JP6062035B2 - 電線及びコイル - Google Patents

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Description

本発明は、高周波で使用される電線及びコイルに関する。
高周波電流を通電する機器(変圧器、モータ、リアクトル、誘導加熱装置及び磁気ヘッド装置等)の巻線及び給電ケーブルにおいては、通常、導電率の高さや入手性などの理由により、その線材に銅が用いられている。これらの機器においては、その高周波電流により発生した磁界によって導体内に渦電流損が生じ、その結果として交流抵抗(「高周波抵抗」ともいう。)が増大(表皮効果及び近接効果が増大)することとなって発熱及び消費電力増大を引き起こす。
表皮効果及び近接効果の増大を抑止する対策として、一般的には電線の細径化と各素線を絶縁被覆したリッツ線の採用で図られている(例えば、特許文献1〜5参照。)。
しかしながら、先行技術手段では、接続のためのハンダ処理において絶縁皮膜の除去作業が困難であり且つ素線本数が増えるために細径化には限度があることが常識化されている。更に、表皮効果よりも近接効果が圧倒的に支配的な線径においては効果的な抑止対策が見出されておらず、細径化対策により得られる特性には限界があることが常識化されている。なお、特許文献1〜5に対策例が示されているが、いずれもアイデア的なものであり具体性に乏しく、有効な対策とは言えない。
また、銅線よりも体積抵抗率が高い電線は、銅線よりも近接効果損が小さいことを利用して、高周波抵抗が銅線と同等か又は小さくなる特定の周波数の範囲において、銅線よりも体積抵抗率が高い電線を用いることが知られている(例えば、特許文献6参照。)。
また、近接効果による抵抗の定式化が検討されている(例えば、非特許文献1〜2参照。)
特開2009−129550号公報 特開昭62−76216号公報 特開2005−108654号公報 国際公開第2006/046358号 特開2002−150633号公報 国際公開第2012/023378号
C. R. Sullivan, "Computationally Efficient Winding Loss Calculation with Multiple Windings, Arbitrary Waveforms, and Two-Dimensional or Three-Dimensional Field", IEEE Trans. on Power Electronics, vol 16, no 1, pp. 142-150, 2001 C. R. Sullivan, "Aluminum Windings and Other Strategies for High-Frequency Magnetics Design in an Era of High Copper and Energy Costs", IEEE Trans. on Power Electronics, vol 23, issue 4, pp. 2044-2051, 2008
しかしながら、特許文献6においては、交流抵抗が銅線と同等以下となる周波数の範囲が規定されているものの、周波数そのものの値が規定されていない。このため、電線やコイルの設計の際に、使用される周波数において交流抵抗が銅線と同等又はそれより小さくできるかどうかの判定が煩雑であり、電線やコイルの設計が困難な場合がある。
上記課題を鑑み、本発明の目的は、交流抵抗を銅線と同等又は銅線より低減することができ且つ容易に設計可能である電線及びコイル、並びにこの電線を容易に製造することができる電線の製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、銅よりも導電率の低い物質からなる第1層を有する一層構造、又は第1層の周囲に銅からなる第2層が形成された二層構造を有する電線であって、電線の半径が表皮深さよりも小さく、電線が使用される周波数における電線の交流抵抗値が、電線の直流抵抗値に電線全体の断面積と電線の第1層の断面積の比の値を乗じた値と、電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上に規定されている電線が提供される。
本発明の他の態様によれば、銅よりも導電率の低い物質からなる第1層を有する一層構造、又は第1層の周囲に銅からなる第2層が形成された二層構造を有する電線であって、電線の半径が表皮深さよりも小さく、電線が使用される周波数における電線の交流抵抗値が、電線の直流抵抗値に電線全体の断面積と電線の第1層の断面積の比の値を乗じた値と、電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上に規定されている電線を使用したコイルが提供される。
本発明の更に他の態様によれば、電線の製造方法であって、銅よりも導電率の低い物質からなる第1層を有する一層構造、又は第1層の周囲に銅からなる第2層が形成された二層構造の線材を用い、電線の半径が表皮深さよりも小さく、且つ電線が使用される周波数における電線の交流抵抗値が、電線の直流抵抗値に電線全体の断面積と電線の第1層の断面積の比を乗じた値と、電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上となるように設計する電線の製造方法が提供される。
本発明によれば、交流抵抗を銅線と同等又は銅線より低減することができ、且つ容易に設計可能である電線及びコイル、並びにこの電線を容易に製造することができる電線の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電線の一例を示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る表皮深さを説明するためのグラフである。 図3は、電線の表皮効果を説明するための断面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電線の周波数と交流抵抗との関係の計算値を表すグラフである。 図5は、図4の一部を拡大したグラフである。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る電線の周波数と交流抵抗との関係の計算値及び実測値を表すグラフである。 図7は、図6の一部を拡大した実測値を表すグラフである。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る電線の一例を示す断面図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態に係る電線の周波数と交流抵抗との関係の計算値及び実測値を表すグラフである。 図10は、図9の一部を拡大した実測値を表すグラフである。
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
[電線及びコイル]
本発明の第1の実施の形態に係る電線1は、図1に示すように、銅よりも導電率の低い線材からなり、電線1の半径aが表皮深さよりも小さく、電線1が使用される周波数における電線1の交流抵抗値が、電線1の直流抵抗値と、電線1と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上に規定されている。
図2に示すように、導体に交流電流が流れる場合、導体表面における電流密度が最も高くなり、導体表面から導体中心に向かうほど電流密度が指数関数的に小さくなる。これを表皮効果という。このとき、導体表面の電流密度に1/eを乗じた値の電流密度となる深さが「表皮深さ」と定義される。eは、自然対数の底であり、1/eは約0.37である。交流電流の周波数が大きくなるほど導体表面の電流密度は高まり、導体中心の電流密度は低下する。
本発明の第1の実施の形態に係る電線1が使用される周波数は、個々の製品の仕様に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されない。例えば1kHz〜1MHz程度であっても良いし、10kHz〜100kHz程度であっても良い。IH調理器の場合には、20kHz〜100kHz程度であっても良い。日本、米国、欧州及び中国等の商用電源周波数をそのまま使用する製品であれば50Hz〜60Hz程度であっても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る電線1の直径は、0.05mm〜0.6mm程度が望ましいが、特に限定されるものではない。電線1を構成する線材としては、黄銅、リン青銅、ケイ素青銅、銅・ベリリウム合金、及び銅・ニッケル・ケイ素合金等の銅合金が使用可能である。このうち、黄銅は、銅(Cu)及び亜鉛(Zn)を含む合金(Cu−Zn)であり、銅と亜鉛以外の少量の元素が含まれていても良い。ケイ素青銅は、銅、スズ(Sn)及びケイ素(Si)を含む合金(Cu−Sn−Si)であり、銅、スズ及びケイ素以外の少量の元素が含まれていても良い。リン青銅は、銅、スズ及びリン(P)を含む合金(Cu−Sn−P)であり、銅、スズ及びリン以外の少量の元素が含まれていても良い。これらの銅合金線には、スズ、銅又はクロム(Cr)等のメッキ処理がされていても良い。また、電線1は円筒状の他、平角状等の種々の形状を有していても良い。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電線1として、アルミニウム(Al)線の外周に銅(Cu)が一様に被覆された銅クラッドアルミニウム(CCA)線であっても良い。CCA線全体の直径は、0.05mm〜0.6mm程度が望ましいが、特に限定されるものではない。銅層の断面積は、アルミニウム線及び銅層を合わせた電線全体の断面積に対して0より大きく30%以下であり、望ましくは3%〜15%程度、より望ましくは3%〜10%程度、更に望ましくは3%〜5%程度である。銅層の電線全体に対する断面積の比が小さいほど、交流抵抗を低減することができる。アルミニウム線としては、例えば電気用アルミニウム(ECアルミニウム)又はAl−Mg−Si系合金(JIS6000番台)のアルミニウム合金が使用可能である。
電線1等の導体においては、導体内の磁束によって導体内に渦電流が流れ、その渦電流が表皮効果として交流抵抗を増大させる。また、外部磁束により導体内に渦電流が流れ、その渦電流が近接効果として交流抵抗を増大させる。
特許文献6によれば、電線又はコイルの単位長さあたりの交流抵抗Racは、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 0006062035

ここで、Rは表皮効果による増加を含む、単位長さあたりの素線の抵抗であり、Rは近接効果による、単位長さあたりの素線の抵抗である。ここで、特許文献6によれば、R、Rは以下の式(2)及び(3)で表される。
Figure 0006062035

ここで、jは虚数単位、πは円周率、ωは角周波数、μは真空の透磁率、aは素線半径、
Figure 0006062035
は複素数の実数部、Jはn次の第一種ベッセル関数を表す。また、αは素線に作用する磁界の強度を表す係数である。
コイルや電線の抵抗は、コイルや電線を構成する導体の長さに比例し、コイルや電線を構成する導体の素線本数に反比例する。よって、導体の長さをl、導体の素線本数をNとすると、コイルや電線の交流抵抗は以下の式(5)で表される。
Figure 0006062035

特許文献6によると、電線・コイルの各素線に作用する磁界の強度をHとしたとき、渦電流による単位長さあたりの導線の損失Pは以下の式(6)で表される。
Figure 0006062035

よって、素線数N、ターン数T、各ターンの導体の長さがlのコイルの損失は、以下の式(7)で表される。
Figure 0006062035
なお、ターン数が1の電線の場合は、T=1である。また、エネルギー損失が、電流の2乗と抵抗の積の2分の1で表されることから、式(5)より近接効果による損失は、以下の式(8)で表される。
Figure 0006062035

ここで、iは素線電流である。式(7)及び(8)より、αは以下の式(9)で表される。
Figure 0006062035

ここで、Hは、電線やコイル形状を仮定することにより、有限要素法を用いた計算や、アンペール則等を用いた計算により得られる。
周波数が十分に高い場合、表皮効果が顕著になり、仮に図3に示すように電線1の半径aが表皮深さdよりも大きい場合には、図3に斜線部分で示すように、素線電流は表皮深さdまでに集中して流れる。一方、本発明の第1の実施の形態においては、図1に示すように、電線1の半径aが表皮深さよりも小さいので、表皮効果が十分小さくなり、素線電流は電線1全体に流れる。したがって、電線1及びコイルの交流抵抗は近接効果が支配的になり、Rs-は直流抵抗に等しくなり、以下の式(10)で表される。また、非特許文献1によれば、Pは以下の式(11)で表される。
Figure 0006062035


よって、導電率がσ、σの異なる2種類の線材を用いたコイルの交流抵抗Rac1、Rac2は以下の式(12)、(13)で表される。
Figure 0006062035


ここで、Rac1、Rac2の値が等しいと仮定すると、以下の式(14)が得られる。
Figure 0006062035


このときの周波数f、及び交流抵抗Rはそれぞれ以下の式(15)、(16)で表される。
Figure 0006062035


このように、導電率がσ、σの異なる2種類の線材を用いたコイルの交流抵抗Rac1、Rac2が等しいとき、その抵抗はそれらのコイルの直流抵抗の和に等しいことが見出された。
そこで、本発明の第1の実施の形態に係る電線1及びそれを用いたコイルでは、銅よりも導電率の低い線材を用い、電線1の半径aが表皮深さよりも小さく、電線1やコイルが使用される周波数における電線1の交流抵抗を、電線1の直流抵抗と、電線1と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗の和以上に規定する。
即ち、本発明の第1の実施の形態に係る電線1の導電率をσ[Ω−1・m−1]、電線1と同じ形状及び外径である銅線の導電率をσ[Ω−1・m−1]、電線1に作用する磁界の強度を表す係数をα[m−1]、円周率をπ、電線1及び銅線の半径をa[m]、真空の透磁率をμ[H/m]、電線1を構成する導体の本数をN[本]、電線1を構成する導体の長さをl[m]として、使用される周波数における電線1の交流抵抗R[Ω]が、以下の式(17)を満たすように規定される。
Figure 0006062035


このときの周波数f[kHz]は、以下の式(18)を満たす。
Figure 0006062035

本発明の第1の実施の形態に係る電線1及びコイルによれば、電線やコイルが使用される周波数において、交流抵抗を電線と同じ形状及び外径である銅線と同等以下とすることができる。更に、電線1やコイルが使用される周波数における交流抵抗を、電線の直流抵抗と、電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗とを用いて規定することができるので、電線やコイルをより簡便に設計することができる。
[実施例]
図4及び図5は、材質が銅又はアルミニウムの、外径が0.4mmで、仕上がり径が0.43mmのエナメル線を9本撚り、内径が20.0mmのボビンに、42ターン巻いたコイルの交流抵抗を、式(2)〜(5)及び(9)を用いて計算した結果を示す。
ここで、銅の導電率は5.80×10Ω−1・mm−1、アルミニウムの導電率は3.70×10Ω−1・mm−1として計算した。また、αの値は5.6mm−1と得られた。
図4及び図5より、アルミニウムのコイル(以下、「Alコイル」ともいう)の直流抵抗は銅のコイル(以下、「Cuコイル」ともいう)よりも大きいことが分かる。また、周波数fから周波数fよりも高い周波数fまでの特定の周波数領域において、Alコイルの交流抵抗がCuコイルの交流抵抗よりも小さいことが分かる。
即ち、周波数fより低い周波数では、Alコイルの交流抵抗はCuコイルの交流抵抗よりも大きい。周波数fにおいてAlコイルとCuコイルの交流抵抗はRで一致する。周波数fから周波数fにまでの特定の周波数領域では、近接効果損が支配的となるため、交流抵抗の大小が逆転する。周波数fでAlコイルとCuコイルの交流抵抗はRで一致する。周波数fよりも高い周波数では、その近接効果が銅よりも大きくなるため、Alコイルの交流抵抗が、Cuコイルの交流抵抗よりも大きくなる。また、周波数f1は、素線径が太くなるほど又は巻数が多くなるほど低周波数側へシフトする。
図4に示した周波数fが、上記式(15)の周波数fに対応する。また、本発明の実施の形態に係る電線1の半径aを表皮深さよりも小さくすることにより、上記式(18)で規定される周波数fが、図4に示した高周波側の周波数fよりも低くなる。したがって、周波数fが周波数f以上で且つ周波数fよりも低く規定されるため、交流抵抗を電線と同じ形状及び外径である銅線と同等以下とすることができる。
次に、図4及び図5に示したAlコイル及びCuコイルの交流抵抗を計算したときと同じ条件でAlコイル及びCuコイルを作製した。即ち、外径が0.4mmで仕上がり径が0.43mmである材質が銅、またはアルミニウムのエナメル線を9本撚り、内径が20mmのボビンに、42ターン巻いたAlコイル及びCuコイルを作製した。作製したAlコイル及びCuコイルの交流抵抗をLCRメーターで測定した結果を図6及び図7に示す。図6には、式(5)により計算されるCuコイルとAlコイルの交流抵抗の計算値も示した。ただし、銅の導電率は5.80×10Ω−1・mm−1、アルミニウムの導電率は3.70×10Ω−1・mm−1、として計算した。また、形状因子αは式(5)による計算値と測定値の比較から、両方のコイルで5.6mm−1と求めた。
Cuコイルの直流抵抗は47.9mΩ、Alコイルの直流抵抗は79.4mΩであり、Cuコイルの直流抵抗がAlコイルの直流抵抗よりも低い。しかし、図6及び図7に示すように、周波数が高くなるにつれて交流抵抗は上昇し、ある周波数でCuコイルの交流抵抗とAlコイルの交流抵抗とが一致し、より高周波側では、Cuコイルの交流抵抗がAlコイルの交流抵抗よりも高くなる。Alコイルの交流抵抗とCuコイルの交流抵抗が一致するときの周波数は39kHz、そのときの交流抵抗は131mΩである。この実測値に対して、式(16)による直流抵抗の和によって計算される交流抵抗Rは127mΩであり、実測された交流抵抗によく一致することが確かめられた。また、式(15)によって計算される周波数fは38.8kHzであり、実測された周波数によく一致することが確かめられた。
[電線及びコイルの設計方法]
本発明の第1の実施の形態に係る電線及びコイルの設計方法の一例としては、銅よりも導電率の低い線材を選択する。更に、電線の半径が表皮深さよりも小さくなり、電線やコイルが使用される周波数における電線の交流抵抗が、電線の直流抵抗と、電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗の和以上となるように設計する。
本発明の第1の実施の形態に係る電線及びコイルの設計方法によれば、電線の直流抵抗及び電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗に基づいて設計することができるため、交流抵抗を電線と同じ形状及び外径である銅線と同等以下とすることが可能な電線及びコイルを容易に設計及び製造することができる。なお、上述した電線及びコイルの設計方法は、中央処理装置(CPU)や記憶装置等のハードウェア資源を用いて自動的に行うことも可能である。
(第2の実施の形態)
[電線及びコイル]
本発明の第2の実施の形態に係る電線1は、図8に示すように、内層(第1層)2及び内層2の周囲に外層(第2層)3が形成され、内層2が銅よりも導電率の低い物質からなり、外層3が銅からなる二層構造の線材である。そして、本発明の第2の実施の形態に係る電線1は、電線1の半径aが表皮深さよりも小さく、電線1が使用される周波数における電線1の交流抵抗値が、電線1の直流抵抗値に電線1全体の断面積と電線の内層2の断面積の比を乗じた値と、電線1と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上に規定されている。
本発明の第2の実施の形態に係る電線1が使用される周波数は、個々の製品の仕様に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されない。例えば1kHz〜1MHz程度であっても良いし、10kHz〜100kHz程度であっても良い。IH調理器の場合には、20kHz〜100kHz程度であっても良い。日本、米国、欧州及び中国等の商用電源周波数をそのまま使用する製品であれば50Hz〜60Hz程度であっても良い。
本発明の第2の実施の形態に係る電線1の直径は、0.05mm〜0.6mm程度が望ましいが、特に限定されるものではない。電線1を構成する線材としては、内層2としてのアルミニウム(Al)線の外周に、外層3としての銅(Cu)が一様に被覆された銅クラッドアルミニウム(CCA)線が使用可能である。外層3である銅層の断面積は、アルミニウム線及び銅層を合わせた電線全体の断面積に対して0より大きく30%以下であり、望ましくは3%〜15%程度、より望ましくは3%〜10%程度、更に望ましくは3%〜5%程度である。銅層の電線全体に対する断面積の比が小さいほど、交流抵抗を低減することができる。内層2としてのアルミニウム線としては、例えば電気用アルミニウム(ECアルミニウム)又はAl−Mg−Si系合金(JIS6000番台)のアルミニウム合金が使用可能である。
また、内層2の材料としては、アルミニウムの他にも、銅よりも導電率の低い種々の物質が採用可能であるが、非磁性材料が好ましい。例えば、電線1が、内層2として絶縁体を充実した銅のパイプであってもよい。絶縁体としては樹脂や空気等が挙げられる。
本発明の第2の実施の形態においても、本発明の第1の実施の形態において説明した式(1)〜(11)を適用することができる。本発明の第2の実施の形態において、半径がaで、内層2の半径がbで、外層3の導電率がσであり、内層2の導電率がσの二層構造の電線の直流抵抗は、以下の式(19)で表される。また、非特許文献2によればPは以下の式(20)で表される。
Figure 0006062035

よって、半径がaで、内層2の半径がbで、外層3の導電率がσであり、内層2の導電率がσの二層構造の線材を用いたコイルの高周波抵抗Rac1と、半径がaで、導電率がσの線材を用いたコイルの高周波抵抗Rac2は以下の式(21)、(22)で表される。
Figure 0006062035

ここで、Rac1、Rac2の値が等しいと仮定すると、以下の式(23)が得られる。
Figure 0006062035

このときの周波数f、及び高周波抵抗Rはそれぞれ以下の式(24)、(25)で表される。
Figure 0006062035

このように、半径がaで、内層2の半径がbで、外層3の導電率がσであり、内層3の導電率がσの二層構造の線材と、半径がaで導電率がσの線材の異なる2種類の線材を用いたコイルの高周波抵抗Rac1、Rac2が等しいとき、その抵抗値は、二層構造の線材の直流抵抗値に線材の断面積と線材の内層2の断面積の比を乗じた値と、電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和に等しいことが見出された。
ここで、本発明の第2の実施の形態に係る電線の一形態として、一様な材料からなる電線は、内層2の半径bが電線全体の半径aと等しい場合として表される。即ち、以下の式(26)及び(27)となり、本発明の第1の実施の形態に係る一層構造の場合の電線1についての周波数f、及び高周波抵抗Rの式(15)及び(16)と等しくなる。
Figure 0006062035

このように、半径がaで導電率がσの線材と、半径がaで導電率がσの線材の異なる2種類の線材を用いたコイルの高周波抵抗Rac1、Rac2が等しいとき、その抵抗値R1は、それらの線材の直流抵抗値の和に等しいことが見出された。
そこで、本発明の第2の実施の形態に係る電線1及びそれを用いたコイルでは、外層3が銅で、内層2が銅よりも導電率の低い二層構造の線材を用い、電線1の半径aが表皮深さよりも小さく、電線1やコイルが使用される周波数における電線1の交流抵抗値を、電線1の直流抵抗値に電線1全体の断面積と内層2の断面積の比を乗じた値と、電線1と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上に規定する。ただし、電線1の外層3の厚さは0に等しくてもよく、その場合、電線1全体の断面積と内層2の断面積の比は1に等しい。
即ち、二層構造の電線1の内層2の導電率をσ[Ω−1・m−1]、銅の導電率をσ[Ω−1・m−1]、電線1に作用する磁界の強度を表す係数をα[m−1]、円周率をπ、内層2の半径をb[m]、電線1の半径をa[m]、真空の透磁率をμ[H/m]、電線1を構成する導体の本数をN[本]、電線1を構成する導体の長さをl[m]として、使用される周波数における電線1の交流抵抗R[Ω]が、以下の式(28)を満たすように規定される。
Figure 0006062035

このときの周波数f[kHz]は、以下の式(29)を満たす。
Figure 0006062035

本発明の第2の実施の形態に係る二層構造の電線1及びそれを用いたコイルによれば、電線1やコイルが使用される周波数において、交流抵抗を電線と同じ形状及び外径である銅線と同等又はそれより低減することができる。更に、二層構造の電線1やコイルが使用される周波数における交流抵抗を、電線1の直流抵抗と、電線1と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗とを用いて規定することができるので、電線1やコイルをより簡便に設計することができる。
[実施例]
図9及び図10に、外径が0.6mmで、仕上がり径が0.63mmである材質が銅、またはCCAのエナメル線を4本撚り、内径が20mmのボビンに、42ターン巻いたコイルの交流抵抗をLCRメーターで測定した結果を示した。図9には、上記式(5)により計算される銅線コイル(以下、「Cuコイル」ともいう)とCCA線コイル(以下、「CCAコイル」ともいう)の抵抗計算値も示した。ただし、銅の導電率は5.8×10Ω−1・mm−1、アルミニウムの導電率は3.7×10Ω−1・mm−1、として計算した。また、形状因子αは式(5)による計算値と測定値の比較から、両方のコイルで2.4mm−1と求めた。
Cuコイルの直流抵抗は47.4mΩ、CCAコイルの直流抵抗は69.9mΩであり、Cuコイルの直流抵抗がCCAコイルの直流抵抗よりも低い。しかし、図9及び図10に示すように、周波数が高くなるにつれて交流抵抗は上昇し、ある周波数でCuコイルの交流抵抗とCCAコイルの交流抵抗とが一致し、それより高周波数側ではCuコイルの交流抵抗がCCAコイルの交流抵抗よりも高くなる。また、CCAコイルの交流抵抗とCuコイルの交流抵抗とが一致するときの周波数は27.3kHz、交流抵抗は131mΩである。この実測値に対して、式(27)によって計算される交流抵抗Rは130mΩであり、実測された交流抵抗によく一致することが確かめられた。また、式(26)によって計算される周波数fは28.0kHzであり、実測された周波数によく一致することが確かめられた。
[電線及びコイルの設計方法]
本発明の第2の実施の形態に係る電線1及びコイルの設計方法の一例としては、外層3が銅からなり、内層2が銅よりも導電率の低い物質からなる線材を選択する。更に、電線1の半径が表皮深さよりも小さくなり、電線1やコイルが使用される周波数における電線の交流抵抗が、電線1の直流抵抗値に電線1全体の断面積と電線1の内層2の断面積の比を乗じた値と、電線1と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上となるように設計する。
本発明の第2の実施の形態に係る電線及びコイルの設計方法によれば、電線1の直流抵抗と外層3の半径、内層2の半径及び電線1と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗に基づいて設計することができるため、交流抵抗を電線1と同じ形状及び外径である銅線と同等又はそれより低減可能な電線1及びコイルを容易に設計及び製造することができる。なお、上述した電線1及びコイルの設計方法は、中央処理装置(CPU)や記憶装置等のハードウェア資源を用いて自動的に行うことも可能である。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の電線は、高周波変圧器、モータ、リアクトル、チョークコイル、誘導加熱装置、磁気ヘッド、高周波給電ケーブル、DC電源ユニット、スイッチング電源、ACアダプタ、渦電流検出方式等の変位センサ・探傷センサ、IHクッキングヒータ、非接触給電装置又は高周波電流発生装置等の種々の装置の製造業を含む電子機器産業に利用可能である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…電線
2…内層
3…外層

Claims (5)

  1. 銅よりも導電率の低い物質からなる第1層を有する一層構造の電線であって、
    前記電線の半径が表皮深さよりも小さく、
    前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗値が、前記電線の直流抵抗値と、前記電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上で、且つ前記電線の交流抵抗値が前記銅線の交流抵抗値以下となるように規定され、
    前記電線の導電率をσ、前記銅線の導電率をσ、前記電線に作用する磁界の強度を表す係数をα、円周率をπ、前記電線及び銅線の半径をa、真空の透磁率をμ、前記電線を構成する導体の本数をN、前記電線を構成する導体の長さをlとして、前記電線が使用される周波数fが、以下の式
    Figure 0006062035
    で規定され、且つ
    前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗Rが、以下の式
    Figure 0006062035
    で規定されていることを特徴とする電線。
  2. 銅よりも導電率の低い物質からなる第1層の周囲に銅からなる第2層が形成された二層構造を有する電線であって、
    前記電線の半径が表皮深さよりも小さく、
    前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗値が、前記電線の直流抵抗値に電線全体の断面積と電線の第1層の断面積の比の値を乗じた値と、前記電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上で、且つ前記電線の交流抵抗値が前記銅線の交流抵抗値以下となるように規定され、
    前記第1層の導電率をσ、銅の導電率をσ、前記電線に作用する磁界の強度を表す係数をα、円周率をπ、前記第1層の半径をb、前記電線の半径をa、真空の透磁率をμ、前記電線を構成する導体の本数をN、前記電線を構成する導体の長さをlとして、前記電線が使用される周波数fが、以下の式
    Figure 0006062035
    で規定され、且つ
    前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗Rが、以下の式
    Figure 0006062035
    で規定されていることを特徴とする電線。
  3. 請求項1又は2に記載された電線を使用したことを特徴とするコイル。
  4. 電線の製造方法であって、
    銅よりも導電率の低い物質からなる第1層を有する一層構造の線材を用い、
    前記電線の半径が表皮深さよりも小さく、且つ前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗値が、前記電線の直流抵抗値と、前記電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上で、且つ前記電線の交流抵抗値が前記銅線の交流抵抗値以下なり、
    前記電線の導電率をσ 、前記銅線の導電率をσ 、前記電線に作用する磁界の強度を表す係数をα、円周率をπ、前記電線及び銅線の半径をa、真空の透磁率をμ 、前記電線を構成する導体の本数をN、前記電線を構成する導体の長さをlとして、前記電線が使用される周波数fが、以下の式
    Figure 0006062035
    と規定され、且つ
    前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗Rが、以下の式
    Figure 0006062035
    と規定されているように製造することを特徴とする電線の製造方法。
  5. 電線の製造方法であって、
    銅よりも導電率の低い物質からなる第1層の周囲に銅からなる第2層が形成された二層構造の線材を用い、
    前記電線の半径が表皮深さよりも小さく、且つ前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗値が、前記電線の直流抵抗値に電線全体の断面積と電線の第1層の断面積の比の値を乗じた値と、前記電線と同じ形状及び外径である銅線の直流抵抗値の和以上で、且つ前記電線の交流抵抗値が前記銅線の交流抵抗値以下となり、
    前記第1層の導電率をσ 、銅の導電率をσ 、前記電線に作用する磁界の強度を表す係数をα、円周率をπ、前記第1層の半径をb、前記電線の半径をa、真空の透磁率をμ 、前記電線を構成する導体の本数をN、前記電線を構成する導体の長さをlとして、前記電線が使用される周波数fが、以下の式
    Figure 0006062035
    と規定され、且つ
    前記電線が使用される周波数における前記電線の交流抵抗Rが、以下の式
    Figure 0006062035
    と規定されているように製造することを特徴とする電線の製造方法。
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