JP6055603B2 - 携帯機スロット装置 - Google Patents

携帯機スロット装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6055603B2
JP6055603B2 JP2012056725A JP2012056725A JP6055603B2 JP 6055603 B2 JP6055603 B2 JP 6055603B2 JP 2012056725 A JP2012056725 A JP 2012056725A JP 2012056725 A JP2012056725 A JP 2012056725A JP 6055603 B2 JP6055603 B2 JP 6055603B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
portable device
slider
case
detection member
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012056725A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013189078A (ja
Inventor
敏典 桐田
敏典 桐田
隆敏 吉村
隆敏 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U-SHINLTD.
Original Assignee
U-SHINLTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U-SHINLTD. filed Critical U-SHINLTD.
Priority to JP2012056725A priority Critical patent/JP6055603B2/ja
Publication of JP2013189078A publication Critical patent/JP2013189078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6055603B2 publication Critical patent/JP6055603B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、無線通信機能を有する携帯機を挿脱するための携帯機スロット装置に関するものである。
近年、ユーザーが保持する携帯機(電子キー)と車両本体との間で無線通信を行い、その携帯機のIDコードが予め登録されたIDコードと合致した場合にだけエンジンの始動を許可するようにしたイモビライザ認証システムが多くの自動車に採用されるようになってきている。
斯かるイモビライザ認証システムに使用される携帯機スロット装置に関して、特許文献1には、スロット装置内に携帯機を挿入してこれを所定位置まで押し込むと、該携帯機がロックレバーによって保持されるとともに、検出スイッチがON動作し、車両側の制御装置と携帯機との通信が開始され、携帯機から送信されたIDコードと制御装置に予め割り当てられたIDコードが一致することを条件としてスタートボタンを操作することによってエンジンを始動することができるようしたものが提案されている。この携帯機スロット装置の構成の詳細を図10に示す。
図10は特許文献1において提案された携帯機スロット装置の側断面図であり、図示の携帯機スロット装置101は、携帯機150を挿脱可能に収容する本体ケース102と、該本体ケース102内にスライド可能に設けられたシャッタホルダ103と、該シャッタホルダ103に開閉可能に設けられた一対のロックレバー104を備えている。
而して、この携帯機スロット装置101において、携帯機150を本体ケース102内に挿入すると、該携帯機150に押されてシャッタホルダ103が図10の左方に後退し、図10に示すように開位置にある一対のロックレバー104が本体ケース102の内側面によって押圧され、両ロックレバー104が回動軸104aを中心として回動して閉位置へと移動し、その先端の係合突部104bが携帯機150の係合凹部150aに係合し、これによって携帯機150がシャッタホルダ103に対してロックされる。そして、シャッタホルダ103がロック位置まで移動すると、該シャッタホルダ103は不図示のラチェットカムによってロックされ、携帯機150はシャッタホルダ103を介して本体ケース102内に保持される。
又、特許文献2には、携帯機に直接当接することによって該携帯機の挿入を検出するマイクロスイッチを設けた携帯機スロット装置が開示されている。
特開2004−009957号公報 特開2001−130381号公報
しかしながら、図10に示した従来の携帯機スロット装置101においては、携帯機150を検出する検出スイッチ(マイクロスイッチ)がラチェットカムに設けられており、ラチェットカムがロック状態になったことを検出することによって携帯機150の本体ケース102内への挿入を間接的に検出する構成が採用されているため、次のような不具合が発生するという問題がある。
即ち、例えば本体ケース102内に挿入された携帯機150を、ロックレバー104との係合を強引に解除して引き抜いたような場合には、ラチェットカムはロック状態のままであって、検出スイッチもON状態が維持されているため、実際には携帯機150が引き抜かれているにも拘わらず、携帯機150が本体ケース102内にあるものと誤検知してしまい、携帯機150の有無のインジケータの表示や以後の制御処理に支障を来たすという不具合が発生する。
他方、特許文献2において開示された携帯機スロット装置においては、携帯機が直接当接する検出スイッチによって該携帯機の挿入を検出する構成が採用されているが、特許文献1において提案されたような携帯機150をロックするためのシャッタホルダ103やロックレバー104を備える携帯機スロット装置101においては、シャッタホルダ103やロックレバー104があるために携帯機150に直接マイクロスイッチを当接させることは困難である。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ケース内における携帯機の有無を確実に検出することができる携帯機スロット装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
無線通信機能を有する携帯機の挿脱が可能なケースと、
前記携帯機の挿脱方向に沿って前記ケース内を移動可能なスライダと、
該スライダに回動可能に設けられ、前記携帯機に係合して該携帯機をロックする一対のロックレバーと、
前記スライダをロック位置に保持可能なロック機構と、
を備えた携帯機スロット装置において、
前記ケースに、前記携帯機に当接して該携帯機と共にロック位置まで移動する検出部材と、該検出部材によって動作して前記検出部材がロック位置に移動したことを検出する検出スイッチと、前記検出部材を前記検出部材が当接する前の初期位置に向けて付勢する検出部材用スプリングと、前記スライダを前記ロック機構によるロックが解除された初期位置に向けて付勢する第1スプリングを設け、
前記スライダに、前記検出部材と前記携帯機との当接を許容する開口部を形成し、
前記検出部材は、前記スライダが初期位置にあるときには前記スライダの外部に位置し、
前記スライダのロック位置への移動に応じて前記開口部を通過して前記スライダ内にその一部が収容され、前記携帯機が前記スライダをロック位置まで移動させる過程で当該携帯機の先端部と前記開口部を介して当接することによって前記検出スイッチをON動作させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ケースに、前記検出部材をスライド可能に保持するスライド溝と、該スライド溝に連通して外側に向かって開口するスイッチ開口部を設け、
該スイッチ開口部に前記検出スイッチを配置したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、携帯機をケース内に挿入すると、該携帯機の先端部がスライダに当接して携帯機とスライダが一体的に移動し、これらがロック位置まで移動する過程で、スライダの開口部を介して検出部材が携帯機の先端部に直接当接して携帯機と共に移動するため、該検出部材によって検出スイッチがON動作して携帯機がロック位置まで挿入されたことを検出する。
又、スライダがロック機構によってロック位置にロックされている状態で、携帯機とロックレバーとの係合を強引に解除して携帯機をケースから引き抜いた場合には、検出部材は携帯機に直接当接しているため、該検出部材は、スライダの位置に関係なく携帯機の引き抜きに応じてスプリングの付勢力によって初期位置まで移動し、この検出部材の移動によって検出スイッチがOFF動作して携帯機がケース内に無いことが検出される。
従って、ケース内における携帯機の有無が検出スイッチによって確実に検出され、インジケータの表示や制御処理が常に正常になされる。
請求項2記載の発明によれば、ケースに設けられたスライド溝に連通して外側に向かって開口するスイッチ開口部を設け、該スイッチ開口部に検出スイッチを配置するようにしたため、検出スイッチをケースの外部から作業性良く組み付けることができ、該検出スイッチの組付性が高められる。
本発明に係る携帯機スロット装置の分解斜視図である。 本発明に係る携帯機スロット装置の携帯機挿入前の状態を示す側断面図である。 本発明に係る携帯機スロット装置の携帯機挿入前の状態をパネルとシャッタを外して示す平断面図である。 本発明に係る携帯機スロット装置の携帯機挿入前の状態をパネルとシャッタを外して示す破断正面図である。 本発明に係る携帯機スロット装置の携帯機挿入初期の状態をパネルとシャッタを外して示す平断面図である。 本発明に係る携帯機スロット装置の携帯機挿入後の状態(ロック状態)を示す側断面図である。 本発明に係る携帯機スロット装置の携帯機挿入後の状態(ロック状態)をパネルとシャッタを外して示す平断面図である。 本発明に係る携帯機スロット装置の携帯機を強引に引き抜いた後の状態を示す側断面図である。 本発明に係る携帯機スロット装置のハートカムの作動溝におけるラッチピンの移動経路を示す底面図である。 従来の携帯機スロット装置の側断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る携帯機スロット装置の分解斜視図、図2は同携帯機スロット装置の携帯機挿入前の状態を示す側断面図、図3は同携帯機スロット装置の携帯機挿入前の状態をパネルとシャッタを外して示す平断面図、図4は同携帯機スロット装置の携帯機挿入前の状態をパネルとシャッタを外して示す破断正面図、図5は同携帯機スロット装置の携帯機挿入初期の状態をパネルとシャッタを外して示す平断面図、図6は同携帯機スロット装置の携帯機挿入後の状態(ロック状態)を示す側断面図、図7は同携帯機スロット装置の携帯機挿入後の状態(ロック状態)をパネルとシャッタを外して示す平断面図、図8は同携帯機スロット装置の携帯機を強引に引き抜いた後の状態を示す側断面図、図9は同携帯機スロット装置のハートカムの作動溝におけるラッチピンの移動経路を示す底面図である。
[携帯機スロット装置の構成]
本発明に係る携帯機スロット装置1は、自動車の車室前部に幅方向に配された不図示のインストルメントパネルに設けられる装置であって、無線通信機能を有する携帯機50の挿脱が可能なケース2と、携帯機50の挿脱方向に沿ってケース2内を移動可能なスライダ3と、該スライダ3に回動可能に設けられた一対のロックレバー4と、スライダ3をロック位置に保持可能なロック機構5を備えている。
上記ケース2は、樹脂にて矩形ボックス状に一体成形された部品であって、その開口部の外周には図1及び図2に示す矩形枠状のパネル6が嵌着されている。そして、このパネル6には、前記携帯機50をケース2内に挿入するための挿入孔6aが形成されており、この挿入孔6aは、パネル6の内側に回動可能に設けられたシャッタ7によって開閉される。ここで、図1及び図2に示すように、シャッタ7は、その下端部両側に突設された軸7aによってケース2の内部において回動可能に支持されており、これはシャッタ用スプリング8によってパネル6の挿入孔6aを閉じる方向に付勢されている。
前記スライダ3は、ケース2と同様に樹脂にて矩形ボックス状に一体成形された部品であって、その下面(以下、「上下」は当該携帯機スロット装置1が図示状態に設置されたときの上下を言うものとする)の一側部には、図1に示すようにリブ状のガイドレール3aが該スライダ3のスライド方向に沿って突設されており、ケース2の内底面の対応する箇所には、スライダ3のガイドレール3aが嵌合するためのレール凹部2aがスライダ3のスライド方向に沿って形成されている。
又、図1に示すように、スライダ3の上端部左右には、上方に向かって広がるように傾斜したガイドレール3bが該スライダ3のスライド方向に沿って形成されており、一方(図1の左側)のガイドレール3bの近傍には垂直に起立するリブ状のガイドレール3cが該スライダ3のスライド方向に沿って突設されている。そして、ケース2内上部のガイドレール3bに対応する左右2箇所(図1には一方のみ図示)には、ガイドレール3bが嵌合するための円孔状のスプリング収納部2b(図1には一方のみ図示)がスライダ3のスライド方向に沿って形成されている。又、ケース2内上部のガイドレール3cに対応する箇所には、ガイドレール3cが嵌合するためのレール凹部2cが前記スプリング収納部2bと平行に形成されている。
而して、スライダ3は、その下部に突設されたガイドレール3aをケース2のレール凹部2aに嵌合させるとともに、上部に形成されたガイドレール3b,3cをケース2のスプリング収納部2bとレール凹部2cにそれぞれ嵌合させることによって、図2〜図3に示すように、ケース2内において携帯機50の挿脱方向(図2の左右方向)にスライド可能に収容保持されている。そして、スライダ3は、ケース2の左右2つの前記スプリング収納部2bにそれぞれ収納された第1スプリング9が該スライダ3の左右のガイドレール3bの端面で押圧されることによって図2及び図3に示す初期位置(携帯機50をケース2内に挿入する前の位置)方向に付勢されている。
前記左右一対のロックレバー4は、板金によってL字状に屈曲成形されており、これらはスライダ3の両側部に回動可能に支持されている。即ち、各ロックレバー4は、その中間部(屈曲部)の上下に突設された軸4a(図1には上下一方のみ図示)によって図3に示すようにスライダ3に回動可能に支持されている。
そして、各ロックレバー4がスライダ3に取り付けられた図3に示す状態において、該ロックレバー4の軸4aからスライダ3の外側面に沿って延びる撓曲可能なアーム部4Aの端部には樹脂製の第1係合突部4bが取り付けられており、アーム部4Aに切り起しによって形成された別のアーム部4A1の端部には樹脂製の第2係合突部4cが取り付けられている。又、各ロックレバー4の軸4aを起点として前記アーム部4Aから略直角に屈曲する他端部には樹脂製の作用部4Bが取り付けられている。
ところで、図3及び図4に示すように、前記スライダ3の奥側の端面の左右には矩形の貫通孔3dが形成されており、これらの貫通孔3dの間には縦方向に長い矩形の開口部3eが形成されている。そして、左右のロックレバー4は、第2スプリング10によって軸4aを中心として開き方向にそれぞれ付勢されており、スライダ3の左右の前記貫通孔3dには左右のロックレバー4の作用部4Bが貫通してスライダ3の内部に突出している。又、左右のロックレバー4のアーム部4A,4A1の端部にそれぞれ取り付けられた前記第1係合突部4bと第2係合突部4cは、図2及び図3に示すようにスライダ3から手前側(図2の左側)に延びてケース2の内部に突出している。尚、本実施の形態では、各第2スプリング10の付勢力(バネ定数)は各第1スプリング9の付勢力(バネ定数)よりも小さく設定されている。
ここで、図3に示すように、ケース2の左右の内壁の手前側部分(図3の下側部分)は幅広部2dとして構成され、その奥側部分は幅広部分2dよりも幅が狭い平行な保持部2eとして構成されている。そして、ケース2内に携帯機50を挿入する前の図3に示す状態では、スライダ3は図示の初期位置にあり、このスライダ3に軸4aによって回動可能に支持された左右のロックレバー4は開位置にあって、そのアーム部4A,4A1はケース2の内壁の幅広部2dに当接した状態にある。
前記ロック機構5は、スライダ3を図6及び図7に示すロック位置に保持するための機構であって、ケース2の上面に装着されたハートカム11とクランク状に屈曲したラッチピン12及び該ラッチピン12をハートカム11側(上方)に付勢するラッチピン用スプリング13によって構成されている。
図1に示すように、ケース2の上面にはハートカム装着部2Aが形成されており、このハートカム装着部2Aの左右の内壁に形成された複数の係合リブ2f(図1には一方側のみ図示)にハートカム11の左右両側に形成された複数の係合爪11a(図1には一方側のみ図示)をスライドさせて係合させることによってハートカム11がケース2のハートカム装着部2Aに着脱可能に装着されている。そして、このハートカム11の底面には、図9に示すような閉ループ状を成す略ハート状の作動溝11Aが形成されており,この作動溝11Aにはスライダ3の初期位置とロック位置に対応する係合部11A1,11A2が形成されるとともに、複数の段部11b,11c,11d,11e,11fが形成されている。又、ハートカム11の底面には、前記ラッチピン12の先端を挿入してこれを作動溝11Aへと導く挿入溝11gが形成されている。
又、前記ラッチピン用スプリング13は、スライダ3の上面に立設された円筒状のスプリング受け3f(図1及び図4参照)内に収容されており、このラッチ用スプイング13によってラッチピン12がハートカム11側(上方)に付勢されており、該ラッチピン12の先端は、ハートカム11の底面に形成された図9に示す作動溝11Aに係合している。
ところで、図1に示すように、ケース2の上面の前記ハートカム装着部2Aの横には基板装着部2Bが形成されており、この基板装着部2Bにはプリント基板14が図2に示すように水平状態で装着されている。ここで、プリント基板14には検出スイッチ15とコネクタ16が取り付けられている。
上記検出スイッチ15は、携帯機50が図6及び図7に示すロック位置にあることを検出するものであって、その接点15aが図1〜図4に示す検出部材17によって倒されてONすることによって携帯機50がロック位置にあることを検出する。
上記検出部材17は、樹脂によって十字状に一体成形されており、前記ケース2に形成された検出部材収納部2C(図1及び図2参照)にスライダ3のスライド方向(図2の左右方向)に摺動可能に収容されている。そして、この検出部材17には垂直下方に延びる作用部17aと水平な操作子17bが備えられている。
而して、検出部材17は、ケース2に形成された円孔状のスライド溝2g内に縮装された検出部材用スプリング18によって手前側(図2の左側)に付勢されており、携帯機50がケース2内に挿入されていない図2に示す状態では、検出部材17は、ケース2の上部に被着されたカバー19のストッパ部19aに当接して図示の初期位置に待機している。
ところで、ケース2に形成された前記スライド溝2gは、前記検出部材用スプリング18を収納する機能と前記検出部材17をスライド可能に保持する機能を備えているが、図4に示すように、ケース2にはスライド溝2gに連通してケース2の外側に向かって開口するスイッチ開口部2hが設けられており、このスイッチ開口部2hに前記検出スイッチ15が配置されている。
前記カバー19は、図1に示すように下方が開口する矩形ボックス状の部材であって、その両側部には下方に延びるブラケット19A(図1には一方のみ図示)が一体に形成されており、各ブラケット19Aには矩形の係合孔19bがそれぞれ形成されている。そして、このカバー19は、これをケース2の上方から被せてケース2の上部に嵌め込み、その左右のブラケット19Aに形成された係合孔19bをケース2の左右両側部に突設された係合爪2i(図1には一方のみ図示)に係合させることによってケース2に装着され、これに上方から挿通するネジ20をケース2の上面に立設されたボス2jにねじ込むことによってケース2に固定されている。
[携帯機スロット装置の作用]
次に、以上のように構成された携帯機スロット装置1の作用を説明する。
携帯機50をケース2内に挿入する前の状態では、シャッタ7はシャッタ用スプリング8の付勢力によってパネル6の挿入孔6aを図2に示すように閉じており、スライダ3は、第1スプリング9の付勢力によって図2及び図3に示す初期位置にあり、左右のロックレバー4は、第2スプリング10によって開き方向に付勢されて図3及び図4に示すように開位置にあり、そのアーム部4A,4A1はケース2の左右の内壁の幅広部2dに当接している。
そして、上記状態から携帯機50をパネル6の挿入孔6aからケース2内に挿入すると、シャッタ7は、携帯機50によって押されてシャッタ用スプリング8の付勢力に抗して軸7aを中心として回動し、パネル6の挿入孔6aを開いて携帯機50の挿入を許容する。ここで、図5に示すように、携帯機50の一方の側部には、軸51を中心として回動可能なメカニカルキー52が収納されており、他方の側部には係合凹部50aが形成されている。
而して、図に示すように携帯機50がケース2内に収容されてその先端部分がスライダ3内に収容された状態では、該携帯機50がスライダ3の貫通孔3dから突出する左右のロックレバー4の作用部4Bに当接してこれを押すため、各ロックレバー4は第2スプリング10の付勢力に抗して軸4aを中心として閉じ方向に回動して閉位置へと移動する。このとき、スライダ3を付勢する第1スプリング9の付勢力の方がロックレバー4を付勢する第2スプリング10の付勢力よりも大きいため、スライダ3は後退せず、左右のロックレバー4のみが開位置から閉位置へと回動する。
次に、図5に示す状態から携帯機50を更に奥へと挿入すると、図7に示すように携帯機50と共にスライダ3も奥側(図5の上方)へと移動し、該スライダ3に支持された左右のロックレバー4がケース2の左右の内壁の幅広部2dから保持部2eへと移動し、これらのロックレバー4の広がりが規制されるため、各ロックレバー4は閉位置に保持される。このとき、一方(図7の右側)のロックレバー4の第1係合突部4bは携帯機50の係合凹部50aに係合し、他方(図7の左側)のロックレバー4の第2係合突部4cはメカニカルキー52の段部52aに係合しており、これによって携帯機50が左右のロックレバー4によって保持される。尚、携帯機50を図7に示す状態とは左右を逆にして挿入した場合には、左側のロックレバー4の第1係合突部4bが携帯機50の係合凹部50aに係合し、右側のロックレバー4の第2係合突部4cがメカニカルキー52の段部52aに係合する。このため、携帯機50を左右を気にすることなくケース2内に挿入することができる。
そして、携帯機50がスライダ3と共に図6及び図7に示すロック位置へと移動すると、スライダ3は、ロック機構5によってロック位置にロックされ、これによって携帯機50がケース2内に保持される。ここで、ロック機構5においては、ラッチピン12の先端がハートカム11の図9に示す作動溝11Aの係合部11A1(初期位置)から矢印にて示す経路aを経てロック位置へと移動して係合部11A2に係合するため、スライダ3がロック位置にロックされる。
又、スライダ3がロック位置へと移動すると、該スライダ3に収容された携帯機50の先端部が検出部材17の作用部17aに当接して該検出部材17を検出部材用スプリング18の付勢力に抗して同方向へと移動させるため、該検出部材17の操作子17bが図6に示すように検出スイッチ15の接点15aを倒して該検出スイッチ15をONさせる。すると、スライダ3と携帯機50がロック位置へと移動したことが検出スイッチ15によって検出され、不図示のインジケータが点灯する。
そして、上記状態から運転者が不図示のエンジンスタートスイッチを操作すると、車体側の不図示の制御部と携帯機50との間で通信が行われ、携帯機50から送信されたIDコードと制御部に予め割り当てられたIDコードとが一致したことを条件としてエンジンの始動が許可される。
次に、図6及び図7に示すようにロック位置にある携帯機50を抜き取る場合には、該携帯機50をロック位置から更に押し込む。すると、ロック機構5によるスライダ3のロックが解除される。即ち、ハートカム11の図9に示す作動溝11Aのロック位置にあったラッチピン12は、作動溝11Aの係合部11A2との係合が解除されて係合部11A2から抜け出るため、ロック機構5によるスライダ3のロックが解除される。
そして、上述のように携帯機50をロック位置から更に押し込んだ後に該携帯機50から手を離すと、スライダ3と携帯機50は、第1スプリング9の付勢力によって図5に示す初期位置まで移動する。尚、このとき、ロック機構5のハートカム11においては、ラッチピン12はロック位置から作動溝11Aを図示矢印にて示す経路bを経て初期位置へと移動する。
上述のようにスライダ3と携帯機50が初期位置まで移動すると、左右のロックレバー4は図5に示すようにケース2の左右内壁の保持部2eから幅広部2dへと移動するため、該ロックレバー4の閉位置での保持が解除され、各ロックレバー4は第2スプリング10の付勢力によって閉位置から開位置へと移動する。すると、左右のロックレバー4の第1係合突部4bと第2係合突部4cの携帯機50の係合凹部50aとメカニカルキー52の段部52aとの係合も解除されるため、携帯機50をそのまま抜き取ることができる。
又、同時に携帯機50の初期位置への移動によって該携帯機50による検出部材17の押圧が解除されるため、検出部材17は検出部材用スプリング18の付勢力によって図2に示す初期位置へと移動して検出スイッチ15がOFFされ、これによって携帯機50がケース2から抜き取られたことが検出され、不図示のインジケータが消灯される。
ところで、図7に示すようにロック位置にある携帯機50が強引に手前側(図7の下方)に引っ張られた場合、該携帯機50の係合凹部50aとロックレバー4の第1係合突部4bの傾斜形状によって第1係合突部4bが外側に移動してアーム部4Aが撓むため、携帯機50の係合凹部50aとロックレバー4の第1係合突部4bとの係合が解除され、携帯機50の引き抜きが可能となる。尚、このとき、スライダ3は不動であって、ロック機構5を構成するハートカム11等には負荷が掛からないため、ハートカム11やケース2等の破損が防がれる。
そして、上述のように携帯機50が引き抜かれると、図8に示すように、スライダ3はロック位置にあるが、検出部材17はスライダ3の開口部3eを通過して初期位置方向に移動可能であるため、携帯機50による押圧が解除された検出部材17は、検出部材用スプリング18の付勢力によって初期位置まで移動する。このため、検出スイッチ15がOFFされ、携帯機50が抜き取られたことが検出される。つまり、本実施の形態では、検出部材17に携帯機50を直接当接させる構成を採用したため、携帯機50のみが引き抜かれた場合であっても、携帯機50の抜き取りを検出スイッチ15によって検出することができる。
以上において、本発明に係る携帯機スロット装置1によれば、携帯機50をケース2内に挿入すると、該携帯機50の先端部がスライダ3に当接して携帯機50とスライダ3が一体的に移動し、これらがロック位置まで移動する過程で、スライダ3の開口部3eを介して検出部材17が携帯機50の先端部に直接当接して携帯機50と共に移動するため、該検出部材17によって検出スイッチ15がON動作して携帯機50がロック位置まで挿入されたことを検出する。
又、スライダ3がロック機構5によってロック位置にロックされている状態で、携帯機50とロックレバー4との係合を強引に解除して携帯機50をケース2から引き抜いた場合には、検出部材17は携帯機50に直接当接しているため、該検出部材17は、スライダ3の位置に関係なく携帯機50の引き抜きに応じて検出部材用スプリング18の付勢力によって初期位置まで移動し、この検出部材17の移動によって検出スイッチ15がOFF動作して携帯機50がケース2内に無いことが検出される。
従って、本発明に係る携帯機スロット装置1によれば、ケース2内における携帯機50の有無が検出スイッチ15によって確実に検出され、インジケータの表示や制御処理等が常に正常になされる。
更に、本発明に係る携帯機スロット装置1においては、ケース2に設けられたスライド溝2gに連通して外側に向かって開口するスイッチ開口部2hを設け、該スイッチ開口部2hに検出スイッチ15を配置するようにしたため、検出スイッチ15をケース2の外部から作業性良く組み付けることができ、該検出スイッチ15の組付性が高められるという効果も得られる。
1 携帯機スロットル装置
2 ケース
2A ケースのハートカム装着部
2B ケースの基板装着部
2C ケースの検出部材収納部
2a ケースのレール凹部
2b ケースのスプリング収納部
2c ケースのレール凹部
2d ケースの幅広部
2e ケースの保持部
2f ケースの係合リブ
2g ケースのスライド溝
2h ケースのスイッチ開口部
2i ケースの係合爪
2j ケースのボス
3 スライダ
3a〜3c スライダのガイドレール
3d スライダの貫通孔
3e スライダの開口部
3f スライダのスプリング受け
4 ロックレバー
4A,4A1 ロックレバーのアーム部
4B ロックレバーの作用部
4a ロックレバーの軸
4b ロックレバーの第1係合突部
4c ロックレバーの第2係合突部
5 ロック機構
6 パネル
6a パネルの挿入孔
7 シャッタ
7a シャッタの軸
8 シャッタ用スプリング
9 第1スプリング
10 第2スプリング
11 ハートカム
11A ハートカムの作動溝
11A,11B ハートカムの係合部
11a ハートカムの係合爪
11b〜11f ハートカムの段部
11g ハートカムの挿入溝
12 ラッチピン
13 ラッチピン用スプリング
14 プリント基板
15 検出スイッチ
15a 検出スイッチの接点
16 コネクタ
17 検出部材
17a 検出部材の作用部
17b 検出部材の操作子
18 検出部材用スプリング
19 カバー
19A カバーのブラケット
19a カバーのストッパ部
19b カバーの係合孔
20 ネジ
50 携帯機
50a 携帯機の係合凹部
51 軸
52 メカニカルキー
52a メカニカルキーの段部

Claims (2)

  1. 無線通信機能を有する携帯機の挿脱が可能なケースと、
    前記携帯機の挿脱方向に沿って前記ケース内を移動可能なスライダと、
    該スライダに回動可能に設けられ、前記携帯機に係合して該携帯機をロックする一対のロックレバーと、
    前記スライダをロック位置に保持可能なロック機構と、
    を備えた携帯機スロット装置において、
    前記ケースに、前記携帯機に当接して該携帯機と共にロック位置まで移動する検出部材と、該検出部材によって動作して前記検出部材がロック位置に移動したことを検出する検出スイッチと、前記検出部材を前記検出部材が当接する前の初期位置に向けて付勢する検出部材用スプリングと、前記スライダを前記ロック機構によるロックが解除された初期位置に向けて付勢する第1スプリングを設け、
    前記スライダに、前記検出部材と前記携帯機との当接を許容する開口部を形成し、
    前記検出部材は、前記スライダが初期位置にあるときには前記スライダの外部に位置し、
    前記スライダのロック位置への移動に応じて前記開口部を通過して前記スライダ内にその一部が収容され、前記携帯機が前記スライダをロック位置まで移動させる過程で当該携帯機の先端部と前記開口部を介して当接することによって前記検出スイッチをON動作させることを特徴とする携帯機スロット装置。
  2. 前記ケースに、前記検出部材をスライド可能に保持するスライド溝と、該スライド溝に連通して外側に向かって開口するスイッチ開口部を設け、
    該スイッチ開口部に前記検出スイッチを配置したことを特徴とする請求項1記載の携帯機スロット装置。
JP2012056725A 2012-03-14 2012-03-14 携帯機スロット装置 Expired - Fee Related JP6055603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012056725A JP6055603B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 携帯機スロット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012056725A JP6055603B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 携帯機スロット装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013189078A JP2013189078A (ja) 2013-09-26
JP6055603B2 true JP6055603B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=49389830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012056725A Expired - Fee Related JP6055603B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 携帯機スロット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6055603B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19939733C2 (de) * 1999-08-21 2001-10-11 Huf Huelsbeck & Fuerst Gmbh Vorrichtung zum Starten eines Fahrzeugmotors mittels eines elektronischen Schlüssels
JP5221500B2 (ja) * 2009-12-02 2013-06-26 アルプス電気株式会社 イモビライザ認証システム用スロット装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013189078A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4220524B2 (ja) 接続装置
JP4927026B2 (ja) リッド開閉装置
JP5688257B2 (ja) バックル装置
US9362670B2 (en) Charge connector locking apparatus
US7219943B2 (en) Remote control unit storage device
JP6055603B2 (ja) 携帯機スロット装置
JP5979777B2 (ja) 携帯機スロット装置
JP6499060B2 (ja) 車両用アウトハンドル装置
JP4987778B2 (ja) 車両のドアハンドル
JPWO2007034597A1 (ja) スライド収納リモコン押釦構造
JP6116288B2 (ja) 車載用電子装置
JP2006187465A (ja) パチンコ遊技機
KR100847524B1 (ko) 슬롯 기구
JP2005220702A (ja) リモコン装置
JP4650766B2 (ja) 収納装置
JP5262298B2 (ja) 電源装置
JP3545961B2 (ja) 電話機ホルダー
JP2006022543A (ja) ラッチ装置
JP2005325555A (ja) リッド付収納装置のロック装置構造
JP6407583B2 (ja) 車両用操作装置
JP5002282B2 (ja) 蓋を備えた電子機器
JP6061717B2 (ja) 車載用電子装置
JP2005120634A (ja) ホルダ
JP5965710B2 (ja) 車両のドアハンドル装置
JP5193642B2 (ja) ラッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160325

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161019

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20161026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6055603

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees