JP6047091B2 - ロータ及び真空ポンプ - Google Patents

ロータ及び真空ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6047091B2
JP6047091B2 JP2013520501A JP2013520501A JP6047091B2 JP 6047091 B2 JP6047091 B2 JP 6047091B2 JP 2013520501 A JP2013520501 A JP 2013520501A JP 2013520501 A JP2013520501 A JP 2013520501A JP 6047091 B2 JP6047091 B2 JP 6047091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
cylindrical body
load change
taper
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013520501A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012172990A1 (ja
Inventor
樺澤 剛志
剛志 樺澤
拓也 松尾
拓也 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EDWARDSJAPAN LIMITED
Original Assignee
EDWARDSJAPAN LIMITED
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=47356981&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6047091(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by EDWARDSJAPAN LIMITED filed Critical EDWARDSJAPAN LIMITED
Publication of JPWO2012172990A1 publication Critical patent/JPWO2012172990A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6047091B2 publication Critical patent/JP6047091B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • F04D19/042Turbomolecular vacuum pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • F04D19/044Holweck-type pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/266Rotors specially for elastic fluids mounting compressor rotors on shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/32Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Description

本発明はロータ及び真空ポンプに関し、接合部の荷重変化を緩和する荷重変化緩和構造を有するロータ、及び当該ロータを内包する真空ポンプに関する。
各種ある真空ポンプのうち、高真空の環境を実現するために多用されるものにターボ分子ポンプやねじ溝式ポンプがある。
こうした真空ポンプは、吸気口及び排気口を備えた外装体を形成するケーシングの内部に、当該真空ポンプに排気機能を発揮させる構造物が収納されている。この排気機能を発揮させる構造物は、大きく分けて、回転自在に配置された回転部(ロータ部)とケーシングに対して固定された固定部(ステータ部)から構成されている。
ターボ分子ポンプの場合、回転部は、回転軸及びこの回転軸に固定されている回転体からなり、回転体には、放射状に設けられた回転翼(動翼)が多段に配設されている。また、固定部には、回転翼に対して互い違いにステータ翼(静翼)が多段に配設されている。更に、ターボ分子ポンプには回転軸を高速回転させるためのモータが設けられており、このモータの働きにより回転軸が高速回転すると、回転翼とステータ翼との相互作用により気体が吸気口から吸引され、排気口から排出されるようになっている。
こうしたターボ分子ポンプやねじ溝式ポンプなどの真空ポンプでは、通常、回転部はアルミニウムやアルミニウム合金などの金属で製造される。
しかし、近年、性能向上(特に、より高速に回転させること)を目的として、高速回転する円筒形の回転部が、金属材料よりも、軽量且つ強度のある繊維強化複合材料(繊維強化プラスチック材、Fiber Reinforced Plastics。以後、FRP材とする)で製造される場合がある。なお、この場合にFRP材に用いられる繊維はアラミド繊維(AFRP)、ボロン繊維(BFRP)、ガラス繊維(GFRP)や炭素繊維(CFRP)、ポリエチレン繊維(DFRP)などがある。
このように、真空ポンプの回転部の下部に配設する円筒形の回転部を、軽くて強いFRP材で形成された円筒形回転部にすると、円筒部の軽量化及び大型化を実現することができるので、当該円筒形回転部が配設される真空ポンプの排気性能を向上させることができる。
なお、アルミニウム合金などの金属製の回転部(回転翼)とFRP材で形成される円筒形回転部は、一般的に、図9(a)及び(b)に示したように、ロータ(回転部)80(800)が内側に、円筒形回転部9が外側に配設されるように、当該回転部の下部にガイドを設けて圧入、接着、又は圧入と接着の併用などの手段で接合される。
ここで、真空ポンプのロータは、運転条件によっては温度が常温から150℃前後にまで上昇することがある。このように広い温度範囲を有するので、高温時に2種類の材料の熱膨張の差によって大きな熱応力が生じる。
アルミニウム合金はFRP材の何倍も熱膨張率が高いので、運転時間に伴い温度が上昇すると、温度上昇に伴って内側の金属製の回転部がどんどん膨張する。一方、外側に接合されたFRP材で形成された円筒形回転部の方はそれほど膨張しないので、運転の間、接合部の接触面に非常に大きな応力が生じていた。
特許第3098139号 特開2004−278512号
特許文献1には、ターボ分子ポンプ部とネジ溝ポンプ部からなる複合分子ポンプにおいて、ターボ分子ポンプ部のロータを金属製とすると共に、ネジ溝ポンプ部の円筒ロータ及びターボ分子ポンプ部のロータとネジ溝ポンプ部の円筒ロータ間を接合する支板(5)を繊維強化プラスチック材(FRP)により形成する発明について記載されている。
このように、特許文献1記載の発明では、ターボ分子ポンプ部の金属製ロータと、FRPで形成された円筒ロータとの間に、当該金属とFRPの中間特性の熱膨張率を有する部材(支板)を挟んで、上述した熱膨張の差による熱応力を緩和している。
特許文献2には、上述した円筒形の回転部をFRP材で製造する方法として、繊維束を巻いて樹脂で固めるフィラメントワインディング法や、或いは、予め樹脂の中に繊維が埋め込まれた(含浸された)シートを巻いていくシートワインディング法について記載されており、ガラス繊維または炭素繊維などの強化繊維(FRP)で充填された樹脂をベースにした有機基材の複合材料で作製され、フィラメントワインディング法でコアに連続的に巻き付けられて作製されたホルベックスカート下流回転子セグメント(5c)について記載されている。
このように、特許文献2記載の発明では、繊維を斜めに巻く、或いは、繊維と樹脂とで樹脂の方の比率を多めに設定し、熱膨張により内側から広がっていった際に発生する加重が小さくなるように材料のヤング率を意図的に小さくする等、FRPの巻き付け条件を工夫することで接合部付近の負荷を緩和している。
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2は、真空ポンプの金属製の回転部とFRP材で形成した円筒体の回転部の、結合部全体にかかる負担を緩和することを目的としている。
そのため、上述した特許文献1及び特許文献2では、FRP材で形成した円筒体(円筒体回転部)において、当該円筒体の内側に配設される金属製のロータと実際に接触して負荷がかかっている部分と、当該金属製のロータと接触していないために負荷がかかっていない部分との、境界部分に生じる急激な荷重変化に対しては考慮されていない。
また、真空ポンプの回転翼の円筒体部分にFRP材を利用する場合は、円周方向にかかる遠心力による負荷に耐えるために、FRP材を設計する際には材料の特性を強化する繊維を円周方向に巻き付ける。このように形成されたFRP材を用いた円筒体では、繊維が入っている方向(即ち、円周方向)は、繊維が円筒体にかかる負荷を負担するので円筒体の強度が増す。
しかしながら、繊維が入っていない方向(即ち、軸方向や半径方向)は、繊維をつなぎ止めている樹脂が円筒体にかかる負荷を負担する。そのため、繊維が入っていない方向に対する強度は、繊維を入れる前とほとんど変わりがないか、或いは、応力集中が起こった結果、強度が低下してしまう虞があった。
また、上述したような異方性のため、FRP材で形成された円筒体では、繊維が入っていない軸方向や半径方向では、わずかな荷重で変形してしまう虞があった。
ところで、こうしたFRP材で製造された円筒形回転部が内包される真空ポンプは、腐食性のあるガス(例えば、ハロゲンガス)を排気する環境に配設されることがある。その場合、耐腐食対策として、当該ガスが流れる部分(部品)の表面に無電解ニッケルメッキなどにより耐食表面処理を行う。耐食表面処理の他例としては、物理気相成長(PVD)、化学気相成長(CVD)、スパッタリング、イオンプレーティングなどの蒸着法や、電着塗装などがある。
このように円筒体回転部に耐食表面処理(表面耐食コーティング)が施されている場合、真空ポンプの金属製の回転部とFRP材で形成した円筒体回転部とが接合される接合部と、両者が接合されていない非接合部との境界部分において、軸方向に大きな荷重変化が生じて接合部と非接合部との境界部分が部分的に大きく変形してしまうと、その部分(接合部分)の耐食表面コーティングが、境界面のメッキが割れてしまうなどして破損してしまう虞があった。
そこで、本発明は、真空ポンプの回転体(ロータ)との接合部の荷重変化の緩和構造を有するロータ、及び当該ロータを内包して排気性能が向上した真空ポンプを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明では、真空ポンプに配設され、異なる材料で形成された円筒体が接合されるロータであって、前記円筒体と前記ロータが接する面に、前記ロータの熱膨張又は遠心力により前記円筒体に生じる軸方向における荷重の変化を低減する荷重変化緩和構造を有することを特徴とするロータを提供する。
請求項2記載の発明では、前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体が前記ロータに接合される端面側から前記円筒体の中央に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかなテーパ構造であることを特徴とする請求項1に記載のロータを提供する。
請求項3記載の発明では、前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体の中央から前記円筒体が前記ロータに接合される端面側に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかなテーパ構造であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロータを提供する。
請求項4記載の発明では、前記テーパ構造のテーパ角度は、前記円筒体が、前記ロータに接合される端面側から前記円筒体の中央に向かって徐徐に縮径する角度よりも、小さい角度であることを特徴とする請求項2に記載のロータを提供する。
請求項5記載の発明では、前記テーパ構造のテーパ角度は、前記円筒体が、前記円筒体の中央から前記ロータに接合される端面側に向かって徐徐に縮径する角度よりも、小さい角度であることを特徴とする請求項3に記載のロータを提供する。
請求項6記載の発明では、前記荷重変化緩和構造は、前記テーパ構造の前記円筒体が前記ロータに接合される端面側の終点が曲線状に形成されることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のロータを提供する。
請求項7記載の発明では、前記荷重変化緩和構造は、前記ロータと前記円筒体が接触する接触面を共有しなくなる位置にまで前記テーパ構造が形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のロータを提供する。
請求項8記載の発明では、前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体が前記ロータに接合される端面側から前記円筒体の中央に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかな曲線構造であることを特徴とする請求項1に記載のロータを提供する。
請求項9記載の発明では、前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体の中央から前記円筒体が前記ロータに接合される端面側に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかな曲線構造であることを特徴とする請求項1又は請求項8に記載のロータを提供する。
請求項10記載の発明では、前記荷重変化緩和構造は、前記ロータと前記円筒体が接触する接触面を共有しなくなる位置にまで前記曲線構造が形成されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のロータを提供する。
請求項11記載の発明では、ねじ溝式ポンプ部と、異なる材料で形成された円筒体が接合されるロータと、を備える真空ポンプであって、前記ロータは、請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載のロータであることを特徴とする真空ポンプを提供する。
本発明によれば、真空ポンプの回転体との接合部の荷重変化の緩和構造を有するロータ、及び当該ロータを内包して排気性能が向上した真空ポンプを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造を備えたターボ分子ポンプの概略構成例を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造の概念図である。 本発明の第1実施形態の変形例1に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例2に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例3に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例4に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る荷重変化緩和構造を備えたねじ溝式ポンプの概略構成例を示した図である。 本発明の従来技術に係る、回転部と円筒形回転部との接合部の概略構成例を示した図である。
(i)実施形態の概要
本発明の実施形態では、真空ポンプは、アルミニウム合金などの金属製の回転部にFRP材などで形成された円筒形回転部が接合される接合部に、熱応力などによる荷重変化を緩和させる荷重変化緩和構造を有する。
より詳しくは、当該回転部と円筒形回転部の境界部分に、緩やかなテーパを設置する。
(ii)実施形態の詳細
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1〜図8を参照して詳細に説明する。
なお、第1実施形態では、真空ポンプの一例として、ターボ分子ポンプ部とねじ溝式ポンプ部を備えた、いわゆる複合型のターボ分子ポンプを用いて説明する。
また、本実施形態では、一例として、アルミニウム合金で製造されたロータ8と、FRP材で製造された円筒形回転部9を配設するターボ分子ポンプ1を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造を備えたターボ分子ポンプ1の概略構成例を示した図である。なお、図1は、ターボ分子ポンプ1の軸線方向の断面を示している。
ターボ分子ポンプ1の外装体を形成するケーシング2は、略円筒状の形状をしており、ケーシング2の下部(排気口6側)に設けられたベース3と共にターボ分子ポンプ1の筐体を構成している。そして、この筐体の内部には、ターボ分子ポンプ1に排気機能を発揮させる構造物である気体移送機構が収納されている。
この気体移送機構は、大きく分けて、回転自在に配置された回転部と筐体に対して固定された固定部から構成されている。
ケーシング2の端部には、当該ターボ分子ポンプ1へ気体を導入するための吸気口4が形成されている。また、ケーシング2の吸気口4側の端面には、外周側へ張り出したフランジ部5が形成されている。
また、ベース3には、当該ターボ分子ポンプ1から気体を排気するための排気口6が形成されている。
回転部は、回転軸であるシャフト7、このシャフト7に配設されたロータ8、ロータ8に設けられた複数枚の回転翼8a、排気口6側(ねじ溝式ポンプ部)に設けられた円筒形回転部9などから構成されている。なお、シャフト7及びロータ8によってロータ部が構成されている。
各回転翼8aは、シャフト7の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜してシャフト7から放射状に伸びたブレードからなる。
また、円筒形回転部9は、ロータ8の回転軸線と同心の円筒形状をした円筒部材からなる。
シャフト7の軸線方向中程には、シャフト7を高速回転させるためのモータ部20が設けられ、ステータコラム10に内包されている。
更に、シャフト7のモータ部20に対して吸気口4側、および排気口6側には、シャフト7をラジアル方向(径方向)に非接触で回転自在に支えるための径方向磁気軸受装置30、31が、シャフト7の下端には、シャフト7を軸線方向(アキシャル方向)に非接触で回転自在に支えるための軸方向磁気軸受装置40が設けられている。
筐体の内周側には、固定部が形成されている。この固定部は、吸気口4側(ターボ分子ポンプ部)に設けられた複数枚の固定翼50と、ケーシング2の内周面に設けられたねじ溝スペーサ60などから構成されている。
各固定翼50は、シャフト7の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して筐体の内周面からシャフト7に向かって伸びたブレードから構成されている。
各段の固定翼50は、円筒形状をしたスペーサ70により互いに隔てられて固定されている。
ターボ分子ポンプ部では、固定翼50と、回転翼8aとが互い違いに配置され、軸線方向に複数段形成されている。
ねじ溝スペーサ60には、円筒形回転部9との対向面にらせん溝が形成されている。
ねじ溝スペーサ60は、所定のクリアランスを隔てて円筒形回転部9の外周面に対面しており、円筒形回転部9が高速回転すると、ターボ分子ポンプ1で圧縮されたガスが円筒形回転部9の回転に伴ってねじ溝(らせん溝)にガイドされながら排気口6側へ送出されるようになっている。即ち、ねじ溝は、ガスを輸送する流路となっている。ねじ溝スペーサ60と円筒形回転部9が所定のクリアランスを隔てて対向することにより、ねじ溝でガスを移送する気体移送機構を構成している。
なお、ガスが吸気口4側へ逆流する力を低減させるために、このクリアランスは小さければ小さいほどよい。
ねじ溝スペーサ60に形成されたらせん溝の方向は、らせん溝内をロータ8の回転方向にガスが輸送された場合、排気口6に向かう方向である。
また、らせん溝の深さは、排気口6に近づくにつれて浅くなるようになっており、らせん溝を輸送されるガスは排気口6に近づくにつれて圧縮されるようになっている。このように、吸気口4から吸引されたガスは、ターボ分子ポンプ部で圧縮された後、ねじ溝式ポンプ部で更に圧縮されて排気口6から排出される。
上述のように構成された、FRPを用いて製造された円筒形回転部9を配設するターボ分子ポンプ1は、ハロゲンガス、フッ素ガス、塩素ガス、又は臭素ガスといった様々なプロセスガスを半導体の基板に作用させる工程が数多くある半導体製造用に使用される場合などは、当該ガスが触れる場所(構成部品)に対して、当該ガスによる腐食を防ぐために、無電解ニッケルメッキなどの耐食表面処理が施される。
上述のように構成された本発明の第1実施形態に係るターボ分子ポンプ1は、ロータ8と円筒形回転部9との境界部分(接合部)に荷重変化緩和構造を有する。
図2は、図1におけるA部(接合部)の拡大図であり、本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造の概念図である。
図2に線分αβで示したように、本発明の第1実施形態に係るターボ分子ポンプ1は、ロータ8と円筒形回転部9とが接合される境界部分に、荷重変化緩和構造としての緩やかなテーパ(線分αβ)を有する。このテーパは、ロータ8の外径を、円筒形回転部9の端面側から中央に向かって緩やかに小さくなるように形成することで形成することができる。
図2のθ1で表した角度は、荷重変化緩和構造としてのテーパが設けられていない時(図9)の、ロータ8の熱膨張によって変形した円筒形回転部9の変形角度(縮径角度)を示している。
図2にθ2で表した角度は、荷重変化緩和構造として設けられるテーパのテーパ角度を示している。
図2にtで示した幅は、本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造としてのテーパのテーパ長、即ち、線分αβの投影長を示している。
図2のt0で示した幅は、円筒形回転部9とロータ8との干渉幅を示している。つまり、内側に配設される部品であるロータ8の外径と、外側に配設される部品である円筒形回転部9の内径との差である。
一般に、部品を挿入する場合には、挿入を容易に行う目的で挿入する部分に15度〜30度程度のテーパ角度を有するテーパが設けられる。
しかし、ロータ8が高速回転して熱膨張した時の円筒形回転部9の変形角度θ1は、当該テーパ角度(15度〜30度)よりも非常に小さな角度(概ね、数度)になるため、上述したように通常与えられるテーパ角度では、熱膨張による荷重変化の対策としては功を奏さない。
そこで、本第1実施形態の荷重変化緩和構造に係るテーパ角度θ2は、素材、即ち、円筒形回転部9を形成するFRP自体が変形する角度よりも非常に小さい角度にしている。
つまり、図2に示したように、本第1実施形態では、円筒形回転部9が変形する角度θ1よりも小さい角度であるテーパ角度θ2を有するテーパをロータ8に設ける構成にする。この構成により、円筒形回転部9の形状がなだらかに変形するように、当該テーパが荷重を緩和する緩和機構として機能する。
なお、本第1実施形態では、テーパ角度θ2は一例として5度以下とした。しかし、θ1の角度は、円筒形回転部9の肉厚、あるいは円筒形回転部9を形成する素材、当該素材の繊維含有量、当該素材が含有する繊維の巻き付け角度などにより変化することが考えられるため、テーパ角度θ2の値も適宜変更することが望ましい。
上述した構成にすることで、本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造を有するターボ分子ポンプ1では、荷重変化緩和構造としてのテーパにより円筒形回転部9の変形がなめらかになるので、ロータ8と円筒形回転部9との境界での熱応力による急激な荷重変化を緩和することができる。その結果、急激な荷重変化に対応できないために起こる耐食コーティングの割れなどの破損を防止することができる。
更に、本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造では、ロータ8に設けるテーパのテーパ長t(線分αβの投影長)が充分に長くなるよう構成されている。より詳しくは、ロータ8と円筒形回転部9とが接触する接触面を共有しなくなり、ロータ8と円筒形回転部9との間に、ロータ8の外側面と円筒形回転部9の内側面とで隙間90が形成される位置にまでテーパ(線分αβ)を延長する構成にしている。
なお、内側に配設されたロータ8が高温時に熱膨張を起こして外側に押し広げる力がより強い時の方が、テーパに必要な長さ(テーパ長t:線分αβ)は長くなる。そこで、上述したテーパ長tを決めるにあたっては、干渉幅t0、即ちロータ8と円筒形回転部9とが接触する接触面を共有する部分が大きくなる条件、つまり温度が最も高くなる条件の下で、当該テーパ長tを決めることが望ましい。
上述した構成にすることで、本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造を有するターボ分子ポンプ1では、荷重変化緩和構造としてのテーパにより円筒形回転部9の変形がなめらかになるので、ロータ8と円筒形回転部9との境界での熱応力による急激な荷重変化を緩和することができる。その結果、急激な荷重変化に対応できないために起こる耐食コーティングの割れなどの破損を防止することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造を有するターボ分子ポンプ1は、熱膨張に加えて、遠心力によっても著しく変形する場合にも当該変形の防止対策として適用することができる。
ロータ8と円筒形回転部9との境界部分(接触部分)は、必ずしもテーパ(直線)状である必要はない。つまり、ロータ8においてテーパが始まる部分(直線と直線の交点の部分)は、角ではなくRを設けることが望ましいので、荷重を緩衝するための当該境界部分を、緩やかな曲線を設ける構成にするとよい。
そこで、上述した本発明の第1実施形態に係る荷重変化緩和構造は、以下のように変形することができる。
(iii)変形例1
図3は、本発明の第1実施形態の変形例1に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。
図3には、本発明の第1実施形態の変形例1に係るロータ81と、当該ロータ81と対比するために従来形状のロータ80が並列して示されている。なお、ロータ81上の2点鎖線は、従来のロータ80の末端の位置を示している。
図3に示したように、本変形例1の荷重変化緩和構造に係るロータ81は、円筒形回転部9との接触部分に、曲線部(曲線αγ)とテーパ部(線分γβ)とを有する。
このように、ロータ81と円筒形回転部9との境界部分を緩やかな曲線部及びテーパ部で構成することで、ロータ81と円筒形回転部9との境界での熱応力による急激な荷重変化をより穏やかに緩和することができる。その結果、急激な荷重変化に対応できないために起こる耐食コーティングの割れなどの破損を防止することができる。
なお、本変形例1では、従来形状のロータ80の接合部を延長して荷重変化緩和構造を設ける構成にしたが、接合部を延長せずに荷重変化緩和構造を設ける構成にしても良い。
(iv)変形例2
図4は、本発明の第1実施形態の変形例2に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。
図4には、本発明の第1実施形態の変形例2に係るロータ82が示されおり、当該ロータ82上の2点鎖線は、従来のロータ80の末端の位置を示している。
図4に示したように、本変形例2の荷重変化緩和構造に係るロータ82は、円筒形回転部9との接触部分に、コーナーR(曲線αβ)を有する。
このように、ロータ82と円筒形回転部9との境界部分を緩やかな曲線で構成することで、ロータ82と円筒形回転部9との境界での熱応力による急激な荷重変化をより穏やかに緩和することができる。その結果、急激な荷重変化に対応できないために起こる耐食コーティングの割れなどの破損を防止することができる。
なお、本変形例2では、従来形状のロータ80の接合部を延長して荷重変化緩和構造を設ける構成にしたが、接合部を延長せずに荷重変化緩和構造を設ける構成にしても良い。
(v)変形例3
図5は、本発明の第1実施形態の変形例3に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。
図5には、本発明の第1実施形態の変形例3に係るロータ83が示されており、当該ロータ83上の2点鎖線は、従来のロータ80の末端の位置を示している。
図5に示したように、本変形例3の荷重変化緩和構造に係るロータ83は、円筒形回転部9が接合されて円筒形回転部9と接触する下部(排気口6側)が、吸気口4側よりも薄く形成された薄板部84を有している。
更に、本発明の第1実施形態の変形例3に係るロータ83では、上述した薄板部84を内径側に撓ませて撓み薄板部85にする構成にすることで、円筒形回転部9との接触部分にコーナーR(曲線αβ)有する構成にしている。
このように、ロータ83(撓み薄板部85)と円筒形回転部9との境界部分を緩やかな曲線で構成することで、ロータ83(撓み薄板部85)と円筒形回転部9との境界での熱応力による急激な荷重変化をより穏やかに緩和することができる。その結果、急激な荷重変化に対応できないために起こる耐食コーティングの割れなどの破損を防止することができる。
なお、本変形例3では、従来形状のロータ80の接合部を延長して荷重変化緩和構造を設ける構成にしたが、接合部を延長せずに荷重変化緩和構造を設ける構成にしても良い。
また、従来、図9(b)に示したようにロータ800と円筒形回転部9を接合していた場合であっても、後述する図6(a)〜(c)に示したように上述した変形例1〜3を適用することができる。
(vi)変形例4
図6は、本発明の第1実施形態の変形例4に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。
図6(a)は、本発明の第1実施形態の変形例4に係るロータ801を示しており、円筒形回転部9との接触部分に、テーパ(線分αβ)を有する。
図6(b)は、本発明の第1実施形態の変形例4に係るロータ802を示しており、円筒形回転部9との接触部分に、曲線部(曲線αγ)とテーパ部(線分γβ)とを有する。
図6(c)は、本発明の第1実施形態の変形例4に係るロータ803を示しており、円筒形回転部9との接触部分に、コーナーR(曲線αβ)を有する。
図6(a)〜(c)に示したいずれかの構成にすることで、本変形例4の荷重変化緩和構造に係る各ロータ801、802、803と円筒形回転部9との境界での熱応力による急激な荷重変化を穏やかに緩和することができる。その結果、急激な荷重変化に対応できないために起こる耐食コーティングの割れなどの破損を防止することができる。
(vii)第2実施形態
図7は、本発明の第2実施形態に係る荷重変化緩和構造を説明するための図である。
図7(a)は、本発明の第2実施形態に係るロータ8001を示しており、円筒形回転部9との接触部分の上部にも、テーパを有する。
参考として、図7(b)には従来のロータ8000が示されている。
図7(a)に示したように、本第2実施形態では、接触部分の上部にも荷重変化緩和構造が設けられ、そのテーパ角度は、素材、即ち、円筒形回転部9を形成するFRP自体が変形する角度よりも非常に小さい角度に形成されている。本第2実施形態では、円筒形回転部9が変形する角度よりも小さい角度を有するテーパをロータ8001に設ける構成にする。この構成により、円筒形回転部9の形状がなだらかに変形するように、当該テーパが荷重を緩和する緩和機構として機能する。
なお、本第2実施形態では、このテーパ角度は一例として5度以下とした。しかし、円筒形回転部9の肉厚、あるいは円筒形回転部9を形成する素材、当該素材の繊維含有量、当該素材が含有する繊維の巻き付け角度などにより適宜変更することが望ましい。
上述した構成にすることで、本発明の第2実施形態に係る荷重変化緩和構造を有するターボ分子ポンプ1では、荷重変化緩和構造としての接触方向の上側のテーパにより円筒形回転部9の変形がなめらかになるので、ロータ8001と円筒形回転部9との境界での熱応力による急激な荷重変化を緩和することができる。その結果、急激な荷重変化に対応できないために起こる耐食コーティングの割れなどの破損を防止することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る荷重変化緩和構造を有するターボ分子ポンプ1は、熱膨張に加えて、遠心力によっても著しく変形する場合にも当該変形の防止対策として適用することができる。
なお、ロータ8001と円筒形回転部9との境界部分(接触部分)は、必ずしもテーパ(直線)状である必要はない。つまり、ロータ8001においてテーパが始まる部分(直線と直線の交点の部分)は、角ではなくRを設けることが望ましいので、荷重を緩衝するための当該境界部分を、緩やかな曲線を設ける構成にするとよい。また、当該テーパ又はR状の穏やかな曲線を上部のみに設ける構成にしてもよい。
また、本発明の第2実施形態に係る荷重変化緩和構造は、第1実施形態で示した下側の荷重変化緩和構造の各実施形態及び変形例と組み合わせてもよい。
(viii)第3実施形態
上述した第1実施形態及び変形例1〜4、並びに第2実施形態は、真空ポンプの一例として、ターボ分子ポンプ部とねじ溝式ポンプ部を備えた、いわゆる複合型のターボ分子ポンプ1を用いて説明したがこれに限ることはなく、ターボ分子ポンプ部を有さないねじ溝式ポンプに適用することもできる。
図8には、本発明の第3実施形態に係るねじ溝式ポンプ100の概略構成図が示されている。なお、上述した本発明の第1実施形態、第2実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図8に示した本発明の第3実施形態に係るねじ溝式ポンプ100においても、ロータ8と円筒形回転部9との境界部分(A部)に、第1実施形態や第2実施形態において説明した荷重変化緩和構造を形成し、更に、上述した各変形例を適用することができる。
また、本発明の各実施形態及び各変形例では、ロータ8をアルミニウム合金とし、円筒形回転部9をFRPで形成した円筒体としたが、これに限ることはなく、高温時に熱膨張の差によって大きな熱応力が生じるような2種類の材料であれば適用することができる。例えば、ロータ8はアルミニウム合金とし、円筒形回転部9をチタン合金や析出強化系ステンレスなどで形成した円筒体として構成しても、上述した各実施形態及び各変形例の構成を適用することができる。
上述した本発明の各実施形態及び各変形例に係る真空ポンプについて、接合する前の円筒体の内径がほぼ一定という前提で説明してきたが、円筒体の内径が、ロータに接合される端面側に向かって徐徐に小さくなるなど、軸方向に変化する場合には、それに応じてテーパ角度を決めればよい。
このように、上述した本発明の各実施形態及び各変形例に係る真空ポンプは、荷重変化緩和構造としてのテーパによって円筒形回転部9の変形がなめらかになり、ロータ8と円筒形回転部9との境界での急激な荷重変化を緩和することができる。
つまり、本発明の各実施形態及び各変形例の構成により、アルミニウム合金のロータ8に、より軽い、異素材(FRP材など)の円筒形回転部9を配設して回転体を構成することができるので、従来よりも回転性能が向上し、排気性能が向上した真空ポンプを提供することができる。
また、上述した本発明の各実施形態及び各変形例の構成により、ロータ8と円筒形回転部9との境界部分の荷重変化の緩和機能が向上することで、急激に荷重が変化することが原因で起こる耐食コーティングが破損してしまうことを防止することができるロータ8を提供することができる。その結果、当該ロータ8を配設すれば、従来の真空ポンプに比べて、耐腐食性が向上するので信頼性・耐久性が向上した真空ポンプを提供することができる。
1 ターボ分子ポンプ
2 ケーシング
3 ベース
4 吸気口
5 フランジ部
6 排気口
7 シャフト
8 ロータ
8a 回転翼
9 円筒形回転部
10 ステータコラム
20 モータ部
30、31 径方向磁気軸受装置
40 軸方向磁気軸受装置
50 固定翼
60 ねじ溝スペーサ
70 スペーサ
80 ロータ(従来)
81 ロータ
82 ロータ
83 ロータ
84 薄板部
85 撓み薄板部
90 隙間
100 ねじ溝式ポンプ
800 ロータ(従来)
801 ロータ
802 ロータ
803 ロータ
8000 ロータ(従来)
8001 ロータ

Claims (11)

  1. 真空ポンプに配設され、異なる材料で形成された円筒体が接合されるロータであって、
    前記円筒体と前記ロータが接する面に、前記ロータの熱膨張又は遠心力により前記円筒体に生じる軸方向における荷重の変化を低減する荷重変化緩和構造を有することを特徴とするロータ。
  2. 前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体が前記ロータに接合される端面側から前記円筒体の中央に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかなテーパ構造であることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体の中央から前記円筒体が前記ロータに接合される端面側に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかなテーパ構造であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロータ。
  4. 前記テーパ構造のテーパ角度は、前記円筒体が、前記ロータに接合される端面側から前記円筒体の中央に向かって徐徐に縮径する角度よりも、小さい角度であることを特徴とする請求項2に記載のロータ。
  5. 前記テーパ構造のテーパ角度は、前記円筒体が、前記円筒体の中央から前記ロータに接合される端面側に向かって徐徐に縮径する角度よりも、小さい角度であることを特徴とする請求項3に記載のロータ。
  6. 前記荷重変化緩和構造は、前記テーパ構造の前記円筒体が前記ロータに接合される端面側の終点が曲線状に形成されることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のロータ。
  7. 前記荷重変化緩和構造は、前記ロータと前記円筒体が接触する接触面を共有しなくなる位置にまで前記テーパ構造が形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のロータ。
  8. 前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体が前記ロータに接合される端面側から前記円筒体の中央に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかな曲線構造であることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  9. 前記荷重変化緩和構造は、前記ロータの外径面に、前記円筒体の中央から前記円筒体が前記ロータに接合される端面側に向かって徐徐に前記ロータの外径が小さくなるように形成された緩やかな曲線構造であることを特徴とする請求項1又は請求項8に記載のロータ。
  10. 前記荷重変化緩和構造は、前記ロータと前記円筒体が接触する接触面を共有しなくなる位置にまで前記曲線構造が形成されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のロータ。
  11. ねじ溝式ポンプ部と、異なる材料で形成された円筒体が接合されるロータと、を備える真空ポンプであって、
    前記ロータは、請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載のロータであることを特徴とする真空ポンプ。
JP2013520501A 2011-06-16 2012-05-31 ロータ及び真空ポンプ Active JP6047091B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011133869 2011-06-16
JP2011133869 2011-06-16
PCT/JP2012/064125 WO2012172990A1 (ja) 2011-06-16 2012-05-31 ロータ及び真空ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012172990A1 JPWO2012172990A1 (ja) 2015-02-23
JP6047091B2 true JP6047091B2 (ja) 2016-12-21

Family

ID=47356981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013520501A Active JP6047091B2 (ja) 2011-06-16 2012-05-31 ロータ及び真空ポンプ

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2722528B1 (ja)
JP (1) JP6047091B2 (ja)
CN (1) CN103562554B (ja)
WO (1) WO2012172990A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011119506A1 (de) * 2011-11-26 2013-05-29 Pfeiffer Vacuum Gmbh Schnell drehender Rotor für eine Vakuumpumpe
JP6142630B2 (ja) * 2013-03-29 2017-06-07 株式会社島津製作所 真空ポンプ
JP6706553B2 (ja) * 2015-12-15 2020-06-10 エドワーズ株式会社 真空ポンプ及び該真空ポンプに搭載される回転翼、反射機構

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62152520A (ja) * 1985-12-25 1987-07-07 Toshiba Corp 回転円筒を有する回転機
JPS63175317U (ja) * 1986-10-15 1988-11-14
JPH0749040Y2 (ja) * 1989-10-03 1995-11-13 株式会社荏原製作所 羽根車取付構造
JP3098139B2 (ja) * 1993-06-17 2000-10-16 株式会社大阪真空機器製作所 複合分子ポンプ
JPH07271241A (ja) 1994-03-25 1995-10-20 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光ドラム用フランジ
JPH08219086A (ja) * 1995-02-14 1996-08-27 Daikin Ind Ltd 回転体の支持構造
JPH10196041A (ja) * 1997-01-08 1998-07-28 Nippon Light Metal Co Ltd ハニカムパネル
DE19955517A1 (de) 1999-11-18 2001-05-23 Leybold Vakuum Gmbh Schnelllaufende Turbopumpe
GB9927493D0 (en) * 1999-11-19 2000-01-19 Boc Group Plc Improved vacuum pumps
JP2003172291A (ja) * 2001-12-04 2003-06-20 Boc Edwards Technologies Ltd 真空ポンプ
FR2845737B1 (fr) 2002-10-11 2005-01-14 Cit Alcatel Pompe turbomoleculaire a jupe composite
JP2005180265A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Boc Edwards Kk 真空ポンプ
GB0412667D0 (en) * 2004-06-07 2004-07-07 Boc Group Plc Vacuum pump impeller
JP4785400B2 (ja) * 2005-04-08 2011-10-05 株式会社大阪真空機器製作所 真空ポンプのロータ
JP2007071139A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Osaka Vacuum Ltd 複合真空ポンプのロータ
EP2108844A3 (en) * 2008-03-26 2013-09-18 Ebara Corporation Turbo vacuum pump
DE102008056352A1 (de) * 2008-11-07 2010-05-12 Oerlikon Leybold Vacuum Gmbh Vakuumpumpenrotor
JP5480780B2 (ja) 2009-11-26 2014-04-23 積水化学工業株式会社 液晶表示素子用スペーサ及び液晶表示素子
WO2012002084A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 エドワーズ株式会社 真空ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012172990A1 (ja) 2012-12-20
CN103562554A (zh) 2014-02-05
EP2722528A4 (en) 2014-12-03
EP2722528B1 (en) 2018-05-30
JPWO2012172990A1 (ja) 2015-02-23
EP2722528A1 (en) 2014-04-23
CN103562554B (zh) 2016-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5575202B2 (ja) 磁気駆動ポンプ
JP5767636B2 (ja) 真空ポンプ
JP6047091B2 (ja) ロータ及び真空ポンプ
KR101823703B1 (ko) 진공 펌프
WO2012043027A1 (ja) 排気ポンプ
WO2012105116A1 (ja) 真空ポンプの回転体と、これに対向設置する固定部材、及び、これらを備えた真空ポンプ
JP6331491B2 (ja) 真空ポンプ
KR20000058091A (ko) 터보 분자 펌프
JP2006046074A (ja) 真空ポンプ
JP6594602B2 (ja) ロータ、真空ポンプ、及び、真空ポンプの組立方法
KR101980405B1 (ko) 진공 펌프
JP4400348B2 (ja) ターボ分子ポンプおよびバランス修正方法
US9759233B2 (en) Stator member and vacuum pump
JP2003065281A (ja) 真空ポンプ
JP2009167882A (ja) 遠心羽根車
JP2020148142A (ja) 真空ポンプ、真空ポンプの固定方法、外装体、補助フランジおよび変換フランジ
JP3144272U (ja) ターボ分子ポンプ
WO2014196214A1 (ja) インペラ、回転機械、および、回転機械の組立方法
JP2019173759A (ja) ロータ、真空ポンプ、及び、真空ポンプの組立方法
JP7378697B2 (ja) 真空ポンプ
JP6393978B2 (ja) ターボ分子ポンプ
JP6484920B2 (ja) 真空ポンプ
TWI665388B (zh) 渦輪分子幫浦
JP2003172290A (ja) 真空ポンプ
JP6126002B2 (ja) 円筒体の製造方法及び真空ポンプの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6047091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250