JP6059650B2 - 車両用内装材 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアトリムやルーフトリム等に代表される車両用内装材に関する。
自動車の車室側のパネル面を被覆して配設される車両用内装材の中には、例えば、特許文献1に示されているように、型成形された合成樹脂製のトリム材の裏面に吸音材を配設して、車外の騒音をその吸音材で吸収して車室内への透過音を小さく抑制するようにしたものが知られている。
特開2003−81021号公報
車両用内装材の吸音性能を高めるためには、吸音材の厚みや敷設面積を増大するか、吸音性能に優れた材料を選択する必要があって、コスト的に不利となってしまうことは否めない。
そこで、本発明は吸音材の厚みの増大化や高価な吸音材料の使用を伴うことなく吸音性能を高めることができる車両用内装材を提供するものである。
本発明の車両用内装材は、トリム材の裏面に多孔質材料からなる吸音材を配設してあって、この吸音材は、所要の間隔をおいて切り起こし領域を区画する複数のスリットを設けて各スリットのそれぞれから切り起こし片を形成し、これら複数の切り起こし片により表面を凹凸形状に形成したことを主要な特徴としている。
本発明によれば、複数の切り起こし片により吸音材の表面を凹凸形状とすることによって該吸音材の表面積が増大することに加えて、この切り起こし片によってトリム材と吸音材との間に遮音層となる背後空気層を形成することができる。
これにより、吸音材の厚みの増大化や高価な吸音材料の使用を伴うことなく吸音性能を高めることができる。
本発明の実施形態に係るバックドアトリムを裏面側から見た説明図。 図1のA−A線に沿う断面図。 図1のB−B線に沿う拡大断面図。 吸音材のバックドアトリムへの組付手順を(A)、(B)にて示す説明図。 吸音材の異なる組付例を示す説明図。 第1実施形態の吸音材と、その比較例と、それらの吸音性能を(A)、(B)、(C)にて示す説明図。 スリットの形成例を(A)、(B)、(C)にて示す説明図。
以下、本発明の実施形態をトリム材として自動車のバックドアトリムを例に採って図面と共に詳述する。
図1に示す実施形態のバックドアトリム10は、図2に例示したバックドアの略下半部を構成するドア本体1に配設される。
図2では便宜的にドア本体1のみを示しているが、このドア本体1の上縁部(ドアウエスト部)の車幅方向両側にドアフレームが立設され、該ドアフレームにウィンドウパネルを固着してバックドアの略上半部が構成される(ドアフレーム、ウィンドウパネルは何れも図示省略)。
このドア本体1は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とで閉断面に形成してあって、バックドアトリム10はドアインナパネル3の前面を覆ってその周縁部の複数ヶ所で例えばクリップにより止着固定される。
バックドアトリム10は、適宜の合成樹脂材をもって射出成形等により型成形され、その裏面には吸音材11を配設してある。
吸音材11は、フェルト,グラスウール,樹脂繊維の集合体、あるいはポリウレタンのような連続気泡を持つ発泡体といった多孔質材料が選択的に用いられる。
このような多孔質材料は、一般に、面密度が100g/m〜1200g/m、厚さが5mm〜30mmのものを使用することで、優れた吸音性能が得られることが知られている。
また、吸音材11として、上述の多孔質材料を単体として用いる他、多孔質材料の表面に、例えば、面密度15〜300g/mの低通気性不織布や、面密度30〜100g/mのポリエチレンフィルム、といった表面保護材を設けた多層構造のものを用いることができる。
本実施形態では、上述の吸音材11としてバックドアトリム10の裏面に配設可能な矩形状に裁断したフェルトを用いている。
この吸音材11には、その長さ方向(車幅方向)に所要の間隔をおいて切り起こし領域を区画する複数のスリット12を設けて各スリット12から切り起こし片13を形成し、これら複数の切り起こし片13により吸音材11の表面を凹凸形状に形成してある(図3、図4参照)。
本実施形態ではスリット12を、図4(A)、図7(A)に示すように吸音材11の幅方向両側縁に沿う一対の横長の短辺とそれらの一端を繋ぐ縦長の長辺とで鉤形に形成して、この鉤形の向きを一方向に揃えて複数を隣接して形成してある。
切り起こし片13の切り起こしに有効なスリット12の丈(形成幅)Lは、吸音材11の厚みtに対して0.5倍〜5.0倍(例えば、吸音材厚みt=10mmの場合、スリット丈L=5mm〜50mm)が好ましい。また、切り起こし片13の起立角度θは、0°〜90°好ましくは30°〜90°としている。
切り起こし片13は、ドア本体1側に向けて突出して縦長に設けられるが、自体には起立状態の形状保持性がないため、例えば、図4に示すバックドアトリム10に設けた複数のリブ突起14等の支持部材で背面を支えて起立状態を保持するようにしている。
リブ突起14はバックドアトリム10の裏面に、例えば、1つの切り起こし片13に対してその長さ方向両側を支えるように各一対設けてあり、その支持縁は切り起こし片13の起立角度θに対応する所要の角度に傾斜して形成してある。
支持部材はリブ突起14に限らず、柱状突起やエンボスなどバックドアトリム10の型成形と同時に成形可能なものであればよい。
スリット12の形成は複数の切刃を設けた図外の刃型により容易に形成することができるが、この他、NCカッターやウォータジェットなどの加工手段を採用することができ、その加工方法は特に限定されるものではない。
このようにして形成された吸音材11は、バックドアトリム10の裏面に張設されるが、その固定は、超音波溶着,ホットメルト,両面接着テープ,粘着剤等による接着,クリップやフック等による掛着固定、等を選択的に用いることができる。図1の符号Pはこの固定点を示している。
この吸音材11のバックドアトリム10への組付けに際して、図4(A)に示すように吸音材11をバックドアトリム10の裏面に重合すれば、リブ突起14により切り起こし片13が背面側から突き上げられて起立保持されるから、この状態で吸音材11をバックドアトリム10の裏面に固定する。
切り起こし片13の起立保持は、この他、例えば図5に示すアルミ等の軽量金属製あるいは合成樹脂製のリテーナ15を用いることによって行うこともできる。
リテーナ15は、吸音材11の周縁部を押え可能な矩形のフレーム状に形成して、各切り起こし片13の自由端を背面側から支える複数のアーム部16を備える。
リテーナ15は、例えば図外のクリップ等により吸音材11の周縁部を押え付けた状態でバックドアトリム10に固定される。
アーム部16による切り起こし片13の支持は、アーム部16を切り起こし片13に係着してリテーナ15を吸音材11に仮止めするか、あるいはリテーナ15による吸音材11のバックドアトリム10への固定後に切り起こし片13をアーム部16上に引き起こして係着することによって行うことができる。
以上の構成からなる本実施形態によれば、複数の切り起こし片13により吸音材11の表面を凹凸形状とすることによって、該吸音材11の音を吸収する表面積を増大することができる。これに加えて図3に示すように、この切り起こし片13によってバックドアトリム10と吸音材11との間に背後空気層Sが形成され、中低域側の吸音性能を向上できる。
この結果、吸音材11の厚みを増したり、敷設面積を増大したり、あるいは高価な吸音素材を使用しなくても高い吸音性能が得られ、バックドアトリム10の遮音効果を高めることができる。また、切り起こし片13の形成により広がったスリット12を通過してバックドアトリム10の裏面で反射した騒音を吸音材11の裏面側で吸収させることができるので、吸音性能をより一層高めることができる。
このように本実施形態では、切り起こし片13により吸音材11に部分的に角度を設けることによって、該吸音材11の表裏面を吸音層として使用することが可能となり、従来の吸音材を凌駕する吸音効果および遮音効果を発揮させることができる。
図6は、この実施形態の吸音材11を用いたバックドアトリム10と、切り起こし片の無いフェルト生地の吸音材11Aを用いた比較例のバックドアトリム10との吸音性能を示すものである。
図6(C)は、吸音力が315Hz〜4000Hz平均値での比較例の吸音材11Aと、本実施形態の吸音材11の吸音力を示している。図6の実施例では吸音材11は比較例の吸音材11Aと同一厚み,同一幅で、かつ該吸音材11Aよりも16%長さを短く設定してあって、切り起こし片13の起立角度θを0°、30°、45°、60°、90°とした場合の吸音力を示している。この図から、本実施形態の吸音材11の切り起こし片13の起立角度をθ=0°とした場合には比較例の吸音材11Aよりも長さが短いため比較例よりも吸音力が低いが、該起立角度をθ=30°にすると比較例の吸音力とほぼ同程度に近づく。そして、起立角度θ=45°〜90°では比較例よりも吸音力が向上していることが判る。
本実施形態ではバックドアトリム10に設けられる吸音材11の複数の切り起こし片13を短冊形状に形成して表面積を増大させているが、この短冊形状を縦長とすることにより、切り起こし片13の起立保持性の維持および塵埃の付着堆積回避を図っている。
前記実施形態では、吸音材11は図7(A)に示す鉤形のスリット12の長辺を直線としたものを採用しているが、図7の変形例(B)に示すようにスリット12の長辺を三角波線としたり、変形例(C)に示すようにスリット12の長辺を矩形波線とすれば、切り起こし片13の端部の音を吸収する表面積を増大できる。
なお、本発明は前記実施形態の構造に限定されるものではなく、吸音材11の両側面に切り起こし片13を切り起こし配置することも可能である。また、切り起こし片13は短冊形状に変えて、短片(舌片)形状にすることも可能である。
また、前記実施形態では吸音材11をバックドアトリム10に配設しているが、ドアインナパネル3に配設することも可能である。
また、前記実施形態ではトリム材としてバックドアトリムを例示したが、この他、サイドドアトリムやリアサイドトリム、あるいはルーフトリムなどにも適用できることは勿論である。
1…ドア本体
2…ドアアウタパネル
3…ドアインナパネル
10…バックドアトリム(トリム材)
11…吸音材
12…スリット
13…切り起こし片
S…背後空気層

Claims (3)

  1. トリム材の裏側に多孔質材料からなる吸音材を配設した構造であって、
    前記吸音材に、所要の間隔をおいて切り起こし領域を区画する複数のスリットを設けて各スリットからそれぞれ切り起こし片を形成し、これら複数の切り起こし片により表面を凹凸形状に形成したことを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記トリム材が車体パネル面に並列して配設される室内トリムであって、前記切り起こし片を長方形の短冊形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記吸音材を、前記トリム材に対向する車体パネルに配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内装材。

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