JP6063761B2 - 磁気分離撹拌装置および自動分析装置 - Google Patents

磁気分離撹拌装置および自動分析装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動分析装置において、磁性成分と非磁性成分を含む溶液から磁性成分を分離させ、洗浄後に撹拌する磁気分離撹拌装置に関し、特に、磁気分離のための強磁性体の配置に関するものである。
免疫反応を利用して血液や尿などの検体中の特定成分を自動で分析する自動分析装置が知られている。この免疫反応を利用した免疫分析法では、抗原抗体反応により測定対象成分と標識物質を結合させ、標識物質から得られる、例えば、発光、吸光などの信号により、当該物質の定量や定性を行う。
この際、過剰に加えられた標識物質を除去するために、対象物質と結合していない標識物質を除去するB/F(Bound/Free)分離という操作が行われる。
自動分析装置では、B/F分離を自動的に行うために磁性粒子を使用した方法が広く採られている。
磁性粒子を使用したB/F分離では、測定対象物質と標識物質が結合した免疫複合体にさらに磁性粒子を結合させ、磁石で磁性粒子を吸着させるなどしてB/F分離を行う。
B/F分離した状態で溶液を置換するなどして過剰な標識物質を反応液から除去している。この方法は自動化に向いているため、自動分析装置で広く用いられている。
このB/F分離は、検体の検出時や、検体の前処理等に用いられる。前処理ではB/F分離状態で反応容器内の液置換を行い、反応液の洗浄を行う。
特開2009−58319号公報(特許文献1)には、B/F分離を行う機構を備えた自動分析装置が開示されている。
特許文献1では、反応容器を回転させることで磁力と遠心力を利用して効果的なB/F分離を実現している。
特開2009−58319号公報
B/F分離を用いた反応液の洗浄効率を上げるには、複数回の反応液置換を設けることが有効な手法であり、さらには、液置換と液置換の間に再分散や反応液の撹拌を設けることが望ましいとされている。
従来の反応液の液置換による洗浄行程では、磁気分離部にて磁気吸着状態で液置換を行い、再分散が必要な場合には磁気分離部から容器を取り出す、もしくは磁場の状態を可変できる磁気分離機であることが必要であった。
また、反応液の撹拌等が必要な場合には磁気分離部とは別に反応液撹拌機構を有する必要があった。
このような場合、反応液を含んだ容器の移動が必要となるため、反応液置換後に撹拌を行うことは、自動分析装置のスループットに大きな影響を及ぼしていた。
そこで、本発明の目的は、磁気分離部と撹拌部を一体化することにより、磁性粒子等を含んだ反応液の洗浄および撹拌を行う際、容器の移動を行うことなく磁気分離、再分散、および撹拌を行い、スループットを向上させ、洗浄効率を向上させることのできる磁気分離撹拌装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
すなわち、代表的なものの概要は、磁性成分および非磁性成分を含む反応液の磁気分離および撹拌を行う磁気分離撹拌装置であって、反応液を格納する反応容器と、反応容器を保持し、反応容器を回転させる回転部材と、回転部材を回転駆動する駆動部と、回転部材に配置され、回転部材が停止しているときは、反応容器に接近する位置に移動し、回転部材が回転しているときは、回転部材の回転による遠心力を受け、反応容器から離れる位置に移動する磁性体と、を備えたものである。
また、試料と試薬を反応容器内で混合撹拌し、反応させて得られる反応液の光学的特性を測定する自動分析装置であって、試料を分注する検体分注ノズルと、試薬を分注する試薬分注ノズルと、反応液の光学的特性を測定する反応検出部と、反応液の磁気分離および撹拌を行う磁気分離撹拌装置と、を備え、磁気分離撹拌装置は、反応容器を保持し、反応容器を回転させる回転部材と、回転部材を回転駆動する駆動部と、回転部材に配置され、回転部材が停止しているときは、反応容器に接近する位置に移動し、回転部材が回転しているときは、回転部材の回転による遠心力を受け、反応容器から離れる位置に移動する磁性体と、を有するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、容器の移動を行うことなく、反応液の磁気分離、再分散、撹拌を行うことが可能となり、スループットを向上させることができる。
また、複数回の液置換を行う場合においても、容器の移動を行うことなく、液置換の間に再分散および撹拌が可能となり、効果的な反応液洗浄も行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置を有する自動分析装置の構成を示す構成図である。 本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の構成を示す構成図である。 (a)、(b)は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の動作を示す図である。 (a)、(b)は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の空洞に傾きを設けた構成を示す構成図である。 (a)、(b)は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体にばねを接続した構成を示す図である。 (a)〜(d)は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体とは別に固定磁性体を設けた構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の容器を保持する容器保持部および回転制御機構を備えた構成を示す構成図である。 (a)、(b)は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体に十分な質量をもった物質を結合させた構成を示す構成例である。 本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の固定磁性体を1つにした構成を示す構成例である。 本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の空洞に逆の傾きを設けた構成を示す構成図である。 本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体の内側にばねを接続した構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<磁気分離撹拌装置を有する自動分析装置の構成および動作>
図1により、本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置を有する自動分析装置の構成および動作について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置を有する自動分析装置の構成を示す構成図である。
図1において、自動分析装置は主に、磁気分離撹拌装置11、試薬架設部101、インキュベータ102、試薬分注ノズル103、反応検出部104、反応液をインキュベータ102から反応検出部104に輸送するシッパ105、検体分注ノズル106、使い捨て容器107、検体分注用チップ108、使い捨ての反応容器(以下、容器と呼ぶ)107をインキュベータ102から磁気分離撹拌装置11に輸送するグリッパ109、容器107と検体分注用チップ108の搬送機構111、試薬撹拌機構112、撹拌棒洗浄機構113、および試薬分注ノズル洗浄機構114から構成されている。
自動分析装置の基本的動作は、始めに容器ホルダ121に設置された容器107が搬送機構111によりインキュベータ102上に設置される。検体は試験管等の検体容器117に入れられており、検体搬送ラック118に載せられて検体吸引場所まで運ばれる。
検体分注用チップホルダ110に設置された検体分注用チップ108は、搬送機構111によりチップ装着場所119に運ばれる。
ここで検体分注ノズル106の先端に検体分注用チップ108が装着され、検体分注用チップ108を装着した検体分注ノズル106により検体が吸引され、検体分注場所120でインキュベータ102上の容器107に吐出される。検体分注後の検体分注用チップ108は図示されていない廃棄箱に廃棄される。
試薬架設部101には、複数の試薬容器115が設置されている。試薬分注ノズル103は回転と上下移動が可能であり、試薬分注ノズル103の先端を所定の試薬容器内の試薬に浸漬して、所定量の試薬を吸引する。
次いで、試薬分注ノズル103は上昇した後に、インキュベータ102の所定位置の上方に回転移動して、容器107に試薬を吐出する。
インキュベータ102上で所定の時間反応させた後、グリッパ109により、容器107は磁気分離撹拌装置11に移動される。
磁気分離撹拌装置11により反応液の磁気分離やノズル部122による洗浄が行われた後は、再びグリッパ109により容器107は磁気分離撹拌装置11からインキュベータ102へ移送される。
さらに、インキュベータ102上で所定の時間反応させた後、シッパ105により反応液を反応検出部104に輸送して、反応液からの信号の検出がなされる。
また、シッパ105は、あらかじめ決められた動作指示に従い、反応液の他に緩衝液と検出流路洗浄溶液をそれぞれ吸引する。試薬分注後の試薬分注ノズル103は試薬分注ノズル洗浄機構114により洗浄される。
また試薬撹拌後の撹拌棒は撹拌棒洗浄機構113により洗浄される。
<磁気分離撹拌装置の構成および基本動作>
次に、図2により、本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の構成および基本動作について説明する。図2は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の構成を示す構成図である。
図2において、磁気分離撹拌装置11は、回転部材であるベース15と、当該ベース15を回転させる駆動部である駆動手段16と、先端にノズル17が取り付けられ、ベース15に設置された容器107内の液体の吸引および液体の吐出を行うノズル部122とから構成されている。
ベース15は、1つ以上の磁性体である強磁性体12、強磁性体12が可動できる空洞13、および容器107が設置できる容器設置部14からなる。
グリッパ109により移送された容器107は磁気分離撹拌装置11のベース15上に設置される。
容器107内の反応液は、ベース15に備えられた強磁性体12により磁気分離される。反応液の磁性成分が磁気分離された後、ノズル部122により非磁性成分を吸引し、その後洗浄液を容器107内に分注することにより反応液の洗浄を行う。
反応液の洗浄後には反応液の撹拌を行うため、駆動手段16によりベース15を回転させる。ベース15が回転することにより強磁性体12は遠心力を受け、ベース15の外周側に移動する。
<磁気分離撹拌装置の動作>
次に、図3により、本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の動作について説明する。図3は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の動作を示す図であり、図3(a)はベース15の回転を停止させている状態で液置換時の様子、図3(b)はベース15を回転させている状態で撹拌時の様子を示している。
図3(b)に示すように、ベース15を回転させることにより、強磁性体12が外周側に移動し、容器107付近の磁場が変化し、容器107内の反応液は再分散される。
さらに、容器107が設置されているベース15が回転することで、容器107が回転するため、反応液が撹拌される。
撹拌終了後は、駆動手段16によるベース15の回転を止めることで、例えば、強磁性体12同士の磁力からなる引力により強磁性体は内周側に戻る。複数回の反応液洗浄を行う場合には上記内容を繰り返す。
以上の構成によれば、容器107を移動させることなく、1つの駆動手段16により反応液の磁気分離、再分散、撹拌を行うことが可能となる。
また、駆動手段16を制御すれば、ベース15の回転数を制御することが可能となる。磁気分離時において、強磁性体12が初期位置から動かない程度の遠心力が生じる回転数で駆動手段16を制御してベース15を駆動させることで、磁気分離状態を維持したまま、反応容器内の液体に遠心力を与えることが可能となり、より効率的な磁気分離を行うことができる。
<磁気分離撹拌装置の他の構成>
図4〜図7により、本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の他の構成について説明する。図4は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の空洞に傾きを設けた構成を示す構成図、図5は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体にばねを接続した構成を示す図である。
図4(a)、図5(a)はベース15の回転を停止させている状態で液置換時の様子、図4(b)、図5(b)はベース15を回転させている状態で撹拌時の様子を示している。
図6は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体とは別に固定磁性体を設けた構成を示す図である。
図6(a)はベース15の回転を停止させている状態で液置換時の様子、図6(b)はベース15を回転させている状態で撹拌時の様子、図6(c)はベース15の回転を停止させ強磁性体12を外周側に維持した状態の様子、図6(d)は積極的に内周側へ強磁性体12を戻した状態の様子を示している。
図7は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の容器を保持する容器保持部および回転制御機構を備えた構成を示す構成図である。
図3に示す例では、駆動手段16により、外周側に移動された強磁性体12は磁力からなる引力により、内周側に戻っていたが、磁力による引力が無視できる距離まで強磁性体12を容器から引き離したい場合や、強磁性体12の磁力が不十分で、磁力だけでは内周側に戻れない場合においては、磁気的エネルギーだけでなく、位置エネルギーやばねのエネルギーなどの力学的エネルギーを利用した構成が考えられる。
図4は空洞13に傾きを設けている例である。図4に示す構成によれば、再分散・撹拌時は遠心力により強磁性体12は外周側に位置し、撹拌終了後、つまり回転の停止後は遠心力を失い、強磁性体は空洞13の傾きにより、内周側に戻る。
これにより、強磁性体12の磁力が不十分で、磁力だけでは内周側に戻れない場合においても、強磁性体12を内周側に戻すことが可能となる。
図5は、移動補助部材であるばね51のように変位に対して復元力をもつ構造物を強磁性体12に接続した例である。図5に示す構成によれば、再分散・撹拌時は遠心力により強磁性体12は外周側に位置し、撹拌終了後、つまり回転の停止後は、強磁性体12は遠心力を失い、ばね51による復元力で、内周側に戻る。
磁気分離撹拌装置を搭載した例として挙げている自動分析装置を始め、多くの場合、撹拌終了後に容器107を移動する際、容器107は回転していないことが望ましい。
上記に示した例では、撹拌終了後、強磁性体12が受ける遠心力が小さくなる、もしくは遠心力を失うと同時に内周側への移動が始まることになる。つまり、容器107が回転していないときは強磁性体による磁気分離が行われることになる。
短時間での強磁性体による影響は少ないが、撹拌後の状態で容器107を移動させる場合には、容器107が回転しない状態で強磁性体12を外周側に維持する必要がある。
図6は回転するベース15内に設置された強磁性体12とは別の移動補助部材である固定磁性体61を備えることで、外周側に強磁性体を保持することが可能な例である。
図6(a)は磁気分離時の状態である。ベース15を回転させることで強磁性体12に遠心力が生じ、強磁性体12は外周側へ移動し、再分散と同時に撹拌が行われる。図6(b)はこの撹拌時の様子を示している。
撹拌終了後、図6(c)に示すように、強磁性体12と、固定磁性体61に磁気的引力が生じるような配置で回転を停止すれば、強磁性体12は内周側へ戻ることなく外周側に維持される。
この状態であれば、再磁気分離を生じることなく容器の移動等を行うことが可能である。ベース15に検出用の窓などを設けていれば、透過光や散乱光等の測定を行うことも可能である。
また、強磁性体12を再度内周側へ戻したいときは、磁気的引力が働かない停止位置まで回転させるか、図6(d)に示すように、停止位置によっては、固定磁性体61により、磁気的斥力が得られる構成であれば、ベース15を回転させることで積極的に内周側へ強磁性体12を戻すことが可能である。
上記に示す例では、容器107は、ベース15が回転すると、ベースと共に回転しているが、ベース15とは別に設けた、容器保持部と回転制御機構を備えることにより、容器107の回転のみを停止させることもできる。
図7は強磁性体を外周側に維持する機構を設けるのではなく、ベース15とは別に設けた、回転方向制御部である容器保持部71および回転制御機構72を備えた例である。
図7に示すように、容器保持部71はベース15に固定されていないが、ベース15の回転に伴い、ベース15と容器保持部71の接触面に生じる摩擦力を受けることで従動的に回転する。
回転制御機構72は、容器保持部71に備えられた制御棒を、一方向のみに通過させる機能を有する。図7に示す構成では、ベース15が反時計回りに回転した場合には、制御棒を有した容器保持部71は、ベース15と共に反時計回りに回転をするが、時計回りに回転した場合には、制御棒を備えた容器保持部71は、回転制御機構72によりその回転を阻止され、ベース15のみが回転することになる。
図7に示す構成によれば、反時計回りのときには、ベース15と容器保持部71が共に回転するため、反応液の再分散および撹拌が行われる。
一方、時計回りのときには、強磁性体12は遠心力を受け、外周側に移動することになり、反応液の再分散は行われるが、容器107の回転は行われないため、容器107の移動などを行うことが可能となり、回転方向により再分散のみを行う場合と、再分散および撹拌を行う場合を使い分けることが出来る。
<磁気分離撹拌装置の変形例>
次に、図8〜図11により、本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の変形例について説明する。図8は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体に十分な質量をもった物質を結合させた構成を示す構成例である。
図8(a)は磁気分離時の様子を示しており、図8(b)は撹拌時の様子を示している。
図9は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の固定磁性体を1つにした構成を示す構成図、図10は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の空洞に逆の傾きを設けた構成を示す構成図、図11は本発明の一実施の形態に係る磁気分離撹拌装置の強磁性体の内側にばねを接続した構成を示す構成図である。
まず、十分な磁力を有した強磁性体12において、ベース15の回転から得られる遠心力が不十分な場合、強磁性体12に十分な質量をもった物質を結合することで、得られる遠心力を増幅させることもできる。
図8は強磁性体12a、12bに、質量を有するウエイト81を結合させた例である。
ウエイトの材質については、磁場に影響を及ぼさない非磁性体や軟磁性体などの材質であることが望ましい。
図8に示す例では、ウエイト81の重さにより、遠心力がより働くようになり、十分な磁力を有した強磁性体12a、12bおいて、ベース15の回転から得られる遠心力が不十分な場合であっても、ウエイト81の遠心力により、外周側に移動させることが可能となる。
また、以上の説明では、駆動手段16による回転軸と、ベース15の回転軸を一致させた例により説明を行ったが、本実施の形態はこれに限定されず、例えば、図8に示すようにに、容器107が、容器107の中心軸83とは異なる回転軸82で回転を行い、容器107内の液体の撹拌効率を上げる構造としてもよい。
また、図8に示すような回転軸82が傾いている構成によれば、強磁性体12bに生じる遠心力は、回転軸82と反応容器の中心軸83が一致しているときよりも大きくなる。
一方、強磁性体12aに働く遠心力は回転軸82と反応容器の中心軸83が一致しているときよりも小さくなる。
ベース15が回転すると、強磁性体12bに生じる遠心力は比較的大きいため、外周側へ移動する。その結果、強磁性体12同士の距離が離れ、磁気的引力が弱くなる。
そのため、回転軸82に近い強磁性体12aは比較的小さな遠心力でも外周側へ移動させることが可能になる。
このように、回転軸82と容器107の中心軸83を敢えて一致させないことで、同じ回転数でも、少なくとも1つの強磁性体は、より大きな遠心力を得ることが可能である。
さらに、回転軸82が傾いていることにより、回転時に容器107が動くため、撹拌の効率を上げることが可能である。
また、以上の説明では、強磁性体12を2個用いた例により説明したが、本実施の形態は強磁性体の数に限定されず、ベース15に内蔵される強磁性体は1つでもよく、また2個以上であってもよい。
また、ベース15に設けられる空洞13は強磁性体12の数によって決定されることは明らかであろう。
一方、図6に示すように、固定磁性体61を設けた場合、固定磁性体61の数はベース15にある強磁性体12の数によらず、少なくとも1つ以上あれば、上記機能を有することは言うまでもない。
例えば、図9に示すように、強磁性体12の磁極方向がベースの中心方向に向くように強磁性体12を配置し、1つの固定磁性体91の磁極方向を強磁性体12に垂直方向に置いた場合、外周側に位置している強磁性体12を固定磁性体91に近づける回転方向により、磁気的引力が発生する回転方向と、磁気的斥力が発生する回転方向を1つの固定磁性体で実現させることも可能である。
また、図4に示す例では、空洞13の傾斜を強磁性体12が中心側へ戻るような構成としたが、複数個の強磁性体12が配置された場合の磁気的引力が、ベース15の回転から得られる遠心力に比べて大きい場合、空洞13の傾斜を、図10に示すように、強磁性体12が中心から離れる方向へ移動できるように補助する方向へ力が働くように配置してもよい。
また、図5に示す例では、ばね51を強磁性体12が中心側へ戻るような構成としたが、複数個の強磁性体12が配置された場合の磁気的引力が、ベース15の回転から得られる遠心力に比べて大きい場合、ばね51を、図11に示すように、強磁性体12が中心から離れる方向へ移動できるように補助する方向へ力が働くように配置してもよい。
また、本実施の形態では、ベース15中心部より放射状に空洞を設け、強磁性体12の位置を内周側や外周側に移動させるといった表現を用いたが、本実施の形態は放射状に限らず、遠心力により容器107と強磁性体12の距離が変わるような構成であればよく、空洞13に限らず、溝のようなガイドなどで、強磁性体12を移動自在に保持する構成であればよい。
また、強磁性体12が遠心力を受け、空洞13を移動する際は、比較的高速で移動することになる。外周側へ移動した際の衝撃を和らげるため、空洞13に緩衝材のようなものを設けてもよい。
または、空洞13を液体で満たすなどの方法も効果的であり、液体の粘度をもって強磁性体12の移動速度を調整することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
11…磁気分離撹拌装置、12…強磁性体、13…空洞、14…容器設置部、15…ベース、16…駆動手段、17…ノズル、51…ばね、61…固定磁性体、71…容器保持部、72…回転制御機構、81…ウエイト、82…回転軸、83…中心軸、91…固定磁性体、101…試薬架設部、102…インキュベータ、103…試薬分注ノズル、104…反応検出部、105…シッパ、106…検体分注ノズル、107…反応容器、108…検体分注用チップ、109…グリッパ、111…搬送機構、112…試薬撹拌機構、113…撹拌棒洗浄機構、114…試薬分注ノズル洗浄機構、115…試薬容器、117…検体容器、118…検体搬送ラック、119…チップ装着場所、120…検体分注場所、121…容器ホルダ、122…ノズル部。

Claims (13)

  1. 磁性成分および非磁性成分を含む反応液の磁気分離および撹拌を行う磁気分離撹拌装置であって、
    前記反応液を格納する反応容器と、
    前記反応容器を保持する反応容器設置部と前記反応容器設置部に接近した位置から遠心力の作用する方向に延伸して設けられた空洞とを有し、前記反応容器設置部に設置された前記反応容器を回転させる回転部材と、
    前記回転部材を回転駆動する駆動部と、
    前記回転部材内に設けられた前記空洞内に、前記反応容器設置部に接近した位置に移動させる駆動力が作用するように移動自在に配置され、前記回転部材の回転により受ける遠心力が前記駆動力を上回ったときに前記反応容器から離れる位置に移動する磁性体と、
    を備えた、磁気分離撹拌装置。
  2. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記回転部材が停止しているときに、前記磁性体を前記反応容器に接近する位置に移動させる移動補助部材を備えた、磁気分離撹拌装置。
  3. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記回転部材が回転しているときに、前記磁性体を前記反応容器から離れた位置に移動させる移動補助部材を備えた、磁気分離撹拌装置。
  4. 請求項2または3に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記移動補助部材は、前記磁性体に接続されたばね、または前記回転部材の外周部に配置され、前記回転部材の回転では移動しない固定磁性体である、磁気分離撹拌装置。
  5. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記磁性体は、前記反応容器が回転した後に停止したときは、前記反応容器から離れた位置を維持する、磁気分離撹拌装置。
  6. 請求項5に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記回転部材の外周部に配置され、前記回転部材の回転では移動しない固定磁性体を備え、
    前記磁性体は、前記固定磁性体により、前記反応容器から離れた位置を維持する、磁気分離撹拌装置。
  7. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記反応容器の回転を一方向にしか回転しないように制御する回転方向制御部を備え、
    前記駆動部は、前記回転部材の回転により前記反応容器を回転させるときと、前記回転部材のみを回転させるときで、前記回転部材の回転方向を変更する、磁気分離撹拌装置。
  8. 請求項に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記空洞は、前記回転部材の水平方向に対して、斜めに配置される、磁気分離撹拌装置。
  9. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記磁性体に接続され、前記回転部材の回転による遠心力を増幅させる非磁性体または軟磁性体を備えた、磁気分離撹拌装置。
  10. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記駆動部は、前記回転部材の回転軸を、前記反応容器の中心軸に対して、ずらして回転させる、磁気分離撹拌装置。
  11. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記磁性体は前記回転部材に2個以上配置され、
    前記磁性体は、前記反応容器に対しては、同等の距離に位置するが、前記回転部材の回転軸のずれに基づいて、前記磁性体の配置場所により異なる前記遠心力を受ける位置に配置され、前記反応容器から離れる位置に移動するタイミングが異なる、磁気分離撹拌装置。
  12. 請求項1に記載の磁気分離撹拌装置において、
    前記駆動部は、前記磁気分離時に、前記磁性体にかかる前記遠心力が弱く、前記磁性体が、前記反応容器に接近する位置を維持する回転数で前記回転部材を回転させる、磁気分離撹拌装置。
  13. 試料と試薬を反応容器内で混合撹拌し、反応させて得られる反応液の光学的特性を測定する自動分析装置であって、
    前記試料を分注する検体分注ノズルと、
    前記試薬を分注する試薬分注ノズルと、
    前記反応液の光学的特性を測定する反応検出部と、
    前記反応液の磁気分離および撹拌を行う磁気分離撹拌装置と、
    を備え、
    前記磁気分離撹拌装置は、
    前記反応容器を保持する反応容器設置部と前記反応容器設置部に接近した位置から遠心力の作用する方向に延伸して設けられた空洞とを有し、前記反応容器設置部に設置された前記反応容器を回転させる回転部材と、
    前記回転部材を回転駆動する駆動部と、
    前記回転部材内に設けられた前記空洞内に、前記反応容器設置部に接近した位置に移動させる駆動力が作用するように移動自在に配置され、前記回転部材の回転により受ける遠心力が前記駆動力を上回ったときに前記反応容器から離れる位置に移動する磁性体と、
    を有する、自動分析装置。
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