JP2004138006A - 可変容量型過給機の表面処理構造及び表面処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機において、前記リング組立品の構成部材のうち相手部材に摺接する摺動部材の表面及び微小間隙部を形成する2部材の何れか一方または双方に炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜を形成してなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータの駆動力をリンク部を介してノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機における構成部材の表面処理構造及び表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
過給機付き内燃機関においては、機関からの排ガス流量と過給機の最適作動条件となるガス流量とのマッチングをなすために、渦巻状のスクロール通路からタービンに送られる排ガス流量を機関の運転状態に応じて可変とする可変容量型過給機が、近年多く用いられている。
【0003】
かかる可変容量型過給機においては、前記特許文献1あるいは特許文献2に示されるように、空気圧式、電動モータ式等のアクチュエータからの駆動力をリンク部を介してノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構を設けており、該可変ノズル機構は、高温の排気ガスが流過するタービンケーシング内のスクロール通路の出口部に設置された前記ノズルベーン、該ノズルベーンを支持するノズルマウント、該ノズルベーンを回転駆動するリング組立品等が、高温のタービンケーシング内において無潤滑の状態で作動さしめられる構造となっている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−26028号公報の図1
【特許文献2】特開2001−329850号公報の図1、図2
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、特許文献1あるいは特許文献2に示される可変容量型過給機においては、ノズルベーン、該ノズルベーンを支持するノズルマウント、該ノズルベーンを回転駆動するリング組立品等が、高温のタービンケーシング内において無潤滑の状態で作動さしめられる構造となっている。
したがってかかる可変容量型過給機においては、可変ノズル機構構成部材の摺動部が高温雰囲気中において無潤滑の状態で、ノズルベーン全閉〜ノズルベーン全開〜ノズルベーン全閉という摺動運動を繰り返し行うこととなり、該摺動部の初期なじみが良好でなく作動中における摺動抵抗が極めて大きくなる。
【0006】
このため、かかる従来技術にあっては、ノズルベーンの支持部やリング組立品等の摺動部における摺動抵抗が極めて大きい状態下において、ノズルベーンの全閉と全開との間を繰り返すことから、該ノズルベーンの作動特性のヒステリシスが増大し過給機性能が不安定となって、変速時等の過渡期における給気圧力(過給圧力)の一次的な低下による加速性の低下や排煙の悪化を誘発し易い。
【0007】
また、特許文献1あるいは特許文献2に示される可変容量型過給機においては、ノズルベーン、該ノズルベーンを支持するノズルマウント、リング組立品等の可変ノズル機構構成部材の間隙部は、対向する2部材の金属面が臨むように構成されるとともに該間隙部のクリアランスをある程度大きく採って金属面同士の接触を回避しているため、該間隙部にガスが侵入するような場合には該間隙部からのガス漏れ量が増大してタービン効率が低下する。
等の問題点を有している。
【0008】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、可変ノズル機構を構成するノズルベーン、該ノズルベーンを支持するノズルマウント、該ノズルベーンを回転駆動するリング組立品等の摺動部における潤滑性を向上することにより該摺動部の摺動抵抗を低減し、また前記可変ノズル機構構成部材における間隙部のクリアランスを摩擦抵抗を増大することなく最小限に保持することにより、タービン効率の低下、過渡期における加速性の低下、排煙の悪化等の不具合の発生を防止し、さらには外部へのガス漏れによる汚染を防止し得る可変容量型過給機の表面処理構造及び表面処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機において、前記リング組立品の構成部材のうち相手部材に摺接する摺動部材の表面及び微小間隙部を形成する2部材の何れか一方または双方に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする可変容量型過給機の表面処理構造を提案する。
【0010】
請求項2ないし4記載の発明は、前記リング組立品における炭素系乾性膜による表面処理構造の具体的構成に係り、請求項2の発明は請求項1において、前記リンクプレートとレバープレートとを連結するピン及び該ピンが回動可能に嵌合されるピン孔の表面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は請求項1において、前記ドライブリングとリンクプレートとを連結するピン及び該ピンが回動可能に嵌合されるピン孔の表面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は請求項1において、前記レバープレートに固定されるとともに端部に前記ノズルベーンが固定されたノズルシャフトの外周面及び該ノズルシャフトが回動可能に嵌合されるブッシュ等の嵌挿部材の内面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする。尚、ブッシュが無くノズルマウントの貫通穴をあけることにより前記ブッシュと同様の機能を持たせた場合にも、本発明は適用される。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機において、前記アクチュエータの出力軸を構成するアクチュエータロッドと前記リング組立品とを連結する連結リンク機構の構成部材のうち相手部材に摺接する摺動部材の表面及び微小間隙部を形成する2部材何れか一方または双方に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする。
【0014】
請求項6ないし8記載の発明は、前記連結リンク機構における炭素系乾性膜による表面処理構造の具体的構成に係り、請求項6の発明は請求項5において、前記連結リンク機構を構成するクランクコントロール部のピンの外周面及び該ピンが回動可能に嵌合されるローラの内面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は請求項5において、前記連結リンク機構を構成するクランクコントロール部の軸部外周に配置されたブッシュ及び前記軸部外周に嵌挿されたシールリングの外周シール面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明は請求項5において、前記連結リンク機構を構成するクランクコントロール部と前記アクチュエータの出力軸を構成するアクチュエータロッドとを連結するリンクあるいは駆動レバーの連結部に介装されるピン及び該ピンが回動可能に嵌合されるピン孔の表面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする。
【0017】
かかる発明によれば、請求項1ないし4記載のリング組立品における摺動部材及び相手部材との間の微小間隙部に、具体的には請求項2のようにリンクプレートとレバープレートとを連結するピン及び該ピンが嵌合されるピン孔の表面に、あるいは請求項3のようにドライブリングとリンクプレートとを連結するピン及び該ピンが嵌合されるピン孔の表面に、あるいは請求項4のようにノズルベーンが固定されたノズルシャフトの外周面及び該ノズルシャフトが嵌合されるブッシュ等の嵌挿部材の内面に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜をそれぞれ形成する。
【0018】
また、請求項5ないし8記載のアクチュエータロッドと前記リング組立品とを連結する連結リンク機構における摺動部材及び相手部材との間の微小間隙部に、具体的には請求項6のようにクランクコントロール部のピンの外周面及び該ピンが嵌合されるローラの内面に、請求項7のように前記クランクコントロール部の軸部外周に嵌挿されたシールリングの外周シール面に、請求項8のように前記クランクコントロール部とアクチュエータロッドとを連結するリンクあるいは駆動レバーの連結部に介装されるピン及び該ピンが嵌合されるピン孔の表面に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜をそれぞれ形成する。
【0019】
従ってかかる発明によれば、前記リング組立品、アクチュエータロッドと前記リング組立品とを連結する前記連結リンク機構等の、摺動部材の摺動面に炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜からなる固体潤滑材の被膜を形成したので、高温雰囲気中で作動する前記摺動部材の摺動抵抗を、前記特許文献1あるいは特許文献2にて提供されている従来技術のように該摺動部材を無潤滑の状態で作動せしめるものに比べて大幅に低減することができる。
これにより、前記ノズルベーンの開閉作動に伴う作動特性のヒステリシスが減少して過給機性能が安定するとともに、過給機運転の過渡期における給気圧力(過給圧力)の一次的な低下の発生が回避されて加速性が向上し、排煙の状態も常時良好な状態を保持することができる。
【0020】
またかかる発明によれば、前記リング組立品及び連結リンク機構における微小間隙部を形成する2部材の表面に炭素系乾性膜を充填形態にて形成して該微小間隙部のクリアランスを実質的にゼロ(0)として、潤滑機能を有する前記被膜の表面同士を摺接させて過給機の運転に入ることが可能となる。
従って、前記微小間隙部に潤滑機能を有する前記炭素系乾性膜が形成されているため前記2部材間の金属面同士の接触が回避されて、小さい摩擦抵抗で以ってクリアランスを最小値に保持して過給機の運転を行うことができ、該微小間隙部からのガス漏れ量が低減されて高いタービン効率を維持できるとともに、過給機内部から外部にわたって配置されている摺動部材の表面に前記炭素系乾性膜を形成することで、過給機外部へのガス漏れによる汚染が防止できる。
【0021】
請求項9ないし10記載の発明は、前記可変ノズル機構構成部材の表面処理方法に係り、請求項9の発明は、アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機における前記可変ノズル機構構成部材の表面処理方法において、前記リング組立品または該リング組立品の構成部材を、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成してなる溶液中に浸漬した後乾燥させて該可変ノズル組立品構成部材の表面に炭素系乾性膜を形成し、次いで該リング組立品または該リング組立品の構成部材を前記過給機に組み込むことを特徴とする。
【0022】
かかる発明によれば、前記リング組立品または該リング組立品の構成部材を、前記炭素超微粉体が溶融している溶媒中に浸漬した後乾燥させるという、極めて簡単な手法かつ少ない工程で以って複数の部品からなる前記リング組立品に炭素系乾性膜を形成することができる。
【0023】
また、請求項10の発明は、アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機における可変ノズル機構構成部材の表面処理方法において、前記アクチュエータの出力軸を構成するアクチュエータロッドと前記リング組立品とを連結する連結リンク機構の構成部材のうち相手部材に摺接する摺動部材の表面及び微小間隙部を形成する2部材の何れか一方または双方に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成してなる溶液を塗布して乾燥させた後、これらの部材を前記過給機に組み込むことを特徴とする。
【0024】
かかる発明によれば、前記リング組立品及び連結リンク機構を構成する摺動部材の表面に炭素超微粉体が溶融している溶液を刷毛等により塗布して乾燥させ、あるいは前記リング組立品及び連結リンク機構を構成する2部材間に形成された微小間隙部に前記溶液を充填して乾燥させるという、極めて簡単な手法かつ少ない工程で以って前記可変ノズル組立品に正確な厚さの炭素系乾性膜を形成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0026】
図1は本発明の第1実施例に係る可変容量型過給機のリング組立品を示し、(A)は要部正面図(図6のE矢視図)、(B)はAのA−A線断面図である。図2は第2実施例を示し、(A)はリング組立品駆動部の要部正面図、(B)はAのB−B線断面図である。図3は第3実施例を示すアクチュエータ出力レバーの正面図(図6のC矢視図)である。図4は第4実施例を示すクランクコントロール部の要部正面図、図5は図4のD―D線断面図である。図6は本発明が適用される可変容量型過給機の縦断面図である。
【0027】
本発明が適用される可変容量タービン付き過給機の構造を示す図6において、30はタービンケーシング、38は該タービンケーシング30内の外周部に渦巻状に形成されたスクロール通路、44はタービンロータで膨張仕事をした排ガスを機外に送出するための排気ガス出口である。31はコンプレッサケーシング、36は該コンプレッサケーシング31と前記タービンケーシング30とを連結する軸受ハウジングである。
【0028】
34はタービンホイール、35はコンプレッサホイール、33は該タービンホイール34とコンプレッサホイール35とを連結するタービンシャフト、37は前記軸受ハウジング36に取り付けられて前記タービンシャフト33を支持する軸受である。01は該タービンシャフト33の回転軸心である。
40はノズルベーンで、前記スクロール通路38の内周側にタービンの円周方向等間隔に複数個配置されるとともに、これに一体形成されたノズルシャフト43が前記タービンケーシング30に取り付けられたノズルマウント41に回動可能に支持され、該ノズルシャフト43の回転により翼角が変化せしめられるようになっている。
【0029】
100は可変ノズル機構、50は該可変ノズル機構100のアクチュエータで、該アクチュエータ50の駆動力がアクチュエータロッド51、クランクコントロール部9(図4、5参照)及びリング組立品42を介して前記タービンシャフト33の回転軸心廻りに回転駆動せしめられるドライブリング11(図1参照)を回転させることにより前記ノズルベーン40を回転させてその翼角を変化させるようになっている。該アクチュエータ50はアクチュエータブラケット54を介してボルト55により前記コンプレッサケーシング31に固定されている。
【0030】
本発明は、図6に示される可変容量型過給機の可変ノズル機構100構成部材の表面処理構造及び表面処理方法に関するものである。
即ち本発明の第1実施例を示す図1において、42はリング組立品であり、次のように構成されている。
11は前記アクチュエータロッド51(図6参照)により前記クランクコントロール部9を介して回転駆動されるドライブリングである。13は複数のリンクプレートで、一端部が前記ドライブリング11の円周方向に沿って設けられたピン12に連結されている。15は前記リンクプレート13の他端部にピン14を介して連結されたレバープレートで、該レバープレート15の他端部(出力端側)には図6に示したノズルシャフト43が固定されている。
【0031】
また、図2に示す第2実施例において、11はドライブリング、13はリンクプレート、15はレバープレートで、該レバープレート15の一端部にはノズルシャフト43及びノズルベーン40が固定されている。該ノズルシャフト43はノズルマウント41内に固定されたブッシュ43aに回動可能に支持されている。前記レバープレート15の他端部は前記リンクプレートの長孔16にピン15aを介して連結されている。
【0032】
以上に示されるリング組立品42の構造自体は、通常の可変容量型過給機の可変ノズル機構用リング組立品と同様である。
前記第1実施例及び第2実施例における可変ノズル機構100構成部材の表面処理の第1の方法においては、前記リング組立品42の構成部材であるドライブリング11、リンクプレート13、ピン12、ピン14、レバープレート15等の部材を部品単体あるいは部分組立の状態で、あるいは前記リング組立品42を一体に組み立てた後、炭素を主成分とする炭素超微粉体をキシレン液等(溶媒)に溶融させて生成してなる溶液中に浸漬せしめる。
次いで、該リング組立品42を前記溶液から取り出して一定時間自然乾燥せしめる。これにより、前記リング組立品42構成部材の表面全面に炭素系乾性被膜が形成される。
そして前記炭素系乾性被膜が形成された一体組立品からなるリング組立品42を前記タービンケーシング30(図6参照)に組み付ける。
【0033】
また前記リング組立品42構成部材の表面処理の第2の方法は、該リング組立品42を組み立てる前に、これの構成部材のうち、相手部材に摺接して潤滑を必要とする摺動部材の摺動面及び相手部材との間に微小間隙を存して組み付けられる部材の表面に、前記のような、炭素を主成分とする炭素超微粉体をキシレン液等(溶媒)に溶融させて生成してなる溶液を刷毛等を用いて塗布し、一定時間自然乾燥せしめる。これにより、前記リング組立品42の摺動部材の摺動面あるいは相手部材との間に微小間隙を存して組み付けられる部材の表面に炭素系乾性被膜が形成される。
そして前記炭素系乾性被膜が形成されたリング組立品42をタービンケーシング30に組み付ける。
【0034】
前記リング組立品42構成部材のうち、前記炭素系乾性被膜形成の表面処理は次の部材に施工する。
図1に示されるようにリンクプレート13とレバープレート15とを連結するピン14の外面及び該ピン14が嵌合されるピン孔13bの内面に施工する。あるいは図2に示されるようにリンクプレート13とレバープレート15とを連結するピン15aの外面及び該ピン15aが嵌合される長孔16の内面に施工する。
また、ドライブリング11とリンクプレート13とを連結するピン12の外面及び該ピン12が嵌合されるリンクプレート13のピン孔13a(図1参照)の内面に施工する。
また、ノズルベーン40が固定されたノズルシャフト43の外周面及び該ノズルシャフトが嵌合されるブッシュ43a(図2参照)の内面に施工する。
【0035】
図3に示す第3実施例において、32は前記アクチュエータ50側に連結される駆動部材で次のように構成されている。20はアクチュエータロッド51に連結されるジョイント、24は前記クランクコントロール部9のクランク27(図4参照)にピン25を介して連結されるレバーで、23は該レバー24と前記ジョイント21とをピン22及びピン21を介して連結する連結リンクである。
【0036】
また、図4〜5に示す第4実施例において、9は前記アクチュエータロッド51側のレバー24と前記リング組立品42のドライブリング11との間に介装されたクランクコントロール部9であり、次のように構成されている。
27は該クランクコントロール部9のクランク、25は該クランク27に固着されたピンである。該ピン25は一端側(入力側)をレバー24に固定されるとともに前記タービンケーシング30にシールリング29を介して回動可能に支持されており、前記アクチュエータロッド51の移動に伴う前記レバー24の連結リンク23を介した揺動により該ピン25が回動し、クランク27を介して前記ドライブリング11を回動させるようになっている。
26は前記ドライブリング11にピン28を介して支持された案内用のローラである。
【0037】
かかる第3実施例及び第4実施例における可変ノズル機構100構成部材の表面処理の第1の方法においては、図3の第3実施例におけるジョイント20、レバー24、連結リンク23、連結用のピン21、22等の駆動部材32を部品単体の状態で炭素を主成分とする炭素超微粉体をキシレン液等(溶媒)に溶融させて生成してなる溶液中に浸漬せしめる。
また、図4、5の第4実施例におけるクランクコントロール部9の構成部材であるクランク27、ピン25、シールリング29、ローラ26、ピン28部品単体あるいは部分組立の状態で、前記溶液中に浸漬せしめる。
次いで、前記溶液中から、前記駆動部材32及びクランクコントロール部9の構成部材を取り出して一定時間自然乾燥せしめる。これにより、前記駆動部材32及びクランクコントロール部9の表面全面に炭素系乾性被膜が形成される。
そして前記炭素系乾性被膜が形成された前記駆動部材32及びクランクコントロール部9の構成部材をタービンケーシング30に組み付ける。
【0038】
また、かかる第3実施例及び第4実施例における可変ノズル機構100構成部材の表面処理の第2の方法においては、図3の第3実施例における駆動部材32のうち摺動部を構成するジョイント20及び連結リンク23の嵌合孔の内面とピン21の外周面との嵌合部、及び連結リンク23及びレバー24嵌合孔の内面とピン22の外周面との嵌合部に、前記のような、炭素を主成分とする炭素超微粉体をキシレン液等(溶媒)に溶融させて生成してなる溶液を刷毛等を用いて塗布し、一定時間自然乾燥せしめる。これにより、前記駆動部材32の表面に炭素系乾性被膜が形成される。そして前記炭素系乾性被膜が形成された摺動部を構成する駆動部材32を、タービンケーシング30に組み付ける。
【0039】
また、図4、5の第4実施例において、前記クランクコントロール部9における、ピン25の外周面とこれに摺接されるシールリング29の内面、ピン25の端部が嵌合されるレバー24の内面、及び前記ピン28の外周面とこれが嵌合されるローラ26の内面に、前記のような、炭素を主成分とする炭素超微粉体をキシレン液等(溶媒)に溶融させて生成してなる溶液を刷毛等を用いて塗布し、一定時間自然乾燥せしめる。これにより、前記クランクコントロール部9の表面に炭素系乾性被膜が形成される。
そして前記炭素系乾性被膜が形成された摺動部を構成するクランクコントロール部9を、タービンケーシング30に組み付ける。
【0040】
かかる実施例によれば、前記リング組立品42、アクチュエータロッド51と前記リング組立品42とを連結する駆動部材32、及びクランクコントロール部9を構成する摺動部材の摺動面に炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜からなる固体潤滑材の被膜を形成したので、高温雰囲気中で作動する前記摺動部材の摺動抵抗を大幅に低減することができる。
また前記リング組立品42、駆動部材32、及びクランクコントロール部9における微小間隙部を形成する2部材の表面に炭素系乾性膜を充填形態にて形成して該微小間隙部のクリアランスを実質的にゼロ(0)として、潤滑機能を有する前記被膜の表面同士を摺接させて過給機の運転に入ることが可能となり、前記2部材間の金属面同士の接触が回避されて、小さい摩擦抵抗で以ってクリアランスを最小値に保持して過給機の運転を行うことができ、該微小間隙部からのガス漏れ量が低減される。また、クランクコントロールのシャフトからのガス漏れ量低減により、過給機外部への排気ガスによる汚染も防止できる。また、クランクコントローをガイドするブッシュ(図示省略)内面やシールリング29に炭素系乾性膜を形成しても同様の効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、リング組立品、アクチュエータロッドとリング組立品とを連結する連結リンク機構等の、摺動部材の摺動面に炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜からなる固体潤滑材の被膜を形成したので、高温雰囲気中で作動する前記摺動部材の摺動抵抗を、前記特許文献1あるいは特許文献2にて提供されている従来技術のように該摺動部材を無潤滑の状態で作動せしめるものに比べて大幅に低減することができる。
これにより、ノズルベーンの開閉作動に伴う作動特性のヒステリシスが減少して過給機性能が安定するとともに、過給機運転の過渡期における給気圧力(過給圧力)の一次的な低下の発生が回避されて加速性が向上し、排煙の状態も常時良好な状態を保持することができる。
【0042】
また、前記リング組立品及び連結リンク機構における微小間隙部を形成する2部材の表面に炭素系乾性膜を充填形態にて形成して該微小間隙部のクリアランスを実質的にゼロ(0)として、潤滑機能を有する前記被膜の表面同士を摺接させて過給機の運転に入ることが可能となる。
従って、前記微小間隙部に潤滑機能を有する前記炭素系乾性膜が形成されているため前記2部材間の金属面同士の接触が回避されて、小さい摩擦抵抗で以ってクリアランスを最小値に保持して過給機の運転を行うことができ、該微小間隙部からのガス漏れ量が低減されて高いタービン効率を維持できる。
【0043】
また請求項9のように構成すれば、前記リング組立品または該リング組立品の構成部材を、前記炭素超微粉体が溶融している溶媒中に浸漬した後乾燥させるという、極めて簡単な手法かつ少ない工程で以って複数の部品からなる前記リング組立品に炭素系乾性膜を形成することができる。
【0044】
また請求項10ように構成すれば、リング組立品及び連結リンク機構を構成する摺動部材の表面に炭素超微粉体が溶融している溶液を刷毛等により塗布して乾燥させ、あるいは前記リング組立品及び連結リンク機構を構成する2部材間に形成された微小間隙部に前記溶液を充填して乾燥させるという、極めて簡単な手法かつ少ない工程で以って前記可変ノズル組立品に正確な厚さの炭素系乾性膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る可変容量型過給機のリング組立品を示し、(A)は要部正面図(図6のE矢視図)、(B)はAのA−A線断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示し、(A)はリング組立品駆動部の要部正面図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示すアクチュエータ出力レバーの正面図(図6のC矢視図)である。
【図4】本発明の第4実施例を示すクランクコントロール部の要部正面図である。
【図5】図4のD―D線断面図である。
【図6】本発明が適用される可変容量型過給機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 可変ノズル組立品
2 リンク部
7 スリーブコントロール部
8 リングコントロール部
9 クランクコントロール部
11 ドライブリング
12、14 ピン
13 リンクプレート
15 レバープレート
23 連結リンク
32 駆動部材
24 レバー
25、28 ピン
26 ローラ
27 クランク
29 シールリング
30 タービンケーシング
31 コンプレッサケーシング
33 タービンシャフト
34 タービンホイール
35 コンプレッサホイール
36 軸受ハウジング
38 スクロール通路
40 ノズルベーン
42 リング組立品
43 ノズルシャフト
43a ブッシュ
50 アクチュエータ
51 アクチュエータロッド
100 可変ノズル機構
Claims (10)
- アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機において、前記リング組立品の構成部材のうち相手部材に摺接する摺動部材の表面及び微小間隙部を形成する2部材の何れか一方または双方に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする可変容量型過給機の表面処理構造。
- 前記リンクプレートとレバープレートとを連結するピン及び該ピンが回動可能に嵌合されるピン孔の表面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする請求項1記載の可変容量型過給機の表面処理構造。
- 前記ドライブリングとリンクプレートとを連結するピン及び該ピンが回動可能に嵌合されるピン孔の表面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする請求項1記載の可変容量型過給機の表面処理構造。
- 前記レバープレートに固定されるとともに端部に前記ノズルベーンが固定されたノズルシャフトの外周面及び該ノズルシャフトが回動可能に嵌合されるブッシュ等の嵌挿部材の内面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする請求項1記載の可変容量型過給機の表面処理構造。
- アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機において、前記アクチュエータの出力軸を構成するアクチュエータロッドと前記リング組立品とを連結する連結リンク機構の構成部材のうち相手部材に摺接する摺動部材の表面及び微小間隙部を形成する2部材の何れか一方または双方に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成した炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする可変容量型過給機の表面処理構造。
- 前記連結リンク機構を構成するクランクコントロール部のピンの外周面及び該ピンが回動可能に嵌合されるローラの内面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする請求項5記載の可変容量型過給機の表面処理構造。
- 前記連結リンク機構を構成するクランクコントロール部の軸部外周に嵌挿されたシールリングの外周シール面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする請求項5記載の可変容量型過給機の表面処理構造。
- 前記連結リンク機構を構成するクランクコントロール部と前記アクチュエータの出力軸を構成するアクチュエータロッドとを連結するリンクあるいは駆動レバーの連結部に介装されるピン及び該ピンが回動可能に嵌合されるピン孔の表面に前記炭素系乾性膜を形成してなることを特徴とする請求項5記載の可変容量型過給機の表面処理構造。
- アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機における前記可変ノズル機構構成部材の表面処理方法において、前記リング組立品または該リング組立品の構成部材を、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成してなる溶液中に浸漬した後乾燥させて該可変ノズル組立品構成部材の表面に炭素系乾性膜を形成し、次いで該リング組立品または該リング組立品の構成部材を前記過給機に組み込むことを特徴とする可変容量型過給機の表面処理方法。
- アクチュエータの駆動力をドライブリング、リンクプレート、レバープレート等により構成されるリング組立品を介してタービンケーシング内のスクロール通路に設けられたノズルベーンに伝達し該ノズルベーンの翼角を変化せしめる可変ノズル機構によりタービンの容量を可変とした可変容量型過給機における可変ノズル機構構成部材の表面処理方法において、前記アクチュエータの出力軸を構成するアクチュエータロッドと前記リング組立品とを連結する連結リンク機構の構成部材のうち相手部材に摺接する摺動部材の表面及び微小間隙部を形成する2部材の何れか一方または双方に、炭素を主成分とする炭素超微粉体を溶媒に溶融させて生成してなる溶液を塗布して乾燥させた後、これらの部材を前記過給機に組み込むことを特徴とする可変容量型過給機の表面処理方法。
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