JP6055294B2 - 圧電素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、電子機器などに用いられる圧電素子の製造方法に関し、詳しくはリフトオフ法を用いた製造方法に関する。以下、圧電素子の一例として水晶振動素子を採り上げる。
コンピュータ、携帯電話又は小型情報機器等の電子機器には、電子部品の一つとして水晶振動子又は水晶発振器が搭載されている。この水晶振動子又は水晶発振器は、基準信号源やクロック信号源として用いられる。そして、水晶振動子や水晶発振器の内部には、水晶振動素子が含まれている。その水晶振動素子の一例として、音叉型屈曲水晶振動素子(以下「振動素子」と略称する。)について説明する。
この振動素子は、基部と、基部から延設された二本の振動腕部と、振動腕部に設けられた溝部と、を備えている。この溝部内に電極を形成するには、溝部内を含めて振動腕部全体に電極膜を付けて、溝部内をフォトレジスト膜で覆い、余分な電極膜をエッチングで除去することにより、フォトレジスト膜で覆った溝部内に電極膜を残す、という方法が一般的である(例えば特許文献1参照)。ところが、昨今の振動素子の小型化に伴い、溝部もますます狭くなり、溝部内をフォトレジスト膜で覆うことが難しくなってきている。
これとは逆に、溝部内以外をフォトレジスト膜で覆い、溝部内及びフォトレジスト膜上を含めて振動腕部全体に電極膜を付けて、フォトレジスト膜とともに余分な電極膜を除去することにより、フォトレジスト膜で覆わなかった溝部内に電極膜を残す、という方法も知られている(例えば特許文献2参照)。この方法はリフトオフ法と呼ばれる。このリフトオフ法は、ますます狭くなる溝部内をフォトレジスト膜で覆わなくても溝部内に電極を形成できるので、振動素子の更なる小型化にも対応できる技術として期待されている。以下、リフトオフ法を用いた振動素子の製造方法を、関連技術1の製造方法として説明する。
図10は、関連技術1の製造方法によって得られる振動素子を示す斜視図である。以下、この図面に基づき説明する。
本関連技術1の振動素子110は、基部111、振動腕部112a,112b及び溝部113a,113bからなる水晶振動片115を備えている。水晶振動片115には、パッド電極121a,121b、励振電極122a,122b、周波数調整用金属膜123a,123b及び配線パターン124a,124bが形成されている。
図11乃至図14は、本関連技術1の製造方法における各工程を示す断面図である。以下、図10に図11乃至図14を加えて、本関連技術1の製造方法について説明する。
図11乃至図14では、図10におけるXI−XI線縦断面に相当する部分を示し、一方の振動腕部112a及び基部111の振動腕部112a側を示している。図示しないが、他方の振動腕部112b及び基部111の振動腕部112b側もこれらと同様である。
本関連技術1の製造方法は、次の工程を含む。
圧電効果を有する基板101上に耐食膜102を成膜しパターン化する第一の耐食膜パターン形成工程(図11[D]〜図11[F])。
耐食膜102上にフォトレジスト膜103bのパターンを形成するレジストパターン形成工程(図12[G]〜図12[H])。
耐食膜102で覆われていない基板101の露出部分をウェットエッチングで除去することにより、基部111の外形及び振動腕部112a,112bの外形を形成する第一の基板エッチング工程(図12[I])。
第一の基板エッチング工程(図12[I])の後に、フォトレジスト膜103bで覆われていない耐食膜102を除去する第二の耐食膜パターン形成工程(図13[J])。
第二の耐食膜パターン形成工程(図13[J])の後に、耐食膜102で覆われていない基板101の露出部分をウェットエッチングで一定の深さまで除去することにより、溝部113a,113bを形成する第二の基板エッチング工程(図13[K])。
第二の基板エッチング工程(図13[K])の後に、基板101の露出部分上及びフォトレジスト膜103b上に電極膜108を形成する電極膜形成工程(図13[L])。
フォトレジスト膜103b上に形成された電極膜108を、フォトレジスト膜103bとともに除去するリフトオフ工程(図14[M])。
フォトレジスト膜103bが除去されたことにより露出した耐食膜102を除去する耐食膜除去工程(図14[N])。
以上の各工程について、更に詳しく説明する。
まず、図11[D]に示すように、水晶Z板からなる基板101の表面及び裏面にクロムからなる耐食膜102を形成し、耐食膜102の上にフォトレジスト膜103aを形成し、振動腕部となる領域104及び基部となる領域106にのみにフォトレジスト膜103aが残るようにフォトレジスト膜103aの一部を除去することにより、外形パターニングを行う。
続いて、図11[E]に示すように、図11[D]でフォトレジスト膜103aが形成されていない部分の耐食膜102を、エッチングにより除去する。したがって、耐食膜102が除去された部分には、水晶Z板からなる基板101が表れることになる。
続いて、図11[F]に示すように、図11[E]で残っていたフォトレジスト膜103aを全て除去する。
続いて、図12[G]に示すように、水晶Z板からなる基板101の全面にフォトレジスト膜103bを形成する。
続いて、図12[H]に示すように、フォトレジスト膜103bの一部を除去する。このとき、振動腕部となる領域104及び基部となる領域106以外の部分のフォトレジスト膜103bを除去するだけでなく、溝部となる領域105及びパッド電極となる領域107のフォトレジスト膜103bも除去することにより、溝部パターニング及びパッド電極パターニングを行う。このとき、図示しないが、パッド電極121a、周波数調整用金属膜123a,123b及び配線パターン124a,124bとなる領域のフォトレジスト膜103bも除去する。
続いて、図12[I]に示すように、外形エッチングを行う。すなわち、水晶Z板からなる基板101において、振動腕部となる領域104及び基部となる領域106のみを残してエッチングする。
続いて、図13[J]に示すように、溝部となる領域105及びパッド電極となる領域107の耐食膜102を除去する。このとき、図示しないが、パッド電極121a、周波数調整用金属膜123a,123b及び配線パターン124a,124bの耐食膜102も除去する。
続いて、図13[K]に示すように、溝部エッチングを行う。すなわち、水晶Z板からなる基板101において、溝部となる領域105を一定の深さにエッチングする。このとき、パッド電極となる領域107も同様にエッチングされる。図10に示すように、パッド電極121a、周波数調整用金属膜123a,123b及び配線パターン124a,124bとなる領域も同様にエッチングされる。
続いて、図13[L]に示すように、基板101の露出部分上及びフォトレジスト膜103b上に電極膜108を形成する。
続いて、図14[M]に示すように、フォトレジスト膜103b上に形成された電極膜108を、フォトレジスト膜103bとともに除去する。この方法は、リフトオフ法と呼ばれる。
最後に、図14[N]に示すように、フォトレジスト膜103bが除去されたことにより露出した耐食膜102を除去する。これにより、振動腕部112a及び溝部113aに励振電極122a,122bが形成され、基部111にパッド電極121bが形成される。このとき、図10に示すように、パッド電極121a、周波数調整用金属膜123a,123b及び配線パターン124a,124bも形成され、振動素子110が完成する。
特許第3729249号公報 特許第4060699号公報
しかしながら、関連技術1の製造方法では、図10に示すように、振動素子110の必要とする以外の場所にも凹部が形成されることにより電気特性が劣化したり、基部111に凹凸が形成されることにより振動素子110の実装が難しくなったりする、という問題があった。この問題が発生する理由について、以下に説明する。
パッド電極となる領域107には、リフトオフで電極膜108を残すためにフォトレジスト膜103bを設けない(図13[L])。一方、フォトレジスト膜103bは、その前の工程でも同じ形状のまま、溝部113aを形成するための耐食膜102のパターニングに用いられる(図12[I])。そのため、パッド電極となる領域107に存在する耐食膜102は、フォトレジスト膜103bで覆われないので、溝部113aを形成するための耐食膜102のパターニングで、同時に除去される(図13[J])。その結果、パッド電極となる領域107は、溝部となる領域105と同様にエッチングされることになる(図13[K])。図10に示すように、パッド電極121a、周波数調整用金属膜123a,123b及び配線パターン124a,124bとなる領域も、同様である。これにより、図10に示すように、振動素子110に必要以上に凹部が形成されたり、基部111に凹凸が形成されたりするのである。
この問題は、前述のとおり、溝部113aを形成するための耐食膜102のパターニングに用いたフォトレジスト膜103bを、パッド電極121bをリフトオフで形成するためにも、用いることに起因する。そこで、溝部113aを形成するための耐食膜102のパターニングに用いるフォトレジスト膜と、パッド電極121bをリフトオフで形成するためのフォトレジスト膜とを、同じものではなく別々のものにする製造方法(以下「関連技術2の製造方法」という)を採用すれば、このような問題は生じないことになる。しかしながら、本関連技術2の製造方法では、関連技術1の製造方法に比べて、フォトレジスト膜の塗布及び剥離の工程が一回増えることになって製造工程が複雑化するとともに、溝部内をエッチングするためのフォトレジストパターンと溝部内に電極を形成するためのフォトレジストパターンとのアライメント誤差によって溝部内の電極の位置がずれるので電気特性が劣化する、という深刻な問題が新たに発生する。したがって、このような諸問題を有する本関連技術2の製造方法は、採用すべきではない。
そこで、本発明の目的は、溝部を形成するための耐食膜パターニングに用いたフォトレジスト膜を、電極をリフトオフで形成するためにも用いつつ、溝部エッチング時における不要なエッチングを防止し得る、圧電素子の製造方法を提供することにある。
本発明に係る製造方法は、
圧電効果を有する基板上に耐食膜を成膜しパターン化する第一の耐食膜パターン形成工程と、
前記耐食膜上にフォトレジスト膜のパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
前記耐食膜で覆われていない前記基板の露出部分をエッチングで除去することにより基部の外形及びこの基部から延設される振動部の外形を形成する第一の基板エッチング工程と、
この第一の基板エッチング工程の後に、前記フォトレジスト膜で覆われていない前記耐食膜を除去する第二の耐食膜パターン形成工程と、
この第二の耐食膜パターン形成工程の後に、前記耐食膜で覆われていない前記基板の露出部分をエッチングで一定の深さまで除去することにより前記振動部に溝部を形成する第二の基板エッチング工程と、
この第二の基板エッチング工程の後に、前記基板の露出部分上及び前記フォトレジスト膜上に電極膜を形成する電極膜形成工程と、
前記フォトレジスト膜上に形成された前記電極膜を前記フォトレジスト膜とともに除去するリフトオフ工程と、
前記フォトレジスト膜が除去されたことにより露出した前記耐食膜を除去する耐食膜除去工程と、
を含む圧電素子の製造方法において、
前記フォトレジスト膜はポジ型のフォトレジストからなり、
前記レジストパターン形成工程の後から前記電極膜形成工程の前までのいずれかの時に、前記フォトレジスト膜のパッド電極となる領域を露光することにより、露光済み部分を有する前記フォトレジスト膜を形成する工程と、
前記露光済み部分を有する前記フォトレジスト膜を形成する工程の後又は前記第二の耐食膜パターン形成工程の後のいずれか遅い方から前記電極膜形成工程の前までのいずれかの時に、前記露光済み部分を現像する工程と、
を更に含むことを特徴とする。
本発明によれば、外形用のパターンを形成したフォトレジスト膜の一部を露光して露光済み部分を形成しておき、溝部用の耐食膜パターン形成後に露光済み部分を現像することにより、溝部エッチング時に露光済み部分によって保護された部分に電極を形成できる。したがって、本発明によれば、溝部を形成するための耐食膜パターニングに用いたフォトレジスト膜を、電極をリフトオフで形成するためにも用いつつ、溝部エッチング時における不要なエッチングを防止できる。
実施形態1の製造方法で得られる振動素子を示す斜視図である。 図1におけるII−II線縦断面図である。 図1の振動素子を素子搭載部材に実装した状態を示す概略断面図である。 実施形態1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図4[A]、図4[B]、図4[C]の順に工程が進行する。 実施形態1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図5[D]、図5[E]、図5[F]の順に工程が進行する。 実施形態1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図6[G]、図6[H]、図6[I]の順に工程が進行する。 実施形態1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図7[J]、図7[K]、図7[L]の順に工程が進行する。 実施形態1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図8[M]、図8[N]、図8[O]の順に工程が進行する。 実施形態1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図9[P]、図9[Q]の順に工程が進行する。 関連技術1の製造方法で得られる振動素子を示す斜視図である。 関連技術1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図11[D]、図11[E]、図11[F]の順に工程が進行する。 関連技術1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図12[G]、図12[H]、図12[I]の順に工程が進行する。 関連技術1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図13[J]、図13[K]、図13[L]の順に工程が進行する。 関連技術1の製造方法における各工程を示す断面図であり、図14[M]、図14[N]の順に工程が進行する。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いる。また、図面に描かれた形状は、当業者が理解しやすいように描かれているため、実際の寸法及び比率とは必ずしも一致していない。
図1は、実施形態1の製造方法で得られる振動素子を示す平面図である。図2は、図1におけるII−II線縦断面図である。図3は、図1の振動素子を素子搭載部材に実装した状態を示す概略断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
本実施形態1の振動素子10は、基部11と、基部11から延設された振動部としての二本の振動腕部12a,12bと、振動腕部12a,12bのそれぞれに設けられた溝部13a,13bと、を備えている。
振動腕部12a,12bは、それぞれ基部11から同じ方向に延設されている。基部11及び振動腕部12a,12bは、水晶振動片15を構成する。振動素子10は、水晶振動片15の他に、パッド電極21a,21b、励振電極22a,22b、周波数調整用金属膜23a,23b、配線パターン24a,24bなども備えている。
次に、振動素子10の構成について更に詳しく説明する。
基部11は、平面視略四角形の平板となっている。水晶振動片15は、基部11と振動腕部12a,12bとが一体となって音叉形状をなしており、成膜技術、フォトリソグラフィ技術、化学エッチング技術により製造される。
溝部13a,13bは、振動腕部12aの表裏面に二本ずつ及び振動腕部12bの表裏面に二本ずつ、基部11との境界部分から振動腕部12a,12bの先端に向って、振動腕部12a,12bの長さ方向と平行に所定の長さで設けられる。なお、溝部13a,13bは、本実施形態1では振動腕部12aの表裏面に二本ずつ及び振動腕部12bの表裏面に二本ずつ設けられているが、それらの本数に制限はなく、例えば振動腕部12aの表裏面に一本ずつ及び振動腕部12bの表裏面に一本ずつ設けてもよく、また、表裏のどちらか片面にのみ設けてもよい。
振動腕部12aには、水晶を挟んで対向する平面同士が同極となるように、両側面に励振電極22aが設けられ、表裏面の溝部13aの内側に励振電極22bが設けられる。同様に、振動腕部12bには、水晶を挟んで対向する平面同士が同極となるように、両側面に励振電極22bが設けられ、表裏面の溝部13bの内側に励振電極22aが設けられる。したがって、振動腕部12aにおいては両側面に設けられた励振電極22aと溝部13a内に設けられた励振電極22bとが異極同士となり、振動腕部12bにおいては両側面に設けられた励振電極22bと溝部13b内に設けられた励振電極22aとが異極同士となる。
基部11には、パッド電極21a,21bと、パッド電極21a,21bと励振電極22a,22bの間を電気的に接続する配線パターン24a,24bと、が設けられる。パッド電極21a、励振電極22a、周波数調整用金属膜23a及び配線パターン24aは、互いに電気的に導通している。パッド電極21b、励振電極22b、周波数調整用金属膜23b及び配線パターン24bも、互いに電気的に導通している。
振動素子10は、パッド電極21a,21b及び導電性接着剤31を介して、素子搭載部材32側のパッド電極33に固定されると同時に電気的に接続される。
次に、振動素子10の動作を説明する。音叉型の振動素子10を振動させる場合、パッド電極21a,21bに交番電圧を印加する。印加後のある電気的状態を瞬間的に捉えると、振動腕部12aの表裏の溝部13aに設けられた励振電極22bはプラス電位となり、振動腕部12aの両側面に設けられた励振電極22aはマイナス電位となり、プラスからマイナスに電界が生じる。このとき、振動腕部12bの表裏の溝部13bに設けられた励振電極22aはマイナス電位となり、振動腕部12bの両側面に設けられた励振電極22bはプラス電位となり、振動腕部12aに生じた極性とは反対の極性となり、プラスからマイナスに電界が生じる。この交番電圧で生じた電界によって、振動腕部12a,12bに伸縮現象が生じ、所定の共振周波数の屈曲振動モードが得られる。
図4乃至図9は、本実施形態1の製造方法における各工程を示す断面図である。以下、図1乃至図3に図4乃至図9を加えて、本実施形態1の製造方法について説明する。
振動腕部12aと振動腕部12bとは対称的に同じ構造であり、基部11の振動腕部12a側と振動腕部12b側とも対称的に同じ構造である。そこで、図4乃至図9では、図1におけるIV−IV線縦断面において、振動腕部12a及び基部11の振動腕部12a側のみの製造工程を示す。
本実施形態1の製造方法は、次の工程を含む。
圧電効果を有する基板41上に耐食膜51を成膜しパターン化する第一の耐食膜パターン形成工程(図4[A]〜図5[F])。
耐食膜51上にフォトレジスト膜54のパターンを形成するレジストパターン形成工程(図6[G]〜図6[H])。
耐食膜51で覆われていない基板41の露出部分をウェットエッチングで除去することにより、基部11の外形及び振動腕部12aの外形を形成する第一の基板エッチング工程(図7[J])。
第一の基板エッチング工程(図7[J])の後に、フォトレジスト膜54で覆われていない耐食膜51を除去する第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])。
第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の後に、耐食膜51で覆われていない基板41の露出部分をウェットエッチングで一定の深さまで除去することにより、溝部13aを形成する第二の基板エッチング工程(図7[L])。
第二の基板エッチング工程(図7[L])の後に、基板41の露出部分上及びフォトレジスト膜54上に電極膜56を形成する電極膜形成工程(図8[O])。
フォトレジスト膜54上に形成された電極膜56をフォトレジスト膜54とともに除去するリフトオフ工程(図9[P])。
フォトレジスト膜54が除去されたことにより露出した耐食膜51を除去する耐食膜除去工程(図9[Q])。
ここで、フォトレジスト膜54はポジ型のフォトレジストからなる。ネガ型のフォトレジストは、露光されると現像液に対して溶解性が低下し、現像後に露光部分が残る。これに対して、ポジ型のフォトレジストは、ネガ型とは逆に、露光されると現像液に対して溶解性が増大し、現像後に露光部が除去される。
そして、本実施形態1の製造方法は、更に次の工程を含む。
レジストパターン形成工程(図6[G]〜図6[H])の後から電極膜形成工程(図8[O])の前までのいずれかの時に、フォトレジスト膜54の一部を露光することにより、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])。その一例として、図面及びその説明では、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])を、レジストパターン形成工程(図6[G]〜図6[H])の後、かつ、第一の基板エッチング工程(図7[J])の前に設けている。また、「レジストパターン形成工程(図6[G]〜図6[H])の後から」とした理由は、レジストパターン形成工程(図6[G]〜図6[H])の前又は途中では、まだフォトレジスト膜54がないか、フォトレジスト膜54があったとしても当該工程で露光済み部分55が現像及び除去されてしまうからである。「電極膜形成工程(図8[O])の前まで」とした理由は、電極膜形成工程(図8[O])の後では、露光済み部分55のあった領域に電極膜を形成できないからである。
露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])の後又は第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の後のいずれか遅い方から電極膜形成工程(図8[O])の前までのいずれかの時に、露光済み部分55を現像する工程(図8[M])。言い換えると、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])が第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の後であれば、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])の後から電極膜形成工程(図8[O])の前までのいずれかの時に、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])が第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の前であれば、第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の後から電極膜形成工程(図8[O])の前までのいずれかの時に、それぞれ露光済み部分55を現像する工程(図8[M])。その一例として、図面及びその説明では、露光済み部分55を現像する工程(図8[M])を、第二の基板エッチング工程(図7[L])の後、かつ、露光済み部分55が除去されたことにより露出した耐食膜51を除去する工程(後述する図8[N])の前に設けている。また、「露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])の後から」とした理由は、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])の前では、まだ露光済み部分55がないからである。「第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の後から」とした理由は、第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の前では、露光済み部分55のあった領域の耐食膜51が当該工程で除去されてしまうからである。「電極膜形成工程(図8[O])の前まで」とした理由は、電極膜形成工程(図8[O])の後では、露光済み部分55のあった領域に電極膜を形成できないからである。
第二の基板エッチング工程(図7[L])の後から電極膜形成工程(図8[O])の前までのいずれかの時に、露光済み部分55が除去されたことにより露出した耐食膜51を除去する工程(図8[N])。
次に、上記各工程について、更に詳しく説明する。
まず、図4[A]に示すように、水晶Z板などの基板41を用意する。
続いて、図4[B]に示すように、基板41の上に金属からなる耐食膜51を形成する。本実施形態1では、耐食膜51としてクロムを用いる。その成膜方法は、スパッタリングや蒸着を用いる。
続いて、図4[C]に示すように、耐食膜51の上にフォトレジスト膜53を形成する。フォトレジスト膜53は、ネガ型でもポジ型でもどちらでもよく、例えばスピンコート法によって形成される。
続いて、図5[D]に示すように、耐食膜51に形成されることになる第一のマスク43のパターンをフォトレジスト膜53に露光及び現像する。このパターンは、振動部拡大領域42及び基部拡大領域47のパターンであり、外形パターンよりも一回り大きい。
続いて、図5[E]に示すように、現像したフォトレジスト膜53を用いて耐食膜51をエッチングする。このとき、フォトレジスト膜53に覆われていないクロムからなる耐食膜51を、硝酸第二セリウムアンモニウムと過塩素酸の混合液でエッチングする。
続いて、図5[F]に示すように、残ったフォトレジスト膜53を剥離することにより、耐食膜51からなる第一のマスク43を形成する。
続いて、図6[G]に示すように、耐食膜51の上にフォトレジスト膜54を形成する。フォトレジスト膜54は、ポジ型であり、例えばスピンコート法によって形成される。
続いて、図6[H]に示すように、耐食膜51に形成されることになる第二のマスク45のパターンをフォトレジスト膜54に露光及び現像する。このパターンは、溝部13aを除く振動腕部となる領域44及び基部となる領域48であり、振動部拡大領域42及び基部拡大領域47よりも一回り小さく、かつ、溝部となる領域46が抜けている。
続いて、図6[I]に示すように、フォトレジスト膜54の一部を露光することにより、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する。露光済み部分55は、パッド電極となる領域49に相当する。この工程での露光は、同じフォトレジスト膜54に対する二回目の露光、いわゆる「二重露光」である。
続いて、図7[J]に示すように、第一のマスク43に覆われていない基板41すなわち水晶の露出面を、バッファードフッ酸(HF+NH4F)を用いて完全に抜くことにより、振動部拡大領域42及び基部拡大領域47の外形を形成する。
続いて、図7[K]に示すように、第二のマスク45に覆われていない第一のマスク43すなわちクロムの露出面を、硝酸第二セリウムアンモニウムと過塩素酸の混合液でエッチングする。
続いて、図7[L]に示すように、エッチングされた第一のマスク43に覆われていない基板41すなわち水晶の露出面を、バッファードフッ酸(HF+NH4F)を用いエッチングする。このとき、溝部となる領域46は貫通しないように一定の深さまでエッチングし、振動腕部となる領域44及び基部となる領域48は外形の外側を完全に抜くようにエッチングする。振動腕部となる領域44及び基部となる領域48は側面からもエッチングされるので、溝部となる領域46よりも実質的なエッチングレートが大きい。
続いて、図8[M]に示すように、露光済み部分55を現像する。これにより、パッド電極となる領域49は、露光済み部分55が除去されて、耐食膜51が露出する。
続いて、図8[N]に示すように、露光済み部分55が除去されたことにより露出した耐食膜51を、前述のエッチングによって除去する。これにより、パッド電極となる領域49は、耐食膜51が除去されて、基板41が露出する。なお、この工程は必ずしも必要ではない。この工程を省略した場合は、パッド電極となる領域49に耐食膜51が残っているため、パッド電極21bが耐食膜51と電極膜56との積層膜となる。
続いて、図8[O]に示すように、基板41の露出部分上及びフォトレジスト膜54上に電極膜56を形成する。電極膜56は、例えばクロム又はチタンの単層膜や、その上にパラジウム又は金を形成した積層膜などであり、例えばスパッタリングや蒸着で成膜する。
続いて、図9[P]に示すように、フォトレジスト膜54上に形成された電極膜56を、フォトレジスト膜54とともに除去する。換言すると、基板41の表裏に形成された第二のマスク45と、その上に形成された電極膜56とを、剥離する。これは、フォトレジストを溶解する液(例えばアセトン)に、これらを浸すことにより容易に除去できる。ただし、第二のマスク45の下にある耐食膜51は残る。この電極形成方法がリフトオフ法である。
最後に、図9[Q]に示すように、フォトレジスト膜54が除去されたことにより露出した耐食膜51を、前述のエッチングによって除去する。これにより、振動腕部12a及び溝部13aに励振電極22a,22bが形成され、基部11にパッド電極21bが形成される。このとき、図1に示すように、パッド電極21a、周波数調整用金属膜23a,23b及び配線パターン24a,24bも形成され、振動素子10が完成する。
次に、本実施形態1の製造方法の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態1によれば、外形用のパターンを形成したフォトレジスト膜54の一部を露光して露光済み部分55を形成しておき(図6[I])、溝部13a用の耐食膜51のパターンを形成し(図7[K])、その後に露光済み部分55を現像することにより(図8[M])、溝部13aのエッチング時に露光済み部分55によって保護された領域49に(図7[L])、パッド電極21bを形成できる(図9[Q])。したがって、本実施形態1によれば、溝部13aを形成するための耐食膜パターニングに用いたフォトレジスト膜54を(図7[K])、パッド電極21bをリフトオフで形成するためにも用いつつ(図8[O])、溝部エッチング時における不要なエッチングを防止できる(図7[L])。その結果、パッド電極となる領域49だけでなく、パッド電極21a、周波数調整用金属膜23a,23b及び配線パターン24a,24bとなる領域も溝部エッチング時にエッチングされないので、振動素子10に必要以上に凹部が形成されることにより電気特性が劣化したり、基部11に凹凸が形成されることにより振動素子10の実装が難しくなったりすることがない(図1)。
(2)前述のとおり、フォトレジスト膜54の一部を露光する工程(図6[I])は、レジストパターン形成工程(図6[H])の後から電極膜形成工程(図8[O])の前までの間であればいつ行ってもよい。一方、第一の基板エッチング工程(図7[J])の後は、一枚の基板41が多数の振動素子10となる部分に分離されて、それぞれの一部がフレーム(図示せず)に固定されている状態になる。そのため、第一の基板エッチング工程(図7[J])の後の基板41を不用意に取り扱うと、振動素子10となる部分がフレームから脱落するおそれがある。そこで、本実施形態1のように、フォトレジスト膜54の一部を露光する工程(図6[I])を第一の基板エッチング工程(図7[J])の前に行うことにより、その後に行う場合に比べて、露光の作業性を改善できる。
(3)前述のとおり、露光済み部分55を現像する工程(図8[M])は、露光済み部分55を有するフォトレジスト膜54を形成する工程(図6[I])の後又は第二の耐食膜パターン形成工程(図7[K])の後のいずれか遅い方から電極膜形成工程(図8[O])の前までの間であればいつ行ってもよい。一方、フォトレジストは、露光から現像までの時間がかかるほど、現像の精度が劣化する。そこで、露光済み部分55を現像する工程(図8[M])を第二の基板エッチング工程(図7[L])の前までに行うことにより、現像の精度を向上できる。
(4)本実施形態1において、第一の基板エッチング工程(図7[J])では、基部11の外形及び振動腕部12aの外形を最終的な寸法よりも大きく形成し、第二の基板エッチング工程(図7[L])では、振動腕部12aに溝部13aを形成すると同時に、基部11の外形及び振動腕部12aの外形を最終的な寸法に形成している。換言すると、本実施形態1では、振動腕部12aの外形を含む振動部拡大領域42及び基部11の外形を含む基部拡大領域47を覆う第一のマスク43を用いて基板41をエッチングした(図7[J])後に、溝部13aを除く振動腕部となる領域44及び基部となる領域48を覆う第二のマスク45を用いて基板41を更にエッチングして振動腕部12a及び基部11の外形及び溝部13aを同時に形成する(図7[L])。
この場合の第一の効果は、第二のマスク45の元となるフォトマスクには外形パターンと溝部パターンとが一枚に描かれているので、これらのパターン間にアライメント誤差は発生しないことである。なお、関連技術1では、外形パターンと溝部パターンとが別々のフォトマスクに描かれているので、これらのパターン間にアライメント誤差が発生する(図11[D]及び図12[H])。
第二の効果は、振動部拡大領域42及び基部拡大領域47を設けたことにより、第一のマスク43のパターンと第二のマスク45のパターンとの位置ずれの影響を無くすことができることである。これは、振動部拡大領域42及び基部拡大領域47の上にこれよりも一回り小さい振動腕部となる領域44及び基部となる領域48が形成されるため、振動部拡大領域42及び基部拡大領域47の範囲内で領域44及び領域48がずれたとしても所望の形状の振動腕部12a及び基部11が得られるからである。なお、関連技術1において、第一の基板エッチング工程(図12[I])では、基部111の外形及び振動腕部112aの外形を最終的な寸法どおりに形成し、第二の基板エッチング工程(図13[K])でも、振動腕部112aに溝部113aを形成すると同時に、基部111の外形及び振動腕部112aの外形を最終的な寸法どおりに形成している。そのため、これらのエッチングパターンに位置ずれがあると、第二の基板エッチング工程(図13[K])において、そのずれた分だけ基板101が余計にエッチングされてしまう。
(5)本実施形態1では、ウェットエッチングを用いているが、ドライエッチングを用いることもできる。ただし、基板41が水晶からなる場合は、エッチングレートが大きいウェットエッチングが望ましい。
次に、実施形態2の製造方法について説明する。本実施形態2は、実施形態1と共通する部分が多いので、以下図1乃至図9に基づき説明する。
本実施形態2において、第一の耐食膜パターン形成工程(図4[A]〜図5[E])では、耐食膜51をパターン化する際に使用するフォトレジスト膜53がポジ型のフォトレジストからなる。そして、レジストパターン形成工程(図6[H])では、第一の耐食膜パターン形成工程(図4[A]〜図5[E])で使用したフォトレジスト膜53を剥離することなくそのまま使用する。すなわち、図6[H]の工程以降は、フォトレジスト膜54をフォトレジスト膜53に置き換えた状態で、図9[Q]の工程まで進められる。そのため、フォトレジスト膜53には、全部で三回の露光及び現像、いわゆる「三重露光」が施される。
本実施形態2によれば、フォトレジスト膜53を剥離する工程(図5[F])及びフォトレジスト膜54を塗布する工程(図6[G])が不要になるので、実施形態1に比べて製造工程を簡素化できる。
なお、本実施形態2におけるその他の構成、作用及び効果は、実施形態1のそれらと同様である。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
本発明は、基部と振動部と溝部とを備える圧電素子であればどのようなものにでも利用でき、例えば水晶やセラミックスからなる圧電素子や、音叉型屈曲振動子、厚みすべり振動子、ジャイロセンサなどのセンサ素子にも利用可能である。
10 振動素子
11 基部
12a,12b 振動腕部
13a,13b 溝部
15 水晶振動片
21a,21b パッド電極
22a,22b 励振電極
23a,23b 周波数調整用金属膜
24a,24b 配線パターン
31 導電性接着剤
32 素子搭載部材
33 パッド電極
41 基板
42 振動部拡大領域
43 第一のマスク
44 振動腕部となる領域
45 第二のマスク
46 溝部となる領域
47 基部拡大領域
48 基部となる領域
49 パッド電極となる領域
51 耐食膜
53 フォトレジスト膜
54 フォトレジスト膜
55 露光済み部分
56 電極膜
110 振動素子
111 基部
112a,112b 振動腕部
113a,113b 溝部
115 水晶振動片
121a,121b パッド電極
122a,122b 励振電極
123a,123b 周波数調整用金属膜
124a,124b 配線パターン
101 基板
102 耐食膜
103a フォトレジスト膜
103b フォトレジスト膜
104 振動腕部となる領域
105 溝部となる領域
106 基部となる領域
107 パッド電極となる領域
108 電極膜

Claims (6)

  1. 圧電効果を有する基板上に耐食膜を成膜しパターン化する第一の耐食膜パターン形成工程と、
    前記耐食膜上にフォトレジスト膜のパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
    前記耐食膜で覆われていない前記基板の露出部分をエッチングで除去することにより基部の外形及びこの基部から延設される振動部の外形を形成する第一の基板エッチング工程と、
    この第一の基板エッチング工程の後に、前記フォトレジスト膜で覆われていない前記耐食膜を除去する第二の耐食膜パターン形成工程と、
    この第二の耐食膜パターン形成工程の後に、前記耐食膜で覆われていない前記基板の露出部分をエッチングで一定の深さまで除去することにより前記振動部に溝部を形成する第二の基板エッチング工程と、
    この第二の基板エッチング工程の後に、前記基板の露出部分上及び前記フォトレジスト膜上に電極膜を形成する電極膜形成工程と、
    前記フォトレジスト膜上に形成された前記電極膜を前記フォトレジスト膜とともに除去するリフトオフ工程と、
    前記フォトレジスト膜が除去されたことにより露出した前記耐食膜を除去する耐食膜除去工程と、
    を含む圧電素子の製造方法において、
    前記フォトレジスト膜はポジ型のフォトレジストからなり、
    前記レジストパターン形成工程の後から前記電極膜形成工程の前までのいずれかの時に、前記フォトレジスト膜のパッド電極となる領域を露光することにより、露光済み部分を有する前記フォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記露光済み部分を有する前記フォトレジスト膜を形成する工程の後又は前記第二の耐食膜パターン形成工程の後のいずれか遅い方から前記電極膜形成工程の前までのいずれかの時に、前記露光済み部分を現像する工程と、
    を更に含むことを特徴とする圧電素子の製造方法。
  2. 前記レジストパターン形成工程の後から前記第一の基板エッチング工程の前までのいずれかの時に、前記露光済み部分を有する前記フォトレジスト膜を形成する
    請求項1記載の圧電素子の製造方法。
  3. 前記露光済み部分を有する前記フォトレジスト膜を形成する工程の後又は前記第二の耐食膜パターン形成工程の後のいずれか遅い方から前記第二の基板エッチング工程の前までのいずれかの時に、前記露光済み部分を現像する、
    請求項1又は2記載の圧電素子の製造方法。
  4. 前記第一の耐食膜パターン形成工程では、前記耐食膜をパターン化する際にポジ型のフォトレジストからなるフォトレジスト膜を使用し、
    前記レジストパターン形成工程では、前記第一の耐食膜パターン形成工程で使用した前記フォトレジスト膜をそのまま使用する、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の圧電素子の製造方法。
  5. 前記第一の基板エッチング工程では、前記基部の外形及び前記振動部の外形を最終的な寸法よりも大きく形成し、
    前記第二の基板エッチング工程では、前記振動部に前記溝部を形成すると同時に、前記基部の外形及び前記振動部の外形を最終的な寸法に形成する、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載の圧電素子の製造方法。
  6. 前記基板は水晶からなり、
    前記第一及び第二の基板エッチング工程ではウェットエッチングが用いられる、
    請求項1乃至5のいずれか一つに記載の圧電素子の製造方法。
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