JP6053638B2 - 表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents

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本発明は、表示装置の表示領域内に地図上の領域を表示させる表示制御装置、及び、表示制御方法に関するものである。
ナビゲーション装置などにおいてユーザによって地点が指定されると、指定された地点(以下「指定地点」と記す)周辺の地図が表示装置に表示される。このときに表示される地図の縮尺としては、一般的に、上記指定が行われるまで表示されていた地図に使用されていた縮尺、または、ユーザによって別途指定された縮尺が使用される。
ところが、指定地点が、ユーザに馴染みのない地点であり、かつ、表示される地図の縮尺が大きい(表示される地図上の領域が狭い)場合には、ユーザに馴染みのない施設及び地域などしか表示されず、指定地点がどの辺りに位置するかをすぐに把握することができないという問題があった。また、指定地点の位置を把握するためには、ユーザが、わざわざ縮尺を小さくする操作などを行わなければならず、手間がかかるという問題があった。特に、携帯電話や車両のインストルメントパネルなどの表示装置においては、表示画面が比較的狭いことから、この問題が顕在化していた。
一方、特許文献1に記載の技術では、現在位置及び予め定められたランドマークの両方を、現在の地図の縮尺で表示できない場合には、ランドマークを表示しないで、現在位置とランドマークの方向を示す矢印とを表示する。そして、当該矢印を選択する操作が行われた場合に、表示している地図の縮尺を小さくして(表示される地図上の領域を広げて)、現在位置と選択された矢印が示すランドマークとの両方を表示する。
特開2005−301196号公報
ユーザが指定地点の位置を把握できるようにするためには、特許文献1の技術において現在位置を、指定地点に置き換えればよいとも考えられる。しかしながら、指定地点とともに表示装置に表示されるランドマークが、そもそもユーザに認知されていない可能性が高いという問題があった。また、地図上の指定地点及びランドマークの両方を表示装置に表示するためには、ランドマークの方向を示す矢印を選択する操作を行わなければならず、手間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、ユーザが特別な操作を行わなくても、指定地点などの表示対象の位置を把握可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る表示制御装置は、表示装置の表示領域内に地図上の領域を表示させる表示制御装置であって、地図を示す地図データを取得する地図データ取得部と、地図上の予め定められた地点または範囲における、予め定められた動作に関する履歴データを取得する履歴データ取得部と、履歴データに基づいて、ユーザに認知されていると推定される地点または範囲を、認知対象として抽出する認知対象抽出部とを備える。そして、表示制御装置は、表示領域内に表示される地図上の領域に、ユーザによって指定された地図上の表示対象と認知対象とを含めることができない場合に、表示領域内に表示される地図上の領域を広げる表示制御部を備える。
本発明によれば、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と認知対象とを含めることができない場合に、表示領域内に表示される地図領域を広げる。このような構成によれば、ユーザが特別な操作を行わなくても、表示対象及び認知対象の両方が表示領域内に表示されるので、表示対象の位置を把握できる可能性を高めることができる。
実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 移動地点履歴データの一例を示す図である。 実施の形態1に係る認知対象抽出部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る表示制御部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。 実施の形態1の変形例2に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。 実施の形態1の変形例3に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 移動範囲履歴データの一例を示す図である。 ランドマークデータの一例を示す図である。 特徴地物データの一例を示す図である。 実施の形態2に係る認知対象抽出部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る表示制御部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。 実施の形態3に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。 実施の形態3に係るナビゲーション装置の動作を示す図である。 実施の形態4に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 地点履歴データの一例を示す図である。 範囲履歴データの一例を示す図である。 実施の形態5に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 地点履歴データの一例を示す図である。 範囲履歴データの一例を示す図である。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1として、本発明に係る表示制御装置を、車載のナビゲーション装置(車両とともに移動するナビゲーション装置)に適用した場合を例にして説明する。図1は、当該ナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。以下、図1に示されるナビゲーション装置1が搭載された車両を「自車」と記載し、地図上の領域を「地図領域」と記載して説明する。
ナビゲーション装置1は、地図データ記憶部11と、地点履歴データ記憶部12と、表示装置13と、入力装置14と、表示対象取得部15と、認知対象抽出部16と、表示制御部17とを備えて構成されている。
なお、図示しないが、ナビゲーション装置1は、地図データ記憶部11、地点履歴データ記憶部12、表示装置13及び入力装置14を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)を備えており、このCPUがプログラムを実行することによって、表示対象取得部15、認知対象抽出部16及び表示制御部17の機能が実現されている。ただし、これらの複数の機能は、一のCPUによって実現されなくてもよく、例えば、一の機能が一のCPUによって実現されてもよい。
地図データ記憶部11は、例えばハードディスクドライブ(HDD)、DVD(Digital Versatile Disc)及びそのドライブ装置、ブルーレイディスク及びそのドライブ装置、または、半導体メモリなどの記憶装置から構成される。この地図データ記憶部11(地図データ取得部)は、ナビゲーション装置1の外部から、地図を示す地図データを取得し、当該地図データを記憶している。なお、地図データには、交差点等のノードと、ノード間を接続する道路等のリンクとに関する情報が含まれてもよいし、河川形状などの地理データが含まれてもよい。以下の説明において、地図は、地図データが示す地図、または、地図データが示す地図と対応関係を有する地図であるとする。
地点履歴データ記憶部12(履歴データ取得部)は、地図データ記憶部11と同様の記憶装置から構成されており、地点履歴データを記憶(取得)している。ここで、地点履歴データとは、地図上の予め定められた地点における、予め定められた動作に関する履歴データである。
図2には、地点履歴データの一例として、地図上の予め定められた地点における、自車(予め定められた移動体)の移動に関する履歴データが示されている。つまり、図2には、上述の予め定められた動作に、自車の移動が適用された地点履歴データ(以下「移動地点履歴データ」と記す)が示されている。
図2に示される移動地点履歴データは、地図上の予め定められた地点(緯度及び経度)と、自車が当該地点を通過した回数(通過回数)とを含んでいる。ここでの予め定められた地点には、例えば、地図上の交差点、建造物、サービスエリア及びインターチェンジ等の地点が適用される。また、図2に示される例では、移動地点履歴データは通過回数を含んでいるが、これに限ったものではない。例えば、移動地点履歴データは、自車が上記地点に到着した到着回数(訪問回数)、及び、自車が高速道路を利用した利用回数などを含んでいてもよい。
なお、実施の形態1では説明を簡単にするため、通過回数などをカウントする構成要素の図示及び説明は省略している。また、地点履歴データは、移動地点履歴データに限ったものではなく、これ以外の地点履歴データについては後述する。
図1に戻って、表示装置13は、例えば液晶ディスプレイ及びリアプロジェクションディスプレイなどから構成され、運転者などのユーザに各種情報を表示する。ここでは、ナビゲーション装置1は、表示装置13の表示領域内に地図領域を表示させる。なお、表示領域には、例えば、表示装置13の表示画面の全体、または、表示画面の予め定められた一部が適用される。
入力装置14は、例えばマウス、タッチパッド、ジョイスティック、十字キー(押しボタン)、ダイヤル、及び、表示装置13と一体化されたタッチパネルなどから構成され、ユーザから様々な操作を受け付ける。ここでは、ユーザは、表示装置13の表示領域内に表示させたい地点または範囲などの対象(以下「表示対象」と記す)を指定する操作を、入力装置14に対して行い、入力装置14は、当該操作を受け付ける。
表示対象取得部15は、現在位置取得部15aと、検索地点取得部15bとを備えて構成されている。現在位置取得部15aは、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信するGPS受信機から構成され、GPS信号などに基づいて、地図上における自車の現在位置(例えば緯度及び経度の座標)を定期的に取得(検出)する。検索地点取得部15bは、入力装置14で受け付けた操作に基づいて地図データを検索することによって、自車が到達しようとする目的地などを検索地点として取得する。
入力装置14が、表示対象として現在位置を指定する操作を受け付けた場合には、表示対象取得部15(現在位置取得部15a)は、表示対象(現在位置)を取得する。同様に、入力装置14が、表示対象として検索地点を指定する操作を受け付けた場合には、表示対象取得部15(検索地点取得部15b)は、表示対象(検索地点)を取得する。そして、表示対象取得部15は、取得した表示対象を表示制御部17に出力する。
認知対象抽出部16は、地点履歴データ(ここでは図2に示した移動地点履歴データ)に基づいて、ユーザに認知されていると推定される地点を認知対象として抽出する。なお、認知対象抽出部16の詳細については、後でフローチャートを用いて説明する。認知対象抽出部16は、抽出した認知対象を表示制御部17に出力する。
表示制御部17は、地図データ記憶部11に記憶されている地図データと、表示対象取得部15で取得された表示対象と、認知対象抽出部16で抽出された認知対象とに基づいて、表示装置13の表示を制御する。ここでは、表示制御部17は、縮尺算出部17aと、表示情報生成部17bとを備えて構成されている。
縮尺算出部17aは、表示装置13の表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と認知対象とを含めることができない場合に、当該地図領域の縮尺よりも小さい縮尺を算出する。表示情報生成部17bは、地図データ記憶部11に記憶されている地図データと、縮尺算出部17aで算出された縮尺とに基づいて、表示領域内に表示される地図領域を生成する。なお、表示制御部17(縮尺算出部17a及び表示情報生成部17b)の詳細については、後でフローチャートを用いて説明する。
<認知対象抽出部16の動作>
図3は、本実施の形態1に係る認知対象抽出部16の動作を示すフローチャートである。以下、図3を用いて、この動作について説明する。なお、図3に示す動作は、定期的に行われてもよいし、表示対象取得部15が表示対象を取得した場合に行われてもよい。
まず、ステップS1にて、認知対象抽出部16は、移動地点履歴データを地点履歴データ記憶部12から取得する。
ステップS2にて、認知対象抽出部16は、取得した移動地点履歴データに含まれる通過回数(予め定められた動作が行われた回数)に基づいて、移動地点履歴データの地点のそれぞれに対するユーザの認知度を算出する。
ここで、地点に対するユーザの認知度とは、ユーザが地点を認知している可能性を示す度合である。ここでは、認知度が高い地点ほど、ユーザが当該地点を認知している可能性が高いものとし、認知対象抽出部16は、通過回数が大きい地点には高い認知度を算出するものとする。なお、認知度の算出には、通過回数と認知度とが対応付けられたテーブルが用いられてもよいし、通過回数を変数とする認知度の関数が用いられてもよい。
ステップS3にて、認知対象抽出部16は、移動地点履歴データに含まれる複数の地点のうち、認知度が予め定められた閾値以上である地点を、認知対象とすべき地点して抽出する。本実施の形態1では、認知対象抽出部16は、認知対象とすべき地点をそのまま認知対象として抽出する。なお、上述の閾値は、ユーザによって適宜変更できるものであってもよいし、認知度の統計値(例えば移動地点履歴データの全地点についての認知度の平均値など)を適用することによって適宜変更できるものであってもよい。
ステップS4にて、認知対象抽出部16は、抽出した認知対象を表示制御部17にて適宜使用できるように、当該認知対象を示すリストを作成する。その後、図3に示される動作が終了する。
<表示制御部17の動作>
図4は、本実施の形態1に係る表示制御部17(縮尺算出部17a及び表示情報生成部17b)の動作を示すフローチャートである。以下、図4を用いて、この動作について説明する。
まず、ステップS11にて、表示制御部17は、表示対象取得部15が表示対象を取得したか否かを判断する。表示対象を取得したと判断した場合にはステップS12に進み、取得していないと判断した場合にはステップS11に戻る。
ステップS12にて、縮尺算出部17aは、表示領域内の地図領域に使用されている縮尺(または直近に使用されていた縮尺)を、一時的に格納する。
ステップS13にて、縮尺算出部17aは、一時的に格納されている縮尺を使用して表示領域内に地図領域を仮に表示した場合に、当該地図領域に表示対象と認知対象とを含めることができるか否かを判断する。なお、ここでは、認知対象抽出部16が作成したリストの認知対象のうち、表示対象に最も近い認知対象を、ステップS13の判断に用いるものとするが、これに限ったものではない。また、以下、ステップS13の判断の一例について説明するが、ステップS13の判断は以下の判断に限ったものではない。
まず、縮尺算出部17aは、一時的に格納されている縮尺下における、表示対象及び認知対象の間の地図上の距離を算出する。そして、縮尺算出部17aは、算出した距離が、表示領域に関する予め定められた長さ(例えば表示領域の対角線の長さ)よりも短いか否かを判断する。縮尺算出部17aは、算出した距離の方が短いと判断した場合には、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象及び認知対象の両方を含めることができると判断して、ステップS15に進む。そうでない場合には、縮尺算出部17aは、表示対象及び認知対象の両方を含めることができないと判断して、ステップS14に進む。
ステップS14にて、縮尺算出部17aは、使用可能に予め定められた複数の縮尺(例えば1/25、1/100、1/200、1/500の縮尺など)のうち、一時的に格納されている縮尺の次に小さい縮尺を一時的に格納する。すなわち、ステップS14にて、縮尺算出部17aは、一時的に格納されている縮尺を小さくする。その後、ステップS13に戻る。
ステップS13からステップS15に進んだ場合には、表示情報生成部17bは、地図データ記憶部11に記憶されている地図データと、一時的に格納されている縮尺とに基づいて、表示領域内に表示される地図領域を生成する。
ステップS16にて、表示制御部17は、表示情報生成部17bで生成された地図領域を、表示装置13の表示領域内に表示する。ステップS16が終了すると、図4に示される動作が終了する。
ここで、図4に示した動作について総括する。
ステップS13を行う際に、一時的に格納されている縮尺は、表示領域内に表示しようとする地図領域の縮尺に相当している。したがって、ステップS12の直後にステップS13を行う場合には、縮尺算出部17aは、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と認知対象とを含めることができるか否かを判断することになる。
また、縮尺算出部17aは、ステップS13及びステップS14を行うように構成されているので、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と認知対象とを含めることができない場合に、当該地図領域の縮尺よりも小さい縮尺を算出することになる。また、縮尺算出部17aは、ステップS13の条件を満たすまでステップS14を繰り返すように構成されているので、表示対象と認知対象との両方を地図領域に含めることが可能な縮尺のうち、表示領域内の地図領域に使用されている縮尺(または直近に使用されていた縮尺)と同一またはそれになるべく近い縮尺を算出することになる。ただし、縮尺の算出は上記の方法に限ったものではなく、例えば、縮尺算出部17aは、表示対象と認知対象との間の直線距離に基づいて縮尺を算出するように構成されてもよい。
そして、表示制御部17は、以上のような縮尺算出部17a及び表示情報生成部17bを備えて構成されているので、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と認知対象とを含めることができない場合に、地図領域の縮尺を小さくすることによって、表示装置13の表示領域内に表示される地図領域を広げることになる。この結果、表示領域内に実際に表示される地図領域には、表示対象と認知対象とを含めることが可能となる。
図5及び図6は、本実施の形態1に係る表示領域52の、ステップS16における表示例を示す図である。
図5に示される表示領域52は、表示装置13の表示画面の、地図領域の詳細を示す領域52aと、地図領域の概略を示す領域52bとのそれぞれに対応している。図5では、自車の現在位置51a(自車の前進方向に頂角が向けられた二等辺三角形のマーク)が、表示対象51として各表示領域52内の地図領域に含まれるだけでなく、認知対象53も各表示領域52内の地図領域に含まれている。
図6に示される表示領域52は、表示装置13の表示画面のうち、認知対象53(A3ホテル)から表示対象51(A5施設)までの距離を表示する領域54を除き、自車を検索地点51bまで案内する情報を示す領域52cに対応している。図6では、目的地などの検索地点51bが、表示対象51として表示領域52内の地図領域に含まれるだけでなく、認知対象53も表示領域52内の地図領域に含まれている。
なお、図5及び図6に示されるように、表示制御部17は、表示領域52内に表示対象51と認知対象53とを含む地図領域を表示させる場合に、例えば、認知対象53に他と異なる色及び模様などを付すことによって、認知対象53を識別可能に表示装置13に表示させる。これにより、ユーザは認知対象53を容易に視認することができる。ただし、認知対象53を識別可能に表示させる表示態様は、上記に限ったものではなく、例えば、認知対象53を拡大したり、枠で囲ったりするなどの表示態様であってもよい。
<効果>
以上のように、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1は、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と認知対象とを含めることができない場合に、表示領域内に表示される地図領域を広げる。このような構成によれば、ユーザが特別な操作を行わなくても、表示対象及び認知対象の両方を表示領域内に表示することができる。また、表示対象とともに表示される認知対象は、移動地点履歴データに基づいて抽出された、ユーザによって認知されている可能性が高い地点であることから、当該認知対象とともに表示対象を表示することによってユーザが表示対象の位置を把握できる可能性を高めることができる。
また、本実施の形態1では、移動地点履歴データの通過回数(履歴データに含まれる自車が移動した回数)に基づいて認知度を算出し、認知度が予め定められた閾値以上である地点を、認知対象とすべき地点として抽出する。これにより、適切な地点を認知対象として抽出することができる。
<実施の形態1の変形例1>
以上では、地点履歴データ(地図上の予め定められた地点における、予め定められた動作に関する履歴データ)の一例として、移動地点履歴データ(予め定められた動作に、自車の移動が適用された地点履歴データ)を説明した。
しかし、地点履歴データは、移動地点履歴データに限ったものではなく、検索地点履歴データ(予め定められた動作に、ユーザによる検索が適用された地点履歴データ)、及び、登録地点履歴データ(予め定められた動作に、ユーザによる登録が適用された地点履歴データ)などであってもよい。
そして、認知対象抽出部16は、移動地点履歴データと同様に、検索地点履歴データに基づいて認知度を算出してもよいし、登録地点履歴データに基づいて認知度を算出してもよい。例えば、検索地点履歴データが、地図上の予め定められた地点と、ユーザが当該地点を検索した回数(検索回数)とを含む場合には、認知対象抽出部16は、検索地点履歴データに含まれる検索回数(予め定められた動作が行われた回数)に基づいて、検索地点履歴データの地点のそれぞれに対する認知度を算出してもよい。また、例えば、登録地点履歴データが、ユーザによって登録された予め定められた地点(登録地点)を含む場合には、認知対象抽出部16は、登録地点を認知対象として抽出してもよい。以上のように、移動地点履歴データ、検索地点履歴データ及び登録地点履歴データの少なくともいずれか1つに基づいて認知対象を抽出することにより、適切な地点を認知対象として抽出することができる。
また、以上の説明では、認知対象抽出部16は、移動地点履歴データに含まれる通過回数に基づいて認知度を算出した。しかしこれに限ったものではなく、例えば、移動地点履歴データが、自車が地点に到着した到着回数(訪問回数)、及び、自車が高速道路を利用した利用回数などを含む場合には、認知対象抽出部16は、通過回数と同様に、到着回数や高速道路の利用回数に基づいて認知度を算出してもよい。
また、認知対象抽出部16は、到着地点及び通過地点などの種類(自車が移動した地点の種類)に基づいて認知度を算出してもよい。例えば、認知対象抽出部16は、到着地点に対しては高い認知度を算出し、通過地点に対しては低い認知度を算出するものであってもよい。これにより、適切な地点を認知対象として抽出することができる。
また、以上の説明では、移動地点履歴データは、地点と通過回数とを含むとしたが、地点と通過回数との関係が抽出できるものであればこれに限ったものではない。例えば、移動地点履歴データは、通過回数を含む代わりに、現時点から一定期間(例えば1〜5年)だけ過去に遡った時点までの、自車の通過ごとの通過時刻(通過日時)の履歴を含んでもよい。このように構成した場合には、認知度を算出する際に、移動地点履歴データに含まれる通過時刻(通過日時)の個数をカウントすることにより、上記一定期間に自車が通過(移動)した回数を取得することができる。
<実施の形態1の変形例2>
図7は、実施の形態1の変形例2に係る表示領域52の、ステップS16における表示例を示す図である。
図7に示されるように、ステップS16にて、表示制御部17は、表示領域52内に現在表示されている地図領域の縮尺を示す図形57を、表示装置13の表示領域52に表示させるように構成されてもよい。なお、図形57は、縮尺の目盛りを示すバー57aと、当該バー57aの目盛りの1つに付されることによって、表示領域52内に現在表示されている地図領域の縮尺を示す三角形57bとを含んでいる。このような構成によれば、ユーザは、現在の縮尺の程度を直観的に知ることができる。
また、縮尺算出部17aは、表示対象51と認知対象53とを含めることができる地図領域の縮尺を、認知対象53ごとに算出するように構成されてもよい。そして、図7に示されるように、表示制御部17は、縮尺算出部17aによって算出された縮尺を、バー57a(図形57)に示される縮尺の目盛りに適用するとともに、当該縮尺に対応する認知対象53の名称を目盛りの横に名称を表示する(すなわち当該名称を図形57にて表示する)ように構成されてもよい。
この場合、バー57aの目盛りの間隔は、必ずしも等間隔となるのではなく、認知対象53同士の間隔に応じて変更されることになる。そして、例えば、図7において三角形57bを、A7駅に隣接させる状態からA6駅に隣接させる状態に変更する操作が行われた場合に、表示制御部17は、表示装置13の表示を、図7の地図領域から、表示対象51とA6駅という認知対象53とを含む地図領域を切り替えるように構成することが可能となる。この結果、ユーザは、表示対象51と、所望の認知対象53とを容易に表示装置13に表示させることが可能となる。
<実施の形態1の変形例3>
図8は、実施の形態1の変形例3に係る表示領域52の、ステップS16における表示例を示す図である。
図8(a)に示される地図領域の縮尺は、図8(b)に示される地図領域の縮尺よりも小さいものとする。すなわち、図8(a)に示される表示領域内の地図領域は、図8(b)に示される表示領域内の地図領域よりも広いものとする。この場合において、縮尺が小さい場合(図8(a))には、自車の現在位置51aを示す二等辺三角形のマークが小さく表示され、縮尺が大きい場合(図8(b))には、当該マークが大きく表示される。このように、自車の現在位置51aを示す二等辺三角形のマークが、表示領域52内に現在表示されている地図領域の縮尺を示す図形に適用されてもよい。このような構成によれば、ユーザは、現在の縮尺の程度を直観的に知ることができる。
<実施の形態2>
図9は、本発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態2に係るナビゲーション装置1において、実施の形態1で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付しており、以下においては異なる点を中心に説明する。
図9に示すナビゲーション装置1は、図1に示した構成に、スクロール判断部21と、範囲履歴データ記憶部22と、ランドマークデータ記憶部23と、特徴地物データ記憶部24と、地点記録部25と、範囲記録部26とをさらに備えて構成されている。
また、本実施の形態2に係るナビゲーション装置1では、表示領域内に表示される地図領域を、入力装置14で受け付けたスクロール操作、または、現在位置取得部15aで取得された現在位置の変化(移動)などに応じてスクロールすることが可能となっている。
例えば、入力装置14がタッチパネルによって構成されている場合には、ドラッグ操作(指などの指示体のタッチパネルへのタッチオン、指示体の移動、及び、指示体のタッチパネルからのタッチオフからなる一連の操作)などが、上述のスクロール操作として入力装置14に受け付けられる。例えば、入力装置14が、タッチパネル、マウス、ジョイスティックによって構成されている場合には、初動からリリースまでの一連の操作などが、上述のスクロール操作として入力装置14に受け付けられる。例えば、入力装置14が押しボタンによって構成されている場合には、一定時間内の間隔で次々に押しボタンを押していく一連の操作などが、上述のスクロール操作として入力装置14に受け付けられる。
スクロール判断部21は、入力装置14がスクロール操作を受け付けた場合、または、現在位置取得部15aで取得された現在位置が変化した場合に、表示領域内に表示される地図領域においてスクロールが行われると判断し、そのスクロール量を縮尺算出部17aに出力する。
範囲履歴データ記憶部22は、地点履歴データ記憶部12と同様の記憶装置から構成されており、地点履歴データ記憶部12と同様の履歴データ記憶している。ただし、地点履歴データ記憶部12が地点履歴データ(地点に関する履歴データ)を記憶していたのに対し、範囲履歴データ記憶部22は、範囲履歴データ(範囲に関する履歴データ)を記憶している。すなわち、範囲履歴データ記憶部22(履歴データ取得部)は、上述した移動地点履歴データ、検索地点履歴データ及び登録地点履歴データなどの予め定められた地点を、予め定められた範囲に置き換えた移動範囲履歴データ、検索範囲履歴データ及び登録範囲履歴データなどを記憶している。
図10は、移動範囲履歴データの一例を示す図である。図10に示される例では、移動範囲履歴データは、地図上の予め定められた範囲(2組の緯度及び経度によって示される2つの地点を対角線とする矩形の範囲)と、自車が当該範囲を走行(移動)した時間を累積した累積走行時間と、自車が当該範囲を走行(移動)した距離を累積した累積走行距離と、自車が当該範囲を通過(移動)した通過回数とを含んでいる。なお、図10に示される範囲には、緯度及び経度で区切られた範囲が用いられているが、これに限ったものではなく、例えば、市区町村単位で区切られた範囲が用いられもよい。
以下においては、検索範囲履歴データ及び登録範囲履歴データを用いる場合についての説明は、上述した検索地点履歴データ及び登録地点履歴データと同様であるため省略し、図10に示される移動範囲履歴データを用いる場合について説明する。
図9に示されるランドマークデータ記憶部23(ランドマークデータ取得部)は、地点履歴データ記憶部12と同様の記憶装置から構成されており、地図上の予め定められた地点または範囲であるランドマークに関するランドマークデータを記憶(取得)している。
図11は、ランドマークデータの一例を示す図である。図11に示される例では、ランドマークデータは、ランドマーク名と、ランドマークが位置する地点(緯度及び経度)と、知名度とを含んでいる。なお、知名度とは、一般的に人々に知られている度合であり、ここでは知名度が高いほど、一般的に人々に知られている可能性が高いものとする。
知名度は、ランドマークデータ記憶部23に予め記憶されていてもよいし、DSRC(Dedicate Short Range Communication)やサーバとの通信などにより外部から取得されてもよい。また、ランドマークデータは、ユーザによって書き換え可能(差し替え可能)であってもよく、例えば、ユーザの自宅などもランドマークとしてランドマークデータに含めることが可能である。
図9に示される特徴地物データ記憶部24(特徴地物データ取得部)は、地点履歴データ記憶部12と同様の記憶装置から構成されており、地図上の予め定められた地点または範囲である特徴地物(特徴的な地物)に関する特徴地物データを記憶(取得)している。
図12は、特徴地物データの一例を示す図である。図12に示される例では、特徴地物データは、特徴地物の種別(例えば主要交差点、道路の形状、インターチェンジ及びサービスエリアなどの道路の種別、例えば踏切及び駅などの線路の種別、例えば分岐、合流及び橋などの河川の種別、例えば湾岸の形状などの湾岸の種別)と、特徴地物の範囲(予め定められた緯度と、経度と、緯度方向の幅を示す緯度Δと、経度方向の幅を示す経度Δとによって規定される矩形の範囲)とを含んでいる。なお、図12に示される範囲には、矩形の範囲が用いられているが、これに限ったものではなく、例えば、点列が用いられてもよい。
認知対象抽出部16は、ここでは、図10に示した移動範囲履歴データ(履歴データ)と、図11に示したランドマークデータと、図12に示した特徴地物データとに基づいて、認知対象を抽出する。なお、認知対象抽出部16の詳細については、後でフローチャートを用いて説明する。認知対象抽出部16は、抽出した認知対象を表示制御部17に出力する。
表示制御部17は、地図データ記憶部11に記憶されている地図データと、表示対象取得部15で取得された表示対象と、認知対象抽出部16で抽出された認知対象とに基づいて、表示装置13の表示を制御する。なお、表示制御部17の詳細については、後でフローチャートを用いて説明する。
図9に示される地点記録部25は、現在位置取得部15aで取得された自車の現在位置に基づいて、地点履歴データ記憶部12に記憶されている地点履歴データ(例えば移動地点履歴データなど)を更新する。
例えば、移動地点履歴データが交差点の通過回数(交差点における自車の右左折履歴)を含む場合には、自車の現在位置が交差点を通過するごとに、地点記録部25は、移動地点履歴データにおける当該交差点の通過回数をインクリメントする。また、例えば、移動地点履歴データが到着回数(到着地履歴)を含む場合には、自車の現在位置が目的地などの到着地に到着し、かつ停止するごとに(エンジンのオフ、シフトレバーのパーキングへの移動、ナビゲーション装置1の電源オフなどが行われるごとに)、地点記録部25は、移動地点履歴データにおける当該地点の到着回数をインクリメントする。また、例えば、移動地点履歴データが高速道路の利用回数(高速道路利用履歴)を含む場合には、自車の現在位置が高速道路のインターチェンジのランプを通過するごとに、地点記録部25は、移動地点履歴データにおける当該高速道路の利用回数をインクリメントする。
範囲記録部26は、地点記録部25と同様の機能を有しており、現在位置取得部15aで取得された自車の現在位置に基づいて、範囲履歴データ記憶部22に記憶されている範囲履歴データ(例えば移動範囲履歴データなど)を更新する。
例えば、移動範囲履歴データが通過回数を含む場合には、範囲記録部26は、自車の現在位置が範囲に進入した瞬間に、移動範囲履歴データにおける当該範囲の通過回数をインクリメントする。また、例えば、移動範囲履歴データが、累積走行距離を含む場合には、範囲記録部26は、前回取得された自車の現在位置と、今回取得された自車の現在位置との間の走行距離を、今回取得された自車の現在位置を含む範囲の累積走行距離に加算する。
なお、範囲記録部26は、自車の一連の走行中(例えば自車が走行を開始してから目的地に到着するまでの一連の走行中)に一度通過した範囲を示すリスト(通過範囲リスト)を保持しておき、同一の一連の走行中、当該通過範囲リストが示す範囲については通過回数をインクリメントしないように構成されてもよい。このように構成された場合には、自車が一連の走行中に、同一の範囲に重複して進入しても、当該範囲の通過回数がインクリメントされる回数を1回だけに制限することができる。
<認知対象抽出部16の動作>
図13は、本実施の形態2に係る認知対象抽出部16の動作を示すフローチャートである。以下、図13を用いて、この動作について説明する。なお、図13に示す動作は、定期的に行われてもよいし、表示対象取得部15が表示対象を取得した場合、または、スクロール判断部21においてスクロールが行われると判断された場合に行われてもよい。
まず、ステップS21にて、認知対象抽出部16は、移動範囲履歴データを範囲履歴データ記憶部22から取得する。
ステップS22にて、認知対象抽出部16は、取得した移動範囲履歴データに含まれる累積走行時間、累積走行距離、及び、通過回数に基づいて、移動範囲履歴データの範囲のそれぞれに対するユーザの認知度を算出する。
ここで、範囲に対するユーザの認知度とは、ユーザが範囲を認知している可能性を示す度合である。ここでは、認知度が高い範囲ほど、ユーザが当該範囲を認知している可能性が高いものとし、認知対象抽出部16は、累積走行時間が長い範囲には高い認知度を算出し、累積走行距離が長い範囲には高い認知度を算出し、通過回数が大きい範囲には高い認知度を算出するものとする。なお、認知度の算出には、累積走行時間、累積走行距離及び通過回数と認知度とが対応付けられたテーブルが用いられてもよいし、累積走行時間、累積走行距離及び通過回数を変数とする認知度の関数が用いられてもよい。
ステップS23にて、認知対象抽出部16は、移動範囲履歴データに含まれる複数の範囲のうち、認知度が予め定められた閾値以上である範囲を、認知対象とすべき範囲として抽出する。また、認知対象抽出部16は、当該抽出した範囲から、認知度に応じた距離内に位置する範囲も、認知対象とすべき範囲として抽出する。ここで、当該距離は、認知度が高くなるほど長くなるものとする。すなわち、本実施の形態2では、認知度が高いほど、認知対象とすべき範囲(ユーザの生活圏などに対応する範囲)が広がるように構成されている。
ステップS24にて、認知対象抽出部16は、ランドマークデータと、ステップS23で抽出した認知対象とすべき範囲とに基づいて、当該範囲内にランドマークが存在するか否かを判断する。すなわち、認知対象抽出部16は、認知対象とすべき範囲に対応するランドマークが存在するか否かを判断する。存在すると判断した場合にはステップS25に進み、存在しないと判断した場合にはステップS26に進む。
ステップS25にて、認知対象抽出部16は、認知対象とすべき範囲内に存在したランドマークを、認知対象として抽出する。なお、認知対象抽出部16は、認知対象とすべき範囲内に存在した全てのランドマークを認知対象として抽出しなくてもよく、例えば、知名度(図11)が高い上位N(N:予め定められた自然数)個のランドマークを、認知対象として抽出してもよい。ステップS25が終了すると、ステップS26に進む。
ステップS26にて、認知対象抽出部16は、特徴地物データと、ステップS23で抽出した認知対象とすべき範囲とに基づいて、当該範囲内に特徴地物が存在するか否かを判断する。すなわち、認知対象抽出部16は、認知対象とすべき範囲に対応する特徴地物が存在するか否かを判断する。存在すると判断した場合にはステップS27に進み、存在しないと判断した場合にはステップS28に進む。
ステップS27にて、認知対象抽出部16は、認知対象とすべき範囲内に存在した特徴地物を、認知対象として抽出する。
ステップS28にて、認知対象抽出部16は、抽出した認知対象を表示制御部17にて適宜使用できるように、当該認知対象を示すリストを作成する。その後、図13に示される動作が終了する。
<表示制御部17の動作>
図14は、本実施の形態2に係る表示制御部17(縮尺算出部17a及び表示情報生成部17b)の動作を示すフローチャートである。以下、図14を用いて、この動作について説明する。
なお、ステップS31からステップS36までは、実施の形態1で説明したステップS11からステップS16までの動作と同様の動作が行われる。このため、ステップS31からステップS36までの各ステップの詳細な説明については省略する。ただし、本実施の形態2では、ステップS33において、認知対象が特徴地物である場合には、縮尺算出部17aは、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と、当該特徴地物の範囲全体とを含めることができるか否かを判断するものとする。
ステップS37にて、縮尺算出部17aは、スクロール判断部21でスクロールが行われると判断されたか否かを確認する。スクロールが行われると判断されていた場合にはステップS38に進み、そうでない場合にはステップS37に戻る。
ステップS38にて、縮尺算出部17aは、地図データ記憶部11に記憶されている地図データと、スクロール判断部21からのスクロール量とに基づいて、スクロールが仮に行われた場合の地図領域を予測する。
ステップS39にて、縮尺算出部17aは、予測した地図領域に、表示領域内に現在表示されている地図領域に表示対象と認知対象とが含まれなくなるか否かを判断する。すなわち、縮尺算出部17aは、表示領域内に現在表示されている地図領域に表示対象と認知対象とが含まれている際に、スクロールが行われることによって、表示対象と認知対象とが含まれなくなるか否かを判断する。なお、この判断は、例えば、図4のステップS13で行われた判断と同様に行うことができる。スクロールが行われることによって、表示対象と認知対象とが含まれなくなると判断した場合にはステップS40に進み、そうでない場合にはステップS41に進む。
ステップS40にて、縮尺算出部17aは、ステップS37にて一時的に格納されていた縮尺の次に小さい縮尺を一時的に格納する。すなわち、ステップS40にて、縮尺算出部17aは、一時的に格納されている縮尺を小さくする。その後、ステップS39に戻る。これにより、実施の形態1と同様に縮尺を算出することができる。ただし、縮尺の算出は上記の方法に限ったものではなく、例えば、縮尺算出部17aは、表示対象と認知対象との間の直線距離に基づいて縮尺を算出するように構成されてもよい。
ステップS41にて、表示情報生成部17bは、図4のステップS15と同様にして地図領域を生成する。そして、ステップS42にて、表示制御部17は、図4のステップS16と同様にして、生成された地図領域を、表示装置13の表示領域内に表示する。
図15は、本実施の形態2に係る表示領域52の、ステップS37からステップS42の工程が行われた場合の表示例を示す図である。なお、ここではスクロール操作が行われることによって地図領域がスクロールされる場合について説明するが、現在位置の変更が行われることによって地図領域がスクロールされる場合も同様である。
図15(a)はスクロール操作が行われる前の表示例であり、図15(b)は、図15(a)が表示されていた際に、地図領域を下側から上側にスクロールさせるスクロール操作が行われた後の表示例である。この図15に示されるように、スクロール前に地図領域に表示されている表示対象51及び認知対象53(53a)が、スクロール後においても表示されることになる。
<効果>
本実施の形態2に係るナビゲーション装置1は、認知度が予め定められた閾値以上である範囲を認知対象とすべき範囲として抽出するだけでなく、当該抽出した範囲から認知度に応じた距離内に位置する範囲も、認知対象とすべき範囲として抽出する(図13のステップS23)。したがって、認知度が高いほど、認知対象とすべき範囲を広げることができるので、適切な地点または範囲を認知対象として抽出することができる。
また、本実施の形態2では、表示領域内に表示される地図領域に表示対象と認知対象とが含まれている際に、スクロールが行われることによって、当該表示対象と当該認知対象とが含まれなくなる場合には、当該地図領域の縮尺よりも小さい縮尺を算出する(図14のステップS37〜S42)。したがって、地図領域に表示されている表示対象及び認知対象を、スクロール後においても表示し続けることができるので、ユーザが表示対象の位置を把握できる可能性をより高めることができる。
<実施の形態2の変形例1>
図15(b)に示されるように、スクロール操作が行われると、地図領域にもともと含まれていた認知対象53(53a)とは別の認知対象53(53b)が地図領域に含まれることがある。このように、地図領域に別の認知対象53(53b)が含まれている状態で、スクロール操作(ここでは上述した一連の操作)が停止された場合に、ナビゲーション装置1は、それ以降、認知対象53(53a)に代えて、別の認知対象53(53b)を表示し続けるように構成されてもよい。
<実施の形態2の変形例2>
実施の形態2では、移動範囲履歴データなどの範囲履歴データを用いた動作について説明した。しかしこれに限ったものではなく、移動範囲履歴データなどの範囲履歴データに代えて、移動地点履歴データなどの地点履歴データを用いた場合にも、実施の形態2で説明した動作と同様の動作を行うことができる。これとは逆に、実施の形態1において、移動地点履歴データなどの地点履歴データに代えて、移動範囲履歴データなどの範囲履歴データを用いた場合にも、実施の形態1で説明した動作と同様の動作を行うことができる。
また、実施の形態2では、ランドマークは地図上の地点であるものとして説明したが、上述の特徴地物と同様に地図上の範囲であってもよい。また、特徴地物は地図上の範囲であるものとして説明したが、上述のランドマークと同様に地図上の地点であってもよい。
また、表示対象及び認知対象のうち一方が地点であり、他方が範囲である場合には、地点(一方)が範囲(他方)内に含まれることがある。このような場合には、ナビゲーション装置1は、表示領域内に表示される地図領域の縮尺を変更しないように構成されてもよい。
また、以上では、ステップS33にて、縮尺算出部17aは、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と特徴地物の範囲全体とを含めることができるか否かを判断すると説明した。このような構成によれば、表示対象と、特徴地物の範囲全体とを表示領域内に含めることができる。ただし、これに限ったものではなく、縮尺算出部17aは、表示対象と、特徴地物の範囲の一部とを含めることができるか否かを判断してもよい。このような構成によれば、表示対象と、特徴地物の範囲の一部とを表示領域内に含めることができる。なお、このことは、範囲履歴データ、及び、ランドマークが範囲である場合のランドマークデータについても同様に適用することができる。
<実施の形態3>
図16は、本発明の実施の形態3に係るナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態3に係るナビゲーション装置1において、実施の形態1で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付しており、以下においては異なる点を中心に説明する。
図16に示すナビゲーション装置1は、図1に示した構成において、縮尺算出部17aを角度算出部17cに置き換えたものである。すなわち、本実施の形態3では、表示制御部17は、角度算出部17cと、表示情報生成部17bとを備えて構成されている。
図17及び図18は、本実施の形態3に係る表示領域52の表示例を示す図である。図17及び図18に示されるように、本実施の形態3では、細かい点のハッチングで示される俯瞰視の地図領域が表示領域内に表示される。以下、地図領域を俯瞰する視線の方向Xが、当該地図領域の面Yとなす角度を俯瞰角度Z(Z1,Z2)と記す。
角度算出部17cは、表示領域52内に表示される地図領域に、表示対象51と認知対象53とを含めることができない場合に、当該地図領域の俯瞰角度Z(例えば俯瞰角度Z1)よりも小さい俯瞰角度Z(例えば俯瞰角度Z2)を算出する。表示情報生成部17bは、地図データ記憶部11に記憶されている地図データと、角度算出部17cで算出された俯瞰角度Zとに基づいて、表示領域52内に表示される地図領域を生成する。なお、角度算出部17cが俯瞰角度Zを算出する工程は、図4のフローチャートにおいて縮尺算出部17aが縮尺を算出する工程にて行われる。
表示制御部17は、以上のような角度算出部17c及び表示情報生成部17bを備えて構成されているので、表示領域52内に表示される地図領域に、表示対象51と認知対象53とを含めることができない場合に、地図領域の俯瞰角度Zを小さくすることによって、表示装置13の表示領域52内に表示される地図領域を広げることになる。
具体的には、表示領域52内に表示される表示対象51と認知対象53との距離が短い場合には、図17に示されるように、表示制御部17は、俯瞰角度Zが大きい俯瞰視の地図領域(ほぼ真上から視た地図領域)を表示領域52内に表示させる。一方、表示領域52内に表示される表示対象51と認知対象53との距離が長い場合には、図18に示されるように、表示制御部17は、俯瞰角度Zが小さい俯瞰視の地図領域を表示領域52内に表示させる。この結果、表示対象51と認知対象53との間の距離が長くても、表示領域52内に実際に表示される地図領域には、表示対象51と認知対象53とを含めることが可能となる。
<効果>
以上のように、本実施の形態3に係るナビゲーション装置1は、表示領域内に表示される地図領域に、表示対象と認知対象とを含めることができない場合に、表示領域内に表示される地図領域を広げる。したがって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、表示対象51と認知対象53との距離が短い場合(俯瞰角度Zが大きい場合)には、図17に示されるように、表示制御部17は、地図上の認知対象53に認知対象53の名称(ここでは「A9城」)を重ねて表示させてもよい。また、表示対象51と認知対象53との距離が長い場合(俯瞰角度Zが小さい場合)において、地図上の認知対象53のサイズが一定サイズよりも小さくなるなど、当該認知対象53が視認しにくくなる場合には、図18に示されるように、表示制御部17は、当該地図上の認知対象53に注釈線59を付加するとともに当該認知対象53の名称を表示させてもよい。
また、以上の説明では、実施の形態1の縮尺算出部17aを角度算出部17cに置き換えた構成について説明したが、実施の形態2の縮尺算出部17aを角度算出部17cに置き換えてもよい。また、表示制御部17は、縮尺算出部17a及び角度算出部17cの両方を備えて構成されてもよい。このように構成した場合には、表示制御部17は、表示領域52内に表示される地図領域に、表示対象51と認知対象53とを含めることができない場合に、地図領域の縮尺及び俯瞰角度Zを小さくすることによって、表示装置13の表示領域52内に表示される地図領域を広げることが可能となる。
<実施の形態4>
図19は、本発明の実施の形態4に係るナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態4に係るナビゲーション装置1において、実施の形態2で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付しており、以下においては異なる点を中心に説明する。
図19に示すナビゲーション装置1は、図9に示した構成に、認知対象判断部31をさらに備えて構成されている。
認知対象判断部31には、自車(予め定められた車両)に対する運転操作に関する情報(以下「運転操作情報」と記す)が、自車(例えば自車のエンジンコントロールユニットなど)から入力される。認知対象判断部31は、運転操作情報に基づいて、ユーザが地点履歴データの地点及び範囲履歴データの範囲において運転に慣れているかを判断する。
例えば、運転操作情報が、自車前方の車両との車間距離と、ブレーキ操作の回数と、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)等からの渋滞情報とを含んでいる場合には、認知対象判断部31は、車間距離、ブレーキ操作の回数及び渋滞情報とに基づいて、必要以上にブレーキ操作が行われたか否かを判断する。具体的には、認知対象判断部31は、渋滞情報が渋滞を示していない場合に、車間距離が予め定められた長さを超えたり、ブレーキ操作の回数が予め定められた回数を超えたりする場合には、必要以上にブレーキ操作が行われたと判断する。そして、認知対象判断部31は、必要以上にブレーキ操作が行われたと判断した地点(範囲)については、ユーザは当該地点(当該範囲)において運転に慣れていないと判断する。
例えば、運転操作情報が、ハンドル操作の回数と、方向指示器操作の回数とを含んでいる場合には、認知対象判断部31は、ブレーキ操作の回数及び方向指示器操作の回数とに基づいて、必要以上に進行方向が変更されたか否かを判断する。具体的には、認知対象判断部31は、ブレーキ操作の回数が予め定められた長さを超えたり、方向指示器操作の回数が予め定められた回数を超えたりする場合には、必要以上に進行方向が変更されたと判断する。そして、認知対象判断部31は、必要以上に進行方向が変更されたと判断した地点(範囲)については、ユーザは当該地点(範囲)において運転に慣れていないと判断する。
地点記録部25は、地点に対する認知対象判断部31の判断結果を、地点履歴データ記憶部12に記憶されている地点履歴データに付加する。図20は、当該地点履歴データの一例を示す図である。図20の運転慣れの項目には、認知対象判断部31の判断結果が示されており、「ON」は、運転に慣れていると判断されたことを意味し、「OFF」は、運転に慣れていないと判断されたことを意味し、「なし」は、まだ判断されていないことを意味する。
同様に、範囲記録部26は、範囲に対する認知対象判断部31の判断結果を、範囲履歴データ記憶部22に記憶されている範囲履歴データに付加する。図21は、当該範囲履歴データの一例を示す図である。図21の運転慣れの項目においても、図20の運転慣れの項目と同様に「ON」、「OFF」及び「なし」によって認知対象判断部31の判断結果が示されている。
本実施の形態4では、認知対象抽出部16は、認知対象判断部31の判断結果に基づいて、認知度を変更するように構成されている。すなわち、認知対象抽出部16は、自車に対する運転操作に基づいて認知度を変更する。
例えば、認知対象判断部31によって運転に慣れていないと判断された地点及び範囲においては、運転中に自車周囲の状景を見る余裕がなく、当該地点及び範囲を認知している可能性は低いと考えられる。そこで、認知対象判断部31は、認知対象判断部31によって運転に慣れていないと判断された地点及び範囲においては、通過回数などに基づいて算出した認知度を低くする(例えば、当該認知度に1よりも小さい数値を乗じる)。
以上のような本実施の形態4に係るナビゲーション装置1によれば、認知対象抽出部16は、自車に対する運転操作に基づいて認知度を変更する。したがって、例えば、運転に慣れていない地点及び範囲の認知度を低くすることが可能となり、ひいては当該地点及び範囲が認知対象として抽出される可能性を低くすることができる。よって、適切な地点または範囲を認知対象として抽出することができる。
<実施の形態5>
図22は、本発明の実施の形態5に係るナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態5に係るナビゲーション装置1において、実施の形態2で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ符号を付しており、以下においては異なる点を中心に説明する。
図22に示すナビゲーション装置1は、図9に示した構成に、認知対象判断部32をさらに備えて構成されている。
認知対象判断部32は、表示領域に表示されている地図領域を変更する操作を入力装置14で受け付けた場合に、当該操作に基づいて、地点履歴データの地点及び範囲履歴データの範囲がユーザに認知されているか否かを判断する。
例えば、認知対象判断部32は、表示領域内に表示されている地図領域に地点履歴データの地点が含まれている場合に、当該地図領域の縮尺を小さくする操作または当該地図領域のスクロール操作が行われた場合には、当該地点はユーザに認知されていないと判断する。一方、認知対象判断部32は、上述の縮尺を小さくする操作または上述のスクロール操作が停止された場合には、直近に地図領域に含まれることになった、地点履歴データの地点は、ユーザに認知されていると判断する。なお、ここでは、地点履歴データの地点に関する判断について説明したが、範囲履歴データの範囲に関する判断も同様である。
地点記録部25は、地点に対する認知対象判断部32の判断結果を、地点履歴データ記憶部12に記憶されている地点履歴データに付加する。図23は、当該地点履歴データの一例を示す図である。図23のネガティブ操作の項目には、認知対象判断部32の判断結果が示されており、正の回数は、ユーザに認知されていないと判断された回数(ユーザに認知されていないと判断される操作が行われた回数)を意味し、負の回数は、ユーザに認知されていると判断された回数(ユーザに認知されていると判断される操作が行われた回数)を意味し、0回はそれらのいずれでもない、または、まだ判断が実施されていないことを意味する。
同様に、範囲記録部26は、範囲に対する認知対象判断部32の判断結果を、範囲履歴データ記憶部22に記憶されている範囲履歴データに付加する。図24は、当該範囲履歴データの一例を示す図である。図24のネガティブ操作の項目においても、図23のネガティブ操作の項目と同様に正の回数、負の回数、0回によって認知対象判断部32の判断結果が示されている。
本実施の形態5では、認知対象抽出部16は、認知対象判断部32の判断結果に基づいて、認知度を変更するように構成されている。すなわち、認知対象抽出部16は、表示領域内に表示されている地図領域を変更する操作に基づいて認知度を変更する。
例えば、認知対象判断部31は、ネガティブ操作の項目の正の回数の値が大きくなるにつれて、通過回数などに基づいて算出した認知度を小さくしていく。また、認知対象判断部31は、ネガティブ操作の項目の負の回数の絶対値が大きくなるにつれて、通過回数などに基づいて算出した認知度を大きくしていく。あるいは、別の例として、認知対象判断部31は、ネガティブ操作の項目の負の回数の絶対値が予め定められた値を超えた場合には、通過回数などに基づいて算出した認知度に関わらず認知度を最低値にする。
以上のような本実施の形態5に係るナビゲーション装置1によれば、認知対象抽出部16は、表示領域内に表示されている地図領域を変更する操作(例えば縮尺を変更する操作、スクロール操作など)に基づいて認知度を変更する。したがって、認知されていないと判断される操作が行われた地点及び範囲の認知度を低くすることが可能となり、ひいては当該地点及び範囲が認知対象として抽出される可能性を低くすることができる。よって、適切な地点または範囲を認知対象として抽出することができる。
<表示制御装置をナビゲーション装置以外にも適用した変形例>
以上で説明した表示制御装置は、車両に備え付けられたナビゲーション装置1だけでなく、車両に搭載可能な、PND(Portable Navigation Device)、及び、携帯端末(例えば携帯電話、スマートフォン、及びタブレットなど)、並びにサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構築される表示制御装置にも適用することができる。この場合、以上で説明したナビゲーション装置1の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置される。
例えば、以上の説明では、表示制御装置を、ナビゲーション装置1に適用した構成について説明したが、これに限ったものではなく、PND、携帯端末、及び、サーバのいずれかに適用してもよい。
また、以上では、地図データ取得部に、ナビゲーション装置1の外部から地図データを取得し、当該地図データを記憶する地図データ記憶部11を適用した構成について説明した。しかし、地図データ取得部は、地図データを取得するものであれば、地図データ記憶部11に限ったものではなく、例えば地図データを受信するように構成された通信部などであってもよい。また、例えば、表示制御装置をスマートフォンに適用する場合には、スマートフォンの構成要素のうち、地図データ記憶部11と同等の記憶部などが、地図データ取得部に適用されてもよい。また、例えば、表示制御装置をサーバに適用する場合には、サーバの構成要素のうち、地図データ記憶部11と同等の記憶部などが、地図データ取得部に適用されてもよい。なお、履歴データ取得部、ランドマークデータ取得部及び特徴地物データ取得部についても、地図データ取得部と同様の変形例を適用することができる。
また、以上では、現在位置取得部に、自車の現在位置を取得(検出)する現在位置取得部15aを適用した構成について説明した。しかし、現在位置取得部は、着目すべき車両の位置を取得するものであれば、上述の現在位置取得部15aに限ったものではない。例えば、表示制御装置をスマートフォンに適用する場合には、スマートフォンの構成要素のうち、現在位置取得部15aと同等の取得部(検出部)などが、現在位置取得部に適用されてもよい。また、例えば、表示制御装置をサーバに適用する場合には、サーバの構成要素のうち、着目すべき車両の位置を受信する通信部などが、現在位置取得部に適用されてもよい。
また、以上では、表示装置に、ナビゲーション装置1の表示装置13を適用した構成について説明した。しかし、表示装置は、移動体とともに移動する表示装置であれば、ナビゲーション装置1の表示装置13に限ったものではなく、例えば、スマートフォンの構成要素のうち、表示装置13と同等の表示装置などが適用されてもよい。また、以上では、移動体が車両である場合について説明したが、これに限ったものではなく、移動体は、車両以外の移動手段や人であってもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 ナビゲーション装置、11 地図データ記憶部、12 地点履歴データ記憶部、13 表示装置、16 認知対象抽出部、17 表示制御部、17a 縮尺算出部、17b 表示情報生成部、17c 角度算出部、22 範囲履歴データ記憶部、23 ランドマークデータ記憶部、24 特徴地物データ記憶部、51 表示対象、52 表示領域、53 認知対象、57 図形、X 視線の方向、Y 地図領域の面、Z 俯瞰角度。

Claims (15)

  1. 表示装置の表示領域内に地図上の領域を表示させる表示制御装置であって、
    前記地図を示す地図データを取得する地図データ取得部と、
    前記地図上の予め定められた地点または範囲における、予め定められた動作に関する履歴データを取得する履歴データ取得部と、
    前記履歴データに基づいて、ユーザに認知されていると推定される前記地点または範囲を、認知対象として抽出する認知対象抽出部と、
    前記表示領域内に表示される前記地図上の領域に、ユーザによって指定された前記地図上の表示対象と前記認知対象とを含めることができない場合に、前記表示領域内に表示される前記地図上の領域を広げる表示制御部と
    を備える、表示制御装置。
  2. 請求項1に記載の表示制御装置であって、
    前記表示制御部は、
    前記表示領域内に表示される前記地図上の領域に、前記表示対象と前記認知対象とを含めることができない場合に、当該領域の縮尺よりも小さい縮尺を算出する縮尺算出部と、
    前記地図データと、前記縮尺算出部で算出された前記縮尺とに基づいて、前記表示領域内に表示される前記地図上の領域を生成する表示情報生成部と
    を備える、表示制御装置。
  3. 請求項1に記載の表示制御装置であって、
    前記表示領域内に表示される前記地図上の領域は、スクロール可能であり、
    前記縮尺算出部は、
    前記表示領域内に表示されている前記地図上の領域に前記表示対象と前記認知対象とが含まれている際に、前記スクロールが行われることによって、当該表示対象と当該認知対象とが含まれなくなる場合には、当該領域の縮尺よりも小さい縮尺を算出する、表示制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の表示制御装置であって、
    前記表示制御部は、
    前記表示領域内に現在表示されている前記地図上の領域の縮尺を示す図形を、前記表示装置に表示させる、表示制御装置。
  5. 請求項4に記載の表示制御装置であって、
    前記縮尺算出部は、前記認知対象ごとに前記縮尺を算出し、
    前記表示制御部は、
    前記縮尺算出部によって算出された縮尺を、前記図形に示される縮尺の目盛りに適用するとともに、当該縮尺に対応する前記認知対象の名称を前記図形にて表示する、表示制御装置。
  6. 請求項1に記載の表示制御装置であって、
    前記表示制御部は、
    前記表示領域内に表示される前記地図上の領域に、前記表示対象と前記認知対象とを含めることができない場合に、当該領域を俯瞰する視線の方向が当該領域の面となす俯瞰角度よりも小さい俯瞰角度を算出する角度算出部と、
    前記地図データと、前記角度算出部で算出された前記俯瞰角度とに基づいて、前記表示領域内に表示される前記地図上の領域を生成する表示情報生成部と
    を備える、表示制御装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の表示制御装置であって、
    前記予め定められた動作は、
    予め定められた移動体の移動、ユーザによる検索、及び、ユーザによる登録のいずれかを含む、表示制御装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の表示制御装置であって、
    前記履歴データは、
    前記予め定められた動作が行われた回数と、前記予め定められた動作が行われた前記地点または範囲の種類との少なくともいずれか一方を含み、
    前記認知対象抽出部は、
    前記少なくともいずれか一方に基づいて、前記履歴データの前記地点または範囲のそれぞれに対するユーザの認知度を算出し、前記認知度が予め定められた閾値以上である前記地点または範囲を、前記認知対象とすべき地点または範囲として抽出する、表示制御装置。
  9. 請求項8に記載の表示制御装置であって、
    前記認知対象抽出部は、
    前記抽出した前記地点または範囲から前記認知度に応じた距離内に位置する前記地点または範囲も、前記認知対象とすべき地点または範囲として抽出する、表示制御装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の表示制御装置であって、
    前記地図上の予め定められた地点または範囲であるランドマークに関するランドマークデータを取得するランドマークデータ取得部
    をさらに備え、
    前記認知対象抽出部は、
    前記認知対象とすべき地点または範囲に対応する前記ランドマークを、前記認知対象として抽出する、表示制御装置。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の表示制御装置であって、
    前記地図上の予め定められた地点または範囲である特徴地物に関する特徴地物データを取得する特徴地物データ取得部
    をさらに備え、
    前記認知対象抽出部は、
    前記認知対象とすべき地点または範囲に対応する前記特徴地物とを、前記認知対象として抽出する、表示制御装置。
  12. 請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の表示制御装置であって、
    前記認知対象抽出部は、
    予め定められた車両に対する運転操作に基づいて前記認知度を変更する、表示制御装置。
  13. 請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の表示制御装置であって、
    前記認知対象抽出部は、
    前記表示領域内に表示されている前記地図上の領域を変更する操作に基づいて前記認知度を変更する、表示制御装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の表示制御装置であって、
    前記表示制御部は、
    前記表示領域内に、前記表示対象と前記認知対象とを含む前記地図上の領域を表示させる場合に、当該認知対象を識別可能に前記表示装置に表示させる、表示制御装置。
  15. 表示装置の表示領域内に地図上の領域を表示させる表示制御方法であって、
    (a)前記地図上の予め定められた地点または範囲における、予め定められた動作に関する履歴データに基づいて、ユーザに認知されていると推定される前記地点または前記範囲を、認知対象として抽出する工程と、
    (b)前記表示領域内に表示される前記地図上の領域に、ユーザによって指定された前記地図上の表示対象と前記認知対象とを含めることができない場合に、前記表示領域内に表示される前記地図上の領域を広げる工程と
    を備える、表示制御方法。
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