JP6049446B2 - マイクロチップ - Google Patents

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本発明は、生化学検査、化学合成又は環境分析等に好適に用いることができる、内部に流体回路を有するマイクロチップに関し、より詳しくは、流体回路内の液体が意図しない方向に移動することを防止できる流体回路構造を有するマイクロチップに関する。
近年、医療や健康、食品、創薬等の分野で、DNA、酵素、抗原、抗体、タンパク質、ウィルス若しくは細胞等の生体物質又は化学物質を検知、検出若しくは定量する重要性が増してきており、それらを簡便に測定できる様々なバイオチップ及びマイクロ化学チップ(以下、これらを総称して「マイクロチップ」と称する。)が提案されている。
マイクロチップは、実験室で従来行ってきた一連の検査・分析操作を、小さなチップ内で行えることから、検体及び液体試薬が微量で済み、コストが低く、反応速度が速く、ハイスループットな検査・分析ができ、検体を採取した現場で直ちに検査・分析結果を得ることができるなど多くの利点を有している。
マイクロチップとしては、流体回路(又はマイクロ流体回路)と呼ばれる、該回路内に存在する検体や液体試薬等の液体に対して特定の処理を行うための複数種類の部位(室)と、これらの部位を接続する流路とから構成される流路網をその内部に備えたものが従来公知である(例えば特許文献1〜3)。
特開2007−285792号公報 特開2009−133805号公報 特開2009−109429号公報
上記のような流体回路を内部に備えるマイクロチップを用いた検体の検査又は分析等においては、その流体回路を利用して、流体回路内に導入された検体(又は検体中の特定成分)と混合される液体試薬を収容する液体試薬保持部からの液体試薬の排出、検体(又は検体中の特定成分)や液体試薬の計量(すなわち、計量を行うための部位である計量部への移動)、検体(又は検体中の特定成分)と液体試薬との混合(すなわち、これらを混合するための部位である混合部への移動)、ある部位から他の部位への移動等の種々の処理が行われる。
マイクロチップ内でなされる、各種液体(検体、検体中の特定成分、液体試薬、又はこれらのうちの2種以上の混合物など)に対してなされる上記のような処理を、以下では「流体処理」ともいう。これら種々の流体処理は、マイクロチップに対して適切な方向の遠心力を印加することにより行うことができる。
マイクロチップに対して遠心力を印加して流体回路内の各種液体を所定の部位に移動させることによって流体処理を行う検査又は分析において、信頼性の高い検査・分析結果を再現性良く得るためには、所定方向の遠心力を印加したときに適切な流体処理がなされなければならず、このためには、所定方向の遠心力を印加したときに流体回路内の液体が設計通りの(意図する)方向へ移動することが保証されなければならない。
しかしながら、従来のマイクロチップにおいては、例えば、第1方向の遠心力の印加により流体回路内の領域Aから領域Bへ液体を移動させた後、第1方向とは異なる第2方向の遠心力の印加により領域Bから領域Cへ液体を移動させようとする際、液体の種類によっては第2方向の遠心力により液体が領域Cではなく、領域Aに戻る現象(逆流)が生じることがあった。
上記のような問題が生じる代表的な例は、マイクロチップが血液検査用であり、流体処理を施す対象となる液体が血漿成分等であるような場合である。液体が血漿成分等のように、流体回路の内壁面に付着する成分(タンパク質等)を含有する場合には、これを領域Aから領域Bへ移動させると、移動ルート上に微量の上記成分が付着残存する。このような状態で第2方向の遠心力の印加により領域Bから領域Cへ血漿成分を移動させようとすると、血漿成分は流体回路の内壁面よりも上記成分への濡れ性の方がより高いため、遠心力による移動方向規制に反して、上記成分が付着しているルートに沿って領域Aの方向へ逆流することがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、上記逆流現象のような、流体回路内の液体が意図しない方向に移動することを防止して所望する設計通りの流体処理を確実に行うことができ、もって信頼性の高い検査・分析結果を再現性良く得ることができるマイクロチップを提供することにある。
本発明は、以下のものを含む。
[1] 内部に形成された空間からなる流体回路を備えており、遠心力の印加により流体回路内に存在する液体を流体回路内において移動させるマイクロチップであって、
前記空間を形成する溝を表面に有する第1基板と、第1基板における前記溝を有する側の表面上に積層される第2基板とを含み、
第1基板が有する前記溝は、第1溝、第2溝、並びに、第1溝と第2溝とを連結している溝であって、第1溝及び第2溝よりも底面積の広い第3溝を含み、
第2基板は、第1基板側の表面上であって、第3溝に対向する位置に凹部を有するマイクロチップ。
[2] 前記凹部における第1溝側の側壁面から突出しており、その末端部が対向する側壁面に接触しないような突出長さを有する突起を備える[1]に記載のマイクロチップ。
[3] 前記凹部の底面積は、第3溝の底面積よりも小さい[1]又は[2]に記載のマイクロチップ。
[4] 前記凹部は、第1基板における第3溝が形成されている表面領域に対向する第2基板の表面領域の内部に収まるように配置されている[3]に記載のマイクロチップ。
[5] 前記突起は、その第1基板側の表面が第2基板の表面と連続するように配置されている[2]〜[4]のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
[6] 前記突起は、前記末端部に向かうに従い先細となる形状である[2]〜[5]のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
[7] 前記第1溝、前記第2溝及び前記第3溝は、直線状に配列されている[1]〜[6]のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
[8] 前記第2溝は、検体を計量するための計量部を形成する溝である[1]〜[7]のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
[9] 第1基板が有する前記溝は、第1溝及び第2溝が連結している位置とは異なる位置で第3溝に連結している第4溝をさらに含む[1]〜[8]のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
本発明によれば、上記凹部を設けたことにより、上述の逆流現象に代表されるような、流体回路内の液体が意図しない方向に移動することを防止することができ、意図する設計通りの流体処理を確実に行うことができる。従って本発明によれば、信頼性の高い検査・分析結果を再現性良く得ることができるマイクロチップを提供することができる。
第1の実施形態に係るマイクロチップの一例を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係るマイクロチップの他の一例を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係るマイクロチップの他の一例を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係るマイクロチップの他の一例を示す概略断面図である。 比較例のマイクロチップを用いたときの液体の移動ルートを示す写真及び当該マイクロチップにおける第1〜第3溝が設けられている部分を拡大して示す斜視図である。 第1の実施形態に係る実施例のマイクロチップを用いたときの液体の移動ルートを示す写真及び当該マイクロチップにおける第1〜第3溝が設けられている部分を拡大して示す斜視図である。 第2の実施形態に係るマイクロチップの一例を示す概略断面図である。 第2の実施形態に係るマイクロチップの他の一例を示す概略断面図である。 凹部及びその近傍を拡大して示す概略上面図である。 凹部及びその近傍を拡大して示す概略上面図である。 凹部に突起を有する第2基板を金型を用いて作製する様子を示す概略断面図である。
<マイクロチップの概要>
本発明のマイクロチップは、各種化学合成、検査又は分析等を、それが内部に有する流体回路(内部に形成された空間)を用いて行うチップであり、流体回路内の液体(検体、検体中の特定成分、液体試薬等の試薬、及び、これらのうちの2種以上の混合物など)を遠心力の印加により流体回路内の所定の部位(室)に移動させることにより、該液体に対して適切な流体処理を行うことができるものである。このために流体回路は、適切な位置に配置された種々の部位(室)を備えており、これらの部位は流路を介して適切に接続されている。
「検体」とは、流体回路内に導入される検査・分析の対象となる試料又はそこから取り出された特定成分をいう。また、「液体試薬」とは、検体と混合若しくは反応、又は該検体を処理するための試薬である。液体試薬は、通常、マイクロチップによる検体の検査・分析前に、予め流体回路の液体試薬保持部に内蔵されている。
流体回路が有する上記部位(室)としては、液体試薬を収容する液体試薬保持部;流体回路内に導入された検体から特定成分を取り出すための分離部;検体(上述のように、検体中の特定成分である場合を含む。以下同じ。)を計量するための検体計量部;液体試薬を計量するための液体試薬計量部;検体と液体試薬とを混合するための混合部;得られた混合液についての検査又は分析(例えば、混合液中の特定成分の検出又は定量)を行うための検出部;特定の液体を一時的に収容しておくための収容部;不要な液体を収容するための廃液収容部等を挙げることができる。
マイクロチップは通常、その一方の表面に、液体試薬保持部内に液体試薬を注入するための、液体試薬保持部まで貫通する貫通穴である試薬注入口を有する。試薬注入口は、液体試薬が注入された後、封止層(例えば、一方の面に粘着剤層を有するプラスチックフィルム、ラベル、シール等)をマイクロチップ表面に貼着することにより封止される。また、マイクロチップはその表面に、流体回路まで貫通する(流体回路に接続される)貫通穴である検体を注入するための検体注入口を有する。
検出部に導入された混合液を検査又は分析するための方法は特に制限されず、例えば、上記混合液を収容している検出部に光を照射して透過する光の強度(透過率)を検出する方法、検出部に保持された混合液についての吸収スペクトルを測定する方法等の光学測定を挙げることができる。
本発明のマイクロチップは、上述の例示された部位(室)のすべてを有していてもよく、いずれか1以上を有していなくてもよい。また、これら例示された部位以外の部位を有していてもよい。各部位の数についても特に制限はなく、1又は2以上であることができる。
検体からの特定成分の抽出(不要成分の分離)、検体及び液体試薬の計量、検体と液体試薬との混合、得られた混合液の検出部への導入等のような流体回路内における種々の流体処理は、マイクロチップに対して適切な方向の遠心力を順次印加して、対象の液体を所定位置に配置された所定の部位に順次移動させることにより行うことができる。例えば、計量部による検体及び液体試薬の計量はそれぞれ、所定の容量(計量すべき量と同じ量)を有する検体計量部又は液体試薬計量部へ、遠心力の印加により計量されるべき検体又は液体試薬を導入し、過剰分の検体又は液体試薬を検体計量部又は液体試薬計量部からオーバーフローさせることにより実施することができる。オーバーフローした検体又は液体試薬は、流路を介して検体計量部又は液体試薬計量部に接続された廃液収容部等に収容される。
マイクロチップへの遠心力の印加は、遠心力を印加可能な装置(遠心装置)にマイクロチップを載置して行うことができる。遠心装置は、回転自在なローター(回転子)と、該ローター上に配置された回転自在なステージとを備えることができる。該ステージ上にマイクロチップを載置し、該ステージを回転させてローターに対するマイクロチップの角度を任意に設定したうえでローターを回転させることにより、マイクロチップに対して任意の方向の遠心力を印加することができる。
本発明のマイクロチップは、第1基板とその上に積層、貼合される第2基板とを含んで構成することができ、例えば、第1基板とその上に積層、貼合される第2基板とからなることができる。この場合、第1基板の表面(第2基板に対向する側の表面)には、流体回路を形成する溝(パターン溝)が設けられ、この溝を内側にして両基板を貼合することにより、内部空間としての流体回路が構築される。
本発明のマイクロチップは、第2基板と第1基板と第3基板とをこの順で積層、貼合したものであってもよい。この場合、第1の基板の両面に流体回路を形成する溝が設けられ、マイクロチップは、第1基板と第2基板とによって構築される第1流体回路と、第1基板と第3基板とによって構築される第2流体回路と、の2層の流体回路を備える。「2層」とは、マイクロチップの厚み方向に関して異なる2つの位置に流体回路が設けられていることを意味する。かかる2層の流体回路は、第1基板を厚み方向に貫通する1又は2以上の貫通穴によって接続することができる。
基板同士を貼合する方法は特に限定されず、例えば、貼合する基板のうち、少なくとも一方の基板の貼合面を融解させて溶着する方法(溶着法)、接着剤を用いて接着する方法等を挙げることができる。溶着法としては、基板を加熱して溶着する方法;レーザー等の光を照射して、光吸収により発生する熱によって溶着する方法(レーザー溶着);超音波を用いて溶着する方法等を挙げることができる。なかでもレーザー溶着法が好ましく用いられる。
本発明のマイクロチップの大きさは特に限定されず、例えば縦横数cm〜十cm程度、厚さ数mm〜数cm程度とすることができる。
本発明のマイクロチップを構成する上記各基板の材質は特に制限されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアリレート樹脂(PAR)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリメチルペンテン樹脂(PMP)、ポリブタジエン樹脂(PBD)、生分解性ポリマー(BP)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
マイクロチップが第1基板と第2基板とからなる場合、検出光を利用する光学測定のための検出部を構築するために、少なくともいずれか一方の基板は透明基板とすることが好ましい。他方の基板は、透明基板であっても不透明基板であってもよいが、レーザー溶着を行う場合には、光吸収率を増大できることから、不透明基板とすることが好ましく、基板を上記熱可塑性樹脂から構成し、該熱可塑性樹脂中にカーボンブラック等の黒色顔料を添加することにより黒色基板とすることがより好ましい。
マイクロチップが第2基板と第1基板と第3基板とから構成される場合、レーザー溶着の効率性の観点から、第1基板を不透明基板とすることが好ましく、黒色基板とすることがより好ましい。一方、第1及び第3基板は、上記と同じ理由から透明基板とすることが好ましい。
第1基板に流体回路を構成する溝(パターン溝)及び後述する第2基板に形成される凹部を形成する方法としては、特に制限されず、転写構造を有する金型を用いた射出成形法、インプリント法、切削加工法等を挙げることができる。溝の形状及びパターンは、内部空間の構造が、所望される適切な流体回路構造となるように決定される。
本発明のマイクロチップは、以上のような構成を有するマイクロチップにおいて、流体回路を構成する第1基板の複数の溝のうち、特定の位置にある溝(2以上の溝であってもよい。)に対向するように、第2基板における第1基板側表面上に凹部を設けたものである。この凹部は、第1方向の遠心力により流体回路内の領域Aから領域Bへ当該凹部上(マイクロチップを第2基板を上にして使用する場合には「当該凹部下」となる。)を通過するように(凹部を飛び越えるように)液体を移動させた後(この液体の移動ルートを「第1ルート」という。)、この液体をさらに、第1方向とは異なる第2方向の遠心力の印加により領域Bから領域Cへ移動させる際(この液体の移動ルートは第1ルートとは異なるルートであり、「第2ルート」という。)、該液体が第2方向の遠心力による移動方向規制に反して、第1ルートに沿って領域Aの方向へ逆流することを防止し、該液体を上記移動方向規制に従って第2ルートに沿って領域Cへ移動させることを可能にする。なお、ここでいう「領域」とは、流体回路を構成する部位(室)又はこれらの部位を接続する流路である。
逆流現象が生じるのは、上述のように例えば、移動対象の液体が第1ルートを通過することにより該液体の濡れ性を高めるような該液体内の成分(タンパク質等)が第1ルート上に付着残存し、この高い濡れ性に基づく液体の移動方向規制の力が、第2方向の遠心力による移動方向規制の力を上回る場合である。本発明のマイクロチップによれば、第1ルートにおいて液体は凹部を飛び越えて移動し、第1ルートに沿って形成される上記成分の付着領域は当該凹部によって分断されるため、移動対象の液体の濡れ性を高めるような成分を含有する液体を取り扱う場合においても、第1ルートに沿った逆流を防止することができ、該液体を第2方向の遠心力による移動方向規制に従って第2ルートに沿って移動させることができる。
上記凹部は、高い濡れ性に基づく液体の移動方向規制の力が第2方向の遠心力による移動方向規制の力を上回り得る領域に設けられる。このような領域とは、典型的には、第1ルートの一部及び第2ルートの一部の双方が横切る比較的広い面積を有する領域(領域Dともいう。領域A〜Dはそれぞれ異なる位置にある領域である。)であって、高い濡れ性に基づく液体の移動方向規制の力の大きさ次第では、移動させる液体が、第2方向の遠心力の印加にもかかわらずこれに従った所望の第2ルートを採らず、第1ルートを逆流する可能性のある領域である。狭い流路のような領域では、その流路の方向自体によって液体の流れ方向が規制されるから、このような領域に凹部の形成は不要であることが多い。
本発明では特に、比較的面積の小さい2つの領域A及びBが上記の比較的広い面積を有する領域Dを介して連結されているような流体回路構造を有するマイクロチップの領域Dに凹部を設け、より典型的には、領域A及びBが連結されている位置とは異なる位置で領域Dに連結されている領域Cをさらに含む流体回路構造を有するマイクロチップの領域Dに凹部を設ける(領域A→領域D→領域Bが第1ルートとなり、領域B→領域D→領域Cが第2ルートとなる)。
以下、実施の形態を示して、本発明をより詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るマイクロチップの一例を示す概略断面図である。図1に示されるマイクロチップは、透明基板である第1基板1とその上に積層、貼合される第2基板2とからなる。第1基板1における第2基板2に対向する側の表面には、流体回路を形成する複数の溝が設けられており、該複数の溝は、第1溝10、第2溝20、及び、第1溝10と第2溝20とを連結している(第1溝10と第2溝20との間に介在する)第3溝30を含む。
第1溝10、第2溝20及び第3溝30は略直線状に配列されている。図1には明示されていないが、第3溝30の底面積は、第1溝10及び第2溝20の底面積よりも広くなっており、この第3溝30によって構成される空間(領域)が、上述の領域Dに相当する。また、第1溝10及び第2溝20によって構成される空間(領域)がそれぞれ、上述の領域A及びBに相当する。従って、第1溝10→第3溝30→第2溝20が第1ルートとなる。そして、第2基板2は、第1基板1側の表面上であって、領域Dに相当する第3溝30に対向する位置に凹部40を有している。
なお、図1において第3溝30は、第1溝10及び第2溝よりも深い溝となっているが、これに限定されず、これらの溝の深さの関係は任意であることができる(他図においても同様)。
本実施形態に係るマイクロチップは、特に限定されないが、例えば血液検査用のマイクロチップ、なかでも全血から血漿成分を取り出し、血漿成分について検査又は分析を行うマイクロチップであることができる。この場合、第1方向の遠心力により第1溝10によって構成される領域Aから第2溝20によって構成される領域Bへ向けて凹部40上を通過するように移動する(第1ルートに沿って移動する)液体は血漿成分であることができる。全血からの血漿成分の分離・取り出しは、第1溝10よりも上流側に配置される分離部での遠心分離により行うことができる。ただし、上記液体は血漿成分に限定されるものではなく、移動対象の液体の濡れ性を高めるような成分を含有する他の液体、例えば界面活性剤等であってもよい。
血漿成分のような、流体回路の内壁面に付着し、移動させる液体の濡れ性を高めるような成分(タンパク質等)を含有する液体が第1方向の遠心力により第1ルート上を移動したときには、当該成分が第1ルート上に付着し、これが逆流の原因となることは上述のとおりである。本実施形態に係るマイクロチップでは、この逆流を防止するために、第1ルート上である第3溝30に対向する位置に凹部40を設けている。第1ルートを通る血漿成分等の液体は、第1溝10側から第2溝20側へ凹部40を飛び越えて移動する。従って、第1ルートに沿って形成される上記成分の付着領域は凹部40によって分断されることとなる。このような付着領域の分断により、高い濡れ性に基づく液体の移動方向規制の力が働いても、この力によって液体が第1溝10側へ戻ることが防止される。
図1において第2ルート(領域B→領域D→領域C)は明示されていないが、第1溝10及び第2溝20が連結している位置とは異なる位置(例えば、図1における手前側又は奥側)で第3溝30に連結している第4溝を設け、第2溝20→第3溝30→第4溝を第2ルートとすることができる。第4溝によって構成される空間(領域)が、上述の領域Cに相当する。第2方向の遠心力を印加したとき、仮に初期において高い濡れ性に基づく液体の移動方向規制の力が第2方向の遠心力による移動方向規制の力を上回っていたとしても、付着領域の分断により液体が第1溝10側へ戻ることはなく、第2方向の遠心力によって凹部40まで到達した液体は、第2方向の遠心力による移動方向規制に従って第2ルートに沿って移動する。
本実施形態に係るマイクロチップのより具体的な例において、第1溝10によって構成される領域Aは、例えば、第3溝30によって構成される領域Dに接続される流路(微細な流路等)や流量制限部等の部位(室)であることができる。第2溝20によって構成される領域Bは、例えば、第3溝30によって構成される領域Dに接続される流路(微細な流路等)や、検体計量部、液体試薬計量部、分離部等の部位(室)であることができる。第4溝によって構成される領域Cは、例えば、第3溝30によって構成される領域Dに接続される流路(微細な流路等)や、混合部等の部位(室)であることができる。
第3溝30によって構成される領域Dは、例えば、領域A〜Cを流体回路内の適切な位置に配置するとともに、これらの領域を適切に接続するために設計上必要となった領域A〜Cよりも面積の広いスペース又は流路等であることができる。領域Dは、典型的には、第1ルートの一部及び第2ルートの一部の双方が横切る領域である。
流量制限部とは、計量部や分離部等に液体をスムーズにかつ空気の噛み込み等なく導入することを可能にするために、これらの部位に導入される直前の液体の流量や液幅を低減させるために設けられる流路幅の狭い(又は流路断面積の小さい)流路部分を含む部位である。
凹部40は、領域Dにおける第1ルート上に設けられる。凹部40の形状は特に制限されず、その断面形状は、例えば長方形、正方形等の四角形状であることができる。凹部40の具体的な形状を挙げれば、例えば、直方体形状、立方体形状、及びこれらのいずれか1以上の面が丸みを帯びた形状等からなる凹部である。凹部40が、第2ルート方向に延びる第2溝20側側壁面を有していると、第2方向の遠心力の印加時に、高い濡れ性に基づく液体の移動方向規制の力によって凹部40まで到達した液体を当該遠心力により第2ルートに向かわせることができるため有利である。
凹部40のサイズは特に制限されず、上記付着領域をある程度の長さにわたって分断できるサイズであればよく、その幅(第1溝10側側壁面から第2溝20側側壁面までの距離であり、上記付着領域の分断長さに相当する。)は、例えば100〜1000μm程度であることができる。凹部40の深さは、通常50〜1000μm程度である。
凹部40のサイズに関し、凹部40の底面積は、これに対向する第3溝30の底面積より小さくてもよいし、大きくてもよいし、同じであってもよいが、図1の例のように凹部40の底面積を第3溝30の底面積より小さくし、第1基板1における第3溝30が形成されている表面領域Xに対向する第2基板2の表面領域Yの内部に収まるように凹部40を配置することが好ましい。上述した凹部40の機能(効果)の発現のうえでは、比較的広い面積を有する第3溝30と同程度の面積やこれより広い面積で凹部40を形成する必要は特段ない。
図2〜4は、本実施形態に係るマイクロチップの他の例を示す概略断面図である。これらの図面及び図1に示されるように、本発明において凹部40は、第2基板2の表面上であって、第3溝30に対向する位置に設けられるが、これは、第1基板1における第3溝30が形成されている表面領域Xに対向する第2基板2の表面領域Yに凹部40の少なくとも一部が存在するように凹部40が配置されるという意味である。
図2及び図4は、凹部40の設置位置が上記表面領域Yの範囲を超えている形態を示したものである。本発明はかかる形態をも包含し、かかる形態においても凹部40は上述した機能(効果)を発現するが、第3溝30に連結される第1溝10や第2溝20によって構成される領域Aや領域Bの深さ(マイクロチップ厚み方向の長さ)が大きくなってしまうことがあり、このような場合において、領域Aや領域Bが深さの小さい(又は断面積の小さい)流路等として設計されるべきものである場合には、図2及び図4に示される形態は図1の例と比較して不利となることがあり得る。
図3は、上記表面領域Xの一端の位置と上記表面領域Yの一端の位置とが一致している形態を示したものである。本発明はかかる形態をも包含し、かかる形態においても凹部40は上述した機能(効果)を発現するが、マイクロチップ作製時において第1基板1と第2基板2とを貼合する際に位置ズレが生じて、結果的に凹部40の設置位置が上記表面領域Yの範囲を超えることとなる場合には、図2及び図4に示される形態と同様、図1の例と比較して不利となることがあり得る。
図5及び図6を参照して、本実施形態に係るマイクロチップについてより詳細に説明する。図5は、比較例のマイクロチップ(凹部を有しないマイクロチップ)を用いたときの液体の移動ルートを示す写真〔図5(a)〜(h)〕及び当該マイクロチップにおける第1〜第4溝が設けられている部分を拡大して示す斜視図〔図5(i)〕である。
図5(a)〜(d)は、図5(i)を参照して、液体50として水を用い、この液体50を第1方向の遠心力の印加により、2つの壁101aによって挟まれる微細な第1溝から構成される流量制限部から、壁110で囲まれる第2溝から構成される検体計量部へ第1ルートIに沿って移動させた後、計量された液体50を、第2方向〔図5(a)〜(i)におけるBで示される矢印の方向〕の遠心力の印加により、壁101bと壁120とによって挟まれる第4溝から構成される流路の方向へ第2ルートIIに沿って移動させた場合における、第2方向の遠心力印加時の液体50の移動ルートを経時的に示す写真である。流量制限部と検体計量部との間の領域を形成する溝が第3溝である。
液体50が水である場合には、上述したようなタンパク質等による第1ルートに沿った付着領域は形成されないため、第2方向の遠心力による移動方向規制に従って第2ルートに沿って液体50を移動させることができた。
一方、図5(e)〜(h)は、液体50として水の代わりに血漿成分を用いたこと以外は、図5(a)〜(d)と同様の写真であるが、図5(g)に示されるように、第2方向の遠心力印加時に逆流が生じて流量制限部側へ移動していることが確認された。
図6は、第1基板1の第3溝に対向する第2基板2の表面に凹部40を形成したこと以外は上記比較例のマイクロチップと同じ構造のマイクロチップを用いたときの液体の移動ルートを示す写真〔図6(a)〜(d)〕及び当該マイクロチップにおける第1〜第4溝が設けられている部分を拡大して示す斜視図〔図6(e)〕である。液体50として血漿成分を用いた。凹部40は、略直方体形状であり(2つの面は丸みを帯びている。)、その幅(流量制限部側側壁面から検体計量部側側壁面までの距離)及び深さはともに800μmとした。なお、図6(e)において図示されている各溝の幅や深さの寸法比は実際に作製したものと略同じである。
図6(a)〜(d)に示されるように、第2方向の遠心力印加時、液体50は流量制限部側へ逆流することなく、第2ルートに沿って移動していることがわかる。同じ実験を繰り返し行ったところ、ほとんどの場合において、逆流せず第2ルートに沿って移動することが確認された。
<第2の実施形態>
図7及び図8は、本実施形態に係るマイクロチップの例を示す概略断面図である。図7及び図8に示されるマイクロチップは、凹部40における第1溝10側の側壁面から突出しており、その末端部が対向する側壁面(第2溝20側の側壁面)に接触しないような突出長さを有する突起45を設けたこと以外は、基本的に第1の実施形態に係るマイクロチップと同様の構造を有している。図7のマイクロチップと図8のマイクロチップとの違いは、第2基板2の作製方法に依存して、突起45の直下に空洞部が生じるか否かであり、流体回路の構造や凹部40の機能自体は互いに同じである。図7及び図8に示されるマイクロチップは、図1に示されるマイクロチップの改良実施形態であり、突起45を設けると次の点で有利である。
凹部40を有する第1の実施形態に係るマイクロチップは、従来のマイクロチップに比べて、逆流現象のような、流体回路内の液体が意図しない方向に移動することを効果的に防止することができ、意図する設計通りの流体処理をより確実に行うことができる。しかし、ごくまれに、第1方向の遠心力を印加したときに、液体が第1溝10から、凹部40を飛び越えることなく、凹部40の側壁面及び底面に沿いながら第2溝20側に移動するという移動ルートを採ることがあり、このような場合においては、上述のタンパク質等による付着領域が凹部40によって分断されず、第2方向の遠心力印加時に逆流が生じることがあった。
突起45を設けることにより、液体が凹部40を飛び越えて移動することをさらに確実にすることができ、上記のようなごくまれに起こる不具合を解消することができる。突起45を設けたこと以外は図6に示されるマイクロチップと同じ構造のマイクロチップについて上記と同じ実験を100回以上繰り返しても、上記不具合は認められなかった。
図9及び図10は、凹部40及びその近傍を拡大して示す概略上面図であり、突起45の形状のバリエーションを示したものである。これらの図面に示されるように、突起を上(基板表面に対して垂直な方向)からみたときの形状は特に制限されず、三角形状(図9)や四角形状(図10)等であることができるが、好ましくは図9のような、末端部(第2溝20方向)に向かうに従い先細となる形状であり、より好ましくは、その末端部が所望する移動先(すなわち、第2溝20方向)に向いている形状である。このような先細形状とすることにより、より正確に凹部40を飛び越えた液体の全量を第2溝20方向に移動させることができる。
突起45が延びる方向と平行な断面M(第1溝10から第2溝20へ向かう方向と平行な断面であり、図7及び図8に示される断面である。)における突起45の断面形状もまた、図7及び図8に示されるような三角形状や、四角形状等各種の形状を採り得るが、好ましくは突起45の末端部が頂点である三角形状である。このような形状とすれば、液体が第2溝20側へ飛び越えるときの基点を1点又は1直線上に集約できるので、液体の全量をさらに確実に第2溝20側へ移動させることができる。
上記断面Mと垂直な方向の断面Nにおける突起45の断面形状は特に限定されず、三角形状や、四角形状等各種の形状であることができる。以上に鑑み、突起45の形状は、その末端部を頂点とする四角錘や三角錘等の錘形状であることが好ましい。
凹部40の第1溝10側の側壁面における深さ方向(第2基板2の厚み方向)に関し、突起45を設ける位置はいずれの位置であってよいが、好ましくは、突起45の第1基板1側表面が他の第2基板2における第1基板1側表面と連続するような位置に設けられる。突起45の第1基板1側表面がこれより下(第1基板1から離れる方向)にあり、突起45の第1基板1側表面と第2基板2における第1基板1側表面との間に段差があると、連続である場合と比べて、液体の全量を第2溝20側へ移動させることの確実性が若干低下する可能性がある。
第2基板2の凹部40が有する突起45は、金型成形加工における、いわゆる「アンダーカット構造」に相当するが、このような第2基板2は、図11に示されるように、第1金型100及び第2金型200を用いて、基板の上下から成形加工を施すことにより作製することができる。この場合、得られる第2基板2は、図7に示されるような突起45の直下に空洞部を有するものとなる。このような成形加工の他、スライドコア方式によりアンダーカット構造を有する第2基板2を作製することもできる。
1 第1基板、2 第2基板、10 第1溝、20 第2溝、30 第3溝、40 凹部、45 突起、50 液体、101a,101b,110,120 壁、100 第1金型、200 第2金型。

Claims (11)

  1. 内部に形成された空間からなる流体回路を備えており、遠心力の印加により流体回路内に存在する液体を流体回路内において移動させるマイクロチップであって、
    前記空間を形成する溝を表面に有する第1基板と、第1基板における前記溝を有する側の表面上に積層される第2基板とを含み、
    第1基板が有する前記溝は、第1溝、第2溝、第1溝と第2溝とを連結している溝であって、第1溝及び第2溝よりも底面積の広い第3溝、並びに、第1溝及び第2溝が連結している位置とは異なる位置で第3溝に連結している第4溝を含み、
    第1溝、第3溝及び第2溝は、この順で直線状に配列されており、
    前記液体は、第1方向の遠心力により第1溝から第3溝を通って第2溝に移動され、前記第1方向とは異なる第2方向の遠心力により第2溝から第3溝を通って第4溝に移動され、
    前記液体は、これを前記流体回路内で移動させたときに、前記流体回路の内壁面に付着する成分であって、前記成分が付着した前記内壁面に対する前記液体の濡れ性を、前記成分が付着していない前記内壁面に対する前記液体の濡れ性よりも高める成分を含有し、
    第2基板は、第1基板側の表面上であって、第3溝に対向する位置に凹部を有し、
    前記凹部は、第1溝側側壁面から第2溝側壁面までの距離が100〜1000μmであり、深さが50〜1000μmであるマイクロチップ。
  2. 前記凹部における第1溝側の側壁面から突出しており、その末端部が対向する側壁面に接触しないような突出長さを有する突起を備える請求項1に記載のマイクロチップ。
  3. 前記凹部の底面積は、第3溝の底面積よりも小さい請求項1又は2に記載のマイクロチップ。
  4. 前記凹部は、第1基板における第3溝が形成されている表面領域に対向する第2基板の表面領域の内部に収まるように配置されている請求項3に記載のマイクロチップ。
  5. 前記突起は、第1基板に対向する面を有しており、
    第2基板における第1基板側の表面の一部と、前記突起が有する前記第1基板に対向する面とが連続している請求項に記載のマイクロチップ。
  6. 前記突起は、前記末端部に向かうに従い先細となる形状である請求項に記載のマイクロチップ。
  7. 前記突起は、前記凹部の底面に対して傾斜した面を有する請求項2に記載のマイクロチップ。
  8. 前記液体は、前記流体回路内に導入される検査・分析の対象となる試料又はそこから取り出された成分である検体であり、
    前記第2溝は、前記検体を計量するための計量部を形成する溝であり、
    前記計量部は、前記検体の計量すべき量と同じ容量を有しており、
    前記計量部による前記検体の計量は、前記第1方向の遠心力により第1溝から第3溝を通って第2溝に前記検体を移動させ、前記容量を超える過剰分の検体を前記計量部からオーバーフローさせることにより実施される請求項1〜7のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  9. 前記液体は、血漿成分である請求項1〜8のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  10. 前記第1溝は、前記第2溝に向かって延びるライン状の溝である請求項1〜9のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  11. 前記第1溝の深さは、前記第3溝の深さよりも小さい請求項1〜10のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
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