JP6044283B2 - フラーレンc60誘導体、並びに極紫外線光又は電子ビーム露光用レジスト組成物 - Google Patents
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Description
本発明はまた、このフラーレンC60誘導体を含む極紫外線(EUV)光又は電子ビーム(EB)露光用レジスト組成物に関する。
そのため、電子受容性を低減し、感度を向上したフラーレン誘導体の開発が強く望まれていた。
本発明はまた、このフラーレンC60誘導体を含むEUV光又はEB露光用レジスト組成物を提供することを目的とする。
また、以下の式(1)〜(3)、(4A)、(4B)、(5)、(a−1)〜(a−9)において、丸で囲まれたFLNは、C60フラーレン骨格を表す。
本発明のフラーレンC60誘導体は、下記式(1)で示される。
本発明のフラーレンC60誘導体がC60フラーレン骨格上に有するR1は、水素原子又は置換されていてもよい炭素数1〜24の炭化水素基であり、2個のR1は互いに異なるものであってもよく、同一であってもよいが、合成が容易であることから同一であることが好ましい。ここで、炭素数1〜24の炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基等が挙げられ、アルキル基としては、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基などの鎖状(直鎖であっても分岐鎖であってもよい)アルキル基と、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの環状アルキル基が挙げられる。また、アルケニル基としては、具体的には、ビニル基、アリル基などが挙げられ、また、アルキニル基としては、具体的には、エチニル基、プロパルギル基などが挙げられる。また、アリール基としては、具体的にはフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ピリジル基、チオフェニル基、フリル基などが挙げられる。
本発明のフラーレンC60誘導体がC60フラーレン骨格上に有するR2は、フェノール性水酸基を有する芳香族基であり、10個のR2は互いに異なるものであってもよく、同一であってもよいが、合成が容易であることから同一であることが好ましい。なお、R2のフェノール性水酸基を有する芳香族基は、フェノール性水酸基以外の置換基を有していてもよい。
本発明のフラーレンC60誘導体がC60フラーレン骨格上に有するRxは、水素原子、ヒドロキシル基、又は炭素数1〜24の有機基を表し、n個のRxは互いに異なっていても同一であってもよいが、合成が容易であることから、同一であることが好ましい。また、Rxは互いに連結してフラーレン骨格上の2個の炭素原子に結合する環状基を形成していてもよい。
なお、以下において、「置換基を有していてもよい」と記載される置換基が有していてもよい置換基としては、Rxの有機基が有していてもよい置換基として例示したものが挙げられる。
式(a−3)におけるR16としては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基、フェニル基が好ましい。
式(a−8)におけるR17としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、ベンジル基、チオフェン基、ピリジル基、フェニル基、ナフチル基、3−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジヒドロキシフェニル基、3,5−ジヒドロキシフェニル基、3,4,5−トリヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシナフチル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4−メトキシキシフェニル基、3,4−メチレンジオキシフェニル基、3,5−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、2−メトキシナフチル基、トリメチルシリルメチル基、ジメチルフェニルシリルメチル基、メチルジフェニルシリルメチル基が好ましい。
式(a−9)におけるR18、R19としては、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、ベンジル基、チオフェン基、ピリジル基、フェニル基、ナフチル基、3−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、3,4−ジヒドロキシフェニル基、3,5−ジヒドロキシフェニル基、3,4,5−トリヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシナフチル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4−メトキシキシフェニル基、3,4−メチレンジオキシフェニル基、3,5−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、2−メトキシナフチル基が好ましい。
本発明のフラーレンC60誘導体がC60フラーレン骨格上に有するRxの数を表すnは、2〜12の偶数、即ち、2、4、6、8、10又は12である。
従って、nは2以上であることが必要とされる。
本発明のフラーレンC60誘導体を後述の本発明のレジスト組成物としてのポジ型レジスト組成物に用いる場合、本発明のフラーレンC60誘導体が有するヒドロキシル基、好ましくはR2のフェノール性水酸基、の少なくとも一部が、酸発生剤により発生した酸の作用で解離する酸解離性保護基(「酸不安定基」とも称される。)で保護されている必要がある。即ち、R2のフェノール性水酸基等のヒドロキシ基の水素原子がこの酸解離性保護基で置換されている必要がある。
酸解離性保護基が第3級アルキル基である場合の具体例としては、tert−ブチル基、tert−アミル基等の鎖状の第3級アルキル基、2−メチル−2−アダマンチル基、2−エチル−2−アダマンチル基等の、脂肪族環式基を含む第3級アルキル基等が挙げられる。また、脂肪族環式基は多環式基、単環式基のいずれでもよい。脂肪族環式基の具体的な例としては、シクロペンタン、シクロヘキサン等のモノシクロアルカンや、ノルボルナン、イソボルナン、トリシクロデカン、テトラシクロデカン、アダマンタン等のポリシクロアルカンから2個以上の水素原子を除いた基などが挙げられる。これら、脂肪族環式基はアルキル基、ハロゲン化アルキル基、フッ素原子等のハロゲン原子で置換されていてもよい。
酸解離性保護基が第3級アルキルオキシカルボニル基である場合、第3級アルキル基部位は、上記酸解離性保護基が第3級アルキル基である場合と同様のものを挙げることができる。第3級アルキルオキシカルボニル基の具体例としては、tert−ブチルオキシカルボニル基、tert−アミルオキシカルボニル基、2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
酸解離性保護基がアルコキシカルボニルアルキル基の場合、下記式(X)で表される基が好ましい。
R30が環状アルキル基の場合、炭素数3〜20であることが好ましく、具体的にはシクロペンチル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル基、イソボルニル基、トリシクロデカニル基、テトラシクロデカニル基、アダマンチル基等が挙げられ、この中でも特にアダマンチル基が好ましい。
酸解離性保護基がアルコキシアルキル基の場合、下記式(XX)で表される基が好ましい。
酸解離性保護基が環状エーテル基の場合、具体的にテトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等が挙げられる。
酸解離性保護基の導入量が少な過ぎると酸解離性保護基を導入したことによるアルカリ現像液溶解性のコントラスト差を十分に得ることができず、多過ぎると感度が不足する場合がある。
本発明のフラーレンC60誘導体の製造方法には特に制限はなく、任意の方法に従って製造することができるが、例えば、本発明のフラーレンC60誘導体の製造方法に従って、次のようにして製造することができる。
以下に示す反応式において、丸で囲まれたFLNで表される構造、R1、A、nは、上記の反応工程(i)〜(iii)を示す反応式におけると同義である。また、R3、R4は前記式(2)におけると同義であり、R5、R6は前記式(3)におけると同義であり、R7〜R10は前記式(4A)、(4B)におけると同義であり、R14、R15は前記式(a−2)におけると同義であり、R16は前記式(a−3)におけると同義であり、R17は前記式(a−8)におけると同義であり、R18、R19は前記式(a−9)におけると同義である。
フラーレン10重付加体(II)は、特開2010−24221号公報に記載の方法に従って製造することができる。
工程(ii)における保護化されたフラーレン誘導体(III)の製造方法を、付加反応の種類に分けて説明する。
工程(iia)における反応試剤としてのインデン類は、上記式(Y1)で表される化合物であり、式(Y1)中、R7〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数4〜10の芳香族基、および置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基からなる群より選ばれる置換基を表す。具体的には、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基などの鎖状(直鎖であっても分岐鎖であってもよい。)のアルキル基、シクロヘキシル基などの環状のアルキル基、フェニル基などのアリール基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基などのアルコキシ基といった炭化水素基が挙げられる。これらの置換基は、工程(iia)において反応を阻害しない範囲で更に任意の置換基で置換されていてもよい。
中でも工業的に安価であり、原料調達が容易である観点から、インデンを用いるのが特に好ましい。
工程(iia)では、反応溶媒を用いてもよいが、インデン類が液体である場合は、反応溶媒を用いずに、原料のフラーレン10重付加体(II)とインデン類だけで反応を行うことが好ましい。しかしながら、例えば原料であるフラーレン10重付加体(II)やインデン類が常温で固体の場合や、インデン類相互間の副反応が進行し、精製負荷が大きくなる場合等においては、反応溶媒を使用してもよい。反応溶媒を使用する場合、上述のフラーレン10重付加体(II)、インデン類を好適に溶解及び/又は分散させることが可能な溶媒であれば、その種類は任意である。
なお、反応溶媒は、何れか1種のみを使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
上述の原料のフラーレン10重付加体(II)、インデン類、並びに、必要に応じて用いられる反応溶媒等を混合する順序や反応条件は、保護化されたインデン付加体(IIIa)が製造できる限り任意である。また、反応系には、反応の進行を阻害しない限り上述したもの以外の成分を含有させてもよい。
保護化されたキノジメタン付加体(IIIb)は、ヨウ化剤存在下、原料のフラーレン10重付加体(II)と1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類の付加反応(工程(iib−1))による方法と、原料のフラーレン10重付加体(II)と3−イソクロマノン類の付加反応(工程(iib−2))による方法により製造することができる。
(1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類)
工程(iib−1)における反応試剤としての1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類は、上記式(Y2)で表される化合物であり、式(Y2)中、R7〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数4〜10の芳香族基、および置換されていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基からなる群より選ばれる置換基を表す。具体的には、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基などの鎖状(直鎖であっても分岐鎖であってもよい。)のアルキル基、シクロヘキシル基などの環状のアルキル基、フェニル基などアリール基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基などのアルコキシ基等の炭化水素基が挙げられる。また、Xは、ハロゲン原子(フッ素原子を除く)又はメシル基、又はトシル基などの脱離基を表し、Yは酸素原子又は硫黄原子を表す。これらの置換基は、工程(iib)において反応を阻害しない範囲で更に任意の置換基で置換されていてもよい。
中でも工業的に安価であり、原料調達が容易である観点から、1,2−ビス(ブロモメチル)ベンゼンを用いるのが好ましい。
工程(iib)においては、反応速度を高くするため、ヨウ化剤を用いることが好ましい。ヨウ化剤としては、テトラメチルアンモニウムヨージド、テトラブチルアンモニウムヨージドなどの四級アンモニウム塩のヨージド、N−エチル−N−メチルピロリジニウムヨージドなどの四級ピロリジニウム塩のヨージド、N−ブチル−N−メチルモルホリニウムヨージドなどの四級モルホリニウム塩のヨージド、N,N−ジメチルピペリジニウムヨージド、N−メチル−N−エチルピペリジニウムヨージドなどの四級ピペリジニウム塩のヨージド、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウムなどのアルカリ金属ヨウ化物などが挙げられる。好ましくは四級アンモニウム塩のヨージド、更に好ましくはテトラブチルアンモニウムヨージドである。これらは1種を単独で用いても、また、2種以上を併用してもよい。
工程(iib)は、一般に反応溶媒を使用して行う。用いる溶媒としては、上述のフラーレン10重付加体(II)、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類を好適に溶解及び/又は分散させることが可能な溶媒であれば、その種類及び使用量は任意である。
溶媒は、その使用量の下限が、通常、原料のフラーレン10重付加体(II)の5倍体積量、好ましくは10倍体積量、さらに好ましくは20倍体積量となるような量が使用される。
溶媒の種類や2種以上の溶媒を混合して用いる場合の比率等については前記と同様である。
上述の原料のフラーレン10重付加体(II)、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類、ヨウ化剤、並びに、反応溶媒等を混合する順序や反応条件は、保護化されたキノジメタン付加体(IIIb)が製造できる限り任意であるが、ヨウ化剤存在下、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類が高濃度で存在すると、副反応が生起しやすくなるため、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類以外の原料を混合・加熱後、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼン類を少量ずつ分割して添加することが好ましい。
保護化されたキノジメタン付加体(IIIb)は、フラーレン10重付加体(II)と前記式(Y3)で表される3−イソクロマノン類との反応によっても製造することができる。フラーレンと3−イソクロマノン類との反応は広く知られており、例えば、フラーレンと3−イソクロマノン類の4,5−ジメトキシ−3−イソクロマノン(前記式(Y3)において、R7及びR10は水素原子、R8及びR9はメトキシ基、Yは酸素原子の化合物)との付加反応の例(Advanced Mater., 1993,5,854−856.)や、フラーレンと3−イソクロマノン類の4,5−ベンゾ−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサチイン−2−オキシド(前記式(Y3)において、R7〜R10は水素原子、Yは硫黄原子の化合物)との付加反応の例(Tetrahedron Lett.,1995,36,8307−8310.)が知られている。これらの知見から、フラーレン10重付加体(II)と3−イソクロマノン類との付加反応を行うことで、保護化されたキノジメタン付加体(IIIb)の合成は可能である。
以下、下記式で示される工程(iic)における保護化されたメタノフラーレン誘導体(IIIc)の製造方法をR3及びR4の場合に分けて説明する。
工程(iic−3)における反応試剤としてのp−トシルヒドラゾン類は、上記式(Y4)で表される化合物であり、式(Y4)中、R16は、水素原子、置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数4〜10の芳香族基からなる群より選ばれる置換基を表す。具体的には、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基などの鎖状(直鎖であっても分岐鎖であってもよい。)のアルキル基、シクロヘキシル基などの環状のアルキル基、フェニル基、ピリジル基、チオフェン基など芳香族基といった炭化水素基が挙げられる。これらの置換基は、工程(iic−3)において反応を阻害しない範囲で更に任意の置換基で置換されていても良い。
中でも合成が容易であることから、p−トシルヒドラゾン類としてはアルキル4−ベンゾイル酪酸p−トシルヒドラゾンを用いるのが好ましく、メチル4−ベンゾイル酪酸p−トシルヒドラゾンが特に好ましい。
塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化バリウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩、燐酸ナトリウム、燐酸水素ナトリウム、燐酸カリウムなどの燐酸のアルカリ金属塩、n−ブチルリチウム、ターシャリブチルリチウムなどの有機リチウム塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムターシャリーブトキシドなどのアルカリ金属のアルコキシド塩、水素化ナトリウムや水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属塩、トリエチルアミン、ジアザビシクロウンデセンなどの三級アミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドなどの四級アンモニウムヒドロキシドなどが用いられる。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
工程(iic−3)は、一般に反応溶媒を使用して行う。用いる溶媒としては、上述のフラーレン10重付加体(II)、p−トシルヒドラゾン類、塩基を好適に溶解及び/又は分散させることが可能な溶媒であれば、その種類及び使用量は任意である。
なお、反応溶媒は、何れか1種のみを使用してもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
上述の原料のフラーレン10重付加体(II)、p−トシルヒドラゾン類、塩基、並びに、反応溶媒等を混合する順序や反応条件は、保護化されたPCBM付加体(IIIc−3)が製造できる限り任意である。また、反応系には、反応の進行を阻害しない限り上述したもの以外の成分を含有させてもよい。
反応時間も制限されないが、原料のフラーレン10重付加体(II)、p−トシルヒドラゾン類、塩基、並びに、反応溶媒を混合した後、通常1時間以上、好ましくは4時間以上、より好ましくは8時間以上で実施される。また通常5日以下、好ましくは3日以下、さらに好ましくは2日以下にわたって反応させることが好ましい。
以下、下記式で示される工程(iid)における保護化された1,2−付加体(IIId)の製造方法をR5及びR6の場合に分けて説明する。
これらの脱保護剤の使用量は前記の保護基を脱離させることができる限り任意であるが、対応する保護基(メチル基)に対する割合で、通常1倍モル以上、好ましくは1.2倍モル以上、より好ましくは1.4倍モル以上、また、通常10倍モル以下、好ましくは5倍モル以下、より好ましくは3倍モル以下とすることが望ましい。脱保護剤の使用量が多過ぎると、製造コストの点で不利となる場合があり、脱保護剤の使用量が少な過ぎると、反応が完結しない場合がある。なお、脱保護剤を2種以上併用する場合、それらの合計量が上記範囲を満たすようにすることが望ましい。
ただし、その温度条件は、脱保護反応の種類によって大きく異なるが、操作の簡便性を考慮して通常0℃以上、好ましくは15℃以上、また、通常180℃以下、好ましくは120℃以下とすることが望ましい。
また、反応時間は、通常30分以上、好ましくは2時間以上、また、通常数十時間以下、好ましくは10時間以下とすることが望ましい。
本発明のフラーレンC60誘導体は、以下の(1)〜(4)の方法で、フェノール性水酸基に酸解離性保護基を導入することができるが、酸不安定基の導入方法は以下の例に限定されるものではない。
(2)カーボネート化剤と反応させて、カーボネート化する。
(3)エーテル化剤と反応させて、エーテル化する。
(4)アセタール化剤と反応させて、アセタール化する。
さらに上記(1)〜(4)の方法の他にも、例えば特開2006−56878号公報等に記載の方法を参照することができる。
本発明のフラーレンC60誘導体は、適切な溶媒に溶解させてフラーレン誘導体溶液とすることにより、様々な用途に用いることができる。
本発明のフラーレンC60誘導体は、エステル系溶媒等に高溶解性を示すため、通常は、本発明のフラーレン誘導体溶液を塗布し、溶媒を除去(例えば加熱乾燥等)することでフラーレン誘導体膜を製造することができる。この際用いる溶液には、本発明のフラーレンC60誘導体、溶媒の他、本発明のフラーレンC60誘導体が有する優れた物性を大幅に損なうものでなければ、他の任意の成分を含有していてもよい。なお、その他の成分は1種類のみを含有していてもよく、2種類以上を任意の組み合わせ及び比率で含有していてもよい。
また、本発明のフラーレンC60誘導体膜は、同一組成の単層膜であってもよく、異なる組成を有する膜が2層以上積層された多層膜であってもよい。
本発明のフラーレンC60誘導体、本発明のフラーレン誘導体溶液、及び本発明のフラーレン誘導体膜の代表的な用途として、後述のEUV光又はEB露光用レジスト組成物が挙げられるが、その他の用途の例を以下に具体的に説明する。ただし、本発明のフラーレンC60誘導体の機能が発揮できる用途に関しては、以下の記載に限定されるものではない。
従来、フォトレジストは、被膜形成成分として(メタ)アクリル系、ポリヒドロキシスチレン系又はノボラック系の樹脂等の樹脂成分と、露光により酸を発生する酸発生剤、感光剤等とを組み合わせた組成物が広く用いられている。本発明のフラーレンC60誘導体は、通常、フォトレジストに使用される溶媒への溶解度が高いことにより、特殊な溶媒を用いることなく、より高濃度でフォトレジストに複合化が可能である。また、フラーレン誘導体単独でもレジスト膜を形成することが可能である。なお、フォトレジストの露光源としては、従来開発されているKrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザーに加えて、極UV光(EUV)や電子線(EB)なども適用が可能である。
半導体製造等の分野では、例えば500μm以下の微細パターンを生産効率良く形成する方法としてナノインプリント法が検討されている。ナノインプリント法とは、微細パターンを有するモールドのパターンを転写層に転写する微細パターンの形成方法である。
近年、コンピュータの中央処理装置(CPU)用回路基盤には、樹脂薄膜を層間絶縁膜とする高密度かつ微細な多層配線に適した樹脂薄膜配線が適用されるようになってきた。将来のより高速な処理能力を有するコンピュータを実現するには、高密度かつ繊細な多層配線を活かし、かつ信号の高速伝播に適した低誘電率絶縁材料の開発が求められている。本発明のフラーレンC60誘導体は、通常、上記用途に使用される溶媒への溶解度が高いので、特殊な溶媒を用いることなく、より高濃度で他の材料と複合化することが可能である。また、フラーレン誘導体単独で成膜することも可能である。この際、本発明のフラーレンC60誘導体は、フラーレン構造が本質的に有する高抵抗、低誘電率の性質を保持しており、複合化して用いる際にはフィラーとしての機械的強度の向上効果を有することができ、これにより、従来無かった優れた性能の低誘電率の層間絶縁膜の実現が可能となる。
有機太陽電池は、シリコン系の無機太陽電池と比較して、優位な点が多数あるものの、エネルギー変換効率が低く、実用レベルに十分には達していないことが多い。この点を克服するためのものとして、最近、電子供与体である導電性高分子と、電子受容体であるフラーレン並びにフラーレン誘導体とを混合した活性層を有するバルクヘテロ接合型有機太陽電池が提案されている。このバルクヘテロ接合型有機太陽電池では、導電性高分子とフラーレン誘導体それぞれとが分子レベルで混合するので、非常に大きな界面を作り出すことに成功し、変換効率の大幅な向上が実現されている。
光センサー、整流素子等への応用が期待できる電界効果トランジスタの有機材料として、フラーレン及びフラーレン誘導体を使用することが研究されている。一般的に、フラーレン及びフラーレン誘導体を半導体に用いて電界効果トランジスタを作製した場合、当該電界効果トランジスタはn型のトランジスタとして機能することが知られている。
本発明のフラーレンC60誘導体を出発原料として、例えば、上記式(1)におけるR2中のフェノール性水酸基に特定の有機基(保護基)を導入する工程を経て、新たな機能を有するフラーレン誘導体を製造することができる。以下、その有機基の導入方法に関して代表例を記すが、以下の例に限定されるものではない。
(1)本発明のフラーレンC60誘導体をエステル化剤と反応させて、エステル化する。
(2)本発明のフラーレンC60誘導体をカーボネート化剤と反応させて、カーボネート化する。
(3)本発明のフラーレンC60誘導体をエーテル化剤と反応させて、エーテル化する。
(4)本発明のフラーレンC60誘導体をウレタン化剤と反応させて、ウレタン化する。
本発明のEUV光又はEB露光用レジスト組成物(以下、「本発明のレジスト組成物」と称す場合がある。)は、本発明のフラーレンC60誘導体又は該フラーレンC60誘導体の水酸基を前述の酸解離性保護基で保護した誘導体(A)(以下、これらを「フラーレンC60誘導体(A)」と称す。)を基材成分として含み、露光により酸を発生する酸発生剤(B)、含窒素有機化合物(C)、及び有機溶媒(D)を含有することを特徴とする。
ネガ型レジスト組成物は、レジストパターン形成時に露光により酸が発生すると、当該酸が作用してフラーレンC60誘導体(A)と架橋剤成分(E)との間で架橋が起こり、レジスト組成物が露光部においてアルカリ現像液可溶性から不溶性へと変化し、アルカリ現像が可能となる。
本発明のレジスト組成物において、基材成分であるフラーレンC60誘導体(A)の含有量は、酸発生剤(B)、含窒素有機化合物(C)、更に、ネガ型レジスト組成物の場合に含まれる架橋剤成分(E)が、それぞれ、フラーレンC60誘導体(A)に対する好適範囲でレジスト組成物中に含有され、その量は有機溶媒(D)により、後述の好適な固形分濃度に調整される範囲において任意である。具体的には、レジスト組成物の塗布性と、感度やパターン形成性等のレジストとしての性能とのバランスの点において、レジスト組成物中の全固形分の合計に対して40〜98重量%、特に50〜90重量%であることが好ましい。なお、ここで「固形分」とは、レジスト組成物中の有機溶媒(D)以外の成分をさす。
酸発生剤(B)は、EUV光又はEB露光により酸を発生させて、その作用により基材成分であるフラーレンC60誘導体(A)のアルカリ溶解性を変化させるものである。
本発明のレジスト組成物は、ポジ型及びネガ型のいずれの場合においても、レジストパターン形状、引き置き経時安定性等を向上させるために、含窒素有機化合物(C)を含有する。この含窒素有機化合物(C)はこれまでに報告されている任意のものを使用すればよいが、環状アミン、脂肪族アミンが好ましい。特に、第2級脂肪族アミン、第3級脂肪族アミンが好ましく、第3級脂肪族アミンが最も好ましい。ここで脂肪族アミンとは、1つ以上の脂肪族基を有するアミンであり、その炭素数は1〜15が好ましい。
本発明のレジスト組成物は、ポジ型及びネガ型のいずれの場合においても、有機溶媒(D)を含有する。この有機溶媒(D)は使用する各成分を溶解させ、均一な溶液になるものであればよく、従来の化学増幅型レジスト組成物の有機溶媒としてこれまでに報告されている任意のものを使用することができる。
本発明のレジスト組成物は、ネガ型レジスト組成物として用いる場合には、架橋剤成分(E)を含有することが好ましい。この架橋剤成分(E)は特に限定されず、従来の化学増幅型ネガレジスト組成物に用いられている架橋剤の中から任意のものを使用することができる。
本発明のレジスト組成物の調製方法に制限はないが、基材成分であるフラーレンC60誘導体(A)、露光により酸を発生する酸発生剤(B)、含窒素有機化合物(C)及び有機溶媒(D)、更に、ネガ型レジスト組成物の場合には架橋剤成分(E)を所定の装置で攪拌しながら溶解させる手法、超音波を照射する手法等により調製することができる。調製されたレジスト組成物は、必要に応じてフィルター濾過を行って精製してもよい。
本発明のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成するには、通常、本発明のレジスト組成物を基板上に塗布してレジスト膜を形成する工程、形成されたレジスト膜を加熱処理する工程、加熱処理後のレジスト膜を選択的にEUV光又はEB露光する工程、及びEUV光又はEB露光後のレジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程を順次行う。なお、露光後のレジスト膜は、現像前に必要に応じて再度加熱処理してもよい。
本発明のレジスト組成物を、基板上に、スプレー法、スピンコート法、ディップコート法、ロールコート法などの任意の塗布方法を用いて塗布することによりレジスト膜を形成することができるが、塗布方法としては、均一な薄膜が形成できる観点でスピンコート法が好ましい。
レジスト膜厚が薄すぎるとレジストパターンの寸法が所望の寸法から大きく変動する傾向があり、厚すぎると解像不良となる傾向がある。
上記の本発明のレジスト組成物により形成したレジスト膜は、加熱することによりレジスト膜に含まれる有機溶媒を除去する。加熱温度は、通常70〜250℃、好ましくは90〜150℃の範囲で、10〜300秒間、好ましくは30〜150秒間、更に好ましくは60〜100秒間加熱する。加熱温度が低過ぎると有機溶媒の除去効率が悪く、高過ぎるとレジスト組成物が分解するおそれがある。加熱時間が長すぎると製造時の生産性が低下する傾向にあり、短すぎると熱が十分に伝わらず、加熱効果にばらつきが生じるおそれがある。
加熱により有機溶媒を除去した後のレジスト膜に対して、LPPと呼ばれる、レーザー光をSnやその化合物、Xeなどのターゲットに照射して発生させたプラズマからEUV光を取り出すEUV露光源;DPPと呼ばれる、WやSiCなどからなる電極に、Snやその化合物、Xeをその電極近傍に存在させて、高電圧をかけて放電により発生したプラズマからEUV光を取り出すEUV露光源;レーザー光をターゲットに照射しかつ放電させて生したプラズマからEUV光を取り出すEUV露光源;又は、放射光光源からEUV光を取り出すEUV露光源;等の光源を用いて、所望のマスクパターンを介して露光する。上記各EUV露光源の光源からEUV光を取り出すには反射型又は透過型のフィルターが使用される。
この際、露光量により、現像後形成されるレジストパターンの寸法が変動する。露光量は所望の寸法となる露光量が望ましいが、所望の寸法に対してプラスマイナス10%以内にする露光量が好ましく、プラスマイナス5%以内にする露光量が特に好ましい。このとき、所望の寸法となる露光量を、各パターン寸法における感度と称することがある。
加熱により有機溶媒を除去した後のレジスト膜に対して、電子銃から発せられる電子線(EB)を照射して所望のパターンを描画して露光する。EBの加速電圧としては、1〜200kVが好ましく、10〜150kVが更に好ましく、30〜125kVが特に好ましい。上記範囲とすることで、高解像度のパターン形成と高い生産性を確保することができる。
選択的EUV光又はEB露光後の膜に対して、必要に応じて露光により発生した酸をレジスト膜中に効果的に拡散させるために加熱してもよい。この場合の加熱温度は、通常70〜200℃、好ましくは80〜150℃の範囲で、10〜300秒間、好ましくは30〜150秒間、更に好ましくは60〜100秒間加熱する。加熱温度が低過ぎると酸の拡散効率が悪く感度が低下するおそれがあり、高過ぎると酸の拡散効率が高くなりすぎて、良好な解像度、LER,LWRが得られないおそれがある。加熱時間が長すぎると製造時の生産性が低下する傾向にあり、短すぎると熱が十分に伝わらず、加熱効果にばらつきが生じるおそれがある。
上記工程を施した膜に対して、アルカリ現像液を用いて現像処理することにより、レジストパターンを形成することができる。
本発明のレジストパターン形成方法が有する優れた特性を大幅に損ねるものでなければ、現像液の中に界面活性剤などの他の任意の化合物が含有されていてもかまわない。
アルカリ現像後は、通常純水による洗浄処理が行われる。
100ml二口フラスコにC60(C6H4OMe)10Me2(1.55g、0.85mmol)、1,2−ビス(ブロモメチル)ベンゼン(0.22g、0.85mmol)、n−テトラブチルアンモニウムヨージド(4.38g、11.9mmol)、p−キシレン(40ml)を加え、窒素置換した後、130℃まで昇温した。130℃に到達後、1時間おきに1,2−ビス(ブロモメチル)ベンゼン(1.12g、4.26mmol)を5回に分けて分割添加し、さらに3時間撹拌を行った。室温まで冷却した後、シリカゲルのショートカラムに酢酸エチル/トルエン混合溶媒を用いて通し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をトルエン(6.2ml)に溶解させ、メタノール(155ml)で晶析を行った。懸濁液を吸引濾過し、50℃で恒量になるまで減圧乾燥することで、黄色固体としてC60(C6H4OMe)10Me2(C8H8)aを1.71g得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ6.0−8.1(br,Ph),2.3−4.8(br),0.5−0.9(br)
<HPLC条件>
カラム:YMC−Pack ODS−AM 150mm×4.6mmφ
温度:40℃
溶離液条件:0min:トルエン/メタノール=5/95,12min:トルエン/メタノール=40/60,25min:トルエン/メタノール=90/10
流速:1.0ml/min
注入量:1μl
50ml三口フラスコにC60(C6H4OMe)10Me2(C8H8)a(1.65g)、ODCB(16.5mL)を加え、窒素置換後、5℃まで冷却した後、BBr3−塩化メチレン溶液(1.0mol/L、9.4mL)を加え、25℃まで昇温した。室温下で6時間攪拌した後、イオン交換水(15mL)で反応を停止させ、酢酸エチル(45mL)を加え、分液漏斗にて抽出した。有機層をイオン交換水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過を行った。濾液を濃縮しヘキサン(165mL)で晶析を行った。
また、残留溶媒であるODCBを効果的に除去するため、再度酢酸エチル(4mL)に溶解させ、ヘキサン(165mL)で晶析を行い、80℃で真空乾燥を3時間行なった結果、橙色固体としてC60(C6H4OH)10Me2(C8H8)nを1.28g得た。
さらにこのC60(C6H4OH)10Me2(C8H8)a(911mg)をシリカゲルのショートカラム(溶離液:トルエン/酢酸エチルの混合溶媒)を用いて、精製した後、濃縮し、トルエン(50mL)で晶析を行った。その後、100℃で真空乾燥を5時間行なった結果、橙色固体としてC60(C6H4OH)10Me2(C8H8)aを794mg得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ8.8−9.7(br,−OH),5.8−7.8(br,Ph),2.5−4.2(br),0.5−1.3(br)
1H−NMRより、ヒドロキシル基のプロトン比と芳香環のプロトン比が1:5.32であったことから、o−キシリル基の平均付加数<a>は3.3と見積もられた。
<HPLC条件>
カラム:SHISEIDO CAPCELL PAK C18 75mm×4.6mmφ
温度:40℃
溶離液条件:0min:テトラヒドロフラン/水=30/70,15min:テトラヒドロフラン/水=50/50,30min:テトラヒドロフラン/水=80/20
流速:1.0ml/min
注入量:1μl
LC:Waters Alliance
カラム:L−Column2 2.1×100mm
温度:40℃
溶離液条件:0min:0.1%蟻酸水溶液/THF、MeOH混合溶媒(1:1)=45/55,15min:0.1%蟻酸水溶液/THF、MeOH混合 溶媒(1:1)=0/100
流速:0.2ml/min
UV検出波長:310nm
MS:Waters LCT Premier XE
イオン化法:APCI(−)法
30ml三口フラスコにC60(C6H4OH)10Me2(C8H8)n(80mg)、2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニルメチルブロミド(36mg)、炭酸カリウム(400mg)、テトラヒドロフラン(2.4mL)を加えた後、6時間加熱還流を行った。室温に戻した後、セライト濾過により不溶物を除去し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸エチル(10ml)に溶解させ、この有機層を1規定塩酸水(10ml)で1回洗浄し、さらに、中性になるまでイオン交換水で3回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過を行った。濾液を濃縮し、ヘキサン(50mL)で晶析を行い、50℃で真空乾燥を3時間行なった結果、橙色固体としてC60(C6H4OAdM)m(C6H4OH)10−mMe2(C8H8)aを73mg得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ8.7−9.7(br,−OH),5.7−7.8(br,Ph),4.3−4.9(br),2.5−4.2(br),0.5−2.4(br)
1H−NMRより、ヒドロキシル基のプロトン比と芳香環のプロトン比が1:8.58で、原料のo−キシリル基の平均付加数<a>は3.3であったことから、酸解離性保護基AdMの平均付加数<m>は3.8と見積もられた。
<HPLC条件>
カラム:SHISEIDO CAPCELL PAK C18 75mm×4.6mmφ
温度:40℃
溶離液条件:0min:テトラヒドロフラン/水=70/30,20min 流速:1.0ml/min
注入量:1μl
50ml二口フラスコにC60(C6H4OMe)10Me2(0.50g、0.27mmol)、インデン(6.37g、54.8mmol)を加え、窒素置換した後、165℃まで昇温し、18時間撹拌した。室温まで冷却した後、トルエン(10ml)に溶解させ、メタノール(200ml)で晶析を行った。吸引濾過後、得られた黄色固体をトルエン(10ml)に溶解させ、メタノール(200ml)で再度晶析を行った。懸濁液を吸引濾過し、50℃で恒量になるまで減圧乾燥することで、黄色固体としてC60(C6H4OMe)10Me2(C9H8)aを1.05g得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ6.0−8.2(br,Ph),1.4−4.1(br),0.7−1.2(br)
50ml二口フラスコにC60(C6H4OMe)10Me2(C9H8)a(0.80g)、ODCB(8mL)を加え、窒素置換後、5℃まで冷却した後、BBr3−塩化メチレン溶液(1.0mol/L、3.3mL)を加え、25℃まで昇温した。室温下で11時間攪拌した後、イオン交換水(20mL)で反応を停止させ、酢酸エチル(60mL)を加え、分液漏斗にて抽出した。有機層をイオン交換水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過を行った。濾液を濃縮しヘキサン(150mL)で晶析を行った。
また、残留溶媒であるODCBを効果的に除去するため、再度酢酸エチル(15mL)に溶解させ、ヘキサン(150mL)で晶析を行い、50℃で真空乾燥を3時間行なった結果、橙色固体としてC60(C6H4OH)10Me2(C9H8)aを0.46g得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ8.8−9.7(br,−OH),5.8−7.8(br,Ph),2.5−4.2(br),1.5−5.0(br),0.6−1.2(br)
1H−NMRより、水酸基のプロトン比と芳香環のプロトン比が1:4.46であったことから、インデニル基の平均付加数<a>は1.2と見積もられた。
50ml三口フラスコにC60(C6H4OH)10Me2(C9H8)a(150mg)、2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニルメチルブロミド(86mg)、炭酸カリウム(750mg)、テトラヒドロフラン(4.5mL)を加えた後、6時間加熱還流を行った。室温に戻した後、セライト濾過により不溶物を除去し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸エチル(15ml)に溶解させ、この有機層を1規定塩酸水(15ml)で1回洗浄し、さらに、中性になるまでイオン交換水で4回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過を行った。濾液を濃縮しヘキサン(50mL)で晶析を行い、50℃で真空乾燥を3時間行なった結果、橙色固体としてC60(C6H4OAdM)m(C6H4OH)10−mMe2(C9H8)aを146mg得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ8.7−9.7(br,−OH),5.7−7.9(br,Ph),4.3−4.9(br),0.5−4.2(br)
1H−NMRより、ヒドロキシル基のプロトン比と芳香環のプロトン比が1:11.22で、原料のインデニル基の平均付加数<a>は1.2であったことから、酸解離性保護基AdMの平均付加数<m>は4.6と見積もられた。
300ml三口フラスコにC60(C6H4OMe)10Me2(3.00g)、メチル4−ベンゾイル酪酸p−トシルヒドラゾン(J.Org.Chem.1995,60,532−538に従って合成したものを使用した)(14.8g)、o−ジクロロベンゼン(150ml)を加え、窒素置換した後、80℃まで昇温した。80℃に到達後、ナトリウムメトキシド(2.3g)を添加し、さらに48時間撹拌を行った。室温まで冷却した後、シリカゲルのショートカラムを酢酸エチル/o−ジクロロベンゼン混合溶媒を用いて通し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をo−ジクロロベンゼン(10ml)に溶解させ、メタノール(300ml)で晶析を行った。懸濁液を吸引濾過し、80℃で恒量になるまで減圧乾燥して、中間体としてC60(C6H4OMe)10Me2(C12H14O2)aを3.54g得た。
得られた固体を、再度o−ジクロロベンゼン(142ml)に溶解させ、水銀灯で光を照射しながら180℃で12時間加熱撹拌を行った。溶媒を減圧留去した後、メタノール(354ml)で晶析を行った。懸濁液を吸引濾過し、80℃で恒量になるまで減圧乾燥することで、黄色固体としてC60(C6H4OMe)10Me2(C12H14O2)aを3.04g得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ6.3−7.8(br,Ph),3.5−3.8(br),0.6−2.3(br)
カラム:YMC−Pack ODS−AM 150mm×4.6mmφ
温度:40℃
溶離液条件:0min:トルエン/メタノール=10/90,25min:トルエン/メタノール=60/40
流速:1.0ml/min
注入量:0.5μl
100ml三口フラスコにC60(C6H4OMe)10Me2(C12H14O2)n(1.0g)、ODCB(40mL)を加え、窒素置換後、5℃まで冷却したのち、BBr3−塩化メチレン溶液(1.0mol/L、6.1mL)を加え、25℃まで昇温した。室温下で5時間攪拌した後、イオン交換水(40mL)で反応を停止させ、酢酸エチル(40mL)を加え、分液漏斗にて抽出した。有機層をイオン交換水で5回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濾過を行った。溶液を濃縮しヘキサン(120mL)で晶析を行った。
150℃で真空乾燥を6時間行なった結果、黄色固体としてC60(C6H4OH)10Me2(C11H12O2)aを0.83g得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ12.0(br,−COOH)9.1−9.5(br,−OH),6.4−7.6(br,Ph),1.1−3.4(br)
1H−NMRより、水酸基のプロトン比と芳香環のプロトン比が1:5.14であったことから、フェニル基とカルボキシル−3−プロピル基が置換されたメチレン基の平均付加数<a>は2.3と見積もられた。
カラム:YMC−Pack ODS−AM 150mm×4.6mmφ
温度:40℃
溶離液条件:テトラヒドロフラン/水=1/1
流速:1.0ml/min
注入量:0.5μl
LC:Agilent 1100
カラム:YMC Pack ODS−AM 3μm 4.6×150mmL
温度:40℃
溶離液条件:0min:水/THF=50/50
流速:1.0ml/min
UV検出波長:290nm
MS:Agilent 1100LC/MS
イオン化法:APCI(+)法
50ml三口フラスコにC60(C6H4OH)10Me2(C9H8)a(150mg)、2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニルメチルブロミド(92mg)、炭酸カリウム(750mg)、テトラヒドロフラン(4.5mL)を加えた後、6時間加熱還流を行った。室温に戻した後、セライト濾過により不溶物を除去し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸エチル(50ml)に溶解させ、この有機層を1規定塩酸水(20ml)で1回洗浄し、さらに、中性になるまでイオン交換水で5回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過を行った。濾液を濃縮しヘキサン(75mL)で晶析を行い、50℃で真空乾燥を3時間行なった結果、橙色固体としてC60(C6H4OAdM)m(C6H5OH)10−mMe2(C11H12O2)aを110mg得た。
実施例1Cと同様にして得られた生成物に関して1H−NMRを測定した。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.0−9.8(br,−OH),6.0−8.0(br,Ph),4.3−5.0(br),0.7−2.3(br).
1H−NMRより、ヒドロキシル基のプロトン比と芳香環のプロトン比が1:9.23で、原料の平均付加数<a>は2.3であったことから、酸解離性保護基AdMの平均付加数<m>は4.4と見積もられた。
50ml三口フラスコにC60(C6H4OH)10(14.4g)、2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニルメチルブロミド(92mg)、炭酸カリウム(72g)、テトラヒドロフラン(432mL)を加えた後、7時間加熱還流を行った。室温に戻した後、セライト濾過により不溶物を除去し、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸エチル(600ml)に溶解させ、この有機層を1規定塩酸水(375ml)で1回洗浄し、さらに、中性になるまでイオン交換水で5回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、濾過を行った。濾液を濃縮しヘキサン(750mL)で晶析を行い、50℃で真空乾燥を3時間行なった結果、橙色固体としてC60(C6H4OAdM)m(C6H4OH)10−mMe2を18.05g得た。
実施例1Cと同様にして得られた生成物に関して1H−NMRを測定した。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.0−9.8(br,OH,5.7H),6.0−8.0(br,Ph,40H),4.3−5.0(br,OCH2COO),0.7−2.3(br,3級エステルのCH部分、C60−CH3)
1H−NMRより、ヒドロキシル基のプロトン比と芳香環のプロトン比が1:5.7であったことから、酸解離性保護基AdMの平均付加数<m>は4.3と見積もられた。
[実施例4]
(i)実施例1Cのフラーレン誘導体(C60(C6H4OAdM)3.8(C6H5OH)6.2Me2(C8H8)3.3)をPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルモノアセテート)/CHN(シクロヘキサン)=95/5(重量比)の混合溶媒に対して2.00重量%となるように添加し、スターラーにて攪拌した。
(ii)得られたフラーレン誘導体溶液に、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム塩ノナフレート(みどり化学製BBI−109)及びn−トリオクチルアミンをそれぞれフラーレン誘導体に対して20重量%並びに3重量%添加し、また、界面活性剤としてメガファックR−30(DIC製)をフラーレン誘導体に対して0.1重量%添加し、スターラーにて攪拌した。
(iii)攪拌後、孔径0.2μmのフィルターで濾過し、ポジ型レジスト組成物を得た。
(i)実施例3Cのフラーレン誘導体(C60(C6H4OAdM)4.4(C6H4OH)5.6Me2(C11H12O2)2.3)を使用する以外は、実施例4と同様にレジスト組成物を調製した。
比較例1のフラーレン誘導体(C60(C6H4OAdM)4.3(C6H4OH)5.7Me2)を使用する以外は、実施例4と同様にレジスト組成物を調製した。
以下の手順でレジスト膜を形成し、そのEB感度を評価した。
(1)実施例4、実施例5、比較例2で調製したレジスト組成物を、それぞれSi基板上に厚さ60nmとなるように1000rpmで30秒間回転塗布し(塗布工程)、110℃で90秒間、加熱処理を行った(プレベーク)。
(2)EB露光装置:JBX−6300JS(日本電子製)を用い、加速電圧50kVで露光を行い、露光時間を調整して露光量を変化させた(露光工程)。
(3)EB露光した膜を110℃で90秒間、加熱処理を行った(ポストエクスポージャーベーク)。
(4)現像液として、2.38wt%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用い、30秒間浸漬した(現像工程)。その後、リンス液として純水を用い、これに30秒間浸漬して現像液をすすぎ落とした(洗浄工程)。
(5)パターン形成後、段差測定を行い、露光した箇所のフラーレン誘導体膜が完全に除去できた最低露光量をフラーレン誘導体ポジ型レジストのEB感度とした。
以上の結果を表4に示す。
本発明により製造された高度にπ共役が切断されたフラーレンC60誘導体を含むレジスト組成物を用いることで、感度を向上させることが可能となった。
Claims (6)
- 下記式(1)で示され、下記式(6)で表わされるフラーレン骨格の部分構造を2箇所有するフラーレンC60誘導体。
- 前記式(1)中のRxが、フラーレン骨格を構成する2つの隣接する炭素原子に連結していることを特徴とする、請求項1に記載のフラーレンC60誘導体。
- 請求項1又は2に記載のフラーレンC60誘導体が溶媒に溶解してなることを特徴とする、フラーレン誘導体溶液。
- 該溶媒が、エステル系溶媒であることを特徴とする、請求項3に記載のフラーレン誘導体溶液。
- 請求項1又は2に記載のフラーレンC60誘導体を含むことを特徴とする、フラーレン誘導体膜。
- 請求項1又は2に記載のフラーレンC60誘導体又は該フラーレンC60誘導体のヒドロキシル基を酸解離性保護基で保護した誘導体(A)、露光により酸を発生する酸発生剤(B)、含窒素有機化合物(C)、及び有機溶媒(D)を含有することを特徴とする極紫外線光又は電子ビーム露光用レジスト組成物。
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---|---|---|---|
JP2012250116A JP6044283B2 (ja) | 2012-11-14 | 2012-11-14 | フラーレンc60誘導体、並びに極紫外線光又は電子ビーム露光用レジスト組成物 |
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