JP6050741B2 - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
電子写真方式を用いて画像を形成する装置において、定着ローラーを用いた加熱及び加圧により、紙等の被記録媒体に静電荷像現像用トナーを定着させることが行われている。定着時の省エネルギー化及び装置の小型化を達成するために、静電荷像現像用トナーには、軟化点(Tm)及びガラス転移点(Tg)の低い結着樹脂並びに軟化点(Tm)の低い離型剤が使用されている。このため、このような静電荷像現像用トナーを高温下で保存する場合に、複数のトナー粒子を含む静電荷像現像用トナーのトナー粒子同士が凝集することがある。そして、凝集している静電荷像現像用トナー粒子の帯電量は、凝集していない静電荷像現像用トナー粒子の帯電量よりも低下しやすいため、凝集したトナー粒子を被記録媒体に定着させることになる。その結果、画像欠陥が発生することがある。
また、画像の高画質化を達成するために、複数のトナー粒子の各々の粒子径を小さくして解像度を向上させる必要がある。高画質な画像を出力するためには、トナー粒子の粒子径を5μm程度に小さくし、また、粒度分布をシャープにすることが求められている。
一般的に複数のトナー粒子の各々は、着色剤、電荷制御剤、離型剤、及び磁性材料のような成分を結着樹脂に混合する混合工程、混練工程、粉砕工程、及び分級工程を経て得られる。
従来の製造方法で得られるトナーは、形状のばらつきが大きく、粒度分布が広い。そのため、解像度の高い画像を得るために高画質な画像を得ることが困難であった。
一方、特許文献1に記載の製造方法において、形状が球状であり、粒度分布が狭いコア−シェル構造のトナーを得ることができる。
特開平10−26842号公報
しかしながら、特許文献1に記載のトナーの製造方法において、トナーコアに被覆するシェル層を均一に形成することが困難であった。上記のトナーの製造方法において、耐高温オフセット性及び耐熱保存性の両方に優れたトナーを得ることが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐高温オフセット性及び耐熱保存性の両方に優れている静電荷像現像用トナーを簡易に製造する方法を提供することである。
本発明の静電荷像現像用トナーは、複数のトナー粒子を含む。前記複数のトナー粒子の各々は、トナーコアと前記トナーコアの表面を被覆するシェル層とを含む。本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法は、シェル層前駆体を構成する樹脂及び有機溶剤がシェル層分散液中の水相に分散した分散液を調製するシェル層前駆体分散液調製工程と、前記トナーコア前駆体を構成する樹脂及び有機溶剤を混合するトナーコア前駆体調製工程と、前記トナーコア前駆体及びシェル層前駆体分散液を混合した溶液から前記トナーコア前駆体に含まれる有機溶剤及び前記シェル層前駆体に含まれる有機溶剤を除去する有機溶剤除去工程と、前記トナーコアの表面に前記シェル層を形成するシェル層形成工程とを含む。
本発明によれば、耐高温オフセット性及び耐熱保存性の両方に優れている静電荷像現像用トナーの製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る静電荷像現像用トナーのトナー粒子を示す模式図である。 (a)〜(d)は、本実施形態に係る静電荷像現像用トナーの製造方法を示す模式図である。 (a)〜(e)は、本実施形態に係る静電荷像現像用トナーの製造方法を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については適宜説明を省略することがあるが、発明の要旨を限定するものではない。
本実施形態に係る静電荷像現像用トナーについて、図1を参照して説明する。本実施形態に係るトナーは、複数のトナー粒子10から構成される。トナー粒子10は、トナー母粒子11と外添剤12とから構成される。トナー母粒子11は、トナーコア13と、トナーコア13の表面を被覆するシェル層14とを含む。本実施形態に係るトナーは、例えば、電子写真方式の複写機に用いることができる。
≪トナーコア≫
トナーコア13は、必須成分(結着樹脂)を含む。トナーコア13は、必要に応じて必須成分以外に任意成分(着色剤、電荷制御剤、又は離型剤)を含んでもよい。以下にトナーコア13に含まれる成分について説明する。トナーコア13は、後述する溶解度パラメーターの関係を満たすものであればより好ましい。
[結着樹脂]
トナーコア13に含まれる結着樹脂として、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、又はスチレン−ブタジエン樹脂のような熱可塑性樹脂が挙げられる。このような熱可塑性樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。熱可塑性樹脂の種類は、後述する溶解度パラメーターの関係を満たすものであればより好ましい。このような熱可塑性樹脂の中でも、トナー中での着色剤の分散性、トナーの帯電性、又はトナーの用紙に対する定着性を良好にするためには、スチレンアクリル系樹脂、又はポリエステル樹脂が好ましい。以下、スチレンアクリル系樹脂、又はポリエステル樹脂について説明する。
スチレンアクリル系樹脂は、スチレン系モノマーとアクリル系モノマーとの共重合体である。スチレン系モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、又はp−エチルスチレンが挙げられる。アクリル系モノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸iso−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸n−ブチル、又はメタアクリル酸iso−ブチルのような(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、2価若しくは3価以上のアルコール成分と2価若しくは3価以上のカルボン酸成分との縮重合又は共縮重合によって得られるポリエステル樹脂を使用することができる。ポリエステル樹脂を合成する際に用いられる成分としては、以下の2価若しくは3価以上のアルコール成分又は2価若しくは3価以上のカルボン酸成分が挙げられる。
2価若しくは3価以上のアルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、又はポリテトラメチレングリコールのようなジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、又はポリオキシプロピレン化ビスフェノールAのようなビスフェノール類;ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンのような3価以上のアルコール類が挙げられる。
2価若しくは3価以上のカルボン酸成分としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アルキル、若しくはアルケニルコハク酸(n−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、又はイソドデセニルコハク酸)、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、又はマロン酸のような2価カルボン酸;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸のような3価以上のカルボン酸が挙げられる。これらの2価又は3価以上のカルボン酸成分は、酸ハライド、酸無水物、又は低級アルキルエステルのようなエステル形成性の誘導体として用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素原子数1から6のアルキル基を意味する。
結着樹脂の軟化点(Tm)は特に限定されないが、一般的には60℃以上100℃以下であることが好ましく、70℃以上95℃以下であることがより好ましい。
結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、30℃以上50℃以下であることが好ましく、35℃以上50℃以下であることがより好ましい。
[離型剤]
トナーコア13は、必要に応じて離型剤を含んでもよい。離型剤は、一般的にトナーの低温定着性及び耐高温オフセット性を向上させる目的で使用される。離型剤の種類は、後述する溶解度パラメーターの関係を満たすものであればより好ましい。
好適な離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックス、又は酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物;キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックスのような植物系ワックス;みつろう、ラノリン、又は鯨ろうのような動物系ワックス;オゾケライト、セレシン、又はベトロラクタムのような鉱物系ワックス;モンタン酸エステルワックス、又はカスターワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバワックスのような脂肪酸エステルの一部又は全部を脱酸化したワックスが挙げられる。
離型剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、5質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
[着色剤]
トナーコア13は、必要に応じて着色剤を含んでもよい。トナーコア13に含有させる着色剤としては、トナー粒子10の色に合わせて、公知の顔料や染料を用いることができる。着色剤の種類は、後述する溶解度パラメーターの関係を満たすものであればより好ましい。トナーコア13に含有させることができる好適な着色剤の具体例としては、以下の着色剤が挙げられる。
黒色着色剤としては、カーボンブラックが挙げられる。また、黒色着色剤としては後述するイエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤のような着色剤を用いて黒色に調色された着色剤も利用することができる。トナー粒子10がカラートナーである場合に、トナーコア13に配合される着色剤としては、例えば、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤が挙げられる。
イエロー着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、又はアリルアミド化合物のような着色剤が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、又は194)、ネフトールイエローS、ハンザイエローG、又はC.I.バットイエローが挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、又はペリレン化合物のような着色剤が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、又は254)が挙げられる。
シアン着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン化合物、銅フタロシアニン誘導体、アントラキノン化合物、又は塩基染料レーキ化合物のような着色剤が挙げられる。具体的には、C.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、又は66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、又はC.I.アシッドブルーが挙げられる。
トナーコア13に配合される着色剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
[電荷制御剤]
本実施形態では、トナーコア13において、電荷制御剤を添加してもよい。
≪シェル層≫
本発明のコア−シェル構造のトナーにおいて、トナーコア13の表面にシェル層14が被覆されている。
シェル層14を構成する樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、又はスチレン−ブタジエン樹脂のような熱可塑性樹脂が挙げられる。このような熱可塑性樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。このような熱可塑性樹脂の中でも、トナーの帯電性、又はトナーの用紙に対する定着性を良好にするためには、スチレンアクリル系樹脂、又はポリエステル樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂は、後述する溶解度パラメーターの関係を満たすものであればより好ましい。スチレンアクリル系樹脂、又はポリエステル樹脂としてはトナーコアに使用可能な結着樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
シェル層14の樹脂は、前述したトナーコア13の樹脂よりも、高い重量平均分子量(Mw)を有することが好ましい。これにより、トナーを保存する時に、トナー粒子10同士の凝集を防止できることがある。トナー粒子10の硬度を高くするためには、シェル層14の重量平均分子量(Mw)が大きいことが好ましい。
シェル層14の膜厚は、100nm以上1500nm以下であることが好ましく、300nm以上1000nm以下であることがより好ましい。
≪外添剤≫
以下、図1を参照して、本実施形態に係る外添剤12について説明する。
シェル層14の表面は、トナー粒子10の流動性及び取扱性を向上させるために、外添剤12により外添処理されている。外添処理として、公知の方法が用いられる。具体的には、外添剤12がシェル層14中に埋没しないように外添条件を調整し、混合機(例:ヘンシェルミキサー、又はナウターミキサー)を用いて、トナー母粒子11に対して外添処理する。
外添剤12としては、例えば、シリカ、又は金属酸化物(例えば、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム)の粒子が挙げられる。外添剤12の平均粒子径は0.01μm以上1.0μm以下であることが好ましい。トナー母粒子11の100質量部に対して外添剤12の添加量は1質量部以上10質量部以下であることが好ましく、2質量部以上5質量部以下であることがより好ましい。
本発明のトナー粒子10はトナーコア13とシェル層14と外添剤12とを含むことを説明した。なお、トナー粒子10は外添剤12を含むものに限定されない。本発明のトナー粒子10は、外添剤12を含むことなく、トナーコア13とシェル層14とを含み得る。
トナー粒子10の平均粒子径は3μm以上10μm以下であることが好ましく、4μm以上6μm以下であることがより好ましい。また、トナー粒子10の粒度分布がシャープであることが好ましい。トナー粒子10の平均粒子径がこのような範囲内にあると、トナー粒子10を高解像度の画像形成に好適に適用することができる。
後述する製造方法により、静電荷像現像用トナーを容易又は確実に得ることができる。後述する製造方法によって得られるトナーは、1成分現像剤として用いられてもよく、2成分現像剤として用いられてもよい。また、本発明のトナーは、乾式トナーとして用いられてもよく、液体現像剤として用いられてもよい。
≪静電荷像現像用トナーの製造方法≫
以下、図2を参照して、本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法について説明する。本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法は、第1分散液調製工程とトナーコア前駆体調製工程と第2分散液調製工程と除去工程とを包含する。図2(a)は、第1分散液調製工程を示す。第1分散液調製工程において、シェル層前駆体21が分散したシェル層前駆体分散液を調製する。シェル層前駆体21は樹脂及び有機溶剤を含む。図2(b)は、トナーコア前駆体調製工程を示す。トナーコア前駆体調製工程において、樹脂及び有機溶剤を混合したトナーコア前駆体22を調製する。図2(c)は、第2分散液調製工程を示す。第2分散液調製工程において、シェル層前駆体分散液にトナーコア前駆体22を添加して、トナー母粒子前駆体23が分散した第2分散液を調製する。図2(d)は、除去工程を示す。除去工程において、第2分散液からトナーコア前駆体22に含まれた有機溶剤及びシェル層前駆体21に含まれた有機溶剤を除去する。
トナーコア前駆体22に含まれる有機溶剤及び樹脂並びにシェル層前駆体21に含まれる有機溶剤及び樹脂の組み合わせによっては、コア−シェル構造を有したトナー粒子10を形成することが困難になることがある。すなわち、有機溶剤及び樹脂から形成されたトナーコア13の表面にシェル層14を形成する場合に、有機溶剤及び樹脂の各々の成分に対しての親和性が極めて重要であり、これらの親和性が適度なものでないと、コア−シェル構造を有したトナー粒子10を得ることが困難になることがある。
また、溶解度パラメーターを指標として特定の関係を満足するトナーコア前駆体22及びシェル層前駆体21の有機溶剤とトナーコア前駆体22及びシェル層前駆体21の樹脂とを用いることがより好ましい。
[溶解度パラメーター]
以下、溶解度パラメーターについて説明する。溶解度パラメーターδ[(MPa)1/2]は、複数の物質の相溶性および親和性の指標として用いられ、下記式(1)によって定義される。
δ=(ΔEV/V01/2・・・・・・・(1)
ただし、ΔEV[106N・m・mol-1]は蒸発熱、V0[m3・mol-1]は1molあたりの体積を示す。2つの物質の溶解度パラメーターの差は、その2つの物質が相溶するために必要なエネルギーと密接な関係が有り、溶解度パラメーターの差が小さいほど2つの物質が相溶するために必要なエネルギーは小さなものとなる。すなわち、一般に、2つの物質の溶解度パラメーターの差が小さいほど、2つの物質の親和性が高く、相溶性が高い。また、2つの物質の溶解度パラメーターの差が小さいと、2つの物質が密着した場合に、2つの物質間の密着強度は優れたものとなる。
溶解度パラメーターを求める方法は、いくつか提案されているが、高分子材料に関しては、Smallの方法(P.A.Small:J.Appl.Chem,3,71(1953))を用いることができる。Smallの方法では、物質が有する官能基にそれぞれ特有の溶解度パラメーターへの寄与が存在すると仮定して、官能基ごとの寄与率を実験的に求める。この官能基の寄与率を用いて、高分子の繰り返し単位に存在する全ての官能基の寄与率の和を求めることで、高分子の溶解度パラメーターを求めることができる。Smallの方法による溶解度パラメーターの計算式を、式(2)で示す。この方法により、溶解度パラメーターをより妥当な値として容易に求めることができる。
δ=ρ/M×ΣFi・・・・・・・(2)
ただし、Fi[(MPa)1/2・cm3・mol-1]は各官能基のδへの寄与率、ρ[g・cm-3]は物質の密度、M[g・mol-1]は高分子の繰り返し単位の式量を示す。
トナーコア13及びシェル層14の樹脂は高分子材料であることから、溶解度パラメーターの算出にはSmallの方法を用いることが適当であり、各成分の親和性について妥当な値が得られる。このため、本発明では、Smallの方法によって溶解度パラメーターを求める。
[第1分散液調製工程]
本実施形態に係る第1分散液調製工程について説明する。
第1分散液調製工程において、樹脂及び有機溶剤を含むシェル層前駆体21を、シェル層分散液中の水相20に添加してシェル層前駆体分散液を調製する。
シェル層前駆体21に含まれる樹脂がスチレンアクリル樹脂、又はポリエステル樹脂である場合に、シェル層前駆体21に含まれる有機溶剤の水に対する溶解度が300g/kg以上であることが好ましく、250g/kg以上であることがより好ましい。
シェル層前駆体21に含まれる樹脂の溶解度パラメーターとシェル層前駆体21に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとの差が0.4(MPa)1/2以下であることが好ましく、0.3(MPa)1/2以下であることがより好ましい。
シェル層前駆体21に含まれる有機溶剤としては、例えば、2−ブタノン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、3−ヘプタノン、又は4−ヘプタノンのようなケトン系溶媒;n−ブタノール、i−ブタノール、t−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、2−メトキシエタノール、アリルアルコール、フルフリルアルコール、又はフェノールのようなアルコール系溶媒;ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム)、又は2−メトキシエタノールのようなエーテル系溶媒;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、又はフェニルセロソルブのようなセロソルブ系溶媒;1−ブロモプロパン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、オクタン、ジデカン、メチルシクロヘキセン、又はイソプレンのような脂肪族炭化水素系溶媒;トルエン、キシレン、ベンゼン、エチルベンゼン、又はナフタレンのような芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、又は四塩化炭素のようなハロゲン化合物系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、酢酸イソペンチル、クロロ酢酸エチル、クロロ酢酸ブチル、クロロ酢酸イソブチル、ギ酸エチル、ギ酸イソブチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、又は安息香酸エチルのようなエステル系溶媒;アクリロニトリル、又はアセトニトリルのようなニトリル系溶媒;ニトロメタン、又はニトロエタンのようなニトロ系溶媒が挙げられる。有機溶剤の種類は、後述する溶解度パラメーターの関係を満たすものであれば特に限定されない。このような溶剤の中でも、特に、ポリエステル樹脂又はスチレンアクリル樹脂の溶解性及び分散性という観点から、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、又は2−ブタノンが挙げられる。このような溶剤は1種単独で用いられてもよく、2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
また、有機溶剤の沸点(常圧(1気圧)での沸点。以下、同様である。)は水の沸点よりも低いことが好ましい。これにより、後述する除去工程において、有機溶剤の回収を効率的に行うことができる。
シェル層前駆体分散液に用いられるシェル層前駆体分散液中の水相20は、水で構成されたものを用いることができる。シェル層前駆体分散液中の水相20は水との相容性に優れる溶媒を含んでもよい。また、シェル層前駆体分散液中の水相20は、中和剤及び界面活性剤を含んでもよい。
中和剤は、例えば、スチレンアクリル系樹脂、又はポリエステル系樹脂が有する官能基(例えば、カルボキシル基)を中和することができるものであればよい。そのため、シェル層前駆体分散液中の水相20へのシェル層前駆体21の分散性が優れる。中和剤を用いることにより、界面活性剤の使用量を抑制することができる。
中和剤は、シェル層前駆体分散液中の水相20に添加されてもよい。また、中和剤は、複数回に分けてシェル層前駆体分散液中の水相20に添加されてもよい。中和剤としては、塩基性化合物を用いることができる。具体的には、塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又はアンモニアのような無機塩基性化合物;ジエチルアミン、トリエチルアミン、又はイソプロピルアミンのような有機塩基性化合物が挙げられる。このような中和剤を1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、中和剤は塩基性化合物を含む水溶液であってもよい。
中和剤の使用量は、スチレンアクリル系樹脂又はポリエステル系樹脂に含まれている全カルボキシル基を中和するために必要な量の1倍以上3倍以下であることが好ましく、1倍以上2倍以下であることがより好ましい。このような範囲内で中和剤を使用すると、後述するコア−シェル型のトナーの粒度分布をよりシャープなものとすることができる。
また、シェル層前駆体21は、界面活性剤を含んでもよい。シェル層前駆体21は界面活性剤を含むことにより、シェル層前駆体分散液中におけるシェル層前駆体21の分散性が優れる。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、又はプルロニック系のようなノニオン系乳化剤;アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、又はアルキルベンゼンスルホン酸塩のようなアニオン系乳化剤;第4級アンモニウム塩のようなカチオン系乳化剤が挙げられる。このような界面活性剤は1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤の使用量は、シェル層前駆体21の固形分含有量に対して0.1質量%以上3.0質量%以下であることが好ましく、0.3質量%以上2.0質量%以下であることがより好ましい。
[トナーコア前駆体調製工程]
トナーコア前駆体調製工程において、トナーコア前駆体22に含まれる樹脂及び有機溶剤を混合する。具体的には、結着樹脂、離型剤、着色剤、又は磁性粉を有機溶剤に溶解又は分散することによりトナーコア前駆体22を調製することができる。
トナーコア前駆体22に含まれる樹脂がスチレンアクリル樹脂、又はポリエステル樹脂である場合に、トナーコア前駆体22に含まれる有機溶剤の水に対する溶解度が5g/kg以下であることが好ましく、3g/kg以下であることがより好ましい。
トナーコア前駆体22に含まれる有機溶剤は、シェル層前駆体21に含まれる有機溶剤と異なる組成を有するものである。有機溶剤の種類は、溶解度パラメーターの関係を満足するものであればより好ましい。
トナーコア前駆体22に含まれる樹脂の溶解度パラメーターとトナーコア前駆体22に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとの差は0.4(MPa)1/2以下であることが好ましく、0.3(MPa)1/2以下であることがより好ましい。
着色剤を含むマスターバッチを予め調製してもよい。マスターバッチは、例えば、着色剤と有機溶剤とトナーコア前駆体22に含まれる樹脂とを含む材料を、高速攪拌機により混合することにより得ることができる。また、着色剤とトナーコア前駆体22に含まれる樹脂とを含む材料を予め混練してこのようなマスターバッチを調製してもよく、混練により得られた混練物と有機溶剤とを混練して調製してもよい。
撹拌機としては、トナーコア前駆体22に含まれる樹脂を有機溶剤に溶解又は分散を効率良く行うことができるものであれば、特に限定されない。撹拌時におけるトナーコア前駆体22の溶液温度は20℃以上60℃以上であることが好ましく、30℃以上50℃以下であることがより好ましい。
また、トナーコア前駆体22に界面活性剤を含んでもよい。トナーコア前駆体22に界面活性剤を含むことにより、トナーコア前駆体22における分散質の分散性が優れる。トナーコア前駆体22はシェル層前駆体21に含まれる界面活性剤と実質的に同一の組成を有するものであってもよく、異なる組成を有するものであってもよい。
[第2分散液調製工程]
第2分散液調製工程において、トナーコア前駆体22の表面にシェル層前駆体21を被膜してコア−シェル構造のトナー母粒子前駆体分散液を調製する。
シェル層前駆体21に含まれる樹脂の溶解度パラメーターがトナーコア前駆体22に含まれる樹脂の溶解度パラメーターより大きく、シェル層前駆体21に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターがトナーコア前駆体22に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターより大きいことが好ましい。溶解度パラメーターの値がこのような範囲であると、トナーコア13の表面に均一なシェル層14を確実に形成することができる。
[除去工程]
除去工程において、シェル層前駆体21に含まれる有機溶剤及びトナーコア前駆体22に含まれる有機溶剤を除去する。これによりトナー母粒子11が得られる。
除去工程において、例えば、減圧により有機溶剤を除去することができる。これにより、低温で有機溶剤を除去できるため、樹脂の構成材料の変成を防止することができる。また、除去工程は、分散液に消泡剤を添加した状態で行ってもよい。これにより、有機溶剤を効率よく除去することができる。
消泡剤としては、例えば、鉱物油系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、又はシリコーン系消泡剤が挙げられる。消泡剤の使用量は、特に限定されないが、分散液中に含まれる固形分に対して、20ppm以上300ppm以下であることが好ましく、30ppm以上100ppm以下であることがより好ましい。
また、除去工程において、有機溶剤とともに、少なくとも一部の水が除去されてもよい。また、有機溶剤とともに、分散液中に含まれるトナーコア13及びシェル層14に含まれる低分子樹脂を除去することができる。その結果、トナーに含まれる揮発性有機化合物量を低減することができる。除去工程において、有機溶剤の全量が除去されなくてもよい。このような場合であっても、後述する、洗浄工程、又は乾燥工程においてトナー母粒子11中に残存する有機溶剤を十分に除去することができる。
除去工程の後に、必要に応じて洗浄工程、乾燥工程、及び外添工程から選択される1以上の工程を経て、トナー母粒子11を含む分散液からトナー母粒子11を回収する。
次に、図3(a)〜(e)を参照して、別実施形態に係る静電荷像現像用トナーの製造方法について説明する。
図3(a)は、第1分散液調製工程の前段を示す。前段の第1分散液調製工程の前段において、シェル層前駆体21にシェル層前駆体分散液中の水相20を添加して、シェル層前駆体21にシェル層前駆体分散液中の水相20が分散したシェル層前駆体分散液を調製する。図3(b)は、第1分散液調製工程の後段を示す。第1分散液調製工程の後段において、シェル層前駆体21にシェル層前駆体分散液中の水相20を添加して、シェル層前駆体21にシェル層前駆体分散液中の水相20が分散したシェル層前駆体分散液を調製する。図3(c)は、トナーコア前駆体調製工程を示す。トナーコア前駆体調製工程は、図2(b)のトナーコア前駆体調製工程と同様である。図3(d)は、第2分散液調製工程を示す。第2分散液調製工程は、図2(c)の第2分散液調製工程と同様である。図3(e)は、除去工程を示す。図3(e)は、図2(d)の除去工程と同様である。
上述の第1分散液調製工程において、転相乳化を行うことにより、シェル層前駆体21の油滴を微細にすることができる。そのため、トナーコア13の表面に均一かつ薄い膜が形成されたシェル層14を形成することができる。
[洗浄工程]
洗浄工程において、水を用いてトナー母粒子11を洗浄する。好適な洗浄方法としては、例えば、トナー母粒子11を含む分散液から、固液分離により、トナー母粒子11をウエットケーキとして回収し、回収されたウエットケーキを水で洗浄する方法が挙げられる。具体的には、トナー母粒子11を含む分散液中のトナー母粒子11を沈降させ、上澄み液を水と置換し、置換後にトナー母粒子11を水に再分散させる。
[乾燥工程]
乾燥工程において、例えば、乾燥機(例えば、スプレードライヤー、流動層乾燥機、真空凍結乾燥機、又は減圧乾燥機)を用いて、回収後又は洗浄後のトナー母粒子11を乾燥する。乾燥中のトナー母粒子11の凝集を抑制するためには、スプレードライヤーを用いることが好ましい。スプレードライヤーを用いる場合は、トナー母粒子11の分散液と共に外添剤12(例えば、シリカ微粒子)を含む分散液を噴霧することができ、後述の外添工程を同時に行うことができる。
[外添工程]
以下に外添工程について説明する。外添工程において、トナー母粒子11の表面に外添剤12を付着させる。外添剤12を付着させる好適な方法としては、外添剤12がシェル層14の表面に埋没しないように外添条件を調整して、ヘンシェルミキサー(日本コ−クス工業株式会社)、又はナウターミキサー(ホソカワミクロン株式会社)のような混合機を用いてトナー母粒子11及び外添剤12を混合し、静電荷像現像用トナーを製造する方法が挙げられる。
以下に、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例により限定されない。
(実施例1)
以下に、実施例1について説明する。
[第1分散液調製工程]
容量2Lのビーカーにアニオン性界面活性剤(花王株式会社「エマール0」)1gとイオン交換水780gと水酸化ナトリウム0.78gとを配合した。そして、50℃に昇温して30分間スターラーで撹拌してシェル層分散液の水系溶媒を得た。スチレンアクリル樹脂A(スチレン25%、アクリル酸ブチル35%、アクリル酸40%、Mn=5000、Mw=15200、Tm=117.5℃、Tg=63.0℃、溶解度パラメーター9.4(MPa)1/2)80gとテトラヒドロフラン120gとを容量2Lのビーカーに投入した。そして、50℃に昇温して30分間スターラーで撹拌してスチレンアクリル樹脂Aを溶解した。その後、乳化装置(プライミクス株式会社「ロボミックス」)を用いて回転数2000rpmで5分間撹拌してシェル層前駆体を得た。
更に、上述の乳化装置を用いて回転数10000rpmでシェル層の油相に対して上述で得られた水系溶媒300gを50℃で5分間、滴下速度1g/秒で滴下して乳化を行った。その後、上述で得られた水系溶媒480gを添加して、シェル層前駆体分散液を得た。そのシェル層分散液の油滴の粒子径は、0.124μmであった。
[トナーコア前駆体調製工程]
容量500mlのビーカーにポリエステル樹脂B(Mn=2080、Mw=4860、Tm=73.7℃、Tg=34.8℃、溶解度パラメーター9.0(MPa)1/2)60gと離型剤(Tm=76.0℃、溶解度パラメーター8.8(MPa)1/2)12gと着色剤マスターバッチ(ポリエステル樹脂B+顔料(P.B.15:3)=5:5)8gと1−ブロモプロパン120gとを配合した。そして、50℃に昇温して30分間スターラーで撹拌して固形分を溶解させてトナーコア前駆体を得た。
[第2分散液調製工程]
シェル層前駆体分散液が形成された容量2Lのビーカーに50℃でトナーコア前駆体分散液200gを滴下速度20g/秒で10秒かけて滴下しながら、乳化装置を用いて回転数6000rpmにて5分間撹拌してトナー母粒子前駆体23を含む分散液を得た。得られたトナー母粒子前駆体23の体積平均粒子径は、5.67μmであった。なお、得られたトナー母粒子前駆体23の体積平均粒子径をレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所「LA−920」)を用いて測定した。
[除去工程]
得られたトナー母粒子前駆体23を含む分散液を50℃でスターラー(アズワン株式会社製「RS−1D」)を用いて1000rpmで、3時間撹拌して、有機溶剤(1−ブロモプロパン及びテトラヒドロフラン)を留去した。その後、50℃から70℃までに昇温速度1℃/分で昇温して70℃で3時間撹拌して、トナー母粒子11を得た。
トナー母粒子11の分散液を70℃から20℃まで放冷した後、ヌッチェを用いて吸引ろ過を行った。ろ過後のウエットケーキをイオン交換水を用いて洗浄した。ろ液の導電率が3μS/cm未満になるまで水洗浄を繰り返した。洗浄後のウエットケーキを35℃、0.1気圧で、24時間減圧乾燥して実施例1のトナー母粒子11を得た。得られたトナー母粒子11の体積平均粒子径は5.24μm、円形度は0.987であった。
[外添工程]
以下に外添剤の作製方法について説明する。ジメチルポリシロキサン(信越化学工業株式会社)100g及び3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社)100gをトルエン200gに溶解させた後、10倍に希釈した。次いで、得られた希釈溶液にヒュームドシリカ(日本エアロジル株式会社「AEROSIL90」)200gを添加して撹拌しながら、ジメチルポリシロキサンと3−アミノプロピルトリメトキシシランとの希釈溶液を徐々に滴下した後に、30分間超音波照射して混合物を得た。得られた混合物を恒温槽を用いて150℃に加熱した後、ロータリーエバポレーターを用いてトルエンを留去して固形物を得た。減圧乾燥機を用いて設定温度50℃で得られた固形物を減量しなくなるまで乾燥した。更に、電気炉を用いて窒素気流下において200℃で3時間、乾燥処理を行いシリカの粉体を得た。得られたシリカの粉体をジェットミル(日本ニューマチック工業株式会社「IDS型」)により解砕してバグフィルターで補集してシリカ粒子を得た。
得られたトナー母粒子50gと得られたシリカ粒子1gとを配合し、混合機(日本コークス工業株式会社「ヘンシェルミキサー」)を用いて回転数3500rpmにて5分間混合して粉体を得た。得られた粉体を300メッシュ(目開き48μm)にて分級して、実施例1の静電荷像現像用トナーを得た。トナーの体積平均粒子径は5.45μmであった。
(実施例2)
スチレンアクリル樹脂Aをポリエステル樹脂A(Mn=2500、Mw=6150、Tm=100.4℃、Tg=60.6℃、溶解度パラメーター9.3(MPa)1/2)に代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例2の静電荷像現像用トナーを得た。
(実施例3)
ポリエステル樹脂Bをスチレンアクリル樹脂B(スチレン20%、アクリル酸ブチル50%、メタクリル酸メチル30%、Mn=11000、Mw=34000、Tm=83.9℃、Tg=36.0℃、溶解度パラメーター8.5(MPa)1/2)に代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例3の静電荷像現像用トナーを得た。
(実施例4)
テトラヒドロフランを2−ブタノンに代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例4の静電荷像現像用トナーを得た。
(実施例5)
テトラヒドロフランを酢酸エチルに代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例5の静電荷像現像用トナーを得た。
(実施例6)
1−ブロモプロパンをトルエンに代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例6の静電荷像現像用トナーを得た。
(実施例7)
スチレンアクリル樹脂Aをポリエステル樹脂Aに代え、ポリエステル樹脂Bをスチレンアクリル樹脂Bに代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例7の静電荷像現像用トナーを得た。
(比較例1)
スチレンアクリル樹脂Aをスチレンアクリル樹脂C(スチレン60%、アクリル酸ブチル30%、メタクリル酸メチル10%、Mn=10000、Mw=17000、Tm=101.3℃、Tg=62.1℃、溶解度パラメーター8.7(MPa)1/2)に代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、比較例1の静電荷像現像用トナーを得た。
(比較例2)
ポリエステル樹脂Bをポリエステル樹脂C(Mn=1230、Mw=3680、Tm=74.7℃、Tg=40.9℃、溶解度パラメーター9.2(MPa)1/2)に代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、比較例2の静電荷像現像用トナーを得た。
(比較例3)
テトラヒドロフランを1−ブロモプロパンに代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、比較例3の静電荷像現像用トナーを得た。
(比較例4)
1−ブロモプロパンをテトラヒドロフランに代えた以外は、実施例1と同様の操作を行って、比較例4の静電荷像現像用トナーを得た。
[評価方法]
実施例1〜7及び比較例1〜4のトナーの評価方法は、以下の通りである。
(評価用の2成分現像剤の作製)
ポリアミドイミド樹脂30gを水2Lで希釈して樹脂溶液を調製し、4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン共重合体(FEP)120gと樹脂全体の質量に対して2質量%の酸化ケイ素とを樹脂溶液に分散させて、固形分換算で150gとなる量のキャリアコート液を得た。ポリアミドイミド樹脂/4フッ化エチレン・FEP=2/8であり、樹脂溶液の固形分比率は、10質量%であった。
得られたキャリアコート液を転動流動層コーティング造粒装置(岡田精工株式会社「スピラコータSP−25」)を用いてノンコートフェライト(パウダーテック株式会社「EF−35B」)10kgに被覆した。その後、樹脂により被覆されたフェライト粒子を250℃で1時間焼成して、キャリアAを得た。
得られたキャリアA300gと実施例1〜7及び比較例1〜4の各々にて得られたトナー30gとを配合して、容量500mlのポリ容器に秤量して、混合装置(株式会社シンマルエンタープライゼス「ターブラー・シェーカー・ミキサー、T2F型」)内に投入して、混合装置の内容物を30分間混合して2成分現像剤を得た。
[耐高温オフセット性の評価方法]
評価機としてカラープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社「FS−C5250DN」)を用いた。実施例1〜7及び比較例1〜4にて得られたトナーを含む2成分現像剤をカラープリンターの現像装置に充填した。実施例1〜7及び比較例1〜4にて得られた静電潜像現像用トナーを前記評価機のトナーコンテナに投入した。カラー複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社「TASKalfa5550ci」)に搭載の定着装置の定着治具を用いて、評価用紙(モンディ社「Color Copy 90」)上に形成したトナー量0.4mg/cm2のパッチサンプルの未定着画像を線速266mm/秒で定着させた。定着させた画像にオフセットが発生した時の温度を求めた。表1に示すように非オフセット発生温度幅の評価を下記の基準に従って評価した。
良い(○):非オフセット発生温度幅が20℃以上であった。
悪い(×):非オフセット発生温度幅が20℃未満であった。
[溶解度パラメーターの測定方法]
樹脂の溶解度パラメーターは濁度滴定法を用いて測定された。樹脂約0.5gを容量100mlのビーカー中に秤量した。続いて、高溶解度の溶媒としてテトラヒドロフラン(溶解度パラメーター9.10(MPa)1/2)を10mlのホールピペットを用いて滴下して、マグネチックスターラーを用いて撹拌して樹脂を溶解させてサンプルを得た。得られたサンプル中に低溶解度の溶媒としてヘキサン(溶解度パラメーター7.24(MPa)1/2)をビュレットを用いて滴下して、濁りが生じた時のヘキサンの滴下量からその時のヘキサンの体積分率(φpl)を求めた。また、得られたサンプル中に高溶解度の溶媒としてメタノール(溶解度パラメーター14.50(MPa)1/2)をビュレットを用いて滴下して、濁りが生じた時のメタノールの滴下量からその時のメタノールの体積分率(φph)を求めた。ヘキサンを滴下して濁りが生じた時の樹脂の溶解度パラメーターとメタノールを滴下して濁りが生じた時の溶解度パラメーターとの平均値が樹脂の溶解度パラメーターδであり、以下の式より求められる。
δ=((φpl×δpl+(1−φpl)δg)+(φph×δph+(1−φph)δg))/2
[耐熱保存性の評価方法]
実施例1〜7及び比較例1〜4にて得られたトナー3gを容量20mlのポリ容器に秤量し、秤量されたトナーの入った容量20mlのポリ容器を恒温槽(三洋電機株式会社「CONVECTION OVEN」)を用いて60℃で3時間加熱をした。次いで、質量既知の目開き105μmの篩、63μmの篩及び45μmの篩をこの順に重ねて、目開き105μmの篩に恒温槽から取り出されたポリ容器に入っているトナーを投入した。トナーが投入されたメッシュの篩をパウダーテスター(ホソカワミクロン株式会社「TYPE PT−E」)に取り付け、5メモリの条件で30秒間、トナーをふるった。次いで、篩上に残存したトナーの重量を測定し、以下の式により凝集度を求めた。
凝集度(%)=(a)+(b)+(c)
(a):(目開き105μmの篩上に残存したトナーの重量)/3×100
(b):(目開き63μmの篩上に残存したトナーの重量)/3×3/5×100
(c):(目開き45μmの篩上に残存したトナーの重量)/3×1/5×100
表1に示すように、耐熱保存性の評価を、下記の基準に従って評価した。
良い(○):凝集度が2%以下であった。
悪い(×):凝集度が2%を超えた。
[粒子径の測定方法]
実施例1〜7及び比較例1〜4にて得られたトナーの体積平均粒子径を粒度分布測定装置(ベックマン・コールター株式会社「Multisizer3」)を用いて測定した。トナーの粒子径の変動係数はトナーの体積平均粒子径の標準偏差をトナーの体積平均粒子径の平均値で割った値とする。
[円形度の測定方法]
実施例1にて得られたトナーにおいて、フロー式粒子像分析装置(シスメックス株式会社「FPIA 3000」)を用いて3000個のトナー粒子の円形度を測定して、その平均値を用いた。
表1は、実施例1〜7及び比較例1〜4にシェル層前駆体及びトナーコア前駆体を示す。なお、表1において、混和とはトナーコア前駆体に含まれる有機溶剤及びシェル層前駆体に含まれる有機溶剤の水への溶解度が275g/kg以上であることを意味する。
Figure 0006050741
表2は、実施例1〜7及び比較例1〜4にて得られた静電荷像現像用トナーの評価結果を示す。
Figure 0006050741
表1及び表2から明らかなように、実施例1〜7にて得られた静電荷像現像用トナーは、耐熱保存性及び耐高温オフセット性の両方に優れていた。
一方、比較例1にて得られた静電荷像現像用トナーは、トナーコア前駆体に含まれるポリエステル樹脂Bの溶解度パラメーターがシェル層前駆体に含まれるスチレンアクリル樹脂Cの溶解度パラメーターより大きかったため、シェル層が十分に形成されずに、耐熱保存性が悪かった。
比較例2にて得られた静電荷像現像用トナーは、シェル層前駆体に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとトナーコア前駆体に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとの差が0.3(MPa)1/2を超えたため、シェル層が十分に形成されずに、耐熱保存性及び耐高温オフセット性が悪かった。
比較例3にて得られた静電荷像現像用トナーは、トナーコア前駆体に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとシェル層前駆体に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとが同じであるため、シェル層が十分に形成されず、耐熱保存性が悪かった。
比較例4にて得られた静電荷像現像用トナーは、トナーコア前駆体に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとシェル層前駆体に含まれる有機溶剤の溶解度パラメーターとが同じであるため、シェル層が十分に形成されず、耐熱保存性が悪かった。更に、トナーコア前駆体に含まれる有機溶剤の水への溶解度が高いため、露出したトナーコアの表面に離型剤が多数存在しており、耐高温オフセット性が悪かった。
本実施形態の静電荷像現像用トナーは、画像形成装置において好適に使用することができる。
10 トナー粒子
11 トナー母粒子
12 外添剤
13 トナーコア
14 シェル層
20 シェル層前駆体分散液中の水相
21 シェル層前駆体
22 トナーコア前駆体
23 トナー母粒子前駆体

Claims (1)

  1. 複数のトナー粒子を含む静電荷像現像用トナーの製造方法であって、
    前記複数のトナー粒子の各々は、トナーコアと前記トナーコアの表面を被覆するシェル層とを含み、
    樹脂及び有機溶剤を含むシェル層前駆体が水相に分散したシェル層前駆体分散液を調製する第1分散液調製工程と、
    樹脂及び有機溶剤を混合したトナーコア前駆体を調製するトナーコア前駆体調製工程と、
    前記シェル層前駆体分散液に前記トナーコア前駆体を添加して、トナー母粒子前駆体が分散したトナー母粒子前駆体分散液を調製する第2分散液調製工程と、
    前記トナー母粒子前駆体分散液から前記トナーコア前駆体の前記有機溶剤及び前記シェル層前駆体の前記有機溶剤を除去する除去工程とを包含し、
    前記トナーコア前駆体に含まれる前記有機溶剤は、水に対する溶解度が3g/kg以下であり、
    前記シェル層前駆体に含まれる前記有機溶剤は、水に対する溶解度が250g/kg以上であり、
    前記シェル層前駆体の前記有機溶剤の溶解度パラメーターは、前記トナーコア前駆体の前記有機溶剤の溶解度パラメーターより大きく、
    前記シェル層前駆体の前記樹脂の溶解度パラメーターは、前記トナーコア前駆体の前記樹脂の溶解度パラメーターより大きく、
    前記シェル層前駆体の前記樹脂の溶解度パラメーターと、前記シェル層前駆体の前記有機溶剤との溶解度パラメーターとの差が0.3(MPa)1/2以下であり、
    前記トナーコア前駆体の前記樹脂の溶解度パラメーターと前記トナーコア前駆体の前記有機溶剤の溶解度パラメーターとの差が0.3(MPa)1/2以下である、静電荷像現像用トナーの製造方法。
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