本出願に係る電子機器、制御方法、及び制御プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、電子機器の例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bはそれぞれ略長方形状であるが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの形状はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、それぞれが正方形又は円形等のどのような形状もとりうる。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは重ねて配置されているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの配置はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。図1の例では、ディスプレイ2Aの長辺はタッチスクリーン2Bの長辺に沿っており、ディスプレイ2Aの短辺はタッチスクリーン2Bの短辺に沿っているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの重ね方はこれに限定されない。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。以下の説明では、タッチスクリーン2Bに対して接触する指、ペン、又はスタイラスペン等を、「接触オブジェクト」又は「接触物」と呼ぶことがある。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。すなわち、「フリック」は、タッチに続いて指が移動しながらリリースが行われるジェスチャである。スマートフォン1は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が一方方向へ移動しながら行われることが多い。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。フリックにおける指の移動は、スワイプにおける指の移動よりも素早いことが多い。
「ピンチイン」は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が短くなるジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が長くなるジェスチャをピンチアウトとして判別する。
以下の説明では、1本の指により行われるジェスチャを「シングルタッチジェスチャ」と呼び、2本以上の指により行われるジェスチャを「マルチタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。マルチタッチジェスチャは、例えば、ピンチインおよびピンチアウトを含む。タップ、フリックおよびスワイプ等は、1本の指で行われればシングルタッチジェスチャであり、2本以上の指で行われればマルチタッチジェスチャである。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なることがある。以下の説明では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bが接触を検出し、検出された接触に基づいてジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォンがXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の例を示している。ホーム画面40は、デスクトップ、待受画面、アイドル画面又は標準画面と呼ばれることもある。ホーム画面40は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面40は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面40で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面40にオブジェクトを配置することができる。図4に示すホーム画面40は、複数のオブジェクト50が配置されている。オブジェクト50は、ホーム画面40上で拡大縮小が可能に表示されている。オブジェクト50は、例えば、アイコン50A、ウィジェット50Bを含む。アイコン50A及びウィジェット50Bは、表示体が付されている。表示体は、例えば、文字、文字列、文章、絵文字、画像のうちの少なくとも1つを含む。以下では、アイコン50A及びウィジェット50Bを特定することなく、オブジェクト50と総称することがある。
アイコン50Aは、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50Aに対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが検出されたアイコン50Aに対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50Aに対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
ウィジェット50Bは、パネルに埋め込み可能なアプリケーションソフトウェアである。ウィジェット50Bは、定期的に、又は利用者の操作に応じて、表示する内容が更新される画面である。ウィジェット50Bは、例えば、時計、カレンダー、画像、通知内容等を表示する。
オブジェクト50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙41は、フォトスクリーン、バックスクリーン、アイドル画像又は背景画像と呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。スマートフォン1は、壁紙41として表示する画像を利用者が選択できるように構成されてもよい。
オブジェクト50は、壁紙41の一部を覆い隠すパネルとして機能している。図4に示す例では、複数のオブジェクト50は、ホーム画面40(壁紙41)全体を覆っているが、これに限定されない。例えば、複数のオブジェクト50は、壁紙41全体を覆わないように配置されてもよい。
スマートフォン1は、複数のホーム画面を有していてよい。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面40の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面40の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、電源の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
ホーム画面40の上下方向について説明する。以下の説明では、ホーム画面40の上下方向は、ディスプレイ2Aに表示される文字または画像の上下方向を基準として決定されるものとする。したがって、図4に示すホーム画面40では、タッチスクリーンディスプレイ2の長手方向において領域42に近い側が上側であり、領域42から遠い側が下側である。そして、領域42において電波レベルマーク44が表示されている側が右側であり、領域42において残量マーク43が表示されている側が左側である。
図4に示したホーム画面40は、例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
本実施形態では、オブジェクト50は、四角形である場合について説明するが、これに限定されない。例えば、オブジェクト50は、三角形、円形等の他の形状としてもよい。オブジェクト50は、異なる形状を組み合わせてホーム画面40上に配置されてもよい。アイコン50Aとウィジェット50Bは、利用者の好みのサイズでホーム画面40上に配置することができる。
本実施形態では、オブジェクト50は、表示体が付されている場合について説明するが、これに限定されない。オブジェクト50は、表示体が付されていない、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと対応付けられていないものを含んでもよい。
図5は、スマートフォン1のブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、接触を検出する。コントローラ10は、スマートフォン1に対するジェスチャを検出する。具体的には、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bと協働することによって、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対する操作(ジェスチャ)を検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュを含むが、これらに限定されない。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、照度センサ4の測定面の単位面積に入射する光束の値である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、音出力部である。レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bを介して検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、ナビゲートアプリケーション9D、音楽プレイヤーアプリケーション9E、カメラアプリケーション9F、計算機アプリケーション9G、テーブル9T、及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。ナビゲートアプリケーション9Dは、道案内等のためのナビゲーション機能を提供する。音楽プレイヤーアプリケーション9Eは、音楽を再生し、レシーバ7またはスピーカ11から出力するためのプレイヤー機能を提供する。カメラアプリケーション9Fは、カメラ12、13により撮影するための撮影機能を提供する。計算機アプリケーション9Gは、例えば四則演算を行うための計算機機能を提供する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
制御プログラム9Aは、タッチスクリーンディスプレイ2に対するジェスチャによってオブジェクト50を、ホーム画面40上に生成する機能を提供する。コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介してホーム画面40に対するタッチのジェスチャを検出し、検出したタッチ位置に基づいてホーム画面40上に新たなオブジェクト50を作成する。
制御プログラム9Aによるオブジェクト50を作成するモードは、第1モードと第2モードとを含む。第1モードは、検出したホーム画面40上のタッチ位置の数に相当する数のオブジェクト50をホーム画面40上に生成するモードである。第2モードは、検出したホーム画面40上のタッチ位置で定義される領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成するモードである。制御プログラム9Aは、検出したタッチ位置と所定の判定条件とに基づいて、第1モードと第2モードとを判別する機能を提供する。所定の判定条件は、例えば、複数のタッチ位置のタイミング、隣接するタッチ位置同士の間隔、タッチの時間、所定時間内におけるタッチ位置の数、複数のタッチ位置の位置関係等に基づいてモードを判定するための判定条件である。
テーブル9Tは、ホーム画面40上に生成することが可能なオブジェクト50に関するオブジェクトデータを含む。オブジェクトデータは、サイズの異なる複数種類のオブジェクト50ごとに設けられている。例えば、大中小の3種類のサイズがある場合、オブジェクトデータは、3つ設けられている。オブジェクトデータは、例えば、表示サイズ、形状、表示色等の情報を含む。スマートフォン1は、オブジェクトデータを用いてオブジェクト50の生成を行う。本実施形態では、オブジェクトデータが示すオブジェクト50は、表示体が付されていないことを前提とするが、これに限定されない。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、及びコプロセッサを含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、複数の演算処理装置を含んでもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6、レシーバ7、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、マイク8、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置を含むが、これらに限定されない。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
図5に示したスマートフォン1の構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために4種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも1つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
図6を参照しながら、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成に係る制御について説明する。図6は、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成に係る制御の例を示す図である。図6では、ホーム画面40の領域42を省略している。以下の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
スマートフォン1は、ステップS11として、オブジェクト50が配置されていないホーム画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。ステップS11は、利用者からの要求があれば、スマートフォン1を操作して、ホーム画面40に対するオブジェクト50の生成をする状態である。スマートフォン1は、表示しているホーム画面40に対するオブジェクト50の生成要求を検出すると、生成モードに移行する。
ステップS12では、利用者は、オブジェクト50を追加したいホーム画面40上の位置近傍となるように、人差し指F2、中指F3、薬指F4でタッチスクリーンディスプレイ2を同時にタッチしている。利用者は、ホーム画面40の左端から中央付近にわたって、人差し指F2、中指F3、薬指F4を互いに近付けた状態でタッチしている。
スマートフォン1は、ステップS12として、タッチスクリーン2Bを介して複数の接触物によるマルチタッチジェスチャを検出すると、生成するモードを第1モードとするか第2モードとするかを判別する。具体的には、スマートフォン1は、例えば、検出したタッチ位置、タッチのタイミング、タッチ時間等に基づいて第1モードとするか第2モードとするかを判別する。スマートフォン1は、タッチのジェスチャを複数同時に検出した場合に、または、タッチ位置の間隔が所定距離よりも近い場合に、第1モードと判別する。
第1モードと判別した場合、スマートフォン1は、検出したタッチの数に相当する数のオブジェクト50を、検出したタッチ位置の近傍となるように、ホーム画面40上に生成する。具体的には、スマートフォン1は、検出した複数のタッチ位置に基づいて、オブジェクト50を生成するホーム画面40上の領域を特定し、特定した領域にタッチの数分だけオブジェクト50を生成する。スマートフォン1は、ステップS13として、作成した複数のオブジェクト50をホーム画面40上に表示する。
ステップS13では、利用者は、ホーム画面40の上側よりの左端から中央付近の領域に、3つのオブジェクト50が配置されたことを確認することができる。その後、ステップS14では、利用者は、大きなオブジェクト50を生成するために、親指F1、人差し指F2、中指F3を離した状態でタッチスクリーンディスプレイ2を同時にタッチしている。利用者は、親指F1、人差し指F2、中指F3によって生成するオブジェクト50の外形を示している。例えば、利用者は、親指F1と人差し指F2とによってオブジェクト50の一方の長辺、人差し指F2と中指F3によってオブジェクト50の短辺を指定している。
スマートフォン1は、ステップS14として、タッチスクリーン2Bを介して複数の接触物によるマルチタッチジェスチャを検出すると、検出したタッチ位置、タッチのタイミング、タッチ時間等に基づいて第1モードとするか第2モードとするかを判別する。スマートフォン1は、タッチのジェスチャを複数同時に検出しなかった場合に、または、タッチ位置の間隔が所定距離よりも近くない場合に、第2モードと判別する。
第2モードと判別した場合、スマートフォン1は、検出したタッチのタッチ位置P1、P2、P3で定義される領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。ステップS14に示す例では、タッチ位置P1、P2、P3で定義されるホーム画面40上の領域は、略三角形の領域となっている。スマートフォン1は、略三角形のホーム画面40上の領域を覆う長方形のオブジェクト50を作成する。スマートフォン1は、ステップS15として、作成した1つのオブジェクト50をホーム画面40上に表示する。
利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2に対するタッチのジェスチャを繰り返すことで、ホーム画面40上にオブジェクト50を生成させる。その後、スマートフォン1は、表示しているホーム画面40に対するオブジェクト50の生成終了要求を検出すると、生成モードを終了する。
このように、スマートフォン1は、第1モードとして、検出したタッチの数に相当する数のオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。これにより、利用者は、マルチタッチという簡単な1回の操作で、ホーム画面40上を覆うように複数のオブジェクト50を配置することができる。その結果、スマートフォン1は、複数のオブジェクト50でホーム画面40上を覆うための操作性を向上させることができる。
スマートフォン1は、第2モードとして、検出した複数のタッチ位置で定義される領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。これにより、利用者は、マルチタッチという簡単な1回の操作で、ホーム画面40上の所定の領域を覆う1つのオブジェクト50を配置することができる。これにより、スマートフォン1は、1つのオブジェクト50でホーム画面40上の所定の領域を覆うための操作を簡単化することができる。
図7を参照しながら、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成に関する制御の処理手順について説明する。図7は、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成制御に係る処理手順を示すフローチャートである。図7に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図7に示す処理手順は、表示しているホーム画面40に対してオブジェクト50を生成する生成モードで繰り返し実行される。以下の説明では、画面は、ホーム画面40である場合について説明する。
図7に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS101として、複数のタッチ位置を検出したかを判定する。具体的には、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bを介して、オブジェクト50が配置されていないホーム画面40上の領域に対する所定時間内における複数の接触を検出する。所定時間は、同時と判定するための時間である。コントローラ10は、検出した複数の接触に基づいて、ホーム画面40に対するマルチタッチのジェスチャを検出した場合に、複数のタッチ位置を検出したと判定する。複数のタッチ位置を検出していない場合(ステップS102,No)、コントローラ10は、図7に示す処理手順を終了する。
複数のタッチ位置を検出した場合(ステップS102,Yes)、コントローラ10は、ステップS103に進む。コントローラ10は、ステップS103として、複数のタッチ位置を同時に検出したかを判定する。具体的には、コントローラ10は、上記の所定時間内に複数のタッチのジェスチャを検出している場合に、同時に検出したと判定する。
複数のタッチ位置を同時に検出した場合(ステップS104,Yes)、コントローラ10は、第1モードに移行し、ステップS105に進む。コントローラ10は、ステップS105として、検出したタッチ位置の数を特定し、タッチ位置に関する情報をストレージ9に記憶する。コントローラ10は、ステップS106として、特定した数に相当する数のオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。具体的には、コントローラ10は、検出した複数のタッチ位置に基づいて、オブジェクト50を生成するホーム画面40上の領域を特定し、特定した領域をタッチの数で分割し、分割した領域の形状と同じ形状のオブジェクト50を生成する。
オブジェクト50の生成が終了すると、コントローラ10は、ステップS107として、生成したオブジェクト50が表示されるように、ディスプレイ2Aの表示を更新する。その後、コントローラ10は、図7に示す処理手順を終了する。
複数のタッチ位置を同時に検出していない場合(ステップS104,No)、コントローラ10は、第2モードに移行し、ステップS108に進む。コントローラ10は、ステップS108として、検出した複数のタッチ位置で定義される領域を特定し、特定した領域に関する情報をストレージ9に記憶する。コントローラ10は、ステップS109として、特定した領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。具体的には、コントローラ10は、特定したホーム画面40上の領域を覆い隠すオブジェクト50を、ホーム画面40上に作成する。その後、コントローラ10は、既に説明したステップS107の処理を実行し、図7に示す処理手順を終了する。
本実施形態では、コントローラ10は、第2モードである場合、ホーム画面40上の領域を1つのオブジェクト50で覆い隠す場合について説明するが、これに限定されない。例えば、コントローラ10は、特定した領域を覆い隠すことができれば、複数のオブジェクト50を作成してもよい。
図8から図11を参照しながら、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成に関する制御の変形例に係る処理手順について説明する。図8は、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成制御の第1変形例に係る処理手順を示すフローチャートである。図8に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図8に示す処理手順は、表示しているホーム画面40に対してオブジェクト50を生成する生成モードで繰り返し実行される。以下の説明においては、図7に示す処理手順と同様の処理には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
図8に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS101として、複数のタッチ位置を検出したかを判定する。複数のタッチ位置を検出していない場合(ステップS102,No)、コントローラ10は、図8に示す処理手順を終了する。
複数のタッチ位置を検出した場合(ステップS102,Yes)、コントローラ10は、ステップS111に進む。コントローラ10は、ステップS111として、複数のタッチ位置の間隔が所定距離よりも近いかを判定する。所定距離は、複数のタッチ位置の間隔に基づいて、作成するモードを第1モードとするか第2モードとするかを判定するための距離である。具体的には、コントローラ10は、上記の所定時間内に複数のタッチのジェスチャを検出している場合に、隣接する複数のタッチ位置の間隔が所定距離よりも近いと、所定距離よりも近いと判定する。
例えば、タッチ位置の数が3つ以上存在する場合、複数の間隔は、2つ以上存在する。この場合、所定距離の判定方法は、例えば、複数の間隔の全てが所定距離よりも近い場合に、所定距離よりも近いと判定してもよいし、少なくとも1つ所定距離よりも近い間隔がある場合に、所定距離よりも近いと判定してもよい。
複数のタッチ位置の間隔が所定距離よりも近い場合(ステップS112,Yes)、コントローラ10は、第1モードに移行し、既に説明したステップS105からステップS107の処理を実行する。処理が終了すると、コントローラ10は、図8に示す処理手順を終了する。
複数のタッチ位置の間隔が所定距離よりも近くない場合(ステップS112,No)、コントローラ10は、第2モードに移行し、既に説明したステップS108、ステップS109及びステップS107の順に処理を実行する。処理が終了すると、コントローラ10は、図8に示す処理手順を終了する。
このように、スマートフォン1は、検出した複数のタッチ位置の間隔が所定距離よりも近い場合、検出したタッチの数に相当する数のオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。スマートフォン1は、検出した複数のタッチ位置の間隔が所定距離よりも近くない場合、検出した複数のタッチ位置で定義される領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。これらにより、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2をタッチする指の間隔を調整するだけで、生成するオブジェクト50の種類を切り換えることができる。その結果、スマートフォン1は、複数のオブジェクト50でホーム画面40上を覆うための操作性を向上させることができる。
図9は、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成制御の第2変形例に係る処理手順を示すフローチャートである。図9に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図9に示す処理手順は、表示しているホーム画面40に対してオブジェクト50を生成する生成モードで繰り返し実行される。
図9に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS101として、複数のタッチ位置を検出したかを判定する。複数のタッチ位置を検出していない場合(ステップS102,No)、コントローラ10は、図9に示す処理手順を終了する。
複数のタッチ位置を検出した場合(ステップS102,Yes)、コントローラ10は、ステップS121に進む。コントローラ10は、ステップS121として、複数のタッチ位置のタッチ時間が判定時間よりも短いかを判定する。判定時間は、複数のタッチのタッチ時間に基づいて、生成するモードを第1モードとするか第2モードとするかを判定するための時間である。具体的には、コントローラ10は、上記の判定時間よりも短い複数のタッチのジェスチャを検出している場合に、判定時間よりも短いと判定する。
複数のタッチを検出している場合、判定時間の判定方法は、例えば、複数のタッチの全てが判定時間よりも短い場合に、判定時間よりも短いと判定してもよいし、複数のタッチのうち、判定時間よりも短いタッチが所定の割合である場合に、判定時間よりも短いと判定してもよい。
タッチ時間が判定時間よりも短い場合(ステップS122,Yes)、コントローラ10は、第1モードに移行し、既に説明したステップS105からステップS107の処理を実行する。処理が終了すると、コントローラ10は、図9に示す処理手順を終了する。
タッチ時間が判定時間よりも短くない場合(ステップS122,No)、コントローラ10は、第2モードに移行し、既に説明したステップS108、ステップS109及びステップS107の順に処理を実行する。処理が終了すると、コントローラ10は、図9に示す処理手順を終了する。
このように、スマートフォン1は、検出した複数のタッチのタッチ時間が判定時間よりも短い場合、第1モードとして、検出したタッチの数に相当する数のオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。スマートフォン1は、検出した複数のタッチのタッチ時間が判定時間よりも短くない場合、第2モードとして、検出した複数のタッチ位置で定義される領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。これらにより、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2をタッチするタッチ時間を調整するだけで、生成するオブジェクト50の種類を切り換えることができる。その結果、スマートフォン1は、複数のオブジェクト50でホーム画面40上を覆うための操作性を向上させることができる。
図10は、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成制御の第3変形例に係る処理手順を示すフローチャートである。図10に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図10に示す処理手順は、表示しているホーム画面40に対してオブジェクト50を生成する生成モードで繰り返し実行される。
図10に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS101として、複数のタッチ位置を検出したかを判定する。複数のタッチ位置を検出していない場合(ステップS102,No)、コントローラ10は、図10に示す処理手順を終了する。
複数のタッチ位置を検出した場合(ステップS102,Yes)、コントローラ10は、ステップS131に進む。コントローラ10は、ステップS131として、複数のタッチ位置が直線上にあるかを判定する。例えば、複数のタッチ位置が直線上にある場合、利用者は、複数のオブジェクト50を直線的に配置するように作成することを希望している可能性が高い。これに対し、複数のタッチ位置が直線上にない場合、利用者は、ホーム画面40上の領域を覆うようにオブジェクト50を生成することを希望している可能性が高い。このため、複数のタッチ位置と1本の直線との距離が所定の距離よりも離れていない場合、コントローラ10は、複数のタッチ位置が直線上にあると判定する。
複数のタッチ位置が直線上にある場合(ステップS132,Yes)、コントローラ10は、第1モードに移行し、既に説明したステップS105からステップS107の処理を実行する。処理が終了すると、コントローラ10は、図10に示す処理手順を終了する。
複数のタッチ位置が直線上にない場合(ステップS132,No)、コントローラ10は、第2モードに移行し、既に説明したステップS108、ステップS109及びステップS107の順に処理を実行する。処理が終了すると、コントローラ10は、図10に示す処理手順を終了する。
このように、スマートフォン1は、検出した複数のタッチ位置が直線上にある場合、第1モードとして、検出したタッチの数に相当する数のオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。スマートフォン1は、検出した複数のタッチ位置が直線上にない場合、第2モードとして、検出した複数のタッチ位置で定義される領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。これらにより、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2に対して複数の指を直線的に配置してタッチするか否かで、生成するオブジェクト50の種類を切り換えることができる。その結果、スマートフォン1は、複数のオブジェクト50でホーム画面40上を覆うための操作性を向上させることができる。
図11は、スマートフォン1によるオブジェクト50の生成制御の第4変形例に係る処理手順を示すフローチャートである。図11に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図11に示す処理手順は、表示しているホーム画面40に対してオブジェクト50を生成する生成モードで繰り返し実行される。
図11に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS201として、タッチ位置を検出したかを判定する。タッチ位置を検出していない場合(ステップS202,No)、コントローラ10は、図11に示す処理手順を終了する。
タッチ位置を検出した場合(ステップS202,Yes)、コントローラ10は、ステップS203に進む。コントローラ10は、ステップS203として、上記の所定時間内に、検出したタッチ位置が1箇所であるかを判定する。
タッチ位置が1箇所である場合(ステップS204,Yes)、コントローラ10は、第1モードに移行し、ステップS205に進む。コントローラ10は、ステップS205として、検出したタッチ位置に対応したホーム画面40上の位置にオブジェクト50を作成する。例えば、コントローラ10は、所定のサイズのオブジェクト50を作成してもよいし、オブジェクト50が配置されていないホーム画面40上の空き領域を埋めるサイズのオブジェクト50を作成してもよい。
オブジェクト50の生成が終了すると、コントローラ10は、ステップS107として、生成したオブジェクト50が表示されるように、ディスプレイ2Aの表示を更新する。その後、コントローラ10は、図11に示す処理手順を終了する。
タッチ位置が1箇所ではない場合(ステップS204,No)、コントローラ10は、第2モードに移行し、既に説明したステップS108、ステップS109及びステップS107の順に処理を実行する。処理が終了すると、コントローラ10は、図11に示す処理手順を終了する。
このように、スマートフォン1は、検出したタッチ位置が1箇所である場合、第1モードとして、検出したタッチ位置に基づいて1つのオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。スマートフォン1は、検出したタッチ位置が複数である場合、第2モードとして、検出した複数のタッチ位置で定義される領域に対応したオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。これらにより、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2をタッチする指の数を切り換えることで、生成するオブジェクト50の種類を切り換えることができる。その結果、スマートフォン1は、複数のオブジェクト50でホーム画面40上を覆うための操作性を向上させることができる。
図12を参照しながら、ホーム画面40の空き領域をオブジェクト50で埋めるように生成する場合の制御について説明する。図12は、空き領域をオブジェクト50で埋める制御の例を示す図である。図12では、ホーム画面40の領域42を省略している。
スマートフォン1は、ステップS21として、複数のオブジェクト50で覆われたホーム画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。ステップS21では、ホーム画面40は、左下にオブジェクト50が配置されていない凹部領域Eを有している。ホーム画面40は、凹部領域E以外の部分が複数のオブジェクト50によって覆い隠されている。
ステップS21は、利用者からの要求があれば、スマートフォン1を操作して、ホーム画面40に対するオブジェクト50の生成をする状態である。スマートフォン1は、ステップS21として、表示しているホーム画面40に対するオブジェクト50の生成要求を検出すると、生成モードに移行する。
ステップS22では、利用者は、人差し指F2でホーム画面40の凹部領域Eをなぞるように、フリックのジェスチャを行うことで、凹部領域Eを選択している。凹部領域Eを選択するジェスチャは、スワイプ等の他のジェスチャとしてもよい。
スマートフォン1は、ステップS22として、タッチスクリーン2Bを介してフリックのジェスチャを検出すると、フリックのジェスチャの軌跡に基づいて、ホーム画面40上におけるオブジェクト50が配置されていない領域が選択されたかを判定する。スマートフォン1は、選択された領域を埋めるように、新たな複数のオブジェクト50を作成する。スマートフォン1は、ステップS23として、作成した新たな複数のオブジェクト50をホーム画面40上に表示する。その結果、ホーム画面40は、複数のオブジェクト50によって全体が覆われた状態になる。
このように、スマートフォン1は、ホーム画面40に対する所定の選択操作を検出すると、選択されたホーム画面40上の領域を埋めるように、新たなオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。これにより、利用者は、ホーム画面40上のオブジェクト50が配置されていない領域を選択する操作を行うことで、当該領域をオブジェクト50で埋めることができる。その結果、スマートフォン1は、ホーム画面40上の領域をオブジェクト50で埋めるための操作性を簡単化することができる。
本実施形態では、スマートフォン1は、選択された領域を複数のオブジェクト50で埋める場合について説明するが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、選択された領域を1つのオブジェクト50で埋めるように構成されてもよい。
ステップS23では、スマートフォン1は、ホーム画面40上の複数のオブジェクト50を同一の表示色でタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。これは、利用者からの要求があれば、スマートフォン1を操作して、ホーム画面40上の複数のオブジェクト50の色変更をする状態である。
スマートフォン1は、ステップS23として、色変更の要求を検出すると、オブジェクト50の色変更処理を実行する。色変更処理は、例えば、利用者が選択したオブジェクト50を、利用者が指定した表示色を変更する処理である。複数のオブジェクト50の表示色の変更が終了すると、スマートフォン1は、ステップS24として、ホーム画面40上の複数のオブジェクト50を利用者が指定した表示色で表示されるように、タッチスクリーンディスプレイ2を制御する。ステップS24では、スマートフォン1は、ホーム画面40上の複数のオブジェクト50を複数の表示色でタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。
図13を参照しながら、スマートフォン1によるホーム画面40の空き領域をオブジェクト50で埋める制御の処理手順について説明する。図13は、スマートフォン1による空き領域をオブジェクト50で埋める制御の処理手順を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図13に示す処理手順は、表示しているホーム画面40に対してオブジェクト50を生成する生成モードで繰り返し実行される。
図13に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS301として、選択のジェスチャを検出したかを判定する。例えば、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bを介して、ホーム画面40に対するフリックのジェスチャを検出した場合に、選択のジェスチャを検出したと判定する。選択のジェスチャを検出していない場合(ステップS302,No)、コントローラ10は、図13に示す処理手順を終了する。
選択のジェスチャを検出した場合(ステップS302,Yes)、コントローラ10は、ステップS303に進む。コントローラ10は、ステップS303として、選択のジェスチャによってオブジェクト50が配置されていないホーム画面40上の領域が選択されたかを判定する。当該領域が選択されていない場合(ステップS304,No)、コントローラ10は、図13に示す処理手順を終了する。
当該領域が選択された場合(ステップS304,Yes)、コントローラ10は、ステップS305に進む。コントローラ10は、ステップS305として、選択された領域を埋める新たなオブジェクト50を生成する。新たなオブジェクト50の生成が終了すると、コントローラ10は、ステップS306として、生成した新たなオブジェクト50が表示されるように、ディスプレイ2Aの表示を更新する。その後、コントローラ10は、図13に示す処理手順を終了する。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、機能が対応付けられていないオブジェクト50をホーム画面40上に生成する場合について説明したが、これに限定されない。スマートフォン1は、機能が対応付けられたオブジェクト50をホーム画面40上に生成してもよい。
図14から図16を参照しながら、スマートフォン1による機能が対応付けられたオブジェクト50の生成に係る制御について説明する。図14から図16は、スマートフォン1による機能が対応付けられたオブジェクト50の生成に係る制御の第1例から第3例を示す図である。図14から図16では、ホーム画面40の領域42を省略している。
スマートフォン1は、オブジェクト50を作成する優先度、順序等を示す生成情報をテーブル9Tに記憶している。例えば、生成情報は、機能が対応付けられた1または複数のウィジェット50Bを作成し、その後、機能が対応付けられていないオブジェクト50を作成するための情報である。
図14に示すように、スマートフォン1は、ステップS31として、複数のアイコン50Aとウィジェット50B1とを含むホーム画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。ステップS31では、ホーム画面40は、中央から右端にわたる領域E1にオブジェクト50が配置されていない。
ステップS31は、利用者からの要求があれば、スマートフォン1を操作して、ホーム画面40に対するオブジェクト50の生成をする状態である。スマートフォン1は、ステップS31として、表示しているホーム画面40に対するオブジェクト50の生成要求を検出すると、生成モードに移行する。
ステップS32では、利用者は、人差し指F2でホーム画面40の領域E1をタッチしている。スマートフォン1は、ステップS32として、タッチスクリーン2Bを介してタッチのジェスチャを検出すると、機能が対応付けられた他のオブジェクト50の生成が可能かを判定する。例えば、日付を表示するウィジェット50B1を既にホーム画面40上に生成している場合、上記の生成情報は、時刻を表示するウィジェット50B2の生成が可能であることを示しているとする。この場合、スマートフォン1は、領域E1を埋めるように、新たなオブジェクト50としてウィジェット50B2をホーム画面40上に生成する。スマートフォン1は、ステップS33として、作成した新たなウィジェット50B2をホーム画面40上に表示する。その結果、ホーム画面40は、異なる機能が対応付けられたウィジェット50B1、50B2を表示することになる。
図15に示すように、スマートフォン1は、ステップS41として、複数のアイコン50Aとウィジェット50B2とを含むホーム画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。ステップS41では、ホーム画面40は、中央から右端にわたる領域E1にオブジェクト50が配置されていない。
ステップS41は、利用者からの要求があれば、スマートフォン1を操作して、ホーム画面40に対するオブジェクト50の生成をする状態である。スマートフォン1は、ステップS41として、表示しているホーム画面40に対するオブジェクト50の生成要求を検出すると、生成モードに移行する。
ステップS42では、利用者は、人差し指F2でホーム画面40の領域E1をタッチしている。スマートフォン1は、ステップS42として、タッチスクリーン2Bを介してタッチのジェスチャを検出すると、機能が対応付けられた他のオブジェクト50の生成が可能かを判定する。例えば、時刻を表示するウィジェット50B2を既にホーム画面40上に生成している場合、上記の生成情報は、日付を表示するウィジェット50B1の生成が可能であることを示しているとする。この場合、スマートフォン1は、領域E1を埋めるように、新たなウィジェット50B1をホーム画面40上に生成する。スマートフォン1は、ステップS43として、作成した新たなウィジェット50B1をホーム画面40上に表示する。その結果、ホーム画面40は、異なる機能が対応付けられたウィジェット50B1、50B2を表示することになる。
図16に示すように、スマートフォン1は、ステップS51として、複数のアイコン50Aとウィジェット50B1とウィジェット50B2とを含むホーム画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。ステップS51では、ホーム画面40は、中央から右端にわたる領域E1にオブジェクト50が配置されていない。
ステップS51は、利用者からの要求があれば、スマートフォン1を操作して、ホーム画面40に対するオブジェクト50の生成をする状態である。スマートフォン1は、ステップS51として、表示しているホーム画面40に対するオブジェクト50の生成要求を検出すると、生成モードに移行する。
ステップS52では、利用者は、人差し指F2でホーム画面40の領域E1をタッチしている。スマートフォン1は、ステップS52として、タッチスクリーン2Bを介してタッチのジェスチャを検出すると、機能が対応付けられた他のオブジェクト50の生成が可能かを判定する。例えば、機能が対応付けられているオブジェクト50を全てホーム画面40上に生成している場合、上記の生成情報は、機能が対応付けられていない新たなオブジェクト50を生成することを示しているとする。この場合、スマートフォン1は、領域E1を埋めるように、機能が対応付けられていない新たなオブジェクト50をホーム画面40上に生成する。スマートフォン1は、ステップS53として、作成した新たなオブジェクト50をホーム画面40上に表示する。その結果、ホーム画面40は、機能が対応付けられていない新たなオブジェクト50を表示することになる。
このように、スマートフォン1は、対応付けられた機能が異なる複数のオブジェクト50を、利用者のタッチ操作に応じてホーム画面40上に生成する。これにより、利用者は、ホーム画面40に対してタッチ操作するだけ、対応付けられた機能が異なるオブジェクト50を配置することができる。その結果、スマートフォン1は、ホーム画面40上に同じ機能が対応付けられたオブジェクト50を重複しないように配置するので、ホーム画面40上を有効活用させることができる。
上記の本実施形態では、スマートフォン1は、予め定められた順番で機能が対応付けられたオブジェクト50を生成する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、表示していない機能の中からランダムに選択した機能をオブジェクト50に対応付け、当該オブジェクト50をホーム画面40上に生成してもよい。例えば、スマートフォン1は、利用者によってランダムに選択された機能をオブジェクト50に対応付け、当該オブジェクト50をホーム画面40上に生成してもよい。
図17を参照しながら、スマートフォン1による機能が対応付けられたオブジェクト50の生成に係る制御の処理手順について説明する。図17は、スマートフォン1による機能が対応付けられたオブジェクト50の生成の処理手順を示すフローチャートである。図17に示す処理手順は、表示しているホーム画面40に対してオブジェクト50を生成する生成モードで繰り返し実行される。
図17に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS401として、タッチ位置を検出したかを判定する。タッチ位置を検出していない場合(ステップS402,No)、コントローラ10は、図17に示す処理手順を終了する。
タッチ位置を検出した場合(ステップS402,Yes)、コントローラ10は、ステップS403に進む。コントローラ10は、ステップS403として、機能が対応付けられた他のオブジェクト50の生成が可能であるかを判定する。具体的には、コントローラ10は、上記の生成情報が示す機能が対応付けられたオブジェクト50の全てをホーム画面40上に生成していない場合に、生成が可能と判定する。
機能が対応付けられた他のオブジェクト50の生成が可能である場合(ステップS404,Yes)、コントローラ10は、ステップS405に進む。コントローラ10は、ステップS405として、検出したタッチ位置に対応したホーム画面40上の位置に、既に表示されているオブジェクト50とは異なる機能が対応付けられた他のオブジェクト50を生成する。その後、コントローラ10は、ステップS407として、生成した他のオブジェクト50がホーム画面40上に表示されるように、ディスプレイ2Aの表示を更新する。その後、コントローラ10は、図17に示す処理手順を終了する。
機能が対応付けられた他のオブジェクト50の生成が可能ではない場合(ステップS404,No)、コントローラ10は、ステップS406に進む。コントローラ10は、ステップS406として、検出したタッチ位置に対応したホーム画面40上の位置に、機能が対応付けられていないオブジェクト50を作成する。その後、コントローラ10は、ステップS407として、ステップS406で生成したオブジェクト50がホーム画面40上に表示されるように、ディスプレイ2Aの表示を更新する。その後、コントローラ10は、図17に示す処理手順を終了する。
図18を参照しながら、スマートフォン1によるオブジェクト50の表示色(色調)の決定に係る制御について説明する。図18は、スマートフォン1によるオブジェクト50の色調の決定に係る制御を示す図である。図18では、ホーム画面40の領域42を省略している。
例えば、利用者の好きな写真、絵画等の画像は、その色調を利用者が好んでいる可能性が高い。このため、スマートフォン1は、利用者が好みの画像を用いて、ホーム画面40上の複数のオブジェクト50の色調を決定する機能を有している。
図18に示すように、スマートフォン1は、ステップS60として、利用者によって指定された画像データ70をタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。具体的には、スマートフォン1は、オブジェクト50の生成モードになると、利用者に画像を指定される処理を行い、指定された画像をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。その後、スマートフォン1は、上述した生成方法で、利用者によって指定されたホーム画面40上の位置に、複数のアイコン50Aとウィジェット50Bとを生成する。
本実施形態では、生成モードの場合、スマートフォン1は、利用者によって指定された画像データ70をタッチスクリーンディスプレイ2から一旦消去する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、生成モード中も画像データ70を表示したままの状態としてもよい。
ステップS61では、利用者は、人差し指F2でホーム画面40の空き領域をタッチしている。スマートフォン1は、ステップS61として、タッチスクリーン2Bを介してタッチのジェスチャを検出すると、当該空き領域を埋めるようにウィジェット50Bを生成する。本実施形態では、スマートフォン1は、アイコン50Aとウィジェット50Bとが透過性のオブジェクト50である場合について説明するが、これに限定されない。スマートフォン1は、ステップS62として、生成したウィジェット50Bをタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
オブジェクト50の生成が終了すると、スマートフォン1は、ステップS63として、利用者によって指定された画像データ70をホーム画面40の壁紙としてタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。ステップS63では、ホーム画面40は、画像データ70を透明な複数のアイコン50A及びウィジェット50Bで覆っている。
この表示状態で、スマートフォン1は、複数のアイコン50A及びウィジェット50Bの各々に対し、オブジェクト50が覆っている部分の画像データ70に基づいて色調を決定する処理を行う。例えば、スマートフォン1は、オブジェクト50に対応した画像部分の全体における色調の平均を、またはオブジェクト50の中心に対応する画像部分の色調を、オブジェクト50の色調と決定する。
アイコン50A及びウィジェット50Bの全ての色調を決定すると、スマートフォン1は、ステップS64として、表示していた画像データ70を消去し、決定した色調のアイコン50A及びウィジェット50Bがホーム画面40を覆い隠すように、タッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
このように、スマートフォン1は、利用者が指定した画像に基づいて複数のオブジェクト50の色調を決定する。これにより、利用者は、複数のオブジェクト50の各々に対して表示色を設定する必要がなくなり、画像を指定するだけで、複数のオブジェクト50を好みの色調に設定できる。その結果、スマートフォン1は、生成した複数のオブジェクト50に対する操作性を向上させることができる。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、ホーム画面40上の全体を複数のオブジェクト50で覆っている場合に色調を変更する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、オブジェクト50の色調の変更を、ホーム画面40上の一部がオブジェクト50によって覆われていない場合に実行してもよい。
図19を参照しながら、スマートフォン1によるオブジェクト50の色調の決定に係る処理手順について説明する。図19は、スマートフォン1によるオブジェクト50の色調の決定に係る処理手順を示すフローチャートである。図19に示す処理手順は、ホーム画面40上における複数のオブジェクト50の表示色を設定する場合に実行される。
図19に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS501として、オブジェクト50の表示色とする画像を取得する。具体的には、コントローラ10は、利用者が指定した画像を示す画像データを取得する。コントローラ10は、ステップS502として、オブジェクト作成処理を実行する。具体的には、コントローラ10は、上記の生成方法で、利用者によって指定されたホーム画面40上の位置にオブジェクト50を生成する。
オブジェクト50の生成が終了すると、コントローラ10は、ステップS503として、取得した画像に基づいて、複数のオブジェクト50ごとに色調を決定する。色調の決定が終了すると、コントローラ10は、ステップS504として、決定した色調でオブジェクト50が表示されるように、ディスプレイ2Aの表示を更新する。その後、コントローラ10は、図19に示す処理手順を終了する。
上記の図19に示す処理手順では、スマートフォン1は、利用者が指定した画像を取得した後に、複数のオブジェクト50をホーム画面40上に作成する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、複数のオブジェクト50を作成した後に、利用者が指定した画像を取得するように構成されてもよい。
本出願の開示する実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本出願の開示する実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、ホーム画面40に対するオブジェクト50の生成を制御する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1のオブジェクト50の生成制御は、オブジェクト50が配置されるホーム画面40以外の各種画面に適用することができる。
上記の実施形態では、電子機器の例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る電子機器は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る電子機器は、スマートフォン以外の電子機器であってもよい。電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機を含むが、これに限定されない。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。