JP6057642B2 - スラグ除去装置及びスラグ除去方法 - Google Patents

スラグ除去装置及びスラグ除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6057642B2
JP6057642B2 JP2012207275A JP2012207275A JP6057642B2 JP 6057642 B2 JP6057642 B2 JP 6057642B2 JP 2012207275 A JP2012207275 A JP 2012207275A JP 2012207275 A JP2012207275 A JP 2012207275A JP 6057642 B2 JP6057642 B2 JP 6057642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
liquid
injection
blow pipe
injection nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012207275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014062293A (ja
Inventor
雅一 坂口
雅一 坂口
務 濱田
務 濱田
剛嗣 岡田
剛嗣 岡田
大本 節男
節男 大本
慶一 中川
慶一 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2012207275A priority Critical patent/JP6057642B2/ja
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to DE112013004601.6T priority patent/DE112013004601T5/de
Priority to KR20157006733A priority patent/KR20150044933A/ko
Priority to CN201380048341.XA priority patent/CN104641003B/zh
Priority to US14/428,907 priority patent/US20150240322A1/en
Priority to IN2076DEN2015 priority patent/IN2015DN02076A/en
Priority to PCT/JP2013/074414 priority patent/WO2014045949A1/ja
Publication of JP2014062293A publication Critical patent/JP2014062293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6057642B2 publication Critical patent/JP6057642B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B7/00Blast furnaces
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B5/00Making pig-iron in the blast furnace
    • C21B5/001Injecting additional fuel or reducing agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B5/00Making pig-iron in the blast furnace
    • C21B5/001Injecting additional fuel or reducing agents
    • C21B5/003Injection of pulverulent coal
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B7/00Blast furnaces
    • C21B7/16Tuyéres
    • C21B7/163Blowpipe assembly
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B7/00Blast furnaces
    • C21B7/24Test rods or other checking devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27BFURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B1/00Shaft or like vertical or substantially vertical furnaces
    • F27B1/10Details, accessories, or equipment peculiar to furnaces of these types
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D25/00Devices or methods for removing incrustations, e.g. slag, metal deposits, dust; Devices or methods for preventing the adherence of slag
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D3/00Charging; Discharging; Manipulation of charge
    • F27D3/15Tapping equipment; Equipment for removing or retaining slag
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D3/00Charging; Discharging; Manipulation of charge
    • F27D3/15Tapping equipment; Equipment for removing or retaining slag
    • F27D3/1545Equipment for removing or retaining slag

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)
  • Blast Furnaces (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

本発明は、高炉設備に適用されるブローパイプ用のスラグ除去装置及びスラグ除去方法に係り、特に、補助燃料として低品位炭を粉砕した微粉炭を熱風とともに炉内へ吹き込むブローパイプに好適なスラグ除去装置及びスラグ除去方法に関する。
高炉設備は、高炉本体の内部に、頂部から鉄鉱石や石灰石や石炭等の原料を投入するとともに、側部の下方寄りの羽口から熱風及び補助燃料として微粉炭(PCI炭)を吹き込むことにより、鉄鉱石から銑鉄を製造できるようになっている。
このような高炉設備において微粉炭の吹き込み運転をする際、微粉炭として亜瀝青炭や褐炭などの一般的に灰融点が1100〜1300℃程度と低い低品位炭を使用した場合には、微粉炭を炉内に吹き込むために使用する約1200℃の熱風中に含まれる酸素と微粉炭の一部とが燃焼反応を示すことにより、この時に生じる燃焼熱で融点の低い灰(以下、「スラグ」と呼ぶ)がインジェクションランスや羽口内で溶解する。
こうして溶解したスラグは、高炉の温度から守るために常時冷却されている羽口と接触することで急激に冷却される。この結果、固体のスラグが羽口に付着することにより、ブローパイプの流路を詰まらせるという問題がある。
このような問題を解決するため、例えば下記の特許文献1に開示されている従来技術のように、微粉炭中のスラグ軟化点(温度)が低い場合には、高炉内の温度以上の融点となるように軟化点調整処理を行い、羽口へのスラグ付着を防止することが行われている。
また、下記の特許文献2には、羽口の炉外側端部から羽口内部に固球を打ち込むことでスラグを除去することが開示されている。
さらに、下記の特許文献3には、2本のランス先端部に形成される隙間に蓄積される付着物を除去するため、粒径1〜2mmの固形チップを吹き込んでランスを振動させることが開示されている。
特開平5−156330号公報 特開平6−192714号公報 特開2006−63376号公報
しかしながら、上述した従来技術には、下記の問題点が指摘されている。
特許文献1に開示された従来技術の問題は、微粉炭と固体の添加物(造滓剤)とを完全に(均一に)混合させることが困難であり、この結果、添加物の混合割合が所定値より低い部分におけるスラグ形成を防止できないことである。また、添加物を用いる場合には、新たに石灰石や蛇紋岩などの酸化カルシウム(CaO)源が必要となるため、余分なコストが発生するという問題も指摘されている。
次に、特許文献2に開示された従来技術の問題は、必ずしも全ての固球がスラグに衝突するとは限らないことである。従って、スラグに衝突しない固球が存在すると、この固球がブローパイプ内面に直接衝突することもあるので、固球の衝突によりパイプ等を傷つけることが懸念されている。なお、この特許文献2において、固球により破損するスラグの対象は、送風羽口及び断熱リングである。
なお、特許文献3に開示された従来技術はランスを振動させるものであり、ブローパイプや羽口への適用は困難である。
このような背景から、高炉設備に適用されるブローパイプ用のスラグ除去装置は、軟化点調整を行わなくても簡単な装置構成で容易かつ確実にスラグ除去を可能にすることが望まれる。また、高炉設備に適用されるブローパイプ用のスラグ除去装置は、パイプ破損等のリスクを極力低減し、できるだけ簡単な装置構成で容易かつ確実なスラグ除去を可能にすることが望まれる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、軟化点調整を行わない微粉炭を用いた場合でも、簡単な装置構成で容易かつ確実にスラグ除去を達成でき、さらに、パイプ破損等のリスクを極力低減できる高炉設備のスラグ除去装置及びスラグ除去方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係るスラグ除去装置は、鉄鉱石から銑鉄を製造する高炉本体の羽口から熱風とともに補助燃料の微粉炭を吹き込むブローパイプに設けられ、前記微粉炭のスラグに前記熱風及び/または前記微粉炭の燃焼熱により溶融する成分を含んでいるブローパイプ用のスラグ除去装置であって、前記ブローパイプの内部で前記微粉炭を吹き込むインジェクションランスと、前記インジェクションランスとは別に設けられ、前記ブローパイプ内に固形物及び可燃性液体の少なくとも一つを吹き込む噴射ノズルとを備え、前記噴射ノズルのノズル先端が、前記ブローパイプの軸方向において前記インジェクションランスの先端部と略一致する位置か、あるいは、若干上流側に設置され、前記熱風の流れ内に設けられていることを特徴とするものである。
上記の発明において、前記噴射ノズルは、前記ブローパイプ内に前記固形物を吹き込む場合に、前記固形物を供給する固形物供給源と、前記固形供給源から前記噴射ノズルに前記固形物を供給する固形物供給配管とを備え、前記固形物供給配管は前記固形物の供給を制御する第1の開閉制御弁を備えていてもよい。
また、上記の発明において、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物を吹き込む場合に、前記固形物は、前記羽口付近の温度より融点が高くかつ前記微粉炭より粒径が大きいことが好ましい。
このような本発明のスラグ除去装置によれば、ブローパイプ内を流れる微粉炭及び熱風の中に羽口付近の温度より融点が高くかつ微粉炭より粒径の大きい固形物を吹き込む噴射ノズルを設け、該噴射ノズルは、固形物を供給するとともに開閉制御弁を設けた固形物供給系を備えているので、噴射ノズルからブローパイプの内部に吹き込まれた固形物は、熱風の流れを推進力として溶融することなく進み、羽口付近に付着しているスラグに力学的な衝撃を与えることによって除去することができる。この場合、ブローパイプ内における固形物の推進力として、熱風の流れを利用できる。
なお、好適な固形物としては、粒状石炭、スラグ、石灰粒、ペレット粒、焼結鉱、鉄粉等を例示でき、これらの中から1種または複数種を混合して使用すればよい。
上記の発明において、前記ブローパイプの内部で前記微粉炭を吹き込むインジェクションランスより上流側となる位置に、前記熱風の流れに旋回流を発生させる旋回流形成部を備えていることが好ましく、これにより、吹き出された固形物は、ブローパイプ内に形成された旋回流により遠心力を受け、スラグが付着しているパイプ内面または羽口内面に対して集中的に衝突するようになる。
上記の発明において、前記噴射ノズルは、前記ブローパイプ内に前記可燃性液体を吹き込む場合に、前記可燃性液体を供給する液体供給源と、前記液体供給源から前記噴射ノズルに前記可燃性液体を供給する液体供給配管を備え、前記液体供給配管は前記可燃性液体の供給を制御する第2の開閉制御弁を備えていてもよい
なお、上述した固形物の噴射ノズル及び液体の噴射ノズルは、各々別体に設けたものでもよいし、あるいは、開閉制御弁の開閉操作で流路を切り換えて噴射物を選択できる一体型のノズルでもよい。
また、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物及び前記可燃性液体を吹き込む場合に、前記噴射ノズルは、前記固形物を噴射する第1の噴射ノズルと、前記可燃性液体を噴射する第2の噴射ノズルとを備えていてもよい。
上記の発明において、前記噴射ノズルより上流側の熱風圧力と、前記ブローパイプの出口近傍熱風圧力との差圧により、スラグ付着状況を検出するスラグ検出手段を備えていることが望ましい。このようなスラグ検出手段は、スラグの付着が流路断面積を減少させ、この結果、圧力損失の増加により差圧が大きくなることを検出できる。
上記の発明において、前記スラグ検出手段で検出したスラグ付着状況がスラグ除去閾値以上と判断し、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物を吹き込む場合に、前記固形物の供給を制御する第1の開閉制御弁を開いて前記固形物が噴射され、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記可燃性液体を吹き込む場合に、前記可燃性液体の供給を制御する第2の開閉制御弁を開いて前記可燃性液体が噴射され、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物及び前記可燃性液体を吹き込む場合に、前記第1の開閉制御弁を開いて前記固形物が噴射されるとともに、前記第2の開閉制御弁を開いて前記可燃性液体が噴射され、前記スラグ検出手段で検出したスラグ付着量がスラグ除去停止閾値より少ないと判断し、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物の吹き込みを停止する場合に、前記第1の開閉制御弁を閉じて前記固形物の噴射が停止され、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記可燃性液体の吹き込みを停止する場合に、前記第2の開閉制御弁を閉じて前記可燃性液体の噴射が停止され、前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物及び前記可燃性液体の吹き込みを停止する場合に、前記第1の開閉制御弁を閉じて前記固形物の噴射が停止されるとともに、前記第2の開閉制御弁を閉じて前記可燃性液体の噴射が停止されることが好ましい。これにより、スラグ付着量が多い必要時にのみ液体噴射ノズルからの液体や噴射ノズルからの固形物を噴射できる。
上記の発明において、前記スラグ付着状況が前記スラグ除去閾値より大きい値に設定されたアラーム出力閾値を備えていれば、液体噴射ノズルや噴射ノズルによるスラグ除去が予定通り行われていないことを検出できる。
上述した本発明のスラグ除去装置及びスラグ除去方法によれば、液体噴射や固形物噴射によりスラグを破壊して除去するので、軟化点調整を行わない微粉炭を用いた場合でも、簡単な装置構成で容易かつ確実にスラグ除去を達成でき、さらに、液体噴射を優先することでパイプの摩耗や破損等のリスク低減が可能になる。
この結果、亜瀝青炭や褐炭などのように灰融点が1100〜1300℃程度と低い低品位炭についても、これを原料炭とする改質などにより、補助燃料の微粉炭として使用可能となる。すなわち、補助燃料を吹き込む約1200℃の熱風中に含まれる酸素が微粉炭と燃焼反応するので、この燃焼反応によって生じる燃焼熱で溶解した低融点のスラグが低温の羽口に接触することによって急冷され、固体のスラグとなって羽口に付着するような場合であっても、液体噴射や固形物噴射によって付着したスラグを容易に破壊・除去してブローパイプの流路が詰まることを防止できる。
本発明に係るスラグ除去装置及びスラグ除去方法の一実施形態を示す概略構成図である。 図1に示したスラグ除去装置及びスラグ除去方法について、旋回流形成部の変形例を示す概略構成図である。 図1に示したスラグ除去装置及びスラグ除去方法について、スラグ検出手段の構成例を説明する要部拡大図である。 図1に示したスラグ除去装置及びスラグ除去方法が適用される高炉設備の構成例を示す図である。
以下、本発明に係るスラグ除去装置及びスラグ除去方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態のスラグ除去装置及びスラグ除去方法は、原料炭が低品位炭の微粉炭を羽口から高炉内に熱風とともに吹き込む高炉設備に用いられる。
例えば図4に示すような高炉設備において、鉄鉱石、石灰石及び石炭等の原料1は、原料定量供給装置10から搬入コンベア11を介して高炉本体20の頂部に設けた炉頂ホッパ21に供給される。高炉本体20の下部側壁には、円周方向に略等ピッチで配設された複数の羽口22を備えている。各羽口22には、高炉本体20の内部へ熱風2を供給するブローパイプ30の下流側端部が連結されている。また、各ブローパイプ30の上流側端部は、高炉本体20の内部へ供給する熱風2の供給源である熱風送給装置40と接続されている。
高炉本体20の近傍には、原料炭(亜瀝青炭や褐炭等のような低品位炭)から石炭中の水分を蒸発させるなどの前処理(改質)を行い、この前処理後に低品位炭を粉砕して微粉炭とする微粉炭製造装置50が設置されている。
微粉炭製造装置50で製造された改質後の微粉炭(改質炭)3は、窒素ガス等の搬送ガス4によりサイクロンセパレータ60へと気体搬送される。気体搬送された微粉炭3は、サイクロンセパレータ60で搬送ガス4を分離した後、貯蔵タンク70内に落下して貯蔵される。このような改質後の微粉炭3は、高炉本体20の高炉吹込炭(PCI炭)として使用される。
貯蔵タンク70内の微粉炭3は、上述したブローパイプ30のインジェクションランス(以下、「ランス」と呼ぶ)31内へ供給される。この微粉炭3は、ブローパイプ30を流れる熱風中に供給されることで燃焼し、ブローパイプ30の先端で火炎となってレースウェイを形成する。これにより、高炉本体20内に投入された原料1の中に含まれる石炭等を燃焼させる。この結果、原料1の中に含まれる鉄鉱石が還元され、銑鉄(溶銑)5となって出銑口23から取り出される。
上述したランス31からブローパイプ30の内部へ供給されて高炉吹込炭となる微粉炭3の好適な性状は、すなわち、低品位炭を改質して粉砕した改質微粉炭(補助燃料)の好適な性状は、酸素原子含有割合(ドライベース)が10〜18重量%であり、かつ、平均細孔径が10〜50nm(ナノメートル)である。なお、改質微粉炭のより好ましい平均細孔径は、20〜50nm(ナノメートル)である。
このような微粉炭3は、含酸素官能基(カルボキシル基、アルデヒド基、エステル基、水酸基等)のタール生成基が離脱して大きく減少しているものの、主骨格(C,H,Oを中心とする燃焼成分)の分解(減少)が大きく抑制されている。このため、高炉本体20の内部に羽口22から熱風2とともに吹き込むと、主骨格中に酸素原子を多く含むとともに、径の大きい細孔によって、熱風2の酸素が炭の内部にまで拡散しやすいだけでなく、タール分が非常に生じにくくなっているので、未燃炭素(煤)をほとんど生じることなく完全燃焼することができる。
このような微粉炭3を製造(改質)するには、上述した微粉炭製造装置50において、原料炭である亜瀝青炭や褐炭等の低品位炭(ドライベースの酸素原子含有割合:18重量%超、平均細孔径:3〜4nm)を酸素濃度が5体積%以下の低酸素雰囲気中で加熱(110〜200℃×0.5〜1時間)して乾燥する乾燥工程が実施される。
上述した乾燥工程で水分を除去した後、原料炭を低酸素雰囲気中(酸素濃度:2体積%以下)で再度加熱(460〜590℃(好ましくは、500〜550℃)×0.5〜1時間)する乾留工程が実施される。この乾留工程により原料炭が乾留されることにより、生成水、二酸化炭素及びタール分が乾留ガスや乾留油として除去される。
この後、冷却工程に進んだ原料炭は、酸素濃度が2体積%以下の低酸素雰囲気中で冷却(50℃以下)された後、微粉砕工程で微粉砕(粒径:77μm以下(80%パス))されることによって容易に製造される。
本実施形態では、例えば図1及び2に示すように、スラグ付着領域であるブローパイプ30の内壁面や羽口22及びその近傍の内壁面に付着したスラグSの除去を目的として、ブローパイプ30の内部に対して液体6または固形物7を吹き込むための噴射ノズル80が設けられている。この噴射ノズル80は、例えばブローパイプ30の内周面に沿って、円周方向に1または複数個が適宜設けられている。
この場合、噴射ノズル80から噴射する好適な液体6としては、水または重油等の可燃性液体を例示できる。また、噴射ノズル80から噴射する好適な固形物7としては、粒状石炭、スラグ、石灰粒、ペレット粒、焼結鉱、鉄粉等を例示でき、これらの中から1種または複数種を混合して使用すればよい。
噴射ノズル80から噴射される液体6は、その蒸発潜熱を有効利用してブローパイプ30や羽口22の付近に付着したスラグを急冷するものである。液体6の噴射を受けて急冷されたスラグSは、熱収縮により破壊されるため容易に除去することができる。
これに対し、噴射ノズル80から噴射される固形物7は、熱風2の流れを推進力としてブローパイプ30内を溶融することなく進むので、羽口22の付近に付着しているスラグSに衝突する。従って、固形物7は、スラグSに衝突して力学的な衝撃を与えることができる。この結果、固形物7の衝突を受けたスラグSは、衝突時の衝撃により破壊されるため容易に除去することができる。
噴射ノズル80は、液体6や固形物7の流体を噴射するノズル先端81の出口開口が微粉炭3やスラグS等によって塞がれないようにするため、ブローパイプ30の軸方向において微粉炭3を供給するランス31の先端部31aと略一致する位置か、あるいは、若干上流側に設置されることが望ましい。この場合、噴射ノズル80のノズル先端81は、羽口22の方向へ流体を、特に液体を棒状に噴射するノズル形状が好ましく、必要に応じて噴射方向を可変としてもよい。なお、ノズル先端81の噴射方向を可変とする場合には、例えば液体や固形物搬送ガスの供給圧力を利用して揺動や旋回をさせるものがある。
また、噴射ノズル80を設置する半径方向の位置は、熱風2の流路抵抗とならないように、そして、ブローパイプ30の壁面に付着したスラグSに向けて直射できるようにするため、ブローパイプ30の壁面から近い位置が望ましい。
噴射ノズル80は、例えば図3に示すように、液体供給源83と液体供給配管84を介して接続されている。
液体供給配管84には、主な構成要素として、液体供給源83内の液体を噴射ノズル80へ圧送するための送出ポンプ85と、開閉状態の切替操作によって噴射ノズル80への液体供給(オン・オフ)を制御する開閉制御弁86と、が設けられている。
さらに、噴射ノズル80は、固形物供給源87と固形物供給配管88を介して接続されている。
固形物供給源87の固形物は、例えば窒素ガス等のように、図示しない固形物搬送ガス供給源を備えている。また、固形物供給配管88には、主な構成要素として、開閉状態の切替操作によって噴射ノズル80への固形物供給(オン・オフ)を制御する開閉制御弁89が設けられている。
開閉制御弁86,89の開閉制御は、差圧計90で計測した差圧ΔPの値により行われる。この差圧計90には、例えば熱風母管32とブローパイプ30の羽口22近傍であるブローパイプ下流位置との差圧ΔPを測定するように、2本の圧力導入管90a,90bが接続されている。
このように、噴射ノズル80は、噴射する液体6を供給するとともに開閉制御弁86を備えた液体供給系と、噴射する固形物7を供給するとともに開閉制御弁89を備えた固形物供給系と、スラグ付着領域のスラグ状況を検出する差圧計(スラグ検出手段)90とを備えている。従って、図示の噴射ノズル80は、開閉制御弁86,89の開閉状態に応じて、1つのノズル先端81から液体6または固形物7のいずれか一方を選択して、あるいは、液体6及び固形物7の両方を同時に噴射することができる。
以下の説明では、図示されたように、1つの噴射ノズル80に液体供給系及び固形物供給系を接続した構成について説明するが、この構成に限定されることはない。すなわち、液体供給系及び固形物供給系が、各々独立した液体噴射ノズルまたは固形物噴射ノズルを備えた構成としてもよい。
そして、スラグ付着量の判断は、噴射ノズル80より上流側の熱風圧力と、ブローパイプ30の出口近傍熱風圧力との差圧によりなされる。
すなわち、ブローパイプ30の内壁面や羽口22の付近にスラグSが付着していると、ブローパイプ30の流路断面積低下により圧力損失が生じるので、熱風母管32から供給されて高炉本体20へ流出する熱風の流れには圧力低下が生じることとなる。従って、熱風母管32に接続された圧力導入管90aと、ブローパイプ30のブローパイプ下流位置に接続された圧力導入管90bとにより、差圧計90によりスラグ付着領域の前後に生じる熱風2の差圧ΔPを計測し、差圧ΔPの大小からスラグSの付着状況を推測する。
こうして計測した差圧ΔPは、予め定めた閾値との比較により、上述した開閉制御弁86,89の開閉操作に使用される。
ところで、上述した噴射ノズル80は、液体6または固形物7を単独で噴射してスラグ除去を実施してもよいし、あるいは、液体6及び固形物7の両方を同時に噴射してスラグ除去を実施してもよい。
しかし、好ましいスラグ除去方法としては、第1段階のスラグ除去工程として、最初に噴射ノズル80から液体を単独噴射してスラグ除去を実施し、第1段階のスラグ除去工程で所定のスラグ除去を達成できない場合には、第2段階のスラグ除去工程として、噴射ノズル80から固形物7を単独で噴射する。
また、必要に応じて、第2段階のスラグ除去工程で所定のスラグ除去を達成できない場合に実施するように、噴射ノズル80から液体6及び固形物7を同時に噴射してスラグ除去をする第3段階のスラグ除去工程を設けてもよい。
すなわち、液体6を噴射するスラグ除去には、固形物7を衝突させるスラグ除去と比較すれば、パイプの摩耗や破損等のリスクが小さいという利点がある。
従って、液体噴射による第1段階のスラグ除去工程を優先的に実施し、この液体噴射ではスラグSを除去できなかった場合にのみ、例えば所定時間継続して液体噴射をしてもスラグ除去が完了したことを確認できないような場合にのみ、第2段階のスラグ除去工程を実施する。この結果、液体6では除去できなかったスラグSについても、固形物7による衝撃力を利用して確実に除去することが可能になる。
より好ましいスラグ除去方法は、第2段階のスラグ除去工程として噴射ノズル80から固形物7を単独で噴射し、第2段階の固形物7を単独噴射するスラグ除去工程でも所定のスラグ除去を達成できない場合には、さらに第3段階のスラグ除去工程として、噴射ノズル80から液体6及び固形物7を同時に噴射してスラグ除去が実施する。この第3段階のスラグ除去工程では、液体6として可燃性液体を使用することが望ましい。
なお、第2段階のスラグ除去工程において、液体6及び固形物7を同時噴射することも可能である。
以下、差圧ΔPの閾値と、差圧計90で計測した差圧ΔPに基づく開閉制御弁86,89の開閉制御について、具体的に説明する。なお、以下の説明では、液体6及び固形物7の両方を同時に噴射するものとし、開閉制御弁86が開となった状態では、噴射ノズル80から液体を噴射するように、送出ポンプ85の運転が起動される。
本実施形態では、二つの閾値、すなわち、閉状態の開閉制御弁86,89を開く第1の閾値(スラグ除去閾値)HLと、開状態の開閉制御弁86,89を閉じる第2の閾値(スラグ除去停止閾値)LLと、が設定されている。
なお、二つの閾値については、上述した第1段階及び第2段階等のスラグ除去工程で同じ値を採用してもよいし、あるいは、例えば液体噴射による第1段階のスラグ除去工程を優先的に実施する場合など、後段階のスラグ除去工程に第1段階のスラグ除去工程より大きな値を採用してもよい。
換言すれば、第1の閾値(スラグ除去閾値)HLは、スラグ検出手段の差圧計90で検出したスラグ付着量がスラグ除去閾値以上と判断した場合、開閉制御弁86,89を開いて液体6及び固形物7を噴射するための閾値である。
また、第2の閾値(スラグ除去停止閾値)LLは、スラグ検出手段の差圧計90で検出したスラグ付着量がスラグ除去停止閾値より少ないと判断した場合、開閉制御弁86,89を閉じて液体6及び固形物7の噴射を停止するための閾値である。
そして、スラグSの付着がない運転開始時(初期設定時)には、開閉制御弁86,89が閉状態に設定されており、さらに、差圧計90で検出した差圧ΔPは第2の閾値LLより低く、しかも、ほとんど差圧がない状態(ΔP≒0)となっている。
上述した初期設定時の状態から高炉設備の運転を継続すると、ブローパイプ30や羽口22において壁面にスラグSが徐々に付着して堆積し、この結果、流路断面積の低下により流路抵抗も徐々に増加していく。従って、差圧計90で検出した差圧ΔPの値が増加して第1の閾値HLに到達すると、これを検知した差圧計90から開閉制御弁86,89の開信号が出力される。
この開信号により、開閉制御弁86,89が開とされ、同時に送出ポンプ85も起動される。この結果、液体供給源83内に貯蔵されている液体6は、噴射ノズル80よりブローパイプ30の内部に向けて噴射され、同時に、固形物供給源87内に貯蔵されている固形物7も、噴射ノズル80よりブローパイプ30の内部に向けて噴射される。
この結果、噴射された液体6は、付着したスラグSに当たると蒸発潜熱を奪って急冷する。このため、この急冷により、ガラス状の固体で脆いスラグSが急激に熱収縮し、液体6の噴射を受けて熱収縮したスラグSは破損して壁面から除去される。すなわち、破損して比較的小さな塊となったスラグSは、熱風2や液体の流れによって高炉本体20の炉内へ除去される。
一方、噴射された固形物7は、熱風2の流れにのって羽口22の方向へ流れ、付着したスラグSに当たると衝撃力が発生してガラス状の固体で脆いスラグSを砕くように破損させる。この結果、固形物7が当たって衝撃力を受けたスラグSは、破損して壁面から除去される。すなわち、破損して比較的小さな塊となったスラグSは、熱風2や液体の流れによって高炉本体20の炉内へ除去される。
こうしてスラグSが除去されると、流路断面積の増加に伴って流路抵抗が低下することになるので、差圧計90で検出される差圧ΔPも低下する。そして、差圧計90で検出した差圧ΔPが低下して第2の閾値LLに到達すると、開閉制御弁86,89の閉信号が出力される。この閉信号により、開閉制御弁86,89が閉とされ、同時に送出ポンプ92の運転も停止されるので、液体6及び固形物7の噴射は停止される。
なお、上述した第1の閾値HLは、開閉制御弁86,89を開状態とする第2の閾値LLとの間にヒステリシスを設けて開閉制御弁86,89の頻繁な開閉を防止するため、若干大きな値(HL>LL)に設定されている。
このように、液体6の蒸発潜熱を利用したスラグSの急冷や固形物7の衝撃力を利用したスラグSの粉砕により、スラグS除去する噴射ノズル80を設けたことにより、固球や研掃材を吹き込むブラスト等の供給設備が不要となる。しかも、水や可燃性液体等の液体は、噴射後に蒸気や燃焼ガスとなるので、この液体噴射を優先して実施すればスラグ除去後の後処理が極めて容易である。
特に、液体として重油等の可燃性液体を採用すれば、可燃性液体が燃焼することで熱風の温度をさらに上昇させることができる。
また、上述した実施形態では、閉状態の開閉制御弁86,89を開く第1の閾値HLと、開状態の開閉制御弁86,89を閉じる第2の閾値LLとの二つの閾値を設定しているが、さらに、第3の閾値HHLを設定してもよい。
第3の閾値HHLは、閉状態の開閉制御弁86,89を開く第1の閾値HLより大きな設定値(HHL>HL)であり、この閾値HHLを超えた差圧ΔPを検出した場合には、スラグSの除去等に問題があると判断できる。従って、差圧ΔPが第3の閾値HHLを超えた場合には、例えば高炉設備の制御室等にアラームを出力することで早急に必要な対応を実施できるようになるので、ブローパイプ30の破損といった高炉設備の重大なトラブルを未然に防止することが可能になる。すなわち、第3の閾値HHLは、スラグ付着量が上述した第1の閾値(スラグ除去閾値)HLより大きい値に設定されたアラーム出力閾値である。
ところで、上述したブローパイプ30の内部には、微粉炭3を吹き込むランス31より上流側となる位置、すなわち、熱風2を供給する熱風母管32とランス31との間に、熱風2の流れに旋回流を発生させる旋回流形成部が設けられている。この旋回流形成部は、例えば図1に示すような旋回ベーン33を採用してもよいし、あるいは、変形例として図2に示す旋回リボン34を採用してもよい。なお、旋回ベーン33は、流路断面に対して角度を有する複数のベーンを周方向に配置したものであり、旋回リボン34は、薄板を螺旋状に成形したものである。
このように、旋回ベーン33や旋回リボン34旋回流形成部のような旋回流形成部を設けると、ブローパイプ30内を流れる熱風2が旋回流形成部を通過することにより旋回流となる。このため、噴射ノズル80から吹き出された固形物7は、ブローパイプ30内に形成された旋回流の影響を受けることにより、遠心力によって外周側へ集まる。従って、スラグSが付着しているブローパイプ30のパイプ内面または羽口22の内面に対し、固形物7が集中的に衝突するようになり、効率のよいスラグ除去が可能になる。
このように、上述した本実施形態のスラグ除去装置及びスラグ除去方法によれば、液体噴射や固形物噴射によりスラグSを破壊して除去するので、軟化点調整を行わない微粉炭3を用いた場合でも、簡単な装置構成で容易かつ確実にスラグ除去を達成できる。
さらに、液体噴射を優先したスラグ除去を実施することで、ブローパイプ30に生じる摩耗や破損等のリスクを低減することができる。
従って、微粉炭3の軟化点調整を行わなくても、付着したスラグSを破壊して除去することができるので、ブローパイプ30については、例えば羽口22の摩耗寿命までメンテナンス期間の延長が可能となる。
ところで、上述した微粉炭3のスラグSに含まれ、熱風2や微粉炭3の燃焼熱等によって溶融する成分、すなわち低融点のスラグ成分は、約1200℃の熱風2を使用する場合の灰融点が概ね1100〜1300℃程度である。このような低融点のスラグ成分は、微粉炭3の原料炭として亜瀝青炭や褐炭などの低品位炭を用い、乾燥や乾留等の改質処理を施した改質炭にも含まれている。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1 原料
2 熱風
3 微粉炭(改質炭)
4 搬送ガス
5 銑鉄(溶銑)
6 液体
7 固形物
10 原料定量供給装置
20 高炉本体
21 炉頂ホッパ
22 羽口
30 ブローパイプ
31 インジェクションランス(ランス)
32 熱風母管
33 旋回ベーン(旋回流形成部)
34 旋回リボン(旋回流形成部)
40 熱風送給装置
50 微粉炭製造装置
60 サイクロンセパレータ
70 貯蔵タンク
80 噴射ノズル
81 ノズル先端
86,89 開閉制御弁
90 差圧計
S スラグ(灰)

Claims (9)

  1. 鉄鉱石から銑鉄を製造する高炉本体の羽口から熱風とともに補助燃料の微粉炭を吹き込むブローパイプに設けられ、前記微粉炭のスラグに前記熱風及び/または前記微粉炭の燃焼熱により溶融する成分を含んでいるブローパイプ用のスラグ除去装置であって、
    前記ブローパイプの内部で前記微粉炭を吹き込むインジェクションランスと、
    前記インジェクションランスとは別に設けられ、前記ブローパイプ内に固形物及び可燃性液体の少なくとも一つを吹き込む噴射ノズルとを備え、
    前記噴射ノズルのノズル先端が、前記ブローパイプの軸方向において前記インジェクションランスの先端部と略一致する位置か、あるいは、若干上流側に設置され、前記熱風の流れ内に設けられているスラグ除去装置。
  2. 前記噴射ノズルは、
    前記ブローパイプ内に前記固形物を吹き込む場合に、
    前記固形物を供給する固形物供給源と、前記固形物供給源から前記噴射ノズルに前記固形物を供給する固形物供給配管とを備え、前記固形物供給配管は前記固形物の供給を制御する第1の開閉制御弁を備えている請求項1に記載のスラグ除去装置。
  3. 前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物を吹き込む場合に、
    前記固形物は、前記羽口付近の温度より融点が高くかつ前記微粉炭より粒径が大きい請求項1または請求項2に記載のスラグ除去装置。
  4. 前記インジェクションランスより上流側となる位置に、前記熱風の流れに旋回流を発生させる旋回流形成部を備えている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスラグ除去装置。
  5. 前記噴射ノズルは、
    前記ブローパイプ内に前記可燃性液体を吹き込む場合に、
    前記可燃性液体を供給する液体供給源と、前記液体供給源から前記噴射ノズルに前記可燃性液体を供給する液体供給配管を備え、前記液体供給配管は前記可燃性液体の供給を制御する第2の開閉制御弁を備えている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスラグ除去装置。
  6. 前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物及び前記可燃性液体を吹き込む場合に、
    前記噴射ノズルは、前記固形物を噴射する第1の噴射ノズルと、前記可燃性液体を噴射する第2の噴射ノズルとを備えている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスラグ除去装置。
  7. 前記噴射ノズルより上流側の熱風圧力と、前記ブローパイプの出口近傍熱風圧力との差圧により、スラグ付着状況を検出するスラグ検出手段を備えている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のスラグ除去装置。
  8. 前記スラグ検出手段で検出したスラグ付着状況がスラグ除去閾値以上と判断し、
    前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物を吹き込む場合に、前記固形物の供給を制御する第1の開閉制御弁を開いて前記固形物が噴射され、
    前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記可燃性液体を吹き込む場合に、前記可燃性液体の供給を制御する第2の開閉制御弁を開いて前記可燃性液体が噴射され、
    前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物及び前記可燃性液体を吹き込む場合に、前記第1の開閉制御弁を開いて前記固形物が噴射されるとともに、前記第2の開閉制御弁を開いて前記可燃性液体が噴射され、
    前記スラグ検出手段で検出したスラグ付着量がスラグ除去停止閾値より少ないと判断し、
    前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物の吹き込みを停止する場合に、前記第1の開閉制御弁を閉じて前記固形物の噴射が停止され、
    前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記可燃性液体の吹き込みを停止する場合に、前記第2の開閉制御弁を閉じて前記可燃性液体の噴射が停止され、
    前記噴射ノズルから、前記ブローパイプ内に前記固形物及び前記可燃性液体の吹き込みを停止する場合に、前記第1の開閉制御弁を閉じて前記固形物の噴射が停止されるとともに、前記第2の開閉制御弁を閉じて前記可燃性液体の噴射が停止される請求項7に記載のスラグ除去装置。
  9. 前記スラグ付着状況が前記スラグ除去閾値より大きい値に設定されたアラーム出力閾値を備えている請求項8に記載のスラグ除去装置。
JP2012207275A 2012-09-20 2012-09-20 スラグ除去装置及びスラグ除去方法 Expired - Fee Related JP6057642B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012207275A JP6057642B2 (ja) 2012-09-20 2012-09-20 スラグ除去装置及びスラグ除去方法
KR20157006733A KR20150044933A (ko) 2012-09-20 2013-09-10 슬래그 제거장치 및 슬래그 제거방법
CN201380048341.XA CN104641003B (zh) 2012-09-20 2013-09-10 炉渣除去装置
US14/428,907 US20150240322A1 (en) 2012-09-20 2013-09-10 Slag removal device and slag removal method
DE112013004601.6T DE112013004601T5 (de) 2012-09-20 2013-09-10 Schlackeentfernungsvorrichtung und Schlackeentfernungsverfahren
IN2076DEN2015 IN2015DN02076A (ja) 2012-09-20 2013-09-10
PCT/JP2013/074414 WO2014045949A1 (ja) 2012-09-20 2013-09-10 スラグ除去装置及びスラグ除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012207275A JP6057642B2 (ja) 2012-09-20 2012-09-20 スラグ除去装置及びスラグ除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014062293A JP2014062293A (ja) 2014-04-10
JP6057642B2 true JP6057642B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=50341263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012207275A Expired - Fee Related JP6057642B2 (ja) 2012-09-20 2012-09-20 スラグ除去装置及びスラグ除去方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20150240322A1 (ja)
JP (1) JP6057642B2 (ja)
KR (1) KR20150044933A (ja)
CN (1) CN104641003B (ja)
DE (1) DE112013004601T5 (ja)
IN (1) IN2015DN02076A (ja)
WO (1) WO2014045949A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6016549B2 (ja) * 2012-09-20 2016-10-26 三菱重工業株式会社 スラグ除去装置
CN107655321B (zh) * 2017-11-08 2023-12-01 辽宁科技大学 一种强电磁力推动弹体清除回转窑出口结渣的装置及方法
JP7130898B2 (ja) * 2019-03-28 2022-09-06 株式会社神戸製鋼所 高炉の操業方法
CN111455128B (zh) * 2020-04-22 2021-12-21 山东钢铁股份有限公司 一种炉下积渣降温装置及工作方法
CN113739594A (zh) * 2021-09-22 2021-12-03 新疆宜化化工有限公司 一种防止电石炉内物料板结的自动破除工艺及装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62161905A (ja) * 1986-01-10 1987-07-17 Kobe Steel Ltd 高炉送風羽口の堆積物除去装置
JPS6428312A (en) * 1987-07-24 1989-01-30 Nippon Steel Corp Blowing method for powdered material into blast furnace
JP2684945B2 (ja) * 1992-12-24 1997-12-03 住友金属工業株式会社 高炉羽口内面の灰分除去方法
JPH08100208A (ja) * 1994-10-03 1996-04-16 Nkk Corp 高炉微粉炭吹込み用羽口部構造
JPH1150113A (ja) * 1997-08-02 1999-02-23 Nippon Steel Corp 微粉炭の高炉内吹き込み方法
JP2001342508A (ja) * 2000-06-05 2001-12-14 Nkk Corp 高炉送風羽口の開孔装置およびその方法
JP6012359B2 (ja) * 2012-09-20 2016-10-25 三菱重工業株式会社 ブローパイプ構造
JP6016549B2 (ja) * 2012-09-20 2016-10-26 三菱重工業株式会社 スラグ除去装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014062293A (ja) 2014-04-10
KR20150044933A (ko) 2015-04-27
IN2015DN02076A (ja) 2015-08-14
CN104641003B (zh) 2017-04-26
US20150240322A1 (en) 2015-08-27
WO2014045949A1 (ja) 2014-03-27
DE112013004601T5 (de) 2015-06-11
CN104641003A (zh) 2015-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6057642B2 (ja) スラグ除去装置及びスラグ除去方法
JP3844941B2 (ja) 調温装置および高温排ガスの調温方法
JP4548785B2 (ja) 廃棄物ガス化溶融装置の溶融炉、並びに該溶融炉における制御方法及び装置
JP2544584B2 (ja) 石炭ガス化炉及び石炭ガス化炉の使用方法
JP6012358B2 (ja) ブローパイプ構造
JP5574708B2 (ja) 鉱物繊維の製造方法及び製造装置
JP6016549B2 (ja) スラグ除去装置
KR20190027916A (ko) 전기로용 조연 버너
JP6648711B2 (ja) 溶銑の脱硫方法
JP6012359B2 (ja) ブローパイプ構造
JP2006312756A (ja) 気体還元材吹込み用のランス、高炉および高炉操業方法
JPH0325202A (ja) 微粉原料ガス化用バーナ及び微粉原料ガス化装置
JPH08134472A (ja) 気流層ガス化装置
JP5688569B2 (ja) ガス化炉
JP2009019125A (ja) ガス化方法及び装置
JP3863359B2 (ja) 吹込み操業方法
KR101259307B1 (ko) 고로의 미분탄 공급장치
JP5958935B2 (ja) 銑鉄製造方法およびこれに使用する高炉設備
CN118623618A (zh) 一种铁矿石回转窑直接还原供热曲线调整方法
WO2006035976A1 (ja) 高炉への還元材吹込み装置、該装置を用いた高炉操業方法
JPH108120A (ja) 鉄の溶解炉及び鋳鉄の製造方法
JP2000192118A (ja) 高炉への補助燃料吹込み操業方法
KR20130026129A (ko) 미분탄 공급장치
JPH11337042A (ja) 焼却灰の球状粉末スラグ製造用溶融炉

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161206

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6057642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees