JP6045207B2 - ウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ - Google Patents

ウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の排ガスにより駆動される排気タービンへの排ガス通路から、該排気タービンをバイパスさせて排ガス出口通路に通じる排気バイパス通路を開閉するウェストゲートバルブを備えたターボチャージャに関する。
内燃機関(以後「エンジン」と称す)の排ガスによって駆動される排気ターボチャージャにおいては、排気タービンへの排ガスを排ガス通路から排気タービンをバイパスさせて排ガス出口通路に通じる排ガスバイパス通路を開閉するウェストゲートバルブを備え、エンジンの排ガス量が過大のときは、該ウェストゲートバルブを開いて排ガスの一部を、排気タービンをバイパスさせて排ガス出口通路に逃がすように制御して、排ガス流量を適正流量に保持して過給圧力が過大になることを防止している。また、該ウェストゲートバルブを設けることに伴って低負荷時の排ガス流量の作動点を上昇させて、エンジンの高出力化を図っている。
排気ターボチャージャのウェストゲートバルブに関して、特開2009−236088号公報(特許文献1)が知られている。
この特許文献1に示されたウェストゲートバルブについて図9を参照して説明する。図9(A)はウェストゲートバルブ駆動部の縦断面図、(B)は(A)のA−A断面図である。
図9(A)、(B)において、0100は排気タービンで次のように構成されている。
01はタービンケーシングで内部に排ガスタービン02(図示省略)を備えている。
03はウェストゲートバルブで、図示省略したエンジンから排ガス通路06を通って排ガスタービン02に供給される排ガスを、排ガスタービン02の上流の排ガス通路06から分岐し、排ガスタービン02をバイパスして排ガスバイパス通路05に流し、排ガス出口通路05aに連通させている。04はエンジンからの排ガス入口フランジである。
ウェストゲートバルブ03のバルブヘッド03aは、往復運動することにより排ガスバイパス通路05のシート部05bを閉塞し、開放時には図9(B)のように、排ガス通路06の排ガスが排ガス出口通路05aへと矢印のように流れる。
ウェストゲートバルブ03のバルブヘッド03aには、L字状の支軸08の端部08bがリベット08cによって固定されている。支軸08の回動部は、タービンケーシング01に固定されたブッシュ07に回動自在に嵌合されている。
09はアームで、支軸08の軸端部にカシメ09a等により固定されている。アーム09の一端部にはアクチュエータ(図示省略)への連結部013を備えている。
従って、アクチュエータによる連結部013の往復運動により、支軸08をその軸心08a中心に回動させ、かかる支軸08の軸心08aの回動によって、バルブヘッド03aがシート部05bを開閉する。
また、他に実開平7−10434号公報(特許文献2)も知られており、この該特許文献2には、閉弁制御により、操作ロッドが後退位置にある時、バネで付勢されたロックレバーはそのカム面が揺動レバーの基端部周面に形成したカム面に対し、接線方向から楔状にくい込んで圧接し、揺動レバーと共に揺動アームの揺動を強固にロックする。
これにより、ウェストゲートバルブの弁体は所定の閉弁位置に強固に保持される技術開示がなされている。
特開2009−236088号公報 実開平7−10434号公報
しかし、特許文献1では図9に示すように、ウェストゲートバルブ03は、エンジンからの排ガス通路06を通って排ガスタービン02に供給される排ガスを、排ガスタービン02の上流の排ガス通路06から分岐して、排ガスタービン02をバイパスして排ガスバイパス通路05に流し、排ガス出口通路05aに連通させている。
そして、該ウェストゲートバルブ03の駆動は、アクチュエータへの連結部013の往復運動により、タービンケーシング01に固定されたブッシュ07に回動自在に嵌合されている支軸08をその軸心08aの周りに回動させ、かかる支軸08の軸心08a周りの回動によって、ウェストゲートバルブ03のバルブヘッド03aがシート部05bを開閉する。
従って、アクチュエータへの往復運動は、バルブヘッド03aが支軸08の軸心08a周りの回動運動に変わって、シート部05bを開閉するので、支軸08には曲げモーメントと捩れが発生し、特に、支軸08とブッシュ07との嵌合部の両端部には部分的に高圧接触摺動部が発生し、当該部が他の嵌合部より多く磨耗する所謂、偏磨耗が発生し易い。
更に、高温の排ガスに晒されるブッシュ07と支軸08との回動嵌合部は、潤滑が困難なため、無潤滑の状態で稼動しており、回動嵌合部はウェストゲートバルブ03の作動回数の増加に伴い、磨耗が発生し易い状態にある。
かかる無潤滑の状態に加えて、近年のエンジンの高過給化に伴い、図9(B)のX矢視に示すようなエンジン振動や、エンジン排ガスの脈動に伴う振動が増加しており、このため、ウェストゲートバルブの全作動域において、ブッシュ07と支軸08との回動嵌合部の磨耗対策が必須となる。
また、特許文献2においても、アクチュエータの往復運動を、回転運動に変換して支軸周りにウェストゲートバルブの弁体は回動する構造であるため、前記のように回動摺動部の偏磨耗の発生が生じやすく、弁体の開閉作動にガタを生じる問題を有している。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、アクチュエータの往復運動を、回転運動に変換せず、往復運動によって直接ウェストゲートバルブの弁体を開閉するようにして、回動摺動部に生じる偏磨耗等によるガタの発生を無くし、バルブヘッドの開閉動作が滑らかに行われると共に、シート部からの排ガス洩れを減少させて、ウェストゲートバルブの耐久性および性能向上を図り、ターボチャージャの信頼性を向上することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、ウェストゲートバルブを備えたターボチャージャにかかる発明は、内燃機関の排気系路に配設されたターボチャージャの排気タービンを収納するタービンハウジングのスクロール部上流側に形成される排ガス導入部に、ウェストゲートバルブが配設され、前記ウェストゲートバルブは、前記排気タービンに流れる排ガスの一部を、前記排気タービンをバイパスさせて排ガス出口通路に流す排ガスバイパス通路と、該排ガスバイパス通路から前記排ガス出口通路へ通じる開口部に形成されるバルブシート部と、該バルブシート部を閉塞又は開放させるバルブヘッド、および該バルブヘッドから前記バルブシート部を含む面に対し直角方向に延在した軸部を有したポペットバルブと、前記軸部を支軸する軸受部と、ターボチャージャのコンプレッサハウジング側に装着され、前記バルブヘッドとは反対側の前記軸部の端部と連結して前記ポペットバルブを前記軸部の軸線に沿って摺動させるアクチュエータと、を備え、
さらに、前記軸部は前記排ガスバイパス通路を貫通して前記コンプレッサハウジング側に延びて配設されると共に、前記軸部の前記軸受部と嵌合する部分を径方向に膨出した拡径部に形成し、該拡径部の軸方向端面を前記排ガスバイパス通路に面して配設したことを特徴とする。
本発明によれば、排ガスを排ガス出口通路へ流す開口部の閉塞又は開放を、ポペットバルブを軸線方向に摺動させる構造によって行うようにしたので、摺動時、軸部に曲げモーメントが発生しないので、軸部と軸受部との間に部分的に高圧接触摺動の発生が無く、従って、偏磨耗が発生しないので、バルブヘッドの開閉動作が滑らかに行われると共に、当該部からの排ガス洩れを減少させることができる。
更に、バルブヘッドがバルブシート部を含む面に対し、直角方向に移動する構造なので、バルブシート部を含む面と、バルブヘッドとの平行が保たれ、排ガス流量制御が容易となる。
また、本発明は、前記軸部は前記排ガス通路を貫通して配設されると共に、前記軸部の前記軸受部と嵌合する部分を径方向に膨出した拡径部に形成し、該拡径部の軸方向端面を前記排ガス通路に面して配設することを特徴とする
このような構成により、ポペットバルブの軸部と軸受部とが嵌合する部分を径方向に膨出した拡径部を排ガス通路に面して設けたので、バルブヘッドの裏面に作用する排ガスの与圧と、拡径部のバルブヘッドに対向した側に作用する排ガスの与圧とが軸線方向において、反対方向に作用するため、ポペットバルブを操作するアクチュエータの操作力が軽減され、アクチュエータの小型化が可能となり、内燃機関への搭載性(レイアウト上)向上および、コスト低減が可能となる。
また、本発明において好ましくは、前記拡径部の軸方向の一方端面に前記排ガスバイパス通路の排ガス圧力が作用し、その反対側端面に前記排ガス出口通路の排ガス圧力が作用し、前記バルブシート部の閉塞時に前記アクチュエータの操作力に対して前記バルブシート部への前記バルブヘッドの押圧力を補助するように構成するとよい。
また、本発明において好ましくは、前記拡径部を軸支する第1軸受部と、該第1軸受部の前記バルブヘッドと反対側位置に前記第1軸受部と間隔を有して配設された第2軸受部と、前記第1軸受部と前記第2軸受部との間に前記排ガス出口通路と連通した連通路に通じる空間部とを備えるとよい。
このような構成により、第1軸受部と第2軸受部との間に、排ガス出口通路と連通した空間部を配設したので、拡径部の一端側に排ガス通路の与圧、拡径部の他端側に排ガス出口通路の排ガスの与圧が夫々作用するので、拡径部の両端部における圧力差が小さくなり、当該部における軸線方向への排ガスの漏れが少なくなる。
また、本発明において好ましくは、前記軸部の拡径部は前記バルブヘッドと反対方向に縮径したテーパ状に形成され、前記軸受部には前記テーパ形状に対向したテーパ形状受部が形成されるとよい。
このような構成により、拡径部と軸受部との接触部をテーパ形状にしたので、接触部の面積増大により軸部における排ガスの洩れを低減させることができる。
また、参考例として、前記ポペットバルブと該ポペットバルブを軸支する軸受部とを前記排ガス出口通路側に配設する。
このような構成により、排ガス出口通路を流れる排ガス圧力P4(図2)は、排ガス通路を流れる排ガス圧P3より低くなるので、ポペットバルブを軸支する軸受部からの排ガス漏れがほとんど無く、特別な漏れ対策を必要としないため、軸受部構造の簡素化およびコスト低減が可能となる。
また、参考例として、前記軸受部の前記排ガス通路と反対側に前記軸部を覆うように連結され、前記ターボチャージャのコンプレッサから吐出された給気通路に連通する連通配管を配設する。
このような構成により、コンプレッサ側からの給気圧力P2(図7)を軸受部に与圧させることで、当該部からの排ガス漏れを防止することができる。
また、本発明において好ましくは、前記バルブヘッド又は、前記軸部に設けられて、排ガスバイパス通路を流れる排ガス流によって前記ポペットバルブを前記軸線に沿って回動させるバルブ回転部材を配設するとよい。
このような構成により、バルブヘッドの排ガス通路に軸線に沿って回動させるバルブ回転部材を配設したので、排ガスが排ガス通路から排ガスバイパス通路を流れる際に、排ガスがバルブ回転部材に当接して、ポペットバルブを軸線に沿って回動させることにより、バルブシート部とバルブヘッドとの当接位置を変化させて、偏当たりを無くして、シール面のシール性能維持を図ることができる。
また、本発明は前述のようなウェストゲートバルブを備えたターボチャージャを特徴とするものであり、前述したウェストゲートバルブの作用効果を有したターボチャージャを得ることができ、ターボチャージャの信頼性を向上することができる。
本発明によれば、排ガスを排ガスバイパス通路へ流すウェストゲートバルブのシート部の閉塞又は開放を、ポペットバルブを軸線方向に摺動させる構造によって行うようにしたので、摺動時、軸部における曲げモーメントの発生を防止して、軸部と軸受部との間における部分的に高圧接触摺動の発生を無くし、偏磨耗を防止して、バルブヘッドの開閉動作が滑らかに行われると共に、当該部からの排ガス洩れを減少させることができる。
更に、バルブヘッド(バルブシート部閉塞部)がバルブシート部の開口した面に対し、平行面を維持した状態で軸部の軸線方向に移動する構造なので、バルブシート部を含む面と、バルブヘッドとの平行が保たれ、排ガス流量制御が容易となる。
本発明の第1実施形態に係るターボチャージャの外観概要図を示す。 図1のウェストゲートバルブの要部断面図を示す。 本発明の第1参考例に係るウェストゲートバルブの要部断面図を示す。 本発明の第実施形態に係るウェストゲートバルブの要部断面図を示す。 本発明の第実施形態に係るウェストゲートバルブの要部断面図を示す。 本発明の第2参考例に係るウェストゲートバルブの要部断面図を示す。 本発明の第3参考例に係るウェストゲートバルブの要部断面図を示す。 本発明の第実施形態に係るポペットバルブの回転部材で(A)はポペットバルブのバルブヘッドの側面図,(B)は(A)のZ矢視図を示す。 (A)は従来技術の排気ターボチャージャの排気タービンにおけるウェストゲートバルブ周辺の構造を示し、(B)は(A)のA−A断面図である。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。
但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るターボチャージャの外観概要図を示し、1はターボチャージャ全体を示し、該ターボチャージャ1はエンジン(図示省略)の排気マニホールドに排ガス入口フランジ21によって取付けられている。排気マニホールドからの排ガスは、タービンハウジング2内に収納された排気タービン(図示省略)を駆動し、排気管からターボチャージャ1外に排出される。
3はコンプレッサハウジングで、内部にコンプレッサインペラ(図示省略)が収納され、前記排気タービンと同軸に結合されている。コンプレッサは排気タービンの駆動力によって駆動され、エアクリーナで埃、水分等を除去された空気を圧縮して、給気管31を介して給気通路へ吐出する。
6はアクチュエータで、コンプレッサで圧縮された給気圧力P2が閾値P1以上になると、排気タービンへ導入される排ガス量を減少させるため、排ガスの一部を排気タービンに対しバイパスさせるウェストゲートバルブ5を作動するための駆動源である。
そして、タービンハウジング2のスクロール部(図示省略)上流側に位置した排ガス導入部22には本願発明のウェストゲートバルブ5(図2参照)が配設されており、ウェストゲートバルブ5はエンジンからの排ガス量が多くなると、排ガスの一部をバイパスさせて、排気タービンへ導入される排ガス量を減少させ、コンプレッサから吐出される給気圧力P2(過給圧)が閾値P1以上にならないように排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55に導出させるバルブである。
図2は図1のウェストゲートバルブ5の要部断面図を示す。
タービンハウジング2には排ガス入口フランジ21から連通した排ガス導入部22が形成され、排ガス導入部22にはウェストゲートバルブ5が併設されている。
排ガス導入部22には、分岐部23aが設けられており、該分岐部23aによってタービンハウジング2内のスクロール部に排ガスを導く排ガス通路24と、ウェストゲートバルブ5に連通するバイパス導入路23bとに分岐している。
そして、ウェストゲートバルブ5は、分岐部23aからバイパス導入路23bによって導かれた排ガスを排ガスバイパス通路54に導入する排ガスバイパス通路入口54aと、排気管(図示省略)に連通した排ガス出口通路55と、エンジンからの排ガス量が多くなると、排ガスの一部を排ガス出口通路55側にバイパスさせる排ガスバイパス通路54と、該排ガスバイパス通路54を開閉するポペットバルブ51と、該ポペットバルブ51が着座するバルブハウジング52と、ポペットバルブ51の軸部51bに与圧する与圧通路58とで構成されている。
バルブハウジング52は、排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55に連通する開口部が形成され、ポペットバルブ51が着座するバルブシート部52aと、ポペットバルブ51の軸部51bを該軸部51bの軸線L方向へ摺動自在に軸支して、ウェストゲートバルブ5に固定された軸受部7とで構成されている。
また、コンプレッサハウジング3側には、アダプタ63を介して装着され、ポペットバルブ51をコンプレッサの吐出給気圧力P2に基づいて軸線L方向に駆動して、バルブシート部52aを開閉するアクチュエータ6と、該アクチュエータ6の連結杵61とポペットバルブ51の軸部51bの端部とを連結する連結スリーブ62とが配設されている。
ポペットバルブ51はバルブシート部52aの開口部を開閉するバルブヘッド51aと、軸部51bを有し、該軸部51bの中間部に径方向に膨出した拡径部51cを有している。
軸受部7は軸部51bの拡径部51cを軸支する第1軸受部72と、細い部分(膨出していない部分)を軸支する第2軸受部73とが一体的に形成されている。
そして、軸受部7には、第1軸受部72内を拡径部51cが軸線L方向に作動(移動)する範囲の外側と第2軸受部73とで囲繞された空間部74が形成され、該空間部74には排ガス出口通路に連通した与圧通路58に通じる連通孔71が配設されている。
尚、本実施形態において、排ガス入口フランジ21に連結された軸受部7は第1軸受部72と第2軸受部73とを一体的に形成したが、分離した状態でもよく、即ち、排ガス出口通路55の排ガス圧力P4が拡径部51cの第2軸受部73側に与圧するようになっていれば同様の効果を得ることができる。(この第1軸受部72と第2軸受部73とが分離した場合、与圧通路58が連通孔71を兼ねることになる。)
本実施形態におけるウェストゲートバルブ5の作動を説明する。
エンジンの運転が始まりエンジン負荷が小さい時は、エンジンの排気マニホールドから排出された排ガスは排ガス導入部22に導かれる。
エンジン負荷が小さい場合、給気通路の給気圧力P2が閾値P1を越えていないので、アクチュエータ6は作動しない。従って、ポペットバルブ51のバルブヘッド51aはバルブシート部52aを閉塞した状態を維持する。
従って、排ガスは分岐部23aの排気タービン入口23から排ガス通路24を通ってタービンハウジング2内のスクロール部に導入されて排気タービンを駆動する。該排気タービンと同軸的に結合されたコンプレッサは駆動されて圧縮した給気を給気通路へ吐出する。
排気タービンを駆動した排ガスはターボチャージャ1外に排出される。
エンジン負荷が大きくなり、エンジンの排気マニホールドから排出された排ガス量が多くなると、排気タービン入口23からタービンハウジング2内に導入される排ガス量が多くなり、排気タービンの駆動力が強くなり、コンプレッサから吐出される給気圧力P2が高くなり、エンジンから排出される排ガス量も更に多くなる。
給気圧力P2が閾値P1を超えると、アクチュエータ6が作動し、バルブヘッド51aをバルブシート部52aから離し、排ガスを排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55に流す。
バルブヘッド51aは軸部51bが軸受部7に軸線L方向に摺動可能に軸支されているので、バルブシート部52aの開口部を含む面に対し直角方向へ平行面を維持した状態で開閉動作する。
また、本実施形態において、ポペットバルブ51の拡径部51cの排ガスバイパス通路54側に臨む端面には排ガス圧P3が与圧し、その反対側端面には、排ガス出口通路55の排ガス圧力P4が連通孔71を介して設けられた空間部74に導入され、導入された排ガス圧力P4によって与圧されている。
尚、排ガス圧力P4は排気タービンを駆動した後に膨張するので、排ガス通路53の排ガス圧P3よりは圧力が低くなっている。
夫々の圧力には、P3>P4>P0(大気圧)の関係がある。
そのため、アクチュエータ6の操作力に対し、バルブシート部52aへのバルブヘッド51aの押圧力を、拡径部51cの排ガスバイパス通路54側に臨む端面に与圧する排ガス圧P3が補助し、バルブシート部52aからバルブヘッド51aを開放させる時は空間部74の排ガス出口通路55に連通した排ガス圧力P4が作用して操作力を補助する。
従って、アクチュエータ6の操作出力を小さくでき、アクチュエータ6の外観形状も小さくなりエンジンへの搭載性が向上すると共に、軽量、コスト低減等の効果が得られる。
また、ポペットバルブ51の軸部51b(含む拡径部51c)と軸受部7との嵌合は、高温の排ガスに晒され且つ、潤滑剤がないため隙間を大きくしてある。
従って、第1軸受部72と第2軸受部73との間に、排ガス出口通路55に連通し、且つ、囲繞された空間部74を配設することにより、拡径部51cの一端側に排ガス通路53の排ガス圧P3が与圧し、拡径部51cの他端側(第2軸受部73側)に排ガス出口通路55の排ガス圧力P4が与圧するので、拡径部の両端部における圧力差が小さくなり、当該部における軸線方向への排ガスの漏れ量を少なくすることができる。
更に、排ガスを排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55に流すバルブシート部52aの開口部の閉塞又は、開放はポペットバルブ51を軸線L方向に摺動させる構造なので、摺動時、軸部51bに曲げモーメントが発生しないので、軸部51bと軸受部7との間に部分的に高圧接触摺動の発生が生じ難く、従って、偏磨耗が発生しないので、バルブヘッド51aによるバルブシート部52aの開閉動作が滑らかに行われると共に、軸部51bと軸受部7との嵌合隙間からの排ガス洩れを減少させることができる。
また、アクチュエータ6の駆動量(軸線方向への移動量)は給気圧力P2の大きさに比例して駆動され、バルブヘッド(バルブシート部閉塞部)51aがバルブシート部52aの開口した面に対し、平行面を維持した状態で軸部51bの軸線L方向に移動するので、排ガスの排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55への流量制御が従来の回転アーム式(図9)に比べ容易になる。
第1参考例
第1参考例を図3に示すウェストゲートバルブの要部断面図に基づいて説明する。この第1参考例は、第1実施形態に対して軸部51bの拡径部51cを有さない構造である。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図3に示す8はターボチャージャを示し、タービンハウジング2には排ガス入口フランジ21から連通した排ガス導入部22が形成され、排ガス導入部22にはウェストゲートバルブ81が併設されている。
排ガス導入部22には、分岐部23aが設けられており、該分岐部23aによってタービンハウジング2内のスクロール部に排ガスを導く排ガス通路24と、ウェストゲートバルブ81に連通するバイパス導入路23bとに分岐している。
そして、ウェストゲートバルブ81は、分岐部23aからバイパス導入路23bによって導かれた排ガスを排ガスバイパス通路54に導入する排ガスバイパス通路入口54aと、排気管(図示省略)に連通した排ガス出口通路55と、エンジンからの排ガス量が多くなると、排ガスの一部を排ガス出口通路55側にバイパスさせる排ガスバイパス通路54と、該排ガスバイパス通路54を開閉するポペットバルブ83と、該ポペットバルブ83が着座するバルブハウジング52と、で構成されている。
バルブハウジング52は、排ガスバイパス通路54の排ガスを排ガス出口通路55に流す開口部に形成され、ポペットバルブ83が着座するバルブシート部52aと、ポペットバルブ83の軸部83bを該軸部83bの軸線L方向へ摺動自在に軸支してウェストゲートバルブ81に固定された軸受部82とで構成されている。
そして、コンプレッサハウジング3側にアダプタ63を介して装着され、ポペットバルブ83を軸線L方向に駆動してバルブシート部52aを開閉するアクチュエータ6と、該アクチュエータ6の連結杵61とポペットバルブ83の軸部83bの端部とを連結する連結スリーブ62が配設されている。
ポペットバルブ83はバルブシート部52aの開口部を開閉するバルブヘッド83aと、軸部83bとを有している。
そして、軸受部82はウェストゲートバルブ81内に配設され、バルブヘッド83aと対向した面は排ガスバイパス通路54に臨んだ状態になっている。
尚、本参考例におけるウェストゲートバルブ81の作動は第1実施形態と同じなので、説明は省略する。
従って、第1参考例によると、排ガスを、排ガスバイパス通路54を介して排ガス出口通路55へ流す開口部の閉塞又は、開放はポペットバルブ83を軸線L方向に摺動させる構造なので、摺動時、軸部83bに曲げモーメントが発生しないので、軸部83bと軸受部82との間に部分的に高圧接触摺動の発生が無く、そのため、偏磨耗を防止して、バルブヘッド83aの開閉動作が滑らかに行われると共に、当該部からの排ガス洩れを減少させることができる。
また、アクチュエータ6の駆動量(軸線L方向への移動量)は給気圧力P2の大きさに比例して駆動され、バルブヘッド(バルブシート部閉塞部)83aがバルブシート部52aの開口した面に対し、平行面を維持した状態で軸部83bの軸線L方向に移動するので、排ガスの排ガスバイパス通路54への流量制御が従来のアーム式(図9)に比べ容易になる。
以上の作用効果は、第1実施形態と同様であるが、第1参考例によると、軸部51bの拡径部51cを有さないため、軸部51bの構造が簡単化して軽量化できるとともに、軸受部82を軸方向に長く設けることができるため、軸部51bの軸方向支持が安定する。
(第実施形態)
実施形態を図4に示すウェストゲートバルブの要部断面図に基づいて説明する。
この第実施形態は、第1実施形態では拡径部51cの第2軸受部73側に空間部74が形成された構造であったが、空間部74を形成せずに、軸部92bに第1実施形態の拡径部51cより長い拡径部92cを形成したものである。
尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図4に示す9はターボチャージャを示し、タービンハウジング2には排ガス入口フランジ21から連通した排ガス導入部22が形成され、該排ガス導入部22にはウェストゲートバルブ91が併設されている。
排ガス導入部22には、分岐部23aが設けられており、該分岐部23aによってタービンハウジング2内のスクロール部に排ガスを導く排ガス通路24と、ウェストゲートバルブ91に連通するバイパス導入路23bとに分岐している。
そして、ウェストゲートバルブ91は、分岐部23aからバイパス導入路23bによって導かれた排ガスを排ガスバイパス通路54に導入する排ガスバイパス通路入口54aと、排気管(図示省略)に連通した排ガス出口通路55と、エンジンからの排ガス量が多くなると、排ガスの一部を排ガス出口通路55側にバイパスさせる排ガスバイパス通路54と、該排ガスバイパス通路54を開閉するポペットバルブ92と、該ポペットバルブ92が着座するバルブハウジング52と、該ポペットバルブ92の軸部92cに与圧する与圧通路58とで構成されている。
バルブハウジング52は、排ガスバイパス通路54の排ガスを排ガス出口通路55に流す開口部が形成され、ポペットバルブ92が着座するバルブシート部52aと、ポペットバルブ92の軸部92bを該軸部92bの軸線L方向へ摺動自在に軸支してウェストゲートバルブ91に固定された軸受部94とで構成されている。
そして、コンプレッサハウジング3側にアダプタ63を介して装着され、ポペットバルブ92をコンプレッサの吐出給気圧力P2によって、軸線方向に駆動してバルブシート部52aを開閉するアクチュエータ6と、該アクチュエータ6の連結杵61とポペットバルブ92の軸部92bを連結する連結スリーブ62とが配設されている。
ポペットバルブ92はバルブシート部52aの開口部を開閉するバルブヘッド92aと、軸部92bとを有している。軸部92bは、該軸部92bの軸線L方向中間部に径方向に膨出した拡径部92cを有している。拡径部92cはバルブヘッド92aと対向した面が排ガスバイパス通路54に臨んで配設され、ウェストゲートバルブ91に取付けられた軸受部94に拡径部92cが軸線Lに沿って摺動自在に支軸されている。
拡径部92cは該拡径部92cの中間部が与圧通路58に臨んだ状態に配設されている。
尚、本実施形態におけるウェストゲートバルブ91の作動は第1実施形態と同じなので、説明は省略する。
従って、第実施形態によると、拡径部92cのバルブヘッド92aと対向した面は排ガスバイパス通路54に臨んだ状態に配設されているので、拡径部92cの端面に排ガスバイパス通路54の排ガス圧P3が与圧するので、バルブヘッド92aがバルブシート部52aを閉塞維持するためのアクチュエータ6の操作力が軽減できる。
また、拡径部92cの中間部が与圧通路58に臨んでいるため、バルブハウジング52と拡径部92cとの嵌合隙間に排気タービンを駆動した排ガスの排ガス圧力P4が与圧して、排ガス通路53側からの排ガスの漏れを減少させる効果を有する。
その他、偏磨耗防止による効果は、前記第1施形態と同じなので、説明は省略するが、第実施形態によると、第1実施形態のように空間部74を形成せずに軸部92bに対して第1実施形態の拡径部51cより長い拡径部92cを形成したため、軸部92bの剛性を増大でき、軸部52bの軸方向の移動が安定する。
(第実施形態)
実施形態を図5に示すウェストゲートバルブの要部断面図に基づいて説明する。この第実施形態は、第1参考例の軸部83bにテーパ状に形成された円錐部(拡径部)102cが配設されている。尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図5に示す10はターボチャージャを示し、タービンハウジング2には排ガス入口フランジ21から連通した排ガス導入部22が形成され、該排ガス導入部22にはウェストゲートバルブ101が併設されている。
排ガス導入部22には、分岐部23aが設けられており、該分岐部23aによってタービンハウジング2内のスクロール部に排ガスを導く排ガス通路24とバイパス導入路23bとに分岐している。
そして、ウェストゲートバルブ101は、分岐部23aからバイパス導入路23bによって導かれた排ガスを排ガスバイパス通路54に導入する排ガスバイパス通路入口54aと、排気管(図示省略)に連通した排ガス出口通路55と、エンジンからの排ガス量が多くなると、排ガスの一部を排ガス出口通路55側にバイパスさせる排ガスバイパス通路54と、該排ガスバイパス通路54を開閉するポペットバルブ102と、該ポペットバルブ102が着座するバルブハウジング52と、の開口部にポペットバルブ102と、で構成されている。
バルブハウジング52は、排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55へ連通する開口部が形成され、ポペットバルブ102が着座するバルブシート部52aと、ポペットバルブ102の軸部102bを該軸部102bの軸線L方向へ摺動自在に軸支してウェストゲートバルブ101に固定された軸受部103とで構成されている。
コンプレッサハウジング3側にアダプタ63を介して装着され、ポペットバルブ102をコンプレッサの吐出給気圧力P2に基づいて、軸線L方向に駆動してバルブシート部52aを開閉するアクチュエータ6と、該アクチュエータ6の連結杵61とポペットバルブ102の軸部102bを連結する連結スリーブ62とが配設されている。
ポペットバルブ102はバルブシート部52aを開閉するバルブヘッド102aと、軸部102bとを有している。
そして、軸部102bには、該軸部102bの軸線方向中間部に径方向に拡径すると共に、バルブヘッド102aと反対方向に縮径したテーパ状に形成された円錐部(拡径部)102cが配設されている。
軸受部103はウェストゲートバルブ101に固着され、バルブヘッド102aと対向した面は、排ガス通路53に臨んでいると共に、前記円錐部102cに対向した円錐受面103aが形成されている。
尚、本第実施形態におけるウェストゲートバルブ101の作動は第1実施形態と同じなので、説明は省略する。
実施形態によると、軸受部103の円錐受面103aと軸部102bの円錐部102cとの組合せ構成にすることにより、軸受部103とポペットバルブ102との嵌合隙間(軸部の熱膨張を見込んだ隙間)を大きくしても、当該隙間による排ガス通路53からの排ガス漏れを防止できる。
その他の偏磨耗防止による効果は、第1実施形態と同じなので、説明は省略する。
第2参考例
第2参考例を図6に示すウェストゲートバルブの要部断面図に基づいて説明する。この第2参考例は、ポペットバルブ112と該ポペットバルブ112を軸支する軸受部26とを排ガス出口通路55側に配設されている。尚、第1実施形態と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図6に示す11はターボチャージャを示し、タービンハウジング2には排ガス入口フランジ21から連通した排ガス導入部22が形成され、該排ガス導入部22にはウェストゲートバルブ111が併設されている。
排ガス導入部22には、分岐部23aが設けられており、該分岐部23aによってタービンハウジング2内のスクロール部に排ガスを導く排ガス通路24と、ウェストゲートバルブ111に連通するバイパス導入路23bとに分岐している。
そして、ウェストゲートバルブ111は、分岐部23aからバイパス導入路23bによって導かれた排ガスを排ガスバイパス通路54に導入する排ガスバイパス通路入口54aと、排気管(図示省略)に連通した排ガス出口通路55と、エンジンからの排ガス量が多くなると、排ガスの一部を排ガス出口通路55側にバイパスさせる排ガスバイパス通路54と、該排ガスバイパス通路54を開閉するポペットバルブ112と、該ポペットバルブ112が着座するバルブハウジング113と、で構成されている。
バルブハウジング113は、排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55に連通する開口部が形成され該ポペットバルブ112が着座するバルブシート部113aを有している。
そして、バルブシート部113aの開閉機構は、排ガス出口通路55側からバルブシート部113aを開閉すると共に、ポペットバルブ112の軸部112bを該軸部112bの軸線L方向へ摺動自在に軸支して、ウェストゲートバルブ111に連結された排気管25に固着した軸受部26と、エンジンに取付ブラケット27を介して取付けられ、ポペットバルブ112をコンプレッサの吐出給気圧力P2に基づいて、軸線L方向に駆動してバルブシート部113aの開閉動作を行うアクチュエータ6と、該アクチュエータ6の連結杵61とポペットバルブ112の軸部112bを連結する連結スリーブ62とで構成されている。
第2参考例によると、軸受部26は排気管25に取付けられているので、排気管25内を流れる排ガス圧は排ガス出口通路55に比べ下がっており、バルブハウジング52内の各軸受より軸受部26と軸部112bとの嵌合隙間を小さくでき、排ガス洩れを減少することができる。
第3参考例
第3参考例を図7に示すウェストゲートバルブの要部断面図に基づいて説明する。この第3参考例は、第1参考例(図3)に対し、連通管121で軸受部82とアクチュエータ6間のポペットバルブ83の軸部と連結杵61を外嵌して、且つ機密を有して外嵌し、ターボチャージャ12のコンプレッサからの給気通路に連通するホース(連通配管)121cを配設したものである。
尚、第1実施形態及び第1参考例と同じものは同一の符号を付して説明は省略する。
図7に示す12はターボチャージャを示し、該ターボチャージャ12のタービンハウジング2には排ガス入口フランジ21から連通した排ガス導入部22が形成され、該排ガス導入部22にはウェストゲートバルブ81が併設されている。
ウェストゲートバルブ81は、排ガスバイパス通路入口54aと、排ガス出口通路55と、排ガスバイパス通路54と、バルブハウジング52と、ポペットバルブ83と、軸受部125とで構成されている。
コンプレッサハウジング3側にアダプタ63と、アクチュエータ6と、連結杵61と、連結スリーブ62とが配設されている。
尚、本参考例におけるウェストゲートバルブ81の作動は第1参考例と同じなので、説明は省略する。
そして、軸受部125とアクチュエータ6間には、ポペットバルブ83の軸部83bと、アクチュエータ6の連結杵61と、夫々を連結する連結スリーブ62とを外嵌して、内部を気密に保持する連通管121が配設されている。連通管121は軸受部82とアクチュエータ6に気密を有して固定された円筒部121aと、該円筒部121aの軸線方向中間部に分岐し円筒部121aと一体的に形成された分岐管121bと、該分岐管121b端部に外嵌して給気通路に連通したホース121cと、分岐管121b端部に外嵌したホース121cを固定する固定バンド121dとを備えた連通管121が配設されている。
第3参考例によると、排ガスの熱による焼付き対策として、ポペットバルブ83の軸部83bと、軸受部82との嵌合隙間を大きくしても、給気通路の給気圧力P2が連通管121内に与圧されているので、排ガス通路53内の排ガスがターボチャージャ12外に排出されるのを確実に防止できる。
(第実施形態)
実施形態を図8に基づいて説明する。この第実施形態は、排ガスバイパス通路54を流れる排ガス流によってポペットバルブ51を軸線Lに沿って回動させる翼部15c(回転部材)を設けたものである。
図8はポペットバルブ51の回転部材を示し、(A)はポペットバルブのバルブヘッドの側面図,(B)は(A)のZ矢視図を示す。
図8(A)はポペットバルブ15を示したものでバルブヘッド部15a部と、軸部15bである。バルブヘッド部15aと軸部15bとの連結部に回転部材である翼部15cが配設されている。翼部15cには、排ガスの流れにより軸部15bの軸線L周りに回動力を生起させる傾斜面15dが設けられている。
そして、図2を利用して、図2のポペットバルブ51を本実施形態のポペットバルブ15に置換えて説明する。コンプレッサから吐出される給気圧力P2が上昇して、ウェストゲートバルブ5が作動すると、ポペットバルブ15(図2では51)がバルブシート部52aから離れて、右側(図2の状態において)に移動すると、排ガスバイパス通路54の排ガスはバルブシート部52aの開口部から排ガス出口通路55に排出されていく。
この際に、排ガスはポペットバルブ15の回転部材である翼部15cの傾斜面15dに当接して矢印Rの方向に回転力を生起させ、ポペットバルブ15は軸部15bの軸線Lを中心に回動する。
尚、本実施形態では、翼部15cをバルブヘッド部15aと軸部15bの連結部に配設したが、軸部に配設しても同様の効果を得ることができる。
実施形態によると、バルブヘッドの排ガス通路に臨んだ面に、バルブヘッドの周方向に傾斜した面を有する翼部15cを複数配設したので、排ガスバイパス通路54から排ガス出口通路55へ流れる際に、排ガスが翼部15cの傾斜面15dに当接して、ポペットバルブを軸線Lの周りに回動させることにより、シールとバルブヘッドとの当接部を変化させて、偏当たりをなくし、シール面のシール性能維持が図れる。
エンジンの排気制御バルブ(ウェストゲートバルブ)を備えた排気タービンにおいて、該バルブの弁体を移動制御する支軸と軸受あるいはタービンケーシングとの回動嵌合部の偏磨耗を防止して、排気制御バルブの確実な操作を可能とする排気制御バルブを備えた排気タービン構造に用いられるとよい。
1、8、9,10,11 ターボチャージャ
2 タービンハウジング
3 コンプレッサハウジング
5、81,91、101,111 ウェストゲートバルブ
6 アクチュエータ
7,26、82、94,103,125 軸受部
22 排ガス導入部
23 排気タービン入口
25 排気管
15、51、83,92、102、112 ポペットバルブ
52、113 バルブハウジング
53 排ガス通路
54 排ガスバイパス通路
55 排ガス出口通路
71 連通孔(連通路)
74 空間部
121 連通管
15a、51a、83a,92a、102a,112a バルブヘッド
15b、51b、83b、92b、102b、112b 軸部
15c 翼部(回転部材)
15d 傾斜面
51c、92c 拡径部
52a,113a バルブシート部
102c 円錐部(拡径部)
103a 円錐受面
L 軸線

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気系路に配設されたターボチャージャの排気タービンを収納するタービンハウジングのスクロール部上流側に形成される排ガス導入部に、ウェストゲートバルブが配設され、
    前記ウェストゲートバルブは、
    前記排気タービンに流れる排ガスの一部を、前記排気タービンをバイパスさせて排ガス出口通路に流す排ガスバイパス通路と、
    該排ガスバイパス通路から前記排ガス出口通路へ通じる開口部に形成されるバルブシート部と、
    該バルブシート部を閉塞又は開放させるバルブヘッド、および該バルブヘッドから前記バルブシート部を含む面に対し直角方向に延在した軸部を有したポペットバルブと、
    前記軸部を支軸する軸受部と、
    ターボチャージャのコンプレッサハウジング側に装着され、前記バルブヘッドとは反対側の前記軸部の端部と連結して前記ポペットバルブを前記軸部の軸線に沿って摺動させるアクチュエータと、を備え、
    さらに、前記軸部は前記排ガスバイパス通路を貫通して前記コンプレッサハウジング側に延びて配設されると共に、前記軸部の前記軸受部と嵌合する部分を径方向に膨出した拡径部に形成し、該拡径部の軸方向端面を前記排ガスバイパス通路に面して配設したことを特徴とするウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ。
  2. 前記拡径部の軸方向の一方端面に前記排ガスバイパス通路の排ガス圧力が作用し、その反対側端面に前記排ガス出口通路の排ガス圧力が作用し、前記バルブシート部の閉塞時に前記アクチュエータの操作力に対して前記バルブシート部への前記バルブヘッドの押圧力を補助するように構成したことを特徴とする請求項1記載のウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ。
  3. 前記拡径部を軸支する第1軸受部と、該第1軸受部の前記バルブヘッドと反対側位置に前記第1軸受部と間隔を有して配設された第2軸受部と、前記第1軸受部と前記第2軸受部との間に前記排ガス出口通路と連通した連通路に通じる空間部とを備えたことを特徴とする請求項記載のウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ。
  4. 前記軸部の拡径部は前記バルブヘッドと反対方向に縮径したテーパ状に形成され、前記軸受部には前記テーパ形状に対向したテーパ形状受部が形成されていることを特徴とする請求項記載のウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ。
  5. 前記バルブヘッド又は、前記軸部に設けられて、前記排ガスバイパス通路を流れる排ガス流によって前記ポペットバルブを前記軸線に沿って回動させるバルブ回転部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ。
  6. 内燃機関の排気系路に配設されたターボチャージャの排気タービンを収納するタービンハウジングのスクロール部上流側に形成される排ガス導入部に、ウェストゲートバルブが配設され、
    前記ウェストゲートバルブは、
    前記排気タービンに流れる排ガスの一部を、前記排気タービンをバイパスさせて排ガス出口通路に流す排ガスバイパス通路と、
    該排ガスバイパス通路から前記排ガス出口通路へ通じる開口部に形成されるバルブシート部と、
    該バルブシート部を閉塞又は開放させるバルブヘッド、および該バルブヘッドから前記バルブシート部を含む面に対し直角方向に延在した軸部を有したポペットバルブと、
    前記軸部を支軸する軸受部と、
    ターボチャージャのコンプレッサハウジング側に装着され、前記バルブヘッドとは反対側の前記軸部の端部と連結して前記ポペットバルブを前記軸部の軸線に沿って摺動させるアクチュエータと、を備え、
    さらに、前記軸部は前記排ガスバイパス通路を貫通して前記コンプレッサハウジング側に延びて配設されると共に、前記軸部の前記軸受部と嵌合する部分を径方向に膨出した拡径部に形成し、該拡径部の軸方向の一方端面に前記排ガスバイパス通路の排ガス圧力が作用し、その反対側端面に前記排ガス出口通路の排ガス圧力が作用し、前記バルブシート部の閉塞時に前記アクチュエータの操作力に対して前記バルブシート部への前記バルブヘッドの押圧力を補助するように構成したことを特徴とするウェストゲートバルブを備えたターボチャージャ。
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