JP6056027B1 - 回転刃の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の切断加工用刃物をリング状に配設して構成される回転刃の設置作業を容易に行うことができる回転刃を提供する。また、複数の切断加工用刃物をリング状に配設して構成される回転刃の設置作業を容易に行うことができ、かつ、隣り合う切断加工用刃物同士の切断刃部間に段差が生じることを効果的に防止することができる回転刃の製造方法を提供する。【解決手段】複数の扇形状の切断加工用刃物をその周方向に沿って互いに連結して構成されるリング状の回転刃であって、各切断加工用刃物は、扇形状の刃物本体と、前記刃物本体の外周部に配置される切断刃部とを備えており、前記各刃物本体の一の周方向端部は、当該刃物本体の前記一の周方向端部側に隣接して配置される他の刃物本体の周方向端部に嵌合する第1嵌合部を備えており、前記各刃物本体の他の周方向端部は、当該刃物本体の前記他の周方向端部側に隣接して配置される他の刃物本体の周方向端部に嵌合する第2嵌合部を備えていることを特徴とする回転刃。【選択図】図2

Description

本発明は、回転刃の製造方法に関する。特に、ダンボールシート等のシート材を切断加工する回転刃の製造方法に関する。
段ボールシート等のシート材を裁断する場合、例えば、図22に示すようなスリッターが使用されている。このスリッターは、上下に配設した回転軸81,82に回転刃固定用の固定リング板83,84をキー等で軸着し、上方の固定リング板83にリング状の回転刃85をボルト等の締結具を介して固定すると共に、下方の固定リング板84に中板86、コイルスプリング87を介装してリング状の回転刃88を回転刃85と食い違い状に対設する(例えば、特許文献1参照)。
そして、回転軸81、82を段ボールシート9の移送速度と同速若しくは僅かに速い速度(例えば、105%程度)で進行方向に回転させながら、上下の回転刃85、88に段ボールシート9を挟み込んで裁断する。
回転刃85(88)としては、例えば、図23に示すような構成の物が知られている。この図23に示す回転刃85(88)は、2つの半リング状の切断加工用刃物90,91から構成され、各切断加工用刃物90,91を固定リング板83(84)にボルト等の締結具を介して固定されるタイプのものである。
実開平6−39390号公報
上述の複数の半リング状の切断加工用刃物90,91から構成される回転刃85(88)を固定リング板83(84)に設置する場合、例えば、作業者は、まず、一方の切断加工用刃物90を片手で持ち上げて所定の設置位置に配置されるように保持しつつ、他方の手でボルトを当該切断加工用刃物90の所定の孔に通し、その状態を維持しながら該ボルトを回転させて切断加工用刃物90を固定する必要がある。その後、もう一つの切断加工用刃物91についても、同様の動作によって所定の位置にセッティングする。また、回転刃85(88)を固定リング板83(84)から取り外す場合、ボルトを緩めて切断加工用刃物90,91の所定の孔から抜き出す際に当該切断加工用刃物90,91が落下しないように、片手で切断加工用刃物90,91を保持しつつ行う必要がある。
このように従来の回転刃85(88)は、固定リング板83(84)への着脱に際し、切断加工用刃物90,91を片手で押さえる等して所定の位置となるように保持し続けなければならず、その作業性が悪いという問題があった。特に、2つの切断加工用刃物90,91のうち、下側に配設される切断加工用刃物91を脱着する場合には、切断加工用刃物91が落下するリスクが高く、また、ボルトを挿入・固定する際に、狭いスペースを介しての作業となることから、作業性が特に悪く、設置作業に多大な困難性を伴うという問題があった。
また、複数の切断加工用刃物90,91から構成される回転刃85(88)は、リング状の回転刃母材の外周部に切断刃部を形成し、更に、所定のボルト穴を形成した後、当該回転刃母材を複数個所で切断し、複数の切断加工用刃物90,91を形成するようにして製造されるが、この方法の場合、複数に切り出された切断加工用刃物90,91が径方向に開いてしまい、各切断加工用刃物90,91をリング状にセッティングした際に、隣り合う切断加工用刃物同士の切断刃部間に段差が生じてしまうという問題もあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、複数の切断加工用刃物をリング状に配設して構成される回転刃の設置作業を容易に行うことができ、かつ、隣り合う切断加工用刃物同士の切断刃部間に段差が生じることを効果的に防止することができる回転刃の製造方法を提供することを目的とする。
発明の前記目的は、複数の扇形状の切断加工用刃物をその周方向に沿って互いに連結して構成されるリング状の回転刃の製造方法であって、リング状の回転刃母材を周方向に沿って複数個所で切断して複数の刃物本体を切り出す切断ステップと、前記切断ステップによって切り出された各刃物本体を再度リング状に配置するリング状配設ステップと、前記リング状配設ステップによってリング状に配置された各刃物本体の外周部に切断刃部を形成する刃部形成ステップとを備えており、前記切断ステップにおいて、リング状の回転刃母材における切断線が、刃物本体がその厚み方向への移動が可能で、かつ、径方向への移動が規制される輪郭形状となるように切断加工することを特徴とする回転刃の製造方法によって達成される。
本発明によれば、複数の切断加工用刃物をリング状に配設して構成される回転刃の設置作業を容易に行うことができ、かつ、隣り合う切断加工用刃物同士の切断刃部間に段差が生じることを効果的に防止することができる回転刃の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る回転刃の概略構成平面図である。 図1に示す回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 図1に示す回転刃の変形例における断面図である。 図1に示す回転刃の変形例における断面図である。 図1に示す回転刃の変形例における要部拡大平面図である。 図1に示す回転刃の変形例における要部拡大平面図である。 図1に示す回転刃の変形例における断面図である。 図1に示す回転刃の変形例を示す平面図である。 図1に示す回転刃の変形例に関し、回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 図1に示す回転刃の変形例に関し、回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 図1に示す回転刃の変形例の要部拡大平面図である。 図1に示す回転刃の変形例の要部拡大平面図である。 図1に示す回転刃の変形例の要部拡大平面図である。 図1に示す回転刃の変形例の要部拡大平面図である。 図1に示す回転刃の変形例に関し、回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 図1に示す回転刃の変形例に関し、回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 図1に示す回転刃の変形例に関し、回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 図1に示す回転刃の変形例に関し、回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 本発明に係る回転刃の製造方法を説明するための説明図である。 本発明に係る回転刃の取り付け方法を説明するための説明図である。 図1に示す回転刃の変形例に関し、回転刃の連結状態を解除した状態を示す平面図である。 段ボールシートを裁断する際に使用されるスリッターの概略構成図である。 従来の回転刃を示す概略構成平面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる回転刃を示す平面図である。回転刃100は、回転しながら段ボールシートや合成樹脂製シート等のシート材を切断するための刃物であり、図2に示すように、複数の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a及び第2切断加工用刃物1b)を備えている。第1切断加工用刃物1a及び第2切断加工用刃物1bは、それぞれ、刃物本体2と、切断刃部3とを備えている。本実施形態においては、第1切断加工用刃物1a及び第2切断加工用刃物1bのそれぞれを半リング状に構成している。また、本実施形態においては、、第1切断加工用刃物1a及び第2切断加工用刃物1bは、同一の形状となるように構成されている。なお、図2は、回転刃100の連結状態を解除した状態を示す平面図である。
各刃物本体2は、ステンレスや鉄、工具鋼等の金属材料により形成されており、図2に示すように、平面視において略扇形状(半リング状)に形成されている。なお、各刃物本体2には、所定の位置に、ボルト等の締結具が挿入可能な貫通孔21が形成されている。
各切断刃部3は、シート材を切断する刃であって、刃物本体2の外周部に沿って形成されている。この切断刃部3の具体的形態は特に限定されず、例えば、図3の断面図に示すように、刃物本体2の外周部において、当該刃物本体2の一方面から他方面にかけて傾斜する傾斜面22を形成して刃物本体2の外周縁を先鋭となるように形成してもよく、或いは、図4の断面図に示すように、刃物本体2の両面のそれぞれの外周部に傾斜面22,22を形成することにより、刃物本体2の外周縁を先鋭となるように形成してもよい。また、図5の要部拡大平面図に示すように、ノコ歯状に形成してもよい。切断刃部3をノコ歯状に形成する場合、互いに隣接する各ノコ歯3の各頂点3a間距離Lが、例えば、2.0mm〜4.0mmとなるように形成し、各ノコ歯3の最大高さHが、例えば、2.0mm〜3.5mmとなるように形成することが好ましい。また、切断刃部3をノコ歯状に形成する場合、図5に示すように、各ノコ歯3の各頂点3a間に介在するノコ歯3の輪郭形状3bが平面視V字状となるように形成してもよく、図6(a)に示すように、輪郭形状3bが、平面視湾曲状となるように形成してもよい。更に、図6(b)に示すように、輪郭形状3bが、平面視において一方側に傾斜するV字状となるように形成してもよい。また、図7に示すように、切断刃部3を、刃物本体2の外周部に沿って当該刃物本体2の厚み方向両側にそれぞれ形成してもよい。
また、各刃物本体2は、図1及び図2に示すように、第1嵌合部25と、第2嵌合部26とを備えている。第1嵌合部25は、刃物本体2の一の周方向端部2aに設けられており、刃物本体2の一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2の周方向端部に嵌合できるように構成されている。また、第2嵌合部26は、刃物本体2の他の周方向端部2bに設けられており、刃物本体2の他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2の周方向端部に嵌合できるように構成されている。なお、本実施形態においては、2つの切断加工用刃物1である第1切断加工用刃物1a及び第2切断加工用刃物1bによってリング状の回転刃100を形成できるように構成されているため、一の刃物本体2の一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2と、当該一の刃物本体2の他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2とは、同一の刃物本体2を意味することとなる。また、本実施形態においては、2つの切断加工用刃物1によってリング状の回転刃100を形成できるように構成されているが、このような構成に特に限定されず、図8に示すように、例えば、3つの切断加工用刃物1をリング状に連結して回転刃100を構成してもよい。図8に示される各切断加工用刃物1は、それぞれ同一の形状を有するように構成されている。なお、切断加工用刃物1の数は特に限定されず、4以上の切断加工用刃物1によって回転刃100を構成してもよい。
第1嵌合部25及び第2嵌合部26の輪郭形状としては、リング状に隣接配置される各刃物本体2がその厚み方向への移動が可能で、かつ、径方向への移動が規制される輪郭形状となるものであれば、特に限定されない。例えば、図2や図8に示すように、第1嵌合部25が、一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2の径方向外側に向けて張り出す張出部251を備えるように構成し、第2嵌合部26が、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2が備える第1嵌合部25の輪郭形状に対応する輪郭形状を備える切欠き部261として構成することができる。
また、図9に示すように、第1嵌合部25が、一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2の径方向内側に向けて張り出す張出部251を備えるように構成してもよい。なお、第2嵌合部26が、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2が備える第1嵌合部25の輪郭形状に対応する輪郭形状を備える切欠き部261として構成する点は、上記図2の構成と同様である。
また、図10に示すように、第1嵌合部25が、刃物本体2の周方向外側に向けて張り出す張出部251を備えており、当該張出部251が、刃物本体2に接続するクビレ部251aと、該クビレ部251aの張り出し方向端部に接続し、一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2の径方向内側及び径方向外側に向けて拡径する拡径部251bとを備えるように構成してもよい。拡径部251bの幅は、クビレ部251aの幅よりも大きい寸法を備えている。なお、第2嵌合部26が、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2が備える第1嵌合部25の輪郭形状に対応する輪郭形状を備える切欠き部261として構成する点は、上記図2の構成と同様である。
また、第1嵌合部25が、クビレ部251aと拡径部251bとを有する張出部251を備えるように構成する場合、上記図10に示すような形態に限定されず、例えば、図11〜図14の要部拡大平面図に示すように様々な形態を第1嵌合部25として採用することができる。
ここで、第1嵌合部25を、クビレ部251aと拡径部251bとを有する張出部251を備えるように構成する場合、当該張出部251の輪郭形状は、線対称形状となるように構成することが好ましい。線対称形状となるように張出部251を形成することにより、回転刃100の使用を継続していく際に生じる可能性のある刃物本体2の変形度合いを極力小さくできることが期待できる。
また、図15に示すように、一の刃物本体2(第1切断加工用刃物1aにおける刃物本体)における一の周方向端部2aに設けられる第1嵌合部25が、一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2(第2切断加工用刃物1bにおける刃物本体)の径方向外側に向けて張り出す張出部251を備えるように構成すると共に、当該一の刃物本体2における他の周方向端部2bに設けられる第2嵌合部26が、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2の径方向外側に向けて張り出す張出部251を備えるように構成してもよい。このような構成を採用する場合、他の刃物本体2における第1嵌合部25は、一の刃物本体2における第2嵌合部26の輪郭形状に対応する輪郭形状を有する切欠き部261として構成されている。同様に、他の刃物本体2における第2嵌合部26は、一の刃物本体2における第1嵌合部25の輪郭形状に対応する輪郭形状を有する切欠き部261として構成されている。
また、図16に示すように、一の刃物本体2(第1切断加工用刃物1aにおける刃物本体)における一の周方向端部2aに設けられる第1嵌合部25が、一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2(第2切断加工用刃物1bにおける刃物本体)の径方向内側に向けて張り出す張出部251を備えるように構成すると共に、当該一の刃物本体2における他の周方向端部2bに設けられる第2嵌合部26が、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2の径方向内側に向けて張り出す張出部251を備えるように構成してもよい。このような構成を採用する場合、他の刃物本体2における第1嵌合部25は、一の刃物本体2における第2嵌合部26の輪郭形状に対応する輪郭形状を有するように構成されている。同様に、他の刃物本体2における第2嵌合部26は、一の刃物本体2における第1嵌合部25の輪郭形状に対応する輪郭形状を有するように構成されている。
また、図17に示すように、一の刃物本体2(第1切断加工用刃物1aにおける刃物本体)における一の周方向端部2aに設けられる第1嵌合部25が、一の刃物本体2の周方向外側に向けて張り出す張出部251を備えており、当該張出部251が、刃物本体2に接続するクビレ部251aと、該クビレ部251aの張り出し方向端部に接続し、一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2(第2切断加工用刃物1bにおける刃物本体)の径方向内側及び径方向外側に向けて拡径する拡径部251bとを備えるように構成し、同様に、一の刃物本体2(第1切断加工用刃物1aにおける刃物本体)における他の周方向端部2bに設けられる第2嵌合部26が、一の刃物本体2の周方向外側に向けて張り出す張出部251を備えており、当該張出部251が、刃物本体2に接続するクビレ部251aと、該クビレ部251aの張り出し方向端部に接続し、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2(第2切断加工用刃物1bにおける刃物本体)の径方向内側及び径方向外側に向けて拡径する拡径部251bとを備えるように構成してもよい。このような構成を採用する場合、他の刃物本体2における第1嵌合部25は、一の刃物本体2における第2嵌合部26の輪郭形状に対応する輪郭形状を有する切欠き部261として構成されている。同様に、他の刃物本体2における第2嵌合部26は、一の刃物本体2における第1嵌合部25の輪郭形状に対応する切欠き部261として構成されている。
また、図18に示すように、第1嵌合部25の輪郭形状をS型形状に形成し、第2嵌合部26が、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2が備える第1嵌合部25のS型形状の輪郭形状に対応する輪郭形状を備えるように構成してもよい。なお、図18に示すS型形状の第1嵌合部25の一部分は、一の周方向端部2a側に隣接して配置される他の刃物本体2の径方向外側に向けて張り出す張出部251を構成する。また、図18に示すS型形状の第2嵌合部26の一部分は、他の周方向端部2b側に隣接して配置される他の刃物本体2の径方向内側に向けて張り出す張出部251を構成する。
次に、上述した回転刃100の製造方法について図19に示す説明図に基づいて説明する。まず、リング状の回転刃100の元材料となるリング状の回転刃母材101を準備する(図19(a))。その後、図19(b)に示すように、この回転刃母材101をワイヤカット法等の切断工法によって、その周方向に沿って複数個所で切断して複数の刃物本体2を切り出す(切断ステップ)。この時、リング状の回転刃母材101における切断線が、切り出される刃物本体2がその厚み方向への移動が可能で、かつ、径方向への移動が規制されるような輪郭形状となるように切断加工される。刃物本体2がその厚み方向への移動が可能で、かつ、径方向への移動が規制されるような輪郭形状としては、例えば、図2、図9〜図18において示される第1嵌合部25や第2嵌合部26の輪郭形状が例示される。
その後、切断ステップによって切り出された各刃物本体2を、図19(c)に示すように、再度リング状に配置して固定する(リング状配設ステップ)。各刃物本体2を切断前の形態であるリング状に配置固定した後、図19(d)に示すように、リング状に並んだ各刃物本体2の外周部に切削加工を施して切断刃部3を形成する(刃部形成ステップ)。また、ボルト等の締結具を挿入する貫通孔21を形成する。なお、必要に応じて、リング状に配置固定された状態を維持して各刃物本体2への焼き入れ処理や焼き戻し処理を行う。これら焼き入れ処理や焼き戻し処理は、刃部形成ステップの前段階として行ってもよく、或いは、後段階として行ってもよい。
リング状に並んだ各刃物本体2の外周部への切断刃部3の形成が完了したら、リング状に配置固定された各刃物本体2を取り出し、複数の切断加工用刃物1の集合として構成される回転刃100が完成する。
上記製造方法においては、リング状の回転刃母材101を複数の刃物本体2に分割した後、再度リング状に配置固定して、各刃物本体2の外周部に切断刃部3を形成するようにしている。また、リング状の回転刃母材101における切断線が、切り出される刃物本体2がその厚み方向への移動が可能で、かつ、径方向への移動が規制されるような輪郭形状となるように切断加工される第1嵌合部25及び第2嵌合部26が形成されている。このような製造方法の場合、再度リング状に配置固定された各刃物本体2は、第1嵌合部25及び第2嵌合部26における作用によって、完全に位置決めされた状態で、切断刃部3の形成や、必要に応じた焼き入れ処理、焼き戻し処理がなされるため、完成品である各切断加工用刃物1をリング状にセッティングした際に、隣り合う切断加工用刃物1同士の切断刃部3間に段差が生じてしまうことを効果的に防止することが可能となる。
このような方法により製造された回転刃100は、例えば、図22に示すようなスリッターに装着されて使用される。スリッターへの装着に際しては、一の回転刃100を上方の固定リング板83に取り付けると共に、更に別の回転刃100を下方の固定リング板84に取り付ける。また、上方の固定リング板83に取り付けられる回転刃100は、下方の固定リング板84に取り付けられる回転刃100と食い違い状となるように対設する。
ここで、回転刃100の取り付け方法の一例について、上方の固定リング板83に取り付けられる場合を例に採り具体的に説明する。まず、図20(a)の正面図に示すように、一の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)を固定リング板83の上側にボルトで固定する。この時は、作業者は、まず、一の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)を片手で持ち上げて所定の設置位置に配置されるように保持しつつ、他方の手でボルトを当該切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)の所定の孔に通し、その状態を維持しながら該ボルトを回転させて切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)を固定する。その後、他の切断加工用刃物1(第2切断加工用刃物1b)を把持し、図20(b)に示すように、第2切断加工用刃物1bにおける第1嵌合部25及び第2嵌合部26を、第1切断加工用刃物1aの第2嵌合部26及び第1嵌合部25にそれぞれ挿入して設置する。挿入に際しては、第1切断加工用刃物1aの厚み方向に沿って第1嵌合部25と第2嵌合部26とを重ね合わせるようにして行う。ここで、第1切断加工用刃物1aは既にボルトで固定リング板83に固定されているため、第2切断加工用刃物1bは、第1切断加工用刃物1aに吊り下げられた状態となる。したがって、作業者は、第2切断加工用刃物1bが落下しないように保持する必要が無く、両手を自由に使える状態となる。その後、作業者は、図20(c)に示すように、ボルトを第2切断加工用刃物1bの貫通孔21に挿入し、当該第2切断加工用刃物1bを固定リング板83に固定する。なお、一の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)を設置する際にボルト固定することなく、一の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)と他の切断加工用刃物1(第2切断加工用刃物1b)とを固定リング板83の胴部831(各切断加工用刃物1の内周部が当接する円筒体)に沿わせながら互いに組み付け(図20(b)の状態)、その後、一の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)、及び、他の切断加工用刃物1(第2切断加工用刃物1b)における貫通孔21にボルトを挿入して、各切断加工用刃物1を固定リング板83に固定するようにしてもよい。このような設置方法の場合、各切断加工用刃物1のボルト固定作業に際して、両手を自由に使える状態となる。
次に、回転刃100を固定リング板83から取り外す方法について説明する。まず、図20(c)の正面図において下側に示される第2切断加工用刃物1bに締結されているボルトを取り外す。ボルトが取り外される第2切断加工用刃物1bは、第1嵌合部25及び第2嵌合部26の作用によって、第1切断加工用刃物1aに吊り下げられた状態となっているため(図20(b)の状態)、作業者は、第2切断加工用刃物1bが落下しないように保持する必要が無く、両手を自由に使える状態でボルトの取り外し作業を行うことができる。第2切断加工用刃物1bにおけるボルトを取り外した後は、第1切断加工用刃物1aの厚み方向に沿って第2切断加工用刃物1bを移動させ、第1切断加工用刃物1aの第1嵌合部25及び第2嵌合部26と、第2切断加工用刃物1bの第2嵌合部26及び第1嵌合部25との係合状態を解除しつつ、第2切断加工用刃物1bを取り外す(図20(a)の状態)。その後、第1切断加工用刃物1aにおけるボルトを緩めて第1切断加工用刃物1aの所定の貫通孔21から抜き出す。この時は、作業者は、第1切断加工用刃物1aが落下しないように、片手で切断加工用刃物1を保持して行う。なお、一の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)、及び、他の切断加工用刃物1(第2切断加工用刃物1b)を固定リング板83に固定している各ボルトをはじめに全て取り外した後、第1切断加工用刃物1aの厚み方向に沿って第2切断加工用刃物1bを移動させ、第1切断加工用刃物1aの第1嵌合部25及び第2嵌合部26と、第2切断加工用刃物1bの第2嵌合部26及び第1嵌合部25との係合状態を解除しつつ、第1切断加工用刃物1a及び第2切断加工用刃物1bを取り外すようにしてもよい。ここで、一の切断加工用刃物1(第1切断加工用刃物1a)、及び、他の切断加工用刃物1(第2切断加工用刃物1b)を固定リング板83に固定している各ボルトを全てはじめに取り外した場合であっても、第1切断加工用刃物1aと第2切断加工用刃物1bとは、それぞれにおける第1嵌合部25及び第2嵌合部26の作用によって互いに連結された状態で、固定リング板83の胴部831(各切断加工用刃物1の内周部が当接する円筒体)に支持された状態となっているため、各切断加工用刃物1が落下することは防止されている。
このように、本発明に係る切断刃によれば、固定リング板83等への着脱に際し、着脱作業の全過程において、切断加工用刃物1を片手で押さえる等して所定の位置となるように保持しなくてもよく、少なくとも、下側に配設される切断加工用刃物1を脱着する場合には、両手を自由に使える状態でボルトの着脱を行うことが可能となり、回転刃100の固定リング板83へのセッティング作業を効率よく容易に行うことが可能となる。
以上、本発明の一実施形態に係る回転刃100について説明したが、回転刃100の具体的構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、図21の平面図に示すように、各刃物本体2は、その側面に埋設された磁石体6を備えるように構成してもよい。このような磁石体6を備える構成を採用する場合、固定リング板83に設置される各切断加工用刃物1は、当該磁石体6の作用によって、固定リング板83に吸着されることになり、例えば、切断加工用刃物1を片手で押さえる等して所定の位置となるように保持しなくてもよく、両手を自由に使える状態で各切断加工用刃物1を着脱することができ、回転刃100の固定リング板83へのセッティング作業をより一層効率よく容易に行うことが可能となる。なお、刃物本体2に埋設される磁石体6の種類は特に限定されないが、磁力が強くて、小型化も容易であるという観点からネオジム磁石を用いることが好ましい。また埋設される磁石体6の磁力や磁石体6の個数・設置位置、磁石体6の形態は特に限定されず、磁石体6の作用によって、固定リング板83に切断加工用刃物1が吸着されて落下しない状態を確保できるように適宜設定すればよい。また、複数の切断加工用刃物1における刃物本体2の全てが磁石体6を備えるように構成することが好ましいが、図2等に示されるように、二分割タイプの回転刃100の場合には、いずれか一方の切断加工用刃物1における刃物本体2が磁石体6を備えるように構成してもよい。
100 回転刃
1 切断加工用刃物
1a 第1切断用加工用刃物
1b 第2切断加工用刃物
2 刃物本体
2a 一の周方向端部
2b 他の周方向端部
21 貫通孔
25 第1嵌合部
251 張出部
251a クビレ部
251b 拡径部
26 第2嵌合部
261 切欠き部
3 切断刃部
6 磁石体

Claims (1)

  1. 複数の扇形状の切断加工用刃物をその周方向に沿って互いに連結して構成されるリング状の回転刃の製造方法であって、
    リング状の回転刃母材を周方向に沿って複数個所で切断して複数の刃物本体を切り出す切断ステップと、
    前記切断ステップによって切り出された各刃物本体を再度リング状に配置するリング状配設ステップと、
    前記リング状配設ステップによってリング状に配置された各刃物本体の外周部に切断刃部を形成する刃部形成ステップとを備えており、
    前記切断ステップにおいて、リング状の回転刃母材における切断線が、刃物本体がその厚み方向への移動が可能で、かつ、径方向への移動が規制される輪郭形状となるように切断加工することを特徴とする回転刃の製造方法。
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