JP6063271B2 - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6063271B2 JP6063271B2 JP2013012925A JP2013012925A JP6063271B2 JP 6063271 B2 JP6063271 B2 JP 6063271B2 JP 2013012925 A JP2013012925 A JP 2013012925A JP 2013012925 A JP2013012925 A JP 2013012925A JP 6063271 B2 JP6063271 B2 JP 6063271B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- colored
- absorbent
- absorbent article
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000002745 absorbent Effects 0.000 title claims description 95
- 239000002250 absorbent Substances 0.000 title claims description 95
- 239000004831 Hot glue Substances 0.000 claims description 57
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims description 16
- 230000003187 abdominal effect Effects 0.000 claims description 10
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 claims description 6
- 230000008602 contraction Effects 0.000 claims description 6
- 238000005304 joining Methods 0.000 claims description 3
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims description 3
- 210000002784 stomach Anatomy 0.000 claims description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 38
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 25
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 23
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 23
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 17
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 15
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 14
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 description 10
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 9
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 9
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 8
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 7
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 7
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 6
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 6
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 5
- 238000013461 design Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 4
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 description 3
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 3
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 3
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 3
- 239000005871 repellent Substances 0.000 description 3
- 230000003595 spectral effect Effects 0.000 description 3
- 206010012374 Depressed mood Diseases 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 239000012153 distilled water Substances 0.000 description 2
- 239000000975 dye Substances 0.000 description 2
- 239000012943 hotmelt Substances 0.000 description 2
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 description 2
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 2
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 2
- 239000004094 surface-active agent Substances 0.000 description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229920000089 Cyclic olefin copolymer Polymers 0.000 description 1
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 description 1
- 241000282412 Homo Species 0.000 description 1
- 239000005062 Polybutadiene Substances 0.000 description 1
- 210000001124 body fluid Anatomy 0.000 description 1
- 239000010839 body fluid Substances 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 238000004040 coloring Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 210000004177 elastic tissue Anatomy 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- CGPRUXZTHGTMKW-UHFFFAOYSA-N ethene;ethyl prop-2-enoate Chemical group C=C.CCOC(=O)C=C CGPRUXZTHGTMKW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 description 1
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 229920002857 polybutadiene Polymers 0.000 description 1
- 229920001195 polyisoprene Polymers 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 1
- 210000002700 urine Anatomy 0.000 description 1
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図1,図2に示すように、着用時に着用者の肌側に配される肌対向シート2、着用者の肌側とは反対側に配される液難透過性の裏面シート3、及びこれらシート間に配された吸収体4を備え、着用者の腹側に位置する腹側部A、背側に位置する背側部B及び腹側部Aと背側部Bとの間に配される股下部Cに区分された縦長の吸収性本体5を有する、所謂、展開型の使い捨ておむつである。おむつ1Aは、図1に示すように、おむつ1Aの縦方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。尚、各図に示す「Y方向」は、中心線CLに平行な方向であり、おむつの縦方向と同じ方向でもある。また各図に示す「X方向」は、中心線CLに直交する方向であり、おむつの横方向と同じ方向でもある。
また、本明細書において、「肌対向面」とは、吸収性本体5などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、吸収性本体5などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
以下、おむつ1Aの吸収性本体5について詳述する。吸収性本体5は、図1に示すように、展開して伸長した状態において縦方向(Y方向)に長い矩形状であり、展開して伸長した状態において、腹側部A、背側部B及び股下部Cは、吸収性本体5の縦方向(Y方向)の全長を略3等分するように区分したときの各領域である。吸収性本体5は、図2に示すように、おむつ1Aの内面をなす表面シート21と、おむつ1Aの外面をなす裏面シート3と、これらのシート21,3間に介在された縦方向(Y方向)に長い液保持性の吸収体4とを有している。裏面シート3は、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、樹脂フィルム31と不織布32との積層体からなり、樹脂フィルム31の非肌当接面に不織布32を配して形成されている。吸収体4は、おむつ1Aにおいては、図2に示すように、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コア41を、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシート42で被覆して形成されている。吸収性コア41は、おむつ1Aにおいては、縦方向(Y方向)に長く形成されており、股下部Cにおいて、両側部が内側に括れた形状となっている。
色差を計算する場合にはJIS−Z−8729に規定する「L*a*b*表色系」におけるΔE*値を用いる。ここで、ΔE*は、下記式(1)で求められる値である。ΔE*値(
色差値)は、大きければ大きいほど色の違いを認識できることを意味する。
ΔE*=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2・・・(1)
(ΔL*、Δa*、Δb*は、2色間のL*値、a*値、b*値の差である。例えばΔL
*は、ΔL*=L* 2−L* 1により計算される。)
したがって、人が十分に視覚で認識できる色差としては、ΔE*値(色差値)が8以上
であることが好ましい。
「L*a*b*表色系」では、L*は明るさを、a*、b*は色の方向を示しており、a*は略赤方向、−a*は略緑方向、b*は略黄色方向、−b*は略青方向を示している。これらの値は、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)を用いて、肌対向シート2上から着色図形8と着色図形8の周囲の領域の色差を測定して得ることができる。
簡易型分光色差計NF333による計測方法においては、ステープラータイプにてφ8mmのND120センサーを取り付けて計測する。
即ち、異なる色としては、ΔE*値が8以上であることが好ましい。上述した日本電色工
業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)を用いて、着色された肌対向シート2又はコアラップシート42と、着色図形8との色差をそれぞれ直接測定して得ることができる。
そして、「補色の関係にある」とは、色相を体系的に順序立てて円環に表現した色相環において、その色と正反対(180°)に位置する関係の色との関係にあることを意味し、例えば、赤色と緑色、橙色と青色、黄色と紫色との関係が挙げられる。
以上のように、反対色は色相環においてやや広い範囲の色を示すのに対し、補色は色相環において相対する色を直接示す。
肌対向シート2の表面シート21、及び裏面シート3としては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート3を構成する樹脂フィルム31としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、裏面シート3を構成する不織布32としては、液不透過性又は撥水性の不織布等を用いることができる。立体ギャザーやレッグギャザーを形成する肌対向シート2のサイドシート22としては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。立体ギャザー形成用の弾性部材52、レッグギャザー形成用の弾性部材53としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
また、パネル材7aとしては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる、例えば、液不透過性の不織布等を用いることができる。
おむつ1Aは、一対のサイドフラップ部51,51それぞれが、図3に示す網目状パターンのホットメルト接着剤9によって、着色図形8が印刷された領域を含む、肌対向シート2のサイドシート22と裏面シート3とが接合されて形成されているので、裏面シート3が透明化し易く、図1に示すように、着色図形8が肌対向シート2のサイドシート22を介して視認可能となっている。このような使い捨ておむつ1Aは、展開状態の吸収性本体5を肌対向シート2側から外観視して、一対のサイドフラップ部51,51それぞれの股下部Cに、着色図形8がサイドシート22を介して視認し易い。視認可能な一対の着色図形8を目印にして、おむつ1Aを着用者の下に敷けば、おむつ1Aの適切な位置で着用することができる。また、図3に示す網目状パターンのホットメルト接着剤9によって接合されているので、通気性も良好である。
第2実施形態の使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」ともいう)については、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
おむつ1Bの効果については、おむつ1Aの効果と同様であり、おむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
<1>
着用時に着用者の肌側に配される肌対向シート、着用者の肌側とは反対側に配される液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された吸収体を備え、着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部及び該腹側部と該背側部との間に配される股下部に区分された縦長の吸収性本体を具備する吸収性物品であって、前記吸収性本体は、前記腹側部から前記背側部に亘って、前記吸収体の縦方向に沿う両側縁それぞれから横方向外方側に延出する一対のサイドフラップ部を有しており、前記一対のサイドフラップ部それぞれの前記股下部において、前記裏面シートに着色図形が印刷されており、
前記一対のサイドフラップ部それぞれは、少なくとも前記着色図形が印刷された領域において、前記肌対向シートと前記裏面シートとが網目状パターンのホットメルト接着剤により接合されて形成されており、前記着色図形が前記肌対向シートを介して視認可能となっている吸収性物品。
前記網目状パターンは、塗工された複数の曲線状のホットメルト接着剤が互いに不規則に交差したパターンであり、複数の前記曲線状のホットメルト接着剤それぞれの直径は何れも100μm以下であり、該曲線状のホットメルト接着剤は、前記吸収性物品の横方向に平行に延びる1mmの仮想線を設けた場合に、該仮想線に対して5本以上交差している前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記着色図形は、前記裏面シートの非肌対向面側に印刷されている前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記着色図形は横方向に長い矩形状である前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
肌対向面側から視認して、前記着色図形が着色図形の周囲の領域に対して色差を有し、ΔE*値(色差値)が8以上である前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>(対応段落[0026])
前記ホットメルト接着剤の網目状パターンは、複数前記曲線状のホットメルト接着剤それぞれの直径が、10μm以上50μm以下である前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記ホットメルト接着剤の網目状パターンは、前記吸収性物品の横方向に平行に延びる1mmの仮想線を設けた場合に、該仮想線に対して、10本以上15本以下交差している前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
複数の前記曲線状のホットメルト接着剤は、その端部どうしがそれぞれが独立して別々に形成され、互いに不規則に交差したパターンで塗工されてランダムな網目状パターンを形成している前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記ホットメルト接着剤の網目状パターンは、スロットスプレー方式、カーテンスプレー方式何れかの方法で塗工された前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
前記着色図形の印刷には、油性のインクを用い、該油性のインクは染料や顔料、有機溶剤や油系の溶剤、界面活性剤を含有する前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記吸収性本体は、前記肌対向シートである表面シートと前記吸収体との間にサブレイヤーを備え、
前記吸収体は、吸水性ポリマーを保持する吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシートとを有し、
前記肌対向シートである表面シート、前記サブレイヤー、及び前記コアラップシートの少なくとも1枚は着色されており、その色が前記着色図形の色と補色の関係にある前記<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記吸収性物品は使い捨ておむつである前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記一対のサイドフラップ部それぞれには、縦方向に延びるレッグギャザー形成用の弾性部材が伸長状態で配されており、該レッグギャザー形成用の弾性部材は、前記着色図形を縦断するように配されている前記<12>に記載の使い捨ておむつ。
<14>
前記レッグギャザー形成用の弾性部材は透明である前記<13>に記載の使い捨ておむつ。
<15>
前記肌対向シートは、液透過性の表面シートと、該表面シートの縦方向に沿う両側部それぞれの肌対向面側に配される一対のサイドシートとを有し、
前記一対のサイドシートは、それぞれ、縦方向に直線状に延びる固定部を介して前記表面シートの側縁部に固定されており、横方向の内方側の端部に立体ギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該立体ギャザー形成用の弾性部材の収縮力によって、前記固定部を起点に前記内方側の端部が立ち上がるようになっており、
前記着色図形は、前記固定部よりも横方向外方側に配されている前記<12>〜<14>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記サイドシートは、前記サイドフラップの一部を形成する前記<15>に記載の使い捨ておむつ。
<17>
前記吸収性本体の背側部の左右両外方に連設された左右一対の伸縮パネルを有している前記<12>〜<16>の何れか1に記載の使い捨ておむつ。
裏面シートに用いられる、坪量が20g/m2、透湿度が2.6g/100cm2hrである120mm×120mmの樹脂フィルムを用意し、サイドシートに用いられる、坪量が15g/m2である120mm×120mmの撥水性のスパンボンド不織布を肌対向シートとして用意した。フラップ部に相当する前記樹脂フィルムにおけるスパンボンド不織布との重ね合わせ面に、横方向(X方向)に長い矩形状の2cm2の黄色の着色図形を、インクジェット方式で塗工した。着色図形を塗工した後、該樹脂フィルムの重ね合わせ面に、スロットスプレー方式で図6(a)に示すようにホットメルト接着剤を塗工した。該塗工された複数のホットメルト接着剤は、それぞれの直径が平均50μmであり、X方向に平行に延びる1mmの仮想線ILに対して5本以上交差していた。該複数のホットメルト接着剤は、それぞれ、自ら交差する部分を有さず概ね一方向に延びるように曲線状に塗工され、独立して別々に形成されており、ランダムな網目状パターンを形成していた。ホットメルト接着剤6の塗工量(接着剤の固形分換算での塗工量)は6g/m2であった。その後、樹脂フィルムとスパンボンド不織布とを貼り合わせて実施例1の複合シートを作製した。
実施例1で用いた樹脂フィルムとスパンボンド不織布とを用意し、該樹脂フィルムの重ね合わせ面に、実施例1と同様に、着色図形を塗工した。その後、該樹脂フィルムの重ね合わせ面に、スパイラルスプレー方式で図6(b)に示すようにスパイラル状にホットメルト接着剤を塗工した。該塗工されたホットメルト接着剤は、直径が平均500μmであった。ホットメルト接着剤6の塗工量(接着剤の固形分換算での塗工量)は5g/m2であった。その後、樹脂フィルムとスパンボンド不織布とを貼り合わせて比較例1の複合シートを作製した。
実施例1で用いた樹脂フィルムとスパンボンド不織布とを用意し、該樹脂フィルムの重ね合わせ面に、実施例1と同様に、着色図形を塗工した。その後、該樹脂フィルムの重ね合わせ面に、コーター方式で図6(c)に示すようにベタ塗り状にホットメルト接着剤を塗工した。該塗工されたホットメルト接着剤は、その塗工量(接着剤の固形分換算での塗工量)が6g/m2であった。その後、樹脂フィルムとスパンボンド不織布とを貼り合わせて比較例2の複合シートを作製した。
実施例1、比較例1〜2の複合シートに関し、上述した方法に従ってΔE*値(色差値
)について評価し、下記方法に従って保温率について評価した。それらの結果を下記表1に示す。以下に、保温率の測定方法について説明する。
カトーテック株式会社製の精密迅速熱物性測定装置:KES−F7(サーモラボII)を用い、ドライコンタクト法及びウエットコンタクト法による測定を行った。
室温23℃、湿度50%RHの評価環境下で、チャンバー内に設置された熱板の上に、実施例1、比較例1〜2の複合シートを設置し、チャンバー内上方よりファンモーターにて外気を吹き付け、熱移動量が平衡になった際の消費電力量(W)を測定した。熱板としては、KES−F7(サーモラボII)のBT板(面積:10×10cm2、温度:33℃(人の皮膚温度を想定))を使用した。ファンモーターによる外気の吹き付け量は1m/secであった。また、熱板の上に、実施例1、比較例1〜2の複合シートを設置しない条件での消費電力量(W0)を測定した。ドライコンタクト法による保温率は、下記式(2)で求められる値である。ドライコンタクト法により得られた値は、暖かさの指標であり、数値が大きいほど暖かいことを意味する。
保温率(%)={(W0−W)/W0}×100・・・(2)
室温23℃、湿度50%RHの評価環境下で、チャンバー内に設置された熱板の上に、蒸留水に浸した濾紙(ADVANTEC東洋製 製品名:定性濾紙 型式:No.2、大きさ100mm×100mm)を設置すると共に、該濾紙上に、実施例1、比較例1〜2の複合シートを設置し、チャンバー内上方よりファンモーターにて外気を吹き付け、熱移動量が平衡になった際の消費電力量(W)を測定した。熱板としては、KES−F7(サーモラボII)のBT板(面積:10×10cm2、温度:33℃(人の皮膚温度を想定))を使用した。ファンモーターによる外気の吹き付け量は1m/secであった。また、熱板の上に、蒸留水に浸した濾紙を設置するが、実施例1、比較例1〜2の複合シートを設置しない条件での消費電力量(W0)を測定した。ウエットコンタクト法による保温率は、ドライコンタクト法による保温率と同様に、上記式(2)で求められる値である。ウエットコンタクト法により得られた値は、暖かさと蒸れやすさの指標であり、数値が大きいほど暖かく蒸れ易いことを意味する。
よる測定値も低いことがわかった。これは、比較例1の複合シートにおけるホットメルト接着剤の塗工間隔が、実施例1の複合シートにおけるホットメルト接着剤の塗工間隔よりも広いために、樹脂フィルムとスパンボンド不織布との間に空気層を多く含むため、着色図形の視認性が低くなり、ドライコンタクト法及びウエットコンタクト法による保温率も高くなったと考えられる。また、表1に示す結果から明らかなように、実施例1の複合シートは、比較例1の複合シートに比べて、ΔE*値(色差値)が低いが、ウエットコンタ
クト法による測定値が低いことがわかった。これは、比較例2の複合シートにおけるホットメルト接着剤がベタ塗り状に塗工されているため、確かに着色図形の視認性が高くなるが、ベタ塗り状に塗工されたホットメルト接着剤により樹脂フィルムの通気が阻害され、ウエットコンタクト法による保温率が高くなってしまったと考えられる。
以上の結果から、実施例1の複合シートは、ΔE*値(色差値)と、ドライコンタクト
法及びウエットコンタクト法による保温率とのバランスに優れていることがわかった。
従って、実施例1の複合シートを用いて製造される吸収性物品は、ΔE*値(色差値)
と、ドライコンタクト法及びウエットコンタクト法による保温率とのバランスに優れ、適切な位置で着用する為の目印(着色図形)が肌対向シート(サイドシート)を介して視認し易く、通気性も良好となることが期待できる。
2 肌対向シート
21 表面シート
21s 表面シートの側部
21s1 表面シートの側縁部
22 サイドシート
3 裏面シート
31 樹脂フィルム
32 不織布
4 吸収体
41 吸収性コア
42 コアラップシート
5 吸収性本体
5s 吸収性本体の側部
51 サイドフラップ部
52 立体ギャザー形成用の弾性部材
53 レッグギャザー形成用の弾性部材
54 サブレイヤーシート
6 固定部
7a パネル材
7b 伸縮パネル
8 着色図形
9 ホットメルト接着剤
A 腹側部,B 背側部,C 股下部
Claims (7)
- 着用時に着用者の肌側に配される肌対向シート、着用者の肌側とは反対側に配される液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された吸収体を備え、着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部及び該腹側部と該背側部との間に配される股下部に区分された縦長の吸収性本体を具備する吸収性物品であって、
前記吸収性本体は、前記腹側部から前記背側部に亘って、前記吸収体の縦方向に沿う両側縁それぞれから横方向外方側に延出する一対のサイドフラップ部を有しており、
前記一対のサイドフラップ部それぞれの前記股下部において、前記裏面シートに着色図形が印刷されており、
前記一対のサイドフラップ部それぞれは、少なくとも前記着色図形が印刷された領域において、前記肌対向シートと前記裏面シートとが網目状パターンのホットメルト接着剤により接合されて形成されており、
前記着色図形が前記肌対向シートを介して視認可能となっており、
前記網目状パターンは、塗工された複数の曲線状のホットメルト接着剤が互いに不規則に交差したパターンであり、複数の前記曲線状のホットメルト接着剤それぞれの直径は何れも100μm以下であり、該曲線状のホットメルト接着剤は、前記吸収性物品の横方向に平行に延びる1mmの仮想線を設けた場合に、該仮想線に対して5本以上交差している吸収性物品。 - 前記一対のサイドフラップ部それぞれには、縦方向に延びるレッグギャザー形成用の弾性部材が伸長状態で配されており、該レッグギャザー形成用の弾性部材は、前記着色図形を縦断するように配されている請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記レッグギャザー形成用の弾性部材は透明である請求項2に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性本体は、前記肌対向シートである表面シートと前記吸収体との間にサブレイヤーを備え、
前記吸収体は、吸水性ポリマーを保持する吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシートとを有し、
前記肌対向シートである表面シート、前記サブレイヤー、及び前記コアラップシートの少なくとも1枚は着色されており、その色が前記着色図形の色と補色の関係にある請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記肌対向シートは、液透過性の表面シートと、該表面シートの縦方向に沿う両側部それぞれの肌対向面側に配される一対のサイドシートとを有し、
前記一対のサイドシートは、それぞれ、縦方向に直線状に延びる固定部を介して前記表面シートの側縁部に固定されており、横方向の内方側の端部に立体ギャザー形成用の弾性部材が縦方向に伸長状態で配設固定されており、着用時には、該立体ギャザー形成用の弾性部材の収縮力によって、前記固定部を起点に前記内方側の端部が立ち上がるようになっており、
前記着色図形は、前記固定部よりも横方向外方側に配されている請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。 - 前記サイドシートは、前記サイドフラップ部の一部を形成する請求項5記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品が使い捨ておむつである請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013012925A JP6063271B2 (ja) | 2013-01-28 | 2013-01-28 | 吸収性物品 |
TW103200468U TWM486404U (zh) | 2013-01-28 | 2014-01-09 | 吸收性物品 |
CN201420047508.2U CN203749698U (zh) | 2013-01-28 | 2014-01-24 | 吸收性物品 |
RU2014102557/12U RU149399U1 (ru) | 2013-01-28 | 2014-01-27 | Впитывающее изделие |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013012925A JP6063271B2 (ja) | 2013-01-28 | 2013-01-28 | 吸収性物品 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014144050A JP2014144050A (ja) | 2014-08-14 |
JP2014144050A5 JP2014144050A5 (ja) | 2016-01-28 |
JP6063271B2 true JP6063271B2 (ja) | 2017-01-18 |
Family
ID=51245007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013012925A Active JP6063271B2 (ja) | 2013-01-28 | 2013-01-28 | 吸収性物品 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6063271B2 (ja) |
CN (1) | CN203749698U (ja) |
RU (1) | RU149399U1 (ja) |
TW (1) | TWM486404U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3932251A4 (en) * | 2019-02-28 | 2022-03-09 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | IMAGE PROCESSING DEVICE, IMAGE PROCESSING METHOD AND FILM |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6418637B2 (ja) * | 2014-11-18 | 2018-11-07 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収性物品 |
JP6072175B1 (ja) * | 2015-09-07 | 2017-02-01 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP6686256B2 (ja) * | 2015-10-27 | 2020-04-22 | 日本製紙クレシア株式会社 | 吸収性物品 |
JP6220923B1 (ja) * | 2016-06-03 | 2017-10-25 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
MY189793A (en) * | 2017-10-12 | 2022-03-07 | Unicharm Corp | Absorbent article |
JP7423946B2 (ja) * | 2018-09-13 | 2024-01-30 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
JP7195844B2 (ja) * | 2018-09-27 | 2022-12-26 | 大王製紙株式会社 | パッドタイプ吸収性物品 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3910172B2 (ja) * | 2003-12-19 | 2007-04-25 | 花王株式会社 | 複合シート及びその製造方法 |
JP5476166B2 (ja) * | 2010-03-04 | 2014-04-23 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収性物品 |
-
2013
- 2013-01-28 JP JP2013012925A patent/JP6063271B2/ja active Active
-
2014
- 2014-01-09 TW TW103200468U patent/TWM486404U/zh not_active IP Right Cessation
- 2014-01-24 CN CN201420047508.2U patent/CN203749698U/zh not_active Expired - Lifetime
- 2014-01-27 RU RU2014102557/12U patent/RU149399U1/ru active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3932251A4 (en) * | 2019-02-28 | 2022-03-09 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | IMAGE PROCESSING DEVICE, IMAGE PROCESSING METHOD AND FILM |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TWM486404U (zh) | 2014-09-21 |
CN203749698U (zh) | 2014-08-06 |
RU149399U1 (ru) | 2014-12-27 |
JP2014144050A (ja) | 2014-08-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6063271B2 (ja) | 吸収性物品 | |
RU2596950C2 (ru) | Абсорбирующее изделие с уплотненной ножной манжетой | |
JP5407413B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
RU2583768C2 (ru) | Абсорбирующее изделие, содержащее узкий слой из полимерной пленки и накладку, усиливающую непрозрачность и прочность | |
TW201143733A (en) | Disposable wearing article | |
TW201804975A (zh) | 吸收性物品 | |
JP5688271B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP5513874B2 (ja) | 吸収性物品 | |
RU2731745C2 (ru) | Одноразовый подгузник типа трусов | |
WO2008068646A1 (en) | Integral waistband for a disposable absorbent article, an article and a method of forming said article | |
TW201801694A (zh) | 短褲型拋棄式尿布 | |
JP6092370B2 (ja) | 外側カバーアセンブリおよび使い捨て吸収性物品 | |
WO2014171861A1 (en) | Disposable personal care article | |
JP6307380B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP6146763B2 (ja) | 吸収性物品 | |
WO2003086257A1 (en) | Absorbent article with improved inconspicuousness | |
RU2667872C1 (ru) | Впитывающее изделие в виде трусов, такое как подгузник-трусы, гигиенические трусы или урологические трусы | |
JP6016206B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP5936324B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP5888851B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP5693273B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5783738B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2016067627A (ja) | 吸収性物品 | |
JP7347051B2 (ja) | 吸収性物品 | |
WO2020246383A1 (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151202 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151202 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160927 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161216 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6063271 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |