JP6049913B2 - 直流遮断器 - Google Patents

直流遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP6049913B2
JP6049913B2 JP2015556288A JP2015556288A JP6049913B2 JP 6049913 B2 JP6049913 B2 JP 6049913B2 JP 2015556288 A JP2015556288 A JP 2015556288A JP 2015556288 A JP2015556288 A JP 2015556288A JP 6049913 B2 JP6049913 B2 JP 6049913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
circuit breaker
unit
capacitor
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015556288A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016056274A1 (ja
Inventor
志賢 何
志賢 何
伊藤 弘基
弘基 伊藤
邦夫 菊池
邦夫 菊池
信 宮下
信 宮下
和順 田畠
和順 田畠
翔 常世田
翔 常世田
健次 亀井
健次 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6049913B2 publication Critical patent/JP6049913B2/ja
Publication of JPWO2016056274A1 publication Critical patent/JPWO2016056274A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/54Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switching device and for which no provision exists elsewhere
    • H01H9/541Contacts shunted by semiconductor devices
    • H01H9/542Contacts shunted by static switch means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/54Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switching device and for which no provision exists elsewhere
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/20Instruments transformers
    • H01F38/40Instruments transformers for dc
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/59Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switch and not otherwise provided for, e.g. for ensuring operation of the switch at a predetermined point in the ac cycle
    • H01H33/596Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switch and not otherwise provided for, e.g. for ensuring operation of the switch at a predetermined point in the ac cycle for interrupting dc
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/24Electromagnetic mechanisms
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H89/00Combinations of two or more different basic types of electric switches, relays, selectors and emergency protective devices, not covered by any single one of the other main groups of this subclass
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/54Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switching device and for which no provision exists elsewhere
    • H01H9/56Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switching device and for which no provision exists elsewhere for ensuring operation of the switch at a predetermined point in the ac cycle
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/54Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switching device and for which no provision exists elsewhere
    • H01H9/541Contacts shunted by semiconductor devices
    • H01H9/542Contacts shunted by static switch means
    • H01H2009/543Contacts shunted by static switch means third parallel branch comprising an energy absorber, e.g. MOV, PTC, Zener

Description

本発明は、直流電流を遮断する直流遮断器に関する。
直流電流を遮断する直流遮断器は、コンデンサとリアクトルからなる共振回路から共振性の電流を重畳することで電流零点を形成し、その電流零点において直流電流の遮断を行っている。従来の直流遮断器としては、例えば、特許文献1に記載の直流遮断器が存在する。特許文献1に記載の直流遮断器は、上述した共振回路のコンデンサを充電しておく交流電源および整流器からなる充電回路を備え、この充電回路によりコンデンサを予め充電しておく。そして、事故が発生するとコンデンサに蓄積されている電荷を放電し、共振性電流を直流電流に重畳して電流零点を形成する。
特開2006−32077号公報
しかしながら、上記従来の直流遮断器では、共振回路のコンデンサを充電するための交流電源および充電回路が別途必要となり、装置が大型化するとともに高コスト化するという問題があった。また、十数ミリ秒の高速な遮断時間の確保が困難であった。さらに、直流送電の双極構成時の片極地絡時における正常側の共振回路の保護が不十分であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化、低コスト化および性能向上の実現が可能な直流遮断器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、直流線路に流れる直流電流に共振性電流を重畳して電流零点を形成し、該電流零点で前記直流電流を遮断する直流遮断器であって、前記直流線路に挿入され、定常時において前記直流電流の流路となる遮断部と、前記遮断部と並列に接続され、前記遮断部の開極後に前記直流電流に共振性電流を重畳させる共振回路と、前記遮断部と前記共振回路の第1の接続点に一端が接続され、定常時において、前記遮断部とともに前記直流電流の流路を形成する第1の断路部と、前記遮断部と前記共振回路の第2の接続点に一端が接続され、定常時において、前記遮断部および前記第1の断路部とともに前記直流電流の流路を形成する第2の断路部と、を備え、前記共振回路は、コンデンサおよびリアクトルにより形成され、前記共振性電流を生成する直列回路と、定常時において前記コンデンサを前記直流線路の直流電位で充電するための充電抵抗と、前記直列回路の前記コンデンサ側に直列に接続され、前記遮断部の開極後に前記共振性電流を前記直流電流に重畳させる高速開閉スイッチと、前記コンデンサおよび前記高速開閉スイッチに並列に接続され、前記直流線路から前記コンデンサに流れ込む電流を限流する避雷器と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、直流遮断器の小型化および低コスト化を実現できるとともに、遮断性能を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる直流遮断器の一構成例を示す図 実施の形態1にかかる直流遮断器による直流電流遮断動作の一例を示す図 実施の形態1にかかる直流遮断器内の各部の動作タイミングの一例を示すタイミングチャート 実施の形態1にかかる直流遮断装置の系統への適用例を示す図 事故が発生した場合の直流遮断器の各部の電流波形および電圧波形の例を示す図 事故が発生した場合の直流遮断器の各部の電流波形および電圧波形の他の例を示す図 事故発生時における直流遮断器内の各部の動作タイミングの一例を示すタイミングチャート 共振回路の変形例を示す図 共振回路の変形例を示す図 実施の形態1にかかる直流遮断器による直流電流遮断時の動作例を示す図 高速再閉路動作を実行する場合の直流遮断器内の各部の動作タイミングの一例を示すタイミングチャート 高速再閉路動作を実行する場合の直流電流遮断動作の一例を示す図 実施の形態2にかかる直流遮断器の一構成例を示す図 実施の形態3にかかる直流遮断器の一構成例を示す図 実施の形態4にかかる直流遮断器の一構成例を示す図 連動型操作装置、遮断部および高速開閉スイッチの概念図 実施の形態5にかかる直流遮断器の一構成例を示す図 実施の形態6にかかる直流遮断器の一構成例を示す図 実施の形態7にかかる直流遮断器の一構成例を示す図 実施の形態7にかかる直流遮断装置の系統への適用例を示す図
以下に、本発明にかかる直流遮断器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1にかかる直流遮断器の一構成例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる直流遮断器は直流線路1に挿入され、定常時において直流電流の流路となる断路部3a、遮断部2、鉄心入りリアクトル13および断路部3bと、遮断部2の開極後に共振性電流を重畳させる共振回路4とを備えている。なお、断路部3aおよび3bのそれぞれは、断路器としての機能を有することとするが、断路器ではなく遮断器としての機能を有するものに置き換えても問題ない。また、鉄心入りリアクトル13を省略した構成としても、課題を解決するために必要な性能を得ることが可能である。
共振回路4は、コンデンサ5およびリアクトル6からなる直列回路と、遮断部2の開極後に遮断部2と直列回路とを並列接続するための高速開閉スイッチ7と、定常時においてコンデンサ5を直流線路1の直流電位で充電するための充電抵抗9と、コンデンサ5および高速開閉スイッチ7からなる直列回路に対して並列に接続された避雷器8と、を備えている。
高速開閉スイッチ7は、共振性電流を直流線路1に流れる直流電流に重畳する共振性電流投入責務を有する。高速開閉スイッチ7は、極間を閉路させる動作において、可動極が固定極に接触した状態もしくは非接触状態で可動極を停止させる。非接触状態、すなわち、可動極が固定極に接触しない位置で可動極を停止させた状態で極間を閉路させる場合には、可動極と固定極のギャップ間を放電させることにより電気的に接続し、閉路を実現する。閉路動作において固定極と接触しない位置で可動極を停止させるようにした場合、コンタクト電極の接触による電極表面の劣化を防止して耐久性を高めることができる。可動部分がなく、空間ギャップを放電させて閉路とするスイッチも、高速開閉スイッチ7には含まれる。
高速開閉スイッチ7を閉じて極間を閉路させた場合に共振回路4に流れる電流は、避雷器8によって限流される。避雷器8は、例えば金属酸化物バリスタ避雷器であり、コンデンサ5に過電圧が加わるのを抑制することができるとともに事故電流を吸収できる容量を有する。
次に、実施の形態1にかかる直流遮断器の直流電流遮断時の動作について、図1から図7を参照して説明する。
図2は、本実施の形態にかかる直流遮断器の直流電流に逆極性の共振性電流を重畳させた時の直流電流遮断動作の一例を示す図である。図2では、定常時には図1に示した直流線路1上を断路部3a側から断路部3b側に向けて電流1p.u.(Per Unit)が流れる場合の動作例を示している。なお、定常時においてコンデンサ5は充電抵抗9を介して時定数を持って直流線路1の直流電位により充電されている。また、定常時において遮断部2、断路部3a,3bは閉状態とされ、高速開閉スイッチ7は開状態とされている。
図3は、本実施の形態にかかる直流遮断器内の各部の動作タイミングの一例を示すタイミングチャートであり、図2に示した動作を実行する際の各部の動作タイミングを示している。
例えば、図2に示した時刻t1において、図1に示した直流線路1で事故(例えば断路部3b側の地絡事故)が発生すると遮断部2には事故点までの回路条件や接地抵抗の値によって決まる、定常時電流(1p.u.)の数倍の事故電流が直流線路1に流れる。なお、時刻t1において、コンデンサ5の充電は完了しているものとする。
直流線路1で事故が発生した場合、本実施の形態の直流遮断器においては、遮断部2の開極動作を開始する。その後、時刻t2において、高速開閉スイッチ7を閉じる。ここで、時刻t2において遮断部2は開極動作途中であっても構わない。本実施の形態では、時刻t2において遮断部2は開極動作途中であり、かつ後述する時刻t3においても開極動作途中であるものとする。高速開閉スイッチ7が閉じると、直流線路1の直流電位による充電が完了しているコンデンサ5が電荷を放電し、図1に破線で示したように、コンデンサ5、リアクトル6、遮断部2、高速開閉スイッチ7のループで共振性電流が流れる。この共振性電流が直流線路1に流れている事故電流に重畳し、図2に示すように、時刻t3において電流零点が形成された時点で、開極動作中の遮断部2の極間におけるアークが消弧され、電流が遮断される。ここで、遮断部2の開極時に発生する過電圧は避雷器8によって制限される。
遮断部2が開極し、さらに極間のアークが時刻t3において消弧されると、遮断部2における事故電流の遮断が完了し、事故電流は共振回路4に共振する。事故電流は共振回路4の避雷器8により限流されるが、図3にも示したように、微小電流が直流線路1に流れ続ける。そのため、直流遮断器は、微小電流を除去するために、断路部3bを開極する。以上の動作により、微小電流が遮断され、事故電流の遮断が完了する。なお、断路部3bを開極して微小電流を遮断することとしたが、断路部3bに代えて断路部3aを開極するようにしても微小電流の遮断が可能である。また、断路部3aおよび3bを一緒に開極して微小電流を遮断するようにしても構わない。
また、事故の発生により高速開閉スイッチ7を閉じた後は閉状態を維持するようにしても構わないが、遮断部2における事故電流の遮断が完了した後には開状態に戻すようにしても構わない。例えば、事故電流の遮断が完了した後、事故が発生する前のコンデンサ5の充電電圧である初期充電電圧と同等の電圧がコンデンサ5に残留している状態で高速開閉スイッチ7を開状態に戻す。これにより、コンデンサ5からの電荷の放電が停止し、コンデンサ5に電荷を蓄積させ続けることができる。コンデンサ5に電荷が蓄積しているので、直流遮断器を再投入する際の所要時間、すなわち、直流遮断器を投入する前に必要なコンデンサ5の充電時間を短くすることができ、直流遮断器の速やかな再投入を実現できる。遮断部2における事故電流の遮断が完了した後に高速開閉スイッチ7を開状態に戻すこの場合、微小電流は遮断されるので、断路部3aおよび3bの一方または双方を開極する必要がなくなる。遮断部2における事故電流の遮断が完了した後に高速開閉スイッチ7を開状態に戻す場合について、以下に説明する。
図4は、実施の形態1にかかる直流遮断装置の系統への適用例を示す図である。以下の説明では図示した矢印の方向を、通常時に電流が流れる方向である正方向とする。なお、図4では、直流遮断器の構成要素の一部について記載を省略している。図4に示した適用例とする場合、直流遮断器は断路部16を備える必要がある。直流遮断器は、遮断部2を開極して事故電流を遮断した後、高速開閉スイッチ7を開状態に戻す場合、遮断部2の極間電圧の過渡振動が収束して直流性の回復電圧、すなわち一定の電圧となった時間領域において高速開閉スイッチ7を開路させる。これにより、系統電圧相当の電圧がコンデンサ5に残留する。この状態において、コンデンサ5の残留電荷が対地へ放電されるのを防ぐために断路部16を開極する。これにより、コンデンサ5が充電された状態を維持できる。なお、断路部16の開極は、少なくとも遮断部2を再閉極しての系統へ再投入するよりも前に行う。以下、事故点が図示したF1の場合とF2の場合とに分けて、詳しい動作を説明する。
(F1点で事故が発生した場合)
F1点で事故が発生したことに伴い事故電流を遮断した場合の直流遮断器の各部の電流波形および電圧波形を図5に示す。図5に示した例では、上段に示したように、100ミリ秒を経過した後に遮断部2に流れている事故電流の遮断が完了している。すなわち、遮断部2を開極するとともに高速開閉スイッチ7を閉じることにより事故電流を遮断している。この場合、図5の下段に示したように、事故電流遮断後のコンデンサ5の端子間電圧は、事故の発生を検知して高速開閉スイッチ7を閉じる前の電圧である初期充電状態から逆極性へ反転した状態となる。また、高速開閉スイッチ7の開路および断路部16の開極は、下段に示したコンデンサ5の端子間電圧の過渡振動期間が終了し、端子間電圧が系統電圧相当の電圧に収束した後の時間領域で行う。
なお、F1点で事故が発生する前のコンデンサ5のリアクトル6側の端子電圧は系統電圧相当(=+1.0p.u.)であるが、事故発生と同時に接地電位となることから、リアクトル6側の端子電圧は零に変化する。このとき、コンデンサ5の端子間電圧は初期充電電圧(+1.0p.u.)でそのまま保持されることから、もう一方の端子電圧、すなわち高速開閉スイッチ7側のコンデンサ5の端子電圧は、リアクトル6側の端子電圧を基準として零から-1.0p.u.に変化する。この状態において、高速開閉スイッチ7を閉路することで、遮断部2に流れる事故電流へ逆極性の共振性電流を重畳し、遮断部2の極間電流に零点を形成し、事故電流を遮断する。事故電流遮断後の遮断部2が開放されている状態では、遮断部2のF1点側の端子電圧は零、もう一方の端子電圧は+1.0p.u.である。よって、コンデンサ5の端子電圧は、リアクトル6側が零、高速開閉スイッチ7側は、コンデンサ5に極性反転した電圧が残留したことにより、事故電流の遮断前とは逆極性の+1.0p.u.となる。
遮断部2を再投入した場合にF1点の電位が+1.0p.u.に回復すると想定すると、遮断部2の再投入後は、コンデンサ5のリアクトル6側の端子電圧が+1.0p.u.、高速開閉スイッチ7側の端子電圧が+2.0p.u.へ跳ね上がるが、高速開閉スイッチ7の開路および断路部16の開極によって、コンデンサ5の放電および充電経路が絶たれているため、コンデンサ5の端子間電圧は-1.0p.u.のままとなる。この-1.0p.u.のコンデンサ5の残留電圧を次回の事故電流を遮断する際に利用する。これにより、直流遮断器の速やかな再投入を実現できる。なお、遮断部2の再投入後は断路部16を閉極する。
(F2点で事故が発生した場合)
F2点で事故が発生したことに伴い事故電流を遮断した場合の直流遮断器の各部の電流波形および電圧波形を図6に示す。図5に示した例と同様に、100ミリ秒を経過した後に遮断部2に流れている事故電流の遮断が完了している。この場合、図6の下段に示したように、事故電流遮断後のコンデンサ5の端子間電圧は、初期充電状態と同極性となる。また、高速開閉スイッチ7の開路および断路部16の開極は、上述したF1点で事故が発生した場合と同様に、下段に示したコンデンサ5の端子間電圧の過渡振動期間が終了し、端子間電圧が系統電圧相当の電圧に収束した後の時間領域で行う。
なお、F2点で事故が発生する前のコンデンサ5のリアクトル6側の端子電圧は系統電圧相当(=+1.0p.u.)であるが、事故発生と同時に接地電位となることから、リアクトル6側の端子電圧は零に変化する。このとき、コンデンサ5の端子間電圧は初期充電電圧(+1.0p.u.)でそのまま保持されることから、もう一方の端子電圧、すなわち高速開閉スイッチ7側の端子電圧は、上述したF1点で事故が発生した場合と同様に、零から-1.0p.u.に変化する。この状態において、高速開閉スイッチ7を閉路することで、遮断部2に流れる事故電流へ順極性の共振性電流を重畳し、遮断部2の極間電流に零点を形成し、事故電流を遮断する。事故電流遮断後の遮断部2が開放されている状態では、遮断部2のF2点側の端子電圧は零、もう一方の端子電圧は+1.0p.u.である。よって、コンデンサ5の端子電圧は、リアクトル6側が+1.0p.u.、高速開閉スイッチ7側は、コンデンサ5に初期充電電圧と同極性の電圧が残留したことにより零となる。
このケースでは、高速開閉スイッチ7によってコンデンサ5が遮断部2のF2点側の端子と切り離されているため、遮断部2を再投入した場合にF2点の電位が+1.0p.u.に回復すると想定しても、コンデンサ5の両端子の端子電圧に変化はない。この+1.0p.u.のコンデンサ5の残留電圧を次回の事故電流を遮断する際に利用する。これにより、直流遮断器の速やかな再投入を実現できる。なお、遮断部2の再投入後は断路部16を閉極する。
つづいて、本実施の形態の直流遮断器を直流線路1に投入する場合のシーケンスについて説明する。直流遮断器を直流線路1に投入し、事故電流を遮断する場合、事故の発生時点でコンデンサ5が充電されている必要がある。そのため、本実施の形態にかかる直流遮断器を投入する場合、あらかじめ断路部3aおよび3bを開極した状態で、遮断部2を投入する。その後、断路部3bを閉極し、コンデンサ5を充電する。そして、コンデンサ5の充電が完了後、閉極せずに開極状態としておいた断路部3aを閉極して直流遮断器を直流線路1に投入する。これにより、投入直後を含めた遮断動作が可能となる。図7のタイムチャートに示したように、投入直後に事故が発生しても直ちに遮断部2を開極することができるので、直流遮断器の投入直後に事故が発生した場合でも、即座に事故電流を遮断できる。
また、避雷器8を図1に示した位置に設置することで定常時に線路対地電圧がかかることを回避できる。すなわち、コンデンサ5および高速開閉スイッチ7からなる直列回路に対して並列に避雷器8を接続した構成とすることにより、避雷器8の責務を緩和することができる。この理由について、以下に説明する。
避雷器8は、コンデンサ5および遮断部2の端子間にかかる過電圧を抑制するために接続される非線形抵抗体であり、端子間に電圧が印加されない場合は、避雷器8は高抵抗体として振る舞う。ここで、避雷器8の端子間に電圧を印加すると、印加電圧の上昇に伴い漏れ電流が流れはじめ、印加電圧があるしきい値以上となると、急激に避雷器8の抵抗値が下がり、良導体となる。これにより、過電圧のエネルギーが避雷器8に流れる電流に変換されるため、避雷器8の端子間の過電圧が抑制され、コンデンサ5および遮断部2の端子間にかかる過電圧も抑制される。しかしながら、直流遮断器を適用する際に、図1に示した避雷器8の端子間に印加される電圧の上記しきい値、すなわち、急激に抵抗値が下がる電圧値と、コンデンサ5の充電電圧を比較的近い値とせざるを得ない場合がある。つまり、避雷器8が抑制すべき過電圧とコンデンサ5の端子電圧との差を小さくせざるを得ない場合がある。このような場合、避雷器8を直接コンデンサ5へ並列に接続し、長期間コンデンサ5に充電電圧を印加し続けると、避雷器8にも同じ電圧が印加されるため、いくらかの漏れ電流が避雷器8に流れつづけ、避雷器8に熱エネルギーが蓄積し、最悪の場合には避雷器8が耐量オーバーで破壊するおそれがある。この問題を解決するために、本実施の形態の直流遮断器では、コンデンサ5と高速開閉スイッチ7の直列回路に対して並列に避雷器8を接続している。このコンデンサ5および高速開閉スイッチ7に対して避雷器8を並列に接続した構成によれば、通常時は高速開閉スイッチ7が開、かつ遮断部2が閉となり、コンデンサ5を常時充電状態にしつつ、避雷器8には常時電圧が印加されないようにすることができる。
ただし、避雷器8の設置位置は図1に示したものに限定されない。避雷器8に印加され続ける電圧の値が問題とならない場合、例えば、避雷器8に印加される電圧と電流が流れ出す電圧との差が大きい場合には、避雷器8の設置位置を図8または図9に示した位置に変更してもよい。図1に示した共振回路4を、図8に示した共振回路4a、または、図9に示した共振回路4bに置き換えた場合にも、本実施の形態の直流遮断器に要求される性能を実現できる。
遮断部2、断路部3a,3bおよび高速開閉スイッチ7の各々には、ガス方式、または真空バルブを備えた真空方式が用いられ、それぞれ異なった方式を組み合わせたものも適用できる。すなわち、1台の直流遮断器の中にガス方式および真空方式の装置が混在した構成としても構わない。もちろん、全て同じ方式に統一しても構わない。
また、地絡事故が図1の直流線路1の断路部3a側で発生した場合も同様に、地絡事故を検知した後、遮断部2を開極し、高速開閉スイッチ7を閉路させる。この結果、共振性電流が直流線路1に流れている事故電流に重畳される。ただし、事故電流に重畳される共振性電流は、コンデンサ5に蓄積された電荷の放電が開始された直後には、遮断部2を通して流れる直流線路1の事故電流と同じ極性になる。図10は、地絡事故が直流線路1の断路部3a側で発生した場合の直流電流遮断時の動作例を示す図である。図10に示したように、地絡事故が直流線路1の断路部3a側で発生した場合、コンデンサ5が放電を開始してから共振性電流が第1ピークとなるまでの間では電流零点と交わらず、その次の事故電流とは逆方向に振動する時に電流が零点と交わり、図10に示した時刻t3において遮断部2の電流が遮断される。なお、共振性電流は共振回路4の内部抵抗により減衰される。そのため、共振回路4を構成しているコンデンサ5のキャパシタンスおよびリアクトル6のインダクタンスは、共振性電流が減衰しても電流零点と交わるように考慮して決定された値とする。
さらに、直流遮断器は、遮断性能を向上させるために鉄心入りリアクトル13を遮断部2に直列に接続することのできる構成としている。鉄心入りリアクトル13の設置により任意の電流範囲においてインダクタンスを効かせることができるので、電流零点付近の範囲において電流の大きさの時間に対する傾きを小さくすることができる。また、鉄心入りリアクトル13は、鉄心にギャップを設けることによりインダクタンスを効かせ始める電流を調整できるとともに直流遮断器内部で分散配置し、電界緩和するためのシールドを取り付けることのできる構造を有するとともに、巻線鉄心にすることにより変流器としても使用できる。なお、既に説明したように、直流遮断器は、鉄心入りリアクトル13を必ずしも備える必要はない。直流線路1に鉄心入りリアクトル13を挿入しなくても所望の性能が実現できるのであれば、鉄心入りリアクトル13を省略しても構わない。
共振回路4のコンデンサ5には事故電流の遮断時の位相に応じて電荷が蓄積される。この蓄積電荷を用いて、再度、共振回路4のコンデンサ5とリアクトル6による直列回路で生成される共振性電流を直流線路1に流れる直流電流に重畳させることができる。そのため、直流遮断器は、電流を遮断後、短時間で再度投入し、さらにその後に直ちに遮断する、高速再閉路も可能となる。この場合の動作に対応するタイムチャートを図11に示す。また、動作波形を図12に示す。図11に示したように直流遮断器は、時刻t1で事故が発生すると、時刻t2で高速開閉スイッチ7を閉状態として遮断部2を遮断する。そして、時刻t3で事故電流を抑制した後、高速開閉スイッチ7を開状態に戻す。この結果、コンデンサ5の放電が停止して充電が行われる。その後、断路部3a、遮断部2および断路部3bを操作して時刻t'1で再閉路を行ったが事故が再発生した場合には、時刻t'2で高速開閉スイッチ7を閉状態として遅延することなく遮断部2の遮断を完了させることができる。
以上のように、本実施の形態の直流遮断器において、共振回路4は、事故が発生した場合に事故電流に重畳させる共振性電流を生成する直列回路と、直列回路を形成しているコンデンサ5に一端が接続され、かつ直流線路1に他端が接続された高速開閉スイッチ7と、コンデンサ5と高速開閉スイッチ7の接続点に一端が接続され、かつ他端が接地された充電抵抗9とを備え、この充電抵抗9を使用してコンデンサ5を直流線路1の直流電位で充電する。これにより、直列回路のコンデンサ5を充電するための回路を簡単な構成で実現することができるので、直流遮断器の小型化および低コスト化を実現することができる。また、遮断部2を開極した後に断路部3aまたは3bを開極するので、共振回路4を介して直流線路1に流れ続ける微小電流を遮断することができ、遮断性能を向上させることができる。また、高速開閉スイッチ7を閉じる際、固定極に接触しない位置で可動極を停止させ、固定極と可動極のギャップ間を放電により電気的に接続するようにしたので、電極が摩耗するのを抑えて耐久性を高めることができる。
実施の形態2.
図1に示した実施の形態1にかかる直流遮断器において、遮断部2、高速開閉スイッチ7、断路部3aおよび断路部3bは、図1では記載を省略している制御部により制御される。図13は、制御部を備えた直流遮断装置の一構成例を示す図である。なお、図13では、実施の形態1で説明した直流遮断器と共通の構成要素に同じ符号を付している。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図13に示した直流遮断器は、図1に示した直流遮断器の各構成要素に加えて、変流器12aおよび12bと、制御部19と、操作装置21、31a、31bおよび71と、駆動制御基板211および711とを備えている。
図13に示した直流遮断器において、制御部19は、遮断部2、断路部3a,3bおよび共振回路4を制御する。また、制御部19は、変流器12aによる電流検出値および変流器12bによる電流検出値に基づいて事故を検知する。なお、変流器12aによる電流検出値および変流器12bによる電流検出値に基づいて事故を検知する責務を制御部19以外の構成要素に持たせてもよい。例えば、変流器12aによる電流検出値および変流器12bによる電流検出値に基づいて事故を検知する事故検知部を別途備え、事故検知部は、事故を検知した場合には事故の内容を制御部19へ通知するようにしてもよい。
遮断部2には操作装置21が接続され、操作装置21には駆動制御基板211が接続されている。駆動制御基板211は、制御部19から開閉制御信号172が入力されると、開閉制御信号172が示す指示内容に従い操作装置21を駆動し、遮断部2を開極または閉極させる。断路部3aおよび3bには操作装置31aおよび31bがそれぞれ接続されている。操作装置31aは、制御部19から開閉制御信号173aが入力されると、開閉制御信号173aが示す指示内容に従い断路部3aを開極または閉極させる。操作装置31bは、制御部19から開閉制御信号173bが入力されると、開閉制御信号173bが示す指示内容に従い断路部3bを開極または閉極させる。断路部3aおよび3bは遮断部2の電流遮断後に共振回路4を介して直流線路1に流れる微小電流を遮断する微小電流遮断責務を有する。
本実施の形態にかかる直流遮断器の直流電流に逆極性の共振性電流を重畳させた時の直流電流遮断時の動作の一例は、実施の形態1と同様に図2で示したものとなる。事故発生時における直流遮断器内の各部の動作タイミングの一例を示すタイミングチャートの一例は、実施の形態1と同様に図3で示したものとなる。
例えば、図2に示した時刻t1において、図13に示した直流線路1で事故が発生すると、実施の形態1で説明したように、定常時電流(1p.u.)の数倍の事故電流が直流線路1に流れる。なお、時刻t1において、コンデンサ5の充電は完了しているものとする。この場合、制御部19は、変流器12a,12bが検出した検出信号18a,18b、直流線路1に存在する、記載を省略した変成器などが検出した検出信号に基づいて、事故を検知する。制御部19は、事故を検知すると、遮断部2、断路部3a,3bおよび高速開閉スイッチ7に対し、開閉制御信号172、173a、173bおよび177を出力して動作を指示する。
具体的には、制御部19は、事故を検知すると、まず、駆動制御基板211に対して遮断部2の開極を指示する。指示を受けた駆動制御基板211は、操作装置21を制御して遮断部2の開極動作を開始させる。その後、制御部19は、時刻t2において、駆動制御基板711に対して高速開閉スイッチ7の閉路指令を送信する。駆動制御基板711は、閉路指令を受けると、操作装置71を制御して高速開閉スイッチ7を閉状態にさせる。この結果、コンデンサ5が電荷の放電を開始し、破線で示したように、コンデンサ5、リアクトル6、遮断部2、高速開閉スイッチ7のループで共振性電流が流れる。この共振性電流が直流線路1に流れている事故電流に重畳し、図2に示した時刻t3において電流零点が形成される。その結果、遮断部2の極間におけるアークが消弧されて電流が遮断される。
実施の形態1でも説明したように、遮断部2による事故電流の遮断が完了すると、事故電流は共振回路4に転流し、避雷器8により限流される。しかし、微小電流が直流線路1に流れ続けるため、制御部19は、直流線路1に微小電流が流れている状態になると、微小電流を除去するために、例えば、操作装置31bに対して断路部3bを開制御するよう指示する。この指示を受けた操作装置31bは断路部3bを開極させて微小電流を遮断する。なお、制御部19は、操作装置31aに対して断路部3aの開制御を指示して微小電流を遮断させてもよいし、操作装置31aおよび31bの双方に対して開制御を指示して微小電流を遮断させてもよい。
ここで、直流線路1に流れる事故電流および事故電流を共振回路4に転流させた後に直流線路1に流れる微小電流は変流器12aおよび12bにより検出される。変流器12aおよび12bとしては、例えば、零磁束型変流器、ロゴスキー型変流器、ホール素子型変流器、フラックスゲート型変流器、光変流器が挙げられる。ロゴスキー型変流器の場合、変流器12aおよび12bは電流を微分した形で電圧を出力するため、応答性の良い出力信号が得られる。さらに、積分回路により実際の電流波形も出力することができる。制御部19は、変流器12aおよび12bが出力する検出信号に基づいて事故の有無を判定し、事故を検知した場合、遮断部2、断路部3a,3bおよび高速開閉スイッチ7の各開閉装置へ開閉制御信号を出力する。開閉制御信号を受け取った各操作装置、すなわち、断路部3aの操作装置31a、断路部3bの操作装置31b、遮断部2の操作装置21および高速開閉スイッチ7の操作装置71は、開閉制御信号に従い、図2および図3に示された遮断動作を実行する。
上記の操作装置31a、操作装置31b、操作装置21および操作装置71は、機械式の操作装置とする。例えば、モータ式、ばね式、電磁コイル方式などの操作装置とする。これらの操作装置はすべて同じ方式である必要はない。また、異なる方式を組み合わせて1台の操作装置を実現してもよい。例えば、開路から閉路には電磁コイルを用い、閉路から開路にはばねを用いる操作装置とすることができる。
地絡事故が直流線路1の断路部3b側で発生した場合の動作例について説明したが、地絡事故が直流線路1の断路部3a側で発生した場合も同様の制御手順で事故電流を遮断可能である。すなわち、制御部19は、直流線路1の断路部3a側で発生した地絡事故を検知した場合、駆動制御基板211に対して遮断部2の開極を指示し、さらに、駆動制御基板711に対して高速開閉スイッチ7の閉路を指令する。共振回路4への事故電流の転流が完了後、制御部19は、操作装置31aおよび31bの一方または双方に対して開制御を指示する。
なお、本実施の形態では、制御部19が事故発生の有無を監視し、事故を検知した場合には開閉制御信号を出力して遮断部2、断路部3a,3bおよび高速開閉スイッチ7を制御することとしたが、操作装置21、31a、31bおよび71のそれぞれが事故発生の有無を監視するようにしてもよい。また、線路に設置したその他の計測装置が事故発生の有無を監視し、監視結果を制御部19へ通知する、または、監視結果を操作装置21、31a、31bおよび71のそれぞれに通知するようにしてもよい。
本実施の形態の直流遮断器においても実施の形態1の直流遮断器と同様の効果を得ることができる。なお、共振回路4は、図8に示した共振回路4aまたは図9に示した共振回路4bに置き換えることが可能である。
実施の形態3.
図14は、実施の形態3にかかる直流遮断器の一構成例を示す図である。なお、実施の形態2で説明した直流遮断器と共通の構成要素には同じ符号を付している。本実施の形態では実施の形態2と異なる部分について説明する。
本実施の形態にかかる直流遮断器は、図14に示すように、実施の形態2の直流遮断器に対して、接地開閉器10、14aおよび14bと、断路部11aおよび11bとを追加したものである。接地開閉器10、断路部11aおよび断路部11bは共振回路41を形成している。なお、図1に示した実施の形態1の直流遮断器に対して接地開閉器10、14aおよび14bと、断路部11aおよび11bとを追加することも可能である。
接地開閉器10は、共振回路41のメンテナンス作業時に共振回路41の残留電荷を放電させるための開閉器である。この接地開閉器10は、直流遮断器が事故の発生を監視するとともに事故発生時には事故電流を遮断する動作を行っている状態である通常時は開状態に設定され、共振回路41のメンテナンス作業時に閉状態に設定される。
接地開閉器14aおよび14bは直流線路1を接地するための開閉器であり、通常時は開状態に設定され、メンテナンス作業時に閉状態に設定される。
断路部11aおよび11bは、共振回路41を直流線路1から切り離すために設けられている。断路部11aおよび11bは、通常時は閉状態に設定され、共振回路41のメンテナンス作業時に閉状態に設定される。
本実施の形態にかかる直流遮断器の通常時の動作、すなわち、接地開閉器10、14aおよび14bが開状態に設定され、断路部11aおよび11bが閉状態に設定されている場合の動作は実施の形態2の直流遮断器と同様である。
このように、本実施の形態の直流遮断器は、接地開閉器10、14aおよび14bと、断路部11aおよび11bとを備えているため、メンテナンス性に優れ、メンテナンス作業時の安全を確保することができる。
実施の形態4.
図15は、実施の形態4にかかる直流遮断器の一構成例を示す図である。なお、実施の形態1から3で説明した直流遮断器と共通の構成要素には同じ符号を付している。本実施の形態では実施の形態1から3と異なる部分について説明する。
本実施の形態にかかる直流遮断器は、図15に示すように、実施の形態3で説明した遮断部2の操作装置21および高速開閉スイッチ7の操作装置71を連動型操作装置22に置き換え、共振回路41を共振回路42としたものである。高速開閉スイッチ7の閉動作と遮断器2の開動作が対になっているため、本実施の形態の直流遮断器では、一つの連動型操作装置22により遮断部2および高速開閉スイッチ7を連動して操作する。図16は、連動型操作装置22、遮断部2および高速開閉スイッチ7の概念図である。例えば、事故の発生に伴い遮断部2が開極して電流を遮断する場合、高速開閉スイッチ7は閉極状態となる。一方、定常時には、遮断部2が閉極状態かつ高速開閉スイッチ7が開極状態となる。そのため、連動型操作装置22は、遮断部2の可動極および高速開閉スイッチ7の可動極を同時に操作する。例えば、図16に示したように、遮断部2の可動極と高速開閉スイッチ7の可動極をシャフト51の両端に接続し、連動型操作装置22は、シャフト51を操作することにより、遮断部2および高速開閉スイッチ7の状態を連動して変化させる。このような機構を適用することにより、直流遮断器の小型化および低コスト化が図れる。なお、本実施の形態の構成を適用した場合、高速開閉スイッチ7は、事故電流の遮断が完了した後も閉状態を維持し続ける。遮断部2および高速開閉スイッチ7の操作を連動させる場合について説明したが、操作を連動させることが可能なスイッチ等が他にもある場合には、それらについても同様の機構を適用し、操作を連動させるようにしてもよい。
なお、連動型操作装置22には、連動型操作装置22を駆動させるための駆動制御基板221が接続されている。制御部191は、実施の形態2で説明した制御部19に相当し、駆動制御基板221に対する開閉制御信号1727、操作装置31aに対する開閉制御信号173a、および操作装置31bに対する開閉制御信号173bを生成する。
制御部191が事故を検知する方法は実施の形態2の制御部19と同様である。また、制御部191が事故を検知したことに伴い開閉制御信号1727、173aおよび173bを出力し、遮断部2、断路部3a,3bおよび高速開閉スイッチ7を開閉させる場合の制御タイミングは実施の形態2と同様である。
なお、本実施の形態では、実施の形態3にかかる直流遮断器において、遮断部2の操作装置21および高速開閉スイッチ7の操作装置71を連動型操作装置22に置き換えることとしたが、実施の形態2の直流遮断器において、遮断部2の操作装置21および高速開閉スイッチ7の操作装置71を連動型操作装置22に置き換えることも可能である。
実施の形態5.
図17は、実施の形態5にかかる直流遮断器の一構成例を示す図である。実施の形態1から3で説明した直流遮断器と共通の構成要素には同じ符号を付している。本実施の形態では実施の形態1から3と異なる部分について説明する。
図17に示したように、本実施の形態にかかる直流遮断器は、実施の形態3で説明した遮断部2、操作装置21、駆動制御基板211および制御部19を遮断部20、操作装置23、駆動制御基板231および制御部192に置き換えたものである。
遮断部20は、接点を2点とした構成となっており、接点が1点の遮断部2よりも遮断性能を向上させたものである。接点を3点以上として遮断性能をさらに向上させた構成とすることも可能である。
駆動制御基板231は操作装置23を駆動し、操作装置23は遮断部20を開閉させる。制御部192は、実施の形態1で説明した制御部19に相当し、駆動制御基板231に対する開閉制御信号1720、操作装置31aに対する開閉制御信号173a、操作装置31bに対する開閉制御信号173bおよび駆動制御基板711に対する開閉制御信号177を生成する。
制御部192が事故を検知する方法は実施の形態2の制御部19と同様である。また、制御部192が事故を検知したことに伴い開閉制御信号1720、173a、173bおよび177を出力し、遮断部20、断路部3a,3bおよび高速開閉スイッチ7を開閉させる場合の制御タイミングは実施の形態2と同様である。なお、遮断部20の制御タイミングは遮断部2の制御タイミングと同様である。
本実施の形態では、実施の形態3にかかる直流遮断器の遮断部2を遮断部20に置き換える場合について説明したが、実施の形態1、2または4にかかる直流遮断器の遮断部2を遮断部20に置き換えることも可能である。
実施の形態6.
図18は、実施の形態6にかかる直流遮断器の一構成例を示す図である。実施の形態1から3で説明した直流遮断器と共通の構成要素には同じ符号を付している。本実施の形態では実施の形態1から3と異なる部分について説明する。
図18に示したように、本実施の形態にかかる直流遮断器は、実施の形態1および2で説明した断路部3a,3b、操作装置31a,31bおよび制御部19を遮断部24a,24b、操作装置25a,25b、駆動制御基板251a,251bおよび制御部193に置き換えたものである。
遮断部24aおよび24bは、事故が発生した場合に遮断部2を開極させて事故電流を遮断した後に直流線路1に流れ続ける微小電流を遮断する責務を有する。実施の形態1から3の直流遮断器が備えていた断路部3aおよび3bを遮断部24aおよび24bに置き換えたことにより、高速な開閉動作を実現できるとともに信頼性を向上させることができる。
駆動制御基板251aは操作装置25aを駆動し、操作装置25aは遮断部24aを開閉させる。駆動制御基板251bは操作装置25bを駆動し、操作装置25bは遮断部24bを開閉させる。制御部193は、実施の形態1で説明した制御部19に相当し、駆動制御基板211に対する開閉制御信号172、駆動制御基板251aに対する開閉制御信号1724a、駆動制御基板251bに対する開閉制御信号1724bおよび駆動制御基板711に対する開閉制御信号177を生成する。
制御部193が事故を検知する方法は実施の形態2の制御部19と同様である。また、制御部193が事故を検知したことに伴い開閉制御信号172、1724a、1724bおよび177を出力し、遮断部2,24a,24bおよび高速開閉スイッチ7を開閉させる場合の制御タイミングは実施の形態2と同様である。なお、遮断部24aの制御タイミングは断路部3aの制御タイミングと同様であり、遮断部24bの制御タイミングは断路部3bの制御タイミングと同様である。
本実施の形態では、実施の形態3にかかる直流遮断器の断路部3aおよび3bを遮断部24aおよび24bに置き換える場合について説明したが、実施の形態1、2、4または5にかかる直流遮断器の断路部3aおよび3bを遮断部24aおよび24bに置き換えることも可能である。
実施の形態7.
図19は、実施の形態7にかかる直流遮断器の一構成例を示す図である。実施の形態1から3で説明した直流遮断器と共通の構成要素には同じ符号を付している。本実施の形態では実施の形態1から3と異なる部分について説明する。
図19に示したように、本実施の形態にかかる直流遮断器は、実施の形態3で説明した直流遮断器の共振回路41を共振回路43に置き換えたものである。共振回路43は、実施の形態3で説明した共振回路41に対して充電抵抗開閉スイッチ26を追加したものである。充電抵抗開閉スイッチ26は、充電抵抗9に直列に接続されている。図19に示した例では、充電抵抗開閉スイッチ26の一端を直列共振回路のコンデンサ5とリアクトル6の接続点に接続し、他端を充電抵抗9に接続した構成としている。
本実施の形態の直流遮断器は、充電抵抗開閉スイッチ26を備えたことにより以下の効果を奏する。双極構成の直流線路1の片極線路が絶縁破壊して正常極側線路が過電圧を発生した場合に、充電抵抗開閉スイッチ26を開放することによりコンデンサ5の過充電を防止することができる。すなわち、直流遮断器の信頼性を向上させることができる。図20を参照しながら詳しく説明する。
図20は、実施の形態7にかかる直流遮断装置の系統への適用例を示す図である。なお、図20では、直流遮断器の構成要素の一部について記載を省略している。図20は、中性点が非接地の系統に本実施の形態の直流遮断器を適用した場合の例を示しており、直流遮断器100Pおよび100Nが本実施の形態の直流遮断器である。直流遮断器100Pは直流線路1Pに挿入され、直流遮断器100Nは直流線路1Nに挿入されている。
事故が発生する前の直流線路1Pの電圧Vposを+1.0p.u.、直流線路1Nの電圧Vnegを-1.0p.u.とする。この状態において、図示したように、直流線路1Nで地絡事故が発生した場合について考える。地絡事故が発生しても直流線路1Pと1Nの間の電位差は変わらないため、直流線路1Nで地絡事故が発生した場合、直流線路1Nの電圧はVneg=0p.u.、直流線路1Pの電圧はVpos=+2.0p.u.となる。この場合、直流遮断器100Pのコンデンサ5には+2.0p.u.の電圧が印加されるようになるため、コンデンサ5には最大+2.0p.u.まで過充電されてしまう。しかし、直流遮断器100Pは充電抵抗開閉スイッチ26を備えているので、これを開状態とすることにより、コンデンサ5が過充電されるのを防止することができ、故障を防ぐことができる。
充電抵抗開閉スイッチ26の開閉制御は、例えば制御部19が行う。制御部19は、直流線路の電圧を監視し、電圧がしきい値を超えた場合には充電抵抗開閉スイッチ26を開制御してコンデンサ5の充電を停止する。
なお、制御部19が事故を検知したことに伴い開閉制御信号172、173a、173bおよび177を出力し、遮断部2、断路部3a,3bおよび高速開閉スイッチ7を開閉させる場合の制御タイミングは実施の形態2と同様である。
本実施の形態では、実施の形態3にかかる直流遮断器に対して充電抵抗開閉スイッチ26を追加する場合について説明したが、実施の形態1、2、4、5または6にかかる直流遮断器に対して充電抵抗開閉スイッチ26を追加することも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1N,1P 直流線路、2,20,24a,24b 遮断部、3a,3b,11a,11b,16 断路部、4,4a,4b,41,42,43 共振回路、5 コンデンサ、6 リアクトル、7 高速開閉スイッチ、8 避雷器、9 充電抵抗、10,14a,14b 接地開閉器、12a,12b 変流器、13 鉄心入りリアクトル、19,191,192,193 制御部、21,23,25a,25b,31a,31b,71 操作装置、22 連動型操作装置、26 充電抵抗開閉スイッチ、100P,100N 直流遮断器、211,221,231,251a,251b,711 駆動制御基板。

Claims (21)

  1. 直流線路に流れる直流電流に共振性電流を重畳して電流零点を形成し、該電流零点で前記直流電流を遮断する直流遮断器であって、
    前記直流線路に挿入され、定常時において前記直流電流の流路となる遮断部と、
    前記遮断部と並列に接続され、前記遮断部の開極後に前記直流電流に共振性電流を重畳させる共振回路と、
    前記遮断部と前記共振回路の第1の接続点に一端が接続され、定常時において、前記遮断部とともに前記直流電流の流路を形成する第1の断路部と、
    前記遮断部と前記共振回路の第2の接続点に一端が接続され、定常時において、前記遮断部および前記第1の断路部とともに前記直流電流の流路を形成する第2の断路部と、
    を備え、
    前記共振回路は、
    コンデンサおよびリアクトルにより形成され、前記共振性電流を生成する直列回路と、
    定常時において前記コンデンサを前記直流線路の直流電位で充電するための充電抵抗と、
    前記直列回路の前記コンデンサ側に直列に接続され、前記遮断部の開極後に前記共振性電流を前記直流電流に重畳させる高速開閉スイッチと、
    前記第1の接続点に一端が接続され、かつ前記コンデンサと前記リアクトルの接続点に他端が接続され、前記直流線路から前記コンデンサに流れ込む電流を限流する避雷器と、
    を備えることを特徴とする直流遮断器。
  2. 前記共振性電流を前記直流電流に重畳させて前記直流電流を遮断した後に前記第1の断路部および前記第2の断路部の少なくとも一方を開極することを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  3. 前記高速開閉スイッチは、閉状態としたときに可動極と固定極が非接触の状態を維持しつつ可動極と固定極のギャップ間を放電により電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  4. 前記充電抵抗は、前記コンデンサと前記高速開閉スイッチの接続点に一端が接続され、他端が接地されていることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  5. 前記共振回路は、
    前記遮断部を開極して前記直流線路に流れる直流電流を遮断した後に前記共振回路の残留電荷を放電させるための接地開閉器、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  6. 前記直流線路に挿入され、事故電流を検出するためのロゴスキー型の変流器、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  7. 前記遮断部は機械式の開閉器であることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  8. 前記遮断部の操作装置、前記第1の断路部の操作装置および前記第2の断路部の操作装置として、ばね式の操作装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  9. 前記遮断部の操作装置、前記第1の断路部の操作装置および前記第2の断路部の操作装置として、電磁コイル式の操作装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  10. 前記遮断部の操作装置、前記第1の断路部の操作装置および前記第2の断路部の操作装置として、閉極する際の操作方式と開極する際の操作方式が異なる構成の操作装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  11. 前記操作装置は、電磁コイルを使用する操作方式と、ばねを使用する操作方式とを組み合わせた構成であることを特徴とする請求項10に記載の直流遮断器。
  12. 前記遮断部、前記第1の断路部および前記第2の断路部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記直流遮断器を前記直流線路に投入する際、前記遮断部を閉極し、次に、前記第1の断路部および前記第2の断路部のうち、前記直列回路側に接続されている方を閉極して前記直流線路に流れている直流電流による前記コンデンサの充電を開始させ、充電完了後、前記第1の断路部および前記第2の断路部のうち、開極状態のものを閉極することを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  13. 前記遮断部、前記第1の断路部、前記第2の断路部および前記高速開閉スイッチは真空バルブを備えた構成であることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  14. 前記遮断部、前記第1の断路部、前記第2の断路部および前記高速開閉スイッチの一部は真空バルブを備えた構成であり、残りは絶縁ガスが封入された構成であることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  15. 前記コンデンサとリアクトルからなる直列回路は、前記直流線路を流れる電流の向きが第1の方向の場合および当該第1の方向とは逆向きである第2の方向の場合のいずれの場合にも電流零点を形成可能な共振性電流を生成することを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  16. 前記遮断部に直列に接続され、定常時において、前記直流電流の流路を形成する鉄心入りリアクトル、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  17. 前記高速開閉スイッチを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記高速開閉スイッチを投入して前記共振性電流を前記直流電流に重畳させた後、前記コンデンサに初期充電電圧と同極性の電圧が残留している状態で前記高速開閉スイッチを開放することを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  18. 前記遮断部の可動極と前記高速開閉スイッチの可動極とを同時に移動させる機構を有し、前記遮断部を閉極する際には前記高速開閉スイッチの開極を同時に行い、かつ前記遮断部を開極する際には前記高速開閉スイッチの閉極を同時に行う開閉制御を1台の操作装置で行うことを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  19. 前記遮断部は、複数の開閉スイッチを直列に接続した構成であることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  20. 前記共振回路は、
    前記充電抵抗に直列に接続され、前記コンデンサに印加される充電電圧がしきい値を超えた場合に前記コンデンサの充電を停止するためのスイッチ、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の直流遮断器。
  21. 直流線路に流れる直流電流に共振性電流を重畳して電流零点を形成し、該電流零点で前記直流電流を遮断する直流遮断器であって、
    前記直流線路に挿入され、定常時において前記直流電流の流路となる第1の遮断部と、
    前記遮断部と並列に接続され、前記第1の遮断部の開極後に前記直流電流に共振性電流を重畳させる共振回路と、
    前記第1の遮断部と前記共振回路の第1の接続点に一端が接続され、定常時において、前記第1の遮断部とともに前記直流電流の流路を形成する第2の遮断部と、
    前記第1の遮断部と前記共振回路の第2の接続点に一端が接続され、定常時において、前記第1の遮断部および前記第2の遮断部とともに前記直流電流の流路を形成する第3の遮断部と、
    を備え、
    前記共振回路は、
    コンデンサおよびリアクトルにより形成され、前記共振性電流を生成する直列回路と、
    定常時において前記コンデンサを前記直流線路の直流電位で充電するための充電抵抗と、
    前記直列回路の前記コンデンサ側に直列に接続され、前記第1の遮断部の開極後に、前記共振性電流を前記直流電流に重畳させる高速開閉スイッチと、
    前記第1の接続点に一端が接続され、かつ前記コンデンサと前記リアクトルの接続点に他端が接続され、前記直流線路から前記コンデンサに流れ込む電流を限流する避雷器と、
    を備え、
    前記共振性電流を前記直流電流に重畳させて前記直流電流を遮断した後に前記第2の遮断部または前記第3の遮断部を開極することを特徴とする直流遮断器。
JP2015556288A 2014-10-09 2015-06-10 直流遮断器 Active JP6049913B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/077058 WO2016056098A1 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 直流遮断器
JPPCT/JP2014/077058 2014-10-09
PCT/JP2015/066748 WO2016056274A1 (ja) 2014-10-09 2015-06-10 直流遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6049913B2 true JP6049913B2 (ja) 2016-12-21
JPWO2016056274A1 JPWO2016056274A1 (ja) 2017-04-27

Family

ID=55652754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015556288A Active JP6049913B2 (ja) 2014-10-09 2015-06-10 直流遮断器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10403449B2 (ja)
EP (1) EP3206217B1 (ja)
JP (1) JP6049913B2 (ja)
WO (2) WO2016056098A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101630093B1 (ko) * 2014-12-29 2016-06-13 주식회사 효성 고전압 dc 차단기
FR3043833B1 (fr) * 2015-11-17 2017-12-22 Inst Supergrid Disjoncteur pour un reseau a courant continu haute tension, avec oscillation forcee de courant
FR3062512B1 (fr) 2017-01-31 2019-04-05 Supergrid Institute Dispositif de coupure de courant continu haute tension
EP4160641B1 (en) * 2017-07-11 2024-02-28 Mitsubishi Electric Corporation Direct-current circuit breaker
EP3747100B1 (en) * 2018-01-30 2022-03-16 Hitachi Energy Switzerland AG Surge arrestor dimensioning in a dc power transmission system
EP3783634A4 (en) 2018-04-19 2021-05-19 Mitsubishi Electric Corporation DC BREAKER
CN108649527B (zh) * 2018-04-24 2019-10-18 哈尔滨工程大学 一种混合固态直流限流式断路器
EP3843118B1 (en) * 2018-08-24 2023-03-01 Mitsubishi Electric Corporation Dc breaker device
JP7150876B2 (ja) 2018-12-14 2022-10-11 東芝エネルギーシステムズ株式会社 直流遮断器
CN111355213B (zh) * 2018-12-21 2023-09-01 平高集团有限公司 一种直流断路器
FR3091408B1 (fr) 2018-12-27 2021-01-15 Inst Supergrid Dispositif de coupure de courant pour courant continu haute tension avec circuit d’oscillation adaptatif et procédé de pilotage
FR3091407B1 (fr) 2018-12-27 2021-10-29 Inst Supergrid Dispositif de coupure de courant pour courant continu haute tension avec circuit capacitif tampon et procédé de pilotage
FR3094136B1 (fr) 2019-03-22 2021-04-02 Inst Supergrid Dispositif de coupure de courant pour courant continu haute tension avec résonateur et commutation
CN110048366B (zh) * 2019-04-11 2021-11-02 中国科学院电工研究所 直流限流断路装置
JP6704539B1 (ja) * 2019-05-28 2020-06-03 三菱電機株式会社 遮断装置
WO2021106191A1 (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 株式会社東芝 直流遮断器
JP7242575B2 (ja) * 2020-01-06 2023-03-20 東芝エネルギーシステムズ株式会社 直流電流遮断装置
CN113629749B (zh) * 2020-05-09 2023-09-08 南京南瑞继保电气有限公司 一种多端直流输电系统的单站退出方法及装置
CN112865516A (zh) * 2021-02-26 2021-05-28 华北电力大学 一种主动谐振型直流转换开关及其控制方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453270A (en) * 1977-10-04 1979-04-26 Mitsubishi Electric Corp Interlocking mechanism for contactor
JPS57182923A (en) * 1981-05-08 1982-11-11 Tokyo Shibaura Electric Co Dc breaker unit
JPS57187818A (en) * 1981-05-12 1982-11-18 Tokyo Shibaura Electric Co Dc switching device
JPS5954132A (ja) * 1982-09-22 1984-03-28 株式会社日立製作所 直流遮断器
JPH0950743A (ja) * 1995-08-08 1997-02-18 Mitsubishi Electric Corp 直流遮断装置
JP2002110006A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Fuji Electric Co Ltd 直流遮断器
JP2004288478A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Toshiba Corp 直流遮断器
JP2005190671A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Toshiba Corp 直流遮断器
JP2011175925A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Toshiba Corp 直流遮断器
JP2014509396A (ja) * 2011-02-28 2014-04-17 エスエムエー ソーラー テクノロジー アーゲー 電力回路におけるアーク故障を検出するための方法およびシステム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63188843U (ja) 1987-05-27 1988-12-05
SE460323B (sv) * 1988-02-15 1989-09-25 Asea Brown Boveri Seriekondensatorutrustning
JPH0256332U (ja) 1988-10-18 1990-04-24
KR0179365B1 (ko) * 1989-08-04 1999-05-15 미쓰다 가쓰시게 직류고속도 진공차단기 및 직류고속도 차단기를 구비한 전기차
JPH0589753A (ja) 1991-09-30 1993-04-09 Toshiba Corp 直流遮断器
JPH11111123A (ja) 1997-10-07 1999-04-23 Mitsubishi Electric Corp 交流開閉装置
US6782329B2 (en) * 1998-02-19 2004-08-24 Square D Company Detection of arcing faults using bifurcated wiring system
JP4660131B2 (ja) 2004-07-15 2011-03-30 株式会社東芝 直流遮断器
EP2523204B1 (en) * 2011-05-12 2019-09-04 ABB Schweiz AG Circuit arrangement and method for interrupting a current flow in a DC current path
KR101550374B1 (ko) * 2013-12-31 2015-09-04 주식회사 효성 고전압 dc 차단기

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453270A (en) * 1977-10-04 1979-04-26 Mitsubishi Electric Corp Interlocking mechanism for contactor
JPS57182923A (en) * 1981-05-08 1982-11-11 Tokyo Shibaura Electric Co Dc breaker unit
JPS57187818A (en) * 1981-05-12 1982-11-18 Tokyo Shibaura Electric Co Dc switching device
JPS5954132A (ja) * 1982-09-22 1984-03-28 株式会社日立製作所 直流遮断器
JPH0950743A (ja) * 1995-08-08 1997-02-18 Mitsubishi Electric Corp 直流遮断装置
JP2002110006A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Fuji Electric Co Ltd 直流遮断器
JP2004288478A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Toshiba Corp 直流遮断器
JP2005190671A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Toshiba Corp 直流遮断器
JP2011175925A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Toshiba Corp 直流遮断器
JP2014509396A (ja) * 2011-02-28 2014-04-17 エスエムエー ソーラー テクノロジー アーゲー 電力回路におけるアーク故障を検出するための方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US10403449B2 (en) 2019-09-03
JPWO2016056274A1 (ja) 2017-04-27
EP3206217B1 (en) 2019-07-24
EP3206217A4 (en) 2018-04-04
EP3206217A1 (en) 2017-08-16
WO2016056274A1 (ja) 2016-04-14
US20170271100A1 (en) 2017-09-21
WO2016056098A1 (ja) 2016-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6049913B2 (ja) 直流遮断器
KR101521545B1 (ko) 고압 직류 전류 차단 장치 및 방법
JP6049957B2 (ja) 直流遮断器
KR101550374B1 (ko) 고전압 dc 차단기
JP6042035B2 (ja) 直流遮断装置
KR101630093B1 (ko) 고전압 dc 차단기
WO2015121983A1 (ja) 直流送電系統の保護システムおよび交流/直流変換器ならびに直流送電系統の遮断方法
KR101483084B1 (ko) 직류 전류 차단 장치 및 방법
JP2016213179A (ja) 直流回路遮断器および使用方法
EP3413330B1 (en) Direct current circuit breaker
JP5265063B1 (ja) 直流遮断器
KR101766229B1 (ko) 갭 스위치를 이용한 고압 직류 차단 장치 및 방법
WO2016194649A1 (ja) 直流送電システム、その中央サーバ、及び直流送電経路の事故後の復旧方法
WO2014166528A1 (en) Circuit breaking arrangement
KR101641511B1 (ko) 직류전류 차단을 위한 장치 및 방법
KR20160080015A (ko) Dc 차단기
JP6202871B2 (ja) 直流回路遮断装置
JP2006032077A (ja) 直流遮断器
CN110651348B (zh) 电气dc开关系统
JP6386955B2 (ja) 直流遮断装置および直流遮断方法
JP5858943B2 (ja) 電流遮断装置
JPWO2021084585A1 (ja) 直流遮断器
WO2013164874A1 (ja) 直流遮断器
JP2006260925A (ja) 直流高速真空遮断装置
JPWO2013164874A1 (ja) 直流遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6049913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250