JP6052546B2 - 藻類回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、簡単な構成で安価に回収できるようにした藻類回収装置に関する。
近年、ミドリムシで代表されるような微細藻類は、バイオ燃料の原料として、あるいは豊富な栄養素を持つ食用等として極めて有用な物質として注目されている。このため、培養槽を用いて藻類を積極的に培養することが行われている。
培養槽を用いて藻類を培養する場合、培養液から藻類を回収する工程が必要である。従来の藻類回収装置は、例えば特許文献1に示されるように、スクリーンで形成されるベルトコンベアで培養液から藻類を掻き揚げ、その掻き揚げられた藻類をブレード(スクレーパ)でベルト上から剥離させて回収している。
また、従来の藻類回収装置としては、培養液を遠心分離機で固液分離し、藻類を回収することも行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−286540号公報 特開2011−239746号公報
しかしながら、従来のスクリーンで形成されるベルトコンベアで藻類を回収する場合では、スクリーンに藻類が付着して剥離しにくく、また、スクリーン面から藻類をスクレーパで掻き取るときに藻類の細胞が破壊されるおそれがあるうえ、スクリーンが目詰まりし易いという欠点があった。
また、遠心分離機を用いて藻類を回収する場合は、装置が複雑化するだけでなく、イニィシャルコスト及びランニングコストが嵩み、回収コストが増加するという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で安価に藻類を回収できる藻類回収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る藻類回収装置では、藻体を含む培養液が貯留される培養槽から培養液を取り出して藻体を回収する藻類回収装置であって、培養槽の上方に位置しているときに培養槽内の培養液が散布されることで藻体を捕捉するスクリーンを有し、スクリーンは培養槽の上方から外れた位置に移動可能に設けられ、且つその外れた位置で反転状態となる藻体分離手段と、反転されたスクリーンに圧縮ガスを噴出してそのスクリーンから藻体を剥離する剥離手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明では、スクリーンが培養槽の上方に位置しているときに、培養槽内の培養液がスクリーン上に散布され、培養液に含まれる藻体がスクリーンに捕捉される。そして、藻体の付着状態に応じた適宜なタイミングでスクリーンが反転されたときに、そのスクリーンに圧縮ガスが噴射されてスクリーンから藻体が剥離される。このように、圧縮ガスの噴射という簡単な構成により容易に藻体をスクリーンから剥離させることができるうえ、従来のようにスクレーパ等で掻き取る必要がないことから、藻類の細胞が破壊されるのを防止することが可能となり、この細胞破壊に伴うスクリーンの目詰まりを抑制することができる。
また、本発明に係る藻類回収装置では、スクリーンは、回転軸を中心に回転自在とされ、一方向に回転したときに培養槽の上方に位置し、他方向に回転したときに培養槽の上方から外れた位置になることが好ましい。
本発明によれば、スクリーンは回転軸を中心として一方向への回転と他方向への回転(反転)をさせることにより、スクリーンに藻体を捕捉させる培養槽の上方位置と、培養槽の上方から外れた位置、すなわち前記圧縮ガスの噴射によりスクリーンより藻体を剥離させる位置と、を容易に且つ選択的に取り得ることが可能である。
また、本発明に係る藻類回収装置では、スクリーンは、エンドレスベルトからなるベルトスクリーンであり、培養槽の上方及び培養槽の上方から外れた位置にわたって設けられていることが好ましい。
本発明によれば、ベルトスクリーンを常時、回転させることにより、連続的にベルトスクリーンの一部に培養液を散布することができるとともに、反転されたリターン側のベルトスクリーンの位置において連続的に藻体を剥離させることができる。そのため、バッチ式の回収構造に比べて、回収効率が高くなるので、コストの低減を図ることができる。
また、本発明に係る藻類回収装置では、培養槽の上方に位置するベルトスクリーンのうち表面が鉛直上側を向くキャリア側スクリーンと、表面が鉛直下側を向くリターン側スクリーンとの間には、リターン側スクリーンの上方を覆う保護カバーが設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、リターン側スクリーンが保護カバーにより覆われているので、キャリア側スクリーンから落下してくる培養液が反転したリターン側スクリーン上に直接落下するのを防止することができる。そのため、剥離手段に到達する前(すなわち、剥離手段の上流側の位置)に、キャリア側スクリーンを通過し落下した培養液によってリターン側スクリーンに付着する藻体が培養槽内に落下するのを防止することができる。
また、本発明に係る藻類回収装置では、スクリーン上に藻体を含む培養液を散布するためのエアリフトポンプが設けられていてもよい。
本発明によれば、エアリフトポンプによって培養槽内の培養液を汲み上げてスクリーン上へ容易に散布することができる。
本発明の藻類回収装置によれば、藻体を捕捉した藻体分離手段のスクリーンが反転され、そのスクリーンに剥離手段の圧縮ガスが噴射されてスクリーンから藻体が剥離されるので、簡単な構成で安価に藻類を回収することができる。
本発明の実施の形態による藻類回収装置の概略構成図である。 本実施の形態による藻類回収装置の動作を説明する説明図である。 (a)は、他の実施の形態による藻類回収装置の概略構成図、(b)は、(a)の一部分の詳細図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態による藻類回収装置について、図面を用いて説明する。なお、本発明は、この実施の形態により限定されるものではなく、また、下記の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一ものも含まれる。
図1に示すように、本実施の形態による藻類回収装置1Aは、藻類回収装置1Aはミドリムシ等の有用な微細藻類を培養液L中から回収するときに使用されるものとして示されている。この藻類回収装置1Aは、培養液搬送装置1と、藻体分離装置10(藻体分離手段)と、剥離装置20(剥離手段)と、回収箱30とを含んで構成されている。
培養液搬送装置1は、培養槽2内に設けられるエアリフトポンプ3を含んで構成されている。培養槽2は、所定深さを有する槽であって、その内側に所定の藻類を含む培養液Lが貯留されるように構成されている。
なお、培養槽2には、周知の培養槽と同様に、図示しないが、給水手段、藻類に所定の栄養を供給する供給手段、培養液Lを混合・撹拌する混合撹拌手段、二酸化炭素(CO2)等の必要とするガスを供給するガス供給手段、太陽光等の光線を照射する光線照射手段等の藻類の培養に必要な手段が設けられている。
エアリフトポンプ3は、周知のエアリフトポンプと同様にパイプ材で構成されていて、下端が培養液L中に没し、上端の散布口3aが培養液Lの液面よりも上方で、かつ、平面視で培養槽2内に位置するように構成されている。そして、そのエアリフトポンプ3の下端に設けられている取込み口3bには、コンプレッサ4から送り込まれるエアが供給されるように構成されている。したがって、エアリフトポンプ3にコンプレッサ4からエアが供給されると、培養槽2内の培養液Lの一部は、エアリフトポンプ3で汲み上げられ、その汲み上げられた培養液Lが散布口3aから散布されて再び培養槽2内に供給される。
なお、培養槽2が二酸化炭素(CO2)等のガス供給手段を有しているときは、そのガス供給手段で使用するガスを利用してエアリフトポンプ3を駆動することができる。また、培養槽2が気体を用いた混合撹拌手段を有しているときは、その気体を利用してエアリフトポンプ3を駆動することもできる。このような場合は、特別にコンプレッサ4を用意する必要がないので、より安価に実施することができる。
藻体分離装置10は、スクリーン12を含んで構成されている。このスクリーン12は、所定の開口面積を有する枠体11内に所定の目開きを有する金属メッシュ等のスクリーンを張設して構成されている。スクリーン12の目開きは、回収される藻類の種類によって決められるが、例えば5〜10μmの寸法である。また、スクリーン12の材質はSUS等の金属製とされる。
スクリーン12が金属メッシュの場合は、布製よりも藻体の吸着を抑えることができるので、後述する藻体の剥離が容易になるとともに、スクリーン12の洗浄及び滅菌を容易に行うことができる。さらに、金属メッシュのスクリーン12は耐久性に優れているので、ランニングコストを低減することができる特徴を有している。
この藻体分離装置10の枠体11の開口面積は、培養槽2の開口面積よりも十分小さくなるように決められていて、その枠体11の一端側(図1では枠体11の左端側)に設けられている回転軸13を中心にして回転できるように構成されている。この回転軸13は、培養槽2の一方側の槽壁の上方(図1では左側の槽壁2aの上方)で、その槽壁面と平行で、かつ、水平となるように、図示しない軸受に軸支されているとともに、図示しないモータによって回転駆動されるように構成されている。
回転軸13を中心にした枠体11の回転、すなわちスクリーン12の回転は、図1に示されるように、一方向に回転したときは培養槽2の上方でほぼ水平位置となり、そして、図2に示されるように、この位置から反時計方向にほぼ180度回転できるように構成されている。なお、スクリーン12は、図1に示される水平位置及びこの位置から図2に示される反時計方向に回転した水平位置では、図示しないストッパで保持されるように構成されている。
スクリーン12とエアリフトポンプ3との配置関係は、スクリーン12が培養槽2の上方でほぼ水平位置にセットされたときに(図1参照)、エアリフトポンプ3で汲み上げられた培養液Lを散布口3aからスクリーン12上に向けて散布することが可能な位置であるとともに、スクリーン12が回転軸13を中心に回動するときに、エアリフトポンプ3に接触しないように決められている。
剥離装置20は、ガス噴出器21を含んで構成されている。ガス噴出器21は、一端側(図1では左端側)に設けられている回転軸22を中心にして図示しないモータによって回転駆動されるように構成されている。そして、このガス噴出器21には、ガス供給管23を介して図示しないコンプレッサから圧縮ガスが供給されるように構成されている。
ガス噴出器21に供給されるガスは、一般的に空気が用いられるが、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを用いることもできる。ガスの種類は、スクリーン12から剥離される藻体の種類によって選択される。例えば、不活性ガスを用いるときは、回収される藻体の酸化を防止することができ、また、温度の低いガスを用いたときは、回収される藻体の腐敗や変質等を防止して高品質の藻体を得ることができる。
ガス噴出器21には、スクリーン12の上方に位置したときに(図2参照)、そのスクリーン12の全面に圧縮ガスを噴出できるように多数の噴出口(図示せず)が設けられている。そして、このガス噴出器21の回転軸22は、スクリーン12の回転軸13と平行に設けられ、その回転軸13よりも少し上方で、かつ、その回転軸13からスクリーン12の長さ(回転軸13の位置からスクリーン12の先端位置までの距離)より少し長い距離を保って図示しない軸受に軸支されている。
ガス噴出器21とスクリーン12との配置関係は、スクリーン12が図1に示される水平位置から図2に示されるように反時計方向E1に回転して水平位置にセットされる際に、その回転するスクリーン12がガス噴出器21と接触しないように、ガス噴出器21は回転軸22を中心にして反時計方向F1に回転して待機状態とされる(図1参照)。
なお、図示の例では、ガス噴出器21の待機状態は回転軸22を中心にして回転させて行ったが、ガス噴出器21を回転するスクリーン12と接触しない範囲に水平移動させて行うようにすることもできる。
回収箱30は、上部開口の箱体からなり、スクリーン12の回転軸13が設けられている側の培養槽2に隣接し、かつ、スクリーン12が図2に示されるように反時計方向E1に回転して水平位置にセットされたときのスクリーン12の下方に位置するように設けられている。そして、この上部開口の面積は、スクリーン12全体が十分に入るように決められている。
上記構成からなる藻類回収装置1Aにおける藻体Sの回収は、図1に示されるように、スクリーン12が培養槽2上にセットされているとき、培養槽2内の培養液Lがエアリフトポンプ3で汲み上げられてスクリーン12上に散布される。そして、散布された培養液L中の藻体Sはスクリーン12上に捕捉される。
スクリーン12を通過した培養液L及び藻体Sは再び培養槽2内に戻され、したがって、藻体Sの回収に伴う培養液Lのロスは効果的に抑制される。また、スクリーン12上に捕捉され藻体Sは、それ自体が濾層を形成するので、目開きの大きいスクリーンであっても徐々に濾過効率が高められる。
スクリーン12上に捕捉され藻体Sが所定厚さになったとき、スクリーン12は、図2に示されるように反時計方向E1に回転して水平位置にセットされる。次いで、スクリーン12の上方にガス噴出器21がセットされるとともに、ガス供給管23に圧縮ガスが供給される。これにより、スクリーン12に付着されていた藻体Sが回収箱30に排出されて回収される。
スクリーン12から藻体Sが排出され、スクリーン12の清掃後に、スクリーン12は時計方向に回転して、再び、図1に示されるようにセットされ、藻体Sの捕捉が開始される。
なお、上述の例では、スクリーン12及びガス噴出器21の回転は、モータを用いて自動でそれぞれ回転できるようにしているが、これらの回転を手動で行うこともできる。
次に、上述した藻類回収装置1Aの作用について、詳細に説明する。
本実施の形態では、スクリーン12が培養槽2の上方に位置しているときに、培養槽2内の培養液Lがスクリーン12上に散布され、培養液Lに含まれる藻体Sがスクリーン12に捕捉される。そして、藻体Sの付着状態に応じた適宜なタイミングでスクリーン12が反転されたときに、そのスクリーン12に圧縮ガスが噴射されてスクリーン12から藻体Sが剥離される。
このように、圧縮ガスの噴射という簡単な構成により容易に藻体Sをスクリーン12から剥離させることができるうえ、従来のようにスクレーパ等で掻き取る必要がないことから、藻類の細胞が破壊されるのを防止することが可能となり、この細胞破壊に伴うスクリーン12の目詰まりを抑制することができる。
また、本実施の形態では、スクリーン12が回転軸13を中心に回転自在とされ、一方向に回転したときに培養槽2の上方に位置し、他方向に回転したときに培養槽2の上方から外れた位置になる構成であり、回転軸13を中心として一方向への回転と他方向への回転(反転)をさせることにより、スクリーン12に藻体Sを捕捉させる培養槽2の上方位置と、培養槽2の上方から外れた位置、すなわち前記圧縮ガスの噴射によりスクリーン12より藻体Sを剥離させる位置と、を容易に且つ選択的に取り得ることが可能である。
また、本実施の形態では、エアリフトポンプ3が設けられているので、このエアリフトポンプ3を使用することにより培養槽2内の培養液Lを汲み上げてスクリーン12上へ容易に散布することができる。
上述のように本実施の形態による藻類回収装置では、既設の培養槽2に、藻体分離装置10、剥離装置20及び回収箱30を設けるだけで簡単に、かつ、安価に実施でき、また、培養槽2の培養を休止することなく藻体Sを回収することができる。
(第2の実施形態)
図3(a)に示される藻類回収装置1Bは、上述した藻類回収装置1Aの藻体分離装置10及び剥離装置20の箇所を連続式としている。すなわち、藻類回収装置1Aは、スクリーン12が回収箱30側に位置しているときは藻体Sの捕捉が休止される回分式(バッチ式)であるが、この藻類回収装置1Bは、連続的に藻体Sの捕捉及び剥離が行われるように構成されている。
藻類回収装置1Bでは、藻類回収装置1Aの藻体分離装置10(図1参照)のスクリーン12に相当する箇所がそのスクリーン12と同様の目開き及び材質からなるスクリーンで形成されたエンドレスベルトからなるベルトスクリーン112で構成されている。
ベルトスクリーン112は、図3(a)では省略されているが、モータ等の駆動源で回転される駆動ローラ、及びその駆動ローラから所定距離だけ離れて設けられている従動ローラ間に架け渡されている。そして、このベルトスクリーン112は、培養槽2の上方に一部分が位置し、残部の一部分が回収箱30の上方に位置するようにして水平状に設けられている。ベルトスクリーン112の回転方向は、培養槽2の上方に位置する部分の下側のベルトスクリーン112(表面が鉛直下側を向くリターン側スクリーン112B)が培養槽2から離れる方向となるように決められている(図3(a)の矢印参照)。
培養槽2の上方に位置するベルトスクリーン112の上側(表面が鉛直上側を向くキャリア側スクリーン112A)には、培養槽2内の培養液Lがエアリフトポンプ3で汲み上げられてキャリア側スクリーン112A上に散布されるように構成されている。そして、キャリア側スクリーン112Aを通過した培養液Lがその下側に位置するリターン側スクリーン112Bに落下しないように、キャリア側スクリーン112Aとリターン側スクリーン112Bとの間にはリターン側スクリーン112Bの上方を覆う保護カバー120Aが設けられている(図3(b)参照)。したがって、後述するガス噴出器121に到達する前(すなわち、ガス噴出器121の上流側の位置)に、キャリア側スクリーン112Aを通過し落下した培養液Lによってリターン側スクリーン112Bに付着する藻体Sが培養槽2内に落下するのを防止することができる。
回収箱30の上方に位置するキャリア側スクリーン112Aとリターン側スクリーン112Bとの間には、上述した図1に示す藻類回収装置1Aのガス噴出器21と同様のガス噴出器121が設けられている。したがって、ベルトスクリーン112に付着されていた藻体Sが回収箱30に排出されて回収される。
リターン側スクリーン112Bにおけるガス噴出器121が設けられている箇所より下流側において、キャリア側スクリーン112Aとリターン側スクリーン112Bとの間には、洗浄器120Bが設けられている。この洗浄器120Bからは、熱湯等の洗浄液、あるいはガス噴出器121と同様に高圧ガスを噴出することができるように構成されている。したがって、この洗浄器120Bを通過したベルトスクリーン112は清掃されて、エアリフトポンプ3側に移動することができる。なお、ガス噴出器121もベルトスクリーン112を清掃する機能を有しているので、洗浄器120Bを省略することができる。
上記構成からなる藻類回収装置1Bにおける藻体Sの回収においては、培養槽2内の培養液Lがエアリフトポンプ3で汲み上げられてキャリア側スクリーン112A上に散布される。そして、散布された培養液L中の藻体Sはベルトスクリーン112上に捕捉される。
ベルトスクリーン112を通過した培養液L及び藻体Sは再び培養槽2内に戻されるため、藻体Sの回収に伴う培養液Lのロスは効果的に抑制される。
ベルトスクリーン112上に捕捉され藻体Sは、スベルトスクリーン112が回転してリターン側に移動してガス噴出器121の下方に位置すると、圧縮ガスの噴射によりベルトスクリーン112に付着されていた藻体Sが回収箱30に排出されて回収される。
ベルトスクリーン112は、藻体Sが排出された後、洗浄器120Bにより清掃され、その清掃されたスクリーン部分が再び、藻体Sの捕捉に利用される。
また、藻類回収装置1Bも上述した藻類回収装置1Aと同様に既設の培養槽2をそのまま利用することができる利点がある。
このように本第2の実施の形態では、ベルトスクリーン112を常時、回転させることにより、連続的にベルトスクリーン112の一部に培養液Lを散布することができるとともに、反転されたリターン側スクリーン112Bの位置において連続的に藻体Sを剥離させ、連続的に藻体Sを回収することができる。そのため、バッチ式の回収構造に比べて、回収効率が高くなるので、コストの低減を図ることができる。
以上、本発明による藻類回収装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、藻類回収装置は有用な藻体を回収する例であるが、廃水中に含まれる藻類を回収するような場合であってもよい。したがって、本発明で「藻体を含む培養液」というときは、「廃水」をも含んでいる。
また、本発明の藻類回収装置では、新設の培養槽に組み込んで一体的に設けることも可能であるが、既設の培養槽に対しても後から藻類回収装置を組み込むことも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1A,1B 藻類回収装置
1 培養液搬送装置
2 培養槽
3 エアリフトポンプ
4 コンプレッサ
10 藻体分離装置(藻体分離手段)
11 枠体
12 スクリーン
13 回転軸
20 剥離装置(剥離手段)
21 ガス噴出器
22 回転軸
23 ガス供給管
30 回収箱
112 ベルトスクリーン
112A キャリア側スクリーン
112B リターン側スクリーン
120A 保護カバー
120B 洗浄器
121 ガス噴出器
L 培養液
S 藻体

Claims (5)

  1. 藻体を含む培養液が貯留される培養槽から培養液を取り出して藻体を回収する藻類回収装置であって、
    前記培養槽の上方に位置しているときに前記培養槽内の培養液が散布されることで藻体を捕捉するスクリーンを有し、当該スクリーンは前記培養槽の上方から外れた位置に移動可能に設けられ、且つその外れた位置で反転状態となる藻体分離手段と、
    反転された前記スクリーンに圧縮ガスを噴出してそのスクリーンから藻体を剥離する剥離手段と、
    を備えていることを特徴とする藻類回収装置。
  2. 前記スクリーンは、回転軸を中心に回転自在とされ、一方向に回転したときに前記培養槽の上方に位置し、他方向に回転したときに前記培養槽の上方から外れた位置になることを特徴とする請求項1に記載の藻類回収装置。
  3. 前記スクリーンは、エンドレスベルトからなるベルトスクリーンであり、前記培養槽の上方及び該培養槽の上方から外れた位置にわたって設けられていることを特徴とする請求項1に記載の藻類回収装置。
  4. 前記培養槽の上方に位置するベルトスクリーンのうち表面が鉛直上側を向くキャリア側スクリーンと、表面が鉛直下側を向くリターン側スクリーンとの間には、前記リターン側スクリーンの上方を覆う保護カバーが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の藻類回収装置。
  5. 前記スクリーン上に前記藻体を含む培養液を散布するためのエアリフトポンプが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の藻類回収装置。
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