JP6058502B2 - 3次元造形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、3次元造形装置に関する。
従来から、槽内に収容された液体の光硬化性樹脂に光を照射し、上記光硬化性樹脂を硬化させることによって3次元物体を造形する3次元造形装置が知られている。この種の3次元造形装置は、開口が形成された台と、台の上に載置された槽と、槽の上方に配置された昇降自在なホルダとを備える。台の下方には、光源およびミラー等を有する光学装置が配置される。光源から照射された光は、ミラーで反射され、台の開口を通じて槽内の樹脂に照射される。槽内の樹脂のうち、光が照射された部分は硬化する。光の照射位置を制御することにより、硬化する樹脂の位置を適宜変更することができ、硬化後の樹脂により所望の断面形状を形成することができる。ホルダを順次上昇させることにより、所望の断面形状が下方に向かって連続的に形成される。これにより、硬化後の樹脂によって所望の3次元物体が造形される。
上記3次元造形装置では、3次元物体を造形する前に、液体の光硬化性樹脂が収容された槽を台の上に載置し、3次元物体を造形した後に、液体の光硬化性樹脂が残った槽を台の上から移動させることになる。その際、槽から上記樹脂が飛び散り、その樹脂が開口を通じて光学装置に付着してしまうおそれがある。そこで、飛び散った樹脂が開口を通過しないように、開口をガラス等の透明板で塞いでしまうことが知られている。
しかし、開口を透明板で塞いでしまうと、光源から照射された光は、光硬化性樹脂に照射される前に透明板で減衰してしまう。そのため、槽内の樹脂を効率的に硬化できないという課題がある。また、槽から飛び散った樹脂が透明体に付着してしまう場合があり、付着した樹脂によって、光源からの光が遮られてしまうおそれがある。
そこで、開口に開閉制御可能なシャッターを設けることが提案されている。特許文献1には、台の上に槽が載置されているか否かを検出するセンサと、シャッターを開閉駆動するモータとを備えた3次元造形装置が記載されている。センサは、台から出没自在な突起と、突起を常時上向きに付勢するばねとを有している。槽を台の上に載せると、突起は槽の底壁によって押し下げられ、台の内部に没入する。槽を台の上から取り除くと、突起はばねの力により台から突出する。この突起の状態により、槽が台の上にあるか否かが検出される。この3次元造形装置では、台の上に槽が載置されたことが検出されると、モータによりシャッターが自動的に閉じられる。また、台の上から槽が移動されたことが検出されると、モータによりシャッターが自動的に開かれる。
特開2012−187807号公報
しかし、特許文献1に記載された3次元造形装置では、上記突起を押し下げるように槽を上方から台に載置するように構成されている。槽を台に載置するときに、わずかな時間ではあるが、シャッターが開いたまま槽と台との間に隙間が生じてしまうことがある。また、槽を台から移動させるときにも、シャッターが開いたまま槽と台との間に隙間が生じてしまうことがある。そのため、その隙間から光硬化性樹脂が入り、光学装置に付着するおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光硬化性樹脂が台の開口を通じて光学装置に付着しにくい3次元造形装置を提供することである。
本発明に係る3次元造形装置は、開口が形成された台と、前記台上に載置され、液体の光硬化性樹脂を収容する槽と、前記台の下方に配置され、光を発する光源を少なくとも有し、前記開口を通じて前記光源からの光を前記槽内の前記光硬化性樹脂に照射する光学装置と、前記光が照射されて硬化した前記光硬化性樹脂を引き上げる昇降自在なホルダと、前記開口を開閉自在に覆うシャッターと、前記槽が前記開口の上方から外れた準備位置と前記開口の上方の設置位置との間でスライド可能なように、前記台上における前記槽のスライドを案内するスライドガイドと、前記開口の全体の上方に前記槽が位置していると前記シャッターが開き、前記開口の少なくとも一部の上方に前記槽が位置していないと前記シャッターが閉じるように、前記台上における前記槽のスライドに連動して前記シャッターを開閉させる連動装置と、を備えている。
前記3次元造形装置によれば、台上にて槽のスライドを案内するスライドガイドを備えている。槽の準備位置と設置位置との間の移動は、槽が台上をスライドすることによって行われる。また、台の開口の全体の上方に槽が位置しているとシャッターが開き、開口の少なくとも一部の上方に槽が位置していないとシャッターが閉じるように、槽のスライドに連動してシャッターが開閉される。そのため、前記従来技術(すなわち、出没自在な突起により台上の槽を検出し、設置の際には槽を上方から台の上に載置し、取り除く際には槽を台から上方に移動させる従来技術)と異なり、シャッターが開いたまま槽と台との間に隙間が生じることはない。そのため、槽から飛び散った光硬化性樹脂が開口を通じて光学装置に付着することを防止することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記連動装置は、前記槽がスライドして前記開口の全体の上方に位置するようになってから前記シャッターを開き始め、前記槽がスライドして前記開口の少なくとも一部の上方に前記槽が位置しなくなる前に前記シャッターを閉じ終わるように、前記槽のスライドと前記シャッターとを連動させるように構成されている。
槽は台上をスライドすることによって準備位置から設置位置に移動するので、槽が開口の全体の上方の位置にまで移動したときには、開口は槽によって完全に覆われることになる。したがって、上記態様によれば、槽が完全に開口を覆った状態になってから、シャッターが開き始める。また、槽は台上をスライドすることによって設置位置から準備位置に移動するので、台の開口の少なくとも一部の上方に槽が位置しなくなるまでは、開口は槽によって完全に覆われていることになる。したがって、上記態様によれば、開口が槽によって完全に覆われなくなる前にシャッターは閉じ終わる。よって、槽から飛び散った光硬化性樹脂が開口を通じて光学装置に付着することを、より確実に防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記連動装置は、前記槽と係合し、前記槽のスライドに伴って移動する係合部材と、前記係合部材の移動に伴って前記シャッターが開閉するように前記係合部材と前記シャッターとを連結する連結部材と、前記シャッターが閉じるように前記シャッターに弾性力を与える弾性部材と、を備えている。
上記態様によれば、槽のスライドに伴って、シャッターは機械的に自動開閉される。そのため、槽を検出するセンサおよびシャッターを駆動するモータは不要である。センサおよびモータを用いる場合、センサが検出を行ってからモータが駆動し、シャッターが開閉されるが、センサの検出からシャッターの開閉までの間に制御の時間遅れが生じる。それにより、台の開口が槽によって覆われていないにも拘わらず、シャッターが開いたままになるおそれがある。しかし、上記態様によれば、そのような制御の時間遅れは生じない。よって、槽から飛び散った光硬化性樹脂が開口を通じて光学装置に付着することを好適に防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記槽が前記設置位置から前記準備位置にスライドする方を前方、前記準備位置から前記設置位置にスライドする方を後方としたときに、前記連動装置は、前後方向に延びるガイド棒と、前記シャッターと一体となって移動可能なように前記シャッターに設けられ、鉛直方向に延びるガイド溝が形成され、前記ガイド棒にスライド自在に係合したスライダと、前記槽の後部と当接する当接部と、前記スライダの前記ガイド溝にスライド自在に係合した係合部と、前記当接部と前記係合部とをつなぐ棒状部と、を有するリンク部材と、左右方向に延び、前記リンク部材の前記当接部と前記係合部との間の部分を支持する回転軸と、前記スライダの後方に配置された上端部と、前記リンク部材の前記回転軸と前記係合部との間の部分に係止された下端部とを有する引っ張りばねと、を備えている。
上記態様によれば、簡単な構成で、槽のスライドに伴ってシャッターを開閉させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記槽を前記設置位置にロックするロック機構を備えている。
上記態様によれば、槽はロック機構によって設置位置にロックされるため、槽に衝撃が与えられたとしても、槽は設置位置から動かない。槽を設置位置に安定して保持することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記槽が前記設置位置から前記準備位置にスライドする方を前方、前記準備位置から前記設置位置にスライドする方を後方としたときに、前記槽は、底壁と、底壁の左部から垂直に延びる左壁と、底壁の右部から垂直に延びる右壁とを備えている。前記スライドガイドは、前記台上に取り付けられ、それぞれ前後方向に延びる左縦板と前記左縦板から右方に延びる左上板とを有し、前記槽の前記左壁と摺接可能な左ガイド部材と、前記台上に取り付けられ、それぞれ前後方向に延びる右縦板と前記右縦板から左方に延びる右上板とを有し、前記槽の前記右壁と摺接可能な右ガイド部材と、を備えている。
上記態様によれば、台上における槽のスライドを安定して案内することのできるスライドガイドを得ることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記槽が前記設置位置から前記準備位置にスライドする方を前方、前記準備位置から前記設置位置にスライドする方を後方としたときに、前記シャッターは、前後方向にスライド自在なプレート部と、前記プレート部の後端部から上方に突出する突出部と、を備えている。
シャッターが前後方向にスライド自在なプレート部を備えていると、万が一プレート部の上に液体の光硬化性樹脂が付着した場合、シャッターを前方に移動させたときに、その付着した光硬化性樹脂がプレート部の後端部から落下し、光学装置に付着するおそれがある。しかし、上記態様によれば、プレート部の後端部に上方に突出する突出部が形成されている。そのため、シャッターを前方に移動させたときに、プレート部の上に付着した光硬化性樹脂は突出部にせき止められ、下方への落下は防止される。したがって、光硬化性樹脂が光学装置に付着することを防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記槽は、底壁と、底壁の側方に位置する側壁と、を備えている。前記底壁の下面は、前記側壁の下面よりも上方に位置する。
上記態様によれば、底壁の下面は側壁の下面よりも上方に位置するので、側壁の下面は台の表面に接触するが、底壁の下面は台の表面に接触しない。槽が準備位置と設置位置との間でスライドする際、槽の底壁は台に摺接しない。そのため、槽のスライドによって、槽の底壁が汚れることを防止することができる。よって、台の開口を通じて槽内の光硬化性樹脂に光を効率よく照射することができる。
本発明によれば、光硬化性樹脂が台の開口を通じて光学装置に付着しにくい3次元造形装置を提供することができる。
3次元造形装置の側面図である。 台の上に槽が載置された状態における台の平面図である。 槽の垂直断面図である。 槽および台の平面図である。 槽、台、および連動装置の側面図である。 槽および台の平面図である。 槽、台、および連動装置の側面図である。 槽および台の平面図である。 槽、台、および連動装置の側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る3次元造形装置について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係る3次元造形装置1の側面図である。なお、以下の説明においては、図1の右、左をそれぞれ3次元造形装置1の前、後とする。また、図1等において、符号F、Rr、L、Rは、それぞれ前、後、左、右を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、3次元造形装置1の設置態様を何ら限定するものではない。図1に示すように、3次元造形装置1は、台11と、槽12と、光学装置13とを備えている。
図2は、台11の上に槽12が載置された状態における台11の平面図である。台11には開口21が形成されている。開口21の形状は特に限定されない。本実施形態では、開口21は平面視矩形状に形成されている。
図1に示すように、槽12は台11上に載置される。槽12は、液体の光硬化性樹脂23を収容する。光硬化性樹脂23とは、光を照射することによって硬化することが可能な樹脂のことである。槽12は、光を透過させることのできる材料、例えば透明な樹脂またはガラス等で形成されている。本実施形態では、槽12は透明なアクリル樹脂で形成されている。なお、槽12は、底壁12B(図2参照)の少なくとも一部が光を透過させることのできる材料で形成されていればよい。
槽12は、平面視略矩形状の容器である。ただし、槽12の形状は特に限定される訳ではない。図2に示すように、本実施形態では、槽12は、底壁12Bと、前壁12Fと、後壁12Rrと、左壁12Lと、右壁12Rとを備えている。なお、前壁12F、後壁12Rr、左壁12Lおよび右壁12Rは、底壁12Bの側方に位置する側壁の一例である。本実施形態では、底壁12Bは平板状に形成されている。ただし、底壁12Bの形状は限定されない。底壁12Bは、台11よりも小さく、台11に形成された開口21よりも大きい。なお、底壁12Bの表面には、光硬化性樹脂23が固着してしまうことを抑制する層が設けられていてもよい。例えば、底壁12Bの表面には、シリコン層が設けられていてもよい。
前壁12Fは、底壁12Bの前部から垂直に延びている。後壁12Rrは、底壁12Bの後部から垂直に延びている。左壁12Lは、底壁12Bの左部から垂直に延びている。左壁12Lは、前壁12Fおよび後壁12Rrと連続している。右壁12Rは、底壁12Bの右部から垂直に延びている。右壁12Rは、前壁12Fおよび後壁12Rrと連続している。左壁12Lおよび右壁12Rは、前後方向に延びている。底壁12B、前壁12F、後壁12Rr、左壁12L、および右壁12Rは、一体成形されていてもよく、組み立てられていてもよい。
図3は、槽12の垂直断面図である。本実施形態では、底壁12Bの下面12B1は、左壁12Lの下面12L1および右壁12Rの下面12R1よりも上方に位置する。換言すると、左壁12Lおよび右壁12Rの下部は、底壁12Bの下面12B1よりも下方に突出している。なお、図示は省略するが、底壁12Bの下面12B1は、前壁12Fの下面および後壁12Rrの下面よりも上方に位置する。換言すると、前壁12Fおよび後壁12Rrの下部は、底壁12Bの下面よりも下方に突出している。槽12が台11上に載置された状態において、底壁12Bと台11との間には、空間12Sが形成されている。底壁12Bは台11から離間しており、台11とは接触しない。槽12の前壁12F、後壁12Rr、左壁12Lおよび右壁12Rは、台11と接している。
図1に示すように、光学装置13は、台11の開口21を通じて槽12内の光硬化性樹脂23に光を照射する装置である。光学装置13は、台11の下方に配置されている。本実施形態では、光学装置13は台11の下方に設けられたケース25に収容されている。光学装置13は、光源31と、ミラー32とを備えている。
光源31は光を発する。本実施形態では、光源31は、台11の前部の下方に配置されている。光源31は、前方から後方へ向かって光を発する。光源31の種類は特に限定されない。例えば、光源31として、レーザダイオード、プロジェクタ等を好適に用いることができる。
本実施形態では、光源31には、制御装置35が接続されている。制御装置35は、光源31から発せられる光を制御する。例えば、制御装置35は、光源31から発せられる光の波長帯域、光の形状および光を発するタイミングなどを制御する。制御装置35の構成は特に限定されない。例えば、制御装置35は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。
ミラー32は、光源31から発せられた光を反射させる部材である。本実施形態では、ミラー32は、台11に形成された開口21の下方に配置され、光源31の後方に配置されている。ミラー32は、鏡面が前方斜め上を向くように配置されている。光源31からの光は、ミラー32によって反射され、開口21を通じて槽12内の光硬化性樹脂23に照射される。なお、ミラー32の角度は自由に制御することができる。ミラー32の角度を制御することによって、槽12内における光の照射位置を適宜変更することができる。光の照射位置を適宜変更することによって、所望の位置で光硬化性樹脂23を硬化させることができる。そして、硬化後の光硬化性樹脂23によって、所望の断面形状を形成することができる。
3次元造形装置1は、ホルダ14を備えている。ホルダ14は、光源31からの光が照射されて硬化した光硬化性樹脂23を引き上げる昇降自在な部材である。本実施形態では、台11の後部には、上下方向に延びた支柱41が設けられている。支柱41には、スライダ42が取り付けられている。スライダ42は、支柱41に沿って昇降自在であり、モータ(図示せず)によって上方または下方に駆動される。ここでは、ホルダ14は、昇降自在なスライダ42に取り付けられている。ホルダ14は、上記モータによって上方または下方に駆動される。ホルダ14は、台11の開口21の上方に配置されている。
3次元造形装置1は、シャッター15を備えている。シャッター15は、台11に形成された開口21を開閉自在に覆うものである。本実施形態では、シャッター15は、台11の下に配置されている。シャッター15は、プレート部51と、突出部52と、係合板53とを備えている。
シャッター15は、前後方向にスライド自在である。シャッター15が後方に移動してプレート部51が台11の開口21の下方に位置すると、開口21は閉じられる。シャッター15が前方に移動してプレート部51が開口21の下方の位置からずれると、開口21は開かれる。このように、シャッター15は、プレート部51が前後方向にスライドすることにより、開口21を開閉する。プレート部51は、前後方向にスライド自在なものである。プレート部51は、平面視において、開口21を覆うことが可能な大きさを有している。ここでは、プレート部51は、開口21と同様、平面視矩形状に形成されている。ただし、プレート部51の形状は特に限定されない。プレート部51の平面視形状と開口21の平面視形状とは同じであってもよく、異なっていてもよい。ここでは、プレート部51は水平な板状に形成されている。ただし、プレート部51は曲板状に形成されていてもよく、その他の形状を有していてもよい。突出部52は、プレート部51の後端部から上方に突出している。突出部52は、プレート部51の左端部から右端部にかけて、左右に延びている。係合板53は、プレート部51の前端部から下方に突出している。係合板53には、後述するガイド棒71と係合する孔53a(図5参照)が形成されている。
図2に示すように、3次元造形装置1は、スライドガイド16を備えている。なお、以下の説明において、槽12が台11の開口21の上方から外れた位置を準備位置Aとする(図4参照)。槽12が開口21の上方に設置された位置を設置位置Bとする(図2参照)。スライドガイド16は、槽12が準備位置Aと設置位置Bとの間でスライド可能なように、台11上における槽12のスライドを案内するものである。本実施形態では、スライドガイド16は、左ガイド部材61と、右ガイド部材62とを備えている。
左ガイド部材61は、台11の上面の左部に取り付けられている。左ガイド部材61は、前後方向に延びている。左ガイド部材61は、槽12の左壁12Lと摺接可能である。本実施形態では、左ガイド部材61は、左縦板63aと、左上板63bと、左止め板63cとを備えている。
左縦板63aは、前後方向に延びており、台11に対して直交する方向に配置されている。左上板63bは、左縦板63aの上端から右方に延びている。ここでは、左縦板63aの右側であって、左上板63bの下側の空間に、槽12の左壁12Lがスライド可能に配置され得る。左止め板63cは、左縦板63aの下端から左方に延びている。ここでは、図1に示すように、左止め板63cは、ねじ65aおよび65bによって台11に取り付けられている。ねじ65aおよび65bは、台11に取り付けられている。本実施形態では、台11とねじ65aの頭部65aaとの間、および、台11とねじ65bの頭部65baとの間において、左ガイド部材61は上下方向にスライド可能である。また、ねじ65aの頭部65aaと止め板63cとの間には、ばね66が設けられている。ばね66によって、左ガイド部材61は、下方に付勢されている。左ガイド部材61には、固定部材65cが取り付けられている。固定部材65cによって、左ガイド部材61の上下方向の移動を規制することができる。
図2に示すように、右ガイド部材62は、台11の上面の右部に取り付けられている。右ガイド部材62は、前後方向に延びている。右ガイド部材62は、槽12の右壁12Rと摺接可能である。本実施形態では、右ガイド部材62は、右縦板67aと、右上板67bと、右止め板67cとを備えている。
右縦板67aは、前後方向に延びており、台11に対して直交する方向に配置されている。右上板67bは、右縦板67aの上端から左方に延びている。ここでは、右縦板67aの左側であって、右上板67bの下側の空間に槽12の右壁12Rがスライド可能に配置され得る。右止め板67cは、右縦板67aの下端から右方に延びている。ここでは、右止め板67cは、複数のねじ68によって台11に取り付けられている。図示は省略するが、左ガイド部材61と同様、右ガイド部材62の少なくとも一つのねじ68には、右ガイド部材62を下方に付勢するばねが設けられていてもよい。右ガイド部材62も上下方向にスライド可能であるが、固定部材69によってその上下方向の移動を規制することができる。
図1に示すように、3次元造形装置1は、連動装置17を備えている。連動装置17は、台11上における槽12のスライドに連動してシャッター15を開閉させるものである。具体的には、連動装置17は、台11の開口21の全体の上方に槽12が位置していると、シャッター15を開くようにする。また、連動装置17は、開口21の少なくとも一部の上方に槽12が位置していないと、シャッター15を閉じるようにする。本実施形態では、連動装置17は、槽12が後方にスライドして台11の開口12の全体の上方に位置するようになってからシャッター15を開き始める。また、連動装置17は、槽12が前方にスライドして開口12の少なくとも一部の上方に槽12が位置しなくなる前に、シャッター15を閉じ終わるようにする。ここでは、連動装置17は、台11の左部に設けられている。ただし、連動装置17の設置位置は特に限定されず、台11の右部に設けられていてもよい。連動装置17は、ガイド棒71と、スライダ72と、リンク部材73と、引っ張りばね74とを備えている。
ガイド棒71は、前後方向に延びている。本実施形態では、ガイド棒71は、台11と略平行となるように、台11の下方に配置されている。具体的には、台11の下面の前部および後部には、取付部材81および82が配置されている。ガイド棒71の前端は、取付部材81に取り付けられている。ガイド棒71の後端は、取付部材82に取り付けられている。ガイド棒71は、シャッター15の係合板53に形成された孔53a(図5参照)に挿入されている。そのため、シャッター15は、ガイド棒71に沿って前後方向にスライド自在である。
スライダ72は、シャッター15と一体となって移動可能なようにシャッター15に設けられている。スライダ72とシャッター15とは一体化されていてもよい。また、スライダ72は、シャッター15に固定されていてもよい。本実施形態では、スライダ72は、シャッター15のプレート部51の下面における左端部の後部に設けられている。スライダ72は、プレート部51と直交するようにしてプレート部51の下面から下方に延びている。スライダ72には、ガイド溝83が形成されている。ガイド溝83は、ガイド棒71と直交する方向、すなわち、スライダ72の長手方向に沿って延びている。ガイド溝83は鉛直方向に延びている。
リンク部材73は、槽12の移動に伴ってシャッター15が開閉するように、槽12の移動をシャッター15に伝える部材である。リンク部材73は、当接部84と、係合部85と、棒状部86とを有している。当接部84は、槽12が後方にスライドしてきたときに槽12と係合し、槽12のスライドに伴って移動する。なお、当接部84は、係合部材の一例である。本実施形態では、当接部84は、槽12の後部と当接可能である。具体的には、当接部84は、台11の上方に配置されている。当接部84は、槽12の後壁12Rrの後面に当接可能である。係合部85は、スライダ72のガイド溝83にスライド自在に係合する部材である。棒状部86は、当接部84と係合部85とをつなぐ部材である。本実施形態では、当接部84は棒状部86から屈曲しているが、当接部84は棒状部86の延長線上に延びていてもよい。本実施形態では、図2に示すように、台11の左部の中央部分よりも後ろには、前後方向に延びた挿通孔88が形成されている。棒状部86は、挿通孔88に挿通された状態で、当接部84と係合部85とをつないでいる。
図1に示すように、リンク部材73には回転軸87が設けられている。回転軸87は、左右方向に延びている。回転軸87は、当接部84と係合部85との間の部分を支持する。なお、本実施形態では、スライダ72、係合部85、棒状部86、および回転軸87は、連結部材を構成している。
引っ張りばね74は、シャッター15が閉じるようにシャッター15に弾性力を与える部材である。引っ張りばね74は、スライダ72の後方に配置された一端部74aと、回転軸87と係合部85との間に係止された他端部74bとを有している。本実施形態では、引っ張りばね74の一端部74aは、台11の下面の後部に配置された取付部材82に取り付けられている。引っ張りばね74の他端部74bは、リンク部材73の棒状部86に取り付けられている。引っ張りばね74は、弾性部材の一例である。
図2に示すように、3次元造形装置1は、ロック機構18を備えている。ロック機構18は、槽12を設置位置Bにロックする機構である。本実施形態では、ロック機構18は、固定棒91と、つまみ92とを備えている。固定棒91の一端は、右ガイド部材62の前部に取り付けられている。固定棒91の他端は、左ガイド部材61の前部に取り付けられている。固定棒91は、右ガイド部材62の前部から左ガイド部材61の前部に向かって延びている。固定棒91は、右ガイド部材62を中心にして上向きに回動可能である。固定棒91は、左ガイド部材61と一体となって移動するため、左ガイド部材61の左止め板63cが、ねじ65aの頭部65aaまたはねじ65bの頭部65baに当接する位置まで、固定棒91は回動可能である。つまみ92は、固定棒91の他端に設けられている。利用者がつまみ92を上に持ち上げることによって、固定棒91は回動する。このとき、固定棒91の回動に伴って、左ガイド部材61も上に移動する。なお、本実施形態に係るロック機構18は一例に過ぎず、他の形態のロック機構18を用いることができることは勿論である。
次に、槽12を台11の上に設置する手順について説明する。本実施形態では、3次元物体の造形を行うときには、槽12をスライドガイド16に沿ってスライドさせることで、台11の開口21の上に配置する。図4、図6および図8は、槽12および台11の平面図である。図5、図7および図9は、槽12、台11、および連動装置17の側面図である。図4および図5は、槽12が準備位置Aに配置された状態を表す。図6および図7は、槽12が準備位置Aから設置位置Bに至る間であって、シャッター15が開口21を閉じていない状態を表す。図8および図9は、槽12が準備位置Aから設置位置Bに至る間であって、シャッター15が開口21を閉じている途中の状態を表す。なお、図1および図2は、槽12が設置位置Bに配置された状態を表している。
先ず、図4に示すように、槽12を準備位置Aに配置する。このとき、図5に示すように、リンク部材73の棒状部86は引っ張りばね74により後方に引っ張られているので、リンク部材73の係合部85と係合しているスライダ72は、後方に引っ張られている。したがって、スライダ72は最も後方に位置付けられている。図4に示すように、台11に形成された開口21は、シャッター15に覆われ、閉じた状態となっている。なお、図5に示すように、リンク部材73の係合部85は、スライダ72のガイド溝83の下端に位置している。また、リンク部材73の当接部87は、回転軸87よりも前に傾いている。
このような状態において、図6に示すように、槽12の後壁12Rrの後面がリンク部材73の当接部84に当接するまで、槽12をスライドガイド16に沿って後方へスライドさせる。このとき、槽12の左壁12Lは、スライドガイド16の左ガイド部材61の左縦板63aの右側であって、左上板63bの下側の空間に収められている。槽12の右壁12Rは、スライドガイド16の右ガイド部材62の右縦板67aの左側であって、右上板67bの下側の空間に収められている。したがって、槽12はスライドガイド16に案内され、真っ直ぐ後方に移動する。なお、図7に示すように、槽12の後壁12Rrの後面が当接部84に当接するまでは、スライダ72はリンク部材73を介して引っ張りばね74により後方に引っ張られているので、シャッター15は閉じたままとなる。図6に示すように、当接部84の前端は開口21の後端よりも後方に位置しているので、槽12が開口21の全体を覆うまでは、槽12と当接部84とは当接しない。言い換えると、槽12が当接部84と当接するときには、台11に形成された開口21は、シャッター15によって覆われているとともに、槽12の底壁12Bによって覆われている。
次に、槽12の後壁12Rrと当接部84とが当接した後、更に、槽12をスライドガイド16に沿って後方へスライドさせる。このとき、当接部84は槽12によって後方に押されるので、図9に示すように、リンク部材73は回転軸87を中心として回転する。この際、当接部84は、槽12の後壁12Rrと当接しながら後方へ移動する。棒状部86の回転に伴って、棒状部86と繋がった係合部85は、前斜め上向きに移動する。スライダ72は係合部85によって前方に押されるので、スライダ72が前方に移動するとともに、係合部85がスライダ72のガイド溝73に沿って上方へ移動する。スライダ72はシャッター15と一体になっているため、スライダ72が前方へ移動すると、シャッター15はガイド棒71に沿って前方へとスライドする。
前述したように、槽12が当接部84と当接し始めるときには、台11の開口21の全体が槽12によって覆われている。そのため、シャッター15は、槽12が開口21の全体の上方に位置するようになってから開き始める。図8および図9に示すように、槽12を更に後方にスライドさせると、シャッター15は更に前方に移動し、開口21は徐々に開かれる。そして、図1に示すように、リンク部材73の係合部85がスライダ72のガイド溝83の上端に到達すると、リンク部材73の回転が規制され、槽12の後方への移動が規制される。図2に示すように、槽12は設置位置Bに位置付けられ、開口21の全体が開かれる。また、槽12が設置位置Bに到達すると、槽12はロック機構18によってロックされる。詳しくは、ロック機構18の固定棒91を槽12の前壁12Fに係合させ、槽12の前方への移動を規制する。
以上により、槽12の設置位置Bへの設置が完了し、3次元造形を開始することが可能となる。
次に、槽12を台11から取り出す手順について説明する。先ず、ロック機構18のつまみ92を上に持ち上げて、固定棒91と槽12の前壁12Fとの係合状態を解除する。リンク部材73は引っ張りばね74によって引っ張られているので、固定棒91と槽12の前壁12Fとの係合状態が解除されると、当接部84が前方に移動するようにリンク部材73が回転する。これにより、槽12は当接部84によって前方に押され、槽12の後壁12Rrが当接部84から離反するまで槽12が前方にスライドする。また、リンク部材73が回転すると、スライダ72はリンク部材73の係合部85によって後方に引っ張られる。スライダ72はシャッター15と一体になっているため、スライダ72が後方へ移動するとともに、シャッター15はガイド棒71に沿って後方へとスライドし、台11の開口21を覆う。当接部84が最も前方の位置(すなわち、槽12の後壁12Rrが当接部84から離反する位置)に至ると、開口21の全体がシャッター15によって閉じられる。
ところで、槽12の後壁12Rrが当接部84から離反する位置は、設置時に槽12の後壁12Rrが当接部84と当接し始める位置と同じである。図6に示すように、当接部84が槽12から離反する位置は、開口21の後端よりも後方である。したがって、シャッター15は、開口21の少なくとも一部の上方に槽12が位置しなくなる前に閉じ終わる。槽12が当接部84から離反した後は、槽12を更に前方にスライドさせ、スライドガイド16から取り外す。これにより、槽12を台11から取外すことができる。
以上のように、本実施形態によれば、図1に示すように、槽12が台11の開口21の全体の上方に位置しているとシャッター15が開き、図4に示すように、開口21の少なくとも一部の上方に槽12が位置していないとシャッター15が閉じるように構成されている。そのため、槽12から液体の光硬化性樹脂23が飛び散ったとしても、その光硬化性樹脂23が開口21を通じて光学装置13に付着することを防止することができる。また、槽12から飛び散った光硬化性樹脂23がシャッター15に付着したとしても、槽12内の光硬化性樹脂23に光を照射する際にはシャッター15を開くため、シャッター15に付着した光硬化性樹脂23が上記照射を邪魔することはない。
更に、図2に示すように、本実施形態では、台11上にて槽12のスライドを案内するスライドガイド16を備えており、槽12の準備位置Aと設置位置Bとの間の移動は、槽12を台11の上でスライドさせることによって行われる。槽12が台11の開口21の上方に位置していることを検出してシャッター15を閉じる装置であったとしても、槽12を上方から台11の上に載置する装置の場合、シャッター15が開いたまま槽12と台11との間に隙間が生じることがある。しかし、本実施形態によれば、槽12は台11上でスライドすることによって開口21の上方に移動するので、シャッター15が開いたまま槽12と台11との間に隙間が生じることはない。そのため、槽12から飛び散った光硬化性樹脂23が開口21を通じて光学装置13に付着することを、より確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、スライドガイド16があるために、利用者は槽12を上方から台11の上に設置することはできない。そのため、利用者が誤って槽12を上方から設置することを防ぐことができる。
本実施形態では、図1に示すように、槽12のスライドに連動してシャッター15を開閉させる連動装置17を備えている。連動装置17は、スライドして台11の開口21の全体の上方に槽12が位置するようになってからシャッター15を開き始め、槽12がスライドして開口21の少なくとも一部の上方に槽12が位置しなくなる前にシャッター15を閉じ終わるように構成されている。そのため、槽12が開口21の全体を覆った状態になってから、シャッター15が開き始める。また、開口21の一部が槽12によって覆われなくなる前に、シャッター15は閉じ終わる。そのため、台11の開口21は、槽12および/またはシャッター15によって絶えず閉じている状態となる。よって、槽12から飛び散った光硬化性樹脂23が開口21を通じて光学装置13に付着することを、より確実に防止することができる。
また、本実施形態に係る連動装置17によれば、槽12のスライドに伴って、シャッター15は機械的に自動開閉される。そのため、槽12を検出するセンサは不要であり、シャッター15を駆動するモータは不要である。3次元造形装置1のコストダウンを図ることができる。また、センサの検出に基づいてシャッター駆動用のモータを制御する装置では、センサの検出からシャッターの開閉までの間に制御の時間遅れが生じる。それにより、開口21が槽12によって覆われていないにも拘わらず、シャッター15が開いたままになるおそれがある。しかし、本実施形態によれば、上記制御は不要であるので、制御の時間遅れは生じない。よって、制御の時間遅れに起因して光学装置13に光硬化性樹脂23が付着することを防止することができる。
また、本実施形態に係る連動装置17によれば、簡単かつ安価な構成で、槽12のスライドに伴ってシャッター15を開閉させることができる。
また、本実施形態では、図2に示すように、3次元造形装置1は、槽12を設置位置Bにロックするロック機構18を備えている。このことによって、3次元物体を造形中に、槽12に衝撃が与えられたとしても、槽12は設置位置Bから動かない。そのため、槽12を設置位置Bに安定して保持することができる。また、本実施形態では槽12は、リンク部材73を介して、準備位置Aに向かう方向の力を引っ張りばね74から常に受けている。しかし、ロック機構18を備えているので、引っ張りばね74から常に力を受けているにも拘わらず、槽12を設置位置Bに安定して保持することができる。
本実施形態では、スライドガイド16は、槽12の左壁12Lと摺接可能な左ガイド部材61と、槽12の右壁12Rと摺接可能な右ガイド部材62とを備えている。このことによって、簡単な構成で、槽12を台11上でスライドさせることができる。槽12を真っ直ぐにスライドさせることができ、設置位置Bへの設置作業が容易になる。
ところで、仮にシャッター15のプレート部51上に液体の光硬化性樹脂23が付着したとすると、シャッター15が前方に移動したときに、その光硬化性樹脂23がプレート部51の後端部から流れ落ち、光学装置13に付着する可能性がある。しかし、本実施形態では、図1に示すように、シャッター15は、プレート部51の後端部から上方に突出する突出部52を備えている。そのため、シャッター15が前方に移動したときに、プレート部51上の光硬化性樹脂23は突出部52によってせき止められ、プレート部51から流れ落ちることは防止される。したがって、光硬化性樹脂23が光学装置13に付着することを防止することができる。
本実施形態では、図3に示すように、槽12の底壁12Bの下面12B1は、槽12の前壁12Fの下面、後壁12Rrの下面、左壁12Lの下面12L1、および右壁12Rの下面12R1よりも上方に位置する。このことによって、槽12が準備位置Aと設置位置Bとの間でスライドする際、槽12の底壁12Bは台11に接触しない。そのため、槽12のスライドによって、槽12の底壁12Bが汚れることを防止することができる。槽12のうち、台11の開口21の上に位置するのは底壁12Bである。槽12内の光硬化性樹脂23には、底壁12Bを通じて光が照射される。本実施形態によれば、底壁12Bが汚れにくいので、槽12内の光硬化性樹脂23に光を効率よく照射することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することが可能である。
上記実施形態では、図1に示すように、槽12は、前方から後方に向かってスライドすることによって、台11の開口21の上に載置されていた。しかし、槽12のスライド方向は特に限定されない。例えば、槽12は、左方から右方に向かってスライドすることによって、台11の開口21の上に載置されてもよい。この場合、スライドガイド16は、左右方向に延びているとよい。
スライドガイド16の構成は特に限定されない。上記実施形態では、スライドガイド16は左ガイド部材61および右ガイド部材62を備えていた。しかし、スライドガイド16は、左ガイド部材61および右ガイド部材62のうちいずれか一方のみを備えていてもよい。
上記実施形態では、図3に示すように、槽12の前壁12Fの下面、後壁12Rrの下面、左壁12Lの下面12L1、および右壁12Rの下面12R1が、槽12の底壁12Bの下面12B1よりも下方に位置していた。しかし、槽12の底壁12Bと台11との接触を避ける観点からは、必ずしも上記構成である必要はない。例えば、槽12の前壁12Fの下面および後壁12Rrの下面のみが、底壁12Bの下面12B1よりも下方に位置していてもよい。また、左壁12Lの下面12L1および右壁12Rの下面12R1のみが、底壁12Bの下面12B1よりも下方に位置していてもよい。また、前壁12Fの下面の全体、後壁12Rrの下面の全体、左壁12Lの下面12L1の全体、および右壁12Rの下面12R1の全体が、底壁12Bの下面12B1よりも下方に位置している必要はない。例えば、槽12の四隅部の下面のみが、底壁12Bの下面12B1よりも下方に位置していてもよい。
上記実施形態では、図1に示すように、シャッター15が閉じるようにシャッター15に弾性力を与える弾性部材として、リンク部材73およびスライダ72を介してシャッター15を後ろ向きに引っ張る引っ張りばね74が用いられていた。しかし、弾性部材は引っ張りばね74に限定されない。例えば、弾性部材として、リンク部材73およびスライダ72を介してシャッター15を後ろ向きに押す圧縮ばねを用いることも可能である。また、リンク部材73に対して回転軸87回りの回転力を与えるトーションばねを用いることも可能である。
上記実施形態では、リンク部材73の当接部84は、槽12の後壁12Rrに当接するように構成されていた。しかし、当接部84の当接箇所は、後壁12Rrに限定されない。例えば、槽12の左壁12Lに左方に延びる被当接部が設けられ、リンク部材73の当接部84は上記被当接部に当接するようになっていてもよい。この場合、当接部84と上記被当接部とは、槽12が後方にスライドして開口21の全体を覆ってから当接することが好ましい。
上記実施形態では、連動装置17は、シャッター15の開閉と槽12のスライドとを機械的に連動させるものであった。しかし、連動装置17は、シャッター15の開閉と槽12のスライドとを電気的に連動させるものであってもよい。シャッター15は、電気的に制御することによって開閉するものであってもよい。例えば、シャッター15を開閉するモータ等のアクチュエータと、槽12が設置位置Bに設置されているか否かを検出するセンサとを備えていてもよい。この場合、上記センサによって槽12が設置位置Bに設置されたと検出された場合、制御装置35によって上記アクチュエータを制御し、シャッター15を開くようにしてもよい。
1 3次元造形装置
11 台
12 槽
13 光学装置
14 ホルダ
15 シャッター
16 スライドガイド
17 連動装置
21 開口
23 光硬化性樹脂
31 光源
32 ミラー
73 リンク部材
74 引っ張りばね

Claims (8)

  1. 開口が形成された台と、
    前記台上に載置され、液体の光硬化性樹脂を収容する槽と、
    前記台の下方に配置され、光を発する光源を少なくとも有し、前記開口を通じて前記光源からの光を前記槽内の前記光硬化性樹脂に照射する光学装置と、
    前記光が照射されて硬化した前記光硬化性樹脂を引き上げる昇降自在なホルダと、
    前記開口を開閉自在に覆うシャッターと、
    前記槽が前記開口の上方から外れた準備位置と前記開口の上方の設置位置との間でスライド可能なように、前記台上における前記槽のスライドを案内するスライドガイドと、
    前記開口の全体の上方に前記槽が位置していると前記シャッターが開き、前記開口の少なくとも一部の上方に前記槽が位置していないと前記シャッターが閉じるように、前記台上における前記槽のスライドに連動して前記シャッターを開閉させる連動装置と、
    を備えた、3次元造形装置。
  2. 前記連動装置は、前記槽がスライドして前記開口の全体の上方に位置するようになってから前記シャッターを開き始め、前記槽がスライドして前記開口の少なくとも一部の上方に前記槽が位置しなくなる前に前記シャッターを閉じ終わるように、前記槽のスライドと前記シャッターとを連動させるように構成されている、請求項1に記載の3次元造形装置。
  3. 前記連動装置は、
    前記槽と係合し、前記槽のスライドに伴って移動する係合部材と、
    前記係合部材の移動に伴って前記シャッターが開閉するように前記係合部材と前記シャッターとを連結する連結部材と、
    前記シャッターが閉じるように前記シャッターに弾性力を与える弾性部材と、
    を備えている、請求項1または2に記載の3次元造形装置。
  4. 前記槽が前記設置位置から前記準備位置にスライドする方を前方、前記準備位置から前記設置位置にスライドする方を後方としたときに、
    前記連動装置は、
    前後方向に延びるガイド棒と、
    前記シャッターと一体となって移動可能なように前記シャッターに設けられ、鉛直方向に延びるガイド溝が形成され、前記ガイド棒にスライド自在に係合したスライダと、
    前記槽の後部と当接する当接部と、前記スライダの前記ガイド溝にスライド自在に係合した係合部と、前記当接部と前記係合部とをつなぐ棒状部と、を有するリンク部材と、
    左右方向に延び、前記リンク部材の前記当接部と前記係合部との間の部分を支持する回転軸と、
    前記スライダの後方に配置された上端部と、前記リンク部材の前記回転軸と前記係合部との間の部分に係止された下端部とを有する引っ張りばねと、
    を備えている、請求項1または2に記載の3次元造形装置。
  5. 前記槽を前記設置位置にロックするロック機構を備えている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の3次元造形装置。
  6. 前記槽が前記設置位置から前記準備位置にスライドする方を前方、前記準備位置から前記設置位置にスライドする方を後方としたときに、
    前記槽は、底壁と、底壁の左部から垂直に延びる左壁と、底壁の右部から垂直に延びる右壁とを備え、
    前記スライドガイドは、
    前記台上に取り付けられ、それぞれ前後方向に延びる左縦板と前記左縦板から右方に延びる左上板とを有し、前記槽の前記左壁と摺接可能な左ガイド部材と、
    前記台上に取り付けられ、それぞれ前後方向に延びる右縦板と前記右縦板から左方に延びる右上板とを有し、前記槽の前記右壁と摺接可能な右ガイド部材と、
    を備えている、請求項1〜5のいずれか一つに記載の3次元造形装置。
  7. 前記槽が前記設置位置から前記準備位置にスライドする方を前方、前記準備位置から前記設置位置にスライドする方を後方としたときに、
    前記シャッターは、前後方向にスライド自在なプレート部と、前記プレート部の後端部から上方に突出する突出部と、を備えている、請求項1〜6のいずれか一つに記載の3次元造形装置。
  8. 前記槽は、底壁と、底壁の側方に位置する側壁と、を備え、
    前記底壁の下面は、前記側壁の下面よりも上方に位置する、請求項1〜7のいずれか一つに記載の3次元造形装置。
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