JP6056347B2 - 燃料電池の製造方法および燃料電池の製造装置 - Google Patents

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本発明は燃料電池の製造方法および燃料電池の製造装置に関する。
燃料電池は、カソード電極およびアノード電極を有する膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)と、膜電極接合体を挟持するセパレータと、を有する。セパレータは、例えば、ステンレス鋼鈑からなり、カソード電極に酸化剤ガスを供給するガス流路を有するカソードセパレータと、アノード電極に燃料ガスを供給するガス流路を有するアノードセパレータと、を有し、生産性を向上させるため、順送プレスで製造される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−125462号公報
しかし、膜電極接合体とガス流路との接触部におけるガスの拡散を促進し、出力の向上を図るため、カソードセパレータのガス流路を構成するリブ部と、アノードセパレータのガス流路を構成するリブ部と、がオフセットしている構造を採用する場合、従来の順送プレスの適用によるセパレータ製造は、設備コストに問題を有する。例えば、ガス流路を成形するための金型は、ガス流路本数が多いため、極めて高価であるが、カソードセパレータ用およびアノードセパレータ用にそれぞれ用意する必要があり、また、プレス設備などの付帯設備も併設されるため、設備コストが上昇する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池の製造方法および燃料電池の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の様相は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持するように相対配置される第1および第2セパレータと、を有し、前記第1および第2セパレータは、前記膜電極接合体のカソード電極に酸化剤ガスを供給するガス流路を形成するリブ部および前記膜電極接合体のアノード電極に燃料ガスを供給するガス流路を形成するリブ部が、それぞれ成形されており、前記リブ部は、同一形状であり、前記第1および第2セパレータを前記膜電極接合体を挟持するように相対配置した状態において、リブ位相がオフセットするように位置決めされており、前記オフセットは、リブピッチの2分の1である燃料電池の製造方法である。前記燃料電池の製造方法は、前記第1および第2セパレータを、順送プレスによって、共用される素材金属板から製造するセパレータ製造工程を有し、前記セパレータ製造工程は、前記第1および第2セパレータに係る同一形状のリブ部を、共用される金型によって前記素材金属板に成形するリブ成形工程を、有する。また、前記セパレータ製造工程は、前記第1セパレータに係る第1シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第1シール溝成形部によって、前記素材金属板に前記第1シール溝を成形し、また、前記第2セパレータに係る第2シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第2シール溝成形部によって、前記素材金属板に前記第2シール溝を成形するシール溝成形工程を、さらに有する。そして、前記シール溝成形工程において、前記素材金属板に前記第1シール溝成形部によって前記第1シール溝を成形する際、前記第2シール溝成形部は、アイドル状態になるように制御され、前記素材金属板に前記第2シール溝成形部によって前記第2シール溝を成形する際、前記第1シール溝成形部は、アイドル状態になるように制御される。
前記燃料電池の製造方法の別の様相においては、前記セパレータ製造工程は、前記第1セパレータに係る第1マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第1マニホールド穴形成部によって、前記素材金属板に前記第1マニホールド穴を成形し、また、前記第2セパレータに係る第2マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第2マニホールド穴形成部によって、前記素材金属板に前記第2マニホールド穴を成形するマニホールド穴形成工程を、さらに有する。そして、前記マニホールド穴形成工程において、前記素材金属板に前記第1マニホールド穴形成部によって前記第1マニホールド穴を形成する際、前記第2マニホールド穴形成部は、アイドル状態になるように制御され、前記素材金属板に前記第2マニホールド穴形成部によって前記第2マニホールド穴を形成する際、前記第1マニホールド穴形成部は、アイドル状態になるように制御される。
上記目的を達成するための本発明の別の様相は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持するように相対配置される第1および第2セパレータと、を有し、前記第1および第2セパレータは、前記膜電極接合体のカソード電極に酸化剤ガスを供給するガス流路を形成するリブ部および前記膜電極接合体のアノード電極に燃料ガスを供給するガス流路を形成するリブ部が、それぞれ成形され、前記リブ部は、同一形状であり、前記第1および第2セパレータを前記膜電極接合体を挟持するように相対配置した状態において、リブ位相がオフセットするように位置決めされており、前記オフセットは、リブピッチの2分の1である燃料電池の製造装置である。前記燃料電池の製造装置は、前記第1および第2セパレータを、順送プレスによって、共用される素材金属板から製造するセパレータ製造手段を有し、前記セパレータ製造手段は、前記リブ部を成形する金型を有するリブ成形部を有し、前記リブ成形部の前記金型は、前記第1および第2セパレータで共用される。また、前記セパレータ製造手段は、前記第1セパレータに係る第1シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第1シール溝成形部と、前記第2セパレータに係る第2シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第2シール溝成形部と、前記第1シール溝成形部および前記第2シール溝成形部を制御する制御手段と、をさらに有する。そして、前記制御手段は、前記第1シール溝成形部によって前記素材金属板に前記第1シール溝を成形する際、前記第2シール溝成形部をアイドル状態になるように制御し、前記第2シール溝成形部によって前記素材金属板に前記第2シール溝を成形する際、前記第1シール溝成形部をアイドル状態になるように制御する。
前記燃料電池の製造装置の別の様相においては、前記セパレータ製造手段は、前記第1セパレータに係る第1マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第1マニホールド穴形成部と、前記第2セパレータに係る第2マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第2マニホールド穴形成部と、前記第1マニホールド穴形成部および前記第2マニホールド穴形成部を制御する制御手段と、をさらに有する。そして、前記制御手段は、前記第1マニホールド穴形成部によって前記素材金属板に前記第1マニホールド穴を形成する際、前記第2マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御し、前記第2マニホールド穴形成部によって前記素材金属板に前記第2マニホールド穴を形成する際、前記第1マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御する。
本発明の一様相および別の様相に係る燃料電池の製造方法および製造装置においては、リブ成形用金型を第1および第2セパレータで共用しているため、設備コストが低減される。また、製造された燃料電池は、第1および第2セパレータのリブ部のリブ位相が互いにオフセットしている構造を有するため、膜電極接合体とガス流路との接触部におけるガスの拡散が促進され、燃料電池の出力が向上する。したがって、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池の製造方法および製造装置を提供することができる。特に、第1シール溝成形部によって素材金属板に第1シール溝を成形する際、第2シール溝成形部をアイドル状態になるように制御し、第2シール溝成形部によって素材金属板に第2シール溝を成形する際、第1シール溝成形部をアイドル状態になるように制御する場合、素材金属板に第1および第2シール溝を交互に成形する際、シール溝成形用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上し、また、第1マニホールド穴形成部によって素材金属板に第1マニホールド穴を形成する際、第2マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御し、第2マニホールド穴形成部によって素材金属板に第2マニホールド穴を形成する際、第1マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御する場合、素材金属板に第1および第2マニホールド穴を交互に成形する際、マニホールド穴打抜き用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上する。
本発明の実施の形態に係る燃料電池を説明するための分解斜視図である。 図1に示される膜電極接合体を説明するための断面図である。 図1に示されるアノードセパレータを説明するための斜視図である。 図1に示されるカソードセパレータを説明するための斜視図である。 アノードおよびカソードセパレータの中間部を説明するための斜視図である。 アノードおよびカソードセパレータの相対配置を説明するため斜視図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図7に示されるセパレータ製造工程に適用される製造装置を説明するための斜視図である。 図8に示される製造装置の機能を説明するための斜視図である。 図9に示される第1シール溝成形部を説明するための断面図である。 図10に示される第1シール溝成形部のアイドル状態を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る変形例を説明するための概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃料電池を説明するための分解斜視図、図2は、図1に示される膜電極接合体を説明するための断面図である。
本発明の実施の形態に係る燃料電池10は、例えば、水素を燃料とする固体高分子形燃料電池(PEFC)に適用され、図1に示されるように、膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)20およびセパレータ50,55を有する。膜電極接合体20は、図2に示されるように、高分子電解質膜30、触媒層32,33およびガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)35,36を有する。
触媒層32は、触媒成分、触媒成分を担持する導電性の触媒担体および高分子電解質を含んでおり、水素の酸化反応が進行するアノード触媒層であり、高分子電解質膜30の一方の側に配置される。触媒層33は、触媒成分、触媒成分を担持する導電性の触媒担体および高分子電解質を含んでおり、酸素の還元反応が進行するカソード触媒層であり、高分子電解質膜30の他方の側に配置される。
高分子電解質膜30は、触媒層32で生成したプロトンを触媒層33へ選択的に透過させる機能およびアノード側に供給される燃料ガスとカソード側に供給される酸化剤ガスとを混合させないための隔壁としての機能を有する。
ガス拡散層35は、アノード側に供給される燃料ガスを分散させるためのアノードガス拡散層であり、セパレータ50と触媒層32との間に位置している。ガス拡散層36は、カソード側に供給される酸化剤ガスを分散させるためのカソードガス拡散層であり、セパレータ55と触媒層33との間に位置している。
セパレータ50,55は、単セルを電気的に直列接続する機能および燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷媒を互いに遮断する隔壁としての機能を有し、膜電極接合体20と略同一形状であり、後述される順送プレスによってステンレス鋼鈑から製造されている。ステンレス鋼鈑は、複雑な機械加工を施しやすくかつ導電性が良好である点で好ましく、必要に応じて、耐食性のコーティングを施すことも可能である。
セパレータ50は、膜電極接合体20のアノード側に配置されるアノードセパレータであり、触媒層32に相対し、膜電極接合体20とセパレータ50との間に位置するガス流路40を構成するリブ部52を有する。ガス流路40は、燃料ガスを触媒層32に供給するために利用される。
セパレータ55は、膜電極接合体20のカソード側に配置されるカソードセパレータであり、触媒層33に相対し、膜電極接合体20とセパレータ55との間に位置するガス流路45を構成するリブ部57を有する。ガス流路45は、酸化剤ガスを触媒層33に供給するために利用される。
セパレータ50,55のリブ部52,57は、同一形状であり、かつ、セパレータ50,55を膜電極接合体20を挟持するように相対配置した状態(セパレータ50,55の製造時の状態を基準として、セパレータ50,55の一方を180度回転させた状態)において、リブ位相がオフセットしており(図2参照)、かつ、オフセットは、リブピッチPの2分の1である。
次に、各構成部材の材質およびサイズ等について詳述する。
高分子電解質膜30は、パーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマーから構成されるフッ素系高分子電解質膜、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂膜、リン酸やイオン性液体等の電解質成分を含浸した多孔質状の膜を、適用することが可能である。パーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマーは、例えば、ナフィオン(登録商標)(デュポン株式会社製)、アシプレックス(登録商標)(旭化成株式会社製)、フレミオン(登録商標)(旭硝子株式会社製)等である。多孔質状の膜は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)から形成される。
高分子電解質膜30の厚みは、特に限定されないが、強度、耐久性および出力特性の観点から5〜300μmが好ましく、より好ましくは10〜200μmである。
触媒層(カソード触媒層)35に用いられる触媒成分は、酸素の還元反応に触媒作用を有するものであれば、特に限定されない。触媒層(アノード触媒層)34に用いられる触媒成分は、水素の酸化反応に触媒作用を有するものであれば、特に限定されない。
具体的な触媒成分は、例えば、白金、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、タングステン、鉛、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム等の金属、及びそれらの合金等などから選択される。触媒活性、一酸化炭素等に対する耐被毒性、耐熱性などを向上させるために、少なくとも白金を含むものが好ましい。カソード触媒層およびアノード触媒層に適用される触媒成分は、同一である必要はなく、適宜変更することが可能である。
触媒層32,33に用いられる触媒の導電性担体は、触媒成分を所望の分散状態で担持するための比表面積、および、集電体として十分な電子導電性を有しておれば、特に限定されないが、主成分がカーボン粒子であることが好ましい。カーボン粒子は、例えば、カーボンブラック、活性炭、コークス、天然黒鉛、人造黒鉛から構成される。
触媒層32,33に用いられる高分子電解質は、少なくとも高いプロトン伝導性を有する部材であれば、特に限定されず、例えば、ポリマー骨格の全部又は一部にフッ素原子を含むフッ素系電解質や、ポリマー骨格にフッ素原子を含まない炭化水素系電解質が適用可能である。触媒層32,33に用いられる高分子電解質は、高分子電解質膜30に用いられる高分子電解質と同一であっても異なっていてもよいが、高分子電解質膜30に対する触媒層32,33の密着性を向上させる観点から、同一であることが好ましい。
ガス拡散層35,36は、例えば、グラッシーカーボン等の炭素製の織物、紙状抄紙体、フェルト、不織布といった導電性及び多孔質性を有するシート状材料を、基材として構成される。基材の厚さは、特に限定されないが、機械的強度およびガスや水などの透過性の観点から、30〜500μmが好ましい。ガス拡散層35,36は、撥水性およびフラッディング現象の抑制の観点から、基材に撥水剤を含ませることが好ましい。撥水剤は、例えば、PTFE、PVDF、ポリヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などのフッ素系の高分子材料、ポリプロピレン、ポリエチレンである。
セパレータ50,55は、ステンレス鋼から構成する形態に限定されず、その他の金属材料(例えば、アルミニウムやクラッド材)を適用することも可能である。
次に、セパレータ50,55を詳述する。
図3および図4は、図1に示されるアノードおよびカソードセパレータを説明するための斜視図、図5は、アノードおよびカソードセパレータの中間部を説明するための斜視図、図6は、アノードおよびカソードセパレータの相対配置(積層構造)を説明するため斜視図である。
セパレータ50,55は、例えば、板厚が0.1mmのオーステナイト系ステンレス(SUS316L)板から形成され、図3および図4に示されるように、端部60,65および中間部51,56を有する。
端部60,65は、中間部51,56の外側に位置し、マニホールド穴61,66と、マニホールド穴61,66の周辺に配置されるシールを位置決めするための第1および第2シール溝(不図示)と、を有する。マニホールド穴形状は、水素通過用、酸素通過用および冷却水通過用で異なるため、マニホールド穴61および第1シール溝と、マニホールド穴66および第2シール溝とは、セパレータ50,55を膜電極接合体20を挟持するように相対配置した状態において、一致するが(重なるが)、セパレータ50,55の製造時の状態においては、勝手違いになっている。
中間部51(56)は、図5に示されるように、リブ部52(57)、移行部53A,53B(58A,58B)および枠部54A,54B(59A,59B)を有する。
リブ部52,57は、リブ成形用金型を共用するため、同一形状であり、リブ本数およびリブピッチPが同一である。枠部54A,54B(59A,59B)は、中間部51(56)の縁部に位置する同一形状の隆起部である。移行部53A,53B(58A,58B)は、リブ部52(57)と枠部54A,54B(59A,59B)との間に位置する平坦部である。横断面方向Cに関し、移行部53B(58B)の長さLは、移行部53A(58A)の長さLより大きく、その差は、リブピッチPの2分の1の値に一致している。
したがって、セパレータ50,55を膜電極接合体20を挟持するように相対配置した場合(セパレータ50,55の製造時の状態を基準として、セパレータ50,55の一方を180度回転させた場合)、図6に示されるように、リブ部52,57のリブ位相がオフセットし、かつ、オフセットは、リブピッチPの2分の1となる。
つまり、セパレータ50,55を膜電極接合体29を挟持するように相対配置することにより、セパレータ50,55のリブ部52,57のリブ位相が互いにオフセットしている構造を有する燃料電池を得ることができる。この場合、膜電極接合体20とガス流路40,45との接触部におけるガスの拡散が促進し、燃料電池10の出力が向上する。また、セパレータ50,55のリブ部52,57は同一形状であるため、極めて高価なリブ成形用金型をセパレータ50,55で共用することができる。この場合、従来2つ用意されていたリブ成形用金型および併設されるプレス設備などの付帯設備の一方を削減し、設備コストを低減することが可能である。したがって、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池用セパレータおよび燃料電池を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る燃料電池の製造方法および製造装置を説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る燃料電池の製造方法を説明するためのフローチャート、図8は、図7に示されるセパレータ製造工程に適用される製造装置を説明するための斜視図、図9は、図8に示される製造装置の機能を説明するための斜視図である。
本発明の実施の形態に係る燃料電池の製造方法は、図7に示されるように、セパレータ製造工程、搭載工程および組立工程を有する。
セパレータ製造工程は、図8に示される順送プレス装置(セパレータ製造手段)100が適用され、スリット形成工程、位置決め穴形成工程、リブ部成形工程、シール溝成形工程、マニホールド形成工程、トリム工程を含んでおり、順送プレスによって、共用される素材金属板192からセパレータ50,55が交互に製造される。素材金属板192は、例えば、コイル材190から引出される。
搭載工程においては、セパレータ製造工程において製造されたセパレータ50,55がパレット170,175にそれぞれ搭載される。
組立工程においては、パレット170,175にそれぞれ搭載されたセパレータ50,55が取り出され、膜電極接合体20を挟持するように相対配置(セパレータ50,55の製造時の状態を基準として、セパレータ50,55の一方を180度回転させた状態に配置)して、積層される。これにより、リブ部52,57のリブ位相がオフセットしており、かつ、オフセットがリブピッチPの2分の1となる構造が容易に得られる。
次に、順送プレス装置100およびセパレータ製造工程を順次詳述する。
順送プレス装置100は、図8および図9に示されるように、スリット形成部105、位置決め穴形成部110、リブ成形部115、第1シール溝成形部120、第2シール溝成形部140、第1マニホールド穴形成部145、第2マニホールド穴形成部150、トリム部155、搬出部160および制御部165を有する。なお、制御部165は、例えば、マイクロプロセッサ等から構成される制御回路を有しており、順送プレス装置100の各機能は、それに対応する制御プログラムを制御部165が実行することにより発揮される。また、符号138、142、147および152は、第1シール溝成形部120、第2シール溝成形部140、第1マニホールド穴形成部145および第2マニホールド穴形成部150の金型を、アイドル状態になるように制御するために利用される往復動手段(後述)を示している。
スリット形成部105は、素材金属板192にスリット194を形成し、素材金属板192の剛性を調整するために使用される。スリット194は、セパレータ50となる領域(製品予定部)と、セパレータ55となる領域(製品予定部)との境界部に配置される。例えば、素材金属板192の板厚は0.1mmかつ幅が450mm以上であり、順送プレス時において振動し易いが、製品予定部間の境界部は、無加工(無成形)であり、剛性が弱いため、振動に起因するたわみが顕著となり、金型と干渉する虞がある。そのため、スリット194を形成することにより、剛性を向上させている。製品予定部間の境界部の剛性向上は、スリット194を形成する形態に限定されない。
位置決め穴形成部110は、例えば、ロケートピンを挿入するための位置決め穴196を素材金属板192を形成するために使用される。位置決め穴196は、製品予定部における四隅の外側に配置される。
リブ成形部115は、セパレータ50,55で共用される金型を有し、同一形状のリブ部52,57を成形する。つまり、極めて高価なリブ成形用金型をセパレータ50,55で共用しているため、従来2つ用意されていたリブ成形用金型および併設されるプレス設備などの付帯設備の一方を削減し、設備コストを低減することが可能である。また、製造された燃料電池10は、セパレータ50,55のリブ部52,57のリブ位相が互いにオフセットしている構造を有するため、膜電極接合体20とガス流路40,45との接触部におけるガスの拡散が促進し、燃料電池10の出力が向上する。したがって、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池の製造装置を提供することができる。
第1シール溝成形部120は、セパレータ50に係る第1シール溝を素材金属板192に成形する金型を有する。第2シール溝成形部140は、セパレータ55に係る第2シール溝を素材金属板192に成形する金型を有する。第1および第2シール溝成形部120,140は、制御部165によって制御自在に構成されている。
例えば、制御部165は、第1シール溝成形部120によって素材金属板192に第1シール溝を成形する際、第2シール溝成形部140をアイドル状態になるように制御し、第2シール溝成形部140によって素材金属板192に第2シール溝を成形する際、第1シール溝成形部120をアイドル状態になるように制御する。この場合、素材金属板に第1および第2シール溝を交互に成形する際、シール溝成形用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上する。
第1マニホールド穴形成部145は、セパレータ50に係るマニホールド穴61を素材金属板192に形成する金型を有する。第2マニホールド穴形成部150は、セパレータ55に係るマニホールド穴66を素材金属板192に形成する金型を有する。第1マニホールド穴形部145および第2マニホールド穴形成部150は、制御部165によって制御自在に構成されている。
例えば、制御部165は、第1マニホールド穴形成部145によって素材金属板192にマニホールド穴61を形成する際、第2マニホールド穴形成部150をアイドル状態になるように制御し、第2マニホールド穴形成部150によって素材金属板192にマニホールド穴66を形成する際、第1マニホールド穴形成部145をアイドル状態になるように制御する。この場合、素材金属板192にマニホールド穴61,66を成形する際、マニホールド穴打抜き用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上する。
トリム部155は、素材金属板192を打抜いて、セパレータ50,55の製品形状とする金型を有する。つまり、セパレータ50,55の製品形状は、外周輪郭に関して同一であり、製品形状打抜き用金型は、セパレータ50,55で共用されるため、設備コストを低減することが可能である。
搬出部160は、例えば、ベルトコンベヤを有し、打抜かれて落下したセパレータ50,55を、順送プレス装置100から外部に搬出する。搬出されたセパレータ50,55は、パレット170,175にそれぞれ搭載される(図8参照)。なお、第1および第2セパレータを一個ずつ交互に製造する場合、生産個数の管理が非常に簡便となる。
次に、第1シール溝成形部を詳述する。
図10は、図9に示される第1シール溝成形部を説明するための断面図、図11は、図10に示される第1シール溝成形部のアイドル状態を説明するための断面図である。
第1シール溝成形部120は、下型122、上型124、押圧型126、付勢手段128、可動型130および可動型駆動手段134を有する。
下型122は、セパレータ50に係る第1シール溝の背面形状に対応する形状を有するキャビティ面123を有し、素材金属板192が載置される。上型124は、可動型130および可動型駆動手段134の駆動部材135(後述)が収容される内部空間125を有する。押圧型126は、素材金属板192における第1シール溝が形成される領域の外側を、下型122に向かって押圧することで、第1シール溝成形時において、素材金属板192に予期せぬ歪みが形成されることを抑制する。付勢手段128は、上型124と押圧型126との間に配置され、押圧型126を付勢することにより、下型122に向かって素材金属板192を押圧するための力を、押圧型126に付与する。
可動型130は、上型124の内部空間125に収容され、上下方向Vに移動自在(下型122から離間および下型122に向かって近接自在)に配置され、上面に形成された凹凸部131および下面に形成されたキャビティ面132を有する。キャビティ面132は、セパレータ50に係る第1シール溝の表面形状に対応する形状を有する。なお、可動型130は、上方(下型122から離間する方向)に向かって付勢されている。
可動型駆動手段134は、駆動部材135および往復動手段138を有する。駆動部材135は、上型124の内部空間125に収容され、水平方向H(可動型130の移動と交差する方向)に往復動自在に配置され、凹凸部136を有する。凹凸部136は、駆動部材135の先端に配置され、可動型130の凹凸部131に相対するように、位置決めされている。凹凸部136の形状は、凹凸部131の形状と対応しており、凹凸部136と凹凸部131とは嵌合自在である。
往復動手段138は、制御部165からの指示に従い、駆動部材135を水平方向Hに駆動するために使用され、例えば、動力源としてエアーシリンダーを有している。
したがって、セパレータ50に係る素材金属板192が順送されて来た場合、制御部165からの指示によって往復動手段138が駆動部材135を往動(前進)させることで、駆動部材135の凹凸部131の凸部と可動型130の凹凸部131の凸部とが当接する。これにより、図10に示されるように、可動型130は、付勢力に逆らい、下型122に向かって近接し、キャビティ面132が素材金属板192に押圧され、下型122のキャビティ面123と連動し、第1シール溝が成形されることとなる。
一方、セパレータ55に係る素材金属板192が順送されて来た場合、制御部165からの指示によって往復動手段138が駆動部材135を復動(後退)させることで、駆動部材135の凹凸部131の凸部および凹部と、可動型130の凹凸部131の凹部および凸部とが嵌合し、可動型130が移動可能な隙間が上方に生成される。これにより、可動型130は、付勢力に従って、下型122から離間し、アイドル状態となるため、セパレータ55に係る素材金属板192に第1シール溝が成形されることが回避される。
第1シール溝成形部120をアイドル状態とするための機構は、往復動を利用する上記形態に限定されず、例えば、回転を利用するカム機構を利用することも可能である。
第2シール溝成形部140、第1マニホールド穴形成部145および第2マニホールド穴形成部150は、第1シール溝成形部120と同様に、制御部165からの指示に従い、アイドル状態となるように、構成されており、また、金型のキャビティ面の構造が異なる点を除けば、第1シール溝成形部120の構成と略一致しているため、その詳細な説明は省略する。
次に、セパレータ製造工程を詳述する。
セパレータ製造工程は、スリット形成工程、位置決め穴形成工程、リブ部成形工程、シール溝成形工程、マニホールド形成工程、トリム工程、搬出工程を有する。
スリット形成工程においては、スリット形成部105によって、セパレータ50となる製品予定部とセパレータ55となる製品予定部との境界部にスリット194が形成され、素材金属板192の剛性が調整(剛性が向上)される。
位置決め穴形成工程においては、位置決め穴形成部110によって、例えば、ロケートピンを挿入するための位置決め穴196が素材金属板192に形成される。
リブ部成形工程においては、セパレータ50,55で共用されるリブ成形部115のリブ成形用金型によって、同一形状のリブ部52,57が成形される。つまり、リブ成形工程に係る極めて高価なリブ成形用金型をセパレータ50,55で共用しているため、従来2つ用意されていたリブ成形用金型および併設されるプレス設備などの付帯設備の一方を削減し、設備コストを低減することが可能である。また、製造された燃料電池10は、セパレータ50,55のリブ部52,57のリブ位相が互いにオフセットしている構造を有するため、膜電極接合体20とガス流路40,45との接触部におけるガスの拡散が促進し、燃料電池10の出力が向上する。したがって、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池を提供することができる。
シール溝成形工程においては、第1および第2シール溝成形部120,140の金型によって、異なる形状の第1および第2シール溝が、素材金属板192に、それぞれ成形される。この際、第1シール溝成形部120によって素材金属板192に第1シール溝を成形する場合、第2シール溝成形部140がアイドル状態になるように制御され、第2シール溝成形部140によって素材金属板192に第2シール溝を成形する場合、第1シール溝成形部120がアイドル状態になるように制御される。これにより、素材金属板192に第1および第2シール溝を交互に成形する際、シール溝成形用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上する。
マニホールド形成工程においては、第1および第2マニホールド穴形成部145,150金型によって、異なる形状のマニホールド穴61,66が、素材金属板192に、それぞれ形成される。この際、第1マニホールド穴形成部145によって素材金属板192にマニホールド穴61を形成する場合、第2マニホールド穴形成部150がアイドル状態になるように制御され、第2マニホールド穴形成部150によって素材金属板192にマニホールド穴66を形成する場合、第1マニホールド穴形成部145がアイドル状態になるように制御される。これにより、素材金属板192にマニホールド穴61,66を成形する際、マニホールド穴打抜き用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上する。
トリム工程においては、セパレータ50,55で共用される金型によって、素材金属板192を打抜いて、製品形状とされる。つまり、セパレータ50,55の製品形状は、外周輪郭に関して同一であるため、製品形状打抜き用金型をセパレータ50,55で共用することにより、設備コストを低減することが可能である。
搬出工程においては、搬出部160によって、打抜かれて落下したセパレータ50,55が、外部に搬出される。搬出されたセパレータ50,55は、パレット170,175にそれぞれ搭載される(図8参照)。
図12は、本発明の実施の形態に係る変形例を説明するための概略斜視図である。
搬出されたセパレータ50,55は、個別のパレット170,175に搭載される形態に限定されず、図12に示されるように、同一のパレット178に交互に搭載することも可能である。この場合、製造されたセパレータ50,55でパレットを共用することで、パレットの種類は1つとなるため、組立工程における作業エリアを縮小し、作業効率を向上させることが可能である。また、パレット178に搭載する際、セパレータ50,55の製造時の状態を基準として、セパレータ50,55の一方を、180度回転させ、組立時の状態で搭載することを可能である。
以上のように、本実施の形態に係る燃料電池用セパレータにおいては、セパレータ50,55のリブ部52,57のリブ位相が互いにオフセットしている構造を有する燃料電池を得ることができる。この場合、燃料電池においては、膜電極接合体とガス流路との接触部におけるガスの拡散が促進し、燃料電池の出力が向上する。また、燃料電池に組み込まれるセパレータ50,55のリブ部52,57は同一形状であるため、セパレータ50,55の製造の際、リブ成形用金型をセパレータ50,55で共用することにより、設備コストを低減することが可能である。したがって、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池用セパレータを提供することができる。
また、本実施の形態に係る燃料電池においては、セパレータ50,55のリブ部52,57のリブ位相が互いにオフセットしている構造を有するため、膜電極接合体とガス流路との接触部におけるガスの拡散が促進し、燃料電池の出力が向上する。また、燃料電池に組み込まれるセパレータ50,55のリブ部52,57は同一形状であるため、セパレータ50,55の製造の際、リブ成形用金型をセパレータ50,55で共用することにより、設備コストを低減することが可能である。したがって、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池を提供することができる。
また、本実施の形態に係る燃料電池の製造方法および製造装置においては、リブ成形用金型をセパレータ50,55で共用しているため、設備コストが低減される。また、製造された燃料電池は、セパレータ50,55のリブ部52,57のリブ位相が互いにオフセットしている構造を有するため、膜電極接合体とガス流路との接触部におけるガスの拡散が促進され、燃料電池の出力が向上する。したがって、良好な出力を発揮しかつ設備コストを低減し得る燃料電池の製造方法および製造装置を提供することができる。
第1シール溝成形部によって素材金属板に第1シール溝を成形する際、第2シール溝成形部をアイドル状態になるように制御し、第2シール溝成形部によって素材金属板に第2シール溝を成形する際、第1シール溝成形部をアイドル状態になるように制御する場合、素材金属板に第1および第2シール溝を交互に成形する際、シール溝成形用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上する。
第1マニホールド穴形成部によって素材金属板に第1マニホールド穴を形成する際、第2マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御し、第2マニホールド穴形成部によって素材金属板に第マニホールド穴を形成する際、第1マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御する場合、素材金属板に第1および第2マニホールド穴を交互に成形する際、マニホールド穴打抜き用金型を交換する必要が無いため、生産性が向上する。
素材金属板を打抜いて、セパレータ50,55の製品形状とする金型を、セパレータ50,55で共用する場合、設備コストを低減することが可能である。
製造されたセパレータ50,55を、膜電極接合体を挟持するように相対配置して積層する場合、リブ部52,57のリブ位相がオフセットしており、かつ、オフセットがリブピッチの2分の1となる構造が容易に得られる。
製造されたセパレータ50,55が搭載されるパレットを共用する場合、パレットの種類は1つとなるため、組立工程における作業エリアを縮小し、作業効率を向上させることが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、セパレータ50,55は、一個ずつ交互に製造する形態に限定されず、複数の個数を単位として、交互に製造することも可能である。
10 燃料電池、
20 膜電極接合体、
30 高分子電解質膜、
32,33 触媒層、
35,36 ガス拡散層、
40,45 ガス流路、
50,55 セパレータ、
51,56 中間部、
52,57 リブ部52,57、
53A,53B,58A,58B 移行部、
54A,54B,59A,59B 枠部、
60,65 端部、
61,66 マニホールド穴、
100 順送プレス装置、
105 スリット形成部、
110 位置決め穴形成部、
115 リブ成形部、
120 第1シール溝成形部、
122 下型、
123 キャビティ面、
124 上型、
125 内部空間、
126 押圧型、
128 付勢手段、
130 可動型、
131 凹凸部、
132 キャビティ面、
134 可動型駆動手段、
135 駆動部材、
136 凹凸部、
138 往復動手段、
140 第2シール溝成形部、
142 往復動手段、
145 第1マニホールド穴形成部、
147 往復動手段、
150 第2マニホールド穴形成部、
152 往復動手段、
155 トリム部、
160 搬出部、
165 制御部、
170,175,178 パレット、
190 コイル材、
192 素材金属板、
194 スリット、
196 位置決め穴、
C 横断面方向、
H 水平方向、
,L 移行部の長さ
P リブピッチ、
H 水平方向、
V 上下方向。

Claims (10)

  1. 膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟持するように相対配置される第1および第2セパレータと、を有し、
    前記第1および第2セパレータは、前記膜電極接合体のカソード電極に酸化剤ガスを供給するガス流路を形成するリブ部および前記膜電極接合体のアノード電極に燃料ガスを供給するガス流路を形成するリブ部が、それぞれ成形されており、
    前記リブ部は、同一形状であり、前記第1および第2セパレータを前記膜電極接合体を挟持するように相対配置した状態において、リブ位相がオフセットするように位置決めされており、前記オフセットは、リブピッチの2分の1である燃料電池の製造方法であって、
    前記第1および第2セパレータを、順送プレスによって、共用される素材金属板から製造するセパレータ製造工程を有し、
    前記セパレータ製造工程は、前記第1および第2セパレータに係る同一形状のリブ部を、共用される金型によって前記素材金属板に成形するリブ成形工程を、有し
    前記セパレータ製造工程は、
    前記第1セパレータに係る第1シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第1シール溝成形部によって、前記素材金属板に前記第1シール溝を成形し、また、前記第2セパレータに係る第2シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第2シール溝成形部によって、前記素材金属板に前記第2シール溝を成形するシール溝成形工程を、さらに有し、
    前記シール溝成形工程において、
    前記素材金属板に前記第1シール溝成形部によって前記第1シール溝を成形する際、前記第2シール溝成形部は、アイドル状態になるように制御され、
    前記素材金属板に前記第2シール溝成形部によって前記第2シール溝を成形する際、前記第1シール溝成形部は、アイドル状態になるように制御される
    ことを特徴とする記載の燃料電池の製造方法。
  2. 前記セパレータ製造工程は、
    前記第1セパレータに係る第1マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第1マニホールド穴形成部によって、前記素材金属板に前記第1マニホールド穴を成形し、また、前記第2セパレータに係る第2マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第2マニホールド穴形成部によって、前記素材金属板に前記第2マニホールド穴を成形するマニホールド穴形成工程を、さらに有し、
    前記マニホールド穴形成工程において、
    前記素材金属板に前記第1マニホールド穴形成部によって前記第1マニホールド穴を形成する際、前記第2マニホールド穴形成部は、アイドル状態になるように制御され、
    前記素材金属板に前記第2マニホールド穴形成部によって前記第2マニホールド穴を形成する際、前記第1マニホールド穴形成部は、アイドル状態になるように制御される
    ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池の製造方法。
  3. 膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟持するように相対配置される第1および第2セパレータと、を有し、
    前記第1および第2セパレータは、前記膜電極接合体のカソード電極に酸化剤ガスを供給するガス流路を形成するリブ部および前記膜電極接合体のアノード電極に燃料ガスを供給するガス流路を形成するリブ部が、それぞれ成形されており、
    前記リブ部は、同一形状であり、前記第1および第2セパレータを前記膜電極接合体を挟持するように相対配置した状態において、リブ位相がオフセットするように位置決めされており、前記オフセットは、リブピッチの2分の1である燃料電池の製造方法であって、
    前記第1および第2セパレータを、順送プレスによって、共用される素材金属板から製造するセパレータ製造工程を有し、
    前記セパレータ製造工程は、前記第1および第2セパレータに係る同一形状のリブ部を、共用される金型によって前記素材金属板に成形するリブ成形工程を、有し
    前記セパレータ製造工程は、
    前記第1セパレータに係る第1マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第1マニホールド穴形成部によって、前記素材金属板に前記第1マニホールド穴を成形し、また、前記第2セパレータに係る第2マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第2マニホールド穴形成部によって、前記素材金属板に前記第2マニホールド穴を成形するマニホールド穴形成工程を、さらに有し、
    前記マニホールド穴形成工程において、
    前記素材金属板に前記第1マニホールド穴形成部によって前記第1マニホールド穴を形成する際、前記第2マニホールド穴形成部は、アイドル状態になるように制御され、
    前記素材金属板に前記第2マニホールド穴形成部によって前記第2マニホールド穴を形成する際、前記第1マニホールド穴形成部は、アイドル状態になるように制御される
    ことを特徴とする燃料電池の製造方法。
  4. 前記第1および第2セパレータの製品形状は、外周輪郭に関して同一であり、
    前記セパレータ製造工程は、前記第1および第2セパレータで共用される金型によって、前記素材金属板を打抜いて、前記製品形状とする打抜き工程を、さらに有することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の燃料電池の製造方法。
  5. 前記セパレータ製造工程において製造された前記第1および第2セパレータを、前記膜電極接合体を挟持するように相対配置して積層する組立工程、をさらに有することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の燃料電池の製造方法。
  6. 前記セパレータ製造工程において、前記第1および第2セパレータが交互に製造されており、
    前記燃料電池の製造方法は、前記セパレータ製造工程において製造された前記第1および第2セパレータを同一のパレットに交互に搭載する搭載工程を、さらに有することを特徴とする請求項に記載の燃料電池の製造方法。
  7. 膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟持するように相対配置される第1および第2セパレータと、を有し、
    前記第1および第2セパレータは、前記膜電極接合体のカソード電極に酸化剤ガスを供給するガス流路を形成するリブ部および前記膜電極接合体のアノード電極に燃料ガスを供給するガス流路を形成するリブ部が、それぞれ成形され、
    前記リブ部は、同一形状であり、前記第1および第2セパレータを前記膜電極接合体を挟持するように相対配置した状態において、リブ位相がオフセットするように位置決めされており、
    前記オフセットは、リブピッチの2分の1である燃料電池の製造装置であって、
    前記第1および第2セパレータを、順送プレスによって、共用される素材金属板から製造するセパレータ製造手段を有し、
    前記セパレータ製造手段は、前記リブ部を成形する金型を有するリブ成形部を有し、
    前記リブ成形部の前記金型は、前記第1および第2セパレータで共用され、
    前記セパレータ製造手段は、
    前記第1セパレータに係る第1シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第1シール溝成形部と、
    前記第2セパレータに係る第2シール溝を前記素材金属板に成形する金型を有する第2シール溝成形部と、
    前記第1シール溝成形部および前記第2シール溝成形部を制御する制御手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記第1シール溝成形部によって前記素材金属板に前記第1シール溝を成形する際、前記第2シール溝成形部をアイドル状態になるように制御し、
    前記第2シール溝成形部によって前記素材金属板に前記第2シール溝を成形する際、前記第1シール溝成形部をアイドル状態になるように制御する
    ことを特徴とする燃料電池の製造装置。
  8. 前記セパレータ製造手段は、
    前記第1セパレータに係る第1マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第1マニホールド穴形成部と、
    前記第2セパレータに係る第2マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第2マニホールド穴形成部と、
    前記第マニホールド穴形成部および前記第2マニホールド穴形成部を制御する制御手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記第1マニホールド穴形成部によって前記素材金属板に前記第1マニホールド穴を形成する際、前記第2マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御し、
    前記第2マニホールド穴形成部によって前記素材金属板に前記第マニホールド穴を形成する際、前記第1マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池の製造装置。
  9. 膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟持するように相対配置される第1および第2セパレータと、を有し、
    前記第1および第2セパレータは、前記膜電極接合体のカソード電極に酸化剤ガスを供給するガス流路を形成するリブ部および前記膜電極接合体のアノード電極に燃料ガスを供給するガス流路を形成するリブ部が、それぞれ成形され、
    前記リブ部は、同一形状であり、前記第1および第2セパレータを前記膜電極接合体を挟持するように相対配置した状態において、リブ位相がオフセットするように位置決めされており、
    前記オフセットは、リブピッチの2分の1である燃料電池の製造装置であって、
    前記第1および第2セパレータを、順送プレスによって、共用される素材金属板から製造するセパレータ製造手段を有し、
    前記セパレータ製造手段は、前記リブ部を成形する金型を有するリブ成形部を有し、
    前記リブ成形部の前記金型は、前記第1および第2セパレータで共用され、
    前記セパレータ製造手段は、
    前記第1セパレータに係る第1マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第1マニホールド穴形成部と、
    前記第2セパレータに係る第2マニホールド穴を前記素材金属板に形成する金型を有する第2マニホールド穴形成部と、
    前記第1マニホールド穴形成部および前記第2マニホールド穴形成部を制御する制御手段と、をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記第1マニホールド穴形成部によって前記素材金属板に前記第1マニホールド穴を形成する際、前記第2マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御し、
    前記第2マニホールド穴形成部によって前記素材金属板に前記第2マニホールド穴を形成する際、前記第1マニホールド穴形成部をアイドル状態になるように制御する
    ことを特徴とする燃料電池の製造装置。
  10. 前記第1および第2セパレータの製品形状は、外周輪郭に関して同一であり、
    前記セパレータ製造手段は、前記素材金属板を打抜いて前記製品形状とする金型を有するトリム部を、さらに有し、
    前記トリム部の前記金型は、前記第1および第2セパレータで共用される
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の燃料電池の製造装置。
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