JP6054081B2 - 導電性重合体組成物及びその製造方法、該導電性重合体組成物を含む塗料及び制電性被覆物 - Google Patents

導電性重合体組成物及びその製造方法、該導電性重合体組成物を含む塗料及び制電性被覆物 Download PDF

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Description

本発明は、一般に導電性重合体組成物に関するものであり、より特定的には、塗膜及び制電性被覆物として適用する場合、塗布基体との密着性にすぐれ、滑らかな膜質を形成し、膜のヒビ割れや光散乱などを起こさないように改良された導電性重合体組成物に関する。本発明は、またそのような導電性重合体組成物の製造方法に関する。
近年、樹脂に制電性を付与することが重要になってきており、これを達成するために、従来より、界面活性剤等の帯電防止剤を樹脂成形品の表面に塗布したり、帯電防止剤を樹脂中に練り込む方法が知られている。しかしながら、前者の方法では、長時間経過すると制電性が著しく低下するため、持続性を有する高制電性樹脂として、実用化には供し難い。一方、後者の方法では、帯電防止剤と樹脂との相溶性が悪く、帯電防止剤が成形品の表面から剥離したり、ブリ-ディングやブル-ミングして、制電効果が低下するという課題があった。
また、界面活性剤などの帯電防止剤は、湿度依存性があり、低湿度下では、制電効果が失活する、あるいは、樹脂を成形した後に、帯電防止効果が発現するまでに最低1〜3日掛かり、遅効性であるという課題があった。
また、カ-ボンブラックやカ-ボンファイバ-などを樹脂に練り込む方法が提案されている。この方法によると、帯電防止性にすぐれ、帯電防止性に持続性がある樹脂組成物が得られる。しかし、この方法では、透明な成形品が得られなかったり、成形品の色の選択が制限されるなどの課題があった。
本発明者らは、上記の課題を解決する方法として、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であるカチオンによって構成される金属塩類を溶解した溶液を、ポリアミド樹脂、ポリエ-テルエステルアミド樹脂、脂肪族ポリエステル、ポリ乳酸系樹脂、熱可塑性エラストマ-及びゴムに添加してなる制電性組成物を提案した(たとえば、特許文献1参照)。
また、ポリウレタンからなる塩改質静電気散逸型重合体(Salt-modified electrostatic dissipative polymers)の製造方法として、リチウムビス(フルオロアルキルスルホニル)イミドを補助溶剤(co-solvents)に溶解して添加する方法が提案されている(特許文献2参照)。
また、導電性重合体しては、ポリアニリン系、ポリピロール系やポリチオフェン系の導電性高分子がよく知られている。特に透明性がすぐれているのは、導電性ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)である。そして、すでにPEDOTコロイド水溶液として商品化されており(商品名パイロンP,バイエル社製)、導電性コーティング剤として電子部品分野などで広く用いられている。
また、3,4−エチレジオキシチオフェン(EDOT)をビス(パーフルオロアルカンスルホニル)イミド又はその塩を含有する溶液中で、電解重合させて電極基体表面上に多孔性材料を形成する方法も提案されている(特許文献3参照)。
また、EDOTをポリスチレンスルホン酸(PSS)の存在下、水性媒体中で過硫酸塩を用いて化学酸化重合を行い、PEDOT−PSSを製造する方法も提案されている(特許文献4参照)。
国際公開WO01/79354 A1公報(特許請求の範囲) 米国特許6、140、405号 (Claim 1、14及び15) 特開2006−351289号公報(請求項1、5) 特開平7−90060号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法において、制電性組成物に添加する金属塩類の種類によっては、制電性能が十分でない場合があった。また、過塩素酸等の金属塩類を用いると、この制電性組成物から成るフィルムやシ-トを用いて金属類を包装する場合、金属表面を腐食、発錆あるいは汚染するという課題があった。
また、特許文献2に記載の方法では、金属塩類を溶解するための補助溶剤(エチレンカ-ボネ-ト、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン、N-メチル-2-ピロリドン等)が制電性組成物の成形品の表面にブリ-ディングやブル-ミングし、製品を汚染する。また、成形品の表面を払拭することなどにより制電性が低下し、帯電防止性の耐久性が十分でない。特に、高温高湿度の雰囲気下では、ブリ-ディングやブル-ミングが促進されるため、制電性の低下が著しいという課題があった。
また、特許文献4の開示する上記PEDOT−PSSはすぐれた導電性を示すが、その製造条件の制約から、特性上、工業上の適用に際して次のような制約がある。すなわち、強酸性、塗布基材への密着性が不十分、耐湿性・耐光性が低い、汎用樹脂との相溶性が低いなどの制約である。特許文献3の開示する電解重合法も、製造条件の制約がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、塗膜及び制電性被覆物として適用する場合、塗布基体との密着性にすぐれ、滑らかな膜質を形成し、膜のヒビ割れや光散乱などを起こさない導電性重合体組成物を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、イオン伝導型の制電特性と電子伝導型の制電特性の両者を合わせ持つ導電性重合体組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、透明な膜を与える導電性重合体組成物を提供することにある。
この発明の他の目的は、そのような導電性重合体組成物の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、そのような導電性重合体組成物を用いた塗料及び制電性被覆物を提供することにある。
本発明の他の目的は、熱安定性にすぐれ、ブリ-ディング、ブル-ミング及び移行汚染が発生せず、湿度に依存せずに、即効性にすぐれ、物性の低下を招かず、かつ、すぐれた制電性が持続する導電性重合体組成物を提供することを目的とする。
本発明に係る導電性重合体組成物は、チオフェンの3位および/又は4位の水素原子をエーテル酸素で置換したチオフェン誘導体が複数個連結してなる電子伝導性重合体が、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する塩を溶解した、アクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基からなる群より選ばれた重合する官能基を有する化合物中に微液滴状になって散在あるいは溶込んでいる。
チオフェンの3位又は4位の水素原子をエーテル酸素で置換したチオフェン誘導体を、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸又はその塩を含有する媒体中で化学酸化重合させて得た電子伝導性重合体は、上記酸又はその塩を含有しない媒体中で化学酸化重合させたものより、伝導度が高くなることを見出し、本発明に到達した。
イオン伝導はバトンを手渡しするようにイオンが分子内及び分子間を移動するイメージであるのに対し、電子伝導はボールを筒中に転がすように電子が分子内及び分子間を移動するイメージである。後者の方が静電気の流れは速く、帯電防止剤としての効果も高い。本発明に係る導電性重合体組成物は、電子伝導の特性を持ちながら、イオン伝導の特性も合わせ持つので、帯電防止剤としての効果が高くなることが見出された。
上記チオフェン誘導体としては、3,4−エチレンジオキシチオフェンが好ましい。フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸又はその塩の存在下で化学酸化重合して得られたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)は、自由に動くことのできるキャリアを生じるため、有機物でありながら電子伝導型の導電性を有するようになる。このポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)は、塗布基体との密着性にすぐれ、低結晶であることから滑らかな膜質を形成し、膜のヒビ割れや光散乱などを起こさない、さらに透明性を有する被膜を与える。
上記フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸は、ビス(フルオロスルホニル)イミド、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド又はトリフルオロメタンスルホン酸を含み、上記フルオロ基及びスルホニル基を備える塩は、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド又はトリフルオロメタンスルホン酸リチウムを含む。
上記電子伝導性重合体の製造方法としては、チオフェンの3位又は4位の水素原子をエーテル酸素で置換したチオフェン誘導体を、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸又はその塩(第1の塩)を含有する媒体中で、化学酸化重合する方法が好ましい
3,4−エチレンジオキシチオフェンの酸化重合は、電極反応等によっても行うことができるが、工業的生産に適した方法として、化学酸化重合が選ばれた。化学酸化重合の触媒としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩が好ましく、その他、塩化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化第二銅などの金属塩、過酸化ナトリウム、過酸化バリウムなどの過酸化物、塩素酸塩、次亜塩素酸塩、ヨウ素酸塩、臭素酸塩などのハロゲン酸塩も用いることができる。
上記電子伝導性重合体は、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する第2の塩を溶解した重合性モノマー、オリゴマー又はプレポリマーとの相溶性にすぐれる。イオン伝導の特性と電子伝導の特性を合わせ持ち、帯電防止剤としての効果が高い上記電子伝導性重合体が、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する第2の塩を溶解した重合性モノマー、オリゴマー又はプレポリマーの中に分散されているので、高い制電効果を有する導電性重合体組成物となる。
本明細書で、「分散」とは、電子伝導性重合体が、組成物中に微液滴状になって散在あるいは溶込んでいる状態をいう。電子伝導性重合体は、単独又は揮発性溶剤(水を含む)に溶解させて分散される。
揮発性溶媒とは、常温で液体が気化する溶媒をいい、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、シクロヘキサノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類からなる群から選ばれた揮発性溶媒を挙げることができる。揮発性の溶媒を選ぶのは、当該組成物を被塗布物に塗布した後、乾燥しやすくするためである。揮発性を有するものなら、上記のものに限定されず、いずれも使用できる。
上記重合性モノマーとは、重合する官能基を有する化合物をいい、例えばアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基などを有する重合性モノマーが挙げられる。態様としては、モノマー、オリゴマー、あるいは活性エネルギー線硬化性官能基を分子内に3つ以上有するものが挙げられる。
重合性モノマーとしては、例えば、単官能性のもの:2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリカプロラクトン変性ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、イソボルニル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレンなど、二官能性のもの:ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレンなど、多官能性のもの:トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンの3モルプロピレンオキサイド付加物のトリ(メタ)アクリレート、トリメチルプロパンの6モルエチレンオキサイド付加物のトリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ジペンタンエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのカプロラクトン付加物のヘキサ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
さらに、活性化エネルギー線硬化性の(メタ)アクリレート系化合物として、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸5−ビニロキシペンチル、(メタ)アクリル酸6−ビニロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシメチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸p−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシ)エチル等を挙げることができる。
オリゴマーとは、有限個(一般的には10個から100個)のモノマーが結合した比較的分子量が低い重合体を指す。オリゴマーに対してポリマーは非常に多数(数100個以上)のモノマーが結合した状態のことをいう。オリゴマーとしては、例えば、不飽和ポリエステル、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、アクリル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。この中でも、ポリエチレングリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレートは好ましく用いられる。その中でもオキシエチレン単位を少なくとも6個有するポリエチレングリコールのモノ又はジ(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
プレポリマー (prepolymer) は、モノマーの重合または縮合反応を適当な所で止めた中間生成物である。ポリマーとなる前段階にあり、硬化剤などを使用することにより容易に重合や架橋反応を起こす事ができる。ウレタン樹脂系プレポリマー、シリコン樹脂系プレポリマーを含む。3つ以上の官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ジイソシアネート:ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートなどと、水酸基含有(メタ)アクリレート:2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの単官能のもの、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートなどの3官能以上のものとを反応してなるものなどが挙げられる。
上記フルオロ基及びスルホニル基を備える酸は、ビス(フルオロスルホニル)イミド、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド又はトリフルオロメタンスルホン酸が好ましい。上記フルオロ基及びスルホニル基を備える塩は、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド((FSONLi)、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((CFSONLi)又はトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(CFSOLi)が好ましい。
対になる陽イオンは、リチウム以外にも、アルカリ金属、2A族元素、遷移金属及び両性金属からなる群の陽イオンからも好ましく選ばれる。
上記電子伝導性重合体を、上記第2の塩を溶解した上記重合性モノマー、オリゴマー又はプレポリマー100質量部に対して、0.005〜50.0質量部含むのが好ましい。
上記電子伝導性重合体を分散させる前の、上記重合性モノマー、オリゴマー又はプレポリマー中において、上記フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオン有する第2の塩は、上記重合性モノマー、オリゴマー、プレポリマー、樹脂、エラストマー又は粘着性樹脂を含む組成物100質量部に対して、0.01質量部以上30質量部以下含まれる。この組成物はイオン伝導性組成物である。
上記電子伝導性重合体は、イオン液体に溶解させて、上記重合性モノマー、オリゴマー又はプレポリマーの中に分散させるのが好ましい。イオン液体を、上記電子伝導性重合体を溶解させる媒体として用いることができる。イオン液体とは、液体で存在する塩(えん)をいうが、基本的には、陽イオンの種類で、ピリジン系、脂環肪族アミン系、脂肪族アミン系の3つに大別される。分散性の良好なイオン液体としては、ビス(トリフルオロメタンスルホニルイミド)メチルトリブチルアンモニウム塩((CFSO-・N+(CH)(C)(第3の塩)を挙げることができる。
本発明の導電性重合体組成物には、さらに酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、難燃助剤、着色剤、顔料、抗菌・抗カビ剤、耐光剤、可塑剤、粘着付与剤、分散剤、消泡剤、硬化触媒、硬化剤、レベリング剤、撥水剤、カップリング剤、フィラ−、加硫剤、キレート剤、加硫促進剤などの公知の添加剤を必要に応じて添加することができる。
本発明の導電性重合体組成物を用いて、フィルム、塗料等を得ることができる。また、本発明の制電性組成物を成形表面で硬化させて、制電性の被覆物とすることもできる。本発明の組成物は、膜、塗料あるいは被覆物として使用する場合に特に有効に作用する。
硬化のための、(メタ)アクリロイル基、アルケニル基の重合は、加熱、紫外線、可視光、電子線などのエネルギーによってなされるが、適宜、公知の重合開始剤を使用してもよい。
チオフェンの3位又は4位の水素原子をエーテル酸素で置換したチオフェン誘導体が複数個連結してなる電子伝導性重合体は、は、塗膜及び制電性被覆物として適用する場合、塗布基体との密着性にすぐれ、低結晶性であることから滑らかな膜質を形成し、膜のヒビ割れや光散乱などを起こさない、かつ静電気の流れが速いので、帯電防止剤としての効果が高く、電子デバイス用途に有用に適用することができる。そして、この電子伝導性重合体を、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する塩を溶解したアクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基からなる群より選ばれた重合する官能基を有する化合物中に分散させることによって、制電性の高い導電性重合体組成物が得られた。
塗布基体との密着性にすぐれ、滑らかな膜質を形成し、膜のヒビ割れや光散乱などを起こさない導電性重合体組成物を得るという目的を、チオフェンの3位および/又は4位の水素原子をエーテル酸素で置換したチオフェン誘導体が複数個連結してなる電子伝導性重合体を、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する塩を溶解した、アクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基からなる群より選ばれた重合する官能基を有する化合物中に微液滴状になって散在あるいは溶込ませることによって実現した。
電子伝導性重合体は、下記化1に示す反応によって得られる。式(A)は、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸又はその塩を含有する媒体中で、3,4−エチレンジオキシチオフェンを化学酸化重合して得られた電子伝導性重合体の化学構造式を示す。式(B)は、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸又はその塩を含有しない媒体中で、3,4−エチレンジオキシチオフェン(EDOT)を化学酸化重合して得られた電子伝導性重合体の化学構造式を示す。
式(A)に示す、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸又はその塩を含有する媒体中で3,4−エチレンジオキシチオフェンを化学酸化重合させたものは、式(B)で示すものより、伝導度が高くなることを見出した。
伝導度が高まる理由について考察すると、式(A)に示すように、超強酸のアニオンであり高い求核性を有する陰イオン((CFSON-)は、酸化状態で生成するポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)と強く相関し、カチオンラジカル性を帯びさせ、安定化する。一方、陽イオンであるLiイオンは、エーテル酸素とイオウ原子に取り囲まれ、キレートを形成し安定化する。式(A)のような高分子鎖の電荷を帯びた単位(ポーラロン(ラジカルカチオン)あるいはバイポーラロン(ジカチオン))の中を電子が移動することによって導電性が発現すると推定される。また、式(A)において、EDOTが6個以上連結される場合に、高い伝導度を示すことが判っている。この状態で、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((CFSONLi)は、PEDOT中に分散している。
そして、この電子伝導性重合体に外部より電場が印加されると、硬化膜中において、Liイオン種は、相応する極(膜表面)に向って、エーテル酸素原子及びイオウ原子の分子運動を利用して移動(イオン輸送)し、イオン伝導型の制電特性を発現する。すなわち、バトンを手渡しするようにLiイオンが分子内及び分子間を移動するイメージである。他方、カチオンラジカル性を帯びた電子伝導性重合体が電子伝導型の制電特性を発現する。すなわち、ボールを筒中に転がすようにラジカル(電子)が分子内及び分子間を移動するイメージである。
このようにして得られた電子伝導性重合体は、イオン伝導型の制電特性と電子伝導型の制電特性の両者を合わせ持ち、これらの相乗効果により、制電性の大きい電子伝導性重合体となる。この電子伝導性重合体は、透明性が高いという特徴も有する。なお、「イオン伝導型」、「電子伝導型」の概念については、小長谷重次、科学と工業、75(10)、p.483〜493(2001)に詳述されている。
の電子伝導性重合体を、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する第2の塩を溶解した、重合性モノマー、オリゴマー又はプレポリマーの中に分散させることにより、制電剤のブリーディング、ブルーミング及び移行汚染が生じない導電性重合体組成物を与える。
以下、本発明の実施例を説明する。なお、文中、指数表示する場合があり、たとえば「1.6E+04」と表示すると、1.6×10を意味するものとする。
(電子伝導性重合体の合成)
水50mlに、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((CFSONH)14.0質量部、過硫酸ナトリウム4.8質量部を溶解し、常温で攪拌しながら、3,4−エチレンジオキシチオフェン2mlを徐々に滴下(滴下時間、1時間)し、滴下終了後、さらに24時間反応させた。得られた反応液をアンモニア水(25%)でpH7.5とした後、メタノールで再沈殿し、濾過、乾燥を行い、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)からなる電子伝導性重合体(A)を得た。
(導電性重合体組成物の調整)
次いで、メチルメタクリレート単量体100質量部に、イオン伝導性単量体組成物(ポリエチレングリコールジメタクリレートにリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを50質量部%溶解してなる組成物(サンコノール(登録商標)A600−50R,三光化学工業(社)製、オキシエチレン単位14))5質量部と、光開始剤Luna100(日本シィベルヘグナー製)5質量部とを配合したイオン伝導性単量体体組成物100質量部に対して、上記電子伝導性重合体(A)1.5質量部を添加し、2時間攪拌して、液状導電性重合体組成物を得た。この液状導電性重合体組成物を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ60μm)上に、バーコータを用いて、乾燥時の塗膜の厚さが6μmになるように塗布し、乾燥後、水銀ランプを用いて、紫外線(積算300mJ/cm、15秒)を照射した。得られた塗膜の表面抵抗率は、1.6E+04Ω/sqであった。なお、上記電子伝導性重合体(A)を含まないイオン伝導性単量体組成物を単独に塗布し、紫外線硬化した塗膜の表面抵抗率は、1.0E+09Ω/sqであった。
なお、上記電子伝導性重合体(A)は、それ単独で、塗布基体との密着性にすぐれ、低結晶性であることから滑らかな膜質を形成し、膜のヒビ割れや光散乱などを起こさない、透明なフィルムを与えた。
実施例1において、水50mlに、ビス(フルオロスルホニル)イミド9.0質量部を溶解した以外は、実施例1と同様な操作を行い、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)からなる電子伝導性重合体(B)を得た。次いで、ビス(トリフルオロメタンスルホニルイミド)メチルトリブチルアンモニウム塩に、この電子伝導性重合体(B)5.0質量部を添加して、50℃、2時間攪拌後、コロイド状液体の電子伝導性重合体を得た。この電子伝導性重合体に、エポキシアクリレート5質量部、トリメチロールプロパントリアクリレート25質量部、ネオペンチルグリコールジアクリレート20質量部、ポリエチレングリコールジアクリレート(オキシエチレン単位9)45質量部を混合し、得られた混合物に、イオン伝導性単量体組成物(ペンタエリスリトールトリアクリレートにリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを20質量部%溶解してなる組成物(サンコノール(登録商標)PETA−20R,三光化学工業(社)製)5質量部を添加し、さらに、2―メチル−2−ヒドロキシプロピルフェノン4質量部を添加したものを、ディスク基板上にスピンナによって塗布した。次いで、紫外線硬化させて、導電性重合体組成物からなる樹脂被覆体を得た。この樹脂被覆体に、印加電圧8kVとして、帯電減衰を測定した。帯電圧100V以下で、半減期は、0.3秒以下であった。なお、上記電子伝導性重合体(B)を含まないイオン伝導性単量体組成物を塗布した樹脂被覆体に対して、印加電圧8kVとして、帯電減衰を測定した。帯電圧400Vで、半減期は、3秒以下であった。
水100mlに、トリフルオロスルホン酸7.50質量部、過硫酸アンモニウム6.5質量部を溶解し、常温で攪拌しながら、3,4−エチレンジオキシチオフェン2mlを滴下した(滴下時間、1.5時間)。滴下終了後、さらに24時間反応させた。得られた反応液をアンモニア水(25%)でpH7.0とした後、メタノールで再沈殿、濾過した。濾過物を水100mlに再分散させ、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)からなる電子伝導性重合体(C)を得た。次いで、メチルメタクリレート単量体100質量部に、イオン伝導性単量体組成物(ポリエチレングリコールジアクリレートにリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを50質量部%溶解した組成物(サンコノール(登録商標)A400−50R,三光化学工業(社)製、オキシエチレン単位9))5質量部と、光開始剤Luna100(日本シィベルヘグナー製)5質量部とを添加したイオン伝導性単量体体組成物100質量部に対して、上記電子伝導性重合体(C)1.5質量部を添加し、2時間攪拌して、液状導電性重合体組成物を得た。この液状導電性重合体組成物を、ポリカーボネート(PC)フィルム(厚さ60μm)上に、バーコータを用いて、乾燥時の塗膜の厚さが3μmになるように塗布し、乾燥後、水銀ランプを用いて、紫外線を照射した(積算300mJ/cm、15秒)を照射した。得られた塗膜の表面抵抗率は、1.0E+05Ω/sqであった。なお、上記電子伝導性重合体(C)を含まないイオン伝導性単量体組成物を単独に塗布し、紫外線硬化した塗膜の表面抵抗率は、1.0E+11Ω/sqであった。
実施例1において、水50mlに、上記3,4−エチレンジオキシチオフェンの替わりに3−(2−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−4−メチルチオフェン、上記ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドの替わりにリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド14.4質量部を溶解した以外は、実施例1と同様な操作を行い、ポリ(3−(2−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−4−メチルチオフェン)からなる電子伝導性重合体(D)を得た。次いで、実施例1と同様な方法で、上記電子伝導性重合体(D)2.0質量部を含有する重合体組成物を調整して、PETフィルム上に塗布して、紫外線照射後、導電性重合体組成物からなる塗膜被覆フィルムを得た。この塗膜被覆フィルムの表面抵抗率は、1.0E+04Ω/sqであった。
なお、上記実施例では、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3−(2−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−4−メチルチオフェン)を例示したが、この発明はこれらに限られるものでない。例えば特開平2005−154481号公報に開示されている、下記一般式に示す、エーテル結合を含むチオフェン誘導体を、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する酸又はその塩を含有する媒体中で、過硫酸塩を用いて化学酸化重合して得た電子伝導性重合体も好ましく使用できる。Liイオンはエーテル酸素に配位して安定化する。化2において、Rがメチル基、Rがブチル基の場合、この化合物は、3−(2−(2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−4−メチルチオフェンと読むが、これに限られるものでなく、式中、Rは水素、アルキル基又はエーテル酸素を表し,Rはアルキル基を表し、あるいはRとRがつながってリングを形成していてもよい。エーテル酸素の数も、例示される4個の場合に限られない。
また、本発明において用いられるフルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する塩としては、上述したもの以外にも、たとえば、LiN(CSO、LiN(CSO)(CFSO)、LiN(C17SO)(CFSO)、LiN(CFCHOSO、LiN(CFCFCHOSO)2、LiN(HCFCFCHOSO、LiN((CFCHOSO、トリス(フルオロアルキルスルホニル)メチドリチウム Li(CFSO)Cなども使用できる。
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る電子伝導性重合体は、塗膜及び制電性被覆物として適用する場合、塗布基体との密着性にすぐれ、低結晶性であることから滑らかな膜質を形成し、膜のヒビ割れや光散乱などを起こさない。この電子伝導性重合体は、帯電防止および導電性コーティング、コンデンサ、タッチスクリーン、有機LED、透明導電性インクジェット印刷用インク、フィルムへの塗布・印刷などによる半導体包装材料や液晶保護フィルム向け、タッチパネル、有機EL.有機TFT,有機半導体、色素増感太陽電池、導電性ポリマー電極、固体電解コンデンサー、導電性有機薄膜、電子デバイス用途など広範囲に使用できる。

Claims (8)

  1. チオフェンの3位および/又は4位の水素原子をエーテル酸素で置換したチオフェン誘導体が複数個連結してなる電子伝導性重合体が、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する塩を溶解した、アクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基からなる群より選ばれた重合する官能基を有する化合物中に微液滴状になって散在あるいは溶込んでいる、導電性重合体組成物。
  2. 前記チオフェン誘導体は、3,4−エチレンジオキシチオフェンを含む、請求項1に記載の導電性重合体組成物。
  3. 記フルオロ基及びスルホニル基を備える塩は、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド又はトリフルオロメタンスルホン酸リチウムを含む請求項1又は2に記載の導電性重合体組成物。
  4. 前記フルオロ基およびスルホニル基を備える陰イオンを有する塩を溶解した前記重合する官能基を有する化合物100質量部に対して、前記電子伝導性重合体を0.005〜50.0質量部含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の導電性重合体組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性重合体組成物を含む塗料。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性重合体組成物を含む制電性被覆物。
  7. チオフェンの3位および/又は4位の水素原子をエーテル酸素で置換したチオフェン誘導体が複数個連結してなる電子伝導性重合体を準備する第1工程と、
    アクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基からなる群より選ばれた重合する官能基を有する化合物中に、フルオロ基及びスルホニル基を備える陰イオンを有する塩を溶解した溶液を準備する第2工程と、
    前記第1工程で準備した電子伝導性重合体を、前記第2工程で準備した前記溶液中に添加し攪拌する第3工程と、を備えた、導電性重合体組成物の製造方法。
  8. 前記アクリロイル基、メタクリロイル基及びビニル基からなる群より選ばれた重合する官能基を有する前記化合物は、ポリエチレングリコールジアクリレート又はポリエチレングリコールジメタクリレートを含む請求項1に記載の導電性重合体組成物。
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