JP6060717B2 - 生成装置及び変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁変圧器を用いて、パルス電圧から基準電位が異なるパルス電圧を生成する生成装置と、該生成装置を備える変換装置とに関する。
現在、車両には、バッテリによって印加された電圧の昇圧及び/又は降圧を行うことによって、該電圧を変換し、変換した電圧を負荷に印加する変換装置が搭載されている。車両に搭載される変換装置の中には、コイルに接続される半導体スイッチをオン/オフすることによって、コイルの一方の端子における電圧の昇圧又は降圧を行い、バッテリによって印加された電圧を変換する変換装置がある。
このような変換装置では、例えば、半導体スイッチがNチャネル型のFET(Field Effect Transistor)である場合、周期が一定であるパルス電圧を、FETのソースの電位を基準として、ゲートに印加することによってFETをオン/オフする。ここで、FETをオン/オフするためのパルス電圧がソースの電位を基準としていない場合、該パルス電圧から、ソースの電位を基準とするパルス電圧を生成する生成装置が必要となる。
図5は従来の生成装置の回路図である。この生成装置8は、パルス電圧から基準電位が異なるパルス電圧を生成し、生成した生成電圧をNチャネル型のFET9のソース及びゲート間に印加することによってFET9をオン/オフする。
生成装置8では、Nチャネル型のFET81のゲートに抵抗R3,R4夫々の一方の端子が接続されており、FET81のソース、及び、抵抗R4の他方の端子夫々は接地されている。FET81のドレインには、変圧器82が有する1次コイルL4の一方の端子と、ダイオードD5のアノードとが接続されている。
1次コイルL4の他方の端子とダイオードD5のカソードとは直流電源83の正極端子に接続しており、直流電源83の負極端子は接地されている。変圧器82が有する2次コイルL5において、一方の端子はFET9のゲートに接続され、他方の端子はFET9のゲートに接続されている。1次コイルL4及び2次コイルL5は絶縁されている。
FET81のソースの電位を基準としたパルス電圧が抵抗R3の他方の端子に印加された場合、抵抗R3,R4によって分圧された前記パルス電圧がFET81のソース及びゲート間に印加される。パルス電圧のパルス部分が抵抗R3の他方の端子に印加されて所定電圧以上の電圧がソース及びゲート間に印加された場合にFET81はスイッチとしてオンとなり、パルス電圧の他の部分が抵抗R3の他方の端子に印加されて所定電圧未満の電圧がソース及びゲート間に印加された場合にFET81はオフとなる。
FET81がオンである場合、直流電源83の正極端子から1次コイルL4に電流が流れ、2次コイルL5の両端からFET9のソースの電位を基準とする一定の電圧がゲートに印加される。FET81がオフである場合、直流電源83の正極端子から1次コイルL4に電流が流れず、FET9におけるソースの電位を基準としてFET9のゲートに印加される電圧はゼロボルトである。抵抗R3の他方の端子に印加されたパルス電圧に応じてFET81がオン/オフを繰り返すことによって、2次コイルL5からパルス電圧が出力される。
FET81がオンである期間に蓄積された1次コイルL4のエネルギーは、FET81がオフである期間に放出され、ダイオードD5に電流が流れる。
以上のようにして、生成装置8は、抵抗R3の他方の端子に印加されたパルス電圧から、周期及びデューティが該パルス電圧と同様であって基準電位がFET9のソースの電位であるパルス電圧を生成する。
特許文献1には、ソースがコイルの一方の端子に接続されているFETのソース及びゲート間にパルス電圧を印加してFETをオン/オフすることによって、外部から印加された電圧を変換する変換装置が開示されている。この変換装置では、パルス電圧から基準電位が異なるパルス電圧を生成し、生成したパルス電圧をFETのソース及びゲート間に印加することによってFETをオン/オフしている。
特開2007−312481号公報
しかしながら、従来の生成装置8には、抵抗R3の他方の端子に印加されるパルス電圧のデューティが高い場合に、基準電位が異なるパルス電圧を適正に生成することができないという問題がある。
図6は従来の生成装置8における問題点の説明図である。図6には、抵抗R3の他方の端子に印加されるパルス電圧と、生成装置8が生成する生成電圧とが示されている。図6に示すように、抵抗R3の他方の端子に印加されるパルス電圧のデューティが高くて例えば90%を超える場合、1次コイルL4に直流電圧が長期間印加される。
1次コイルL4に直流電圧が印加された場合、1次コイルL4に流れる電流の値が徐々に増加し、電流が1次コイルL4に流れることによって発生する磁界の磁束密度も電流の値と共に上昇する。1次コイルL4に直流電圧が長期間印加されて磁束密度が飽和した場合、直流電圧の印加よって磁界が変動することはなく、2次コイルL5からFET9のソース及びゲート間に印加される電圧は徐々に低下する。
このため、デューティが高いパルス電圧を抵抗R3の他方の端子に印加した場合、生成装置8が生成する生成電圧の波形は、図6に示すように歪む。従って、生成装置8には、デューティが高いパルス電圧から、FET9をオン/オフするための適切なパルス電圧を生成することができないという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パルス電圧のデューティに無関係に、該パルス電圧から基準電位が異なって歪みがないパルス電圧を生成することができる生成装置、及び、該生成装置を備える変換装置を提供することにある。
本発明に係る生成装置は、絶縁変圧器を用いて、周期が一定である第1パルス電圧から基準電位が異なる第2パルス電圧を生成する生成装置において、前記周期よりも短い期間が経過する都度、前記第1パルス電圧の極性を反転し、極性を反転した電圧を前記絶縁変圧器の1次コイルに印加する反転回路と、前記絶縁変圧器の2次コイルから出力される交流電圧を前記第2パルス電圧に整流する整流回路とを備え、前記期間Trは、Tr=Tp/(2N±(1/K))を満たすことを特徴とする。但し、N,Kは自然数であり、Tpは前記周期である。
本発明にあっては、周期が一定である第1パルス電圧から基準電位が異なる第2パルス電圧を生成する。反転回路は、第1パルス電圧の周期よりも短い期間が経過する都度、第1パルス電圧の極性を反転し、極性を反転した電圧を絶縁変圧器の1次コイルに印加する。1次コイルへの電圧印加によって、絶縁変圧器の2次コイルから交流電圧が出力される。整流回路は、絶縁変圧器の2次コイルから出力された交流電圧を整流することによって、第1パルス電圧の値に対応し、かつ、基準電位が第1パルス電圧と異なる第2パルス電圧が生成する。
以上のように、1次コイルには、第1パルス電圧の周期よりも短い期間が経過する都度、極性が反転した第1パルス電圧が印加されるため、1次コイルに一定の電圧が長期間印加されることはない。従って、第1パルス電圧のデューティに無関係に、第1パルス電圧から基準電位が異なって歪みがないパルス電圧が生成される。
更に、期間Trは周期Tpを(2N±(1/K))で割った期間である。例えば、K=1である場合、期間Trは、周期Tpを(2N±1)で割った期間であるため、反転回路は、1周期間に第1パルス電圧を奇数回反転する。従って、1周期間に1次コイルに印加する電圧波形は、前の1周期間に1次コイルに印加された電圧波形の極性を反転した電圧波形となり、2周期間に1次コイルに印加される電圧の平均値はゼロとなる。
また、Kが2以上である場合、Tr=Tp/(2N±(1/K))をTr=(K×Tp)/(2N×K±1)と表すことができるため、反転回路は、K周期間に第1パルス電圧を奇数回反転する。従って、期間Trが周期Tpを(2N±(1/K))で割った期間であっても、K周期間に1次コイルに印加する電圧波形は、前のK周期間に1次コイルに印加された電圧波形の極性を反転した電圧波形となり、(2×K)周期間に1次コイルに印加される電圧の平均値はゼロとなる。
このため、1次コイルの電圧印加によって発生する磁界の磁束密度の飽和がより確実に防止され、2次コイルから出力される交流電圧の整流によって、歪みがない第2パルス電圧が確実に生成される。
本発明に係る生成装置は、前記反転回路は、一方の端子が前記1次コイルの中途に接続される直流電源と、前記1次コイルの一方の端子及び前記直流電源の他方の端子間に接続されている第1スイッチと、前記1次コイルの他方の端子及び前記直流電源の他方の端子間に接続されている第2スイッチとを有し、前記第1パルス電圧が所定電圧以上である間に、前記期間が経過する都度、前記第1及び第2スイッチ夫々のオン/オフを相補的に切替えるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、1次コイルの中途に直流電源の一方の端子が接続されており、1次コイルの一方の端子と直流電源の他方の端子との間に第1スイッチが接続されており、1次コイルの他方の端子と直流電源の他方の端子との間に第2スイッチが接続されている。反転回路は、第1パルス電圧が所定電圧以上である間、第1パルス電圧の極性を反転するための期間が経過する都度、第1及び第2スイッチ夫々のオン/オフを相補的に切替える。これにより、前記期間が経過する都度、第1及び第2スイッチのオン/オフ状態が、第1及び第2スイッチ夫々がオン及びオフである状態と、第1及び第2スイッチ夫々がオフ及びオンである状態との間を遷移する。
直流電源の一方の端子が例えば正極端子である場合において、第1及び第2スイッチ夫々がオン及びオフである状態では、1次コイルの中途から第1スイッチに向けて電流が流れ、第1及び第2スイッチ夫々がオフ及びオンである状態では、1次コイルの中途から第2スイッチに向けて電流が流れる。従って、第1及び第2スイッチ夫々がオン及びオフである場合に1次コイルに印加される電圧の極性は、第1及び第2スイッチ夫々がオフ及びオンである場合に1次コイルに印加される電圧の極性と正負が逆になる。従って、第1及び第2スイッチ夫々のオン/オフを相補的に切替えることによって、第1パルス電圧の極性が前記期間ごとに反転した電圧が1次コイルに印加される。
本発明に係る生成装置は、前記整流回路は、アノードが前記2次コイルの一方の端子に接続されている第1ダイオードと、カソードが前記2次コイルの一方の端子に接続されている第2ダイオードと、カソードが前記第1ダイオードのカソードに接続され、アノードが前記2次コイルの他方の端子に接続されている第3ダイオードと、カソードが前記2次コイルの他方の端子に接続され、アノードが前記第2ダイオードのアノードに接続されている第4ダイオードとを有することを特徴とする。
本発明にあっては、整流回路では、2次コイルの一方の端子に第1ダイオードのアノードと第2ダイオードのカソードとが接続されており、2次コイルの他方の端子に第3ダイオードのアノードと第4ダイオードのカソードが接続されている。更に、第1ダイオードのカソードは、第3ダイオードのカソードに接続され、第2ダイオードのアノードは第4ダイオードのアノードに接続されている。
例えば、第1ダイオードのカソードと、第2ダイオードのアノードとの間に素子が接続された場合、2次コイルの第4ダイオード側の端子における電位を基準として、2次コイルの第1ダイオード側の端子に正の電圧が印加されたとき、電流は、2次コイルから第1ダイオード、素子及び第4ダイオードの順に流れ、2次コイルに戻る。更に、2次コイルの第4ダイオード側の端子における電位を基準として、2次コイルの第1ダイオード側の端子に負の電圧が印加されたとき、電流は、2次コイルから第3ダイオード、素子及び第2ダイオードの順に流れ、2次コイルに戻る。従って、電流は、常に、素子を介して第1ダイオードのカソード側から第2ダイオードのアノード側へ流れるので、第2ダイオードのアノードを基準として第1ダイオードのカソードに正の電圧が常に印加され、2次コイルから出力された交流電圧は第2パルス電圧に整流される。
本発明に係る変換装置は、コイルと、一方の端子が該コイルの一方の端子に接続されているスイッチと、前述の生成装置とを備え、前記生成装置が生成した第2パルス電圧を用いて前記スイッチのPWM制御を行うことによって、前記コイルのいずれか一方の端子における電圧を変換するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、生成装置が生成した第2パルス電圧を用いて、コイルの一方の端子に接続されているスイッチのPWM制御を行うことによって、コイルのいずれか一方の端子における電圧が適切に変換される。
例えば、コイルの一方の端子にスイッチの一方の端子及び負荷の一方の端子夫々が接続され、コイルの他方の端子に直流電源の正極端子が接続され、スイッチの他方の端子、負荷の他方の端子、及び直流電源の負極端子が接地される。この場合、前述の生成装置が生成した第2パルス電圧を用いてスイッチのPWM制御を行うことによってコイルの一方の端子における電圧が適切に昇圧される。
また、例えば、装置内では、コイルの他方の端子及びスイッチの他方の端子夫々に負荷の一方の端子、及び、直流電源の正極端子が接続され、コイルの一方の端子にダイオードのカソードが接続され、かつ、負荷の他方の端子、直流電源の負極端子、及び、ダイオードのアノードが接地される。この場合、前述の生成装置が生成した第2パルス電圧を用いてスイッチのPWM制御を行うことによってコイルの他方の端子における電圧が適切に降圧される。
本発明によれば、第1パルス電圧の周期よりも短い期間ごとに第1パルス電圧の極性を反転し、反転した電圧を絶縁変圧器の1次コイルに印加するので、第1パルス電圧のデューティに無関係に、第1パルス電圧から基準電位が異なって歪みがない第2パルス電圧を生成することができる。
本発明に係る変換装置の回路図である。 生成装置の回路図である。 生成装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 生成装置の動作を説明するための他のタイミングチャートである。 従来の生成装置の回路図である。 従来の生成装置における問題点の説明図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る変換装置の回路図である。この変換装置1は、バッテリ2の正極端子及び負極端子に各別に接続され、負荷3の両端子にも各別に接続されている。変換装置1は、バッテリ2によって印加された電圧を変換し、変換した電圧を負荷3に印加する。
変換装置1は、Nチャネル型のFET11,12,13,14、生成装置15,16、反転器17,18、制御部19、コンデンサC1及びコイルL1を備える。
FET11のドレインはバッテリ2の正極端子に接続され、FET12,14夫々のソースはバッテリ2の負極端子に接続されている。FET11のソース、及び、FET12のドレインはコイルL1の一方の端子に接続されている。コイルL1の他方の端子には、FET13のソース、及び、FET14のドレインが接続されている。FET13のドレインにはコンデンサC1の一方の端子及び負荷3の一方の端子が接続され、FET14のソースにはコンデンサC1の他方の端子及び負荷3の他方の端子が接続されている。FET12,14夫々のソースと、コンデンサC1の他方の端子と、負荷3の他方の端子とは接地されている。
また、FET11のゲート及びソースは生成装置15に各別に接続され、生成装置15は、更に、反転器17の入力端子と制御部19とにも接続されている。反転器17の出力端子はFET12のゲートに接続されている。FET13のゲート及びソースは生成装置16に各別に接続され、生成装置16は、更に、反転器18の出力端子にも接続されている。FET14のゲート、及び、反転器18の入力端子夫々は制御部19に接続されている。制御部19は、バッテリ2の正極端子及び負極端子夫々にも接続され、負極端子への接続によって接地されている。
FET11,12,13,14夫々は、スイッチとして機能し、ソースの電位を基準として、ゲートに一定の電圧以上の電圧が印加された場合、電流がドレインからソースに流れてオンとなる。また、FET11,12,13,14夫々は、ソースの電位を基準としてゲートに印加されている電圧が一定の電圧未満である場合、電流がドレインからソースに流れることなくオフとなる。
制御部19は、生成装置15と反転器17の入力端子とに、FET12,14夫々のソースの電位を基準とする1つのパルス電圧を出力し、FET14のゲートと反転器18の入力端子とに、FET12,14夫々のソースの電位を基準とするもう1つのパルス電圧を出力する。制御部19が出力する2つのパルス電圧夫々は2値で構成され、この2つのパルス電圧夫々の周期は一定である。
反転器17,18夫々は、制御部19によって入力端子に印加されたパルス電圧を構成する2値を反転したパルス電圧を生成する。例えば、パルス電圧がハイレベル及びローレベルの電圧値によって構成されている場合、反転器17,18夫々は、入力端子に印加された電圧の値がハイレベルである場合にローレベルの電圧を出力し、入力端子に印加された電圧の値がローレベルである場合にハイレベルの電圧を出力する。
反転器17,18夫々は、生成したパルス電圧を出力端子からFET12のゲート及び生成装置16に出力する。ここで、反転器17,18夫々は、FET12,14夫々のソース電位を基準としたパルス電圧を生成する。
生成装置15,16夫々には、制御部19、及び、反転器18の出力端子からパルス電圧が入力され、外部から後述の繰り返しパルス(図3参照)が入力される。生成装置15,16夫々は、繰り返しパルスを用いて、入力されたパルス電圧からFET11,13夫々のソースの電位を基準とするパルス電圧を生成する。生成装置15,16が生成した周期及びデューティは、入力されたパルス電圧と同様である。
生成装置15は、生成したパルス電圧をFET11のソース及びゲート間に印加する。生成装置16は、生成したパルス電圧をFET13のソース及びゲート間に印加する。前述したように、FET12,14夫々には、反転器17及び制御部19からFET12,14夫々のソースの電位を基準とするパルス電圧が印加される。
FET11,12,13,14夫々は、印加されたパルス電圧が、このパルス電圧を構成する2値の中で高い方の電圧値である場合には、一定の電圧以上の電圧がゲートに印加されてオンとなる。また、FET11,12,13,14夫々は、印加されたパルス電圧が低い方の電圧値である場合には、ゲートに印加されている電圧は一定の電圧未満でありオフとなる。
制御部19は、2つのパルス電圧を出力することによって、FET11,12,13,14夫々をオン/オフし、FET11,12,13,14夫々のPWM制御を行う。制御部19は、FET11,12,13,14夫々のPWM制御を行うことによって、変換装置1に印加された電圧の昇圧及び降圧を行う。
制御部19は、バッテリ2によって変換装置1に印加してある電圧を検出している。制御部19は、検出した電圧が負荷3に印加すべき目標電圧よりも低い場合には昇圧を行い、検出した電圧が目標電圧よりも高い場合には降圧を行う。
制御部19は、FET11,12夫々をオン及びオフに維持している状態でFET14のオン/オフを繰り返すことによって昇圧を行う。FET13は、反転器18の作用により、FET14がオンである場合にオフであり、FET14がオフである場合にオンである。
制御部19が、FET11,12夫々をオン及びオフに維持している状態でFET13,14夫々をオフ及びオンにした場合、電流がバッテリ2の正極端子からFET11、コイルL1及びFET14の順に流れ、バッテリ2の負極端子に戻る。これにより、コイルL1にエネルギーが蓄積される。
この後、制御部19がFET13,14夫々をオン及びオフに切替えた場合、電流がバッテリ2の正極端子からFET11、コイルL1、FET13及び負荷3の順に流れ、バッテリ2の負極端子に戻る。FET13,14がオン及びオフである場合にコイルL1に流れた電流は、負荷3に流れるため、FET13,14がオフ及びオンである場合にコイルL1に流れていた電流よりも少ない。このため、コイルL1は、自身に流れる電流を維持すべく、蓄積したエネルギーを放出し、FET11側の端子における電圧に対してFET13側の端子における電圧を昇圧する。昇圧された電圧は、コンデンサC1によって平滑化された後、負荷3に印加される。
以上のように、制御部19は、生成装置16が生成したパルス電圧を用いたFET13のPWM制御と、FET14のPWM制御とを行うことによって、コイルL1のFET13側の端子における電圧を適切に変換する。
FET14がオンである期間が長い程、昇圧幅は大きく、制御部19は、バッテリ2によって変換装置1に印加された電圧と目標電圧との差に応じて、FET13,14夫々のゲートに印加されるパルス電圧のデューティを調整する。
制御部19は、FET13,14夫々をオン及びオフに維持している状態でFET11のオン/オフを繰り返すことによって降圧を行う。FET12は、反転器17の作用により、FET11がオンである場合にオフであり、FET11がオフである場合にオンである。
制御部19が、FET13,14夫々をオン及びオフにしている状態でFET11,12夫々をオン及びオフにした場合、電流がバッテリ2の正極端子からFET11、コイルL1、FET13及び負荷3の順に流れ、バッテリ2の負極端子に戻る。これにより、コイルL1にエネルギーが蓄積される。
この後、制御部19がFET11,12夫々をオフ及びオンにした場合、バッテリ2からコイルL1に電流が流れないため、コイルL1は、自身に流れる電流を維持すべく、エネルギーを放出する。これにより、電流はコイルL1からFET13、負荷3及びFET12の順に流れ、コイルL1に戻る。コイルL1のFET13側の端子における電圧は、放出によるコイルL1のエネルギーの減少と共に徐々に低下する。これにより、コイルL1のFET13側における電圧が降圧される。降圧された電圧は、コンデンサC1によって平滑化された後、負荷3に印加される。
以上のように、制御部19は、生成装置15が生成したパルス電圧を用いたFET11のPWM制御と、FET12のPWM制御とを行うことによって、コイルL1のFET13側の端子における電圧を適切に変換する。
FET11がオンである期間が短い程、降圧幅は大きく、制御部19は、バッテリ2によって変換装置1に印加された電圧と目標電圧との差に応じて、FET11,12夫々のゲートに印加されるパルス電圧のデューティを調整する。
次に、生成装置15の構成及び作用を説明する。生成装置16の構成及び作用は、生成装置15と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図2は生成装置15の回路図である。生成装置15は、反転回路4、変圧器5及び整流回路6を有する。変圧器5は1次コイルL2及び2次コイルL3を有し、1次コイルL2と2次コイルL3とは絶縁されている。生成装置15は、変圧器5を用いて、制御部19から入力されてFET12,14夫々のソースの電位を基準とするパルス電圧から、FET11のソースの電位を基準とするパルス電圧を生成する。変圧器5は絶縁変圧器として機能する。
反転回路4は制御部19に接続されており、繰り返しパルスが反転回路4に入力されている。反転回路4は、更に、1次コイルL2の中途と、1次コイルL2の両端子とに各別に接続されている。2次コイルL3の両端子は整流回路6に各別に接続され、整流回路6は、更に、FET11のゲート及びソースに各別に接続されている。
反転回路4は、入力された繰り返しパルスを用いて、制御部19から入力されたパルス電圧の周期Tpよりも短い期間Trが経過する都度、入力されたパルス電圧の極性を反転する。反転回路4は、極性を反転した電圧を変圧器5の1次コイルL2に印加する。
変圧器5は、1次コイルL2に印加された交流電圧から基準電位が該交流電圧と異なる交流電圧を生成し、生成した交流電圧を2次コイルL3の両端子から出力する。
整流回路6は、変圧器5の2次コイルL3から出力される交流電圧をパルス電圧に整流する。整流回路6は、交流電圧を整流することによって生成したパルス電圧をFET11のソース及びゲート間に印加する。
反転回路4に入力されるパルス電圧は第1パルス電圧に該当し、整流回路6の整流によって生成されるパルス電圧は第2パルス電圧に該当する。
反転回路4は、AND回路41,42、反転器43、NPN型のバイポーラトランジスタ44,45、直流電源46及び抵抗R1,R2を有している。AND回路41,42夫々は2つの入力端子と1つの出力端子とを有している。AND回路41,42夫々の一方の入力端子には、制御部19に接続されている。AND回路41の他方の入力端子、及び、反転器43の入力端子夫々には、共通の繰り返しパルスが入力されている。反転器43の出力端子はAND回路42の他方の入力端子に接続されている。
AND回路41の出力端子は、バイポーラトランジスタ44のベース、及び、抵抗R1の一方の端子に接続されている。AND回路42の出力端子は、バイポーラトランジスタ45のベース、及び、抵抗R2の一方の端子に接続されている。抵抗R1,R2夫々の他方の端子と、バイポーラトランジスタ44,45夫々のエミッタとは接地されている。
バイポーラトランジスタ44のコレクタは1次コイルL2の一方の端子に接続され、バイポーラトランジスタ45のコレクタは1次コイルL2の他方の端子に接続されている。直流電源46の正極端子は1次コイルL2の中途に接続されており、直流電源46の負極端子は接地されている。バイポーラトランジスタ44,45夫々のエミッタは、接地によって、直流電源46の負極端子に接続されている。
AND回路41,42夫々は、2つの入力端子夫々に一定の電圧以上の電圧が印加されている場合に、ハイレベルの電圧を出力端子から出力する。また、AND回路41,42夫々は、2つの入力端子中のいずれか一方の端子に印加されている電圧が一定の電圧未満である場合に、ハイレベルの電圧よりも低いローレベルの電圧を出力端子から出力する。
バイポーラトランジスタ44,45夫々は、スイッチとして機能し、ベースに一定の電圧以上の電圧が印加された場合、コレクタからエミッタに電流が流れてオンとなり、ベースに印加されている電圧が一定の電圧未満である場合にコレクタからエミッタに電流が流れずオフとなる。
バイポーラトランジスタ44,45夫々は第1及び第2スイッチに該当する。
AND回路41が出力端子からハイレベルの電圧を出力した場合に、バイポーラトランジスタ44のベースに一定の電圧以上の電圧が印加され、バイポーラトランジスタ44はオンとなる。また、AND回路41が出力端子からローレベルの電圧を出力した場合に、バイポーラトランジスタ44のベースに印加している電圧が一定の電圧未満であり、バイポーラトランジスタ44はオフとなる。
同様に、AND回路42が出力端子からハイレベルの電圧を出力した場合に、バイポーラトランジスタ45のベースに一定の電圧以上の電圧が印加され、バイポーラトランジスタ45はオンとなる。また、AND回路42が出力端子からローレベルの電圧を出力した場合に、バイポーラトランジスタ45のベースに印加している電圧が一定の電圧未満であり、バイポーラトランジスタ45はオフとなる。
抵抗R1,R2夫々は、バイポーラトランジスタ44,45のベースの電位を安定させるために接続されている。
整流回路6はダイオードD1,D2,D3,D4を有している。変圧器5の2次コイルL3の一方の端子は、ダイオードD1のアノード、及び、ダイオードD2のカソードに接続され、2次コイルL3の他方の端子は、ダイオードD3のアノード、及び、ダイオードD4のカソードに接続されている。ダイオードD1,D3夫々のカソードはFET11のゲートに接続され、ダイオードD2,D4夫々のアノードはFET11のソースに接続されている。ダイオードD1,D2,D3,D4夫々は、第1、第2、第3及び第4ダイオードとして機能する。
図3は生成装置15の動作を説明するためのタイミングチャートである。図3には、上から、制御部19から入力されるパルス電圧、外部から入力される繰り返しパルス、反転回路4が1次コイルL2に印加する印加電圧、2次コイルL3から整流回路6に出力される出力電圧、及び、整流回路6によって整流された整流電圧夫々の推移が示されている。
1次コイルL2に印加される印加電圧は、1次コイルL2のバイポーラトランジスタ45側の端子における電位を基準とした1次コイルL2のバイポーラトランジスタ44側の端子における電圧である。2次コイルL3に印加される印加電圧は、2次コイルL3のダイオードD4側の端子における電位を基準とした2次コイルL3のダイオードD1側の端子における電圧である。整流電圧はFET11のソースの電位を基準としてFET11のゲートに印加される電圧である。図3では、ハイレベルの電圧を「H」で示し、ローレベルの電圧を「L」で示している。
制御部19から反転回路4に入力されるパルス電圧は、ゼロボルト及び電圧Vp(>0)の2値で構成され、いずれか一方の電圧値がAND回路41,42夫々の一方の入力端子に印加される。AND回路41,42夫々において、電圧Vpは一定の電圧以上であり、ゼロボルトは一定の電圧未満である。制御部19は、反転回路4に出力するパルス電圧のパルス幅を変調することによってPWM制御を行う。
繰り返しパルスは、ハイレベル及びローレベルの2つの電圧で構成される。繰り返しパルスでは、ハイレベル及びローレベル夫々の電圧が期間Trごとに交互に切替えられている。反転器43は、入力端子に入力された繰り返しパルスのハイレベル及びローレベル夫々の電圧を反転する。具体的には、反転器43は、入力端子にハイレベルの電圧が印加された場合には、出力端子からローレベルの電圧を出力し、入力端子にローレベルの電圧が印加された場合には、出力端子からハイレベルの電圧を出力する。
AND回路41,42夫々において、繰り返しパルスにおけるハイレベルの電圧、及び、反転器43が出力するハイレベルの電圧夫々は一定の電圧以上であり、繰り返しパルスにおけるローレベルの電圧、及び、反転器43が出力するローレベルの電圧は一定の電圧未満である。
まず、図3のタイミングチャートを用いて、周期Tpと、周期Tpよりも短い期間TrとがTr=Tp/5を満たしている場合における生成装置15の動作を説明する。この場合、1周期Tpの間に5つの期間Trが設けられている。
AND回路41,42夫々の一方の端子に印加されているパルス電圧が電圧Vpである状態で繰り返しパルスの電圧がハイレベルの電圧である場合、AND回路41はハイレベルの電圧を出力してバイポーラトランジスタ44をオンにし、AND回路42はローレベルの電圧を出力してバイポーラトランジスタ45をオフにする。
バイポーラトランジスタ44,45夫々がオン及びオフである場合、直流電源46が1次コイルL2の中途に一定の電圧Vcc(>0)を印加しているため、電流が1次コイルL2の中途からバイポーラトランジスタ44に向けて流れる。これにより、1次コイルL2には電圧(−Vcc)が印加される。
AND回路41,42夫々の一方の端子に印加されているパルス電圧が電圧Vpである間に期間Trが経過した場合、繰り返しパルスの電圧がハイレベルの電圧からローレベルの電圧に切替えられる。この場合、AND回路41はローレベルの電圧を出力してバイポーラトランジスタ44をオフにし、AND回路42はハイレベルの電圧を出力してバイポーラトランジスタ45をオンにする。
バイポーラトランジスタ44,45夫々がオフ及びオンである場合、直流電源46が1次コイルL2の中途に電圧Vccを印加しているため、電流が1次コイルL2の中途からバイポーラトランジスタ45に向けて流れる。これにより、1次コイルL2には電圧Vccが印加される。
AND回路41,42夫々の一方の端子に印加されているパルス電圧が電圧Vpである間に、更に期間Trが経過して、繰り返しパルスの電圧がローレベルの電圧からハイレベルの電圧に切替えられる。この場合、前述したように、バイポーラトランジスタ44,45夫々が再びオン及びオフとなって1次コイルL2には電圧(−Vcc)が印加される。
以上のように、反転回路4では、AND回路41,42夫々の一方の端子に印加されているパルス電圧が電圧Vpであって、所定電圧以上である間に、期間Trが経過する都度、バイポーラトランジスタ44,45夫々のオン/オフを相補的に切替える。
これにより、制御部19から反転回路4に入力されたパルス電圧が電圧Vpである間、期間Trが経過する都度、パルス電圧の極性が反転され、極性が反転した電圧が1次コイルL2に印加される。
また、AND回路41,42夫々の一方の入力端子に印加されるパルス電圧がゼロボルトであって所定電圧未満である場合、AND回路41,42は共に出力端子からローレベルの電圧を出力し、バイポーラトランジスタ44,45は共にオフとなる。この場合、1次コイルL2に電流が流れることはなく、1次コイルL2に印加されている印加電圧はゼロボルトとなる。
以上のように反転回路4が動作することによって、図3に示すように、AND回路41,42夫々の一方の入力端子に印加されているパルス電圧が電圧Vpである間において、期間Trごとに、パルス電圧の極性を反転した電圧が1次コイルL2に印加される。従って、例え、反転回路4に入力されるパルス電圧のデューティが高い場合であっても、1次コイルL2に一定の電圧が長期間印加されることはない。更には、反転回路4に入力されるパルス電圧のデューティが100%である場合、即ち、反転回路4に直流電圧が入力された場合であっても、1次コイルL2に一定の電圧が長期間印加されることはない。
変圧器5の1次コイルL2に、図3に示すような期間Trごとに極性が反転する電圧が印加された場合、2次コイルL3の両端子から交流電圧が出力される。
1次コイルL2に電圧(−Vcc)が印加された場合、電流は、直流電源46の正極端子が接続されている1次コイルL2の中途からバイポーラトランジスタ44に向けて流れる。このとき、電流は、2次コイルL3のダイオードD1側の端子から流れ出て、2次コイルL3のダイオードD4側の端子に戻る。従って、1次コイルL2に電圧(−Vcc)が印加されている間、2次コイルL3の両端子から電圧Vr(>0)が出力される。
1次コイルL2に電圧Vccが印加された場合、電流は、直流電源46の正極端子が接続されている1次コイルL2の中途からバイポーラトランジスタ45に向けて流れる。このとき、電流は、2次コイルL3のダイオードD4側の端子から流れ出て、2次コイルL3のダイオードD1側の端子に戻る。従って、1次コイルL2に電圧Vccが印加されている間、2次コイルL3の両端子から電圧(−Vr)が出力される。
これにより、1次コイルL2に極性が反転した電圧が印加された場合、図3に示すように、振幅が電圧Vrである交流電圧が2次コイルL3から出力される。電圧Vrは、1次コイルL2及び2次コイルL3の巻数比と電圧Vccとによって決まる。
2次コイルL3に電圧Vrが印加された場合、電流が2次コイルL3からダイオードD1を介してFET11のゲートに流れ込み、FET11のソースから流れ出た電流はダイオードD4を介して2次コイルL3に戻る。
2次コイルL3に電圧(−Vr)が印加された場合、電流が2次コイルL3からダイオードD3を介してFET11のゲートに流れ込み、FET11のソースから流れ出た電流はダイオードD2を介して2次コイルL3に戻る。
以上のように、電流は常にFET11のゲートからソースに向けて流れるため、FET11のソースの電位を基準として正の電圧がゲートに印加され、2次コイルL3から出力された交流電圧は整流される。このとき、整流回路6によって整流され整流電圧の周期及びデューティは、図3に示すように、反転回路4に入力されたパルス電圧の周期及びデューティと同じとなる。
また、生成装置15では、前述したように、1次コイルL2に一定の電圧が長期間印加されることはないため、1次コイルL2への電圧印加によって発生する磁界の磁束密度が飽和することがない。従って、2次コイルL3から出力される交流電圧の歪みはなく、2次コイルL3から出力された交流電圧を整流することによって得られるパルス電圧の歪みもない。
このように、生成装置15は、入力されたパルス電圧のデューティに無関係に、該パルス電圧から基準電位が異なって歪みがないパルス電圧を生成することができる。
生成装置16は、生成装置15と同様に構成され、反転器18の出力端子から入力されたパルス電圧から、FET13のソースの電位を基準とするパルス電圧を生成し、生成したパルス電圧をFET13のゲートに印加する。生成装置16も、生成装置15と同様に、入力されたパルス電圧のデューティに無関係に、該パルス電圧から基準電位が異なって歪みがないパルス電圧を生成することができる。
従って、制御部19は、デューティに制限されることなく、2つのパルス電圧を出力してFET11,12,13,14をオン/オフすることができる。
図4は生成装置15の動作を説明するための他のタイミングチャートである。図4には、周期Tp及び期間TrがTr=Tp/4を満たす場合における各電圧波形が示されており、図3と同様に、上から、制御部19から入力されるパルス電圧、外部から入力される繰り返しパルス、1次コイルL2への印加電圧、2次コイルL3からの出力電圧、及び、整流回路6が整流した整流電圧夫々の推移が示されている。
期間TrがTr=Tp/4を満たす場合においても、期間TrがTr=Tp/5を満たす場合と同様にして、1次コイルL2に電圧が印加され、2次コイルL3から交流電圧が出力される。整流回路6は、2次コイルL3から出力された交流電圧を整流することにより、周期及びデューティが反転回路4に入力されたパルス電圧と同じであるパルス電圧を生成する。
期間TrがTr=Tp/4を満たす場合、期間TrがTr=Tp/5を満たす場合と同様に、1次コイルL2に一定の電圧が長期間印加されることはない。従って、この場合であっても、生成装置15は、入力されたパルス電圧のデューティに無関係に、該パルス電圧から基準電位が異なって歪みがないパルス電圧を生成することができる。生成装置16も同様の効果を奏する。
次に、期間TrがTr=Tp/4を満たす場合、及び、期間TrがTr=Tp/5を満たす場合夫々における電圧波形を比較する。
期間TrがTr=Tp/4である場合、1周期Tp間に1次コイルL2に印加される電圧の極性が偶数回反転するため、1周期Tp間に1次コイルL2に印加される印加電圧の波形は、図4からわかるように、前の1周期Tp間に1次コイルL2に印加された印加電圧の波形と同じである。このため、1周期間に1次コイルL2に印加される印加電圧の平均値がゼロにならない限り、2周期間に1次コイルL2に印加される印加電圧の平均値はゼロになることはなく、全体の平均値もゼロにならない。
一方、期間TrがTr=Tp/5である場合、1周期Tp間に1次コイルL2に印加される印加電圧の波形は、図3からわかるように、前の1周期Tp間に1次コイルL2に印加された印加電圧の極性を反転した波形と同じである。このため、1周期間に1次コイルL2に印加される印加電圧の平均値に無関係に、2周期間に1次コイルL2に印加される印加電圧の平均値は確実にゼロとなり、全体の平均値もゼロになる。これは、1周期Tp間に1次コイルに印加する電圧の極性が奇数回反転するためである。
従って、期間Trが周期Tpを奇数で割った期間である場合、2周期間に1次コイルL2に印加される印加電圧の平均値はゼロとなる。更に、期間Trの範囲を拡張して期間TrがTr=Tp/(2N±(1/K))(但し、N,K:自然数)を満たす場合、上式をTr=(K×Tp)/(2N×K±1)と書き換えることができ、期間Trは、K周期(K×Tp)を奇数で割った期間である。従って、K周期間に1次コイルL2に印加される電圧の極性は奇数回反転する。
このため、K周期間に1次コイルL2に印加する電圧波形は、前のK周期間に1次コイルL2に印加された電圧波形の極性を反転した電圧波形となり、1周期間に1次コイルL2に印加される平均値に無関係に、(2×K)周期間に1次コイルL2に印加される電圧の平均値は確実にゼロとなり、全体の平均値もゼロとなる。
従って、期間TrがTr=Tp/(2N±(1/K))を満たす場合、1次コイルL2に印加される電圧には直流成分が含まれないので、1次コイルL2への電圧印加によって発生する磁界の磁束密度の飽和が確実に防止される。このため、2次コイルL3から出力される交流電圧を整流回路6が整流することによって、歪みがないパルス電圧を確実に生成することができる。
制御部19がPWM制御を行うスイッチは、Nチャネル型のFET11,12,13,14に限定されず、例えば、NPN型のバイポーラトランジスタであってもよい。
また、期間Trは、Tr=Tp/(2N±(1/K))を満たさなくても良い。期間Trは、周期Tpを偶数で割った期間であっても良いし、周期Tpよりも短い期間の範囲で変動してもよい。この場合であっても、1次コイルL2に一定の電圧が長期間印加されることはないため、生成装置15,16夫々は、入力されたパルス電圧のデューティに無関係に、該パルス電圧から基準電位が異なって歪みがないパルス電圧を生成することができる。
また、反転回路4は、入力されたパルス電圧を、該パルス電圧の周期よりも短い期間が経過する都度、入力された電圧の極性を反転し、反転した電圧を変圧器5の1次コイルL2に印加する回路であればよい。このため、反転回路4は、バイポーラトランジスタ44,45夫々のオン/オフを相補的に切替えることによって、直流電源46の正極端子から1次コイルL2に流れる電流の向きを変更する構成に限定されない。
生成装置15,16が用いられる装置は、印加された電圧を変換する変換装置に限定されない。生成装置15,16については、生成されたパルス電圧とは基準電位が異なるパルス電圧を印加すべき半導体スイッチを備える装置に用いることができる。
開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 変換装置
11,12,13,14 FET
15 生成装置
4 反転回路
44,45 バイポーラトランジスタ
46 直流電源
5 変圧器
6 整流回路
D1,D2,D3,D4 ダイオード
L1 コイル
L2 1次コイル
L3 2次コイル
N,K 自然数
Tr 期間
Tp 周期

Claims (4)

  1. 絶縁変圧器を用いて、周期が一定である第1パルス電圧から基準電位が異なる第2パルス電圧を生成する生成装置において、
    前記周期よりも短い期間が経過する都度、前記第1パルス電圧の極性を反転し、極性を反転した電圧を前記絶縁変圧器の1次コイルに印加する反転回路と、
    前記絶縁変圧器の2次コイルから出力される交流電圧を前記第2パルス電圧に整流する整流回路とを備え
    前記期間Trは、Tr=Tp/(2N±(1/K))を満たすこと
    を特徴とする生成装置。
    但し、
    N,K:自然数
    Tp:前記周期
  2. 前記反転回路は、
    一方の端子が前記1次コイルの中途に接続される直流電源と、
    前記1次コイルの一方の端子及び前記直流電源の他方の端子間に接続されている第1スイッチと、
    前記1次コイルの他方の端子及び前記直流電源の他方の端子間に接続されている第2スイッチと
    を有し、
    前記第1パルス電圧が所定電圧以上である間に、前記期間が経過する都度、前記第1及び第2スイッチ夫々のオン/オフを相補的に切替えるように構成してあること
    を特徴とする請求項1に記載の生成装置。
  3. 前記整流回路は、
    アノードが前記2次コイルの一方の端子に接続されている第1ダイオードと、
    カソードが前記2次コイルの一方の端子に接続されている第2ダイオードと、
    カソードが前記第1ダイオードのカソードに接続され、アノードが前記2次コイルの他方の端子に接続されている第3ダイオードと、
    カソードが前記2次コイルの他方の端子に接続され、アノードが前記第2ダイオードのアノードに接続されている第4ダイオードと
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生成装置。
  4. コイルと、
    一方の端子が該コイルの一方の端子に接続されているスイッチと、
    請求項1から請求項のいずれか1つに記載の生成装置と
    を備え、
    前記生成装置が生成した第2パルス電圧を用いて前記スイッチのPWM制御を行うことによって、前記コイルのいずれか一方の端子における電圧を変換するように構成してあること
    を特徴とする変換装置。
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