JP2019078866A - 顕微鏡システム、観察方法、及び観察プログラム - Google Patents

顕微鏡システム、観察方法、及び観察プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で自動的にピントを合わせることができる顕微鏡システムを提供すること。【解決手段】顕微鏡システムは、透明部材と透明部材に載置された観察体とを含む観察試料を載せるステージと、観察体を観察可能とする対物レンズと、ステージ又は対物レンズを光軸の方向に沿って駆動させて、ステージと対物レンズとの相対的な位置を変更する駆動部と、特定の波長帯域のオートフォーカス検出光を照射する第1の光源部と、観察体を励起させる励起光を照射する第2の光源部と、観察試料を撮像する撮像部と、駆動部を制御することにより、撮像部が観察試料を撮像した画像に基づいて、観察体と対物レンズとの間の光軸に沿った方向の距離を調整する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、観察試料に対して自動的にピントを合わせることができる顕微鏡システム、観察方法、及び観察プログラムに関する。
近年、生物分野における研究や工業分野における検査工程等において、微細な試料の観察像を生成し、静止画又は動画を表示又は記録することができる顕微鏡システムが幅広く利用されている。
顕微鏡システムを用いて試料を観察するには、観察試料に対して正確にピントを合わせることが必要となる。また、検査工程等において同様の観察を繰り返し行う場合には、検査時間を短縮するために、素早くピントを合わせることが求められる。
従来、顕微鏡システムにおいて、ピントを合わせる操作は、顕微鏡システムが備える焦準ハンドルを操作者が手動で操作することにより行われていた。具体的には、操作者は、操作ハンドルを手動で操作して、対物レンズの焦点の位置を観察試料に合わせる。しかしながら、ピントを合わせる操作は、操作者にある程度の習熟を要求する。特に、高倍の対物レンズのピントを合わせる場合には、焦点深度が浅く、かつ合焦範囲が狭いため、操作者がかなり習熟している必要がある。また、手動でピントを合わせる操作は、操作にある程度の時間を要するとともに、操作者に負担を与えるため、検査工程の効率を下げる原因となる。
このような課題を解決するため、自動的にピントを合わせることが可能な顕微鏡システムが提案されている。特許文献1には、自動的に焦点を検出する手段として2分割ディテクタを用いて、赤外光により自動的にピントを合わせることができる顕微鏡システムが開示されている。特許文献2には、自動的に焦点を検出する手段としてPSD(光位置センサ:Position Sensitive Detector)等のエリアセンサを用いて、自動的にピントを合わせることができる顕微鏡システムが開示されている。
特開平11−249027号公報 特開昭62−131219号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び2に開示されている技術では、観察光学系とは別に、自動的に焦点を検出するための光源や光検出器等を設ける必要があるため、装置の大型化及びコストの増加を招いてしまうという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で自動的にピントを合わせることができる顕微鏡システム、観察方法、及び観察プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、透明部材と前記透明部材に載置された観察体とを含む観察試料を載せるステージと、前記観察体を観察可能とする対物レンズと、前記ステージ又は前記対物レンズを光軸の方向に沿って駆動させて、前記ステージと前記対物レンズとの相対的な位置を変更する駆動部と、特定の波長帯域のオートフォーカス検出光を照射する第1の光源部と、前記観察体を励起させる励起光を照射する第2の光源部と、前記観察試料を撮像する撮像部と、前記駆動部を制御することにより、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記第1の光源部は、前記光軸に対して挿抜可能であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記第1の光源部は、前記オートフォーカス検出光の光軸上に挿抜可能なミラーユニットを有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記ミラーユニットは、前記第1の光源が前記オートフォーカス検出光を照射している間は、前記オートフォーカス検出光の光軸上に配置されており、前記第2の光源が前記励起光を照射している間は、前記オートフォーカス検出光の光軸上から抜去されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記オートフォーカス検出光の波長は、可視波長域であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像内における輝度重心位置が基準位置からずれている量及び方向に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記第1の光源部は、前記第1の光源から照射された光の少なくとも一部を遮光する遮光部材を有し、前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像内における輝度重心位置が基準位置からずれている量及び方向に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像における所定の領域の光強度に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記第1の光源部は、前記第1の光源から照射された光を所定の陰影パターンで前記観察試料に投影するパターン投影部を備え、前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像における前記陰影パターンのコントラストに基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記第1の光源部は、それぞれ異なる波長帯域の光を照射する複数の光源を有し、前記観察試料にいずれか1つ光源から選択的に光を照射することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記第1の光源部は、前記第2の光源部が照射する光の波長帯域に応じて選択された波長帯域の光を照射することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像に基づいて検出した合焦位置から所定の距離離れた補正位置に、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る顕微鏡システムは、前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像におけるコントラスト情報に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る観察方法は、透明部材と前記透明部材に載置された観察体とを含む観察試料に特定の波長帯域のオートフォーカス検出光を照射する第1光照射ステップと、前記オートフォーカス検出光を照射された前記観察試料を撮像する第1撮像ステップと、前記観察試料を載せるステージ又は前記観察体を観察可能とする対物レンズを光軸の方向に沿って駆動させて、前記ステージと前記対物レンズとの相対的な位置を変更することにより、前記第1撮像ステップにおいて撮像された画像に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整する調整ステップと、前記観察試料に前記観察体を励起させる励起光を照射する第2光照射ステップと、前記励起光を照射された前記観察試料を撮像する第2撮像ステップと、を含む処理を顕微鏡システムが実行することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る観察プログラムは、透明部材と前記透明部材に載置された観察体とを含む観察試料に特定の波長帯域のオートフォーカス検出光を照射する第1光照射ステップと、前記オートフォーカス検出光を照射された前記観察試料を撮像する第1撮像ステップと、前記観察試料を載せるステージ又は前記観察体を観察可能とする対物レンズを光軸の方向に沿って駆動させて、前記ステージと前記対物レンズとの相対的な位置を変更することにより、前記第1撮像ステップにおいて撮像された画像に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整する調整ステップと、前記観察試料に前記観察体を励起させる励起光を照射する第2光照射ステップと、前記励起光を照射された前記観察試料を撮像する第2撮像ステップと、を含む処理を顕微鏡システムに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で自動的にピントを合わせることができる顕微鏡システム、観察方法、及び観察プログラムを実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。 図2は、図1に示すコントロール部の構成を表すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡システムが実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図4は、画像内における輝度重心位置とステージの位置との対応関係を表す図である。 図5は、画像内における輝度重心位置とステージの位置との対応関係を表す図である。 図6は、画像内における輝度重心位置とステージの位置との対応関係を表す図である。 図7は、実施の形態1の変形例1−1に係る顕微鏡システムが実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。 図9は、画像内における輝度重心位置を表す図である。 図10は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。 図11は、図10に示すコントロール部の構成を表すブロック図である。 図12は、画像内に所定の領域を設定する様子を表す図である。 図13は、画像内の輝度と位置との関係を表す図である。 図14は、本発明の実施の形態4に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。 図15は、図14に示すコントロール部の構成を表すブロック図である。 図16は、コントラストが高い状態を表す図である。 図17は、コントラストが低い状態を表す図である。 図18は、画像のコントラストと位置との関係を表す図である。 図19は、本発明の実施の形態5に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。 図20は、実施の形態5の変形例5−1に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。 図21は、実施の形態5の変形例5−2に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。 図22は、図21の光源保持部の拡大図である。 図23は、実施の形態5の変形例5−3に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る顕微鏡システム、観察方法、及び観察プログラムの実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。本発明は、顕微鏡システム、観察方法、及び観察プログラム一般に適用することができる。
また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る顕微鏡システム100は、一般的な落射蛍光顕微鏡と同様の光学系及び光学素子を備える。具体的には、顕微鏡システム100は、透明部材1と透明部材1に載置された観察体Oとを含む観察試料Sを載せるステージ2と、観察体Oを観察可能とする対物レンズ3と、焦準用モータ駆動部4とモータM1とを有し、ステージ2を光軸Lの方向に沿って駆動させて、ステージ2と対物レンズ3との間の距離を変更する焦準用駆動部5と、複数の対物レンズ3を保持するレボルバ6と、モータM2とを有し、複数の対物レンズ3のうちのいずれか1つを選択的に光軸L上に配置するレボルバ用駆動部8と、特定の波長帯域のオートフォーカス(以下において、AFともいう)検出光を照射する第1の光源部9と、第1の光源部9を駆動させるモータM3と、観察体Oを励起させる励起光を照射する第2の光源部10と、第1の光源部9及び第2の光源部10を制御する光源駆動部11と、観察試料Sを撮像する撮像部12と、撮像部12の撮像面に光を集光する結像レンズ13と、焦準用モータ駆動部4、レボルバ用モータ駆動部7、光源駆動部11等を制御するコントロール部14と、を備える。
顕微鏡システム100には、顕微鏡システム100が撮像した観察像に画像処理を施すとともに、各構成部を統括的に制御する制御装置15が接続されている。制御装置15には、操作者による操作入力を受け付ける入力装置16と、観察像を表示する表示装置17とが接続されている。
透明部材1は、例えば、底面がカバーガラスとなっているガラスボトムディッシュであるが、一般的なディッシュ、ウェルプレート等の底面がガラス又はプラスチック等の透明な部材からなる容器であればよい。透明部材1に載置されている観察体Oは、主に生体試料等である。観察体Oは、培養液Fに浸けられた状態であってもよい。
ステージ2には、第1の光源部9及び第2の光源部10からの光を透過させる貫通孔が空けられている。ステージ2は、焦準用駆動部5により光軸Lに沿って移動する。その結果、ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが変化する。
対物レンズ3は、ステージ2の下方に配置されており、第1の光源部9又は第2の光源部10からの光を観察試料Sに集光する一方、観察試料Sで反射した反射光を集光して観察試料Sの観察像を結像する。対物レンズ3は、例えば1倍、2倍、4倍の低倍、又は10倍、20倍、40倍の高倍等の複数のものが着脱自在に設けられている。また、対物レンズ3は、乾燥対物レンズであるが、液浸対物レンズであってもよい。
焦準用モータ駆動部4は、コントロール部14の制御に基づいて、モータM1を駆動させる。
レボルバ6は、互いに倍率が異なる複数の対物レンズ3のうちのいずれか1つを選択的に光軸L上に配置する。レボルバ6は、レボルバ用駆動部8により光軸L上に配置する対物レンズ3を切り換える。
レボルバ用モータ駆動部7は、コントロール部14の制御に基づいて、モータM2を駆動させる。
第1の光源部9は、AF検出光を照射する第1の光源91と、第1の光源91が照射したAF検出光を略平行光にするコリメートレンズ92と、AF検出光の光軸L1上に挿抜可能であるミラーユニットとしての全反射ミラー93と、を有する。第1の光源91は、例えばレーザーダイオード(LD:Laser Diode)である。第1の光源91が照射するAF検出光の波長は、例えば可視波長域(380nm〜780nm)であり、観察体Oが褪色しない波長を選択することが好ましい。なお、第1の光源91の指向性がよい場合、コリメートレンズ92を構成に含めなくてもよい。
全反射ミラー93は、第1の光源91がAF検出光を照射している間は、AF検出光の光軸L1上に配置されており、第2の光源101が励起光を照射している間は、AF検出光の光軸L1上から抜去されている。
全反射ミラー93は、図1に示すように、観察用の励起光の光軸Lからずれた位置でAF検出光を全反射し、AF検出光は光軸L1を通り観察試料Sに照射される。また、AF検出光の観察試料Sからの反射光は、観察用の励起光の光軸Lからずれた光軸L2を通り、全反射ミラー93を避けて撮像部12の撮像面に結像する。
モータM3は、コントロール部14の制御に基づいて、AF検出光の光軸L1に対して全反射ミラー93を挿抜する。ただし、第1の光源部9全体を励起光の光軸Lに対して挿抜してもよい。なお、この動作は操作者によって手動で行われてもよい。
第2の光源部10は、励起光を照射する第2の光源101と、第2の光源101が照射したAF検出光を略平行光にするコリメートレンズ102と、光軸L上に挿抜可能であるダイクロイックミラー103と、を有する。また、第2の光源部10は、励起光のみ選択的に透過する励起フィルタ(不図示)、蛍光を透過し励起光を吸収する吸収フィルタ(不図示)等を有する。第2の光源101は、例えば水銀ランプやLED(Light Emitting Diode)光源である。
ダイクロイックミラー103は、光軸L上に配置された場合に、第2の光源101が照射した励起光を観察試料Sに向けて反射するとともに、観察体Oからの蛍光を透過する。ただし、ダイクロイックミラー103は、光軸L上に配置された場合に、第2の光源101が照射した励起光の少なくとも一部を観察試料Sに向けて反射するとともに、観察体Oからの蛍光の少なくとも一部を透過可能であればよい。ダイクロイックミラー103は、第1の光源91がAF検出光を照射している間は、光軸L上から抜去されている。また、ミラーユニットとして、所定の励起波長、蛍光波長に対応できるように複数のミラーユニットが、ターレット式に設けられていてもよい。
撮像部12は、結像レンズ13によって結像された観察像を受光して光電変換を行うことによって、観察試料Sの画像データを生成し、この画像データをコントロール部14に出力する。撮像部12は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。
コントロール部14は、顕微鏡システム100を構成する各部に対応する指示やデータの転送等を行って顕微鏡システム100の動作を統括的に制御する。
図2は、図1に示すコントロール部の構成を表すブロック図である。図2に示すように、コントロール部14は、輝度重心位置算出部14aと、記憶部14bと、送受信部14cと、制御部14dと、を有する。
輝度重心位置算出部14aは、撮像部12が観察試料Sを撮像した画像内における輝度重心位置を算出する。具体的には、輝度重心位置算出部14aは、画像内における各画素の輝度を算出し、輝度の値に応じて重み付け等を加えた計算を行うことにより輝度重心位置を算出する。輝度重心位置算出部14aは、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。
記憶部14bは、フラッシュメモリやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等を用いて構成される。記憶部14bは、制御装置15の動作に必要な各種パラメータ等を含むデータを記録する。また、記憶部14bは、撮像部12が撮像した画像を記憶する。
送受信部14cは、制御部14dによる制御のもと、顕微鏡システム100の各構成部や制御装置15と信号の送受信を行う。
制御部14dは、CPU等を用いて構成され、顕微鏡システム100の各構成部を統括的に制御する。また、制御部14dは、焦準用駆動部5を制御することにより光強度が最も高い基準位置を検出し、該基準位置に基づいて、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整する。制御部14dは、輝度重心位置算出部14aと共通のCPU等を用いて構成されていてもよい。
制御装置15は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用の装置に、外部インタフェースを介して汎用のデジタルカメラを組み合わせることにより構成することができる。制御装置15は、顕微鏡システム100、入力装置16、及び表示装置17を統括的に制御する。
入力装置16は、各種操作の入力を受け付け、受け付けた操作を制御装置15へ出力する。入力装置16は、マウス、キーボード、ボタン、スイッチ及びタッチパネル等を用いて構成される。
表示装置17は、制御装置15による制御のもと、制御装置15において処理された映像信号に基づく観察画像や顕微鏡システム100に関する各種情報を表示する。表示装置17は、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)等を用いて構成される。
次に、顕微鏡システム100が自動的にピントを合わせる動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡システムが実行する処理の概要を示すフローチャートである。図3に示すように、はじめに、AF用の第1の光源部9を顕微鏡システム100に取り付ける(ステップS1)。このとき、観察用の第2の光源部10は、顕微鏡システム100から取り外されている。なお、全反射ミラー93及びダイクロイックミラー103のみを挿抜してもよい。
続いて、第1の光源部9の第1の光源91が、観察試料SにAF検出光を照射する(ステップS2:第1光照射ステップ)。第1の光源91から照射されたAF検出光は、コリメートレンズ92により略平行光とされ、全反射ミラー93、及び対物レンズ3を介して観察試料Sに照射される。
そして、撮像部12が、観察試料Sを撮像する(ステップS3:第1撮像ステップ)。具体的には、撮像部12は、観察試料Sで反射されて対物レンズ3を介して結像レンズ13により撮像部12の撮像面に結像したAF検出光を光電変換して画像を取得する。撮像部12が撮像した画像は適宜記憶部14bに記憶される。
続いて、制御部14dの輝度重心位置算出部14aが、撮像部12が撮像した画像内における輝度重心位置を算出する(ステップS4)。図4〜図6は、画像内における輝度重心位置とステージの位置との対応関係を表す図である。全反射ミラー93がAF検出光を観察用の励起光の光軸Lからずれた位置で反射するため、図4〜図8に示すように、ステージ2の位置Zが合焦位置Z0からずれると、画像内の輝度重心位置が基準位置(例えば画像の中心)からずれる。具体的には、図4の(a)に示すように、ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置Z0より小さい位置Z1である場合、図4の(b)に示すように、画像内における輝度重心位置A1が画像の中心より距離D1だけ左にずれる。なお、ステージ2が対物レンズ3から十分離れた位置を位置Z=0とする。これに対して、図5の(a)に示すように、ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置Z0である場合、図5の(b)に示すように、画像内における輝度重心位置A2が画像の略中心に位置する。また、図6の(a)に示すように、ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置Z0より大きい位置Z2である場合、図6の(b)に示すように、画像内における輝度重心位置A3が画像の中心より距離D2だけ右にずれる。
そして、制御部14dは、輝度重心位置算出部14aが算出した輝度重心位置が合焦位置から所定の範囲内であるか否かを判定する(ステップS5)。制御部14dが、輝度重心位置算出部14aが算出した輝度重心位置が合焦位置から所定の範囲内ではないと判定した場合(ステップS5:No)、制御部14dは、輝度重心位置が基準位置(例えば画像の中心)からずれている量及び方向に基づいて、ステージ2を合焦位置に移動させるための補正量を算出する(ステップS6)。
さらに、制御部14dは、焦準用駆動部5を制御することにより、算出した補正量の分だけステージ2を移動させる(ステップS7)。具体的には、制御部14dは、輝度重心位置が基準位置からずれている量及び方向に応じて、予め記憶部14bに記憶されている補正量のテーブルを参照することにより、ステージ2の位置を合焦位置に移動させる。なお、この補正に十分な精度がある場合、補正は一度だけ行えばよい。一方で、補正の精度が十分でない場合、補正後にステップS4に戻り、ステップS4〜S7の処理を繰り返し実行することにより、補正の精度を向上させてもよい。
一方、制御部14dが、輝度重心位置算出部14aが算出した輝度重心位置が合焦位置から所定の範囲内であると判定した場合(ステップS5:Yes)、ステップS8に進む。すなわち、ステップS4〜S7の処理によって、制御部14dが、撮像部12が観察試料Sを撮像した画像に基づいて算出した輝度重心位置に基づいて、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整する(調整ステップ)。
また、実際には輝度重心位置に基づいて算出した合焦位置が本来の合焦位置からずれている場合があるため、制御部14dは、焦準用駆動部5を制御することにより、光軸Lの方向に沿ってステージ2を合焦位置から予め記憶部14bに記憶された所定の距離離れた補正位置に移動させることにより、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整してもよい。
その後、ステップS8において、AF用の第1の光源部9を顕微鏡システム100から取り外し、観察用の第2の光源部10を顕微鏡システム100に取り付ける(ステップS8)。ステップS1と同様に、全反射ミラー93及びダイクロイックミラー103のみを挿抜してもよい。
続いて、第2の光源部10の第2の光源101が、観察試料Sに蛍光観察用の励起光を照射する(ステップS9:第2光照射ステップ)。第2の光源101から照射された励起光は、コリメートレンズ102により略平行光とされ、ダイクロイックミラー103、及び対物レンズ3を介して観察試料Sに照射される。
そして、撮像部12が、励起光を照射された観察試料Sを撮像する(ステップS10:第2撮像ステップ)。具体的には、撮像部12は、観察試料Sで反射されて対物レンズ3及びダイクロイックミラー103を介して結像レンズ13により撮像部12の撮像面に結像した励起光を光電変換して画像を取得する。撮像部12が撮像した画像は適宜記憶部14bに記憶される。
以上のステップで顕微鏡システム100が自動的にピントを合わせる動作が終了し、その後、操作者は、ピントが合った状態で蛍光観察を開始することが可能となる。
この顕微鏡システム100によれば、自動的にピントを合わせることができるだけでなく、撮像部12をAF及び蛍光観察で共用しているため、新たに追加している構成が少なく、装置の大型化及びコストの増加を招くことがない。
(変形例1−1)
変形例1−1に係る顕微鏡システム100は、実施の形態1と同一の構成であり、顕微鏡システム100における処理のみが異なる。図7は、実施の形態1の変形例1−1に係る顕微鏡システムが実行する処理の概要を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップS10までは実施の形態1と同様の処理が行われる。
その後、制御部14dは、ステージ2が撮像した画像のコントラストのピークとなる位置に移動したか否かを判定する(ステップS11)。制御部14dが、コントラストがピークとなる位置に移動していないと判定した場合(ステップS11:No)、制御部14dは、焦準用駆動部5を制御して、ステージ2を光軸Lに沿ってZ方向に所定量移動させる(ステップS12)。その後、ステップS9に戻り処理を継続する。
一方、制御部14dが、撮像した画像のコントラストがピークとなる位置に移動したと判定した場合(ステップS11:Yes)、一連の動作が終了する。
このように、制御部14dは、撮像部12が観察試料Sを撮像した画像におけるコントラスト情報に基づいて、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整してもよい。換言すると、顕微鏡システム100は、ステップS1〜S7の輝度重心位置を用いたアクティブAFを行う機能に加えて、ステップS9〜S12の画像のコントラストを用いたパッシブAFを行う機能を有していてもよい。この場合、顕微鏡システム100は、より正確にピントを合わせることができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図8に示すように、実施の形態2に係る顕微鏡システム100Aの第1の光源部9Aは、第1の光源部9Aの第1の光源91から照射されて、コリメートレンズ92により略平行光とされた光の略半分を遮蔽する遮光部材94Aと、第1の光源91が照射したAF検出光の一部を観察試料Sに向けて反射するとともに、観察試料Sにより反射されたAF検出光の一部を透過するハーフミラー95Aと、を有する。以下の実施の形態において、他の実施の形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。なお、遮光部材94Aは、第1の光源91から照射された光の少なくとも一部を遮光すればよい。
ハーフミラー95Aは、例えば入射光の50%を透過し、50%を反射するハーフミラーであり、第1の光源部9が照射したAF検出光の50%を観察試料Sに向けて反射するとともに、観察試料Sにより反射されたAF検出光の50%を透過する。
ハーフミラー95Aは、AF検出光の光軸が観察用の励起光の光軸Lに重なるようにAF検出光を反射する。
図9は、画像内における輝度重心位置を表す図である。ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置より小さい位置(ステージ2と対物レンズ3との間の距離が合焦位置より遠い位置)である場合、図9の(a)に示すように、画像内における輝度重心位置A11(例えば画像の中心)が画像の中心より左にずれる。ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置よりわずかに小さい位置である場合、図9の(b)に示すように、画像内における輝度重心位置A12が画像の中心よりわずかに左にずれる。ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置である場合、図9の(c)に示すように、画像内における輝度重心位置A13が画像の略中心に位置する。ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置よりわずかに大きい位置(ステージ2と対物レンズ3との間の距離が合焦位置より近い位置)である場合、図9の(d)に示すように、画像内における輝度重心位置A14が画像の中心よりわずかに右にずれる。ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zが、合焦位置より大きい位置である場合、図9の(e)に示すように、画像内における輝度重心位置A15が画像の中心より右にずれる。
制御部14dは、撮像部12が観察試料Sを撮像した画像内における輝度重心位置が基準位置からずれている量及び方向に基づいて、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整する。
この顕微鏡システム100Aによれば、自動的にピントを合わせることができるだけでなく、撮像部12をAF及び蛍光観察で共用しているため、新たに追加している構成が少なく、装置の大型化及びコストの増加を招くことがない。さらに、顕微鏡システム100Aでは、実施の形態1と比較して、AF用の第1の光源部9Aの開口数を確保できるため、より精度よくAFを行うことが可能となる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図10に示すように、実施の形態3に係る顕微鏡システム100Bの構成は、実施の形態2と同様の構成であるが、遮光部材94Aを備えていない。また、第1の光源部9Bは、コリメートレンズ92とハーフミラー95Aとの間に配置された不図示の視野絞りを有していてもよい。視野絞りは、例えばピンホール又は虹彩絞りである。
図11は、図10に示すコントロール部の構成を表すブロック図である。図11に示すように、コントロール部14Bは、撮像部12が観察試料Sを撮像した画像における所定の領域の光強度を算出する光強度算出部14Baを有する。光強度算出部14Baは、CPU等を用いて構成される。
図12は、画像内に所定の領域を設定する様子を表す図である。第1の光源部9Bが視野絞りを有する場合、図12に示すように、AF検出光は、視野絞りにより絞られ、ごく一部の領域B21のみに照射されている。そして、光強度算出部14Baは、領域B21の略中央に所定の領域C21を設定する。光強度算出部14Baは、この領域C21の光強度を算出する。なお、第1の光源部9Bが視野絞りを有しない場合には、コリメートレンズ92により、図12のように、ごく一部の領域B21のみにAF検出光を照射すればよい。また、領域C21の形状は特に限定されず、例えば円形であってもよい。
図13は、画像内の輝度と位置との関係を表す図である。図13の横軸は、ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zであり、縦軸は領域C21の光強度Iである。対物レンズ3が乾燥対物レンズである場合、光強度Iは、透明部材1の底面に焦点が合っている場合に最大となる。これは、透明部材1と空気との界面で屈折率の差が最も大きく、反射光の光強度が強くなるためである。すなわち、図13に示すように、透明部材1の厚さ分の誤差はあるものの、光強度Iが最大となる位置Zが合焦位置である。なお、対物レンズ3が液浸対物レンズである場合、光強度Iは、透明部材1と観察体Oとの界面に焦点が合っている場合に最大となる。これは、液浸の場合、透明部材1と観察体Oとの界面で屈折率の差が最も大きく、反射光の光強度が強くなるためである。観察体Oが生体試料である場合、屈折率は略水と等しい。
そして、制御部14dは、領域C21の光強度に基づいて、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整する。具体的には、制御部14dは、ステージ2を移動させながら複数の位置Zにおける光強度Iを取得して、光強度Iが最大となる位置を検出し、その位置にステージ2を移動させる。また、制御部14dは、ステージ2を光強度が最大となる位置から透明部材1の厚さ分補正した位置に移動させてもよい。
この顕微鏡システム100Bによれば、自動的にピントを合わせることができるだけでなく、撮像部12をAF及び蛍光観察で共用しているため、新たに追加している構成が少なく、装置の大型化及びコストの増加を招くことがない。さらに、顕微鏡システム100Bでは、実施の形態1と比較して、合焦位置を事前に登録しておく必要がないため、製造コストを低減することができる。
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図14に示すように、実施の形態4に係る顕微鏡システム100Cの第1の光源部9Cは、実施の形態2と同様の構成であるが、遮光部材94Aに替えて、第1の光源部9Cの第1の光源91から照射されたAF検出光を集光するコリメートレンズ95Cと、第1の光源91から照射されたAF検出光を所定の陰影パターンで観察試料Sに投影するパターン投影部96Cと、を有する。
図15は、図14に示すコントロール部の構成を表すブロック図である。図15に示すように、コントロール部14Cは、撮像部12が観察試料Sを撮像した画像における陰影パターンのコントラストを算出するコントラスト算出部14Caを有する。パターン投影部96Cは、例えばストライプ状の陰影パターンを観察試料Sに投影するが、陰影パターンの態様は特に限定されない。コントラスト算出部14Caは、CPU等を用いて構成される。
図16は、コントラストが高い状態を表す図である。図17は、コントラストが低い状態を表す図である。図16及び図17の(a)は、陰影パターンが投影された観察試料Sを撮像部12が撮像して得られた画像の一例を示す。図16及び図17の(b)は、図16及び図17の(a)の破線l上の輝度Eを表す。コントラストFは、輝度の極大値Eaと輝度の極小値Ebを用いて、F=(Ea−Eb)/(Ea+Eb)により算出される。
図16に示すコントラストが高い状態では、図16の(a)に示すように、陰影パターンが鮮明に投影されており、陰影パターンの外縁が明瞭に描出される。この状態では、図16の(b)に示すように、輝度の極大値Ea1と輝度の極小値Eb1との差が大きくなり、コントラストF1=(Ea1−Eb1)/(Ea1+Eb1)が大きい。
一方、図17に示すコントラストが低い状態では、図17の(a)に示すように、陰影パターンが不鮮明に投影されており、陰影パターンの外縁がぼやけて描出される。この状態では、図17の(b)に示すように、輝度の極大値Ea2と輝度の極小値Eb2との差が小さくなり、コントラストF2=(Ea2−Eb2)/(Ea2+Eb2)が小さい。
図18は、画像のコントラストと位置との関係を表す図である。図18の横軸は、ステージ2の対物レンズ3に対する位置Zであり、縦軸はコントラストFである。図18に示すように、コントラストFは、ステージ2の位置Zが合焦位置にある場合に最大となる。制御部14dは、コントラスト算出部14Caが算出したコントラストFに基づいて、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整する。具体的には、制御部14dは、ステージ2を移動させながら複数の位置ZにおけるコントラストFを取得して、コントラストFが最大となる位置を検出し、その位置にステージ2を移動させる。
この顕微鏡システム100Cによれば、自動的にピントを合わせることができるだけでなく、撮像部12をAF及び蛍光観察で共用しているため、新たに追加している構成が少なく、装置の大型化及びコストの増加を招くことがない。また、顕微鏡システム100Cでは、実施の形態1と比較して、AF用の第1の光源部9Cの開口数を確保できるため、より精度よくAFを行うことが可能となる。
(実施の形態5)
図19は、本発明の実施の形態5に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図19に示すように、実施の形態5に係る顕微鏡システム100Dの第1の光源部9Dは、第1の光源としてそれぞれ異なる波長帯域の光を照射する短波長光源91Da、中波長光源91Db、及び長波長光源91Dcを有する。また、第1の光源部9Dは、中波長光源91Dbが照射した光を光軸L1に沿って反射し、中波長光源91Dbが照射する光の波長以外の波長の光を透過するダイクロイックミラー97Daと、長波長光源91Dcが照射した光を光軸L1に沿って反射し、長波長光源91Dcが照射する光の波長以外の波長の光を透過するダイクロイックミラー97Dbと、を有する。
顕微鏡システム100Dでは、第1の光源部9Dから照射する光の波長を観察試料Sに応じて切り換えることができる。その結果、観察体Oの褪色が最も低い波長の光を選択することができる。
また、第1の光源部9Dから照射する光の波長を観察体Oの蛍光と同じ波長としてもよい。この場合、第1の光源部9Dから照射させるAF検出光が第2の光源部10の吸収フィルタを透過するため、AFを行う際に、第2の光源部10を光軸L上から退避させる必要がない。なお、AF検出光として、第2の光源部10の吸収フィルタを透過しない波長を照射する場合には、モータ等を含んで構成される駆動部により第2の光源部10を光軸L上から退避させればよい。また、操作者が手動で第2の光源部10を光軸L上から退避させてもよい。
この顕微鏡システム100Dによれば、自動的にピントを合わせることができるだけでなく、撮像部12をAF及び蛍光観察で共用しているため、新たに追加している構成が少なく、装置の大型化及びコストの増加を招くことがない。また、顕微鏡システム100Dでは、第1の光源部9Dから照射する光の波長を観察試料Sに応じて切り換えることにより、観察体Oが褪色することを抑制することができる。
(変形例5−1)
図20は、実施の形態5の変形例5−1に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図20に示すように、顕微鏡システム100Eの第1の光源部9Eは、第1の光源としてそれぞれ異なる波長帯域の光を照射する短波長光源91Ea、及び長波長光源91Ebを有する。また、第1の光源部9Eは、短波長光源91Ea、及び長波長光源91Ebを駆動させて、短波長光源91Ea、又は長波長光源91Ebのいずれか一方を光軸L2上に選択的に配置する光源駆動部98Eを有する。なお、第1の光源部9Eの光源は、所望の波長を照射可能な光源に、任意に交換できる構成であってもよい。
顕微鏡システム100Eによれば、実施の形態5よりも光学系の数を減らすことができ、より構成を簡易にすることができる。
(変形例5−2)
図21は、実施の形態5の変形例5−2に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図22は、図21の光源保持部の拡大図である。図21、図22に示すように、変形例5−2に係る顕微鏡システム100Fの第1の光源部9Fは、第1の光源としてそれぞれ異なる波長帯域の光を照射する短波長光源91Fa、中波長光源91Fb、及び長波長光源91Fcと、ハーフミラー95Aと、を有する。また、第1の光源部9Fは、短波長光源91Fa、中波長光源91Fb、及び長波長光源91Fcを保持する光源保持部99Fを有する。第1の光源部9Fは、光源駆動部11による制御に基づいて、短波長光源91Fa、中波長光源91Fb、又は長波長光源91Fcのいずれか1つの光源からAF検出光を照射する。
顕微鏡システム100Fによれば、光源保持部99F、短波長光源91Fa、中波長光源91Fb、及び長波長光源91Fc等を駆動させる必要がないので、変形例5−1より簡易な構成とすることができる。
また、ハーフミラー95Aを全反射ミラー93に置き換えてもよい。この場合、光源保持部99Fは、円形の光源保持部99Fの中心を軸として回転し、短波長光源91Fa、中波長光源91Fb、又は長波長光源91Fcのいずれか1つから照射される光を全反射ミラー93に照射する。ただし、光源保持部99Fに替えて全反射ミラー93を移動させることにより、短波長光源91Fa、中波長光源91Fb、又は長波長光源91Fcのいずれか1つから照射される光を観察試料Sに照射してもよい。
(変形例5−3)
図23は、実施の形態5の変形例5−3に係る顕微鏡システムの全体構成を示す模式図である。図23に示すように、変形例5−3に係る顕微鏡システム100Gは、広帯域な波長帯域の光を照射可能な第1の光源91から照射された光を波長ごとに異なる方向に反射する分光ミラー910Gと、ハーフミラー95Aと、を有する。分光ミラー910Gは、例えば回折格子により実現され、分光ミラー910Gを移動させることにより任意の波長の光を光軸L2に沿って観察試料Sに照射することができる。
なお、実施の形態5、変形例5−1〜変形例5−3において、2又は3つの波長が異なる光源を有する構成を示したが、光源の数は4以上であってもよい。
なお、上述した実施の形態では、制御部14dが、焦準用駆動部5を制御することにより、ステージ2を光軸Lに沿って移動させる構成を説明したがこれに限られない。制御部14dは、焦準用駆動部5を制御することにより、対物レンズ3を光軸Lに沿って移動させることにより、観察体Oと対物レンズ3との間の光軸Lに沿った方向の距離を調整してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表し、かつ記述した特定の詳細及び代表的な実施の形態に限定されるものではない。従って、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 透明部材
2 ステージ
3 対物レンズ
4 焦準用モータ駆動部
5 焦準用駆動部
6 レボルバ
7 レボルバ用モータ駆動部
8 レボルバ用駆動部
9、9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G 第1の光源部
10 第2の光源部
11 光源駆動部
12 撮像部
13 結像レンズ
14、14B、14C コントロール部
14a 輝度重心位置算出部
14b 記憶部
14c 送受信部
14d 制御部
14Ba 光強度算出部
14Ca コントラスト算出部
15 制御装置
16 入力装置
17 表示装置
91 第1の光源
91Da、91Ea、91Fa 短波長光源
91Db、91Fb 中波長光源
91Dc、91Eb、91Fc 長波長光源
92、95C、102 コリメートレンズ
93 全反射ミラー
95A ハーフミラー
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G 顕微鏡システム
101 第2の光源
103、97Da、97Db ダイクロイックミラー
94A 遮光部材
96C パターン投影部
98E 光源駆動部
99F 光源保持部
910G 分光ミラー
F 培養液
L 光軸
M1、M2、M3、M4 モータ
O 観察体
S 観察試料

Claims (15)

  1. 透明部材と前記透明部材に載置された観察体とを含む観察試料を載せるステージと、
    前記観察体を観察可能とする対物レンズと、
    前記ステージ又は前記対物レンズを光軸の方向に沿って駆動させて、前記ステージと前記対物レンズとの相対的な位置を変更する駆動部と、
    特定の波長帯域のオートフォーカス検出光を照射する第1の光源部と、
    前記観察体を励起させる励起光を照射する第2の光源部と、
    前記観察試料を撮像する撮像部と、
    前記駆動部を制御することにより、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整する制御部と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記第1の光源部は、前記光軸に対して挿抜可能であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記第1の光源部は、前記オートフォーカス検出光の光軸上に挿抜可能なミラーユニットを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記ミラーユニットは、前記第1の光源が前記オートフォーカス検出光を照射している間は、前記オートフォーカス検出光の光軸上に配置されており、前記第2の光源が前記励起光を照射している間は、前記オートフォーカス検出光の光軸上から抜去されていることを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記オートフォーカス検出光の波長は、可視波長域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  6. 前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像内における輝度重心位置が基準位置からずれている量及び方向に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  7. 前記第1の光源部は、前記第1の光源から照射された光の少なくとも一部を遮光する遮光部材を有し、
    前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像内における輝度重心位置が基準位置からずれている量及び方向に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  8. 前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像における所定の領域の光強度に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  9. 前記第1の光源部は、前記第1の光源から照射された光を所定の陰影パターンで前記観察試料に投影するパターン投影部を備え、
    前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像における前記陰影パターンのコントラストに基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  10. 前記第1の光源部は、それぞれ異なる波長帯域の光を照射する複数の光源を有し、前記観察試料にいずれか1つ光源から選択的に光を照射することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  11. 前記第1の光源部は、前記第2の光源部が照射する光の波長帯域に応じて選択された波長帯域の光を照射することを特徴とする請求項10に記載の顕微鏡システム。
  12. 前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像に基づいて検出した合焦位置から所定の距離離れた補正位置に、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  13. 前記制御部は、前記撮像部が前記観察試料を撮像した画像におけるコントラスト情報に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の顕微鏡システム。
  14. 透明部材と前記透明部材に載置された観察体とを含む観察試料に特定の波長帯域のオートフォーカス検出光を照射する第1光照射ステップと、
    前記オートフォーカス検出光を照射された前記観察試料を撮像する第1撮像ステップと、
    前記観察試料を載せるステージ又は前記観察体を観察可能とする対物レンズを光軸の方向に沿って駆動させて、前記ステージと前記対物レンズとの相対的な位置を変更することにより、前記第1撮像ステップにおいて撮像された画像に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整する調整ステップと、
    前記観察試料に前記観察体を励起させる励起光を照射する第2光照射ステップと、
    前記励起光を照射された前記観察試料を撮像する第2撮像ステップと、
    を含む処理を顕微鏡システムが実行することを特徴とする観察方法。
  15. 透明部材と前記透明部材に載置された観察体とを含む観察試料に特定の波長帯域のオートフォーカス検出光を照射する第1光照射ステップと、
    前記オートフォーカス検出光を照射された前記観察試料を撮像する第1撮像ステップと、
    前記観察試料を載せるステージ又は前記観察体を観察可能とする対物レンズを光軸の方向に沿って駆動させて、前記ステージと前記対物レンズとの相対的な位置を変更することにより、前記第1撮像ステップにおいて撮像された画像に基づいて、前記観察体と前記対物レンズとの間の前記光軸に沿った方向の距離を調整する調整ステップと、
    前記観察試料に前記観察体を励起させる励起光を照射する第2光照射ステップと、
    前記励起光を照射された前記観察試料を撮像する第2撮像ステップと、
    を含む処理を顕微鏡システムに実行させることを特徴とする観察プログラム。
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