JP6060514B2 - 蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6060514B2
JP6060514B2 JP2012090280A JP2012090280A JP6060514B2 JP 6060514 B2 JP6060514 B2 JP 6060514B2 JP 2012090280 A JP2012090280 A JP 2012090280A JP 2012090280 A JP2012090280 A JP 2012090280A JP 6060514 B2 JP6060514 B2 JP 6060514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
stopper
injection hole
power storage
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012090280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013218959A (ja
Inventor
覚央 松戸
覚央 松戸
寛恭 西原
寛恭 西原
元章 奥田
元章 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2012090280A priority Critical patent/JP6060514B2/ja
Publication of JP2013218959A publication Critical patent/JP2013218959A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6060514B2 publication Critical patent/JP6060514B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Description

本発明は、蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法に係り、詳しくは電解液の注液孔の密封構造に特徴を有する蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。一般に、容量の大きな二次電池(蓄電装置)は電極体を収容するケースを備え、そのケース内に電極体及び電解液が収容されている。二次電池の組立は、ケース本体内に電極体を収容した後、ケースの蓋体をケース本体に溶接する。その後、蓋体に形成されている注液孔(注入孔)から電解液をケース内に注入した後、注液孔を密封する。
そして、注液孔を密封する構造として、図6(a)に示すように、蓋体51に形成された注液孔52に注液孔52より一回り小さな栓53を挿入し、注液孔52の周囲をレーザー溶接して蓋体51に溶接した構造が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−90913号公報
栓53をプレス加工(打ち抜き)で作製した場合、作製された栓53には、図6(b),(c)に示すように、打ち抜き方向の先端側にはバリ53aが生じ、基端側には剪断R部53bが生じる。レーザー溶接はワークの溶接端面の処理(状態)によって品質が異なる。そのため、図6(b)に示すように、バリ53aが蓋体51の裏面側に位置する状態に適した溶接条件で、図6(c)に示すように、バリ53aが蓋体51の表面側に位置する状態で、栓53のレーザー溶接を行うと、溶接箇所の品質が低下する。図6(b),(c)ではバリ53a及び剪断R部53bを強調して大きく図示しているが、実際の栓53でバリ53a及び剪断R部53bを目視で識別するのは難しい。
栓53の溶接時に、バリ53a(あるいは剪断R部53b)が必ずレーザー投射側にあるなら問題はないが、投射側におけるバリ53aの有無が溶接部品毎に異なると、溶接状況の管理が困難になる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、注液孔を密封する栓の表側及び裏側のどちらにバリあるいは剪断R部が存在するかを目視で識別することができ、注液孔に挿入された栓を適切な溶接条件でレーザー溶接あるいは電子ビーム溶接を行うことができる液注孔の密閉構造を有する蓄電装置及び二次電池を提供することにある。また、他の目的は蓄電装置の製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ケース内に電極体及び電解液が収容された蓄電装置であって、前記ケースは、栓で密封された注液孔を有し、前記栓は外面側と内面側のどちら側からも前記注液孔に挿入可能な大きさを有しており、前記栓は前記注液孔に挿入された状態で全周にレーザー溶接部又は電子ビーム溶接部が形成されており、前記栓の外面の中央に凸部が形成されているとともに前記栓の内面の中央に凹部が形成されているか、もしくは、前記栓の外面の中央に凹部が形成されているとともに前記栓の内面の中央に凸部が形成されており、前記凸部が形成された面の周縁にバリが形成され、前記凹部が形成された面の周縁に剪断R部が形成されているか、又は、剪断R部が周縁に形成された面の中央に前記凸部が形成され、バリが周縁に形成された面の中央に前記凹部が形成されている。ここで、「栓の内面」とは、ケースの内部と対向する面を意味する。
栓をプレス打ち抜きで作製した場合、打ち抜き方向の先端側にバリが生じ、基端側に剪断R部が生じる。「剪断R部」とは、加工すべき材料をプレス加工で打ち抜いたときに、材料の端面の上型側に形成される滑らかなR形状(曲面部)を意味する。そして、ケースの注液孔の栓のように、比較的薄い板材で作製された栓の場合は、剪断R部やバリを目視で識別することは難しい。そのため、注液孔に栓を挿入してレーザー溶接あるいは電子ビーム溶接で密封する場合、レーザービームあるいは電子ビームが照射される栓の外面周縁に常に剪断R部が在る状態あるいはバリが在る状態に栓を配置するのが難しい。しかし、この発明における栓は、栓の外面の中央に凸部が形成されているとともに栓の内面の中央に凹部が形成されているか、もしくは、栓の外面の中央に凹部が形成されているとともに栓の内面の中央に凸部が形成されており、前記凸部が形成された面の周縁にバリが形成され、前記凹部が形成された面の周縁に剪断R部が形成されているか、又は、剪断R部が周縁に形成された面の中央に前記凸部が形成され、バリが周縁に形成された面の中央に前記凹部が形成されているため、凹部あるいは凸部を目視で確認して、剪断R部やバリが栓の表側及び裏側のどちらに存在するかを識別することができる。したがって、凹部が形成されている側あるいは凸部が形成されている側を常にケースの外側に向いた状態で溶接を行うことにより、栓の外面周縁に常に剪断R部あるいはバリがある状態で、注液孔に挿入された栓を、適切な溶接条件でレーザー溶接を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記栓は板状をしており、前記栓の外面又は内面の一方の面に前記凹部が形成されており、かつ他方の面における前記凹部と同じ位置に前記凸部が形成されている。この発明では、剪断R部を目視で確認することが難しい板材で形成された栓を使用する場合、栓の外面周縁に常に剪断R部あるいはバリがある状態で、注液孔に挿入された栓を、適切な溶接条件でレーザー溶接を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置の構成を備えた二次電池である。したがって、この発明の二次電池は請求項1又は請求項2に記載の発明の効果を有する。
請求項4に記載の発明は、ケース内に電極体及び電解液が収容された蓄電装置の製造方法である。そして、前記電解液を注液孔から前記ケース内に注入した後の、前記注液孔の密封工程において、プレス打ち抜きにより形成され、かつ前記プレス打ち抜きの際に周縁に剪断R部が生じる側の面に凸部又は凹部を形成した板状の栓を、前記剪断R部が生じる側の面に形成された前記凸部又は前記凹部が前記ケースの内側になる状態に前記注液孔に挿入した状態で、前記栓の全周をレーザー溶接又は電子ビーム溶接で前記注液孔の周縁に溶接する。
この発明の蓄電装置の製造方法は、注液孔の密封工程に特徴を有し、注液孔の密封に用いる栓として、プレス打ち抜きにより形成され、かつプレス打ち抜きの際に周縁に剪断R部が生じる側の面に凸部又は凹部を形成した板状の栓を用いる。そして、剪断R部が生じる側の面に形成された凸部又は前記凹部がケースの内側になる状態に、栓を注液孔に挿入した状態で、栓の全周をレーザー溶接又は電子ビーム溶接で注液孔の周縁に溶接する。したがって、栓の溶接に際して、適切な溶接条件でレーザー溶接あるいは電子ビーム溶接を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記凸部又は前記凹部は前記プレス打ち抜きと同時に前記栓に形成される。この発明では、プレス打ち抜きと同時に凸部又は凹部を形成するため、製造が簡単になる。
請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、注液孔を密封する栓の表側及び裏側のどちらにバリあるいは剪断R部が存在するかを目視で識別することができ、注液孔に挿入された栓を適切な溶接条件でレーザー溶接あるいは電子ビーム溶接を行うことができる液注孔の密閉構造を有する蓄電装置及び二次電池を提供することができる。請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、その蓄電装置の製造方法を提供することができる。
(a)は第1の実施形態の二次電池の概略断面図、(b)は部分拡大図。 (a)は栓の断面図、(b)は栓の平面図。 (a),(b)は栓の製造方法を示す模式断面図。 第2の実施形態を示し、(a)は図1(b)に対応する図、(b)は栓の断面図。 (a),(b),(c)は栓の製造方法を示す模式断面図。 (a)は従来技術を示す断面図、(b),(c)は栓の模式断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース本体11及び蓋体12で構成されたケース13内に、積層型の電極体14及び電解液15が収容されている。ケース本体11及び蓋体12は、金属板、例えば、アルミニウム合金板により形成されている。
電極体14は、複数の正極シート16及び複数の負極シート17が、正極シート16と負極シート17との間にシート状のセパレータ18が存在する状態で交互に積層されて構成されている。正極シート16及び負極シート17は、金属箔に図示しない活物質が塗布された活物質層を有する部分が矩形状に形成され、活物質層が形成された部分からタブ部16a,17aが突出形成されている。
正極シート16のタブ部16aに正極用集電端子19が溶接で接続され、負極シート17のタブ部17aに負極用集電端子20が溶接で接続されている。正極用集電端子19は、蓋体12を貫通する二次電池10の正極端子21と一体に形成されている。負極用集電端子20は、蓋体12を貫通する二次電池10の負極端子22と一体に形成されている。
蓋体12には注液孔23が形成され、注液孔23は板状の栓24で密封されている。即ち、ケース13は、電解液15の注入後、板状の栓24で密封された注液孔23を有する。図1(b)に示すように、栓24は注液孔23に挿入された状態で外周部全体にレーザー溶接部25が形成されている。栓24の内面の周縁に剪断R部26が存在し、栓24の外側面に凸部24aが形成され、内面に凹部24bが形成されている。詳述すると、栓24は板状をしており、栓24の内面に凹部24bが形成され、かつ他方の面における凹部24bと同じ位置に凸部24aが形成されている。
栓24は板材(平板)のプレス打ち抜きにより作製され、打ち抜き工程で凸部24a及び凹部24bが同時に形成される。注液孔23の密封のため注液孔23に挿入されて溶接される前の栓24は、図2(a),(b)に示すように、円板状で、中央に凸部24a及び凹部24bが形成され、図2(a)に示すように、凸部24aが形成された面の周縁にバリ27が形成され、凹部24bが形成された面の周縁に剪断R部26が形成されている。なお、図2(a)では剪断R部26及びバリ27を分かり易く表すため、誇張して描いている。
次に栓24の作製方法を説明する。板材を打ち抜いて栓24を作製する金型は、図3(a),(b)に示すように、下型31及び上型32を備えている。下型31は、外径が栓24の外径とほぼ同じで若干小さな円筒状に形成されている。上型32は、下型31側が開放された円柱状の収容部33を有する。収容部33は栓24の外径と同じ径に形成され、収容部33の深さ(上下方向の長さ)は栓24の厚さより大きく形成されている。また、収容部33の上面33aには凸部34が形成されている。凸部34は、栓24の凹部24bを形成するため凹部24bと相似形状で、かつ凹部24bより大きく形成されている。
そして、栓24を作製する場合は、図3(a)に示すように、上型32が待機位置に停止した状態で、下型31上に材料の平板35を載置する。その状態から上型32が下降移動される。上型32の移動途中で栓24が打ち抜かれ、打ち抜かれた栓24が下型31上に支持された状態で、上型32が更に下降移動を継続し、図3(b)に示すように、凸部34が栓24の上面を押圧して栓24に凸部24a及び凹部24bを形成する位置で停止する。その後、上型32が待機位置まで上動して栓24の作製が完了する。その結果、剪断R部26が存在する側の面に凹部24bが形成され、バリ27が存在する側の面に凸部24aが形成された栓24が作製される。
次に、二次電池10の製造方法を説明する。二次電池の製造方法は、電解液15を注液孔23からケース13内に注入した後の、注液孔23の密封工程が従来と異なる。したがって、密封工程について説明する。
密封工程では、プレス打ち抜きにより形成され、かつプレス打ち抜きの際に周縁に剪断R部26が生じる側の面に凹部24bを形成した板状の栓24を使用する。そして、剪断R部26が生じる側の面に形成された凹部24bがケース13の内側になる状態に注液孔23に挿入した状態で、栓24の全周をレーザー溶接又は電子ビーム溶接で注液孔23の周縁に溶接する。
栓24に形成された剪断R部26やバリ27が、栓24のどちらの面に形成されているのかを目視により識別するのは難しい。しかし、この実施形態の栓24は、剪断R部26が形成された面に凹部24bが形成され、バリ27が形成された面には凸部24aが形成されている。そのため、剪断R部26が形成された面を容易に識別できる。そして、剪断R部26が生じる側の面に形成された凹部24bがケース13の内側になるように栓24を注液孔23に挿入した状態で、栓24の全周をレーザー溶接で注液孔23の周縁に溶接する。したがって、栓24の溶接に際して、適切な溶接条件でレーザー溶接を行うことができる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)二次電池(蓄電装置)10は、ケース13内に電極体14及び電解液15が収容されており、ケース13は、栓24で密封された注液孔23を有している。栓24は注液孔23に挿入された状態で外周部全体にレーザー溶接部25が形成され、栓24の外面に凸部24aが、内面に凹部24bが形成されている。したがって、密封工程において、栓24の凹部24bあるいは凸部24aが形成されている側を常にケース13の外側に向いた状態で溶接を行うことにより、栓24の外面周縁に常に剪断R部26あるいはバリ27がある状態で、注液孔23に挿入された栓24を、適切な溶接条件でレーザー溶接を行うことができる。そのため、溶接状況の管理が簡単になる。
(2)栓24は板状をしており、栓24の内面に凹部24bが形成され、かつ他方の面における凹部24bと同じ位置に凸部24aが形成されている。したがって、剪断R部26を目視で確認することが難しい板材で形成された栓24を使用する場合、栓24の外面周縁に常に剪断R部26あるいはバリ27がある状態で、注液孔23に挿入された栓24を、適切な溶接条件でレーザー溶接を行うことができる。
(3)栓24のどちらの面に剪断R部26あるいはバリ27が存在するかを目視で容易に識別可能とするために、凸部24a及び凹部24bが栓24のプレス加工の際に形成されている。したがって、凸部24a及び凹部24bのない栓24を形成した後、別の工程で剪断R部26あるいはバリ27が存在する面を識別して、インク等で印を付けたものに比べて、栓24が加工硬化を受けることにより、栓24の強度が向上する。
(4)二次電池10の製造方法の工程のうち、電解液15を注液孔23からケース13内に注入した後の、注液孔23の密封工程において、プレス打ち抜きにより形成され、かつプレス打ち抜きの際に周縁に剪断R部26が生じる側の面に凹部24bを形成した板状の栓24を使用する。そして、剪断R部26が生じる側の面に形成された凹部24bがケース13の内側になる状態に注液孔23に挿入した状態で、栓24の全周をレーザー溶接で注液孔23の周縁に溶接する。したがって、栓24の溶接に際して、適切な溶接条件でレーザー溶接を行うことができる。また、剪断R部26が生じる側の面に形成された凹部24bがケース13の内側になる状態に栓24を注液孔23に挿入した状態、即ちバリ27が栓24の外側面の周縁に存在する状態で溶接が行われる。そのため、注液孔23を栓24で密封するためのレーザー溶接をバリ27が存在する箇所にレーザー照射して行うことができ、剪断R部26が存在する箇所にレーザー照射を行う場合に比べて、溶接が行い易い。
(5)栓24は、プレス打ち抜きにより形成され、かつプレス打ち抜きの際に周縁に剪断R部26が生じる側の面に凹部24bが形成され、反対側の面に凸部24aが形成されている。したがって、プレス打ち抜きの際に周縁に剪断R部26が生じる側の面に凸部24aを形成する方法に比べて、栓24の作製が容易になる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図4及び図5にしたがって説明する。この実施形態の二次電池10は、栓24に形成された凸部24a及び凹部24bと、剪断R部26との位置関係が前記第1の実施形態と異なっており、その他の構成は同じである。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図4(a)に示すように、栓24は注液孔23に挿入された状態で外周部全体にレーザー溶接部25が形成されている。栓24の内面の周縁に剪断R部26が存在し、栓24の外面に凹部24bが形成され、内面に凸部24aが形成されている。
栓24は平板のプレス打ち抜きにより作製され、打ち抜き工程で凸部24a及び凹部24bが同時に形成され、図4(b)に示すように、剪断R部26が周縁に形成された面の中央に凸部24aが形成され、バリ27が周縁に形成された面の中央に凹部24bが形成されている。この形状の栓24は、第1の実施形態の栓24と異なり、1段階(1回)のプレス加工では作製できず、2段階のプレス加工で作成される。
次に栓24の作製方法を説明する。図5(a)〜(c)に示すように、金型は、下型41及び上型42を備えている。下型41は、外径が栓24の外径とほぼ同じで若干小さな円筒状に形成された固定部41aと、固定部41aの内側で移動される移動型41bを備えている。移動型41bは、先端(上端)に凸部43が形成されている。凸部43は、栓24の凹部24bを形成するため凹部24bと相似形状で、かつ凹部24bより大きく形成されている。
上型42は下型41側が開放された円柱状の収容部44を有する。収容部44は、栓24の外径と同じ径で、収容部44の深さ(上下方向の長さ)は栓24の厚さより大きく形成されている。収容部44の上面44aには凹部44bが形成されている。凹部44bは、栓24の凸部24aを形成するためのものであり、凸部24aと同じ形状に形成されている。
そして、栓24を作製する場合は、図5(a)に示すように、上型42が待機位置に停止した状態で、下型41上に材料の平板35を載置する。その状態から上型42が下降移動される。上型42の移動途中で図5(b)に示すように、栓24が打ち抜かれ、打ち抜かれた栓24が下型41上に支持された状態となる。上型42が更に下降移動を継続し、図5(c)に示すように、収容部44の上面44aが栓24の上面に当接又は当接する近傍まで移動した位置で停止する。その状態で移動型41bが上側に移動し、凸部43が栓24を押圧して栓24に凸部24a及び凹部24bを形成する位置で停止する。その後、上型42及び移動型41bが待機位置まで移動して、栓24の作製が完了する。
この実施形態においても、栓24で注液孔23を密封する場合は、凸部24aあるいは凹部24bを目視で確認して、内面の周縁に剪断R部26が存在するように栓24を注液孔23に挿入した状態で、レーザー溶接により栓24を蓋体12に溶接する。
したがって、この実施形態においても、第1の実施形態の(1),(2),(3)と基本的に同様の効果を得ることができる他に次の効果を得ることができる。
(6)注液孔23の密封に使用する栓24の内面の周縁に剪断R部26が存在し、凸部24aは剪断R部26が存在する面の中央に形成されている。しかし、第1の実施形態と同様に凸部24aあるいは凹部24bを目視で確認することにより、剪断R部26が存在する面を容易に識別できる。したがって、栓24の溶接に際して、適切な溶接条件でレーザー溶接を行うことができ、溶接状況の管理が簡単になる。
(7)栓24をプレス打ち抜きで作製する際、上型42の下降移動で材料の平板35から栓24の打ち抜きを行い、打ち抜かれた栓24に対して下型41に設けられた移動型41b(パンチ)が上動して上型42と共同して栓24に凸部24a及び凹部24bを形成する。したがって、1段階のプレス加工、即ち上型32の下降移動のみにより、材料の平板35から、栓24の打ち抜きと、凸部24a及び凹部24bの形成が可能な第1の実施形態に比べて、栓24の作製に手間が掛かるが、一連のプレス工程で凸部24a及び凹部24bが形成された栓24を容易に作製することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 栓24の溶接はレーザー溶接に限らず、例えば、電子ビーム溶接で行ってもよい。この場合、栓24が注液孔23に挿入された状態で、栓24の外周部全体に電子ビーム溶接部が形成される。
○ 栓24は、内面の周縁にバリ27が存在し、外側面に凹部24bが存在する状態で溶接されていたり、内面の周縁にバリ27が存在し、外側面に凸部24aが存在する状態で溶接されていたりしてもよい。
○ 栓24は円板状に限らず、任意の形状に形成してもよい。例えば、三角形状、四角形状等の多角形状に形成したり、楕円状に形成したり、その他、任意の形状に形成したりしてもよい。
○ 電極体14は積層型に限らず、巻回型であってもよい。また、巻回型の場合、電極体14は、長円柱状に限らず、例えば、円柱状や楕円柱であってもよい。
○ 注液孔23は、ケース13の蓋体12に形成されずにケース本体11に形成されてもよい。例えば、有底箱状のケース本体11は、開口部が電極体14の正極シート16、負極シート17や及びセパレータ18の外形形状より大きな形状に形成されており、電極体14を正極シート16、負極シート17及びセパレータ18の積層方向に移動させて開口部からケース本体11内に挿入可能に形成されている。この場合、注液孔23は蓋体12ではなく、端部が蓋体12と当接する壁の一部に形成される。
○ 凸部24a及び凹部24bの数は一対に限らず、複数対設けてもよい。
○ 栓24は、その外面又は内面の少なくとも一方に凹部24b又は凸部24aが形成されていればよく、必ずしも凸部24a及び凹部24bの両者が形成されている必要はない。例えば、凸部24a及び凹部24bの一方のみが形成されたものであってもよい。
○ 車両は走行用モータを備えた一般の車両やフォークリフトに限らず、例えば、ショベルローダーやトーイングトラクター等の他の産業車両であってもよい。また、運転者を必要とする車両に限らず無人搬送車でもよい。
○ 蓄電装置は、二次電池10に限らず、例えば、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のようなキャパシタであってもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、13…ケース、14…電極体、15…電解液、23…注液孔、24…栓、24a,34,43…凸部、24b,44b…凹部、25…レーザー溶接部、26…剪断R部。

Claims (5)

  1. ケース内に電極体及び電解液が収容された蓄電装置であって、
    前記ケースは、栓で密封された注液孔を有し、前記栓は外面側と内面側のどちら側からも前記注液孔に挿入可能な大きさを有しており、前記栓は前記注液孔に挿入された状態で全周にレーザー溶接部又は電子ビーム溶接部が形成されており、前記栓の外面の中央に凸部が形成されているとともに前記栓の内面の中央に凹部が形成されているか、もしくは、前記栓の外面の中央に凹部が形成されているとともに前記栓の内面の中央に凸部が形成されており、
    前記凸部が形成された面の周縁にバリが形成され、前記凹部が形成された面の周縁に剪断R部が形成されているか、又は、剪断R部が周縁に形成された面の中央に前記凸部が形成され、バリが周縁に形成された面の中央に前記凹部が形成されていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記栓は板状をしており、前記栓の外面又は内面の一方の面に前記凹部が形成されており、かつ他方の面における前記凹部と同じ位置に前記凸部が形成されている請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置の構成を備えた二次電池。
  4. ケース内に電極体及び電解液が収容された蓄電装置の製造方法であって、前記電解液を注液孔から前記ケース内に注入した後の、前記注液孔の密封工程において、プレス打ち抜きにより形成され、かつ前記プレス打ち抜きの際に周縁に剪断R部が生じる側の面に凸部又は凹部を形成した板状の栓を、前記剪断R部が生じる側の面に形成された前記凸部又は前記凹部が前記ケースの内側になる状態に前記注液孔に挿入した状態で、前記栓の全周をレーザー溶接又は電子ビーム溶接で前記注液孔の周縁に溶接することを特徴とする蓄電装置の製造方法。
  5. 前記凸部又は前記凹部は前記プレス打ち抜きと同時に前記栓に形成される請求項4に記載の蓄電装置の製造方法。
JP2012090280A 2012-04-11 2012-04-11 蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法 Expired - Fee Related JP6060514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012090280A JP6060514B2 (ja) 2012-04-11 2012-04-11 蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012090280A JP6060514B2 (ja) 2012-04-11 2012-04-11 蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013218959A JP2013218959A (ja) 2013-10-24
JP6060514B2 true JP6060514B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=49590825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012090280A Expired - Fee Related JP6060514B2 (ja) 2012-04-11 2012-04-11 蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6060514B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09288999A (ja) * 1996-04-19 1997-11-04 Seiko Instr Kk 密閉電池およびその製造方法
JP4284915B2 (ja) * 2002-02-06 2009-06-24 株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション 非水電解質電池
JP2008186712A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Hitachi Maxell Ltd 密閉型電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013218959A (ja) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6806217B2 (ja) 二次電池
JP6284248B1 (ja) 電気化学セル及び電気化学セルの製造方法
JP5449961B2 (ja) 二次電池
KR102163632B1 (ko) 축전 소자, 축전 장치, 축전 소자의 제조 방법, 및 커버판의 제조 방법
JP4210961B1 (ja) 電池ケース及び封口板を備える電池
JP4748193B2 (ja) 非水電解質二次電池の絶縁板、非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の絶縁板の製造方法
JP6117927B2 (ja) 二次電池
DE102012217451A1 (de) Batteriezelle mit in Gehäusedeckplatte integriertem Knackfederbereich
JP6070490B2 (ja) 電池用端子および電池用端子の製造方法
JP5821835B2 (ja) 密閉型電池及び密閉型電池の製造方法
JP6032077B2 (ja) 蓄電装置
JP5979607B2 (ja) 密閉型電池の製造方法
JP2013041788A (ja) リチウムイオン二次電池
CN107665968B (zh) 二次电池及其制造方法、以及使用该二次电池的组电池
US10644295B2 (en) Energy storage device
JP5869435B2 (ja) 角型電池及び角型電池の製造方法
JP5613618B2 (ja) 円筒形二次電池
JP2007242317A (ja) 電池、及び電池の製造方法
JP6416696B2 (ja) ケース本体と蓋体との溶接方法および該方法を用いた電池の製造方法
JP2017168349A (ja) 蓄電装置
JP6060514B2 (ja) 蓄電装置及び二次電池並びに蓄電装置の製造方法
DE102012216479A1 (de) Batteriezelle mit in Gehäusedeckplatte integrierter Berstscheibe
KR20230136168A (ko) 전지케이스 및 리튬전지
JP2018088361A (ja) 蓄電装置及びその製造方法
JP5751218B2 (ja) 端子溶接方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161128

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6060514

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees