JP6051332B1 - バイブロハンマーの付属装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイブロハンマーにおいて、使用時の騒音を防音カバーにて効果的に抑制し、不使用時に防音カバーの凹み変形等を生じさせずに横倒しで安定に保持し、使用時の直立姿勢と不使用時の倒伏姿勢との転換操作を容易する手段を提供する。【解決手段】バイブロハンマー1に装着する防音カバー2と、不使用時のバイブロハンマー1を横倒し姿勢で載置する受け台3とからなる付属装置である。防音カバー2は、上端開口部20を有して下方側に開放したボックス状をなし、バイブロハンマー1に対し、上端開口部20から上部フレーム11を突出させる形で起振部13を包囲するる。受け台3は、ベース31の一端側に嵌合部32が上向きと横向きとに転換回動可能に枢着され、他端側にバイブロハンマー1の上部フレーム11に対する支承部33を備え、チャック部14を嵌合部32に嵌合したバイブロハンマー1を倒伏姿勢で嵌合部32と支承部33とで支承する。【選択図】図7

Description

本発明は、土留め用の鋼矢板やH形鋼杭等を地中に打ち込むのに多用されるバイブロハンマーの防音カバーを含む付属装置に関する。
一般的に、バイブロハンマーは、クレーン等に対する吊り掛け部を備える上部フレームにダンパ機構を介して起振部が吊支され、該起振部の下方に打込み材を把持するチャック部が設けられて、全体的に縦長の比較的偏平な形態をなしており、クレーン等で吊持した状態でチャック部にて地中打込み材の頂部を把持し、起振部の作動で発生させた振動を打込み材に加えることにより、該打込み材の地中への打込みや地中からの引抜きを行うものであり、油圧起振方式と電動起振方式とに大別される。しかして、そのチャック部は、油圧で開閉するチャック爪の対間で打込み材を挟持するが、例えば、鋼矢板やH形鋼杭用として一対のチャック爪を備えるシングルチャック、鋼管矢板や鋼管杭用として鋼管上周縁の複数箇所を把持する複数対のチャック爪を備えた鋼管チャック、ハット形鋼矢板の両側片部を把持する二対のチャック爪を備えるハット型チャック、コンクリート矢板用のコンクリートチャック等、対象とする打込み材の種類によってチャック爪対の数と配置が異なっている。
このようなバイブロハンマーを用いた打込み材の打込み施工や引抜き施工では、その起振に伴って大きな騒音が発生することから、周辺への悪影響を避けるためにその騒音抑制が課題となる。因みに、環境省による特定建設作業の騒音・振動規制基準では、バイブロハンマーについて、1号区域及び2号区域共に騒音の基準値が85デシベル、振動の基準値が75デシベルと規定されている。なお、油圧起振方式のバイブロハンマーでは、電動起振方式のものに比較して発生する騒音は低く、無対策でも概して上記基準値を下回るが、周辺環境に配慮する上で騒音をできるだけ低くすることが望まれる。
そこで、従来において、上記の騒音対策として、バイブロハンマーに防音カバーを装着することが考えられている。例えば、特許文献1では、防音カバーとして、四周側面と上面とを有する箱型で、上面にクレーンのワイヤーを通す開口部を有すると共に、一側面の上部及び下部に複数の支脚が突設されており、ハンマー本体に上方から被せて用い、該ハンマー本体の不使用時には装着状態で横倒しにすることにより、全体を該防音カバーの支脚で支えるようにしたものが提案されている。
特開2015−203207号公報
しかるに、バイブロハンマー(ハンマー本体)は数トン〜十数トンという大重量であるため、前記提案のように不使用時のバイブロハンマーを防音カバーの支脚で支える場合、該支脚の屈曲や折損、防音カバーの凹み変形等を生じ易く、それを避けるために防音カバーを強靱な金属厚板で構成して頑丈な支脚を設ければ、大幅な重量増加で取り扱い性が悪化する上に製作コストも増大するという難点があった。一方、バイブロハンマーの使用時のみに防音カバーを装着する方法では、その防音カバーの着脱作業に多大な労力及び時間を費やすことになるから、現実的ではない。
本発明は、上述の情況に鑑み、バイブロハンマーにおいて、その使用時の騒音抑制を防音カバーによって低コストで効果的に行えることに加え、不使用時のバイブロハンマーを防音カバー装着状態で横倒しにして安定に保持できると共に、該防音カバーに凹み変形等を生じる懸念がなく、また該バイブロハンマーの使用時の直立姿勢と不使用時の倒伏姿勢との転換操作を確実に且つ容易に行うことを可能にする付属装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係るバイブロハンマーの付属装置は、バイブロハンマー1に装着する防音カバー2と、この防音カバー2を装着したバイブロハンマー1を不使用時に横倒し姿勢で載置する受け台3とからなり、バイブロハンマー1は、クレーン等に対する吊り掛け部10を備える上部フレーム11にダンパ機構12を介して起振部13が吊支され、該起振部13の下方にチャック部14が設けられてなり、防音カバー2は、上端開口部20を有して下方側に開放したボックス状をなし、バイブロハンマー1に対し、上端開口部20から上部フレーム11の少なくとも上位側11aが突出する状態で起振部13を包囲するように装着され、受け台3は、横長のベース31の一端側に、バイブロハンマー1のチャック部14に対する嵌合部32が上向きと該ベース31上に被さる横向きとに転換回動可能に枢着されると共に、該ベース31の他端側に、バイブロハンマー1の防音カバー2から突出した上部フレーム11に対する支承部33が突設されてなり、チャック部14を受け台3の嵌合部32に嵌合したバイブロハンマー1が、該嵌合部32の回動を伴って受け台3に対して起倒可能であり、その倒伏姿勢で該嵌合部32と支承部33とで受け台3に支承されると共に、防音カバー2が受け台3のベース31から浮き離れるように構成されてなる。
請求項2の発明は、上記請求項1のバイブロハンマーの付属装置において、受け台3の嵌合部32がH形鋼H1より形成され、バイブロハンマー1のチャック部14に対し、そのH型端面を上向きにした状態で、該H形鋼H1のウエブwが対をなすチャック爪(可動爪14a,固定爪14b)間に挿嵌すると共に、該H形鋼H1の両側のフランジf,fがチャック部14の前後に被さるように構成されてなる。
請求項3の発明は、上記請求項2のバイブロハンマーの付属装置において、バイブロハンマー1のチャック部14が可動爪14aと固定爪14bとからなる一対のチャック爪を備える構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3のいずれかのバイブロハンマーの付属装置において、防音カバー2は、鋼板21に吸音材層22が裏打ちされてなる構成としている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4のいずれかのバイブロハンマーの付属装置において、防音カバー2は、横断面略コ字形をなす前後一対のカバー枠2a,2bからなり、合接した両カバー枠2a,2bが側縁部21a,21a同士でねじ止めされてボックス状に一体化してなる構成としている。
請求項6の発明は、上記請求項1〜4のいずれかのバイブロハンマーの付属装置において、受け台3のベース31の少なくとも前後左右4箇所に吊上げ用掛止部36が設けられてなる構成としている。
次に、本発明の効果について、図面を参照して具体的に説明する。まず、請求項1の発明に係るバイブロハンマー1の付属装置によれば、 バイブロハンマー1の使用中の起振に伴う騒音が装着した防音カバー2によって効果的に抑制されるが、バイブロハンマー1を不使用時に受け台3上に横倒しにした際、バイブロハンマー1はチャック部14と上部フレーム11の上位側11aとで受け台3に支承され、装着されている防音カバー2は受け台3から浮き離れた状態になるから、バイブロハンマー1の重量は受け台3にかかるだけで防音カバー2には負荷しない。従って、防音カバー2は、重量負荷による凹み変形等を生じる懸念がないから、強度面からの制約は少なく、専ら防音性能面からの選択によって安価な材料で高い騒音抑制機能を具備させることができる。また、受け台3上に乗せたバイブロハンマー1は、そのチャック部14が受け台3の嵌合部32に嵌合しているため、受け台3に乗せた状態で移送したり移動させたりする際に、位置ずれすることなく安定した載置状態に保たれて高い安全性を確保できる。更に、バイブロハンマー1を受け台3上の倒伏姿勢から使用時の直立姿勢へ転換したり、逆に該直立姿勢から不使用時の倒伏姿勢へ転換する際、受け台3の嵌合部32がチャック部14に嵌合したまま回動し得るから、クレーン等のワイヤーに吊り掛けた状態で安全に且つ容易に姿勢転換操作を行える。
請求項2の発明によれば、受け台3の嵌合部32がH形鋼H1より形成され、バイブロハンマー1のチャック部14に対し、そのH型端面を上向きにした状態で、ウエブwが対をなすチャック爪(可動爪14a,固定爪14b)間に挿嵌すると共に、両側のフランジf,fがチャック部14の前後に被さることで、該嵌合部32とチャック部14とが堅固に掛止嵌合するから、受け台3上でのバイブロハンマー1の載置状態がより安定化すると共に、その嵌合部分を基点とした該バイブロハンマー1の起倒変位による姿勢転換操作をより円滑に行える。特に、打込み材に対するのと同様に両チャック爪14a,14bで嵌合部32のH形鋼H1のウエブwを挟着すれば、受け台3上でのバイブロハンマー1を不動に保つことができると共に、上記のバイブロハンマー1の姿勢転換操作をより安全に円滑に行える。
請求項3の発明によれば、バイブロハンマー1のチャック部14が可動爪14aと固定爪14bとからなる一対のチャック爪を備える所謂シングルチャックであるから、対応する受け台3の嵌合部32が一箇所になり、それだけ該受け台3が構造的に簡素で安価に製作可能となる。
請求項4の発明によれば、防音カバー2は、鋼板21に吸音材層22を裏打ちしたものであるから、高い騒音抑制作用が得られると共に、軽量で取り扱い性に優れる。
請求項5の発明によれば、防音カバー2は、横断面略コ字形をなす前後一対のカバー枠2a,2bからなり、合接した両カバー枠2a,2bを側縁部21a,21a同士でねじ止めしてボックス状に一体化するようになっているから、バイブロハンマー1に対する取付け及び取外しの操作を容易に迅速に行えるという利点がある。
請求項6の発明によれば、受け台3のベース31の少なくとも前後左右4箇所に吊上げ用掛止部36が設けられているから、これら吊上げ用掛止部36にクレーン等のワイヤー端のフック金具等を掛止することで、バイブロハンマー1を受け台3ごと安定に吊り上げて、運搬車に対する積み下ろしや所要場所への移動を容易に能率よく行える。
本発明の一実施形態に係る防音カバーを装着したバイブロハンマーの斜視図である。 同防音カバーを構成する一方のカバー枠の斜視図である。 同バイブロハンマーの防音カバー側端位置での縦断側面図である。 同バイブロハンマーの下部側の正面図である。 同バイブロハンマーの受け台の斜視図である。 同受け台の嵌合部に対する直立姿勢のバイブロハンマーの嵌合操作を示す側面図である。 同受け台の嵌合部に対する直立姿勢のバイブロハンマーの嵌合状態を示す側面図である。 同受け台にバイブロハンマーが倒伏姿勢で載置された状態の斜視図である。
以下に、本発明に係るバイブロハンマーの付属装置の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、実施形態では、バイブロハンマーとして油圧振り子式可変超高周波型のものを例示している。
図1及び図3に示すバイブロハンマー1は、頂端中央部にクレーン等に対する吊り掛け部10を備える上部フレーム11と、この上部フレーム11にダンパ機構12を介して吊支された起振部13と、該起振部13の下方に設けられたチャック部14とで構成され、全体的に縦長の比較的偏平な形態をなしており、その起振部13の全体を含む中間部周囲を覆うように防音カバー2が装着されている。また、バイブロハンマー1の起振部13の前面側及び後面側には、各々左右一対の保護枠15,16が取り付けられている。なお、図示を省略しているが、起振部13には、複数の偏心重錘(振り子)と、これらを回転させるための油圧モーター及びギヤ機構が内蔵されている。
防音カバー2は、前後一対の相互に対称形をなすカバー枠2a,2bを合接し、下方側に開放したボックス状にしたものであり、両カバー枠2a,2bの頂部間で形成する上端開口部20からバイブロハンマー1の上部フレーム11の上位側11aが突出すると共に、開放した下端より該バイブロハンマー1のチャック部14が下方へ突出している。
防音カバー2の両カバー枠2a,2bは、鋼板21の曲げ加工によって横断面略コ字枠状に形成され、その内面側の略全体にガラスウールやロックウール等よりなる吸音材層22が裏打ちされている。そして、図2でも示すように、鋼板21の外向きに曲折した左右の各側縁部21aに一定間隔でボルト孔23が穿設され、該鋼板21の上縁部21b及び下縁部21cは巻き込んで筒状に曲成され、その上縁部21bにもボルト孔24が穿設されている。しかして、防音カバー2は、両カバー枠2a,2bの合接した両側縁部21a,21a同士をボルト止めしてボックス状に一体化すると共に、バイブロハンマー1の上部フレーム11に対し、両カバー枠2a,2bの上縁部21b,21bをボルト25(図1参照)で止着するようになっている。
図4に示すように、このバイブロハンマー1のチャック部14は、シングルチャックとして、油圧シリンダ(図示省略)にて進退動作する可動爪14aと、固定爪14bとからなる一対のチャック爪を備えており、両爪14a,14b間に鋼矢板やH形鋼杭の如き打込み材の頂部を挿嵌して挟着することにより、起振部13の作動で発生させた振動を該打込み材に加えるようになっている。そして、この起振部13の作動に伴って大きな騒音が発生するが、該起振部13の周囲が防音カバー2によって覆われているから、その遮蔽効果と吸音材層22による吸音効果とが相俟って、外部への騒音伝播は著しく低減することになる。
図5は、不使用時のバイブロハンマー1を載置する受け台3を示す。この受け台3は、横長のベース31上の一端側に、2個の短いH形鋼H1,H2を直角に溶接一体化した回動部材34が枢支ピン35を介して起倒回動自在に枢着されると共に、該ベース31上の他端側に、その幅方向に沿って開放側を下向きに溶接したチャンネル材からなる支承部33が突設されている。そのベース31は、帯状鋼板の長手方向に沿う両側部を下向きに曲成した帯板枠31aと、その両端部の下面側に幅方向に沿って溶接固着した鋼製角筒材からなる支持バー31b,31cとで構成され、両31b,31cの帯板枠31aより突出した両端部に、それぞれ植設したリング付きボルトよりなる吊上げ用掛止部36が設けられている。なお、帯板枠31aの一端側上面には、枢支ピン35の両端を回転自在に支持する一対の枢支突片31d,31dが突設されている。
回動部材34の先端側のH形鋼H1は、バイブロハンマー1のチャック部14に対する嵌合部32を構成しており、図5で示すように、該回動部材34がベース31から外側へ突出する待機姿勢において、そのH型端面を上向きにした状態で下端がベース31から離間して接地するように設定されている。
そして、図6に示すように、クレーンのワイヤ(図示省略)で吊り下げた使用後のバイブロハンマー1を直立姿勢のまま、そのチャック部14の可動爪14aと固定爪14b間に該H形鋼H1のウエブwが臨むように、嵌合部32の真上に位置させて降下させることにより、両爪14a,14b間に該H形鋼H1のウエブwが挿嵌すると共に、該H形鋼H1の両側のフランジf,fがチャック部14の前後に被さり、図7の実線で示すように、防音カバー2を装着したバイブロハンマー1の全体が嵌合部32上に係止嵌合した状態で載る。次いで、吊り下げたワイヤを繰り出しつつ、その吊下げ位置をベース31側へ移動してゆけば、回動部材34の回動を伴って直立していたバイブロハンマー1がベース31上へ傾倒してゆき、図7の仮想線で示すように上部フレーム11の上位側11aが受け台3の支承部33に載る形で、横倒しになって該受け台3に支承される。
かくして受け台3上に載ったバイブロハンマー1は、図8でも示すように、回動部材34の嵌合部32に係止嵌合しているチャック部14と、支承部33に載った上部フレーム11の上位側11aとで該受け台3に支えられ、装着されている防音カバー2が受け台3から浮き離れた状態になっている。従って、バイブロハンマー1の重量は受け台3にかかるだけで防音カバー2には負荷せず、該防音カバー2の重量負荷による凹み変形等を生じる懸念がない。また、防音カバー2として、強度面からの制約が少なくなるから、強靱な金属厚板等を用いる必要がなく、専ら防音性能面からの選択によって安価な材料で高い騒音抑制機能を具備させ、且つ軽量で取り扱い性のよいものになし得る。
更に、この受け台3では、ベース31の前後左右4箇所に吊上げ用掛止部36を備えるから、これら吊上げ用掛止部36にクレーン等のワイヤー端のフック金具等を掛止することで、バイブロハンマー1を受け台3ごと安定に吊り上げて、運搬車に対する積み下ろしや所要場所への移動を容易に能率よく行える。しかして、受け台3上のバイブロハンマー1は、チャック部14が該受け台3の嵌合部32に係止嵌合しているため、受け台3に乗せた状態での搬送や移動に際し、多少の揺れや振動が加わっても位置ずれすることなく安定した載置状態に保たれ、もって高い安全性を確保できる。
一方、受け台3上に載ったバイブロハンマー1を鋼矢板等の打込み工事に使用する際には、倒伏姿勢のバイブロハンマー1の吊り掛け部10に、クレーンのワイヤに取り付けたフック(図示省略)を掛止し、そのまま吊り上げてゆけばよい。この吊り上げにより、倒伏していた該バイブロハンマー1が回動部材34の回動を伴って起立してゆき、最後に図7の実線で示す直立姿勢になり、更に吊り上げることでチャック部14が回動部材34の嵌合部32から抜け出し、もって受け台3から上方へ離脱する。
しかして、上述のようにバイブロハンマー1を受け台3上の倒伏姿勢から使用時の直立姿勢へ転換したり、逆に使用後に該直立姿勢から受け台3上への倒伏姿勢へ転換する際、受け台3の嵌合部32がチャック部14に嵌合したまま回動し得るから、バイブロハンマー1を吊り掛け部10を介してクレーン等のワイヤーに吊り掛けた状態で、安全に且つ非常に容易に姿勢転換操作を行える。
なお、バイブロハンマー1のチャック部14に受け台3の嵌合部32を嵌合したとき、打込み材に対するのと同様に可動爪14aと固定爪14bの間で該嵌合部32のH形鋼H1のウエブwを挟着してもよい。この場合、バイブロハンマー1がチャック部14において受け台3に連結した形になるから、バイブロハンマー1の受け台3での起倒操作をより安全に且つ円滑に行えると共に、受け台3に乗せた状態での搬送や移動に際し、受け台3上でのバイブロハンマー1を不動に保つことができるという利点がある。
本発明の適用対象とするバイブロハンマー1は、実施形態で例示した油圧振り子式可変超高周波型のものに限らず、油圧ピストン式可変超高周波型のような他の油圧起振式のものや、電動起振方式のものでもよい。しかして、防音カバー2としては、適用対象とするバイブロハンマー1の起振部13の外形に対応して、該起振部13の全体を包囲し得る形態及びサイズに設定すればよい。なお、実施形態の防音カバー2のように、横断面略コ字形の前後一対のカバー枠2a,2bを側縁部21a,21a同士でねじ止めするものでは、バイブロハンマー1に対する取付け及び取外しの操作を容易に迅速に行えるという利点がある。
また、バイブロハンマー1のチャック部14についても、例示したシングルチャックに限らず、鋼管矢板や鋼管杭用としての複数対のチャック爪を備えた鋼管チャック、ハット形鋼矢板の両側片部を把持する二対のチャック爪を備えるハット型チャック、コンクリート矢板用のコンクリートチャック等でもよい。しかして、受け台3は、これらチャックの数及び配置と打込み材の形態に対応した嵌合部32を備えるものとすればよい。ただし、例示したチャック部14のような可動爪14aと固定爪14bとからなるシングルチャックでは、受け台3の嵌合部32を例示したH形鋼H1のように単一で簡素な形態になし得る点で好適である。
その他、本発明においては、防音カバー2の細部形状とバイブロハンマー1への取付方式、受け台3におけるベース31の形状、嵌合部32を備える回動部材34の基部側の形状と枢支構造、吊上げ用掛止部36の形状等、細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
1 バイブロハンマー
11 上部フレーム
11a 上位側
12 ダンパ機構
13 起振部
14 チャック部
14a 可動爪
14b 固定爪
2 防音カバー
2a,2b カバー枠
20 上端開口部
21 鋼板
21a 側縁部
22 吸音材層
3 受け台
31 ベース
32 嵌合部
33 支承部
36 吊上げ用掛止部
H1 H形鋼
w ウエブ
f フランジ

Claims (6)

  1. バイブロハンマーに装着する防音カバーと、この防音カバーを装着したバイブロハンマーを不使用時に横倒し姿勢で載置する受け台とからなり、
    バイブロハンマーは、クレーン等に対する吊り掛け部を備える上部フレームにダンパ機構を介して起振部が吊支され、該起振部の下方にチャック部が設けられてなり、
    防音カバーは、上端開口部を有して下方側に開放したボックス状をなし、バイブロハンマーに対し、上端開口部から前記上部フレームの少なくとも上位側が突出する状態で前記起振部を包囲するように装着され、
    受け台は、横長のベースの一端側に、バイブロハンマーの前記チャック部に対する嵌合部が上向きと該ベース上に被さる横向きとに転換回動可能に枢着されると共に、該ベースの他端側に、バイブロハンマーの防音カバーから突出した前記上部フレームに対する支承部が突設されてなり、
    チャック部を受け台の前記嵌合部に嵌合したバイブロハンマーが、該嵌合部の回動を伴って受け台に対して起倒可能であり、その倒伏姿勢で該嵌合部と前記支承部とで受け台に支承されると共に、前記防音カバーが受け台のベースから浮き離れるように構成されてなるバイブロハンマーの付属装置。
  2. 受け台の前記嵌合部がH形鋼より形成され、バイブロハンマーのチャック部に対し、そのH型端面を上向きにした状態で、該H形鋼のウエブが対をなすチャック爪間に挿嵌すると共に、該H形鋼の両側のフランジがチャック部の前後に被さるように構成されてなる請求項1に記載のバイブロハンマーの付属装置。
  3. バイブロハンマーのチャック部が可動爪と固定爪とからなる一対のチャック爪を備える請求項2に記載のバイブロハンマーの付属装置。
  4. 前記防音カバーは、鋼板に吸音材層が裏打ちされてなる請求項1〜3のいずれかに記載のバイブロハンマーの付属装置。
  5. 前記防音カバーは、横断面略コ字形をなす前後一対のカバー枠からなり、合接した両カバー枠が側縁部同士でねじ止めされてボックス状に一体化してなる請求項1〜4のいずれかに記載のバイブロハンマーの付属装置。
  6. 受け台の前記ベースの少なくとも前後左右4箇所に吊上げ用掛止部が設けられてなる請求項1〜5のいずれかに記載のバイブロハンマーの付属装置。
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