JP6042186B2 - 給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯タンクを備えた給湯機に関する。
従来、湯水を貯える貯湯タンクを備えた貯湯式給湯機が知られている。貯湯式給湯機は、貯湯タンクの下部に貯留される低温の湯水を熱源ユニットで加熱し、高温の湯水にして貯湯タンクの上部に戻すことで貯湯タンク内の湯水を沸き上げるようになっている。
ところで、湯水は、加熱によって温度が上昇すると、膨張する性質を有している。したがって、熱源ユニットにおける加熱で貯湯タンク内に貯留されている湯水の温度が上昇すると、これに伴って当該湯水が膨張し、貯湯タンクの内圧が上昇する。
前記したように、貯湯タンクの上部には高温の湯水が貯留される。したがって、貯湯タンクの内圧が上昇すると、貯湯タンク内の上部に貯留されている高温の湯が、逃がし弁を介して系外に排出される。その結果、沸き上げ運転時に高温の湯を排出する分、熱ロスが生じていた。このような熱ロスを低減する技術として、例えば、以下に示すものが開示されている。
すなわち、特許文献1には、貯湯タンクの上部と下部とを接続するバイパス路に逃がし弁などの圧力開放手段が設けられた貯湯式給湯機について記載されている。
また、特許文献2には、貯湯タンクの上部と下部とを接続するバイパス路に圧力開放手段が設けられ、前記バイパス路において熱交換部よりも上部側の位置に逆流防止手段が介設された貯湯式給湯機について記載されている。
特開2009−52758号公報 特開2009−109189号公報
特許文献1,2に記載の技術では、バイパス路において貯湯タンクの頂部よりも高い位置に空気ため部と弁取付口とを設け、この弁取付口と連通するように逃がし弁を設けている。
そうすると、特許文献1,2に記載の貯湯式給湯器では、ポンプを駆動させてバイパス路を含む循環回路を使用しているときは、膨張水をタンク上部から排出せざるを得ない。したがって、逃がし弁を介してタンク上部に貯留された高温水が系外に排出されるため、熱ロスになっていた。
そこで、本発明は、熱ロスを低減しつつ、膨張水を系外に排出できる給湯機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、熱源によって加熱される湯水を貯留するタンクと、一端が前記タンクの上部に接続され、他端が逃がし弁に接続される上部流路と、前記上部流路に設けられ、前記タンクから流出して前記逃がし弁に向かう湯水の流れを許容し、当該流れとは逆向きの流れを禁止し、自然対流に起因する差圧では開弁しない逆止弁と、一方の入口ポートが、前記逃がし弁と前記逆止弁との間の前記上部流路に接続され、他方の入口ポートが、前記タンクの下部に接続される第2混合弁と、前記第2混合弁の出口ポートと、前記出口ポートを介して湯水が供給される端末と、の間の配管に設けられる開閉弁と、一端が前記逆止弁よりも上流側の前記上部流路に接続され、他端が前記タンクの下部に接続される第1バイパス流路と、を備え、前記第1バイパス流路の一部を構成する1次側伝熱管と、被加熱水が流れる2次側伝熱管とが熱交換可能に配設されることを特徴とする。
本発明のその他の態様については、後記する実施の形態において説明する。
本発明によれば、熱ロスを低減しつつ、膨張水を系外に排出可能な給湯機を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る給湯機の構成図である。 加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る給湯機の構成図である。 加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る給湯機の構成図である。 加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 本発明の第4実施形態に係る給湯機の構成図である。 加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 本発明の第5実施形態に係る給湯機の構成図である。 加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。 加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。
本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
<給湯機の構成>
図1は、第1実施形態に係る給湯機の構成図である。給湯機S1は、リモコン操作端末4を介した操作に応じて給湯端末51や浴槽端末52に給湯するものである。
図1に示すように、給湯機S1は、熱源ユニット1と、貯湯タンクユニット2と、本体コントローラ3と、リモコン操作端末4と、を備えている。
(熱源ユニット)
熱源ユニット1(熱源)は、周知のヒートポンプユニットを備え、貯湯タンク21から流入する低温の湯水を加熱する、つまり、沸き上げ運転又は沸き増し運転を行う際に用いられる。
ここで、「沸き上げ運転」とは、熱源ユニット1を稼動させて貯湯タンク21内の湯水を加熱する運転を意味している。なお、沸き上げ運転は、安価な夜間電力を用いて行うことが好ましい。また、「沸き増し運転」とは、貯湯タンク内21の残湯が少ない場合に熱源ユニット1を稼働させ、貯湯タンク21内の湯水を加熱する運転を意味している。
以下では、両者のいずれにも該当する場合、単に「加熱運転」と記載することがあるものとする。
熱源ユニット1の流入口(図示せず)は、配管a1を介して貯湯タンク21の下部に接続されている。一方、熱源ユニット1の流出口(図示せず)は、配管a2を介して貯湯タンク21の上部に接続されている。配管a1には、貯湯タンク21から熱源ユニット1に向かう湯水の温度を検出する温度センサT5(温度検出手段)が設置されている。
なお、温度センサT5を配管a1ではなく、例えば、熱源ユニット1内の水冷媒熱交換器(図示せず)の上流側に配置してもよい。
加熱運転の際、本体コントローラ3からの指令信号に従ってポンプ(図示せず)が駆動すると、貯湯タンク21の下部に貯留されている低温の湯水は、配管a1を介して熱源ユニット1に圧送される。当該湯水は熱源ユニット1において加熱され、配管a2を介して貯湯タンク21の上部に戻される。
このように貯湯タンク21と熱源ユニット1との間で高温の湯水が貯湯タンク21の上部に戻されるように循環し、更には高温の湯水ほど密度が小さく浮上しやすいため、貯湯タンク21に貯留される湯水は上方に向かうにつれて高温になる。以下では、貯湯タンク21の上部に貯留される高温の湯水を「高温水」と記し、貯湯タンク21の下部に貯留される低温の湯水を「低温水」と記す。また、鉛直方向において、前記した高温水と低温水との間に位置する中温の湯水を「中温水」と記す。なお、通常使用時において、貯湯タンク21内の湯水は満水の状態になっている。
(貯湯タンクユニット)
貯湯タンクユニット2は、貯湯タンク21、減圧装置22、混合弁23、第1逆止弁25a、逃がし弁26、熱交換器27などを備えている。
貯湯タンク21(タンク)は、外形が円柱状のタンクであり、軸線が鉛直方向に沿うように設置されている。前記したように、貯湯タンク21は、熱源ユニット1によって加熱された湯水を貯留するものである。
貯湯タンク21の外側面には、鉛直方向(高さ方向)に沿って所定の間隔を空けて複数の温度センサT1〜T4(温度検出手段)が設置されている。当該温度センサT1〜T4によって検出される温度(つまり、温度センサT1〜T4それぞれの設置高さに対応する湯水の温度)は、本体コントローラ3に入力される。
減圧装置22は、配管b1を介して給水源から供給される水を所定圧力に減圧する装置である。つまり、減圧装置22の上流側は、減圧装置22の下流側(貯湯タンク21の内部も含む)よりも高圧となっている。
また、給水源に接続される配管b1から配管b2が分岐し、この配管b2は熱交換器27の2次側伝熱管(図示せず)及び配管b3を介して給湯端末51(蛇口、シャワーなど)に接続されている。なお、以下の記載において「給湯流路」は、配管b1,b2,b3を含んで構成される。
また、図1に示すように、配管b3には流量センサQ1が設けられ、ユーザによって給湯端末51が開操作されると、配管b3内の湯水の流れを検知し、本体コントローラ3に出力するようになっている。
減圧装置22の下流側には配管b4が接続されている。そして、配管b4から分岐する配管b5は、貯湯タンク21の下部に接続されている。貯湯タンク21の下部に供給された水は、加熱運転時に熱源ユニット1に圧送されて加熱される。
ちなみに、この例では、貯湯タンク21内の湯水が浴槽端末52を介して浴槽53に取り出されなければ、配管b1,b5を介して貯湯タンク21に水が流入することはない。また、配管b5を介して貯湯タンク21に流入する水は温度が低く密度が大きいので、高温の湯とはほとんど混合しない。
混合弁23(流路切替手段)は、給湯運転時において、配管b4を介して流入する水と、配管b6を介して流入する高温水とを所定の流量比で混合し、配管b7などを介して浴槽53に供給するものである。
混合弁23に接続される配管b7は、開閉弁24及び配管b8を介して浴槽端末52に接続されている。なお、浴槽53に湯はりする場合を除いて、開閉弁24は閉弁状態となっている。
第1逆止弁25a(逆止弁)は、貯湯タンク21から逃がし弁26に向かう湯水の流れを許容し、逆向きの流れ(つまり、逃がし弁26から貯湯タンク21に向かう流れ)を禁止する弁である。
第1逆止弁25aは、上部流路に設けられている。ここで、「上部流路」は、配管b9,b10を含んで構成され、一端が貯湯タンク21の上部に接続され、他端が逃がし弁26に接続されている(図3を参照)。
また、第1逆止弁25a(及び、後記する第2逆止弁25b、第3逆止弁25c)は、自然対流に起因する差圧では開弁しないようになっている。ここで、自然対流に起因する差圧とは、高温水と低温水との密度差によって発生する差圧である。ちなみに、0℃の水と90℃の湯との密度差は最大3.6%であり、貯湯タンク21の高さを2mとした場合、約72mmの水頭圧(つまり、0.72kPa)が発生する。
したがって、第1逆止弁25aは、自然対流に起因して第1逆止弁25aの上流側と下流側との間に差圧(上流側が高圧)が発生しても開弁せず、貯湯タンク21の内圧の上昇に伴う所定値以上の差圧によって開弁するようになっている。
また、以下の記載において「下部流路」は、配管b5,b4,b6,b10を含んで構成される流路を意味するものとする(図2参照)。すなわち、下部流路は、一端が貯湯タンク21の下部に接続され、他端が前記した第1逆止弁25aよりも下流側の上部流路(つまり、配管b10)に接続されている。
第2逆止弁25bは、逃がし弁26から貯湯タンク21に向かう流体(湯水、空気)の流れを許容するとともに、逆向きの流れ(つまり、貯湯タンク21から逃がし弁26に向かう流れ)を禁止する弁である。第2逆止弁25bは、前記した第1逆止弁25aと並列に接続されている。
なお、第2逆止弁25bは、例えば排水弁(図示せず)を介して貯湯タンク21内の湯水を排出する際、逃がし弁26を介して空気を取り込むために設けられている。ここで、前記した排水弁は、配管(図示せず)を介して貯湯タンク21の下部に接続されている。
逃がし弁26は、配管b10を介して第1逆止弁25aの下流側に接続されている。逃がし弁26は、貯湯タンク21の内圧が上昇して所定値以上となった場合に開弁し、前記内圧を系外に逃がす(つまり、貯湯タンク21の内圧を下げる)ための弁である。
熱交換器27は、給湯端末51から給湯する際、配管b9,c1を介して1次側伝熱管(図示せず)に流入する高温水と、配管b1,b2を介して2次側伝熱管に流入する水とを熱交換するものである。
また、貯湯タンクユニット2は、一端が第1逆止弁25aよりも上流側の上部流路に接続され、他端が貯湯タンク21の下部に接続される第1バイパス流路を有している。ここで、「第1バイパス流路」は、図1に示す配管c1〜c4を含んで構成される。なお、熱交換器27の1次側伝熱管(図示せず)は、前記した第1バイパス流路の一部を構成している。そして、当該1次側伝熱管は、前記した給湯流路の一部を構成する2次側伝熱管(図示せず)と熱交換可能に配設されている。
図1に示すように、熱交換器27が有する1次側伝熱管は、配管c2、ポンプ28、配管c3、第3逆止弁25c、及び配管c4を介して貯湯タンク21の下部に接続されている。ちなみに、第3逆止弁25cは、熱交換器27の1次側伝熱管から貯湯タンク21に向かう湯水の流れを許容し、これとは逆向きの流れを禁止する弁である。
(本体コントローラ)
本体コントローラ3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェースなどの電子回路を備えて構成され、その内部に記憶したプログラムに従って各種処理を実行する。
例えば、本体コントローラ3は、リモコン操作端末4から入力される操作信号や、流量センサQ1、温度センサT1〜T5から入力される検出信号に応じて、給湯端末51や浴槽端末52への湯水の供給、浴槽53の追い炊き追い焚き運転、貯湯タンク21の圧抜きなどの動作を統括制御する。
なお、図1では、追い焚き運転用の回路の図示を省略している。
(リモコン操作端末)
リモコン操作端末4は、風呂リモコン4aと、台所リモコン4bと、を備えている。風呂リモコン4aは浴室の壁面に設置され、台所リモコン4bは台所付近の壁面に設置されている。風呂リモコン4a及び台所リモコン4bは、ユーザの操作に応じた操作信号を本体コントローラ3に出力する。
<給湯機の動作>
(待機状態)
加熱運転、給湯端末51又は浴槽端末52への給湯動作のいずれも行っていない待機状態において、本体コントローラ3は、混合弁23を以下のように制御する。すなわち、本体コントローラ3は、配管b4内の流路が、配管b7内の流路にのみ連通する(つまり、配管b6から高温水が流入しない水側全開位置とする)ように混合弁23の開度位置を制御する。
したがって、仮に開閉弁24が開故障(つまり、閉弁指令を入力しても開弁したままとなる故障)した場合でも、高温水が貯湯タンク21の上部から浴槽53に流入する虞がない。換言すると、開閉弁24が開故障した場合には、給水源から供給される水が、配管b1,b4,b7,b8などを介して浴槽53に流入する。これによって、浴槽53に高温水が溜まることを確実に回避できる。
(加熱運転:第1圧抜き処理)
図2は、加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。なお、図2において配管内に示した実線は、貯湯タンク21の下部に貯留される低温水が逃がし弁26を介して外部に排出される際の流路を示している(図3についても同様)。
本体コントローラ3は、貯湯タンク21に設置される複数の温度センサT1〜T4によって検出される温度や時刻情報などに基づいて、加熱運転を開始する。すなわち、本体コントローラ3は、所定の指令信号を熱源ユニット1に出力するとともに、ポンプ(図示せず)を駆動する。そうすると、貯湯タンク21の下部に貯留される低温水が、配管a1を介して熱源ユニット1に流入する。さらに、前記低温水は熱源ユニット1で加熱されて高温水となり、配管a2を介して貯湯タンク21の上部に戻される。つまり、密度の大きな低温水が密度の小さな高温水となって貯湯タンク21に戻されるので、貯湯タンク21の湯水の体積が増え、貯湯タンク21の内圧が高まる。
なお、加熱運転を開始する際、本体コントローラ3は、配管b4内の流路と配管b6内の流路とが連通する開度位置(以下、中間位置という)となるように混合弁23を制御する。以下では、前記した混合弁23の制御を「第1圧抜き処理」と記す。
本体コントローラ3によって第1圧抜き処理が実行されると、第1逆止弁25aの下流側は、配管b10,b6、混合弁23、配管b4,b5を介して貯湯タンク21の下部と連通する。一方、第1逆止弁25aの上流側は、配管b9を介して貯湯タンク21の上部と連通している。
したがって、混合弁23が図2に示す中間位置に制御されると、図2に示すように、第1逆止弁25aの上流側と下流側との間で差圧が生じなくなる。この状態で、温度上昇に伴って貯湯タンク21の内圧が上昇しても、第1逆止弁25aは開弁しない。また、当然のことながら、第2逆止弁25b及び第3逆止弁25cも開弁しない。
一方、前記した第1圧抜き処理によって貯湯タンク21の下部は、前記した下部流路(配管b5,b4,b6,b10)を介して逃がし弁26と連通する。したがって、加熱運転の進行に伴って貯湯タンク21の内圧が上昇し、逃がし弁26を開弁させる所定圧力に達すると、貯湯タンク21の下部に貯留されていた低温水が、下部流路及び逃がし弁26を介して系外に排出される。
このように、逃がし弁26を介して膨張分の低温水を排出することによって、貯湯タンク21の内圧を所定値以下に維持できる。また、逃がし弁26を介して排出される湯水は、貯湯タンク21の上部に貯留される高温水ではなく、貯湯タンク21の下部に貯留される低温水である。したがって、給湯機S1において加熱運転を行う際の熱ロスを低減できる。
ちなみに、加熱運転を行っている間に給湯端末51が開かれた場合でも、低温水が第2逆止弁25b、配管c1などを介して熱交換器27の1次側伝熱管(図示せず)に流入する虞はない。
これは、第2逆止弁25bも自然対流に起因する差圧によっては開弁しないようになっている(つまり、図2に示す経路よりも圧損が大きい)ためである。その結果、熱交換器27の1次側伝熱管には、貯湯タンク21の上部から高温水が流入し、熱交換器27の2次側伝熱管(図示せず)に流入する水との間で好適に熱交換が行われる。
なお、本体コントローラ3は、加熱運転を開始した後、例えば温度センサT5によって検出される温度が所定値以上になるまで、前記した第1圧抜き処理を継続する。
(加熱運転:第2圧抜き処理)
図3は、加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。
加熱運転が進むにつれて貯湯タンク21内の湯水の温度が上昇し、当該湯水の中に溶け込んでいた空気が分離して貯湯タンク21の上部に溜まっていく。したがって、前記した第1圧抜き処理のみでは貯湯タンク21の上部に溜まった空気が系外に放出されず、加熱運転終了後などに浴槽53に湯水を張る際、浴槽端末52から空気混じりの湯水が流出してユーザに不快感を与える可能性がある。
本実施形態では、本体コントローラ3は、温度センサT5によって検出される温度が所定値を超えた場合、混合弁23の開度位置を切り替える(つまり、温度センサT5によって検出される温度に基づいて第2圧抜き処理の可否を判定する)。すなわち、本体コントローラ3は、混合弁23の開度位置を中間位置(図2参照)から水側全開位置(図3参照)に切り替え、配管b4内の流路と配管b6内の流路とを遮断する。その結果、上部流路と下部流路とが遮断される。以下では、前記した混合弁23の制御を「第2圧抜き処理」と記す。
例えば、貯湯タンク21内の温度を15℃から90℃とするために加熱運転を行う際、温度センサT5によって検出される湯水の温度が30℃以上となった場合、本体コントローラ3は第2圧抜き処理を実行する。
図3に示すように混合弁23が制御されると、貯湯タンク21の下部と逃がし弁26とを連通していた流路が遮断される。その結果、第1逆止弁25aの下流側は圧力上昇が生じなくなる。一方、第1逆止弁25aの上流側は、配管b9を介して貯湯タンク21の上部と連通するため、貯湯タンク21の内圧と等しい高圧の状態が維持される。
これによって、第1逆止弁25aの上流側と下流側とで差圧が発生し、かつ、当該差圧が第1逆止弁25aの許容する向きに対応するため、第1逆止弁25aが開弁する。
第1逆止弁25aが開弁すると、貯湯タンク21の上部に溜まっていた空気は、配管b9、第1逆止弁25a、配管b10、及び逃がし弁26を介して系外に排出されるため、貯湯タンク21の内圧が所定値以下に抑えられる。ちなみに、混合弁23の当該制御は加熱運転の終了前に実行されるため、前記空気とともに高温水が排出された場合でも少量にとどまる。したがって、加熱運転時の熱ロスを低減しつつ、貯湯タンク21の上部に溜まっていた空気を系外に排出できる。
本体コントローラ3は、例えば、温度センサT5によって検出される湯水の温度が所定値以上となった場合、加熱運転を終了する。
なお、沸き上げ運転は、電気料金の安価な深夜時間帯において貯湯タンク21内の全量を沸き上げ、不足分を昼間の時間帯に沸き上げることが好ましい。これによって、熱源ユニット1の稼働に要する消費電力を低減できるからである。
また、前記と同様の制御を、貯湯タンク21内の湯水が足りなくなった場合(又は、足りなくなると予想される場合)に随時行われる沸き増し運転にも適用できる。この場合、本体コントローラ3は、沸き増し運転を行う期間において第1圧抜き処理を実行した後、第2圧抜き処理を実行する。
(湯はり運転、給湯運転)
加熱運転が終了すると、本体コントローラ3は、設定温度に応じた開度位置となるように混合弁23を制御する。浴槽53に湯を張る湯はり運転を行う際、混合弁23に向かう高温水は、貯湯タンク21の上部に接続される配管b9、第1逆止弁25a、配管b10、及び配管b6を介して供給される。また、湯はり運転時において混合弁23に向かう低温水は、給水源に接続される配管b1、減圧装置22、及び配管b4を介して供給される。
また、ユーザによって給湯端末51が開操作されると、流量センサQ1が湯水の流れを検知し、さらに本体コントローラ3によってポンプ(図示せず)が駆動される。その結果、配管c1を介して熱交換器27の1次側伝熱管(図示せず)に流入する高温水と、配管b2を介して熱交換器27の2次側伝熱管(図示せず)に流入する水とが熱交換し、配管b3を介して適度な温度の湯水が給湯端末51から供給される。一方、配管c1を介して熱交換器27の1次側伝熱管に流入した高温水は、2次側伝熱管を通流する水に放熱して低温水となり、配管c2〜c4などを介して貯湯タンク21の下部に戻される。
このように、本実施形態では、給水源から供給される水を貯湯タンク21内からの湯水によって温め、かつ、貯湯タンク21を経由しないで直接的に給湯端末51に供給する水道直圧給湯を行う。これによって、水道圧にほぼ等しい水圧の湯水を給湯端末51から供給できる。
<効果>
本実施形態に係る給湯機S1によれば、本体コントローラ3は、加熱運転を開始した後、温度センサT1の検出温度が所定値以上となるまでは第1圧抜き処理を実行する。これによって、貯湯タンク21の低温水が逃がし弁26から排出されることで圧抜きされる。つまり、逃がし弁26を介して放出される湯水は、貯湯タンク21上部に貯留される高温水ではなく、貯湯タンク21下部に貯留される低温水であるため、加熱運転時の熱ロスを低減できる。
また、温度センサT5の検出温度が所定値以上になると、本体コントローラ3は、第2圧抜き処理を実行する。これによって、貯湯タンク21の内圧を所定値以下に抑えつつ、貯湯タンク21の上部に溜まった空気を系外に排出できる。
したがって、例えば、浴槽53に湯はりする際に空気混じりの湯水が出てくることでユーザに不快感を与える虞がない。
また、本実施形態では、第1圧抜き処理と第2圧抜き処理とで流路を切り替える「流路切替手段」として、浴槽53に送る湯水の温調機能を有する混合弁23を用いる。したがって、貯湯タンク21の圧抜きをするための配管及び流路切替手段を別途設ける必要がなく、低コストかつコンパクトな構成とすることができる。
また、貯湯タンク21の上部に溜まった空気を排出することで、貯湯タンク21の上部に貯留された湯水を熱交換器27の1次側伝熱管(図示せず)に送る際、ポンプ28でエア噛みを生じる虞がなく、安定した熱交換が可能となる。
また、混合弁23の切り替えを、例えば温度センサT5の検出温度に応じて行うことで、配管b4(混合弁23の水側配管)内の湯水の温度も調整できる。例えば、配管b4内の湯水の温度を、やけどの虞がない30℃や40℃程度とすることで、開閉弁24が開故障した場合でも安全性を保つことができる。
また、膨張水を排出する上部流路及び下部流路とは別に、第1バイパス流路を設ける構成とし、第1バイパス流路の一部である1次側伝熱管を、給湯流路の一部である2次側伝熱管と熱交換可能に配設する構成とした。したがって、本実施形態によれば、加熱運転を行いつつ、給湯流路を介して給湯端末51に湯水を供給できる。
また、第1バイパス流路の一端が、第1逆止弁25aよりも上流側の上部流路(配管b9)に接続されている。したがって、膨張水が下部流路から排出される状態で給湯端末51への給湯が行われたとしても、貯湯タンク21の上部に貯留された湯水を熱交換器27に送ることができ、2次側伝熱管に流入する水を適切に加熱することができる。
なお、仮に、第1バイパス流路の一端が第1逆止弁25aよりも下流側の上部流路(配管b10)に接続された場合、貯湯タンク21の上部から熱交換器27にかけての圧力損失は、第一逆止弁25aが存在することによって貯湯タンク21の下部から熱交換器27にかけての圧力損失よりも大きくなる可能性がある。この場合において、膨張水が下部流路から排出される状態で給湯端末51への給湯が行われると、ポンプ28が圧力損失の小さい下部流路から熱交換器27に水を引き込んでしまうおそれがあり、2次側伝熱管に流入する水を適切に加熱することができない。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、第1実施形態で説明した混合弁23(第2実施形態の第2混合弁23bに相当する)に加えて、貯湯タンク21の所定位置に接続される第1混合弁23a(図4参照)が追加された点が異なるが、その他の点は第1実施形態と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<給湯機の構成>
図4は、本発明の第2実施形態に係る給湯機の構成図である。図4に示すように、第1混合弁23aの2つの入口ポートのうち一方は、第1逆止弁25aよりも下流側の上部流路(つまり、配管b10)に、配管b11を介して接続されている。また、第1混合弁23aの他の入口ポートは、配管b12を介して貯湯タンク21に接続されている。
ここで、浴槽53への給湯時に配管b12を介して貯湯タンク21の中温水が流入するように、配管b12は、貯湯タンク21の所定位置(例えば、高さ方向で中央付近)に接続されている。
第1混合弁23aの出口ポートは、配管b13を介して第2混合弁23bの入口ポートに接続されている。なお、第1実施形態で説明した混合弁23と同様に、第2混合弁23bの他の入口ポートは配管b4,b1などを介して給水源に接続され、第2混合弁23bの出口ポートは配管b7,b8などを介して浴槽端末52に接続されている。
ここで、前記した「入口ポート」及び「出口ポート」の名称は、浴槽端末52への給湯動作を行う際の湯水の流れを基準としており、例えば、後記する第1圧抜き処理において「出口ポート」に湯水が流入する場合もある。
<給湯機の動作>
(待機状態)
待機状態において本体コントローラ3は、第1混合弁23aを以下のように制御する。すなわち、本体コントローラ3は、配管b11内の流路と配管b12内の流路とを遮断するように第1混合弁23aの開度位置を制御し、配管b13に高温水が流入しないようにする。これによって、開閉弁24が開故障した場合でも、浴槽端末52に高温水が供給されることを回避し、かつ、配管b9〜b12を介した自然対流を防止できる。また、この場合において第2混合弁23bの開度位置は任意である。
なお、前記制御に代えて本体コントローラ3は、第1混合弁23a及び第2混合弁23bを以下のように制御してもよい。すなわち、本体コントローラ3は、配管b12を介して中温水が流入しないように第1混合弁23aの開度位置を制御し、かつ、配管b9,b10,b11,b13などを介して高温水が流入しないように第2混合弁23bの開度位置を制御する。この場合でも、前記と同様の効果が奏される。
(加熱運転:第1圧抜き処理)
図5は、加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。加熱運転時において本体コントローラ3は、配管b4内の流路と配管b13内の流路とが共に配管b7に連通する中間位置となるように、第2混合弁23bの開度位置を制御する。また、本体コントローラ3は、配管b5,b4,b13などを介して流入する湯水がそのまま配管b11,b10などを介して系外に流出するように(換言すると、配管b12を介して中温水が流入しないように)、第1混合弁23aの開度位置を制御する。
第1実施形態での第1圧抜き処理と同様に、この状態において第1逆止弁25aの上流側と下流側との間に差圧は生じないため、第1逆止弁25aは開弁しない。また、前記状態において、減圧装置22の下流側は、第1逆止弁25aが開弁する際の所定圧力よりも高くなっている。したがって、配管b1,b4を介して給水源から水が流入することはない。
加熱運転によって貯湯タンク21の内圧が上昇すると、逃がし弁26が開弁する。そうすると、貯湯タンク21の下部に貯留されている低温水(膨張水)が、下部流路及び逃がし弁26を介して系外に放出される。ここで、「下部流路」は、配管b5,b4,b13,b11,b10を含んで構成される。これによって、貯湯タンク21の内圧を所定値以下に維持できる。
本体コントローラ3は、加熱運転を開始した後、例えば温度センサT5によって検出される温度が所定値以上になるまで第1圧抜き処理を継続する。
(加熱運転:第2圧抜き処理)
図6は、加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。温度センサT5によって検出される温度が所定値を超えた場合、本体コントローラ3は、第1混合弁23a及び第2混合弁23bの開度位置を切り替えて第2圧抜き処理を実行する。
すなわち、本体コントローラ3は、貯湯タンク21内の湯水が配管b11及び第1混合弁23aを介して配管b13に流入しないように(換言すると、配管b12と配管b13とを連通させるように)、第1混合弁23aの開度位置を制御する。
また、本体コントローラ3は、貯湯タンク21内の湯水が配管b12、第1混合弁23a、配管b13、及び第2混合弁23bを介して配管b7に流入しないように(換言すると、配管b4と配管b7とを連通させるように)、第2混合弁23bの開度位置を制御する。
図6に示す状態では、貯湯タンク21の内圧によって第1逆止弁25aの上流側が下流側よりも高圧となる所定の差圧が発生するため、第1逆止弁25aが開弁する。
したがって、貯湯タンク21の上部に溜まっていた空気が、上部流路及び逃がし弁26を介して系外に排出される。ここで、「上部流路」は、配管b9,b10を含んで構成される。なお、第2混合弁23b及び第1混合弁23aが前記した開度位置(図6参照)となるように制御されるため、自然対流が生じることもない。
(湯はり運転、給湯運転)
浴槽53の湯はり動作を行う場合、本体コントローラ3は、第1混合弁23a及び第2混合弁23bの開度位置を、風呂リモコン4aから入力される操作信号に応じた所定位置となるように制御する。本体コントローラ3によって開閉弁24が開かれると、配管b9〜b11を介して第1混合弁23aの一方の入口ポートに高温水が流入するとともに、配管b12を介して第1混合弁23a他方の入口ポートに中温水が流入する。当該高温水及び中温水は第1混合弁23aにおいて混合され、配管b13を介して第2混合弁23bの一方の入口ポートに流入する。当該湯水は、配管b1,b4などを介して第2混合弁23bの他方の入口ポートに流入する水と混合され、配管b7,b8などを介して浴槽端末52に供給される。
なお、給湯端末51への給湯動作については第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
<効果>
本実施形態に係る給湯機S2によれば、浴槽端末52に給湯する際、貯湯タンク21に貯留されている中温水を用いることができる。一般に、熱源ユニット1が備えるヒートポンプシステムを用いて湯水を加熱する際、中温水から高温水にするよりも、低温水から高温水とするほうが高い熱効率となる。つまり、貯湯タンク21内に存在する中温水については、熱源ユニット1に流入させることなく直接的に使用することが望ましい。
本実施形態に係る給湯機S2によれば、浴槽端末52への給湯時に貯湯タンク21内の中温水を直接的に用いることで、熱源ユニット1が備えるヒートポンプシステムを高効率で稼働させることができ、熱源ユニット1の消費電力を低減できる。
また、第1実施形態と同様に、給湯機S2の熱ロスを低減しつつ、貯湯タンク21の上部に溜まっている空気を系外に排出することができる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は第1実施形態と比較して、以下の点で異なる。すなわち、第1実施形態では、給水源から供給される水を熱交換器27で加熱して給湯端末51から供給する構成であったのに対し、第3実施形態では、給水源から供給される水と貯湯タンク21の上部から供給される高温水とを混合して給湯端末51から供給する点が異なる。また、第1実施形態では、浴槽53に溜められた湯の追い焚き運転について省略したが、第3実施形態では追い焚き運転が可能な構成とした。
以下では、第1実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<給湯機の構成>
図7は、本発明の第3実施形態に係る給湯機の構成図である。図7に示すように、第3混合弁23cの2つの入口ポートのうち一方は配管d2,d1などを介して給水源に接続され、他方の入口ポートは、配管d6,d5,d4などを介して貯湯タンク21の上部に接続されている。また、第3混合弁23cの出口ポートは、配管d7を介して給湯端末51に接続されている。
図7に示すように、配管d2から配管d8が分岐し、第4混合弁23dの2つの入口ポートのうち一方に接続されている。また、配管d6から配管d9が分岐し、第4混合弁23dの他方の入口ポートに接続されている。そして、第4混合弁23dの出口ポートは、配管d10、d11などを介して浴槽端末52に接続されている。
また、配管d11から分岐する配管e1は、ポンプ28及び配管e2を介して三方弁29の入口ポートに接続されている。三方弁29の2つの出口ポートのうち一方は、配管e3、伝熱管e4(熱交換器)、及び配管e5を介して浴槽端末52に接続されている。
すなわち、本実施形態に係る貯湯タンクユニット2は、浴槽端末52から流出する湯水を循環させ、さらに浴槽端末52に戻るように配設される追い焚き用循環流路を備えている。ここで「追い焚き用循環流路」は、配管e1〜e3、伝熱管e4、配管e5を含んで構成される。
伝熱管e4は、貯湯タンク21において高温水が貯留される上部領域に配設されている。また、三方弁29の他方の出口ポートは、配管e6を介して配管e5に接続されている。
<給湯機の動作>
(待機状態)
待機状態において本体コントローラ3は、配管d6などを介して給湯端末51又は浴槽端末52に高温水が流入しないように、第3混合弁23c及び第4混合弁23dの開度位置を制御する。すなわち、本体コントローラ3は、配管d6内の流路と配管d7内の流路とを遮断するように第3混合弁23cを制御し、かつ、配管d9内の流路と配管d10内の流路とを遮断するように第4混合弁23dの開度位置を制御する。これによって、開閉弁24が開故障した場合でも、給湯端末浴槽端末52から高温水が流出することを回避できる。
(加熱運転:第1圧抜き処理)
図8は、加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。加熱運転時において本体コントローラ3は、配管d2内の流路と配管d6内の流路とを連通させるように第3混合弁23cの開度位置を制御し、配管d8内の流路と配管d9内の流路とを連通させるように第4混合弁23dの開度位置を制御する。そうすると、第1逆止弁25aの上流側と下流側とで差圧が生じなくなる。
さらに、貯湯タンク21の内圧が所定値以上となった場合、貯湯タンク21の下部に貯留されている低温水が、下部流路及び逃がし弁26を介して系外に排出される。ここで「下部流路」は、配管d3,d2,d6,d5の流路、及び/又は、配管d3,d2,d8,d9,d6,d5の流路を含んで構成される。前記した各流路を介して貯湯タンク21の下部と逃がし弁26とが連通するため、加熱運転時の熱ロスを低減できる。
本体コントローラ3は、加熱運転を開始した後、例えば温度センサT5によって検出される温度が所定値以上になるまで第1圧抜き処理を継続する。
(加熱運転:第2圧抜き処理)
図9は、加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。例えば、温度センサT5によって検出される温度が所定値を超えた場合、本体コントローラ3は、第3混合弁23c及び第4混合弁23dの開度位置を切り替えて第2圧抜き処理を実行する(図9参照)。
すなわち、本体コントローラ3は、貯湯タンク21内の湯水が配管d3,d2,d6,d5などを介して系外に流出しないように(換言すると、配管d2と配管d7とを連通させるように)、第3混合弁23cの開度位置を制御する。
また、本体コントローラ3は、貯湯タンク21内の湯水が配管d3,d2,d8,d9,d6,d5などを介して系外に流出しないように(換言すると、配管d8と配管d10とを連通させるように)、第4混合弁23dの開度位置を制御する。
これによって、第1逆止弁25aの上流側が下流側よりも高圧となり、第1逆止弁25aが開弁する。その結果、貯湯タンク21の上部に溜まっていた空気が上部流路及び逃がし弁26を介して系外に排出される。ここで、「上部流路」は、配管d4,d5を含んで構成される。
(給湯運転、湯はり運転、追い焚き運転)
ユーザによって給湯端末51が操作され、流量センサQ1によって湯水の流れが検知された場合、本体コントローラ3は第3混合弁23cの開度位置を制御し、配管d2内の流路と配管d6内の流路とを連通させる。そうすると、配管d1,d2などを介して流入する水と、配管d4,d5,d6などを介して流入する高温水とが、第3混合弁23cにおいて所定の流量比で混合され、配管d7を介して給湯端末51に供給される。
また、浴槽端末52に給湯する際、本体コントローラ3は第4混合弁23dの開度位置を制御し、配管8内の流路と配管9内の流路とを連通させ、開閉弁24を開ける。そうすると、配管d1,d2,d8などを介して流入する水と、配管d4,d5,d6,d9などを介して流入する高温水とが第4混合弁23dにおいて所定の流量比で混合され、配管d10,d11などを介して浴槽端末52に供給される。
また、追い焚き運転を行う際、本体コントローラ3はポンプ28を駆動させ、三方弁29の開度を制御する。そうすると、浴槽53に貯留されていた湯水は、配管e1,e2,e3、伝熱管(熱交換器)e4,配管e5を含む循環流路を循環する。なお、伝熱管e4を通流する際、貯湯タンク21の上部に貯留されている高温水と熱交換することによって前記湯水は吸熱する。そして、当該吸熱によって所定温度となった湯水は、浴槽端末52を介して浴槽53内に還流する。
<効果>
本実施形態に係る給湯機S3によれば、温度センサT5の検出温度が所定値を超えた場合、本体コントローラ3は第2圧抜き処理を実行する。これによって、貯湯タンク21の内圧を所定値以下に抑えつつ、貯湯タンク21の上部に溜まった空気を系外に排出できる。
したがって、例えば、給湯端末51から給湯する際や、浴槽53に湯はりする際に空気混じりの湯水が出てくることでユーザに不快感を与える虞がない。
また、貯湯タンク21の上部領域に伝熱管e4を配設することによって、伝熱管e4を通流する湯水と、貯湯タンク21の上部に貯留されている高温水とを熱交換させることができる。したがって、ポンプ28を駆動して伝熱管e4を含む循環流路において湯水を循環させることで、高効率で追い焚き運転を適切に行うことができる。
また、追い焚き運転を実行している間でも、第1圧抜き処理及び第2圧抜き処理を継続することができる。なお、追い焚き運転を行いつつ第1圧抜き処理(図8参照)及び第2圧抜き処理(図9参照)を行う場合、本体コントローラ3は開閉弁24を閉弁し、配管d11bなどを介して浴槽53内に湯水が流入しないようにする。
≪第4実施形態≫
第4実施形態は、第1実施形態と比較して、以下の点で異なる。すなわち、第1実施形態では、浴槽53に溜められた湯の追い焚き運転について省略したが、第4実施形態では、熱交換器27b(図10参照)の1次側伝熱管(図示せず)を通流する高温水と、2次側伝熱管(図示せず)の湯水とを熱交換することによって追い焚き運転を行う構成とした。
以下では、第1実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<給湯機の構成>
図10は、本発明の第4実施形態に係る給湯機の構成図である。本実施形態において貯湯タンクユニット2は、一端が第1逆止弁25aよりも上流側の上部流路に接続され、他端が貯湯タンク21の下部に接続される第2バイパス流路を有している。ここで、「第2バイパス流路」は、配管c5〜c7,c4を含んで構成される。
追炊用熱交換器27bの1次側伝熱管(図示せず)は、第2バイパス流路の一部を構成し、配管c6、ポンプ28b、配管c7、第4逆止弁25d、及び配管c4を介して貯湯タンク21の下部に接続されている。
また、浴槽端末52から流出する湯水を循環させ、さらに浴槽端末52に戻るように配設される追い焚き用循環流路を有している。ここで、「追い焚き用循環流路」は、配管f1〜f5を含んで構成される。
前記した第2バイパス流路の一部を構成する1次側伝熱管(図示せず)と、追い焚き用循環流路の一部を構成する2次側伝熱管(図示せず)とは熱交換可能に配設され、追炊用熱交換器27bを構成している。
追炊用熱交換器27bの2次側伝熱管(図示せず)の一端は、配管f4,f5を介して浴槽端末52に接続されている。また、追炊用熱交換器27bの2次側伝熱管の他端は、配管f3を介して三方弁29の一方の入口ポートに接続されている。
三方弁29の他方の入口ポートは、配管f2、ポンプ28c、及び配管f1を介して浴槽端末52に接続され、出口ポートは配管f6を介して配管f4に接続されている。
<給湯機の動作>
(待機状態)
待機状態において本体コントローラ3は、配管b4内の流路が、配管b7内の流路にのみ連通する(つまり、配管b6などを介して高温水が流入しない水側全開位置とする)ように混合弁23の開度位置を制御する。これによって、開閉弁24が開故障した場合でも浴槽53に高温水が流入することを回避できるとともに、自然対流を防止できる。
(加熱運転:第1圧抜き処理)
図11は、加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。加熱運転時において本体コントローラ3は、配管b4内の流路と配管b6内の流路とが連通する中間位置となるように混合弁23の開度位置を制御し、第1圧抜き処理を実行する。
そうすると、第1実施形態で説明したように、第1逆止弁25aの上流側と下流側とで圧力差がなくなる。加熱運転によって貯湯タンク21の内圧が所定値に達すると、貯湯タンク21の下部に貯留されていた低温水が下部流路及び逃がし弁26を介して系外に排出される。ここで、「下部流路」は、配管b5,b4,b6,b10を含んで構成される。これによって、加熱運転時の熱ロスを低減できる。
本体コントローラ3は、加熱運転を開始した後、温度センサT5(又は温度センサT1〜T4のうち少なくとも1つ)によって検出される温度が所定値以上になるまで第1圧抜き処理を継続する。
(加熱運転:第2圧抜き処理)
図12は、加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。例えば、温度センサT5によって検出される温度が所定値に達した場合、本体コントローラ3は、混合弁23の開度位置を中間位置(図11参照)から水側全開位置(図12参照)に切り替え、第2圧抜き処理を実行する。すなわち、本体コントローラ3は、配管b4内の流路と配管b6内の流路とを遮断する(換言すると、配管b4を介して流入する湯水が、そのまま配管b7に流出するようにする)。
そうすると、貯湯タンク21の上部に溜まっていた空気が、上部流路及び逃がし弁26を介して系外に排出される。ここで「上部流路」は、配管b9,b10を含んで構成される。
(追い焚き運転)
追い焚き運転を行う際、本体コントローラ3はポンプ28b,28cを駆動し、三方弁29の開度を制御する。ポンプ28bが駆動すると、貯湯タンク21の上部に貯留される高温水は、配管b9,c5を介して追炊用熱交換器27bの1次側伝熱管(図示せず)に流入し、2次側伝熱管(図示せず)を通流する湯水に放熱して低温水となる。そして、追炊用熱交換器27bの1次側伝熱管から流出した低温水は、配管c6,c7,c4などを介して貯湯タンク21の下部に戻される。
また、ポンプ28cが駆動すると、浴槽53に貯留されていた湯水は配管f1,f2,f3などを介して追炊用熱交換器27bの2次側伝熱管(図示せず)に流入し、1次側伝熱管を通流する高温水から吸熱する。追炊用熱交換器27bの2次側伝熱管から流出した高温の湯水は、配管f4,f5を介して浴槽端末52に戻される。
なお、湯はり運転及び給湯運転については第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
<効果>
本実施形態に係る給湯機S4によれば、ポンプ28aを駆動することによって、給湯用熱交換器27aの1次側伝熱管(図示せず)を通流する高温水と、2次側伝熱管(図示せず)を通流する低温水との間で熱交換し、給湯端末51に所定温度の湯水を供給することができる。
また、ポンプ28b,28cを駆動することによって、追炊用熱交換器27bの1次側伝熱管を通流する高温水と、2次側伝熱管を通流する湯水とを熱交換し、追い焚き運転を行うことができる。
ちなみに、追い焚き運転を行っている間でも、第1圧抜き処理及び第2圧抜き処理を継続することができる。追い焚き運転を行いつつ第1圧抜き処理(図11参照)を行う際、本体コントローラ3は開閉弁24を閉弁し、配管b7などを介して混合弁23に高温水が流入しないようにする。
≪第5実施形態≫
第5実施形態に係る給湯機S5(図13参照)は、第1実施形態(図1参照)と比較して第1逆止弁25a及び第2逆止弁25bに代えて調整弁23eを備えている点が異なるが、その他の点は第1実施形態と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<給湯機の構成>
図13は、本発明の第5実施形態に係る給湯機の構成図である。図13に示すように、調整弁23e(流路切替手段)の3つの入口ポートのうち、第1ポートが配管b10を介して逃がし弁26に接続され、第2ポートが配管b9を介して貯湯タンク21の上部に接続され、第3ポートが配管b6を介して混合弁23の一方の入口ポートに接続されている。
<給湯機の動作>
(待機状態)
待機状態において本体コントローラ3は、混合弁23及び調整弁23eを以下のように制御する。すなわち、本体コントローラ3は、配管b4内の流路が、配管b7内の流路にのみ連通するように(つまり、配管b9,b6を介して高温水が流入しないように)、混合弁23の開度位置を制御する。
なお、本体コントローラ3が、前記制御に代えて、又は前記制御と併せて、配管b6内の流路が配管b10内の流路にのみ連通するように(つまり、配管b9を介して高温水が流入しないように)、調整弁23eの開度位置を制御するようにしてもよい。
これによって、仮に開閉弁24が開故障した場合でも、高温水が貯湯タンク21の上部から浴槽53に流入することを確実に回避できる。
(加熱運転:第1圧抜き処理)
図14は、加熱運転において第1圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。加熱運転時において本体コントローラ3は、配管b4内の流路と配管b6内の流路とが連通する中間位置となるように混合弁23を制御するとともに、配管b6内の流路と配管b10内の流路とが連通する(換言すると、配管b9内の流路と配管b10内の流路とを遮断する)開度位置となるように調整弁23eを制御する。
加熱運転によって貯湯タンク21の内圧が上昇すると、貯湯タンク21の下部に貯留されている低温水(膨張水)が、下部流路及び逃がし弁26を介して系外に放出される。ここで、「下部流路」は、配管b5,b4,b6,b10を含んで構成される。これによって、貯湯タンク21の内圧を所定値以下に維持できる。
(加熱運転:第2圧抜き処理)
図15は、加熱運転において第2圧抜き処理を行う際の湯水の流れを示す説明図である。第2圧抜き処理を実行する際、本体コントローラ3は、配管b9内の流路と配管b6内の流路とを連通させるように調整弁23eの開度位置を制御し、配管b6を介して配管b7に高温水が流入しないように混合弁23の開度位置を制御する。これによって、貯湯タンク21の上部に溜まっていた空気が、内圧によって上部流路及び逃がし弁26を介して系外に排出される。ここで、「上部流路」は、配管b9,b10を含んで構成される。
(湯はり運転、給湯運転)
湯はり運転を行う際、本体コントローラ3は、混合弁23を温度設定に応じた所定の開度位置に制御するとともに、配管b9内の流路と配管b6内の流路とを連通させるように調整弁23eの開度位置を制御する。これによって、混合弁23に向かう高温水は、配管b9、調整弁23e、及び配管b6を介して供給される。一方、混合弁23に向かう低温水は、配管b5,b4を介して供給される。
なお、給湯運転については、第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
<効果>
本実施形態に係る給湯機S5によれば、第1圧抜き処理を実行することによって、貯湯タンク21の低温水を逃がし弁26から排出して圧抜きすることができる。このとき、貯湯タンク21下部に貯留される低温水が排出されるため、加熱運転時の熱ロスを低減できる。
また、第2圧抜き処理を実行ことによって、貯湯タンク21の内圧を所定値以下に抑えつつ、貯湯タンク21の上部に溜まった空気を系外に排出できる。したがって、例えば、浴槽53に湯はりする際に空気混じりの湯水が出てくることでユーザに不快感を与える虞がない。
≪変形例≫
以上、本発明に係る給湯機S1〜S5について各実施形態により説明したが、本発明の実施形態はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、前記各実施形態では、加熱運転を行う際、温度センサT5によって検出される温度が所定値に達した場合、本体コントローラ3が第1圧抜き処理から第2圧抜き処理に切り替える場合について説明したが、これに限らない。例えば、貯湯タンク21の外側面に設置されている温度センサT1〜T4(特に、下部に設置されている温度センサT4)の温度に基づいて、前記切り替えを行ってもよい。また、温度センサT1〜T5のうち複数の検出結果に基づいて前記切り替えを行ってもよい。つまり、熱源ユニット1に流入する湯水の温度を検出する温度センサ(温度検出手段)を備え、当該温度センサの検出値に応じて第1圧抜き処理と第2圧抜き処理の切り替えを行えばよい。
また、温度センサT1〜T5による検出値に代えて、例えば、図1に示す配管b5内の圧力値に基づいて第1圧抜き処理と第2圧抜き処理の切り替えタイミングを決定しもよい。この場合、本体コントローラ3は、加熱運転を開始した後、配管b5に設置される圧力センサ(図示せず)の検出値が所定値に達するまでは第1圧抜き処理を実行し、前記圧力センサの検出値が前記所定値に達した後は第2圧抜き処理を実行する。
また、本体コントローラ3が、給湯端末51や浴槽端末52からの給湯を行わない時間帯を学習するシステムを備え、当該時間帯において第1圧抜き処理及び第2圧抜き処理を行うことが好ましい。これによって、給湯運転時において配管c1(図1参照)に空気が流入することを防止できる。
また、本体コントローラ3が、加熱運転開始時の各温度センサT1〜T5の検出温度や外気温度などに基づいて第1圧抜き処理、第2圧抜き処理それぞれに要する時間を学習し、当該時間に応じて第1圧抜き処理及び第2圧抜き処理の切り替えを行ってもよい。
さらに、第1圧抜き処理及び第2圧抜き処理それぞれに要する時間の学習と、前記した給湯運転を行わない時間帯の学習とを組み合わせてもよい。これによって、最適な時刻に加熱運転を開始することができる。
また、第2実施形態において、貯湯タンク21の所定位置に接続される配管b12に逆止弁(図示せず)を設けてもよい。なお、当該逆止弁は、貯湯タンク21から第2混合弁23bへ流れる向きを許容し、これとは逆向きの流れを禁止する弁である。これによって、配管b12を介した対流を確実に防止できる。
また、前記第2実施形態では、第2混合弁23bの出口ポートを、配管b7、開閉弁24、及び配管b8を介して浴槽端末52に接続する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第2混合弁23bの出口ポートを給湯端末51に接続してもよい。
また、前記各実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせ、湯はり運転時には2つの混合弁23a,23bの開度位置を制御しつつ熱交換器27で熱交換することで所定温度の湯水を浴槽端末52に給湯し(図4参照)、追い焚き運転時には貯湯タンク21の上部に配設された伝熱管e4を含む循環流路において湯水を循環させてもよい(図7参照)。同様に、第2実施形態の構成を第4実施形態に適用することも可能である。
また、第5実施形態では、給水源から供給される水を貯湯タンク21内からの湯水によって温めて給湯端末51に供給するいわゆる給水加熱給湯方式を採用したが、例えば第3実施形態と同様に、給湯端末51に関しても貯湯タンク21内の高温水を直接利用して給湯するいわゆるタンク出湯方式を採用してもよい。
また、第3実施形態を第1実施形態に適用してもよい。この場合、第1実施形態で説明した第1バイパス流路(配管c1〜c4:図1参照)及び給湯流路(配管b1〜b3:図1参照)に加えて、追い焚き用循環流路(配管e1〜e3、伝熱管e4、配管e5:図7参照)を備える構成となる。
また、前記各実施形態では、第1圧抜き処理から第2圧抜き処理に切り替える際の湯水の温度が一定(例えば、30℃)である場合について説明したが、これに限らない。すなわち、温度センサT5によって検出される温度が、冬季は10℃である場合に前記切り替えを実行し、夏季は25℃で前記切り替えを実行するなど、季節によって温度閾値を変えてもよい。
また、前記各実施形態では、熱源ユニット1としてヒートポンプシステムを用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、電気ヒータ、ガスエンジンなど他の熱源を用いてもよい。
また、前記各実施形態では減圧方式の給湯機S1〜S5について説明したが、これに限らない。すなわち、貯湯タンク21内の湯水を媒体として水道水を間接的に加熱し、浴槽53に供給する直圧方式の給湯システムにも前記各実施形態を適用できる。
S1,S2,S3,S4,S5 給湯機
1 熱源ユニット(熱源)
2 貯湯タンクユニット
21 貯湯タンク(タンク)
23 混合弁(第2混合弁)
23a 第1混合
23b 第2混合
23c 第3混合
23d 第4混合弁(第2混合弁
23e 調整
25a 第1逆止弁(逆止弁)
26 逃がし弁
27,27a 熱交換器
27b 追炊用熱交換器
28,29 ポンプ
3 本体コントロー
4 リモコン操作端末
51 給湯端末(別の端末)
52 浴槽端末(端末)
53 浴槽
T1,T2,T3,T4,T5 温度セン
c1,c2,c3,c4 配管(第1バイパス流路)
b1,b2,b3 配管(給湯流路)
e1,e2,e3,e4,e5 配管(追い焚き用循環流路)
e4 伝熱管
c5,c6,c7,c4 配管(第2バイパス流路)
f1,f2,f3,f4,f5 配管(追い焚き用循環流路)

Claims (5)

  1. 熱源によって加熱される湯水を貯留するタンクと、
    一端が前記タンクの上部に接続され、他端が逃がし弁に接続される上部流路と、
    前記上部流路に設けられ、前記タンクから流出して前記逃がし弁に向かう湯水の流れを許容し、当該流れとは逆向きの流れを禁止し、自然対流に起因する差圧では開弁しない逆止弁と、
    一方の入口ポートが、前記逃がし弁と前記逆止弁との間の前記上部流路に接続され、他方の入口ポートが、前記タンクの下部に接続される第2混合弁と、
    前記第2混合弁の出口ポートと、前記出口ポートを介して湯水が供給される端末と、の間の配管に設けられる開閉弁と、
    一端が前記逆止弁よりも上流側の前記上部流路に接続され、他端が前記タンクの下部に接続される第1バイパス流路と、を備え、
    前記第1バイパス流路の一部を構成する1次側伝熱管と、被加熱水が流れる2次側伝熱管とが熱交換可能に配設されること
    を特徴とする給湯機。
  2. 一端が給水源に接続され、他端が別の端末に接続される給湯流路を備え、
    前記第1バイパス流路の一部を構成する前記1次側伝熱管と、前記給湯流路の一部を構成する前記2次側伝熱管とが熱交換可能に配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  3. 浴槽端末から流出する湯水を循環させ、前記浴槽端末に戻るように配設される追い焚き用循環流路を備え、
    前記追い焚き用循環流路の一部を構成する伝熱管は、前記タンク内の上部領域に配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  4. 一端が前記逆止弁よりも上流側の前記上部流路に接続され、他端が前記タンクの下部に接続される第2バイパス流路と、
    浴槽端末から流出する湯水を循環させ、前記浴槽端末に戻るように配設される追い焚き用循環流路と、を備え、
    前記第2バイパス流路の一部を構成する1次側伝熱管と、前記追い焚き用循環流路の一部を構成する2次側伝熱管とが熱交換可能に配設されること
    を特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  5. 方の入口ポートが、配管を介して前記タンクの高さ方向中央付近に接続され、他方の入口ポートが下部流路の一部である配管を介して前記上部流路に接続される第1混合弁を備え、
    前記下部流路は、一端が前記タンクの下部に接続され、他端が前記逆止弁よりも下流側の前記上部流路に接続され、
    前記第2混合弁は、前記下部流路に設けられ、自身の前記一方の入口ポートが、前記第1混合弁を介して、前記逃がし弁と前記逆止弁との間の前記上部流路に接続されること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の給湯機。
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