JP6047151B2 - 脂肪酸を用いる塗料凝集 - Google Patents

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Description

本発明は、分散固体の工業的除去における粘着防止剤としての、特に塗装ブースにおける塗料オーバースプレーの湿式スクラビングに関する再循環水中に分散した塗料粒子の、湿式スクラビングを伴う塗装ブースの再循環水である水性分散媒からの工業的除去における粘着防止剤としての、水中に微細分散した脂肪酸の使用に関する。該脂肪酸系粘着防止剤は、腐食性に働く作用が全くない方法で用いることができるため、再循環水から除去した塗料凝集物からのエネルギー回収をコスト効率的に操作することができる。
特に自動車構築の塗装設備において、通常、1以上の溶剤系塗料層または水系塗料層を部材上にスプレーする。金属性表面またはプラスチック表面上への塗料、ワックスまたは同様の非水溶性有機コーティング剤のこのような塗布に関して、塗料またはコーティング剤は最終的に被覆すべき部品上にのみ塗布されるとは限らない。要望通りに部材上に沈着しておらず、再循環空気から除去せねばならない一部の塗料は、「塗料オーバースプレー」と称される。再循環空気から除去するために、該塗料オーバースプレーは、液体分散媒中(通常は水中)へ導入され、粒状の塗料成分の非粘着化および凝集後、分散媒から除去され、さらに利用される。設備配置および工程管理に応じて、非粘着化および凝集塗料粒子は、塗料オーバースプレーを多く含む分散媒が運ばれる沈降タンク(システムタンク)内で浮遊または沈殿する。分散媒からの凝集物の排出は、システムタンクで適当な排出装置および/または分離装置を用いて連続的に起こる。凝集物が枯渇した分散媒は、例えば再循環水として、同様に連続的に塗装ブースに戻されるため、閉鎖循環方式が実現される。
塗装ブースでの塗料オーバースプレーの湿式スクラビングは、塗装ブースの再循環空気路におけるベンチュリ開口部を用い、再循環水(分散媒)とオーバースプレーのエアロゾルとを乱流混合することにより達成されることが多い。これにより、粗分散塗料粒子および/または微細分散塗料粒子を含有する空気-水混合物が生じ、該混合物は、システムタンク内の再循環水と比較して、より低密度である。したがって、凝集および物理的分離用システムタンクへ、空気-水混合物を所定の流速で注入を行う結果、システムタンクの注入点でこの空気-水混合物は低密度のために上方に動き、そのため、塗料凝集物を分離する浮遊装置がしばしば必要となる。
あるいは、塗料オーバースプレーは、水カーテンを用いて塗装ブースから除去され、沈降のために沈殿タンクへと運ばれる。分離方法に関わらず、塗料オーバースプレーを効果的に除去するために、排出可能な凝集物を得るための塗料粒子の非粘着化が必須の条件である。使用される標準的な粘着防止剤は、多価金属カチオン、例えばマグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛および/またはアルミニウムのイオンである。これらの非常に荷電された正イオンは、塗料粒子の非粘着化処理および凝集化処理に影響を及ぼす。塗料凝集に伴い金属カチオンは再循環水から連続的に除去されるため、粘着防止剤を再循環水に連続的に再び計量添加せねばならない。したがって、これに付随して、多価金属塩と共に導入されるアニオンが再循環水中に蓄積する。したがって、高濃度の金属塩溶液は応用工学の観点で好ましく、再循環浴の動作部における腐食工程を抑制するために、これらはハロゲン化物アニオン(金属腐食)または硫酸イオン(コンクリート腐食)のいずれをも含有しない。さらに、環境適合性および高コストの理由から、ホスフェート含有塩およびニトレート含有塩の使用は、廃水の排出についての規制ガイドラインに従い避けるべきである。
欧州特許出願公開第1865033号には、塗料凝集に関して腐食性アニオンの蓄積を避けるために、アルミニウムカルボン酸塩の濃縮水溶液が粘着防止剤として提案されている。ヒドロキシモノカルボン酸のアニオンは、カルボン酸アニオンとして存在し、該溶液はアルミニウム1モルあたり少なくとも2当量のヒドロキシモノカルボン酸を含有する。欧州特許出願公開第1865033号の教示によれば、乳酸アルミニウムの水溶液は、塗料凝集に特に好ましい。
分散媒中に所定の濃度で導入させたポリマーは、同様に、非粘着化作用を有し得る。欧州特許第1937601号には、例えば、プロトン化ポリアルキレンイミンの濃縮水溶液の、塗装設備の湿式スクラビングシステムにおける塗料凝集用の粘着防止剤としての使用が記載されている。塗装設備における望ましくない腐食現象を最小限にするために、まず、ポリマー濃縮物または粘着防止剤からのハロゲン化物イオンを、錯体膜法において水酸化物イオンに置き換え、その後、溶液を再び酸性化することにより、硫酸イオン、リン酸イオン、ホウ酸イオン、硝酸イオンなどのアニオン、ならびに有機酸のアニオンを粘着防止剤中に導入させる。欧州特許第1937601号の教示によれば、塗料オーバースプレーの非粘着化は、多価金属を追加的に導入することによりさらに補助されるため、ポリマー濃縮処方にマグネシウム、カルシウム、および/またはアルミニウムのイオンから選択される金属カチオンを添加することが特に好ましい。
メラミン-ホルムアルデヒド縮合物の粘着防止剤としての使用も、このようなポリマーは水性系および溶媒系の両方の塗料オーバースプレーを確実に非粘着化するため、広く知られている。この種の粘着防止剤は、米国特許第4,888,386号および米国特許第5,068,279号に教示されており、特に遊離ホルムアルデヒド含量低減の可能性に関心が向けられており、それにも関わらず、その部分的な放出はこの種のポリマーの使用に内在するため、このタイプの粘着防止剤の工業的な商業化の可能性はない。
その代わりに、そして再循環水中のイオン負荷を制限するために、ケイ酸塩の分散体、好ましくはシートケイ酸塩が粘着防止剤として使用され、水性分散媒(湿式スクラビング装置の再循環水)から塗料オーバースプレーが取り出される。これらのケイ酸塩のスラリーは、通常、非粘着化のために再循環水中に計量添加される。米国特許第4,564,464号には、例えば、溶媒系および水系塗料オーバースプレーを非粘着化するために、ヘクトライトのポンプ輸送可能なスラリーを、湿式スクラビングを用いる塗装設備の再循環水中に導入することが教示される。
従来技術において、分散媒または再循環水から浮遊または沈降により分離され、システムタンクから取り除かれた固体は、熱焼却を用いるエネルギー回収装置に運ばれる場合が多い。しかしながら、この種のエネルギー回収は、塗料凝集物が十分な発熱量を有する場合にのみ理にかなっているため、システムタンクから取り除かれた固体は、高い有機割合を有するべきである。したがって、無機化合物(例えば高濃度金属塩溶液またはケイ酸塩懸濁液)に基づく粘着防止剤の使用は、粘着防止剤を含有する排出された固体の発熱量が著しく低下し、廃棄される燃焼焼却残分の割合が比較的に高くなるため、湿式スクラビングを用いる塗装設備の操作および塗料凝集物からのエネルギー回収にさらに不利である。
欧州特許出願公開第1865033号明細書 欧州特許第1937601号明細書 米国特許第4,888,386号明細書 米国特許第5,068,279号明細書 米国特許第4,564,464号明細書
本発明の主題は、したがって、特に塗装ブースの再循環水からの塗料オーバースプレーの湿式スクラビング用の分散媒から、固体を除去するための方法における別の粘着防止剤を提供することであり、該方法において、該粘着防止剤の使用は、一方では腐食性アニオンの濃度の増大を全く引き起こさず、他方では、分散媒から取り除いた固体物質(塗料凝集物)について高い発熱量を確保することである。
驚くべきことに、水溶液中に微細分散形態で存在する有機脂肪酸およびその塩は、それ自体が、水性分散媒から分散固体を除去するための粘着防止剤として非常に適当であることがわかった。本発明の主題は、したがって、少なくとも1種の脂肪酸および/または少なくとも1種の脂肪酸の塩の水性分散体の、水性分散媒から粒子固体を除去または取り除くための方法における粘着防止剤としての使用であって、少なくとも1種の脂肪酸および/または少なくとも1種の脂肪酸の塩の水性分散体は、50μm未満のD90値を有し、5以上、好ましくは6〜9の範囲のpHを有する。
本発明により使用される脂肪酸に基づく水性粘着防止剤は、損害を及ぼすアニオンおよび/または腐食性に作用するものを含有しないため、該水性粘着防止剤は塗料凝集との関連で、再循環水のような工業設備において使用するのに特によく適する。さらに、本発明により使用する粘着防止剤は、現有技術において使用されることが多い無機塩またはケイ酸塩に基づく粘着防止剤と比較して、塗料凝集物の発熱量に顕著に寄与するため、熱回収による塗料凝集物のエネルギーの活用を著しくより効率的にするという事実において注目される。
本発明において、「水性分散体」は、水に溶解した一部の脂肪酸の他に、乳化および/または分散した一部の脂肪酸も含有する水性組成物として理解されるため、本発明の分散体は常に不均一な物質混合物を表す。本発明によれば、脂肪酸および/またはその塩はその凝集状態に関わらず水相中に不均一に分散した状態で存在し得るため、本発明において、エマルジョンおよび分散体は区別しない。該水性分散体は、水性分散媒で希釈する際、すなわち本発明により分散媒中で使用する際、不均一相境界で脂肪酸および/またはその塩の迅速な蓄積が生じ得るため、分散媒中に分散した固体は効率的に非粘着化され、機械的に排出され得るという技術的利点をもたらす。
本発明において、「粘着防止剤」は、粒子固体、好ましくは有機塗料粒子を、均一液体中で非粘着化するのに適当な剤であるとして理解され、非粘着化は、該固体粒子が分散媒中で粘着防止剤に反応して、機械的に排出可能な凝集物を形成することからなる。非粘着化された凝集物は、現有技術において知られる方法を用いて浮遊または沈降により機械的に分散媒から除去することができる。凝集物は、特に凝集物が分散媒中に粗分散されて残り、連続相(例えば分散媒上に浮遊フィルム形態またはシステムタンクの壁への付着)を形成しない場合、機械的に排出可能である。
本発明において、「水性分散媒」は、その液体成分が少なくとも50重量%の水で構成され、そこに除去すべき粒子固体が不均一に分散した形態である、均一な液体であると理解される。除去すべき粒子固体は、例えば塗料オーバースプレーの湿式スクラビングを用いる塗装ブースで水性分散媒中へと移動した塗料粒子であってよく、これらは水性分散体を用いる浮遊および/または沈降により、該水性分散媒から除去または取り除かれる。
水性分散体のD90値は、水性分散体の分散成分の90vol%が、示された値未満のサイズを有することを示す。本発明によれば、D90値は体積重み付け累積粒度分布により決定され、該粒度分布カーブは、超音波分光法を用いて水性分散体で直接に測定することができる。
本発明により粘着防止剤として使用する際に分散形態で使用することができる脂肪酸および/またはその塩は、分枝状または非分枝状、飽和または不飽和の脂肪族残基を有するあらゆるモノカルボン酸、ならびにその塩である。
本発明の使用において、脂肪酸は好ましくは10〜25個の炭素原子、特に好ましくは14〜22個の炭素原子、特に好ましくは16〜20個の炭素原子を有する飽和および不飽和の脂肪酸ならびにそれらの塩から選択される。
好ましい脂肪酸ならびにその塩の特別の例は、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、オクタデカノ-12-オール酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、トリコサン酸、リグノセリン酸、ペンタコサン酸、ウンデセン酸、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、ペトロセライジン酸、リノレイジン(linolaidic)酸、エライジン酸、リノール酸、ペトロセリン酸、β-エレオステアリン酸、リノレン酸、α-エレオステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、アラキドン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、クルパノドン酸である。
飽和脂肪酸ならびにその塩は、その生分解性がより低いため特に好ましく、分散媒中および操作中に微生物が形成されるのを避けるために、同様に、粒子固体を除去するためのシステムにおいて粒子固体を除去する回数を減らすために、特に好ましい。これに関して、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、オクタデカノ-12-オール酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、ヘンエイコサン酸および/またはベヘン酸が特に好ましく、特に、ステアリン酸が特に好ましい。
少なくとも1種の脂肪酸および/またはその塩の水性分散体の本発明による使用について、少なくとも1種の脂肪酸の塩は、好ましくはリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩および/またはアルミニウム塩から選択される。特に好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩および/またはカルシウム塩から選択され、とりわけ好ましくはナトリウム塩および/またはカリウム塩から選択される。本発明の使用において、多価カチオンの存在は、通常の塗料成分である無機固体(例えば顔料またはフィラー)の凝集を促進し得る。しかしながら、分散媒中に分散した固体を有効に非粘着化するために多価カチオンの存在は必須ではないため、経済的理由から、水性分散体におけるその割合は低く保たれることが好ましい。反対に、1価のカチオンに基づく脂肪酸の塩は、そのより高い水溶性のために、より多い量で水性分散体中に導入してよい。脂肪酸成分に関して高濃度であり、そのため最大限に費用効率が高い濃縮物を与える分散体の製剤は、重要な本発明の追加的主題であり、その達成は脂肪酸の好ましい1価の塩の使用によりもたらされる。
本発明に従い水性分散体を使用する際、脂肪酸および/または脂肪酸の塩の合計割合は、遊離脂肪酸として計算して、水性分散体中で、好ましくは少なくとも2重量%、特に好ましくは少なくとも8重量%、とりわけ好ましくは少なくとも15重量%であり、好ましくは50重量%以下である。50重量%の割合を超えると、脂肪酸およびその塩の微粒子分散はほとんど不可能であり、同時に、きわめて粘性の組成物が生じるため、計量可能な濃縮物を製造することも難しくなる。
さらに、驚くべきことに、脂肪酸および/またはその塩の微細分散混合物は、プロトン化または四級化有機アミンに基づく特定の分散補助物質を水性分散体に添加する際に、簡単に得られることがわかった。
したがって、本発明によれば、少なくとも1個のヒドロキシル基または少なくとも1個の追加のアミノ基を含むプロトン化または四級化有機アミン化合物、それらの脂肪酸エステル、または、それらの脂肪酸アミドから選択される、少なくとも1種の分散補助物質を追加的に含む水性分散体を使用することが好ましい。特に、少なくとも1個のヒドロキシル基を有するか、または、少なくとも1個のさらなるアミノ基を有する四級化有機アミン化合物の脂肪酸エステルおよび脂肪酸アミドは、脂肪酸成分および/または脂肪酸の塩の成分が微細分散し顕著に安定化された状態で存在する水性分散体を与える。
水性分散体の本発明の使用についてとりわけ好ましいものは、次の一般実験式:
[N[(-CR)-X]4-n]1+m- 1/m
〔式中、
・残基Xは、それぞれの場合において互いに独立して、アミン基またはヒドロキシル基から、好ましくはヒドロキシル基から選択され;
・残基RおよびRは、それぞれの場合において互いに独立して、水素、メチル、エチルまたはプロピルから、好ましくは水素またはメチルから選択され;
・pは、1〜6、好ましくは2〜4の自然整数であり;
・nは、1〜4、好ましくは3〜4の自然整数であり;
・残基Yは、それぞれの場合において互いに独立して、水素、または、6個以下、好ましくは4個以下の炭素原子を有する飽和脂肪族残基から選択され;
・Zは価数mを有するアニオンであり、好ましくは水酸化物イオンまたはアルキル残基において4個以下の炭素原子を有するアニオン性モノアルキルスルフェートから選択される〕
に相当するプロトン化および/または四級化有機アミン化合物に基づく分散補助物質である。
本発明の使用に関し特に好ましいものは、500g/mol未満のモル質量を有するプロトン化および/または四級化アルカノールアミンから選択されるプロトン化および/または四級化有機アミン化合物に基づく分散補助物質であり、これは、同様に、好ましくはプロトン化または四級化N,N-ジメチルエタノールアミン、N-メチルジエタノールアミンまたはトリエタノールアミンから選択され、特に好ましくは四級化トリエタノールアミンから選択される、ここで、該四級化は好ましくはメチル化、エチル化またはプロピル化により達成される。
プロトン化または四級化ポリアルキレンイミンは分散補助物質として同様に作用し、好ましくはプロトン化または四級化ポリエチレンイミン、ポリプロピレンイミン、ポリ(2-ヒドロキシプロピレンイミン)、アミドアミンから選択されるか、またはプロトン化またはアルキル化1,2-エタンジアミンモジュールを含むコポリマーから選択されるため、このような化合物は、同様に水性分散体中に分散補助物質として含有させてよく、プロトン化または四級化ポリアルキレンイミンは、好ましくは少なくとも500u、好ましくは少なくとも1000uの重量平均分子量を有する。
少なくとも1種の分散補助物質を水性分散体に添加する結果、さらに、脂肪酸成分および/または脂肪酸の塩の成分のより微細な粒子分散体を超えて、多量の脂肪酸およびその塩の割合に関して、水性分散体が分散補助物質を含有しない水性分散体と比較してより低い構造粘性を有する。これは計量可能な濃縮物を提供するために技術的に重要である。
本発明に従い水性分散体を使用する際、水性分散体中の分散補助物質の重量割合は、脂肪酸および/または脂肪酸の塩の合計割合に基づいて、遊離脂肪酸の合計割合として計算して、好ましくは0.1〜20%の範囲、特に好ましくは2〜10%の範囲である。
さらに、驚くべきことに、水性分散体中の脂肪酸および/またはその塩の割合は、ポリアルキレングリコールに基づく特定の可溶化剤を水性分散体に添加することにより、追加的に増大させることができることがわかった。
したがって、水性分散体のさらに好ましい使用において、水性分散体は、ポリアルキレングリコール、好ましくはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリエチレン/プロピレングリコール、またはそれらのエーテルから選択される少なくとも1種の可溶化剤を追加的に含有し、これらはそれぞれ3〜10個の酸素原子および24個以下の炭素原子を含有し、ポリアルキレングリコールエーテルのHLB値は12より大きく、好ましくは16より大きい。
HLB値(親水性-親油性バランス)は、両親媒性物質の固有の構造に従い、両親媒性分子を定量的に分類するのに役立ち、両親媒性物質を親油性基および親水性基に細分することが好ましい。
本発明によるHLB値は、次の式:
HLB=20(1-M/M)
〔ここで、
=両親媒性物質の親油性基のモル質量
M=両親媒性物質のモル質量〕
により算出され、任意目盛の0〜20の値を取り得る。
本発明に従い水性分散体を使用する際、水性分散体中の可溶化剤の割合は、1〜20重量%の範囲、好ましくは2〜10重量%の範囲である。脂肪酸および/または脂肪酸の塩の合計割合に基づいて1重量%未満の割合の可溶化剤では、水相の極性にほとんど影響がないため、脂肪酸およびその塩に対する溶液挙動にほとんど影響がない。このような低い割合に関し、分散補助物質の存在下での脂肪酸およびその塩の分散も、追加的に促進できないことがわかった。20重量%を超える重量割合の可溶化剤では、今度は、粘度が著しく上昇し得、脂肪酸およびその塩を分散しにくくし得るため、計量可能な濃縮物を製造しにくくする。
水性分散媒中に分散した固体の非粘着化は、水性分散体の形態で分散媒中に計量添加された脂肪酸およびその塩により既に十分に達成されるため、非粘着化のために多価カチオンは必要ではなく、そのため、水性分散体中の多価カチオンの重量割合は、本発明による使用に関して、費用効率の理由から、脂肪酸および/または脂肪酸の塩の合計割合に基づいて、遊離脂肪酸の合計割合として算出して、好ましくは5%未満、特に好ましくは1%未満である。
水性分散媒から分散固体を除去するためのシステム設備における腐食ダメージを最小限にするために、本発明の好ましい使用は、水性分散体が1重量%未満、好ましくは0.1重量%未満の、水酸化物イオンではない無機アニオンを含有することを含む。
分散媒から粒子固体を除去または取り除くための方法における粘着防止剤としての、本発明の水性分散体の使用は、一般には、分散媒中へ水性分散体を計量添加する方法において行われる。効率的な非粘着化のために、粒子固体を含有する水性分散媒中に、水性分散体が、脂肪酸および/または脂肪酸の塩の総重量割合が、遊離脂肪酸として算出して、固形割合に基づいて0.05〜10%、特に好ましくは0.1〜5%で水性分散媒中に存在するような量で計量添加されることが好ましい。固形割合は、水性分散媒中の全ての分散固体の割合である。固形割合は、サンプル量の分散媒のデッドエンドモードにおける限外ろ過後にメンブレン残分として重量分析的に測定することができ、限外ろ過は10kDaの分子排除限界を有するメンブレンを用いて行われる。
本発明の方法において、水性分散媒からの固体の分離は、現有技術において知られる多価カチオンまたは別の粘着防止剤の計量添加に基づかないため、それらの存在は非常に希釈される。
したがって、水性分散媒から固体を分離するための好ましい方法において、合計0.1重量%、特に好ましくは合計0.05重量%未満の、多価カチオンを放出する水溶性化合物、およびケイ酸塩から選択される無機化合物、ならびに、合計1重量%未満の10,000uより大きい重量平均モル質量を有する有機高分子化合物(それぞれの場合において、水性分散媒中の固形割合に基づく)を、そこに計量添加する。
浮遊法は、本発明による水性分散体の使用に関して、粒子固体の除去に特に好ましく、水性分散体中の脂肪酸および/または該脂肪酸の対応する塩は、好ましくは、純物質として80℃で測定して0.85g/cm以下の密度を有する脂肪酸から選択される。
塗料凝集用の水性分散体が、湿式スクラビングを伴う塗装ブースからの再循環水中に計量添加され、ここで、塗料オーバースプレーの重量割合に基づいて、遊離脂肪酸として計算して0.05〜10重量%の脂肪酸および/または脂肪酸の塩の水性分散体中への添加が起こるような本発明の使用は、さらに好ましい。
塗料オーバースプレーの湿式スクラビングを伴う塗装設備において粘着防止剤として使用するための水性分散体も本発明に含まれる。この種の水性分散体は、5以上、好ましくは6〜9の範囲のpHを有し、水の他に以下:
a)合計2〜50重量%、好ましくは10〜50重量%の脂肪酸および/または脂肪酸の塩(遊離脂肪酸として算出);
b)1〜20重量%、好ましくは5〜15重量%の上記のような少なくとも1種の可溶化剤;
c)0〜5重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%の、上記のような少なくとも1種の分散補助物質;
d)1重量%未満の水酸化物イオンではない無機アニオン、
を含有し、該水性分散体は50μm未満のD90値を有する。
塗料オーバースプレーの湿式スクラビングを伴う塗装設備において粘着防止剤として使用するための本発明の水性分散体において用いてよい脂肪酸および/またはその塩は、分枝状または非分枝状、飽和または不飽和の脂肪族残基を有するあらゆるモノカルボン酸ならびにその塩である。好ましい脂肪酸および/またはその塩は、本明細書から集められ得る。

Claims (13)

  1. 少なくとも1種の脂肪酸および/または少なくとも1種の脂肪酸の塩の水性分散体の、水性分散媒から粒子固体を除去するための方法における粘着防止剤としての使用であって、少なくとも1種の脂肪酸および/または脂肪酸の少なくとも1種の塩の水性分散体は、50μm未満のD90値を有し、5以上のpHを有し、少なくとも1個のヒドロキシル基または少なくとも1個のさらなるアミノ基を含む、プロトン化または四級化有機アミン化合物の脂肪酸エステルまたは脂肪酸アミドから選択される分散補助物質を含んでなる、使用。
  2. 脂肪酸は、10〜25個の炭素原子を有する、飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸ならびにそれらの塩から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 脂肪酸の塩は、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩およびアルミニウム塩から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
  4. プロトン化または四級化有機アミン化合物は、一験式:
    [N[(-CR)-X]4-n]1+m- 1/m
    〔式中、
    ・残基Xは、それぞれの場合において互いに独立して、アミン基またはヒドロキシル基から選択され;
    ・残基RおよびRは、それぞれの場合において互いに独立して、水素、メチル、エチルまたはプロピルから選択され;
    ・pは、1〜6の自然整数であり;
    ・nは、1〜4の自然整数であり;
    ・残基Yは、それぞれの場合において互いに独立して、水素、または、6個以下の炭素原子を有する飽和脂肪族残基から選択され;
    ・Zは、価数mを有するアニオンである
    に相当することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の使用。
  5. プロトン化または四級化有機アミン化合物は、500g/mol未満のモル質量を有するプロトン化または四級化アルカノールアミンから選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の使用。
  6. 水性分散体は、プロトン化または四級化ポリアルキレンイミンから選択される、少なくとも1種の分散補助物質を追加的に含有し、該プロトン化または四級化ポリアルキレンイミンは少なくとも500uの重量平均分子量を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の使用。
  7. 水性分散体は、ポリアルキレングリコールまたはそのエーテルから選択される少なくとも1種の可溶化剤を追加的に含有し、これらはそれぞれ3〜10個の酸素原子および24個以下の炭素原子を含有し、ポリアルキレングリコールエーテルのHLB値は12より大きいことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の使用。
  8. 脂肪酸および/または脂肪酸の塩の合計割合は、遊離脂肪酸として計算して、水性分散体中で、少なくとも2重量%であるが、50重量%以下である、請求項1〜のいずれかに記載の使用。
  9. 水性分散体中の分散補助物質の重量割合は、脂肪酸および/または脂肪酸の塩の合計割合に基づいて、遊離脂肪酸の合計割合として計算して0.1〜20%の範囲である、請求項1〜8のいずれかに記載の使用。
  10. 水性分散体中の可溶化剤の割合は、1〜20重量%の範囲であることを特徴とする、請求項に記載の使用。
  11. 水性分散体中の多価カチオンの重量割合は、脂肪酸および/または脂肪酸の塩の合計割合に基づいて、遊離脂肪酸の合計割合として計算して、5%未満であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の使用。
  12. 水性分散体は、1重量%未満の、水酸化物イオンではない無機アニオンを含有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の使用。
  13. 塗料オーバースプレーの湿式スクラビングを用いる塗装設備において粘着防止剤として使用するための水性分散体であって、5以上のpHを有し、水に加えて以下:
    a)合計2〜50重量%、遊離脂肪酸として計算された脂肪酸および/または脂肪酸の塩;
    b)1〜20重量%の、ポリアルキレングリコールまたはそのエーテルから選択される少なくとも1種の可溶化剤、ここでこれらはそれぞれ3〜10個の酸素原子および24個以下の炭素原子を含有し、ポリアルキレングリコールエーテルのHLB値は12より大きい
    c)0.1〜5重量%の、少なくとも1個のヒドロキシル基または少なくとも1個のさらなるアミノ基を含む、プロトン化または四級化有機アミン化合物の脂肪酸エステルまたは脂肪酸アミドから選択される、少なくとも1種の分散補助物質;
    d)1重量%未満の、水酸化物イオンではない無機アニオン
    を含有し、該水性分散体は50μm未満のD90値を有する、水性分散体。
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