実施例1として、速度取り締まり情報の監視・表示を行うための車載電子機器である情報表示装置1について説明する。図1に示す様に、この情報表示装置1は、幅、高さ及び奥行きがほぼ等しいサイコロ状の外形形状の本体ケース2を有し、支持ブラケット5を介してダッシュボード上の任意の位置に固定して用いる。
支持ブラケット5は、ダッシュボードに対して接着または吸着によって設置するベース部材5aと、このベース部材5aに対してボールジョイント機構5bを介して結合された支持部材5cとから構成される。支持部材5cの上面には、4個の外向き爪6a〜6dが突設されている。これら4個の外向き爪6a〜6dを、その本体ケース2の底面に形成された4個の嵌合部3a〜3dに嵌合させることにより、情報表示装置1を装着し、ベース部材5aにてダッシュボード上に設置する。
情報表示装置1は、支持ブラケット5を取り付けることにより、図1(C)〜(D)中に矢印で示した様に任意の方向に回転させることができ、ユーザーの見易い角度でダッシュボード上に設置して用いることができる。
情報表示装置1は、図2に示す様に、前面2aに表示部10を備えると共に、底面2bに前述の嵌合部3a〜3dが形成され、上面2cに押しボタン11〜13を備え、右側面2dにSDカード挿入口14及び外部入力端子挿入口15が形成され、背面2fにスライドスイッチ16が露出されると共にDCジャック挿入口17が形成され、幅、高さ及び奥行きがほぼ等しいサイコロ状の外形形状の本体ケース2を備えている。
図3の分解斜視図に示す様に、本体ケース2は、上面2c、右側面2d、左側面2e及び背面2fを一体形成したアッパーケース21と、底面2bを構成するボトムケース22と、前面2aを構成するフロントケース23との組立体として構成される。なお、この際、フロントケース23は、アッパーケース21の上面前部に形成された上前縁2gとボトムケース22の前面に形成された下前縁2hの裏側に、その上縁23a及び下縁23bを嵌り込ませる様にして組み付けられ、アッパーケース21とボトムケース22を4箇所で下側からネジ止めすることによって本体ケース2が組み立てられる。アッパーケース21、ボトムケース22及びフロントケース23は、合成樹脂射出成形によりそれぞれ一体成形によって製造されている。
このとき、ボトムケース22にはレーダーモジュール31a及びDCジャック受入部品31bを搭載し背面にパッチアンテナ31cが取り付けられた第1基板31が底面と平行に上側からネジ止め固定される。また、アッパーケース21にはGPSモジュール32a、スライドスイッチ構成部品32b、内蔵スピーカ32c、バックアップ用電池32d及び3個のタクトスイッチ32e〜32gを搭載した第2基板32が、上面と平行に吊り下げられる様に位置決めされて裏側からネジ止め固定される。また、SDカードスロット部品33a、外部入力端子受入部品33b及びFMトランスミッタ33cを搭載した第3基板33が、ボトムケース22の四隅から立設された支柱22a〜22dと、これら支柱22a〜22dに対応してアッパーケース21から下方に垂下された4本のネジ受け脚21a〜21d(図4参照)との間に挟まれる様にして設置される。この結果、第1基板31〜第3基板33は、いずれも板面を上下方向に向けた水平取付状態となって本体ケース2の内部に高さ方向に距離をおいて収納される。
また、フロントケース23は、表示部10を構成する矩形開口23cを備え、背面側に、液晶ディスプレイ34a及び液晶シールド34bを搭載した表示基板34がネジ止め固定されると共に、前面側に、静電タッチパネル41が嵌め込まれた状態で、アッパーケース21とボトムケース22の内側に嵌め込まれる。この結果、表示基板34は板面を前後方向に向けた垂直状態で本体ケース2の内部に収納されることになる。なお、表示基板34の背面側にはCPUを含むメイン制御用のマイクロコンピュータも搭載されている。
なお、第1基板31をアッパーケース21にネジ止め固定する際に、タクトスイッチ32e〜32gを操作するエラストマー製の押しボタン部品42が装着され、各押しボタン11〜13を、アッパーケース21の上面に形成されたスイッチ露出用開口21e〜21gから露出させる様にして組み付ける。また、アッパーケース21の背面に形成された矩形状窪み21hに、シリアルナンバーシール43を貼り付ける。
これら本体ケース内に収納された基板同士は、第2基板32と第3基板33はBtoBコネクタによって接続され、それら以外はフレキシブルフラットケーブルによって基板間の接続がなされる。このため、組立時には、アッパーケース21の上面裏にネジ止め固定した第2基板32の下側にBtoBコネクタを介して第3基板33を接続した状態とし、ボトムケース22の底部に第1基板31を上側からネジ止め固定し、フロントケース23の背面側にネジ止め固定された表示基板34と第1基板31及び第3基板33とをフレキシブルフラットケーブルで接続した状態にて、フロントケース23をボトムケース22とアッパーケース21との間に挟み込みつつネジ止め固定を行って組立を行う。
アッパーケース21を種々の方向から見た斜視図を図4に示す。アッパーケース21の上面2aの内側四隅には、前述のネジ受け脚21a〜21dが垂下する様に一体形成されている。また、このネジ受け脚21a〜21dに対して前後方向内側位置にも短いネジ受け脚21i〜21lが垂下する様に一体形成されている。これら短いネジ受け脚21i〜21lは、第2基板32の四隅を下側からネジ止め固定するためのものである。第2基板32は、これら短いネジ受け脚21i〜21lの下端によって高さ方向に位置決めされることとなる。
アッパーケース21の右側面2dには、SDカード挿入口14を形成する長細溝状開口21mと、外部入力端子挿入口15を形成する円形開口21nが形成されている。また、アッパーケース21の背面2fには、スライドスイッチ16を露出させる矩形開口21oと、DCジャック挿入口17を形成する円形開口21pが形成されている。図示の様に、背面2fの矩形開口21oと円形開口21pは上下方向及び左右方向に離れた位置関係となっている。
また、アッパーケース21の上前縁2gと前側のネジ受け脚21a,21bの間の位置に、左右の側面21d,21eから突設する様に垂直リブ21q,21rも一体成形されている。これら垂直リブ21q,21rがフロントケース23の背面の前後方向位置を位置決めする役割を果たしている。
さらに、アッパーケース21の上面2cには、内蔵スピーカ32cの設置位置に対応する様に放音孔21sが等間隔の升目状に貫通されている。そして、これら放音孔21sの左右外側と中央とに、等間隔で升目状に凹部21tが形成されている。放音孔21sと凹部21tは全体で3×18個形成されており、左側から3×10個と右側から3×3個は凹部21tとなっていて、これらの間の3×5個の内の中央の1個を除いた14個が放音孔21sで、3×5個の中央の1個は凹部21tとなっている。この様に、放音孔21s以外に凹部21tを形成することにより、外見的にスピーカの位置が際立つことのないデザインとなっている。
また、放音孔21sを取り囲む様に、上面2cの裏側に長円形筒壁21uが垂下されると共に、さらにその外側を取り囲む様に脚の長い長円形筒壁21vも垂下されている。内側の長円形筒壁21uは内蔵スピーカ32cの上面縁に当接し、外側の長円形筒壁21vは内蔵スピーカ32cの側面に当接し、アッパーケース21の上面2cの裏側に、本体ケース内に分散しない様にして音を響かせるための空所を形成する構造となっている。
ボトムケース22を種々の方向から見た斜視図を図5に示す。ボトムケース22の内側四隅には、前述の支柱22a〜22dが垂直方向に直立する様に一体形成されている。これら支柱22a〜22dの真下の位置には底面側からネジを挿入するネジ挿入孔22e〜22hが形成されている。このネジ挿入孔22e〜22hからネジを挿入して、アッパーケース21のネジ受脚21a〜21dへとねじ込むことにより、ボトムケース22の支柱22a〜22dとアッパーケース21のネジ受脚21a〜21dとの間に第3基板33を挟み込む様にして高さ方向の位置決めをしつつ、これを水平状態となる様に組み付けることができる。
また、ボトムケース22の底面内側には支柱22a〜22dの前後方向内側位置に短いボス22i〜22lが突設形成されている。これら短いボス22i〜22lは、第1基板31をネジ止め固定するためのものである。第1基板31は、これら短いボス22i〜22lによって底面近くに位置決めされて水平状態の固定される。
ボトムケース22の底面には、嵌合部3a〜3dを構成するために、前半分が幅広の長方形で後半分がその半幅の長方形となる段付き方形孔22m〜22pが形成されると共に、内面側には、段付き方形孔22m〜22pと前後を逆にした形状の段付き方形面22q〜22tが上方に段違いとなる様に一体成形されている。支持ブラケット5の外向き爪6a〜6dは、段付き方形孔22m〜22pの幅の広い部分から嵌合部3a〜3dに進入し、情報表示装置1を相対的に前方へずらす様に動かすことによって、段付き方形孔22m〜22pの幅の狭い部分へと移動して抜け止め状態にされる構造となっているのである。段付き方形孔22m〜22pと段付き方形面22q〜22tの前後方向を逆にすることにより、前後移動によって抜け止め状態と抜き取り可能状態とを構成可能な嵌合部3a〜3dを、射出成形によって一体成形することができているのである。
また、ボトムケース22の底面後方中央には仕切22uを備えた矩形凹所22vが形成されている。この矩形凹所22vの内側は上方に段違いとなった平板部22wで閉じられている。加えて、段付き方形孔22m〜22pの直ぐ内側と中央には前後方向に伸びる半円形断面溝22xも形成されている。これら矩形凹所22v及び半円形断面溝22xには、支持ブラケット5の支持部5cの上面に突設された前後方向リブ6x及び後端の爪付き弾性片6v(図1参照)が嵌合し、前後・左右の位置決め機能を発揮する。
なお、ボトムケース22の下前縁2hと前側の支柱22a,22bの間の位置に、十字突起22y,22yが形成されていてフロントケース23の下部後端の位置決めを行う構造となっている。加えて、中央の半円形断面溝22xの右前方と左後方に球面状窪み22z,22zも形成されている。
フロントケース23を種々の方向から見た斜視図を図6に示す。既に述べた様に、フロントケース23は、アッパーケース22の上前縁2gの裏側に嵌り込む上縁23a、ボトムケース22の下前縁2hの裏側に嵌り込む下縁23bを備え、中央に矩形開口23cを備えている。この矩形開口23cは矩形枠23dによって形成されている。静電タッチパネル42はこの矩形枠23dの内側に嵌り込む寸法となっている。そして、この静電タッチパネル42は、矩形枠23dの内側に突設する様に一体成形された額縁状受け部23eによって前後方向の位置決めがなされる。この額縁状受け部23eの裏面には、表示基板34を背面側からネジ止め固定するためのボス23f〜23iが一体成形されている。なお、矩形枠23dの前面に外へ若干張り出す様に形成された前面枠23jの前面が本体ケース2の前面2aとなり、組立時には、アッパーケース21の上前縁2gの下端及びボトムケース22の下前縁2hの上端と面一となる。
次に、本体ケース2の形態的な特徴を断面図を用いて説明する。
図7は、放音孔21s及び凹部21tの部分で切断したA−A断面図とその切断位置及び矢視方向を示す平面図である。図示の様に、アッパーケース21の上面には肉厚に対して約1/3の深さの凹部21tが形成され、上面を貫通する放音孔21sと凹部21tが等間隔となる様に形成されている。また、内側の長円形筒壁21uが内蔵スピーカ32cの上面に当接して内側に空所32vを形成すると共に、外側の長円形筒壁21vが内蔵スピーカ32cの側面に当接し、空所32vは二重に取り囲まれた状態になっている。内蔵スピーカ32cから出力された音声は、空所32v内で響かされると共に放音孔21sを介して外部に放たれることになる。空所32vはギターやバイオリンのボディの様な部分となる。
また、側面2d,2eは、上下のテーパー段部2d1,2e1を介して外側へ膨らんだ形状とされ、部分的な膨出部2d2,2e2が上下に各1箇所ずつ形成されている。この膨出部2d2,2e2は、本体ケース2の外側へ膨らみを形成し、本体ケース2にボリューム感を与える。このボリューム感は、高さ方向中程にくびれ部2d3,2e3が存在することでより強調される。なお、図7において、符号2e4は、凹入部として形成したロゴ等の窪みである。このロゴ等の窪み2e4は必用に応じて形成するものであって、図1〜図6の様に平坦面に形成しておいて構わない。
図8は、三つの押しボタン11〜13を通る様に切断したB−B断面図とその切断位置及び矢視方向を示す平面図である。A−A断面図と同様に、側面2d,2eにはボリューム感を与えるテーパー段部2d1,2e1、膨出部2d2,2e2及びくびれ部2d3,2e3が存在する。押しボタン11〜13は、第2基板32に設置されたタクトスイッチ32e〜32gに当接している。そして、この押しボタン11〜13の周囲を取り囲む様に上面2cには盛り上がった突条枠2c1〜2c3が形成されている。この突条枠2c1〜2c3が押しボタン11〜13の周囲を取り囲んでいる結果、押しボタン11〜13の高さが目立たない。
SDカードスロット部品33aは、右側面2dの長細溝状開口21mから先端を露出させる様に装着される。この長細溝状開口21mの周囲を、肉厚の約1/2程度の凹部21m1が取り囲んでいる。この凹部21mが形成されることで、SDカードの挿脱をスムーズに行うことができる。なお、図8において、符号2d4も、凹入部として形成したロゴ等の窪みであって、図1〜図6の様に平坦面に形成しておいて構わない。
図9は、中央の押しボタン12を通る様に切断したC−C断面図とその切断位置及び矢視方向を示す平面図である。本体ケース2の上面2cの前後及び底面2bの前後の辺が、R取りされた湾曲面2c4,2c5,2b1,2b2で構成されていることが分かる。この湾曲面2c4等の存在により、情報表示装置1は、角張ることのない滑らかで柔らかいイメージも備えたものとなっている。なお、本実施例では、背面2fに、シリアルナンバーシール43を貼り付けるための矩形状窪み21hを備えるものとしたが、窪みのない平坦な背面形状としても構わない。
図10は、前後方向中央で真横に切断したD−D断面図とその切断位置及び矢視方向を示す平面図である。この図からも、側面2d,2eにはボリューム感を与えるテーパー段部2d1,2e1、膨出部2d2,2e2及びくびれ部2d3,2e3が存在することが分かる。なお、カードスロットの上に記入されている符号2d5は、SDカードの種類を彫刻形式で表示した部分であるが、これも図1〜図6に示した様に平坦面として構わない。
次に、各基板31〜34の位置関係について、アッパーケース及びフロントケースを取り除いた状態について示した図11に基づいて説明する。
図示の様に、第1基板31〜第3基板33は、板面を上下方向に向けた水平状態で高さ方向に距離をあけた状態に設置される。一方、表示基板34は板面を前後方向に向けた垂直状態に設置される。
最も上に水平状態に取り付けられた第1基板32の上面にGPSモジュール32aが設置されていることから、GPS衛星からの電波を受信し易い。一方、最も重い部品となるレーダーモジュール31aが一番下の第1基板31に設置されていることから、装置の重心位置を低くすることができている。なお、第3基板33のSDカードスロット部品33a及び外部入力端子受入部品33bは右側を向いているので、運転席にいるユーザーがSDカードを挿脱したり、携帯音楽プレーヤーなどの出力端子を挿脱したりする操作を容易にしている。
また、一番下に取り付けられる第1基板31の背面側に直立した状態にパッチアンテナ31cを設置しているので、車両の前方からのマイクロ波等をキャッチし易い。さらに、スライドスイッチ部品32bを最上部の第2基板32の後端左寄りに設置し、DCジャック受入部品31bを最下部の第1基板31の後端右寄りに設置したので、DCジャックとスライドスイッチを前面から目立たず、かつ背面において上下左右に離れた位置に配置することができている。これにより、スライドスイッチ操作の際にDCジャックの電源コードを誤って抜いてしまうといったことがない。
そして、表示基板34は、これら第1〜第3基板とは違って垂直方向に取り付けるので、4枚の基板をコンパクトな本体ケース2内に要領よく収納できている。
実施例1の情報表示装置1によれば、本体ケース2を、幅、高さ及び奥行きがほぼ等しいサイコロ状の外形形状で構成したのでデザインとしての面白みを与え、第1〜第3基板31〜33を板面を上下方向に向けた状態で取り付けることにより、情報表示装置1の本来の機能を発揮させるための電子部品をサイコロ形状の本体ケース内に要領よく収納することができる。この結果、本来の機能を発揮する上で支障がなく、サイコロ形状の「塊感」から車内のインテリアとしても魅力のある情報表示装置を提供することができる。
また、相対的に重量が大きいレーダーモジュール31aを取り付けた第1基板31を下方に置くことで、装置全体の重量バランスがよくなり、前面に装着する表示部10の重量による前方への転倒モーメントを打ち消している。さらに、GPSモジュール32aが最上部の第2基板32に設置されているからGPS衛星からの電波を受信し易い。加えて、第1基板31の背面側に本体ケース2の背面2fとほぼ平行となる様に直立させたパッチアンテナ31cを設置したので、レーダモジュール31aの検知能力も十分に高いものとしつつ、コンパクトなデザインを可能にしている。
さらに、一番上の第2基板32の後端左寄りにスライドスイッチ構成部品32bを設置し、一番下の第1基板31の後端右寄りにDCジャック受入部品31bを設置し、したのでON/OFF操作がやり易く、ON/OFF操作時に電源コードに手が触れて抜けてしまうということがない。
加えて、第3基板33を設置し、車載用の情報表示装置でありながら、音楽再生装置としての機能も発揮させることにより、デザインの面白さに加えて機能の面白さも備えることができる。そして、追加された音楽再生機能を発揮させる上で必用な押しボタン11〜13を本体ケース2の上面前半分の領域に設置すると共に、周囲を突条枠2c1〜2c3で取り囲んだので、デザイン性を損なうことがない上に、操作性も良好で、かつ、背面のスイッチや電源コードなどに手が触れることなく操作できる。
また、内蔵スピーカ32cを最上部の第2基板32の上面に設置し、本体ケース2の上面2cに放音孔21sを升目状に形成すると共に、凹部21tがデザイン的に一体感を有し、スピーカの存在を際立たせない。スピーカ32cと放音孔21sとの間には長円形筒壁21u,21wによって二重に囲まれた空所32vを備えているので音がよく響き、警告・注意喚起等の音声情報を、スピーカ音によってしっかりと運転者に伝えることができる。
そして、本体ケース2は、上面、側面及び背面を一体形成したアッパーケース21と、底面を構成するボトムケース22と、アッパーケース上面前部に形成された上前縁2gとボトムケース前面に形成された下前縁2hの裏側に嵌り込むフロントケース23とを組み立てて構成し、フロントケース23の背面側に液晶ディスプレイ34aを装着した表示基板34を取り付ける様に構成したので、本体ケース2を頑丈な構造としつつ組み立て易く、表示パネルをしっかりと装着することができている。
また、フロントケース23の表示開口の前面側にタッチパネル41が装着されているので、ディスプレイ表示の内容と併せて各種設定等を自然な操作で行うことができ、スイッチ等を設けることによるデザイン性への悪影響を排除できる。
さらに、本体ケース2の上面の前後及び底面の前後の辺が、R取りされた湾曲面2c4,2c5,2b1,2b2で構成されているので、滑らかなイメージの「塊感」を与えることができ、仮に転がってしまった場合にその転がりそうな方向が推測されると共に、ユーザーに当たったとしても痛くないという「安心感」を与える。
そして、速度取り締まり監視装置であっても、本体がサイコロ形状となっていて「塊感」「カッチリ感」「メカ的な印象」などを有しているので、違和感なく車内のインテリアとして受け入れやすい。
また、実施例1の情報表示装置1は、表示基板34の背面に装着されるメイン制御用のマイクロコンピュータにより、音楽再生機能を実現している。具体的には、SDカードスロットに挿入されたSDカードから音楽データを読み出し、再生し、FMトランスミッタ33cを介して出力することにより、車載オーディオ装置のスピーカから再生した音楽を流すことができる。この音楽再生に当たっては、上面の押しボタン11〜13の操作によって、ポーズ/演奏、戻し、送りといった選曲・再生の指令を行うことにより実行される。なお、外部入力端子に携帯音楽プレイヤー等の外部機器を接続し、外部機器から音楽再生を行う場合にもFMトランスミッタ33cを介して車載オーディオ装置へと音楽を送信して車載スピーカを介して快適に楽しむこともできる。
次に、情報表示装置1の制御系統について説明する。この情報表示装置1は、図12に示す様に、表示制御用のマイクロコンピュータ50を中心に制御系統を構成している。マイクロコンピュータ50は、レーダーモジュール31a、GPSモジュール32a、タクトスイッチ32e〜32g、SDカードスロット部品33a及び静電タッチパネル41から信号を入力し、各種演算処理を実行し、内蔵スピーカ32c、FMトランスミッタ33c及び液晶ディスプレイ34aに対して制御信号を出力する。また、レーダモジュール31aにはパッチアンテナ31cからのマイクロ波検出信号が入力されている。なお、FMトランスミッタ33cは、マイクロコンピュータ50から入力された音楽再生信号に加えて、外部入力端子受入部品33bから入力される音楽再生信号も送信可能に構成されている。FMトランスミッタ33cから送信された音楽再生信号は、カーステレオ60が受信し、車載スピーカ61を介して出力される。
本実施例においては、速度取り締まり情報監視制御における音声の出力先を内蔵スピーカ32c以外に、車載スピーカ61を選択することができる。これは、マイクロコンピュータ50において、音声出力先をFMトランスミッタ33cとすることによって実現されている。マイクロコンピュータ50はまた、SDカードスロット部品33aに装着されたSDカードから音楽データを読み出して再生する音楽再生プログラムも備えている。この音楽再生プログラムによって再生された音楽は、FMトランスミッタ33cを介して車載スピーカ61で聴くことができる。一方、本実施例では外部入力として携帯音楽プレイヤーからの音楽再生データを入力し、これをFMトランスミッタ33cを介して車載スピーカ61で聴くことができる。これらの制御を実現するために、マイクロコンピュータ50には次の様な制御プログラムがインストールされている。
マイクロコンピュータ50は、図13(A)に示す様に、タッチパネル41からの音声出力先の切替指令があると(S10)、音声出力先をFMトランスミッタ33cに切り替える(S20)。なお、音声出力先のデフォルト条件は内蔵スピーカ32cである。次に外部入力端子からの入力がなされているか否かを判定する(S30)。外部入力端子からの入力がなされている場合は(S30:YES)、S10での音声出力先切替指令にかかわらず、音声出力先を強制的に内蔵スピーカ32cに戻す(S40)。そして、音声報知タイミングになったとき(S50:YES)、所定の音量による音声出力を実行する(S60)。
また、図13(B)に示す様に、押しボタン11〜13が操作されると(S110:YES)、選曲のための操作か否かを判断する(S120)。選曲のための操作であるときは(S120:YES)、SDスロットに装着されているSDカードから楽曲情報を読み出して液晶ディスプレイに表示する(S130)。再生指令が入力されると(S140:YES)、音楽を再生すると共に(S150)、警報タイミングになっているか否かを判断する(S160)。警報タイミングになっているときは(S160:YES)、設定されている音量にかかわらず、強制的に音量を低下した上で(S170)、FMトランスミッタ33cに出力する(S180)。なお、警報タイミングでないときは、設定されている音量のままFMトランスミッタに出力する(S160:NO→S180)。MP3再生中は常にS160の判定を行う(S180→S60)。これにより、車載スピーカ61を介して音楽を楽しむことができると共に、速度取り締まり情報の監視結果に基づいた報知音声を邪魔しない状態となる。
以上の制御処理を行う結果、優先順位は図13(C)の上側の表の様になり、警報音(RD)が常に最優先される。また、デフォルト条件は、警報音出力先として内蔵スピーカー(SP)が設定されているが、MP3使用時については、ユーザーが任意にFMトランスミッタ(FMT)を出力先とすることもできる。このとき、上述の通り、警報タイミングでは音量設定にかかわらずMP3再生音の音量を低下させるので、警報音の邪魔をしない。また、外部入力使用時には警報音(RD)は内蔵スピーカ(SP)に固定されるので、警報音が音楽と混ざってしまい聞き取りにくくなることがない。
本実施例によれば、各種設定は前面のタッチパネル41を用いて複雑な設定も自然な操作感覚にて実行できると共に、MP3再生機能を搭載したことによって頻繁に操作される可能性の高い音楽再生用の押しボタン11〜13を本体ケース2の上面前半分の領域に専用ボタンとして設けたので、操作性が良い。
次に、静電タッチパネル41を使用した各種設定入力について説明する。図14に示す様に、静電タッチパネル41は、左側センサー領域71、中央センサー領域72、右側センサー領域73と、三等分に分割された構成となっている。配線は、例えば図14(B)に示す様に、各センサー領域71〜73からの独立配線71a〜73aと、センサー領域全体を取り囲む様に配置された共通ループ配線74とから構成することができる。この構成により、いずれかのセンサー領域に指でタッチすると静電容量の変化が発生し、どのセンサー領域がタッチされたかを検出することができる。
このセンサー領域を三分割とした静電タッチパネル41を用いた入力方式について、図15〜図20のフローチャートで説明する。この処理は、予めインストールされたプログラムをマイクロコンピュータ50が実行することによってなされる。
図15に示す様に、タッチ操作判定ルーチンでは、タッチパネル41の三つのセンサー領域71〜73のいずれかに静電容量の変化が生じると(S210)、最初のタッチによる静電容量の変化か否かを判定する(S220)。最初のタッチであると判定されたときは(S220:YES)、指が触れたことによって静電容量が変化したセンサー領域をタッチ位置Aと特定してその検出時刻と共にメモリに記憶する(S225)。最初のタッチではないと判定されたときは(S220:NO)、リリースか否かを判定し(S230)、「YES」ならば、指が離れたことによって静電容量が変化したセンサー領域をリリース位置Bと特定してその検出時刻と共にメモリに記憶する(S235)。
次に、タッチ位置Aとリリース位置Bの両方がメモリに記憶されているか否かを判定する(S240)。両方が記憶されているときは(S240:YES)、タッチ位置Aとリリース位置Bが一致しているか否かを判定する(S250)。一致していると判定された場合は(S250:YES)、長押しか否かを判定する(S260)。長押しか否かは、例えば、予め定めた長押し判定時間と、リリース位置検出時刻とタッチ位置検出時刻の差から判定することができる。長押しであると判定された場合は(S260:YES)、「タッチパネル操作情報」として「タッチ位置Aと長押し」を特定する情報をメモりに記憶する(S270)。一方、長押しではないと判定された場合は(S260:NO)、タッチパネル操作情報として「タッチ位置Aとワンタッチ」を特定する情報をメモりに記憶する(S275)。
これに対し、タッチ位置Aとリリース位置Bが異なっているは(S250:NO)、リリース位置Bがタッチ位置Aよりも左側の領域となっているか否かを判定する(S280)。「YES」と判定された場合は、「タッチ操作情報」として「左フリック」をメモリに記憶し(S290)、「NO」と判定された場合は、「タッチ操作情報」として「右フリック」をメモリに記憶する(S295)。
マイクロコンピュータ50は、タッチ操作情報に基づいて、以下の処理を実行する。この処理も予めインストールされたプログラムに従って実行され、図16(A)に示す様に、現在の表示状態が「待ち受け画面」であるか否かを判定し(S310)、待ち受け画面でない場合はこのルーチンを抜け、S410へと進む。
待ち受け画面である場合は(S310:YES)、タッチ操作情報が中央ワンタッチか否かを判定する(S320)。中央ワンタッチであると判定された場合は(S320:YES)、待ち受け画面を次の待ち受け画面に切り替える(S330)。この待ち受け画面の切り替えは、図16(B)に示す様に、「レーダースコープ」→「時計」→「速度」→「エコドライブ」→「測位情報」→「OFF」→「レーダースコープ」→・・・と、ロータリーに切り替えていく処理として実行される。なお、「エコドライブ」とは、GPSの速度データから急加速、急減速、アイドリング時間、経済速度とのズレの4項目の総合評価結果を計算して表示するものであり、点数表示がなされる待ち受け画面である。
一方、中央ワンタッチではないと判定された場合は(S320:NO)、長押しか否かを判定する(S340)。長押しであると判定された場合は(S340:YES)、長押しされたときのタッチ位置が左/中央/右のいずれであるかを判定する(S350)。中央長押しである場合は(S350:中央)、「待ち受け画面」の表示を停止して「設定モードアイコン画面」の表示に切り替える(S360)。図17(C)の中央に示す様に、設定モードを表すアイコンが画面中央に表示された状態となる。このとき、画面右側に1/3程見えているのはityマップサービスのアイコンである。
長押しされたのが左である場合は(S350:左)、音量バーをスーパーインポーズすると共に音量ダウン処理を実行する(S370)。例えば、長押しの時間によって現在の音量設定値からの音量ダウン量を演算し、音量設定値を更新する処理が実行される。なお、本実施例では、音量設定値「ゼロ」を下回る指令となった場合は、消音状態のマナーモードを設定する様になっている。図17(C)の左側に待ち受け画面が時計である場合の音量ダウン処理中の画面表示例を示す。図示の様に、VOL0でマナーモードとなる。
長押しされたのが右である場合は(S350:左)、音量バーをスーパーインポーズすると共に音量アップ処理を実行する(S375)。例えば、長押しの時間によって現在の音量設定値からの音量アップ量を演算し、音量設定値を更新する処理が実行される。なお、現在がマナーモードである場合は、まず、マナーモードの解除を行う。図17(C)の右側に、待ち受け画面が時計である場合の音量アップ処理中の画面表示例を示す。図示の様に、最大値VOL7まで音量アップすると停止する。
S310で「NO」と判定された場合、図17(A)に示すルーチンが実行され、現在の表示状態が「設定モードアイコン画面」であるか否かを判定する(S410)。設定スタート画面である場合は(S410:YES)、タッチ操作が中央ワンタッチであるか否かを判定する(S420)。「YES」と判定されたら設定項目画面へと進む(S430)。これによって、各種設定項目についての条件設定を行うことができる状態となる。一方、中央ワンタッチでない場合(S420:NO)、左フリックであるか否かを判定する(S440)。「YES」と判定された場合は、画面を左スクロールする(S450)。本実施例では、この画面の左スクロールによってityマップサービス画面が中央に表示された状態となる。なお、中央ワンタッチ及び左スクロール以外のタッチ操作に対しては何もせずに本ルーチンを抜ける。図17(B)は、設定モードアイコンの中央ワンタッチで設定項目画面へと進む様子を、図17(c)は、左フリック操作で設定モードアイコンからityマップアイコンへと画面がスクロールされる様子を例示している。
S310,S410共に「NO」と判定された場合、図18(A)に示すルーチンが実行され、現在の表示状態が「設定項目画面」であるか否かを判定する(S510)。設定項目画面である場合は(S510:YES)、タッチ操作が中央ワンタッチであるか否かを判定する(S520)。「YES」と判定されたら現在の設定項目の次の設定条件画面へと中央の表示を切り替える(S530)。一方、中央ワンタッチではなく左スクロールであると判定された場合は(S520:NO、S540:YES)、画面を左スクロールして次の設定項目画面を表示する(S550)。逆に、右フリックであると判定された場合は(S520:NO、S540:NO、S560:YES)、画面を右スクロールして前の設定項目画面を表示する(S570)。この設定項目画面の切り替えは、ロータリーとなっていて末尾の設定項目画面からさらに左スクロールすると先頭の設定項目画面へと切り替わり、先頭の設定項目画面から右スクロールすると末尾の設定項目画面へと切り替わる。図18(B)は、設定項目画面が左右のフリック操作で切り替わる様子と、中央ワンタッチで設定条件画面へと進む様子を例示している。
S310,S410,S510共に「NO」と判定された場合、図19(A)に示すルーチンが実行され、現在の表示状態が「設定条件画面」であるか否かを判定する(S610)。設定条件画面である場合は(S610:YES)、タッチ操作が中央ワンタッチであるか否かを判定する(S620)。「YES」と判定されたら現在の設定項目画面の設定条件を順送りする(S630)。一方、中央ワンタッチではなく中央長押しであると判定された場合は(S620:NO、S640:YES)、当該設定項目に対する設定条件として現在の画面表示に対応する内容を設定する(S650)。また、中央ワンタッチ、中央長押しのいずれでもなく、左フリックであると判定された場合は(S620:NO、S640:NO、S660:YES)、画面を左スクロールして次の設定項目画面を表示する(S670)。逆に、右フリックであると判定された場合は(S620:NO、S640:NO、S660:NO、S680:YES)、画面を右スクロールして前の設定項目画面を表示する(S690)。この設定項目画面の切り替えは、ロータリー送りとなっている。図19(B)は、設定条件画面が中央ワンタッチで次の設定条件画面へと進み、中央長押しで条件設定が行われる様子並びに左右のフリック操作で設定項目切替となる様子を例示している。
S310,S410,S510,S610共に「NO」と判定された場合、図20(A)に示すルーチンが実行され、現在の表示状態が「ityマップアイコン画面」であるか否かを判定する(S710)。ityマップアイコン画面である場合は(S710:YES)、タッチ操作が中央ワンタッチであるか否かを判定する(S720)。「YES」と判定されたら図20(B)に示す様に、GPS測位情報に基づいて現在位置を示す二次元バーコードを表示する(S730)。ユーザーは、この二次元バーコードを携帯電話のバーコード読み取り機能で読み取って送信することにより、当該携帯電話に周辺の地図や情報を表示するサービスを受けることができる。なお、再度タッチするとアイコン画面へと戻る。
本実施例の情報表示装置1は、図21(A)に示す様に、各種項目について種々の条件設定を行うことができる。この条件設定の作業は、図21(B)に示した流れで実行でき、その際に、図15〜図20を用いて説明した演算処理が実行される。なお、図21(A)の各設定項目の★が付された設定条件は初期値である。設定初期化アイコンを表示して長押しすることでこれら★が付された初期設定の状態に戻ることができる。また、本実施例の情報表示装置1は、前述の様に、MP3データの再生を行うことができ、図21(C)に示す様に、音楽プレーヤー画面を待ち受け画面として表示できる様になっている。
なお、この音楽プレーヤー画面は、図22(A)に示す様に、SDカードスロットにマイクロSDカードが挿入されているときに限って待ち受け画面となる。マイクロSDカード内にはサブフォルダを備えることができ、待ち受け画面には、図22(B)に示す様に、曲名、アーティスト名、アルバム名、フォルダ名、再生モード(リピートモード)や動作状態(再生アイコン)が表示され、再生時間も併せて表示される様に構成されている。動作状態は、図22(C),(D)に示す様に、本体上面の押しボタン11〜13の押し方により再生、停止、曲の早送り、次の曲へ、曲の早戻し、曲の頭へといった内容が設定されている。
この様に、本実施例の情報表示装置1は、静電タッチパネル41を左右方向に三分割、特に、三等分してセンサー領域を形成したので、真ん中辺り、左側、右側と、ユーザーの感覚的で曖昧なタッチ方法を区別してタッチ操作の判定を行うことができる。また、センサー領域が三等分されていることで、ユーザーに緻密な操作を求めることなく、タッチ位置とリリース位置が一致しているときと異なるときでフリック操作なのか否かを正確かつ容易に判定することができる。また、タッチからリリースまでのタッチ時間の長短でワンタッチなのか長押しなのかも明確に区別することができる。
例えば、100mm角以内の小さな外形形状とし、画面を数インチ程度のもので構成したとしても、左、中央、右と三等分する構成であるから、真ん中辺り、端近くといったタッチの仕方にユーザーは使い難さを感じない。
一方、待ち受け画面は画面全体を利用し、設定画面をセンサー領域単位にするといった具合に、画面を用途に応じて使い分けている。そして、設定画面では、中央センサー領域に収まる様にアイコン画像を表示し、次設定項目のアイコンや前設定項目のアイコンは外側にずれて約1/3程度しか見えない状態としているので、次設定項目へとスクロールしようとする操作において、ユーザーは自然に右端近くをタッチするから、確実なフリック操作を無意識に実行し易い。この結果、サクサクと画面が切り替わる感覚をユーザーに与えることができる。
また、画面スクロールをフリック操作で、また同じ設定項目内での設定条件切り替えのための画面送りはワンタッチで実行することとしているので、操作感覚と画面の切り替わり方が一致している。加えて、待ち受け画面から設定画面への表示切り替えや、設定画面における設定条件の確定といったユーザーの明確な意志に基づく操作は長押しを条件とすることで、これもユーザーの感覚と操作内容とがよく一致している。
そして、実施例の装置では、音楽再生機能を備えさせたことにより、頻繁に操作されるであろう再生操作に関しては、音楽プレーヤー待ち受け画面へのタッチではなく、本体ケース上面の前半分の領域に設けた専用の押しボタン11〜13を用いることとしているので、操作し易く、また、待ち受け画面の音楽プレーヤー表示において楽曲の情報を表示することにより、ユーザーが好みの曲を容易に選択し易い。
本実施例によれば、タッチパネル入力方式を採用した車載電子機器において、タッチ検出領域を複雑に設定することなく種々の入力を可能にし、コンパクトな車載電子機器にも適用可能な技術を提供することができる。