したことに基づいて役物連続作動装置が作動して大当り遊技状態が開始する旨の「大当たりスタート」の表示も行われる。
このようにA期間に遊技球を発射することで、ラウンド数及び時短回数を共に中庸の利得態様で獲得可能な構成となっている。
ここで、本実施例では「図柄0」で直撃確変大当りとなった場合には装飾図柄は「777」が表示される構成となっている(図19(b)参照)。しかし、仮に「図柄0」の場合も、「図柄1」及び「図柄2」と同様に装飾図柄は「333」が表示されるように構成することも考えられる。そのように構成した場合、「お宝決定ゲーム」開始直前の表示は、上述した図16(a)のようになり、この表示からは「図柄0」、「図柄1」、及び「図柄2」の内の何れで当ったかは判別不能とすることが出来る。このような前提において、図16(e)に示すような表示にて実は直撃確変大当りであった旨の報知を行うことで、遊技者はラウンド数が16ラウンドで時短回数は50回の中庸の利得態様を望んで遊技球を第1ゲート18及び第3ゲート118に通過させたにも拘わらず、予め設定される最も大きな利得態様を獲得出来たことを唐突に知らされることで、興趣が向上する。
図16(c)に示す振分態様のA期間が終了すると、次に、上振分部材17が左振分態様で第1ゲート18に遊技球を振り分け誘導し、下振分部材117が右振分態様で第4ゲート119に遊技球を振り分け誘導する状態となる。このとき、図17(a)には、図16(c)と同様に「お宝決定ゲーム中」を表示することで現時点の状態を報知し、遊技球の振分ルートを明示した振分装置16の図が表示される。併せて、「今なら、安心10R。時短10回or100回の勝負!!」と表示することで、現時点で遊技球を振分部材6に入球すると、ラウンド数が10ラウンド、時短回数が抽選で10回又は100回の何れかとなる利得態様を獲得可能な期間(図21のB期間)であることを報知する。
図17(a)に示す「お宝決定ゲーム中」に第1ゲート18及び第4ゲート119を遊技球が通過すると、上述したラウンド数選択テーブル00(図19(c)及び図20(a))及び時短回数選択テーブル11(図19(c)及び図20(d))を参照した抽選によってラウンド数及び時短回数が決定され(S740及びS780)、例えば図17(b)に示すような表示が実行される。
この場合は、抽選によりラウンド数が10ラウンドに決定され、時短回数は100回となった旨の報知が行われると共に、第4ゲート119を遊技球が通過したことに基づいて役物連続作動装置が作動して大当り遊技状態が開始する旨の「大当たりスタート」の表示も行われる。
また他の抽選結果となった場合、例えば図17(c)に示すような表示が実行される。
この場合は、抽選によりラウンド数が10ラウンドに決定され、時短回数は10回となった旨の報知が行われると共に、第4ゲート119を遊技球が通過したことに基づいて役物連続作動装置が作動して大当り遊技状態が開始する旨の「大当たりスタート」の表示も行われる。
このようにB期間に遊技球を発射することで、ラウンド数は中庸の利得態様で、しかし時短回数は抽選結果に左右される大小異なる利得態様で獲得可能な構成となっている。
図17(a)に示す振分態様のB期間が終了すると、次に、上振分部材17が右振分態様で第2ゲート19に遊技球を振り分け誘導し、下振分部材117が左振分態様で第3ゲート118に遊技球を振り分け誘導する状態となる。このとき、図17(d)には、図16(c)と同様に「お宝決定ゲーム中」を表示することで現時点の状態を報知し、遊技球の振分ルートを明示した振分装置16の図が表示される。併せて、「今なら、4Ror16Rの勝負!!時短は安心回」と表示することで、現時点で遊技球を振分部材6に入球すると、ラウンド数が4ラウンド又は16ラウンドの何れか、そして時短回数が50回となる利得態様を獲得可能な期間(図21のC期間)であることを報知する。
図17(d)に示す「お宝決定ゲーム中」に第2ゲート19及び第3ゲート118を遊技球が通過すると、上述したラウンド数選択テーブル01(図19(c)及び図20(b))及び時短回数選択テーブル10(図19(c)及び図20(c))を参照した抽選によってラウンド数及び時短回数が決定され(S755及びS765)、例えば図17(e)に示すような表示が実行される。
この場合は、抽選によりラウンド数が16ラウンドに決定され、時短回数は50回となった旨の報知が行われると共に、第3ゲート118を遊技球が通過したことに基づいて役物連続作動装置が作動して大当り遊技状態が開始する旨の「大当たりスタート」の表示も行われる。
また他の抽選結果となった場合、例えば図17(f)に示すような表示が実行される。
この場合は、抽選によりラウンド数が4ラウンドに決定され、時短回数は50回となった旨の報知が行われると共に、第3ゲート118を遊技球が通過したことに基づいて役物連続作動装置が作動して大当り遊技状態が開始する旨の「大当たりスタート」の表示も行われる。
このようにC期間に遊技球を発射することで、ラウンド数は抽選結果に左右される大小異なる利得態様で、しかし時短回数は中庸の利得態様で獲得可能な構成となっている。
図17(d)に示す振分態様のC期間が終了すると、次に、上振分部材17が右振分態様で第2ゲート19に遊技球を振り分け誘導し、下振分部材117が右振分態様で第4ゲート119に遊技球を振り分け誘導する状態となる。このとき、図18(a)には、図16(c)と同様に「お宝決定ゲーム中」を表示することで現時点の状態を報知し、遊技球の振分ルートを明示した振分装置16の図が表示される。併せて、「今なら、4Ror16R、時短10回or100回の大勝負!!」と表示することで、現時点で遊技球を振分部材6に入球すると、ラウンド数が4ラウンド又は16ラウンドの何れか、そして時短回数が10回又は100回の何れかとなる利得態様を獲得可能な期間(図21のD期間)であることを報知する。
図18(a)に示す「お宝決定ゲーム中」に第2ゲート19及び第4ゲート119を遊技球が通過すると、上述したラウンド数選択テーブル01(図19(c)及び図20(b))及び時短回数選択テーブル11(図19(c)及び図20(d))を参照した抽選によってラウンド数及び時短回数が決定され(S755及びS780)、例えば図18(b)に示すような表示が実行される。
この場合は、抽選によりラウンド数が16ラウンドに決定され、時短回数は100回となった旨の報知が行われると共に、第4ゲート119を遊技球が通過したことに基づいて役物連続作動装置が作動して大当り遊技状態が開始する旨の「大当たりスタート」の表示も行われる。
また他の抽選結果となった場合、例えば図18(c)に示すような表示が実行される。
この場合は、抽選によりラウンド数が4ラウンドに決定され、時短回数は10回となった旨の報知が行われると共に、第4ゲート119を遊技球が通過したことに基づいて役物連続作動装置が作動して大当り遊技状態が開始する旨の「大当たりスタート」の表示も行われる。
このようにD期間に遊技球を発射することで、ラウンド数及び時短回数は抽選結果に左右される大小異なる利得態様で獲得可能な構成となっている。
次いで、図21を参照して振分装置6の振分制御について説明する。図21は、主制御装置80が振分装置制御処理にて実行する振分態様を説明するタイミングチャートである。
上段には上振分部材17に係る左右振分態様の動作タイミングを示し、下段には下振分部材117に係る左右振分態様の動作タイミングを示した。
先ず、上振分部材17が左振分態様の作動を開始すると、これに合わせて下振分部材117も左振分態様の作動を開始する。当該振分態様は、図3(a)に示した状態であり当該状態において図16(c)の演出表示が実行される。当該状態は、下振分部材117の左振分態様の作動が停止するまでのA期間の間、維持される。
A期間が終了した後、下振分部材117が右振分態様の作動を開始する。当該振分態様は、図3(b)に示した状態であり当該状態において図17(a)の演出表示が実行される。当該状態は、上振分部材17の左振分態様の作動が停止するのに合わせて下振分部材117の右振分態様の作動が停止するまでのB期間の間、維持される。
このように、上振分部材17の左振分態様の作動中に、下振分部材117は右振分態様及び左振分態様の動作を実行するように制御されている。
上述した上振分部材17の左振分態様が作動を停止した後、次いで、上振分部材17が右振分態様の作動を開始すると、これに合わせて下振分部材117は左振分態様の作動を開始する。当該振分態様は、図3(c)に示した状態であり当該状態において図17(d)の演出表示が実行される。当該状態は、下振分部材117の左振分態様の作動が停止するまでのC期間の間、維持される。
C期間が終了した後、下振分部材117が右振分態様の作動を開始する。当該振分態様は、図3(d)に示した状態であり当該状態において図18(a)の演出表示が実行される。当該状態は、上振分部材17の右振分態様の作動が停止するのに合わせて下振分部材117の右振分態様の作動が停止するまでのD期間の間、維持される。
このように、上振分部材17の右振分態様の作動中に、下振分部材117は右振分態様及び左振分態様の動作を実行するように制御されている。
本実施例の上振分部材17及び下振分部材117は、上述した一連の作動を1サイクルとして、これを反復継続して実行するよう制御されている。
以上、本発明に係る実施例を説明してきたが、本発明の技術思想から逸脱しない限り、これに限定することはない。
例えば、上述した実施例では、遊技球の通過に基づいて決定される獲得利得の利得態様に係る選択率が各々異なる第1所定領域と第2所定領域と、同じく第3所定領域と第4所定領域とを備えた振分装置を設けて、何れの所定領域を遊技球が通過したかに基づいて獲得利得の利得態様が決定される構成を例示した。すなわち、第1ゲート18を遊技球が通過すれば利得態様が10ラウンドに、また、第2ゲート19を遊技球が通過すれば利得態様が4ラウンド或いは16ラウンドの何れかに抽選されて決定され、次の段階として、第3ゲート118を遊技球が通過すれば利得態様が時短回数50回に、また、第4ゲート119を遊技球が通過すれば利得態様が時短回数10回或いは100回の何れかに抽選されて決定され、要するに振分装置6の振分結果に起因するものを例示した。しかし、これの他の構成として、遊技者が操作可能な操作ボタン等の選択操作手段を備えて、該選択操作手段の操作結果に基づいて、利得態様を10ラウンドとするか、又は、抽選に因って4ラウンド或いは16ラウンドの何れかとするか、更に、利得態様を時短回数50回とするか、又は、抽選に因って時短回数10回或いは100回の何れかとするか、を選択可能な構成としても良い。これにより、狭隘な遊技領域を振分装置の設置領域として充当する必要や、振分制御等の制御負担もなくなる。また、遊技者の選択意思の反映が確実に行える。
なお、上述した実施例における振分手段としての上振分部材17及び下振分部材117は、主制御装置80が実行する振分装置制御処理により、遊技者の意思の及ばない状態で、駆動制御される構成を例示した。しかし、これに限らず、例えば遊技者が操作することで、上振分部材17及び下振分部材117を任意の振分態様とすることが可能な振分態様操作手段(ボタン)を備えて、該操作結果に基づいて上振分部材17及び下振分部材117を駆動制御するものでも良い。さらに、上振分部材17及び下振分部材117に対して、個別に上振分態様操作手段(ボタン)及び下振分態様操作手段(ボタン)を備えるようにしても良い。このように構成することによって、遊技者は上振分部材17及び下振分部材117の振分態様が任意の状態となるのを待たずに、自由なタイミングで任意の振分態様に設定することが出来、一層、遊技者の意思を介入させるに資する。
また、振分装置の構成の一例として、次のようなものも考えられる。すなわち、上述した実施例における下振分部材117を設けず、例えば第1ゲート18を通過した遊技球は必ず第3ゲート118を通過すると共に第2ゲート19を通過した遊技球は必ず第4ゲート119を通過するように誘導路が構成されたものであっても良い。このように構成することで、抽選無しに中庸のラウンド数を選択した場合には時短回数も同じく抽選無しに中庸の時短回数を選択する。また、逆に、抽選により大小の何れかのラウンド数を選択した場合には時短回数も同じく抽選により大小の何れかの時短回数を選択する。このように構成することで、利得態様としてのラウンド数と時短回数を一括して、該利得態様についての遊技者の意思、すなわち、安全な中庸の利得態様を望むか、若しくは一か八かのチャレンジにより大きな利得態様を望むのか、を簡易に選択させることが出来る。
また、次のような構成も考えられる。すなわち、上述した実施例における下振分部材117を設けず、例えば第1ゲート18を通過した遊技球は必ず第4ゲート119を通過すると共に第2ゲート19を通過した遊技球は必ず第3ゲート118を通過するように誘導路が構成されたものであっても良い。このように構成することで、抽選無しに中庸のラウンド数を選択した場合には時短回数は、抽選により大小の何れかの時短回数を選択する。また、逆に、抽選により大小の何れかのラウンド数を選択した場合には、時短回数は抽選無しに中庸の時短回数を選択する。すなわち、利得態様としてのラウンド数と時短回数を一組として、中庸の利得態様と、抽選による大小何れかの利得態様の組み合わせで構成することになる。このように構成することで、遊技者の一定の射幸心を惹起しつつも、適度に安定した利得態様を提供するようになり、健全で遊技者の不利益を防止することが可能なゆうぎを提供できる。
[特許請求の範囲との対応]
第1始動口11及び第2始動口12は、始動口に相当する。
主制御装置80は、主制御手段に相当する。
S275及びS280は、当否判定手段に相当する。
S435は、条件装置作動手段に相当する。
特別遊技処理が、大当り遊技制御手段に相当する。
S305、S310、S465、S470、S475、S630、S635、及びS640が、有利遊技状態制御手段に相当する。
S790は、役物連続作動手段に相当する。
大当り遊技状態或いは時短遊技状態が、第1獲得利得或いは第2獲得利得に相当する。
上振分部材17が第1振分手段に、下振分部材117が第2振分手段に相当する。
第1ゲート18が第1所定領域に、第2ゲート19が第2所定領域に、第3ゲート118が第3所定領域に、さらに第4ゲート119が第4所定領域に相当する。
6:演出図柄表示装置
16:振分装置
17:上振分部材
18:第1ゲート
19:第2ゲート
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置
117:下振分部材
118:第3ゲート
119:第4ゲート

Claims (2)

  1. 遊技を統括制御する主制御手段と、
    遊技球が流下する遊技領域と、を備え、
    該遊技領域には、始動口と、開放することで前記遊技球の入球が可能となると共に該入球に基づいて遊技者に利益を供与する大入賞口が設けられ、
    前記主制御手段は、
    前記始動口への入球に起因して抽出した数値データに基づいて大当りとするか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りとなったことに基づいて条件装置を作動する条件装置作動手段と、
    前記条件装置が作動した後で役物連続作動装置が作動したことに基づいて前記大入賞口を複数回だけ開放して予め定められた所定利益を遊技者に供与する大当り遊技状態とする大当り遊技制御手段と、
    前記大当り遊技状態の終了後に通常遊技状態よりも遊技者に有利な有利遊技状態に移行すると共に該有利遊技状態を予め定められた所定期間だけ実行する有利遊技状態制御手段と、を備えた弾球遊技機において、
    前記遊技領域は、振分装置を更に設け、
    該振分装置は、
    前記遊技領域から遊技球を取込む取込口と、
    前記取り込んだ遊技球が通過可能であると共に前記遊技球の通過に基づいて決定される第1獲得利得の利得態様に係る選択率が各々異なる第1所定領域と第2所定領域と、
    前記遊技球を第1所定領域或いは第2所定領域に振り分ける第1振分手段と、
    第1所定領域或いは第2所定領域に振り分けられた遊技球が通過可能であると共に前記遊技球の通過に基づいて決定される第2獲得利得の利得態様に係る選択率が各々異なる第3所定領域と第4所定領域と、
    前記第1所定領域或いは第2所定領域に振り分けられた遊技球を第3所定領域或いは第4所定領域に振り分ける第2振分手段と、を具備してなり、
    前記条件装置が作動した後で前記第1所定領域或いは第2所定領域を通過した遊技球が前記第3所定領域或いは第4所定領域を通過したときに前記役物連続作動装置を作動させる役物連続作動手段を備え、
    前記大当り遊技状態は、前記所定利益の異なる複数種類の大当り遊技状態を備え、
    前記有利遊技状態は、前記所定期間の異なる複数種類の有利遊技状態を備え、
    前記第1獲得利得は前記大当り遊技状態或いは前記有利遊技状態の内の一方の遊技状態であるとき、前記第2獲得利得は他方の遊技状態であって、
    前記大当り遊技制御手段は、前記複数種類の大当り遊技状態の内の何れかを選択し、
    前記有利遊技状態制御手段は、前記複数種類の有利遊技状態の内の何れかを選択し、
    前記主制御手段は、
    前記大当り遊技制御手段による選択と前記有利遊技状態選択手段による選択の内の一方の選択を前記遊技球が第1所定領域或いは第2所定領域の何れを通過したかに基づいて実行し、他方の選択を前記遊技球が第3所定領域或いは第4所定領域の何れを通過したかに基づいて実行する、ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記第2振分手段は、
    前記第1振分手段が第1所定領域に遊技球を振り分けるときと第2所定領域に遊技球を振り分けるときの各々の状態において、遊技球を第3所定領域に振り分ける状態と第4所定領域に振り分ける状態に変化する、ことを特徴とする弾球遊技機。
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