JP6041909B2 - 宝石類の観察装置 - Google Patents

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本発明は、ダイヤモンドなど宝石類の品質を評価するための観察装置に関する。
従来より、宝石用のダイヤモンドの品質を評価するために、ダイヤモンドの重量、カラーグレード、クラリティグレード、およびカットグレードの4つの項目が主として用いられる。さらに、寸法、カット形状、および蛍光性の3つ項目が追加されることもある。カットグレードにおいては、自動測定器を用いて各ファセットのサイズや角度が計測され、また宝石専用の双眼顕微鏡を用いて目視による検査などが行われる。
また、宝石鑑定に用いる装置として、ダイヤモンドをカメラで撮像して得た宝石画像と位置情報または輝度情報とに基づいて、プロセッサで品質情報を算出する装置が提案されている(特許文献1)。
また、宝石の通常に観察される面に白色光を照射し、宝石中で反射した光を通常の距離で観察する位置で写真撮影する装置が提案されている(特許文献2)。
また、ダイヤモンドをホルダにより垂下支持した状態でその下方から照明し、ダイヤモンドのカット部からの反射光をダイヤモンド下方のスクリーンに撮像パターンとして着像させ、その撮像パターンを観察してダイヤモンドの品質を評価することが提案されている(特許文献3)。
特開平7−239303号公報 特開2002−48721号公報 特開2003−42964号公報
しかし、上に述べた特許文献1および2の装置によると、ダイヤモンドそれ自体の形状模様を表す画像を観察するものであるので、人がダイヤモンド自体を凝視したときの評価とは一致するが、ダイヤモンドが光を反射したときの周囲への輝き方と正確に一致するものではない。
また、特許文献3によると、ダイヤモンドのカット部からの反射光を一旦スクリーンに着像させてその撮像パターンを観察するので、ダイヤモンドの反射光による周辺への輝き方が直接に観察されることとなる。
ところが、特許文献3では、ダイヤモンドをホルダの把持部により垂下支持するのであるが、ダイヤモンドのパビリオン部は、通常、円錐形状であるため、垂下支持が極めて困難である。しかし特許文献3には、把持部による具体的な把持構造または把持方法については開示がないため、例えば接着剤などを用いることが必須であると考えられる。接着剤を用いた場合には、それがダイヤモンドの汚れとなってダイヤモンドの品質に影響を与えてしまう。また、把持部として特殊な装置が開発されたとしても、把持部が複雑となりそれによるコストが装置コストとして跳ね返ってくることとなり、しかも把持部へのダイヤモンドの着脱が容易でないことが予想される。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成によってダイヤモンドなど宝石類の反射光による周辺への輝き方を直接に容易に観察することのできる観察装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る観察装置は、宝石類を載置するための透明な材料からなる載置板と、前記載置板の下側において前記載置板と平行状態で配置され、上面に前記宝石類からの射出光を投影するためのスクリーン面が形成され中央部に光透過用の穴が設けられたスクリーン板と、前記スクリーン板の下方に配置され前記穴を通して前記載置板の上に載置された前記宝石類に光ビームを投射するための投射光源と、前記載置板または前記スクリーン板を互いの平行状態を保ったままで移動させてこれらの相対距離を変化させるための移動支持装置と、を有し、前記スクリーン面に投影された前記宝石類からの射出光による像を、透明な前記載置板を介して観察するように構成されてなる。
好ましくは、前記宝石類はダイヤモンドであり、前記載置板には、その上側の表面であって前記穴の位置に対応した位置において、前記ダイヤモンドのテーブル面が接触して載置される。
また好ましくは、前記スクリーン板の位置は固定されており、前記移動支持装置は、前記載置板を移動させる。
本発明によると、簡単な構成によってダイヤモンドなど宝石類の反射光による周辺への輝き方を直接に容易に観察することのできる観察装置を提供することができる。
本発明に係る第1実施形態の観察装置の構成の例を示す正面図である。 第1実施形態の観察装置の平面図である。 第1実施形態の観察装置の部分拡大図である。 第1実施形態においてカメラにより撮影される像の範囲を示す図である。 カメラにより撮影された像の例を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の観察装置の構成の例を示す正面図である。 第2実施形態においてカメラにより撮影される像の範囲を示す図である。
〔第1実施形態〕
図1〜図3には、本発明に係る第1実施形態の観察装置1の構成の例が示されている。図1は観察装置1の正面図、図2は平面図、図3は部分拡大図である。
図1および図2において、観察装置1は、基台11、スクリーン板12、載置板13、移動支持装置14、投射光源15、およびカメラ台16などを備える。
基台11は、観察装置1の基板となる部分である。本実施形態における基台11は、鉄またはアルミニウム合金などの金属材料、合成樹脂、木材などによって、平面視が矩形の板状に形成され、机または床などの上面に設置可能となっている。
スクリーン板12は、載置板13の下側において載置板13と平行状態で配置され、上面にダイヤモンドなど宝石類からの射出光SKを投影するためのスクリーン面121が形成され、中央部に光透過用の穴123が設けられている。
スクリーン面121として、拡散型(マットスクリーン)、回帰型(ビーズスクリーン)、その他の型式のスクリーンを用いることが可能である。本実施形態では、スクリーン板12の材料として、厚さが数mm程度のアルミニウム合金の板を用い、その表面(上面)に白色の塗料を塗布して少しつやのある平坦面に仕上げることにより、スクリーン面121を形成している。しかし、材料として、不透明な合成樹脂板や木板などを用いてもよい。また、スクリーン板12として、スクリーン面121を形成した樹脂フィルムを、板材の表面に貼り付けて構成してもよい。本実施形態において、スクリーン板12は一辺の長さが30〜100cm程度である。
穴123は、投射光源15からの光をダイヤモンドDMに入射させるためのものであり、ダイヤモンドDMの上方からカメラで撮影するときに投射光源15からの直射光が写らないよう、ダイヤモンドDMの直径よりも小さくなっている。穴123は、円形であり、その直径は、ダイヤモンドDMの直径にもよるが、1〜3mm程度である。なお、穴123の形状を、4角形、8角形、他の多角形、楕円形などとすることも可能である。
本実施形態において、スクリーン板12は、基台11上において、スペーサ124、124…を介して固定されている。
載置板13は、その上面の中央部にダイヤモンドDMなどの宝石類を載置するためのものである。載置板13は、ガラスまたは合成樹脂などの透明な材料からなる平面視が矩形の板状体である。載置板13には、その上面のスクリーン板12の穴123の位置に対応した位置に、ダイヤモンドDMがそのテーブル面42が接触した状態で載置される。テーブル面42が載置板13の表面と直接に接触して密着状態となるので、この部分で悪影響のある複雑な光の屈折は起こらない。載置板13は、ダイヤモンドDMを載置してもほとんど撓まない程度の強度があればよい。
本実施形態においては、載置板13の外形は、スクリーン板12よりも縦横ともに若干大きいサイズである。スクリーン板12よりも透明な載置板13が大きいので、スクリーン面121に投影された像を直接に観察するときに、またはカメラCAで撮影するときに、スクリーン板12の縁が像と重なって見難くなることがない。
また、本実施形態においては、載置板13には、スクリーン面121に投影された像の形状の歪みの程度の判断を補助することが可能な補助線HSが描かれている。補助線HSは、ここでは、穴123を中心とした複数の同心円である。同心円を4つとしたが、3つ以下でも5つ以上でもよい。円の半径を延長した半径線を適当な中心角ごとに描いてもよい。例えば、中心角が45度の8本の半径線、中心角が22.5度の16本の半径線、中心角が15度の24本の半径線などである。また、その他の適当な直線、曲線、図形、文字などを描いてもよい。
このような補助線HSは、像の観察に支障がない程度の細い線とすればよく、濃度および色などについても種々選択すればよい。
なお、スクリーン面121に投影されたダイヤモンドDMからの射出光による像は、この透明な載置板13を介して観察することとなる。
投影された像と補助線HSとを比較することにより、像の歪みの程度や、ダイヤモンドDMの各部からの射出による像の位置関係などを判断することが可能である。これにより、ダイヤモンドDMのカットの状態などの判断に役立てることができる。
このような補助線HSをスクリーン面121に描いておいてもよい。また、互いに異なるまたは同じ補助線HSを、載置板13とスクリーン面121との両方に描いておいてもよい。この場合に、像ZUを観察したときまたはカメラCAで撮影したときに表れる載置板13の補助線HSとスクリーン面121の補助線HSとの相対位置関係によって、その観察位置または撮影位置が中央であるか否か、また載置板13からの高さ位置がいくらであるかを知ることが可能である。
なお、載置板13に、特定の波長の光を吸収して透過させない光フィルターを設けてもよい。光フィルターを設けることによって、ダイヤモンドDMからの射出光による像をより見やすくし、またダイヤモンドDMのカットなどの状態の判断をより容易にすることが可能になる場合がある。また、吸収波長の異なる光フィルターが設けられた載置板13を取り代えることにより、ダイヤモンドDMの状態を種々の面から判断することも可能である。
移動支持装置14は、載置板13またはスクリーン板12を、互いの平行状態を保ったままで移動させてこれらの相対的な距離L1を変化させるためのものである。本実施形態において、移動支持装置14は、その上に載置板13を載置して移動させる。距離L1の範囲として、例えば、2〜5cm程度の範囲、さらには1〜10cm程度の範囲、またはこれ以上の範囲であってもよい。
本実施形態において、移動支持装置14は、左右に設けられた2つの移動支持部材14a,bからなる。これら2つの移動支持部材14a,bは互いに同じ機能であるので、一方についてのみ説明する。
移動支持部材14aは、支持軸141および支持部材142を有する。支持軸141は、金属材料などからなり、円柱状であり、基台11に対し鉛直方向に設けられる。支持部材142は、支持軸141に対し軸方向(M1方向)に移動可能である。オペレータがツマミ143を手動で回すことにより、支持部材142を移動させ、その軸方向位置を調整することが可能である。支持部材142は、その上面で載置板13の端縁部を支持する。ツマミ143を回すときは、2つの移動支持部材14a,bの支持部材142が同時に上下移動するよう、両手で2つのツマミ143を同じように回せばよい。
支持部材142は、例えば、支持軸141に設けたラックに噛み合ったピニオンをツマミ143によって回転させることにより上下移動する構造としてもよい。ツマミ143を手動で回すことに代え、小型のモータで回転駆動し、移動支持部材14a,bの上下移動を同期させるようにしてもよい。なお、移動支持装置14の構造として、上に述べた以外の種々のものを採用することができる。
なお、本実施形態では、支持部材142の上に載置板13の端縁部を単に載せた状態としたが、適当な固定部材を用いてそれらを固定してもよい。支持軸141は、基台11に固定したが、これに代えて、例えば、支持軸141の基部に支持台を取り付け、基台11の上面に載置するようにしてもよい。
投射光源15は、スクリーン板12の下方に配置され、穴123を通して載置板13の上に載置されたダイヤモンドDMに光ビームを投射するためのものである。投射光源15は、鉛直方向の上方に向けて光ビームを投射する。
図3をも参照して、投射光源15は、光源151、レンズ群152、および、光ビームの焦点(放射角度)を調整する焦点調整装置153などを備える。光源151として、発光ダイオード、レーザダイオード、キセノンランプなどを用いることができる。レンズ152として、凸レンズ、凹レンズ、シリンドリカルレンズなどを組み合わせて用いることができる。焦点調整装置153は、レンズ群152の各レンズの位置を調整することにより、光ビームを断面が微小な円形である平行光とすることが可能である。なお、光ファイバーを用い、光源151の光ビームの経路を湾曲させることにより、光源151およびレンズ群152などの配置の自由度を高めることが可能である。
また、図示は省略したが、光源151の発光強度を調整するための強度調整装置が設けられる。そのような強度調整装置は、例えば、光源151に供給する電圧、電流、または電力を可変調整する。図示しないコントロール装置から強度指令信号を与えるようにしてもよく、また、ユーザがツマミを回して調整するようにしてもよい。
カメラ台16は、スクリーン板12に投影された映像を撮影するカメラCAを取り付けるためのものである。カメラ台16は、その下端部が基台11に固定され、アーム状となって基台11の上方の中央部まで延び、上端部に、カメラCAを着脱可能に取り付けるためのマウント部が設けられる。図には示していないが、カメラ台16は、カメラCAの水平位置および高さ位置について調整が可能である。
カメラCAは、穴123の真上からスクリーン面121を撮影する。載置板13の穴123の真上の位置にはダイヤモンドDMが載置されるので、投射光源15からの光ビームは直接にはカメラCAに入射しない。
なお、カメラ台16は、基台11に固定することなく、他の構造物によって支持されていてもよい。また、カメラCAをカメラ台16に取り付けることなく、オペレータがカメラCAを手で持って撮影してもよい。
図3および図4に示すように、投射光源15から出た光ビームは、ダイヤモンドDMのテーブル面42に入射し、内部で反射して、パビリオン部41、テーブル面42、クラウン部43などから射出する。ダイヤモンドDMからの射出光SKのうち下方へ向かう光は、載置板13を透過し、スクリーン面121に投影され、像(映像)ZUを形成する。
図4に示すように、スクリーン面121に投影された像ZUが、カメラCAによって撮影される。像ZUの撮影に際して、周辺を暗くしておくと鮮明な像ZUが得られる。図5にはカメラにより撮影された像ZUの例が示されている。
スクリーン面121に投影された像ZUまたはカメラCAにより撮影された像ZUを観察することによって、ダイヤモンドDMの反射光による周辺への輝き方を直接に容易に観察することができる。
移動支持装置14によって載置板13の高さ位置を調整することにより、ダイヤモンドDMからスクリーン面121までの距離L1が変化し、これにより、像ZUの拡がりの程度が変化する。例えば、距離L1を大きくすると像ZUは拡大され、距離L1を小さくすると像ZUは縮小されかつより広い範囲の射出光SKの像ZUが得られる。距離L1の可変とともに、投射光源15の焦点調整装置153を調整してもよい。
本実施形態において、ダイヤモンドDMを載置板13の上に載せるだけでよいので、その取り扱いが極めて簡単であり、ダイヤモンドDMの品質に影響を与えることがなく、種々のダイヤモンドDMを容易に交換してそれぞれの像ZUを容易に観察することができる。また、移動支持装置14によって載置板13を移動させて距離L1を変化させるので、距離L1を変化させて種々設定することが容易に行える。
移動支持装置14によって載置板13を移動させる構造であるので、移動支持装置14およびスペーサ124の設置が容易であり、構造が簡単となる。また、スクリーン板12よりもサイズの大きい載置板13を容易に支持して移動させることができる。スクリーン板12を投射光源15に近い位置に配置できるので、小型化が可能である。載置板13を移動させることにより、投射光源15からスクリーン面121に到るまでの光の経路長さが載置板13の移動量に対して最大でその2倍変化するので、これを利用して像ZUの変化を大きくすることができる。カメラCAから像ZUまでの距離が変わらないので、カメラCAの焦点距離やズームを再調整する必要がない。
しかし、これに代えて、移動支持装置14によりスクリーン板12を移動させるようにしてもよい。
すなわち、載置板13を基台11上においてスペーサを介して固定し、載置板13の下方において、スクリーン板12を移動支持装置14によって支持して移動させる。スクリーン板12の移動範囲は、載置板13と投射光源15の間の空間である。この場合に、スクリーン板12を移動させても、投射光源15とダイヤモンドDMとの間の距離は変更されないので、光ビームのダイヤモンドDMへの入射の仕方は変わらない。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る第2実施形態の観察装置1Bについて説明する。
図6には本発明に係る第2実施形態の観察装置1Bの構成の例を示す正面図が、図7には観察装置1BにおいてカメラCAにより撮影される像ZUの範囲が、それぞれ示されている。これらの図において、第1実施形態の観察装置1と同じ機能を有した要素には同じ符号を付してその説明を省略しまたは簡略化する。
図6において、観察装置1Bでは、鍋状、フライパン状、またはボウル状などのスクリーン板12Bを備える。
すなわち、観察装置1Bのスクリーン板12Bは、平らな円形部125と、これに続いて上方へ滑らかに湾曲した円環状部126とを有する。円形部125は、例えばフライパンの底部に相当する部分であり、表面は平である。円環状部126は、例えばフライパンの胴部に相当する部分であり、円形部125の周縁から滑らかに続いて湾曲する。つまり、円形部125と円環状部126との境界部分は滑らかに連続しており、折れ曲がりはない。しかし、円形部125の外周縁部分において鈍角となる程度に折れ曲がるようにして円環状部126を立ち上げた形状としてもよい。スクリーン板12Bの内側の表面は、スクリーン面121Bとなっている。
そして、載置板13Bは、スクリーン板12Bの円環状部126の内側に入り込むことが可能に設けられており、ダイヤモンドDMのパビリオン部41、テーブル面42、クラウン部43からの射出光SKが、スクリーン面121Bに投影可能となっている。
すなわち、載置板13Bは、平板部131、吊り下げ部132、および載置部133を有する。
平板部131は、第1実施形態の透明な載置板13の中央に円形の穴134を設けた形状である。吊り下げ部132は、透明な材料からなる円筒状体であり、穴134の周縁部から下方に伸びる。吊り下げ部132の下端には、載置部133の周縁部が連結されている。なお、吊り下げ部132として、棒状体または線状体であってもよい。例えば、周方向に等間隔に配置された4つの線状体であってもよい。
載置部133は、透明な材料からなる円形の板状体であり、吊り下げ部132によって支持され、中央部にダイヤモンドDMなどの宝石類を載置するためのものである。載置部133にダイヤモンドDMを載置する場合に、オペレータが穴134から手を入れてダイヤモンドDMを載置し、またダイヤモンドDMを取り出せばよい。また、吊り下げ部132を線状体とした場合には、その間隙から手を入れてダイヤモンドDMの載置または取り出しを行うことが可能である。この場合に、穴134はなくてもよい。
また、載置部133を吊り下げ部132に対して着脱可能とし、載置部133にダイヤモンドDMを載置した状態で、吊り下げ部132に取り付けまたは取り外すようにしてもよい。また、載置部133と吊り下げ部132とを一体化した組み立て体を、平板部131に対して着脱可能としてもよい。
図7をも参照して、移動支持装置14によって載置板13Bを上下に移動することにより、載置部133に載置されたダイヤモンドDMは、スクリーン板12Bの円環状部126の内側に入り込むことが可能である。つまり、その場合に、ダイヤモンドDMのパビリオン部41が円環状部126の上端縁よりも下方に沈むこととなり、ダイヤモンドDMのパビリオン部41からの射出光SKについても、全てではないが、スクリーン面121Bに投影されて像ZUが形成されることとなる。
これによって、パビリオン部41のカットの状態を含め、ダイヤモンドDMのカットの状態をより詳しく判断することが可能である。
上に述べたように、本実施形態の観察装置1,1Bによると、簡単な構成によってダイヤモンドDMなど宝石類の反射光による周辺への輝き方を直接に容易に観察することができる。したがって、観察装置1,1Bを、ダイヤモンドDMなど宝石類の鑑定、鑑別、または品質の評価などに用いることができる。
上に述べた実施形態において、スクリーン板12および載置板13の外形を矩形としたが、円形、楕円形、多角形、その他の形状としてもよい。載置板13を板状体としたが、帯状体または線状体としてもよい。
上に述べた実施形態においては、宝石類としてダイヤモンドDMを例に挙げたが、ダイヤモンドDM以外の宝石についても適用可能である。
その他、スクリーン板12,12B、載置板13,13B、移動支持装置14、投射光源15、または観察装置1,1Bの各部または全体の構成、構造、形状、寸法、個数、材質、配置などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
1,1B 観察装置
11 基台
12,12B スクリーン板
121 スクリーン面
123 穴
125 円形部
126 円環状部
13,13B 載置板
14 移動支持装置
141 支持軸
142 支持部材
15 投射光源
41 パビリオン部
42 テーブル面
43 クラウン部
DM ダイヤモンド(宝石類)
ZU 像
SK 射出光
HS 補助線

Claims (10)

  1. 宝石類を載置するための透明な材料からなる載置板と、
    前記載置板の下側において前記載置板と平行状態で配置され、上面に前記宝石類からの射出光を投影するためのスクリーン面が形成され中央部に光透過用の穴が設けられたスクリーン板と、
    前記スクリーン板の下方に配置され前記穴を通して前記載置板の上に載置された前記宝石類に光ビームを投射するための投射光源と、
    前記載置板または前記スクリーン板を互いの平行状態を保ったままで移動させてこれらの相対距離を変化させるための移動支持装置と、
    を有し、
    前記スクリーン面に投影された前記宝石類からの射出光による像を、透明な前記載置板を介して観察するように構成されてなる、
    ことを特徴とする宝石類の観察装置。
  2. 前記宝石類はダイヤモンドであり、
    前記載置板には、その上側の表面であって前記穴の位置に対応した位置において、前記ダイヤモンドのテーブル面が接触して載置される、
    請求項1記載の宝石類の観察装置。
  3. 前記スクリーン板の位置は固定されており、
    前記移動支持装置は、前記載置板を移動させる、
    請求項2記載の宝石類の観察装置。
  4. 前記移動支持装置は、
    基台に対し鉛直方向に設けられた支持軸と、
    前記支持軸に対し軸方向に移動可能でその軸方向位置が調整可能に設けられ、前記載置板の両端縁を支持する支持部材と、を有する、
    請求項3記載の宝石類の観察装置。
  5. 前記載置板の位置は固定されており、
    前記移動支持装置は、前記スクリーン板を移動させる、
    請求項2記載の宝石類の観察装置。
  6. 前記スクリーン板は、平らな円形部とこれに続いて上方へ湾曲した円環状部とを有する、
    請求項2ないし5のいずれかに記載の宝石類の観察装置。
  7. 前記載置板は、前記スクリーン板の前記円環状部の内側に入り込むことが可能に設けられており、
    前記ダイヤモンドのクラウン部およびパビリオン部からの射出光が前記スクリーン板に投影可能となっている、
    請求項6記載の宝石類の観察装置。
  8. 前記載置板には、前記スクリーン面に投影された像の形状の歪みの程度の判断を補助することが可能な補助線が設けられている、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の宝石類の観察装置。
  9. 前記投射光源は、前記光ビームの焦点を調整する焦点調整装置を備える、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の宝石類の観察装置。
  10. 前記載置板の上方に、前記スクリーン面に投影された像を撮影するカメラを取り付けるためのカメラ台が設けられている、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の宝石類の観察装置。
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