JP6051663B2 - 粘着ラベル用剥離紙、粘着ラベル及びそれらの製造方法 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、フリーネスが130〜240mlCSFのパルプを使用して、コッブサイズ度(30秒)が35〜65g/m2としたグラシン紙を使用した剥離紙、特許文献2には、フリーネスが130〜240mlCSFのパルプで抄造された紙を10〜50kg/cmのニップで2本ロールを通過させた後、PVA系樹脂水溶液を塗布して得られるグラシン紙を使用した剥離紙、特許文献3には、上記のPVAを限定(重合度:1500〜2700、ケン化度:80〜90モル%)したアンダー液をオンマシーンコーテングして得られるグラシン紙を使用した剥離紙、特許文献4には、高叩解パルプ(90−60部:フリーネス100〜250mlCSF)と低叩解パルプ(10−40部:フリーネス400mlCSF以上)との混合により得られるグラシン紙を使用した剥離紙が開示されている。
しかしながら、これらいずれの提案においても、光透過性と離解性の両立については、いまだ満足すべきレベルには達していないものであった。
だが、これらについても、光透過性と離解性の両立については、いまだ満足すべきレベルではない。
ただし、普通紙の光透過性を向上させるために、キャレンダーを強く掛けると、原紙の幅方向での紙厚バラツキが大きくなり、その原紙を用いて樹脂液やシリコーン液を安定塗工することができない。
また、キャレンダーを強く掛けると、原紙のコシが低下し、粘着ラベル用剥離紙に必要なコシを確保することができないといった問題がある。
すなわち、上記課題解決する手段は以下(1)〜(7)のとおりである。
(1)「普通紙基材、樹脂層、剥離層からなる剥離紙において、該紙基材、もしくは該紙基材に接している樹脂層のうち、少なくともいずれかにシランカップリング剤が含まれていることを特徴とする剥離紙」、
(2)「シランカップリング剤が前記普通紙基材に含まれており、前記樹脂層と剥離層が順次積層されていることを特徴とする前記第(1)項に記載の剥離紙」、
(3)「シランカップリング剤が前記普通紙基材に含まれており、該紙基材の一方の面に前記樹脂層と剥離層が順次積層され、もう一方の面に樹脂層が形成されていることを特徴とする前記第(1)項に記載の剥離紙」、
(4)「940nm〜960nmの光透過率が、35%以上であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の剥離紙」、
(5)「シランカップリング剤が、下記化学式(1)、(2)で表わされることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の剥離紙。
(7)「前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の剥離紙の剥離層上に、感圧性粘着剤層と表面基材とを順次積層してなることを特徴とする粘着ラベル」。
前記普通紙としては、例えば、上質紙、片ツヤ紙、クラフト紙等の普通紙等が挙げられるが、特に木材パルプを原料とする普通紙を使用することが好ましい。
前記パルプの叩解には、例えば、ビータ、リファイナー等を使用できる。
前記パルプを叩解した後に得られるパルプスラリーには、更に必要に応じて、各種添加剤、例えば、填料、乾燥紙力増強剤、サイズ剤、湿潤紙力増強剤、定着剤、pH調整剤、その他の薬剤などが添加される。
前記乾燥紙力増強剤としては、例えば、カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、等が挙げられる。
前記サイズ剤としては、例えば、脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン等のロジン誘導体、パラフィンワックス、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水琥珀酸(ASA)、エポキシ化脂肪酸アミド等の高級脂肪酸を含有する化合物、等が挙げられる。
前記湿潤紙力増強剤としては、例えば、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、等が挙げられる。
前記定着剤としては、例えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属塩、カチオン化澱粉等のカチオン性ポリマー、等が挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、等が挙げられる。
前記その他の薬剤としては、例えば、消泡剤、染料、スライムコントロール剤、蛍光増白剤、等が挙げられる。
前記普通紙の厚みは、40〜80μmが好ましく、45〜70μmがより好ましい。
前記普通紙の坪量または厚みが、上記範囲の上限からを外れると、得られる剥離紙の光透過率を好適な範囲に調節することができなくなることがある。
また、前記普通紙の坪量または厚みが、上記範囲の下限から外れると剥離紙として必要なコシを得られなくなる。
前記シランカップリング剤としては、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられるが、品質に応じて2種以上を併用することも勿論可能である。
この中で、特に好ましいシランカップリング剤としてはアミノ基を有するものである。
また、シランカップリング剤の使用量としては、基材重量に対して0.05〜30%であることが好ましく、さらに好ましい範囲は0.1〜10%である。0.05%以下だと効果は小さく、30%以上となると効果がなくなる。
前記触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、リン酸、クエン酸、酒石酸、硫酸アルミニウム、アンモニア等が挙げられ、品質に応じて2種以上を併用することも勿論可能である。
これら触媒の使用量は特に限定されず、適宜設定される範囲で用いられる。
このような樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、シュクロースアセテートイソブチレート、パラフィンワックスエマルジョン、ポリプロピレングリコールのグリセリルエーテル、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、SBR系樹脂、アクリル系樹脂、アミノ樹脂、ウレタン樹脂、石油系樹脂等が挙げられるが、品質に応じて2種以上を併用することも勿論可能である。
この中で、特に好ましい樹脂としてはポリビニルアルコール樹脂、アクリル樹脂、SBR樹脂である。
また、好ましい樹脂の使用量としては1g/m2〜5g/m2である。
剥離層は、剥離剤を含有する層である。
剥離剤としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ、これら樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。
中でも、剥離力、安全面、公害面、コスト等の観点から、無溶剤付加反応型シリコーン樹脂が好ましく用いられる。
紙基材に対する剥離層の付着量は、通常は、0.1〜5.0g/m2、好ましくは、0.3〜2.0g/m2である。
前記剥離層の付着量が0.3g/m2未満であると充分な剥離性が得られないことがあり、2.0g/m2を超えると経済的ではなく、またプリンタ等でのマシン搬送時にラベルハガレが生じることがある。
前記バック層に用いられる顔料としては、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タルク、酸化亜鉛、アルミナ、酸化マグネシウム、シリカ、ペントナイト、ゼオライト、セリサイト等の鉱物質顔料やポリスチレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、及びアクリル樹脂等の有機顔料が挙げられ、品質に応じて2種以上を併用することも勿論可能である。
1/9より顔料の比率が少ない場合は、印刷濃度が減少する傾向であり、9/1より顔料の比率が多い場合は、層の結着性が低下する傾向である。
また、前記バック層の付着量としては、好ましくは0.5g/m2以上、更に好ましくは1.0〜10.0g/m2である。
キャレンダー処理の方法としては、特に制限されず、マシーンキャレンダー、スーパーキャレンダー、グロスキャレンダー等のいずれの方法も使用でき、その条件は、所望とする紙厚、光透過性等に応じて適宜選択すればよいが、例えば、圧力1〜10MPaで1回以上行なうことが好ましい。
−剥離紙の作製−
木材パルプを原料とした、940nm〜960nmの光透過率が32%の普通紙(坪量:55g/m2、厚み:62μm)を基材とし、この基材の表面に、下記[A液]を、乾燥後のシランカップリング剤の重量が、原紙重量に対して1.0%となるように塗付して乾燥させた。
さらに、[A液]塗付した面に対して、下記[B液]を乾燥後の重量が2.0g/m2となるように塗布して乾燥させ、樹脂層を形成した。
その後、圧力を3.5MPaとしてキャレンダーを行なった。
最後に、樹脂層の上に、[C液]を塗付して乾燥させ、剥離層を1.0g/m2となるように形成し、剥離紙を得た。
[A液]
3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学社製、製品名:KBE−903、固形分:100%)を水に溶解して濃度2重量%の水溶液とした。
この水溶液を30分程度攪拌し、加水分解させた。
[B液]
アクリルエマルション(BASF社製、製品名:ジョンクリル7630A、固形分32%、Tg53℃)に水を加え、7重量%の水溶液とした。
[C液]
無用剤シリコーン樹脂(東レ社製、製品名:SP7018、固形分100%)100部に白金触媒(東レダウ社製、製品名:SP−7077R、固形分100%)を1部加えた。
上記で得た剥離紙の剥離層の上に、粘着剤(サイデン化学社製、製品名:AT−1202、固形分60%、Tg−53.3℃)を乾燥後の付着量が20g/m2となるように塗付した。
ここへ、サーマルペーパー(リコー社製、製品名:150LA−1)を張り合わせ、粘着ラベルを得た。
樹脂層の付着量を1.0g/m2とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
樹脂層の付着量を3.0g/m2とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[B液]を下記[D液]とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[D液]
ポリビニルアルコール(クラレ社製、製品名:PVA117)を水に溶解させて7%の水溶液とした。
[B液]を下記[E液]とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[E液]
SBR(日本A&L社製、製品名:SR−115、固形分:48%、Tg:37℃)を水に溶解させて7%の水溶液とした。
基材の普通紙を、940nm〜960nmの光透過率が30%の普通紙(坪量:58g/m2、厚み:74μm)に変更した以外は実施例1と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
基材の普通紙を、940nm〜960nmの光透過率が33%の普通紙(坪量:58g/m2、厚み:67μm)に変更した以外は実施例1と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
乾燥後のシランカップリング剤の重量が原紙重量に対して0.05%となるように[A液]を塗付したこと以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
乾燥後のシランカップリング剤の重量が原紙重量に対して0.1%となるように[A液]を塗付したこと以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
乾燥後のシランカップリング剤の重量が原紙重量に対して2%となるように[A液]を塗付したこと以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
乾燥後のシランカップリング剤の重量が原紙重量に対して5%となるように[A液]を塗付したこと以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
[A液]を下記[F液]とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
[F液]
3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製、製品名:KBM−903、固形分:100%)を水に溶解して濃度2重量%の水溶液とした。
この水溶液を30分程度攪拌し、加水分解させた。
[A液]を下記[G液]とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
[G液]
N−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製、製品名:KBM−603、固形分:100%)を水に溶解して濃度2重量%の水溶液とした。
[A液]を下記[H液]とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
[H液]
ビニルトリメトキシシラン(信越化学社製、製品名:KBM−1003、固形分:100%)を1%の酢酸水に溶解して濃度2重量%の水溶液とした。
[A液]を下記[I液]とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
[I液]
3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学社製、製品名:KBM−5103、固形分:100%)を1%の酢酸水に溶解して濃度2重量%の水溶液とした。
[A液]を下記[J液]とした以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
[J液]
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製、製品名:KBM−503、固形分:100%)を1%の酢酸水に溶解して濃度2重量%の水溶液とした。
原紙の裏面に、乾燥後の重量が2.0g/m2となるように[B液]を塗布して乾燥させ、樹脂層を形成したこと以外は実施例1と同様にして剥離紙、および粘着ラベルを得た。
実施例1で使用した普通紙に、下記[K液]を塗工して乾燥し、乾燥後のアクリルエマルションの付着量が2.0g/m2となるように樹脂層を形成した。
その後のキャレンダー、剥離層の形成、粘着剤層の形成、ラベルの張り合わせは実施例1と同様に行ない、剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[K液]
上記[A液]を9部と、上記[B液]を5部混ぜることで作製した。
上記[K液]を下記[L液]に変更したこと以外は実施例18と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[L液]
上記[G液]を9部と、上記[B液]を5部混ぜることで作製した。
[K液]を下記[M液]に変更したこと以外は実施例19と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[M液]
上記[A液]を9部と、上記[D液]を5部混ぜることで作製した。
[K液]を下記[N液]に変更したこと以外は実施例19と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[N液]
上記[A液]を9部と、上記[E液]を5部混ぜることで作製した。
剥離層を、樹脂層の形成されていない裏面の方に形成し、その乾燥後の付着量を2.0g/m2としたこと以外は実施例1と同様にして剥離紙、及び粘着ラベルを得た。
[A液]を塗工しないこと以外は実施例1と同様にして比較例1を得た。
[A液]を塗工しないこと以外は実施例4と同様にして比較例2を得た。
[A液]を塗工しないこと以外は実施例5と同様にして比較例3を得た。
[B液]を塗工しないこと以外は実施例1と同様にして比較例4を得た。
[C液]を塗工しないこと以外は実施例1と同様にして比較例5を得た。
[C液]を塗工しないこと以外は実施例4と同様にして比較例6を得た。
[A液]を塗工しないこと以外は実施例22と同様にして比較例7を得た。
グラシン紙の基材に、[C液]を塗付して乾燥し、乾燥後の付着量が1.0g/m2となるようにして比較例8を得た。
上記粘着ラベルを30×5cmにカットし、0.5m/minの速度での剥離力[N/50mm]を測定した。
評価結果の判定は以下のとおりである。
分光光度計で、上記剥離紙の940nmの光透過率を測定した。
評価結果の判定は以下のとおりである。
上記剥離紙を絶乾状態で24gを計量した。これを85±3℃に維持した状態で2000mLの水に浸し、JISP8209に規定される標準離解機に供して3000回転/minで離解した。
その後、分散状態を観察してその離解性を評価した。
評価結果の判定は以下のとおりである。
Claims (6)
- 普通紙基材、樹脂層、剥離層からなる剥離紙において、前記普通紙基材、もしくは前記普通紙基材に接している前記樹脂層のうち、少なくともいずれかにシランカップリング剤が含まれ、
前記シランカップリング剤の含有量が、前記普通紙基材に対して0.1重量%以上10重量%以下であり、
940nm〜960nmの光透過率が、35%以上であることを特徴とする剥離紙。 - 前記シランカップリング剤が前記普通紙基材に含まれており、前記樹脂層と前記剥離層が順次積層されていることを特徴とする請求項1に記載の剥離紙。
- 前記シランカップリング剤が前記普通紙基材に含まれており、前記普通紙基材の一方の面に前記樹脂層と前記剥離層が順次積層され、もう一方の面に前記樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の剥離紙。
- 前記シランカップリング剤が、下記化学式(1)、(2)で表わされることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の剥離紙。
- 前記樹脂層を形成する樹脂が、アクリル、PVA、及びSBRからなる群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の剥離紙。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の剥離紙の剥離層上に、感圧性粘着剤層と表面基材とを順次積層してなることを特徴とする粘着ラベル。
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