JP6051186B2 - ハンドルカバー構造 - Google Patents
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Description
請求項2に記載した発明は、前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に配置される下部切り欠き部(41)とを有し、前記ミラー台座部(32)は、前記上部切り欠き部(31)に配置され、前記開口部(22)は、前記下部切り欠き部(41)に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記切り欠き部(21)における前記開口部(22)の前方には、ウインカ(15)が配置され、前記ウインカ(15)は、前面視で、前記開口部(22)の少なくとも一部と重なることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、ハンドル(2)の周囲を覆うハンドルカバー(20)を備えるハンドルカバー構造において、前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、前記ハンドルカバー(20)の車両前後方向で前部には、レバーブラケット(50)のレバー取り付け部(52)を配置する切り欠き部(21)が設けられ、前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に車両前面視で下方にU字状に凹んで配置される下部切り欠き部(41)とを有し、前記上部切り欠き部(31)には、前記レバー取り付け部(52)の少なくとも一部と、ミラー(16)を支持するミラーボス(53)とを上方から覆うミラー台座部(32)が設けられ、前記下部切り欠き部(41)には、車両前面視で前面に開口する開口部(22)が形成され、前記上部カバー(30)の左右端部と前記下部カバー(40)の左右端部とは、前記上部切り欠き部(31)よりも車幅方向外側の係止部(39e)により、取り付けられる形状であって、前記レバー取り付け部(52)は、前記開口部(22)から前記ハンドルカバー(20)の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記ミラーボス(53)は、前記レバーブラケット(50)に一体に形成されることを特徴とする。
請求項2,5に記載した発明によれば、ハンドルカバーを上下に分割される上部カバーと下部カバーとで構成し、ミラー台座部を上部カバーの上部切り欠き部に配置し、且つ、開口部を下部カバーの下部切り欠き部に配置することで、ミラー台座部が開口部を上方から覆う傘のように機能するため、ハンドルカバーを上下に分割した構成において、雨などがハンドルカバーの内部に浸入することを抑制することができる。
請求項3,6に記載した発明によれば、ミラー台座部を、曲面形状とし、且つ、ハンドルカバーの上面に形成される平面部よりも低い位置に配置することで、曲面形状のミラー台座部と、ハンドルカバーの上面の平面部とで段差が形成されるので、ハンドルカバーの上部切り欠き部に開口部を形成する場合と比較して、切り欠き部の剛性を高めることができる。
請求項4に記載した発明によれば、切り欠き部における開口部の前方にウインカを配置し、且つ、ウインカを前面視で開口部の少なくとも一部と重ねることで、開口部の少なくとも一部が前方からウインカで遮られるため、雨や走行風などがフロントカバーの内部に浸入することを抑制することができる。
請求項7に記載した発明によれば、ミラーボスをレバーブラケットに一体に形成することで、ミラーボスとレバーブラケットとを別体に形成する場合と比較して、組み付け工数を低減することができ、整備性を向上することができる。
図1に示すように、スクータ型の自動二輪車1は、バーハンドル2(ハンドル)と、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイング式のパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。
バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aに操向可能に枢支される。車体フレーム5の下部後側にはパワーユニット10の前部下側が上下揺動可能に枢支される。
パワーユニット10は、前部に配置されるエンジン10aと、後部左側に配置される変速機10bとを一体化したスイング式動力ユニットである。パワーユニット10と車体フレーム5の後部との間にはリヤサスペンション6が介装され、車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンション構造が構成される。
図2は、上記自動二輪車1の前部の前面図である。
図2に示すように、ハンドルカバー20は、車幅方向中央の卵形状と、車幅方向両側及び下方の筒形状とを組み合わせた形状を有する。ハンドルカバー20は、上下に分割される上部カバー30と、下部カバー40とで構成される。ハンドルカバー20の前部には、車両前方に開口する開口部22を有する切り欠き部21が形成される。開口部22は、図2の前面視で矩形状に形成される。
尚、以下の説明においては、左右ブレーキレバー17L,17Rを、単に「ブレーキレバー17」と称することがある。
図3に示すように、ハンドルカバー20の車幅方向中央部には、メーターパネル60が配置される。メーターパネル60の後部には、速度メーター等の各種メーター類を収容する円形状のメータユニット61が設けられる。
図5に示すように、右ミラー台座部32は、ハンドルカバー20の上部カバー30の車幅方向右端部において、右スイッチパネル66の前方に配置される。右ミラー台座部32には、上下に延びるミラーボス53を挿通する挿通孔32aが形成される。右ミラー台座部32は、図3の上面視で円弧状に形成される外周縁部32bと、図3の上面視で外周縁部32bよりも挿通孔32a側に凹むU字状に形成される凹部32cとを有する。右ブレーキレバーブラケット50の右ブレーキレバー取り付け部52は、右ミラー台座部32の凹部32cから外部に露出する。
尚、左右ミラー台座部32は、中心線CLを挟んで左右対称形状を有し、左ミラー台座部32は、右ミラー台座部32と同様の構成を有するため、その詳細な説明を省略する。
図6は、上記ハンドルカバー20の上部カバー30の前面図である。図7は、上記上部カバー30の上面図である。
図6及び図7に示すように、上部カバー30は、車幅方向中央上部に位置するセンター部35と、車幅方向左側に位置する左サイド部36と、車幅方向右側に位置する右サイド部37と、車幅方向中央後部に位置するリヤ部38とを有する。
図8は、上記ハンドルカバー20の下部カバー40の前面図である。図9は、上記下部カバー40の上面図である。
下部カバー40は、図8の前面視でY字状をなすと共に、図9の上面視でV字状をなすように形成される。
図8及び図9に示すように、下部カバー40は、車幅方向中央に位置するセンター部45と、車幅方向左側に位置する左サイド部46と、車幅方向右側に位置する右サイド部47とを有する。
左サイド部46の側部46cは、図9の上面視で、右後方に傾斜して屈曲しつつ延びて左サイド部46の後部46bの左端に至る。
下部カバー40の左サイド部46の後部46bは、図9の上面視で、センター部45の左後端から左後方に緩やかに延びた後に右後方に屈曲して延び、その後、左後方に緩やかに屈曲しつつ延びて左サイド部46の側部46cの後端に至る。
右サイド部47の側部47cは、図9の上面視で、左後方に延びた後に左前方に凸の湾曲形状をなすように屈曲して延び、その後、左後方に屈曲して延びて右サイド部47の後部47bの右端に至る。
下部カバー40の右サイド部47の後部47bは、図9の上面視で、センター部45の右後端から右後方に緩やかに延びた後に左後方に屈曲して延び、その後、右後方に緩やかに屈曲しつつ延びて右サイド部47の側部47cの後端に至る。
又、カバーパネル69上部と下部カバー40とを平面視で重なるように配置した後、ボルト70(図4参照)を、カバーパネル69上部の取り付けボス69a(図4参照)の貫通孔に挿通して下部カバー40の取り付け部49cに螺着することにより、カバーパネル69上部が下部カバー40に固定される。
尚、左ブレーキレバーブラケット50は、右ブレーキレバーブラケット50と同様の構成を有するため、その詳細な説明を省略する。
図10に示すように、右ブレーキレバーブラケット50は、本体部51、ブレーキレバー取り付け部52、ミラーボス53、バーハンドル取り付け部54、ブレーキレバー取り付けボス55、前ブレーキケーブル案内部56及びブレーキランプスイッチ設置部57を有する。前ブレーキケーブル案内部56は、右ブレーキレバー17Rに接続される前ブレーキケーブルを案内する。ブレーキランプスイッチ設置部57には、右ブレーキレバーブラケット50の右側方に位置するブレーキランプスイッチ(不図示)が設置される。
この構成によれば、ハンドルカバー20前部の切り欠き部21の上部に、ブレーキレバー取り付け部52の少なくとも一部と、ミラーボス53とを上方から覆うミラー台座部32を配置することで、ブレーキレバー取り付け部52の少なくとも一部とミラーボス53とを意匠の一部とすることができ、ハンドルカバー20の外観性を向上することができる。又、ハンドルカバー20前部の切り欠き部21の下部に開口部22を形成し、ブレーキレバー取り付け部52を開口部22からハンドルカバー20の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とすることで、ブレーキレバー取り付け部52に工具などでアクセス可能となるため、ブレーキレバー17の交換などの整備性を向上することができる。従って、ハンドルカバー20の外観性を向上しつつ、整備性を向上することができる。又、切り欠き部21の上部にミラー台座部32を設け、且つ、切り欠き部21の下部に開口部22を形成することで、ミラー台座部32が開口部22を上方から覆う傘のように機能するため、雨などがハンドルカバー20の内部に浸入することを抑制することができる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
15 ウインカ
16 バックミラー(ミラー)
17 ブレーキレバー
20 ハンドルカバー
21 切り欠き部
22 開口部
30 上部カバー
30a 平面部
31 上部切り欠き部
32 ミラー台座部
32b 外周縁部
32c 凹部
40 下部カバー
41 下部切り欠き部
50 ブレーキレバーブラケット(レバーブラケット)
52 ブレーキレバー取り付け部(レバー取り付け部)
53 ミラーボス
Claims (7)
- ハンドル(2)の周囲を覆うハンドルカバー(20)を備えるハンドルカバー構造において、
前記ハンドルカバー(20)の前部には、レバーブラケット(50)のレバー取り付け部(52)を配置する切り欠き部(21)が設けられ、
前記切り欠き部(21)の上部には、前記レバー取り付け部(52)の少なくとも一部と、ミラー(16)を支持するミラーボス(53)とを上方から覆うミラー台座部(32)が設けられ、
前記切り欠き部(21)の下部には、車両前方に開口する開口部(22)が形成され、
前記レバー取り付け部(52)は、前記開口部(22)から前記ハンドルカバー(20)の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされ、
前記ミラー台座部(32)は、上面視で円弧状に形成される外周縁部(32b)を有し、
前記ミラー台座部(32)には、前記レバー取り付け部(52)を上面視で目視可能とするように前記外周縁部(32b)よりも内側に凹む凹部(32c)が形成されることを特徴とするハンドルカバー構造。 - 前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、
前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に配置される下部切り欠き部(41)とを有し、
前記ミラー台座部(32)は、前記上部切り欠き部(31)に配置され、
前記開口部(22)は、前記下部切り欠き部(41)に配置されることを特徴とする請求項1に記載のハンドルカバー構造。 - 前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンドルカバー構造。
- 前記切り欠き部(21)における前記開口部(22)の前方には、ウインカ(15)が配置され、
前記ウインカ(15)は、前面視で、前記開口部(22)の少なくとも一部と重なることを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載のハンドルカバー構造。 - ハンドル(2)の周囲を覆うハンドルカバー(20)を備えるハンドルカバー構造において、
前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、
前記ハンドルカバー(20)の車両前後方向で前部には、レバーブラケット(50)のレバー取り付け部(52)を配置する切り欠き部(21)が設けられ、
前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に車両前面視で下方にU字状に凹んで配置される下部切り欠き部(41)とを有し、
前記上部切り欠き部(31)には、前記レバー取り付け部(52)の少なくとも一部と、ミラー(16)を支持するミラーボス(53)とを上方から覆うミラー台座部(32)が設けられ、
前記下部切り欠き部(41)には、車両前面視で前面に開口する開口部(22)が形成され、
前記上部カバー(30)の左右端部と前記下部カバー(40)の左右端部とは、前記上部切り欠き部(31)よりも車幅方向外側の係止部(39e)により、取り付けられる形状であって、
前記レバー取り付け部(52)は、前記開口部(22)から前記ハンドルカバー(20)の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされることを特徴とするハンドルカバー構造。 - 前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載のハンドルカバー構造。
- 前記ミラーボス(53)は、前記レバーブラケット(50)に一体に形成されることを特徴とする請求項1から6までの何れか一項に記載のハンドルカバー構造。
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