本出願に係る電子機器、制御方法、及び制御プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、電子機器の一例として、スマートフォンを取り上げて説明する。
(実施形態1)
図1を参照しながら、実施形態1に係るスマートフォン1の機能的な構成について説明する。図1は、実施形態1に係るスマートフォンのブロック図である。図1に示すように、スマートフォン1は、ディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12と、姿勢検出ユニット15と、バイブレータ18と、タッチスクリーン21とを備える。
ディスプレイ2は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2は、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
ボタン3は、利用者からの操作入力を受け付ける。ボタン3の数は、単数であっても、複数であってもよい。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2の輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、ディスプレイ2が顔に近づけられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7は、音出力部である。レシーバ7は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2に画面を表示させ、タッチスクリーン21によって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、音声読み上げアプリケーション9B、天気データ9C、電車運行データ9D、交通データ9E、占いデータ9F、スケジュールデータ9G及び設定データ9Zなどを記憶する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、アラームの鳴動に関する設定を行うためのインタフェースを提供する機能が含まれる。制御プログラム9Aは、例えば、アラームを鳴動させる時刻に到達した場合に、スピーカ11からアラーム音を出力させる機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、アラームが鳴動中であることを示す画面をディスプレイ2に表示させる機能を提供する。
さらに、制御プログラム9Aには、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声によりスピーカ11から出力させる情報に関する設定を行うためのインタフェースを提供する機能が含まれる。制御プログラム9Aには、アラームを鳴動させる際に、天気データ9C、電車運行データ9D、交通データ9E、占いデータ9F、スケジュールデータ9Gなどを提供するサーバと自動で同期して各データを取得し、取得したデータに対応する読み上げ音声をスピーカ11から出力させる機能が含まれる。さらに、制御プログラム9Aには、取得した情報の内容を所定の通知領域に表示させる機能が含まれる。通知領域には、例えば、待受画面上でアンテナピクトや電池残量などの表示する領域や、いわゆるノーティフィケーションエリアなどを利用する。
制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させることもできる。制御プログラム9Aは、例えば、制御プログラム9Aが提供する機能は、ストレージ9に記憶される他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
音声読み上げアプリケーション9Bは、天気データ9C、電車運行データ9D、交通データ9E、占いデータ9F、スケジュールデータ9Gなどの情報に対応する音声を読み上げる機能を提供する。
天気データ9Cは、天気に関する情報を提供するサービスを運営する会社のサーバから取得されるデータである。電車運行データ9Dは、電車の運行に関する情報を提供するサービスを運営する会社のサーバから取得されるデータである。交通データ9Eは、道路交通に関する情報を提供するサービスを運営する会社のサーバから取得されるデータである。占いデータ9Fは、占いに関する情報を提供するサービスを運営する会社のサーバから取得されるデータである。スケジュールデータ9Gは、スケジュール管理サービスを提供する会社のサーバから取得されるユーザ個人のスケジュールのデータである。スケジュールデータ9Gは、スケジュール管理サービスを提供する会社により、各利用者に対して割り当てられるアカウントで個別に管理される。ユーザは、スケジュール管理サービスを提供する会社のWEBサイトに、自己のアカウントを使ってログインし、自己のスケジュールを予め登録しておく。
設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関連する各種の設定及び処理に関する情報を含む。設定データ9Zには、アラームの鳴動に関するユーザの設定データが含まれる。設定データ9Zには、各種アラーム音のデータが含まれる。設定データ9Zには、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声によりスピーカ11から出力する情報として事前に設定される読み上げ情報設定データが含まれる。読み上げ情報設定データは、以下に説明する読み上げ情報設定画面50を操作することにより設定される。ユーザは、例えば、所定のインタフェースによりアラームを鳴動させる際にスピーカ11から出力させる情報として、例えば、天気の情報、電車の運行情報、道路の交通情報、占い、スケジュールなどを事前に選択し、設定しておくことができる。
ストレージ9に、天気データ9C、電車運行データ9D、交通データ9E、占いデータ9F、スケジュールデータ9Gなどをユーザに提供するアプリケーションが記憶されていてもよい。この場合、制御プログラム9Aは、各アプリケーションが対応するサーバと同期することにより取得された天気データ9C、電車運行データ9D、交通データ9E、占いデータ9F、スケジュールデータ9Gなどを取得する。
図1は、ストレージ9に記憶されるアプリケーションの一例を示すものに過ぎない。例えば、通話アプリケーション、メールアプリケーション、ブラウザアプリケーション、ナビゲートアプリケーション、音楽プレイヤーアプリケーション、計算機アプリケーションなどがストレージ9にさらに記憶されていてもよい。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、姿勢検出ユニット15、及びタッチスクリーン21を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、アラームを鳴動させる際に、情報を取得し、取得した情報をスピーカ11から出力する等の各種制御を実行する。コントローラ10は、例えば、アラームの鳴動開始時刻の5分前になると、設定データ9Zに含まれる読み上げ情報設定データを参照して、読み上げ音声としてスピーカ11から出力させる情報としてユーザに事前に選択されている情報を、各WEBサイトから取得する。例えば、読み上げ音声として出力する情報としてユーザに事前に選択されている情報が、天気の情報、電車の運行情報、道路の交通情報、占いの情報である場合には、コントローラ10は、これらの情報を提供している会社の各WEBサイトから情報をそれぞれ取得する。コントローラ10は、アラームの鳴動開始時刻になると、ユーザによる事前の設定に応じたアラーム音をスピーカ11から出力する。コントローラ10は、ユーザによる事前の設定に応じて、アラーム音だけではなく、バイブレータ18を駆動させる場合もある。アラーム音の出力が終了すると、コントローラ10は、取得した各情報を読み上げる読み上げ音声をスピーカ11から出力する。コントローラ10は、例えば、天気の情報、電車の運行情報、道路の交通情報、占いの情報を読み上げる読み上げ音声を出力する。
さらに、コントローラ10は、読み上げ音声の内容に関する通知を通知領域に表示させる。コントローラ10は、まず、情報の項目のみを通知領域に表示し、続いて、ユーザにより項目の選択があったときに、情報の詳細を表示するという段階的な表示を行ってもよい。通知領域には、例えば、待受画面上でアンテナピクトや電池残量などの表示する領域や、いわゆるノーティフィケーションエリアなどを利用する。
スピーカ11は、音出力部である。スピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。
カメラ12は、ディスプレイ2に面している物体を撮影するインカメラである。カメラ12は、撮影した画像を電気信号へ変換する。スマートフォン1は、カメラ12に加えて、ディスプレイ2の反対側の面に面している物体を撮影するアウトカメラを備えてもよい。
姿勢検出ユニット15は、スマートフォン1の姿勢を検出する。姿勢検出ユニット15は、姿勢を検出するために、加速度センサ、方位センサ、及びジャイロスコープの少なくとも1つを備える。
バイブレータ18は、スマートフォン1の一部又は全体を振動させる。バイブレータ18は、振動を発生させるために、例えば、圧電素子、又は偏心モータなどを有する。バイブレータ18による振動は、音を伝えるためではなく、着信等の各種のイベントを利用者に報知するために用いられる。
タッチスクリーン21は、タッチスクリーン21に対する接触を検出する。タッチスクリーン21は、指、ペン、又はスタイラスペン等による利用者の接触操作を検出するために用いられる。タッチスクリーン21を用いて検出されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。タッチスクリーン21の検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。
図1に示したスマートフォン1の機能構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。
図2は、アラームの鳴動に関する設定を行うためのインタフェースであるアラーム設定画面の一例を示す図である。図2に示すように、コントローラ10は、ディスプレイ2に、アラームの鳴動に関する設定を行うためのアラーム設定画面40を表示する。アラーム設定画面40には、例えば、アラームのONまたはOFFの設定、時刻設定、繰り返し、アラーム音、時刻読み上げ、読み上げ情報設定を行うための操作部が設けられる。コントローラ10は、アラーム設定画面40に設けられている“OK”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると、アラーム設定画面40における設定を有効な状態とする。一方、コントローラ10は、アラーム設定画面40に設けられている“キャンセル”と表示された箇所に対する操作がタッチスクリーン21により検出されると、アラーム設定画面40における設定を無効とし、これまでの設定を維持する。
図3は、読み上げ音声によりスピーカ11から出力させる情報に関する設定を行うためのインタフェースである読み上げ情報設定画面の一例を示す図である。図3に示すように、コントローラ10は、ディスプレイ2に、読み上げ音声によりスピーカ11から出力させる情報に関する設定を行うためのインタフェースである読み上げ情報設定画面50を表示する。読み上げ情報設定画面50には、天気に関する情報、運行情報、交通情報、占いに関する情報、スケジュールに関する情報を、読み上げ音声により出力させるかどうかを設定するための操作部が設けられている。図3に示すように、読み上げ情報設定画面50において、天気に対応する操作部の表記が“OFF”となっている場合には、読み上げ音声により天気に関する情報を出力させない設定となる。一方、読み上げ情報設定画面50において、天気に対応する操作部の表記が“ON”となっている場合には、読み上げ音声により天気に関する情報を出力させる設定となる。コントローラ10は、読み上げ情報設定画面50において、天気に対応する操作部に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると、天気に対応する操作部の表記を“ON”または“OFF”に切替えて表示する。コントローラ10は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“OK”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると、読み上げ情報設定画面50における設定を有効な状態とする。一方、コントローラ10は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“キャンセル”と表示された箇所に対する操作がタッチスクリーン21により検出されると、読み上げ情報設定画面50における設定を無効し、これまでの設定を維持する。運行情報、交通情報、占いに関する情報、スケジュールに関する情報を、読み上げ音声により出力させるかどうかの設定についても、上述した天気に関する情報と同様の手順で設定を行うことができる。
図4〜図13を用いて、制御プログラム9Aによる制御の一例を説明する。
図4は、読み上げ情報設定画面50をディスプレイ2に表示させる制御の一例を示す図である。図4に示すステップS11は、ユーザの指F1が、アラーム設定画面40に設けられている“読み上げ情報設定”と表示された箇所に接触した状態を示している。図4に示すステップS12は、ディスプレイ2に、読み上げ情報設定画面50が表示された状態を示している。
図4に示すように、スマートフォン1は、アラーム設定画面40に設けられている“読み上げ情報設定”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS11)、ディスプレイ2に、読み上げ情報設定画面50を表示する(ステップS12)。
図5は、天気に関する情報の設定を行うための画面をディスプレイ2に表示させる制御の一例を示す図である。ユーザは、図5に示す画面を操作することにより、どの地域の天気を読み上げ音声により出力させるかを選択して設定できる。
図5に示すステップS21は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“天気”と表示された箇所に接触した状態を示している。図5に示すステップS22は、読み上げ音声により天気の情報を出力させる地域を選択するための画面51aが表示された状態を示している。図5に示すステップS23は、ユーザの指F1が、画面51aにおいて、“全ての地域”と表示された箇所に接触した状態を示している。図5に示すステップS24は、“全ての地域”と表示された箇所へのユーザの指F1の接触に応じて表示される画面51bの状態を示している。
図5に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“天気”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS21)、ディスプレイ2に、画面51aを表示する(ステップS22)。続いて、スマートフォン1は、画面51aに設けられている“全ての地域”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS23)、ディスプレイ2に、画面51bを表示する(ステップS24)。
図6は、天気に関する情報の設定を行うための他の画面をディスプレイ2に表示させる制御の例を示す図である。ユーザは、図6に示す画面を操作することにより、どの地域の天気を読み上げ音声により出力させるかを検索して設定できる。
図6に示すステップS31は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“天気”と表示された箇所に接触した状態を示している。図6に示すステップS32は、読み上げ音声により天気の情報を出力させる地域を検索するための画面52aが表示された状態を示している。画面52aには、検索対象とする地域名を入力するための入力ボックスが設けられる。画面52aには、現在設定されている地域名(例えば、横浜市都筑区)が表示される。画面52aには、検索対象として入力ボックスに入力された地域名に応じた検索を開始させるための地名検索ボタンが設けられる。図6に示すステップS33は、画面52aに設けられた入力ボックスに検索対象となる地域名(例えば、横浜市)が入力され、画面52aに設けられた地名検索ボタンに対してユーザの指F1が接触した状態を示している。図6に示すステップS34は、入力ボックスに入力された地域名に応じた検索結果を含む画面52bが表示された状態を示している。図6に示すステップS35は、画面52bに表示されている地域名検索結果の一覧の中から、“横浜市鶴見区”が表示された箇所にユーザの指F1が接触した状態を示している。図6に示すステップS36は、読み上げ音声により天気の情報を出力させる地域として、新たに設定された地名(例えば、横浜市鶴見区)を含む画面52aが表示された状態を示している。
図6に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“天気”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS31)、ディスプレイ2に、読み上げ音声により天気の情報を出力させる地域を検索するための画面52aを表示する(ステップS32)。続いて、スマートフォン1は、画面52aに地域名(例えば、横浜市)が入力され、地名検索ボタンに対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS33)、ディスプレイ2に、入力ボックスに入力された地域名に応じた検索結果を列挙した画面52bを表示する(ステップS34)。続いて、スマートフォン1は、画面52bに対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS35)、地域名検索結果の一覧の中から、ユーザの指F1の接触が検出された箇所に対応する地域名(例えば、横浜市鶴見区)が、読み上げ音声により天気の情報を出力させる地域として新たに設定された画面52aをディスプレイ2に表示する(ステップS36)。
図6では、読み上げ音声により天気の情報を出力させる地域として、1つの地域が設定される例(ステップS36)を示しているが、複数の地域を設定できるようにしてもよい。
図7は、運行情報の設定を行うための画面をディスプレイ2に表示させる制御の一例を示す図である。ユーザは、図7に示す画面を操作することにより、出発駅、経由駅および到着駅を指定して、どの路線の運行情報を読み上げ音声により出力させるかを設定できる。
図7に示すステップS41は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“運行情報”と表示された箇所に接触した状態を示している。図7に示すステップS42は、ディスプレイ2に、読み上げ音声により運行情報を出力させる路線を検索するための画面53が表示された状態を示している。画面53には、出発駅、経由駅、到着駅を入力するための入力ボックスが設けられる。画面53には、現在設定されている路線(例えば、JR横浜線、東急田園都市線)が表示される。画面53には、入力ボックスに入力された出発駅、経由駅および到着駅に応じた路線の検索を開始させるための路線検索ボタンが設けられる。
図7に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“運行情報”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS41)、ディスプレイ2に、画面53を表示する(ステップS42)。
図8は、運行情報の設定を行うための他の画面をディスプレイ2に表示させる制御の例を示す図である。ユーザは、図8に示す画面を操作することにより、路線名に含まれる文字を直接入力して、読み上げ音声による路線情報の出力を設定できる。
図8に示すステップS51は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“運行情報”と表示された箇所に接触した状態を示している。図8に示すステップS52は、読み上げ音声により運行情報を出力させる路線名を検索するための画面54aが表示された状態を示している。画面54aには、路線名に含まれる文字を入力するための入力ボックスが設けられる。画面54aには、現在設定されている路線(例えば、東急東横線、東急田園都市線)が表示される。画面54aには、入力ボックスに入力された文字を含む路線の検索を開始させるための路線検索ボタンが設けられる。図8に示すステップS53は、画面54aに設けられた入力ボックスに路線名に含まれる文字(例えば、“横浜”)が入力され、画面54aに設けられた路線検索ボタンに対してユーザの指F1が接触した状態を示している。図8に示すステップS54は、入力ボックスに入力された文字を含む路線名の検索結果を含む画面54bが表示された状態を示している。図8に示すステップS55は、画面54bに表示されている路線名(例えば、JR横浜線)が表示された箇所にユーザの指F1が接触した状態を示している。図8に示すステップS56は、読み上げ音声により運行情報を出力させる路線として、新たに追加された路線名(例えば、JR横浜線)を含む画面54aが表示された状態を示している。
図8に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“運行情報”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS51)、ディスプレイ2に、読み上げ音声により路線情報を出力させる路線名を検索するための画面54aを表示する(ステップS52)。続いて、スマートフォン1は、画面54aに路線名に含まれる文字(例えば、横浜)が入力され、路線検索ボタンに対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS53)、ディスプレイ2に、入力ボックスに入力された文字を含む路線名の検索結果を含む画面54bを表示する(ステップS54)。続いて、スマートフォン1は、画面54bに対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS55)、路線名の検索結果の一覧の中から、ユーザの指F1の接触が検出された箇所に対応する路線名(例えば、JR横浜線)が、読み上げ音声により運行情報を出力させる路線名として新たに追加された画面54aをディスプレイ2に表示する(ステップS56)。
図9は、交通情報の設定を行うための画面をディスプレイ2に表示させる制御の一例を示す図である。ユーザは、図9に示す画面を操作することにより、出発地および目的地を指定して、どの道路の情報を読み上げ音声により出力させるかを設定できる。
図9に示すステップS61は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“交通情報”と表示された箇所に接触した状態を示している。図9に示すステップS62は、ディスプレイ2に、読み上げ音声により交通情報を出力させる道路を検索するための画面55が表示された状態を示している。画面55には、出発地および目的地を入力するための入力ボックスが設けられる。画面55には、現在設定されている道路(例えば、環状2号、第三京浜道路)が表示される。画面55には、入力ボックスに入力された出発地および目的地に応じた道路の検索を開始させるための道路検索ボタンが設けられる。
図9に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“交通情報”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS61)、ディスプレイ2に、画面55を表示する(ステップS62)。
図10は、交通情報の設定を行うための他の画面をディスプレイ2に表示させる制御の例を示す図である。ユーザは、図10に示す画面を操作することにより、道路名に含まれる文字を直接入力して、読み上げ音声による交通情報の出力を設定できる。
図10に示すステップS71は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“交通情報”と表示された箇所に接触した状態を示している。図10に示すステップS72は、読み上げ音声により交通情報を出力させる道路名を検索するための画面56aが表示された状態を示している。画面56aには、道路名に含まれる文字を入力するための入力ボックスが設けられる。画面56aには、入力ボックスに入力された文字を含む道路名の検索を開始させるための道路検索ボタンが設けられる。図10に示すステップS73は、画面56aに設けられた入力ボックスに道路名に含まれる文字(例えば、“環状”)が入力され、画面56aに設けられた道路検索ボタンに対してユーザの指F1が接触した状態を示している。図10に示すステップS74は、入力ボックスに入力された文字を含む道路名の検索結果を含む画面56bが表示された状態を示している。図10に示すステップS75は、画面56bに表示されている道路名(例えば、環状2号)が表示された箇所にユーザの指F1が接触した状態を示している。図10に示すステップS76は、読み上げ音声により交通情報を出力させる道路名(例えば、環状2号)を含む画面56aが表示された状態を示している。
図10に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“交通情報”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS71)、ディスプレイ2に、読み上げ音声により交通情報を出力させる道路名を検索するための画面56aを表示する(ステップS72)。続いて、スマートフォン1は、画面56aに道路名に含まれる文字(例えば、環状)が入力され、道路検索ボタンに対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS73)、ディスプレイ2に、入力ボックスに入力された文字を含む道路名の検索結果を含む画面56bを表示する(ステップS74)。続いて、スマートフォン1は、画面56bに対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS75)、道路名の検索結果の一覧の中から、ユーザの指F1の接触が検出された箇所に対応する道路名(例えば、環状2号)が、読み上げ音声により交通情報を出力させる道路名として設定された画面56aをディスプレイ2に表示する(ステップS76)。
図11は、占いに関する情報の設定を行うための画面をディスプレイ2に表示させる制御の一例を示す図である。ユーザは、図11に示す画面を操作することにより、生年月日を指定して、生年月日に対応する占いの情報(星占い、干支占いなど)を読み上げ音声により出力させるかを設定できる。
図11に示すステップS81は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“占い”と表示された箇所に接触した状態を示している。図11に示すステップS82は、ディスプレイ2に、生年月日を設定するための画面57が表示された状態を示している。
図11に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“占い”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS81)、ディスプレイ2に、画面57を表示する(ステップS82)。
図12は、スケジュールに関する情報の設定を行うための画面をディスプレイ2に表示させる制御の一例を示す図である。ユーザは、図12に示す画面を操作することにより、アカウントを指定して、指定したアカウントで管理されているスケジュールに関する情報を読み上げ音声により出力させるかを設定できる。アカウントは、例えば、スケジュールを管理するサービスを運営する会社のサイトにより、スマートフォン1のユーザに対して一意に割り当てられる管理情報である。
図12に示すステップS91は、ユーザの指F1が、読み上げ情報設定画面50において、“スケジュール”と表示された箇所に接触した状態を示している。図12に示すステップS92は、ディスプレイ2に、アカウントを指定するための画面58が表示された状態を示している。
図12に示すように、スマートフォン1は、読み上げ情報設定画面50に設けられている“占い”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS91)、ディスプレイ2に、画面58を表示する(ステップS92)。
図13は、読み上げ音声の内容に関する通知を含む画面をディスプレイ2上の通知領域に表示させる制御の一例を示す図である。ユーザは、図13に示す画面を参照することにより、読み上げ音声の内容を知ることができる。図13では、いわゆるノーティフィケーションエリアを通知領域として利用する例を示している。
図13に示すステップS101は、アラームの鳴動した旨を知らせる通知を含む通知領域の画面60が表示された状態を示しいている。さらに、図13に示すステップS101は、ユーザの指F1が、通知領域の画面60に設けられている“読み上げ内容詳細”と表示された箇所に対して接触した状態を示している。図13に示すステップS102は、アラームの鳴動に際して出力された読み上げ音声の内容を含む画面61が表示されている状態を示している。例えば、画面61には、読み上げ音声として出力された情報の一覧が表示される。
図13に示すように、スマートフォン1は、通知領域の画面60に設けられている“読み上げ内容詳細”と表示された箇所に対するユーザの操作がタッチスクリーン21により検出されると(ステップS101)、ディスプレイ2に、画面61を表示する(ステップS102)。スマートフォン1は、読み上げ音声として出力された情報の一覧の中から、ユーザにより項目の選択を受け付けた場合、選択された項目の詳細な情報をディスプレイ2に表示させることができる。
図14は、実施形態1に係る制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御を実現するための処理手順の一例を示す図である。図14に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することにより実現される。図14に示す処理手順は、スマートフォン1の起動中、繰り返し実行される。
図14に示すように、コントローラ10は、例えば、ステップS201として、アラームの鳴動開始時刻の5分前であるかどうかを判定する。判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前ではない場合には(ステップS201、No)、コントローラ10は、図14の処理手順を一旦終了し、次の処理タイミングで、再び、ステップS201の判定を実行する。
一方、判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前である場合には(ステップS201、Yes)、コントローラ10は、ステップS202として、読み上げ情報設定に基づいて、情報を取得する。コントローラ10は、読み上げ情報設定データを参照して、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声により出力させる情報として事前に設定されている情報を取得する。例えば、読み上げ音声として出力する情報としてユーザに事前に選択されている情報が、天気の情報、電車の運行情報、道路の交通情報、占いの情報である場合には、コントローラ10は、これらの情報を提供している会社の各WEBサイトから情報をそれぞれ取得する。
続いて、コントローラ10は、ステップS203として、アラームの鳴動開始のタイミングになったら、アラーム音をスピーカ11から出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS204として、アラームのタイムアウト後(アラーム音の出力停止後)、ステップS202で取得した情報の読み上げ音声を音声読み上げアプリケーション9Bから取得し、スピーカ11から出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS205として、通知領域に、読み上げ音声の内容に関する通知を表示する。
上述してきたように、実施形態1では、スマートフォン1が、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声として出力させる情報としてユーザに事前に選択されている情報を取得し、取得した情報に対応する読み上げ音声を、アラームのタイムアウト後に出力する。このようなことから、実施形態1によれば、スマートフォン1は、アラームの鳴動に連動してできるだけ新しい情報をユーザに提供できる。
実施形態1では、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声として出力させる情報の内容を、通知領域に表示させる。このため、実施形態1によれば、スマートフォン1は、音声としてだけではなく、視覚的に確認可能な状態で情報をユーザに提供できる。
実施形態1では、スマートフォン1が、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声として出力させる情報の内容を、ユーザが事前に選択可能とするための機能(図4〜図12など参照)を提供する。このため、実施形態1によれば、スマートフォン1は、ユーザの希望に応じた情報を提供できる。
実施形態1で説明した処理手順(図14)では、スマートフォン1が、アラームの鳴動開始5分前に、読み上げ音声として出力する情報を取得する例を説明したが、アラームの鳴動開始5分前は一例に過ぎない。すなわち、スマートフォン1が、アラームがタイムアウトする(アラーム音が停止する)前に、読み上げ音声として出力する情報を取得することができれば、5分前に限定されずに任意のタイミングで情報を取得してもよい。読み上げ音声として出力する情報を取得するタイミングは、アラームの鳴動のタイミングにできるだけ近い方が望ましい。
(実施形態2)
実施形態1において、アラームの鳴動中に受け付けられるユーザの操作に応じて、読み上げ音声の出力を制御するようにしてもよい。
制御プログラム9Aにより提供される機能には、アラームの鳴動中に受け付けた操作に応じて、読み上げ音声として出力する情報の出力の許否を決定する機能がさらに含まれる。例えば、制御プログラム9Aには、アラームの鳴動中に、アラームを停止させる操作、もしくはスヌーズを開始する操作をユーザから受け付けた場合、読み上げ音声の出力を行わないことを決定する機能を提供する。制御プログラム9Aにより提供される機能には、アラームの鳴動中に、アラームを停止させる操作、もしくはスヌーズを開始する操作をユーザから受け付けるための機能が含まれる。例えば、制御プログラム9Aは、アラームが鳴動中であることを示す画面を、アラームを停止させる操作、もしくはスヌーズを開始する操作をユーザから受け付けるインタフェースとして機能させる。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、アラームの鳴動中に受け付けた操作に応じて、読み上げ音声として出力する情報の出力の許否を決定する。例えば、コントローラ10は、アラームの鳴動中に、アラームを停止させる操作、もしくはスヌーズを開始する操作をユーザから受け付けた場合、読み上げ音声の出力を行わないことを決定する。
図15は、実施形態2に係る制御プログラムが提供する機能に基づく制御を実現するための処理手順の一例を示す図である。図15に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することにより実現される。図15に示す処理手順は、スマートフォン1の起動中、繰り返し実行される。
図15に示すように、コントローラ10は、例えば、ステップS301として、アラームの鳴動開始時刻の5分前であるかどうかを判定する。判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前ではない場合には(ステップS301、No)、コントローラ10は、図15の処理手順を一旦終了し、次の処理タイミングで、再び、ステップS301の判定を実行する。
一方、判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前である場合には(ステップS301、Yes)、コントローラ10は、ステップS302として、読み上げ情報設定に基づいて、情報を取得する。コントローラ10は、読み上げ情報設定データを参照して、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声により出力させる情報として事前に設定されている情報を取得する。例えば、読み上げ音声として出力する情報としてユーザに事前に選択されている情報が、天気の情報、電車の運行情報、道路の交通情報、占いの情報である場合には、コントローラ10は、これらの情報を提供している会社の各WEBサイトから情報をそれぞれ取得する。
続いて、コントローラ10は、ステップS303として、アラームの鳴動開始のタイミングになったら、アラーム音をスピーカ11から出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS304として、アラームの鳴動中、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられたかどうかを判定する。
図16は、実施形態2に係るアラームが鳴動中であることを示す画面の一例を示す図である。図16に示すように、アラームが鳴動中であることを示す画面70aには、アラームを停止させるための“停止”と表記される操作部と、スヌーズを開始させるための“スヌーズ”と表記される操作部とが設けられる。コントローラ10は、図16に示す画面70aにおいて、“停止”と表記される操作部もしくは“スヌーズ”と表記される操作部に対する操作がタッチスクリーン21により検出された場合には、アラームの鳴動中、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられたものと判断する。
判定の結果、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられた場合には(ステップS304、Yes)、コントローラ10は、ステップS305として、アラーム音の出力を停止する。続いて、コントローラ10は、ステップS306として、通知領域に、ステップS302で取得した情報の内容に関する通知を表示する。
ステップS304において、判定の結果、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられなかった場合には(ステップS304、No)、コントローラ10は、ステップS307として、アラームのタイムアウト後、ステップS302で取得した情報の読み上げ音声を音声読み上げアプリケーション9Bから取得し、スピーカ11から出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS308として、通知領域に、読み上げ音声の内容に関する通知を表示する。
図15に示す処理手順では、スマートフォン1は、アラームの停止操作だけでなく、スヌーズの開始操作が受け付けられた場合には、読み上げ音声を出力しない例を説明したが、これには限定されない。スマートフォン1は、スヌーズの開始操作が受け付けられた場合、アラーム音の出力を停止させた後、読み上げ音声を出力してもよい。さらに、スマートフォン1は、スヌーズにより所定の周期で繰り返されるアラームの鳴動時に、その都度、読み上げ音声を出力するようにしてもよい。スヌーズによるアラームの鳴動の周期は、例えば、図2に示すアラーム設定画面40において“繰り返し”と表記された箇所から、ユーザが任意に設定できる。
(実施形態3)
実施形態3では、アラームの鳴動中に受け付けられるユーザの操作に応じて、読み上げ音声の出力を制御する他の例について説明する。
制御プログラム9Aにより提供される機能には、アラームの鳴動中に受け付けた操作に応じて、読み上げ音声として出力する情報の出力の許否を決定する機能がさらに含まれる。例えば、制御プログラム9Aには、アラームの鳴動中に、読み上げ音声の出力を指示する操作があった場合に、読み上げ音声の出力を決定する機能を提供する。制御プログラム9Aにより提供される機能には、アラームの鳴動中に、読み上げ音声の出力を指示する操作をユーザから受け付けるための機能が含まれる。例えば、制御プログラム9Aは、アラームが鳴動中であることを示す画面を、読み上げ音声の出力を指示する操作をユーザから受け付けるインタフェースとして機能させる。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、アラームの鳴動中に受け付けた操作に応じて、読み上げ音声として出力する情報の出力の許否を決定する。例えば、コントローラ10は、アラームの鳴動中に、読み上げ音声の出力を指示する操作があった場合に、読み上げ音声の出力を決定する。
図17は、実施形態3に係る制御プログラムが提供する機能に基づく制御を実現するための処理手順の一例を示す図である。図17に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することにより実現される。図17に示す処理手順は、スマートフォン1の起動中、繰り返し実行される。
図17に示すように、コントローラ10は、例えば、ステップS401として、アラームの鳴動開始時刻の5分前であるかどうかを判定する。判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前ではない場合には(ステップS401、No)、コントローラ10は、図17の処理手順を一旦終了し、次の処理タイミングで、再び、ステップS401の判定を実行する。
一方、判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前である場合には(ステップS401、Yes)、コントローラ10は、ステップS402として、読み上げ情報設定に基づいて、情報を取得する。コントローラ10は、読み上げ情報設定データを参照して、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声により出力させる情報として事前に設定されている情報を取得する。例えば、読み上げ音声として出力する情報としてユーザに事前に選択されている情報が、天気の情報、電車の運行情報、道路の交通情報、占いの情報である場合には、コントローラ10は、これらの情報を提供している会社の各WEBサイトから情報をそれぞれ取得する。
続いて、コントローラ10は、ステップS403として、アラームの鳴動開始のタイミングになったら、アラーム音をスピーカ11から出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS404として、アラームの鳴動中、ステップS402で取得した情報の読み上げ音声の出力を指示する操作が受け付けられたかどうかを判定する。
図18は、実施形態3に係るアラームが鳴動中であることを示す画面の一例を示す図である。図18に示すように、アラームが鳴動中であることを示す画面70bには、ステップS402で取得された情報に対応する読み上げ音声の出力を指示するための“情報”と表記される操作部が設けられる。コントローラ10は、図18に示す画面70bにおいて、“情報”と表記される操作部に対する操作がタッチスクリーン21により検出された場合には、アラームの鳴動中、ステップS402で取得された情報に対応する読み上げ音声の出力を指示するための操作が受け付けられたものと判断する。
判定の結果、ステップS402で取得された情報の読み上げ音声の出力を指示する操作が受け付けられた場合には(ステップS404、Yes)、コントローラ10は、ステップS405として、アラーム音の出力を停止し、ステップS402で取得した情報の読み上げ音声を出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS406として、通知領域に、読み上げ音声の内容に関する通知を表示する。
ステップS404において、ステップS402で取得された情報の読み上げ音声の出力を指示する操作が受け付けられなかった場合には(ステップS404、No)、コントローラ10は、ステップS407として、アラームのタイムアウト後、ステップS402で取得した情報の読み上げ音声を出力する。続いて、コントローラ10は、上述したステップS406の処理手順に移り、通知領域に、読み上げ音声の内容に関する通知を表示する。
(実施形態4)
実施形態2で説明した処理手順(図15)と、実施形態3で説明した処理手順(図17)とを統合して実行してもよい。
図19は、実施形態4に係る制御プログラムが提供する機能に基づく制御を実現するための処理手順の一例を示す図である。図19に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することにより実現される。図19に示す処理手順は、スマートフォン1の起動中、繰り返し実行される。
図19に示すように、コントローラ10は、例えば、ステップS501として、アラームの鳴動開始時刻の5分前であるかどうかを判定する。判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前ではない場合には(ステップS501、No)、コントローラ10は、図19の処理手順を一旦終了し、次の処理タイミングで、再び、ステップS501の判定を実行する。
一方、判定の結果、アラームの鳴動開始時刻の5分前である場合には(ステップS501、Yes)、コントローラ10は、ステップS502として、読み上げ情報設定に基づいて、情報を取得する。コントローラ10は、読み上げ情報設定データを参照して、アラームを鳴動させる際に、読み上げ音声により出力させる情報として事前に設定されている情報を取得する。例えば、読み上げ音声として出力する情報としてユーザに事前に選択されている情報が、天気の情報、電車の運行情報、道路の交通情報、占いの情報である場合には、コントローラ10は、これらの情報を提供している会社の各WEBサイトから情報をそれぞれ取得する。
続いて、コントローラ10は、ステップS503として、アラームの鳴動開始のタイミングになったら、アラーム音をスピーカ11から出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS504として、アラームの鳴動中、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられたかどうかを判定する。
判定の結果、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられた場合には(ステップS504、Yes)、コントローラ10は、ステップS505として、アラーム音の出力を停止する。続いて、コントローラ10は、ステップS506として、通知領域に、ステップS502で取得した情報の内容に関する通知を表示する。
ステップS504において、判定の結果、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられなかった場合には(ステップS504、No)、コントローラ10は、ステップS507として、ステップS502で取得した情報の読み上げ音声の出力を指示する操作があったかどうかを判定する。
図20は、実施形態4に係るアラームが鳴動中であることを示す画面の一例を示す図である。図20に示すように、アラームが鳴動中であることを示す画面70cには、アラームを停止させるための“停止”と表記される操作部と、スヌーズを開始させるための“スヌーズ”と表記される操作部と、ステップS502で取得された情報に対応する読み上げ音声の出力を指示するための“情報”と表記される操作部とが設けられる。コントローラ10は、図20に示す画面70cにおいて、“停止”と表記される操作部もしくは“スヌーズ”と表記される操作部に対する操作がタッチスクリーン21により検出された場合には、上述したステップS504において、アラームの鳴動中、アラームの停止操作もしくはスヌーズの開始操作が受け付けられたものと判断する。コントローラ10は、図20に示す画面70cにおいて、“情報”と表記される操作部に対する操作がタッチスクリーン21により検出された場合には、上述したステップS507において、ステップS502で取得した情報の読み上げ音声の出力を指示する操作があったものと判断する。
判定の結果、ステップS502で取得された情報の読み上げ音声の出力を指示する操作が受け付けられた場合には(ステップS507、Yes)、コントローラ10は、ステップS508として、アラーム音の出力を停止し、ステップS502で取得した情報の読み上げ音声を出力する。続いて、コントローラ10は、ステップS509として、通知領域に、読み上げ音声の内容に関する通知を表示する。
ステップS507において、ステップS502で取得された情報の読み上げ音声の出力を指示する操作が受け付けられなかった場合には(ステップS507、No)、コントローラ10は、ステップS510として、アラームのタイムアウト後、ステップS502で取得した情報の読み上げ音声を出力する。続いて、コントローラ10は、上述したステップS509の処理手順に移り、通知領域に、読み上げ音声の内容に関する通知を表示する。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
例えば、図1に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図1に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の電子機器であってもよい。電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。