JP6060135B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、包装箱に関するものであり、特に、閉じられた状態の蓋部を容易に開けることのできる包装箱に関するものである。
従来から、蓋部を容易に開けることのできる包装箱が種々知られており、例えば特許文献1に記載の名刺入れ容器や特許文献2に記載の収容箱が存在する。
特許文献1に記載の名刺入れ容器においては、蓋片3に摘み片11を設ける一方、正面片8には半円形状の切欠部10を設けてあり、摘み片11を摘んで蓋片3を開ける構成とすることにより、容易に蓋片3を開けることができる。
また、特許文献2の収容箱においては、箱本体2の半円形状の指挿入切欠部12に対向するフラップ部14に半円形状の指掛止孔15を設けてあり、フラップ部14を差し込み孔11に深く差し込むことにより確実なロック状態を維持できる一方で、指挿入切欠部12より指掛止孔15に指等を引っ掛けることができるので、フラップ部14を差し込み孔11から容易に引き抜くことができる。
特開2002−52879号公報(図9、図10等) 特開2006−188242号公報(図2等)
特許文献1の名刺入れ容器においては摘み片11によって、特許文献2の収容箱においては指挿入切欠部12によって、それぞれ蓋片3又はフラップ部14を容易に開けることができる構成であるものの、さらに以下のような問題がある。
特許文献1の名刺入れ容器においては摘み片11を指で摘んで開け、特許文献2の収容箱においては指挿入切欠部12に指を挿入して開けるが、いずれにおいても、指を引っ掛けて引き出す動作を行わなければならない。よって、特に、蓋片3やフラップ部14の箱本体部に対する摩擦力が大きい場合には、指だけの力では蓋片3やフラップ部14を容易には引き出せないおそれがあった。また、摘み片11や指挿入切欠部12そのものに力をかけて開けるため、材質の強度が十分でない場合には、摘み片11や指挿入切欠部12を損傷してしまうなどのおそれもあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、前述した先行技術の問題点を解決するものであり、正面部と右側面部と左側面部と背面部とを有するスリーブ状部の背面部の上端から折れ線を介して連設された蓋部と、蓋部の先端に折れ線を介して連設された蓋フラップとを有し、正面部の内側に蓋フラップを差し込むことにより閉状態とされる包装箱において、小さな力でも容易に蓋部を開けることができる包装箱を提供することである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、正面部(10)と右側面部(20)と左側面部(30)と背面部(40)と底面部(60)とを有する箱本体部(3)と、背面部の上端から折れ線を介して連設された蓋部(70)と、蓋部の先端に折れ線を介して連設された蓋フラップ(80)とを有し、正面部の内側に蓋フラップを差し込むことにより閉状態とされる包装箱であって、正面部(10)の上端には、左右方向に形成された底辺部(12b)を有する切欠き(12)が設けられ、蓋フラップ(80)は、蓋フラップの基端から折れ線を介して連設された蓋フラップ本体部(82)と、蓋フラップ本体部から左右方向に間隔を介して形成された一対の折れ線で左右方向に形成された第1折れ線(94b)と第1折れ線と同一直線上に形成された第2折れ線(94f)からなる一対の折れ線を介して連設された回動片部で、該一対の折れ線を中心に蓋フラップ本体部に対して回動自在な回動片部(90)と、を有し、回動片部における一対の折れ線よりも蓋フラップの基端側の領域である第1領域(92)が回動片部における一対の折れ線よりも蓋フラップの先端側の領域である第2領域(93)よりも幅狭に形成され、正面部の内側に蓋フラップを差し込むことにより包装箱を閉状態とした際に、切欠きの底辺部が蓋フラップにおける一対の折れ線よりも上下方向において上方に位置し、回動片部の上端が正面側にくるように回動片部を一対の折れ線を中心に蓋フラップ本体部に対して回動させることにより、回動片部が底辺部に当接し、さらに、回動片部を蓋フラップ本体部に対して回動させることにより、回動片部が底辺部を中心に回動して蓋フラップ本体部が回動片部により持ち上げられることを特徴とする。
第1の構成の包装箱においては、回動片部を正面側に回動させるのみで、蓋フラップが持ち上げられ、よって、蓋部と右側面部の上端及び左側面部の上端の間に隙間ができるので、該隙間に指を引っ掛けて蓋部を完全に開くことでき、蓋部を容易に開状態とすることができる。また、第1領域が第2領域よりも幅狭に形成されているので、第1領域の重さをなるべく軽くして、一対の折れ線に掛かる負担を小さくすることができる。
また、第2には、上記第1の構成において、回動片部が底辺部に当接した際に、回動片部における一対の折れ線よりも蓋フラップの基端側の領域である第1領域(92)における第2領域側とは反対側の端部と底辺部間の長さ(L1)が、第1領域の第2領域側の端部と底辺部間の長さ(L2)よりも長いことを特徴とする。よって、梃の原理で少ない力で蓋フラップ本体部を持ち上げることができ、より容易に蓋部を開状態にすることができる。
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、回動片部が蓋フラップの左右方向における略中央に位置し、蓋フラップ本体部は、回動片部よりも右側面側の右側本体部(84)と回動片部よりも左側面側の左側本体部(86)を有することを特徴とする。
なお、以下の構成としてもよい。すなわち、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、正面部の切欠きが、その奥側よりも開口側が幅広に形成され、回動片部における蓋フラップの基端側から先端側にいくに従い幅広となるように形成されていることを特徴とする。よって、回動片部の回動操作の際に、回動片部が切欠きの側方の辺部に干渉し難く、回動操作を円滑に行うことができる。また、第5には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、回動片部は、蓋フラップに対して、一対の折れ線を残存させて回動片部の外周に切り込みを形成することにより形成されたものであることを特徴とする よって、1枚のブランクから回動片部を簡易に形成可能である。
本発明に基づく包装箱によれば、回動片部の上端が正面側にくるように回動片部を一対の折れ線を中心に蓋フラップ本体部に対して回動させることにより、回動片部が底辺部に当接し、さらに、回動片部を蓋フラップ本体部に対して回動させることにより、回動片部が底辺部を中心に回動して蓋フラップ本体部が回動片部により持ち上げられるので、回動片部を正面側に回動させるのみで、蓋フラップが持ち上げられ、よって、蓋部と右側面部の上端及び左側面部の上端の間に隙間ができるので、該隙間に指を引っ掛けて蓋部を完全に開くことでき、蓋部を容易に開状態とすることができる。
包装箱の蓋部を開いた状態の前方斜視図である。 包装箱の展開図である。 図2における要部拡大図である。 包装箱の蓋部を閉じた状態の前方斜視図である。 包装箱の使用状態を示す前方斜視図である。 包装箱の使用状態を示す前方斜視図である。 包装箱の使用状態を順次示す要部拡大縦断面図である。 別の実施例に基づく包装箱の斜視図である。 別の実施例に基づく包装箱の要部展開図である。
本発明においては、先端に蓋フラップを備えた蓋部を正面部の内側に差し込むことにより包装箱を閉じる包装箱において、小さな力でも容易に蓋部を開けることができ、高齢者等の力の弱い者でも容易に蓋部を開けることができ、蓋部を開ける際に指を掛ける部位の損傷を防ぐ包装箱を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく包装箱Aは、図1〜図4に示すように構成され、スリーブ状部(側壁部としてもよい)5と、横フラップ54、56と、底面部60と、蓋部70と、蓋フラップ80とを有し、全体に1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール製(例えば、薄型段ボール製)のブランクであり、厚紙製のブランク等の他の紙製のブランクでもよい)を組み立てることにより形成されている。つまり、包装箱Aは、段ボール材(特に、両面段ボール材)等の紙製の箱である。段ボールにおける断面略波形形状の中芯の段の方向は、図2における円内に示す方向(Y1−Y2方向)となっている。図面において、Y1−Y2方向は、X1−X2方向に直角な方向である。なお、横フラップ54、56と、蓋部70と、蓋フラップ80とで上面部52が構成される。
図2に示すように、スリーブ状部5は、包装箱Aの周壁(側面としてもよい)を構成し、方形状の板状の右側面部20と、右側面部20の正面側の辺部から折れ線を介して連設された正面部10と、正面部10の左側面側の辺部から折れ線を介して連設された方形状の板状の左側面部30と、左側面部30の背面側の辺部から折れ線を介して連設され方形状の板状の背面部40と、背面部40の右側面側の辺部から折れ線を介して連設された糊代部50とを有している。
ここで、正面部10は、方形状の上端の左右方向(図2では、X1−X2方向)の中央位置に切欠き(切欠部としてもよい)12を有する形状を有している。この切欠き12の形状は、開口寄りの左右の幅が広く奥側の幅が狭く設けられている。具体的には、切欠き12は、正面部10の上端と平行な直線状の底辺部12bと、底辺部12bの両端から正面部10の上端に向けて形成された左側辺部12aと右側辺部12cから構成されており、左側辺部12aと右側辺部12cとは、これらの間隔が正面部10の上端に向けて徐々に左右に拡がるように左右対称に傾斜して形成されている。よって、切欠き12は、奥側が幅狭に、開口側が幅広となるように形成されている。なお、切欠きの形状は他の形状に変更することもできる。
また、左側面部30は、右側面部20と略同大同形状に形成されている。また、背面部40は、正面部10と略同大同形状に形成されている。また、糊代部50は、帯状の台形形状に形成されている。糊代部50は、右側面部20の内側の面に接着されている。
スリーブ状部5は、糊代部50を右側面部20に接着させることにより、筒状に形成される。
また、横フラップ54は、右側面部20の上端から折れ線を介して連設され、略方形状を呈している。横フラップ54の右側面部20の上端から反対側の辺部までの長さは、正面部10や背面部40の左右方向の長さの1/2以下の長さに形成されている。
また、横フラップ56は、左側面部30の上端から折れ線を介して連設され、略方形状を呈している。横フラップ56の左側面部30の上端から反対側の辺部までの長さは、正面部10や背面部40の左右方向の長さの1/2以下の長さに形成されている。横フラップ56は、横フラップ54と左右対称に形成されている(包装箱Aの展開状態では、線対称に形成されている)。
また、底面部60は、片部62と、片部64と、片部66と、片部68とを有している。
片部62は、右側面部20の下端から折れ線を介して連設され、台形形状(両側の側辺のうち一方の側辺が右側面部20の下辺に対して直角の台形形状)の先端に略方形状を連設した形状を呈している。また、片部64は、正面部10の下端から折れ線を介して連設され、方形状の先端側において略方形状の切欠部を形成した形状を呈している。また、片部66は、左側面部30の下端から折れ線を介して連設され、片部62に対して対称(線対称)の形状を呈している。また、片部68は、背面部40の下端から折れ線を介して連設され、台形形状(両側の側辺が背面部40の下辺に対して傾斜した台形形状)の先端に略方形状を連設した形状を呈している。このような底面部60は、B式底組みタイプと呼ばれていて、アメリカンロック又は地獄底とも呼ばれている。なお、底面部60は、いわゆるワンタッチ底としてもよい。
なお、スリーブ状部5と底面部60とで箱本体部3が構成される。本実施例では、箱本体部3の側壁がスリーブ状部により形成されるとしたが、これには限られず、方形板状の底面部の各辺から側壁部(つまり、正面部と右側面部と左側面部と背面部の各面部からなる側壁部)が連設され、隣接する面部が一方の面部から連設された糊代部により連結された構成としてもよい。
また、蓋部70は、背面部40の上端の辺部から折れ線を介して連設されている。蓋部70は、略方形状の板状を呈し、左右方向の長さは背面部40の左右方向の長さと略同一であり、背面部40の上端の辺部から反対側の辺部までの長さは、右側面部20や左側面部30の横方向の長さと略同一となっている。
また、蓋部70の先端の辺部から折れ線を介して、蓋フラップ80が連設されている。蓋フラップ80は、略横長長方形状の先端の両側の角部にアールを形成した形状となっている。また蓋フラップ80の上下方向の長さは正面部10、背面部40、左側面部30及び右側面部20の上下方向の長さの略1/3の長さに形成されている。
蓋フラップ80は、本体部82と、回動片部90とを有している。蓋フラップ80の左右方向の中央位置には、蓋フラップ80の本体部82に対して本体部82の左右方向を軸心に回動可能な回動片部90が設けられている。回動片部90は蓋フラップ80の左右方向の中央位置(略中央位置としてもよい)に設けられているので、後述するように回動片部90により蓋フラップ80を押し上げる際には、蓋フラップ80をその左右方向においてバランスよく押し上げることができる。蓋フラップ80における回動片部90以外の左右の領域が本体部82であり、本体部82は、右側本体部84と左側本体部86とから構成されている。
回動片部90は蓋フラップ80の本体部82に対して、その右側の折れ線94bと左側の折れ線94fによって連設されている。折れ線94bと折れ線94fは蓋部70の上端の辺部及び蓋フラップ80の先端の辺部に対して平行に形成され、折れ線94bと折れ線94fとは、同一直線上に形成されている。回動片部90は、これらの折れ線94bと折れ線94fを介して、蓋フラップ80の本体部82に対して回動自在に連設されることになる。
回動片部90は、蓋フラップ80の先端側に位置する先端片93と、蓋フラップ80の基端側に位置し、蓋部70側に向けられた当接片92とを有している。また、先端片93は左右に細長い略長方形状(具体的には、細長い略台形形状)に形成され、当接片92は、略長方形状(具体的には、略台形形状)に形成されている。
当接片92の左右方向の長さは先端片93の左右方向の長さよりも短く形成され、具体的には、当接片92は、先端片93の左右方向の幅の1/2程度の左右方向の幅とされている。また、当接片92の左右方向の長さは、切欠き12の左右方向の長さよりも短く形成され、特に、底辺部12bの左右方向の長さよりも短く形成されている。また、当接片92の上下方向の長さは先端片93の上下方向の長さの略2倍に形成されている。また、当接片92の左右方向の幅は、蓋フラップ80の左右方向の幅の1/6程度としている。当接片92の左右方向の幅は蓋フラップ80の幅の1/8〜1/2とすることもできる。そしてこのような幅広の先端片93と幅狭の当接片92とを有する回動片部90は、蓋フラップ80の先端側を上方として、全体として「逆凸形状」に形成されている。
このような回動片部90は、前述したように折れ線94bと折れ線94fとを蓋フラップ80の本体部82に対して連接されるとともに、これら以外の部位において本体部82との間に切り込みを設けて形成されている。具体的には、以下の通りである。
まず、先端片93の右側端部には、本体部82の右側本体部84との間に切込みを介して、辺部94aが形成されている。辺部94aは、蓋フラップ80の先端側、すなわち回動片部90の先端側から、蓋フラップ80の基端側、すなわち回動片部90の基端側にかけて、蓋フラップ80の中央位置、すなわち回動片部90の中央位置に向けて傾斜する傾斜辺として形成されている。そして、辺部94aはその基端側において、折れ線94bに延設されるように、折れ線94bに沿う方向にアールを形成するように湾曲されている。
前述したように折れ線94bにおいて、回動片部90は右側本体部84に連設されているが、辺部94aと反対側の折れ線94bの端部からは、右側本体部84との間に切込みを介して、当接片92の右側端部に、折れ線94bと略直交する方向に沿って辺部94cが形成されている。そして、辺部94cは、回動片部90の先端側から基端側にかけて、回動片部90の中央位置に向けて若干傾斜する傾斜辺として形成されている。辺部94cの折れ線94b側の端部は、折れ線94bから延設されたアールを形成するように、略円弧状に湾曲して形成されている。
また、辺部94cの蓋フラップ80の基端側の端部からは、蓋部70との間に切込みを介して、当接片92の基端側端部に、折れ線94b及び折れ線94fと平行する方向に沿って辺部94dが形成されている。辺部94dは、蓋フラップ80と蓋部70との境界よりも僅かに蓋部70側に食い込んだ位置において形成されている。よって、図7(a)に示すように、包装箱Aを閉状態とした際には、当接片92の辺部94dは蓋部70の表面より上方に突出するので、当接片92に指を引っ掛け易くなる。なお、辺部94dの左右両側の端部は、辺部94c、94eから延設されたアールを形成するように、略円弧状に湾曲して形成されている。
また、先端片93の左側端部には、本体部82の左側本体部86との間に切込みを介して、辺部94gが形成されている。辺部94gは、回動片部90の先端側から回動動片部90の基端側にかけて、蓋フラップ80の中央位置、すなわち回動片部90の中央位置に向けて傾斜する傾斜辺として形成され、その基端側において、折れ線94fに延設されるように、折れ線94fに沿う方向にアールを形成するように湾曲されており、辺部94aとは左右線対称に形成されている。
回動片部90は折れ線94fにおいて左側本体部86に連設されているが、辺部94gと反対側の折れ線94fの端部からは、左側本体部86との間に切込みを介して、当接片92の左側端部に、折れ線94fと略直交する方向に沿って辺部94eが形成されている。そして、辺部94eは、回動片部90の先端側から基端側にかけて、回動片部90の中央位置に向けて若干傾斜する傾斜辺として形成されており、辺部94cとは左右線対称に形成されている。
以上のように、回動片部90は、辺部94aと、折れ線94bと、辺部94c〜94eと、折れ線94fと、辺部94gと、辺部94hにより囲まれた形状を呈していて、左右線対称の形状となっている。なお、辺部94hは、蓋フラップ80の先端側の辺部の一部であり、先端片93の辺部を構成する。
当接片92は、辺部94cと、辺部94dと、辺部94eと、辺部94cの下端と辺部94eの下端とを結ぶ仮想直線(折れ線94bの折れ線94f側の端部と折れ線94fの折れ線94b側の端部とを結ぶ仮想直線としてもよい)とにより囲まれた領域であり、また、先端片93は、辺部94hと、辺部94aと、折れ線94bと、折れ線94bの折れ線94f側の端部と折れ線94fの折れ線94b側の端部とを結ぶ仮想直線と、折れ線94fと、辺部94gにより囲まれた領域となる。
また、包装箱Aが閉状態の場合、すなわち、蓋フラップ80を正面部10と横フラップ54、56間に差し込み、蓋部70を完全に閉じた状態(すなわち、蓋フラップ80が最下位置にある状態)には、切欠き12の底辺部12bは、折れ線94b、94fよりも高さ方向において上方に位置している。
本例では、閉状態において底辺部12bは折れ線94b、94fよりも上方に約4mmの位置となるように設けられているが、底辺部12bと折れ線94b、94f間の高さ方向の長さは、当接片92の上端が正面側にくるように回動片部90を折れ線94b、94fを中心に本体部82に対して回動させることにより、当接片92が底辺部12bに当接し、さらに、当接片92を折れ線94b、94fを中心に回動させることにより、当接片92が底辺部12bを中心に回動して、本体部82が回動片部90により持ち上げられる長さであれば任意である。
次に、上記構成の包装箱Aの使用状態について説明する。まず、図4に示すように、包装箱Aを閉状態とするには、蓋フラップ80を正面部10の内側に接するように差し込んで蓋部70を閉じる。蓋部70を閉状態とした状態は、図4、図7(a)に示すようになり、蓋フラップ80の略全体が正面部10の内側に隠れた状態となっている。また、切欠き12の底辺部12bは、回動片部90の回転中心となる折れ線94b、94fよりも上方の位置となっている。
次に、蓋部70が閉状態とされた包装箱Aにおいて蓋部70を開ける場合の操作及び作用について説明する。
まず、図5に示すように、正面部10の切欠き12内に露呈されている回動片部90の当接片92の上端に指を当てて当接片92を包装箱Aの手前側(つまり、正面側)に引く(揺動させるとしてもよい)。上記したように、図7(a)に示すように、包装箱Aを閉状態とした際には、当接片92の上端を構成する辺部94dは蓋部70の表面より上方に突出しており、当接片92に指を引っ掛け易く構成されている。
回動片部90を手前側に回動させると、回動片部90は、折れ線94b、折れ線94fを中心に回動する。すなわち、当接片92は、折れ線94b、折れ線94fを回転中心として、端が手前側に回動する。
すると、当接片92が切欠き12の底辺部12bに当接し、さらに回動片部90を回動させると(図7(b)は当接片92が底辺部12bに当接した後さらに若干回動片部90を手前側に回動させた状態を示す)、当接片92の表面が底辺部12bを下方に押すことにより回動片部90は、底辺部12bを中心に回動して、回動片部90の回転中心(折れ線94b、94f)が上方に移動し、図7(c)に示すように、蓋部70が回動されて上方に押し上げられていく。
そして、回動片部90を回動させるに従い蓋フラップ80が押し上げられていき、回動片部90を最初の状態(図7(a)の状態)から90度より大きく回動させることにより、図6、図7(d)に示すように、回動片部90の回転中心(折れ線94b、折れ線94f)を、正面部10の切欠き12の底辺部12bの位置よりも上方に押し上げることができる。このようにして、蓋部70は背面部40との連設部位を回転中心にして、上方に押し上げられた状態とされる。
その際、回動片部90を手前に回動させるのみで蓋部70を持ち上げることができるので、容易に蓋部70を持ち上げることができる。特に、当接片92における先端(先端片93側とは反対側の端部)から底辺部12bまでの長さが、当接片92の基端(先端片93側の端部(つまり、折れ線94bと折れ線94fを結んだ直線の位置))から底辺部12bまでの長さよりも長い場合には、底辺部12bを中心として当接片92の先端までの長さの方が長いので、梃の原理によりより容易に蓋部70を持ち上げることができる。
以上のように、回動片部90を手前側に回動させることにより、回動片部90の当接片92の前面が正面部10の切欠き12の底辺部12bを押し、これに従って蓋フラップ80は回動片部90の回転中心(折れ線94b、折れ線94f)周りに上方に移動していく。そして、これに伴って蓋部70も上方に持ち上げられた状態とされる。蓋部70が上方に持ち上げられた状態とすることにより、蓋部70と右側面部20の上端及び左側面部30の上端の間(つまり、蓋部70と横フラップ54、56の間)に隙間ができるので、該隙間に指を引っ掛けて蓋部70を完全に開く等、蓋部70を容易に開状態とすることができる。特に、当接片92における先端から底辺部12bまでの長さが、当接片92の基端から底辺部12bまでの長さよりも長い場合には、梃の原理で少ない力で本体部82を持ち上げることができ、より容易に蓋部70を開状態にすることができる。
また、当接片92において底辺部12bと当接する部分は、左右方向を向いている(折れ線94bと折れ線94fを結んだ直線と平行な方向を向いている)ので、蓋フラップ80を左右方向に均等に持ち上げることができ、蓋フラップ80が傾斜してしまうことがなく(つまり、蓋フラップ80の右端の左端の高さは同じとなる)、蓋フラップ80をスムーズに持ち上げることができるので、その点でも、蓋部70を容易に開状態にすることができる。特に、当接片92の幅を指の幅よりも広く形成することにより、指の幅よりも広い当接片92の幅全体で蓋フラップ80を押し上げることができるので、指で蓋フラップ80を押し上げる場合と比較すると、当接片92の左右方向に渡って力を分散して蓋フラップ80を押し上げることができ、蓋フラップ80をスムーズに持ち上げることができる。
なお、回動片部90においては、段ボールの中芯の段の方向は縦方向(左右方向に対する直角の方向)となっているので、回動片部90自体が縦方向に折曲する(例えば、底辺部12bと当接した位置で横方向の折り目を介して縦方向に折曲する)おそれが小さい。
なお、本実施例の包装箱は、回動片部90は先端片93が幅広に、当接片92がこれより幅狭に形成されて、折れ線94b、94fを介して連設された形状とされているが、これに限られず図8及び図9に示すように、先端片93が幅狭に当接片92がこれより幅広に形成する構成としてもよい。図8及び図9の構成の場合も、回動片部90の上端(当接片92の上端)を手前側に引くことにより、折れ線94b、94fを中心に回動片部90が回動する。
ただし、当接片92を幅広にした場合には、当接片92の重量が重くなることから、折れ線94b、94fにかかる負担が大きくなり、折れ線94b、94fの箇所が使用頻度が多くなることにより破損するおそれがあるので、図1〜図3に示す構成が好ましいといえる。
A 包装箱
3 箱本体部
5 スリーブ状部
10 正面部
12 切欠き
12a 左側辺部
12b 底辺部
12c 右側辺部
20 右側面部
30 左側面部
40 背面部
50 糊代部
52 上面部
54、56 横フラップ
60 底面部
62、64、66、68 片部
70 蓋部
80 蓋フラップ
82 本体部
84 右側本体部
86 左側本体部
90 回動片部
92 当接片
93 先端片
94a、94c、94d、94e、94g 辺部
94b、94f 折れ線

Claims (3)

  1. 正面部(10)と右側面部(20)と左側面部(30)と背面部(40)と底面部(60)とを有する箱本体部(3)と、背面部の上端から折れ線を介して連設された蓋部(70)と、蓋部の先端に折れ線を介して連設された蓋フラップ(80)とを有し、正面部の内側に蓋フラップを差し込むことにより閉状態とされる包装箱であって、
    正面部(10)の上端には、左右方向に形成された底辺部(12b)を有する切欠き(12)が設けられ、
    蓋フラップ(80)は、
    蓋フラップの基端から折れ線を介して連設された蓋フラップ本体部(82)と、
    蓋フラップ本体部から左右方向に間隔を介して形成された一対の折れ線で左右方向に形成された第1折れ線(94b)と第1折れ線と同一直線上に形成された第2折れ線(94f)からなる一対の折れ線を介して連設された回動片部で、該一対の折れ線を中心に蓋フラップ本体部に対して回動自在な回動片部(90)と、を有し、
    回動片部における一対の折れ線よりも蓋フラップの基端側の領域である第1領域(92)が回動片部における一対の折れ線よりも蓋フラップの先端側の領域である第2領域(93)よりも幅狭に形成され、
    正面部の内側に蓋フラップを差し込むことにより包装箱を閉状態とした際に、切欠きの底辺部が蓋フラップにおける一対の折れ線よりも上下方向において上方に位置し、
    回動片部の上端が正面側にくるように回動片部を一対の折れ線を中心に蓋フラップ本体部に対して回動させることにより、回動片部が底辺部に当接し、さらに、回動片部を蓋フラップ本体部に対して回動させることにより、回動片部が底辺部を中心に回動して蓋フラップ本体部が回動片部により持ち上げられることを特徴とする包装箱。
  2. 回動片部が底辺部に当接した際に、回動片部における一対の折れ線よりも蓋フラップの基端側の領域である第1領域(92)における第2領域側とは反対側の端部と底辺部間の長さ(L1)が、第1領域の第2領域側の端部と底辺部間の長さ(L2)よりも長いことを特徴とする請求項に記載の包装箱。
  3. 回動片部が蓋フラップの左右方向における略中央に位置し、蓋フラップ本体部は、回動片部よりも右側面側の右側本体部(84)と回動片部よりも左側面側の左側本体部(86)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
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