JP6045960B2 - バンドソー - Google Patents

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Description

本発明は、シリコン、ガラス、石英などのインゴットの切断加工に使用されるバンドソーに関する。
従来のバンドソーとしては、金属エンドレスベルト製の母材の片方の側縁部に沿って半円状の砥粒層が所定間隔ごとに形成されたセグメントタイプと、同じく母材の片方の側縁部の全周に渡って砥粒層が形成された連続タイプと、が知られている。
セグメントタイプのバンドソーは切れ味が良好であるが、切断作業を行っていくうちに、母材と砥粒層との境界部分からの亀裂が発生しやすいなどの短所がある。これに対し、連続タイプのバンドソーは亀裂が発生し難い点においては優れているが、研削液の供給性や切粉の排出性が悪く、切れ味が劣る面がある。
そこで、エンドレスベルトの全周に渡って連続的に形成された超砥粒層と、この超砥粒層からエンドレスベルト両面の幅方向に向けて延出されたセグメント型の超砥粒層とを備えた電着バンドソーが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−59164号公報(特許第4397193号公報)
特許文献1記載の発明は、エンドレスベルトの側縁部に沿って連続的に形成された超砥粒層と、この砥粒層から幅方向に延出されたセグメント型の超砥粒層とを設けることによって、連続タイプ及びセグメントタイプの両方の長所を兼備した電着バンドソーを提供することを目的としている。
しかしながら、特許文献1記載の電着バンドソーにおいては、連続型の砥粒層とセグメント型の砥粒層の突出高さ(被加工物に向かう方向に突出するサイズ)が同じであるため、切れ味が劣る面がある。
即ち、刃先側の砥材層の突出高さのない構造であるため、加工時に切り粉が砥材層上に目詰まりし易いことから、切れ味が劣る面がある。また、刃先側の砥材層の突出高さのない構造であることにより、加工時に刃先に負荷が加わり易いので、加工負荷により基板(母材)が変形し、加工精度が低下することがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、切れ味が良好で、亀裂が発生し難く、被加工物の切断面の仕上がりも良好なバンドソーを提供することにある。
本発明のバンドソーは、帯板状の金属エンドレスベルト製の母材の一方の側縁部に沿って形成された砥粒層を有し、前記砥粒層が、母材の側縁部の周方向に沿って形成された連続部と、前記母材の周方向に沿って前記連続部と交互に配列された膨出部と、を備え、前記膨出部が前記連続部より厚さ及び突出高さが大であることを特徴とする。ここで、前記「厚さ」とは母材の板厚方向のサイズをいい、前記「突出高さ」とは被加工物に向かう方向に突出するサイズをいう。
このような構成とすれば、連続部より厚さ及び突出高さが大である膨出部が被加工物に食い込むように作用するので、切れ味が良好であり、母材の側縁部に沿って交互に配置された連続部と膨出部とによって切削液の供給性及び切粉の排出性が確保されるので、被加工物の切断面の仕上がり(例えば、平面度など)も良好である。また、母材の側縁部に沿って連続部と膨出部とが交互に配置されていることにより、母材の側縁部の全周に渡って砥粒層が存在した状態となり、応力集中し易い母材と砥粒層との境界が表れないので、亀裂も発生し難い。
ここで、前記連続部と前記膨出部との境界が滑らかな凹曲面で連続していることが望ましい。このような構成とすれば、応力集中し易い部分を少なくすることができるので、亀裂の防止に有効である。
一方、前記母材の周方向の前記連続部の長さが、前記膨出部の長さと同等であることが望ましい。このような構成とすれば、被加工物の切断面の外周部分にチッピングが発生するのを防止することができる。
なお、前記連続部及び前記膨出部はダイヤモンド砥粒を含むニッケルメッキ層によって形成することができる。
本発明により、切れ味が良好で、亀裂が発生し難く、被加工物の切断面の仕上がりも良好なバンドソーを提供することができる。
本発明の実施形態であるバンドソーを示す斜視図である。 図1中の矢線X方向から見た図である。 (a)は図1中のA−A線における断面図であり、(b)は図1中のB−B線における断面図である。 本実施形態のバンドソーと従来品との加工数の違いを示すグラフである。 本実施形態のバンドソーと従来品との加工変位の違いを示すグラフである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態のバンドソー10は、帯板状の金属エンドレスベルト製の母材11の一方の側縁部11aに沿って形成された砥粒層12を有し、この砥粒層12が、母材11の側縁部11aの周方向Rに沿って形成された連続部13と、母材11の周方向Rに沿って連続部13と交互に配列された膨出部14とを備えている。膨出部14の厚さ14aは連続部13の厚さ13aより大であり、膨出部14の突出高さ14bは連続部13の突出高さ13bより大である。ここで、厚さ13a,14aとは母材11の板厚11t方向のサイズをいい、突出高さ13b,14bとは被加工物(図示せず)に向かう方向Sに突出するサイズをいう。
図1,図2に示すように、連続部13と膨出部14との境界15は、砥粒層12の表面の一部をなす滑らかな凹曲面で連続している。図1に示すように、母材11の周方向Rの連続部13の長さ13rが、膨出部14の周方向Rの長さ14rと同等である。砥粒層12を構成する連続部13及び膨出部14はダイヤモンド砥粒を含むニッケルメッキ層によって形成されている。
図1〜図3に示すように、バンドソー10において、膨出部14の厚さ14a及び突出高さ14bが、連続部13の厚さ13a及び突出高さ13bより大であることにより、切断作業中は、膨出部14が被加工物(図示せず)に食い込むように作用するので、切れ味が良好である。
また、母材11の側縁部11aに沿って交互に配置された連続部13と膨出部14とによって切削液の供給性及び切粉の排出性が確保されるので、被加工物(図示せず)の切断面の仕上がりも良好である。
さらに、図1,図2に示すように、母材11の側縁部11aに沿って連続部13と膨出部14とが交互に配置されていることにより、母材11の側縁部11aの全周に渡って砥粒層12が存在した状態となり、応力集中し易い母材11と砥粒層12との境界が周方向Rに表れないので、亀裂も発生し難い。
また、前述したように、連続部13と膨出部14との境界15が滑らかな凹曲面で連続しているため、応力集中し易い部分が少なく、亀裂の防止に有効である。
次に、図1に示すバンドソー10(実施形態品)と従来のバンドソー(従来品)との切断試験の結果について説明する。実施形態品であるバンドソー10は、全長が4320mm、幅11wが60mm、板厚11tが0.5mmの母材11の一方の側縁部11aに沿ってダイヤモンド砥粒(粒度140/170)を含むニッケルメッキ層からなる砥粒層12が形成されている。
図1,図2に示すように、バンドソー10において、膨出部14の配置間隔14cは8mm、膨出部14の周方向Rの長さ14rは4mmであり、連続部13rの周方向Rの長さ13rは4mmである。
また、バンドソー10の連続部13の厚さ13aは0.78mm、膨出部14の厚さ14aは0.94mmであり、連続部13の突出高さ13bは0.14mm、膨出部14の突出高さ14bは0.22mmである。
一方、比較対象である従来品のバンドソーは、セグメントタイプであり、バンドソー10と同じサイズの母材の一方の側縁部に沿って、ダイヤモンド砥粒(粒度140/170)を含むニッケルメッキ層で形成された砥粒層を備えている。従来品の砥粒層のサイズは基板厚み0.5mmに対し、厚さ0.78mm、突出高さ0.14mmであり、セグメントサイズはφ4mmであり、母材の側縁部の長手方向に隣り合うセグメント中心部分とセグメント中心部分との間の距離は8mmである。
前述した従来品と、実施形態品であるバンドソー10とを用いて、周速1200m/min、切断送り速度25mm/minの切断条件において、外径寸法12インチの単結晶シリコンを切断したところ、図4,図5に示すような結果が得られた。
図4は、従来品と実施形態品との「加工数(カット)」の違いを示している。ここで、「加工数(カット)」とは、外径寸法12インチの単結晶シリコンを規定の加工変位量内で切断した数量である。図4に示すように、従来品の加工数が約500程度であるのに対し、実施形態品(バンドソー10)の加工数は約800であることから、実施形態品(バンドソー10)は規定の加工変位量内で加工できる数量において優れていることが判る。
次に、図5は、従来品と実施形態品との「加工変位(μm)」の違いを示している。ここで、「加工変位(μm)」とは、静止状態のバンドソーのたわみ量をゼロ点とした場合に、ワーク加工中に基板(母材)がたわむ量のことである。図5に示すように、従来品の加工変位が約55μm程度であるのに対し、実施形態品(バンドソー10)の加工変位は約49μmであることから、実施形態品(バンドソー10)は加工時のバンドソーのたわみ量において優れていることが判る。
なお、前述した実施形態に係るバンドソー10は本発明の一例を示すものであり、本発明のバンドソーは図1〜図5に基づいて説明したバンドソー10に限定されない。
本発明のバンドソーは、シリコン、ガラス、石英などのインゴットの切断工具として、電子・電気機器の製造業などの分野において広く利用することができる。
10 バンドソー
11 母材
11a 側縁部
11t 板厚
11w 幅
12 砥粒層
13 連続部
14 膨出部
13a,14a 厚さ
13b,14b 突出高さ
13r,14r 長さ
14c 配置間隔
15 境界
R 周方向
S 被加工物に向かう方向

Claims (4)

  1. 帯板状の金属エンドレスベルト製の母材の一方の側縁部に沿って形成された砥粒層を有し、前記砥粒層が、前記母材の側縁部の周方向に沿って形成された連続部と、前記母材の周方向に沿って前記連続部と交互に配列された膨出部とを備え、前記膨出部が前記連続部より厚さ及び突出高さが大であることを特徴とするバンドソー。
  2. 前記連続部と前記膨出部との境界が滑らかな凹曲面で連続している請求項1記載のバンドソー。
  3. 前記母材の周方向の前記連続部の長さが、前記膨出部の長さと同等である請求項1または2記載のバンドソー。
  4. 前記連続部及び前記膨出部がダイヤモンド砥粒を含むニッケルメッキ層によって形成された請求項1〜3のいずれかに記載のバンドソー。
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