JP6040871B2 - ワイヤーハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、フェライトコアを備えたワイヤーハーネスに関するものである。
特許文献1には、ノイズ低減用の磁性コアを備えたワイヤーハーネスが開示されている。ワイヤーハーネスは、電気ケーブルの外周を囲む磁性コアと、電気ケーブルに巻かれて電気ケーブルを囲んでおり、磁性コアの内周面および電気ケーブルの外周面の間に挟まれて弾性変形する弾性シートとを備えている。磁性コアは、弾性変形させた弾性シートの復元力を用いて、電気ケーブルに固定される。また、磁性コアは、周方向に2分割された形態であるため、この2分割の磁性コアが分離してしまうのを規制する手段として、磁性コアの外周に結束バンドを巻き付けている。
特開2012−190919号公報
電気ケーブルと磁性コアとの間に介在する弾性シートは、磁性コアに対し、常に径方向外向き、つまり2分割の磁性コアを分離させる方向の弾性復元力を付与し続けている。また、2分割の磁性コアを締め付けている結束バンドは、通常、合成樹脂製であって多段階で締め付けるようになっている。そのため、弾性シートの弾性復元力によって、2分割の磁性コアが僅かに離間する虞がある。2分割タイプの磁性コアは、僅かでも離間してしまうと、ノイズ低減効果がダウンしてしまう。したがって、上記のワイヤーハーネスは、ノイズ低減機能の信頼性が低いという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ノイズ低減機能の信頼性の向上を図ることを目的とする。
第1の発明のワイヤーハーネスは、
複数本の電線を束ねた導電路と、
前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配され、径方向に潰れるような弾性変形が可能な弾性部材とを備えているところに特徴を有する。
第2の発明のワイヤーハーネスは、
複数本の電線を束ねた導電路と、
前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定され、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であって、前記導電路の長さ方向に潰れるような弾性変形が可能な位置決め部材とを備えているところに特徴を有する。
第1の発明及び第2の発明によれば、熱収縮チューブは、フェライトコアの外周から、導電路の外周におけるフェライトコアとの隣接領域に亘って連続して締め付けるので、フェライトコアは、導電路に対し、その長さ方向における相対変位を抑制されるとともに、径方向への相対変位も抑制された状態で固定される。フェライトコアを導電路に固定する手段として、フェライトコアを外周側から熱収縮チューブで縮径方向に締め付けるだけであるから、フェライトコアが周方向に分割された形態であっても、フェライトコアが離間する虞がない。したがって、ノイズ低減機能の信頼性に優れている。
また、第1の発明によれば、フェライトコアの外周に対する異物の衝撃を緩和して、フェライトコアの破損を防止することができる。また、第2の発明によれば、熱収縮チューブを熱収縮させる前に、導電路に対してフェライトコアを位置決めできるので、作業性が良い。同じく第2の発明によれば、フェライトコアの端面に対して導電路の長さ方向から作用する衝撃を緩和することができる。
実施例1のワイヤーハーネスを導電路の長さ方向と平行に切断した断面図 ワイヤーハーネスの製造途中の状態をあらわす断面図 図1のX−X線断面図
(1)第1及び第2の発明のワイヤーハーネスは、
前記フェライトコアが、周方向に分割された複数のコア構成体を、互いに接触させた状態でリング状に合体して構成されており、
前記熱収縮チューブの内周側に配され、前記複数のコア構成体を包囲することで合体状態に仮保持する仮保持部材とを備えていてもよい。
この構成によれば、熱収縮チューブを熱収縮させる前に、複数のコア構成体をリング状に合体させた状態に仮保持できるので、作業性が良い。
(2)第1及び第2の発明のワイヤーハーネスは、上記(1)に記載のものにおいて、
前記仮保持部材が、弾性を有するものであってもよい。
この構成によれば、フェライトコアの外周に対する異物の衝撃を緩和して、フェライトコアの破損を防止することができる。仮保持部材は、複数のコア構成体を合体状態に保持する機能の他に、緩衝緩和の機能を兼ね備えているので、衝撃緩和のための専用部材を別に設ける場合に比べると、部品点数を削減することができる。
(3)第1の発明のワイヤーハーネスは、
前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定された位置決め部材を備えていてもよい。
この構成によれば、熱収縮チューブを熱収縮させる前に、導電路に対してフェライトコアを位置決めできるので、作業性が良い。
(4)第1の発明のワイヤーハーネスは、上記(3)の記載のものにおいて、
前記位置決め部材が、弾性を有する材料からなり、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であってもよい。
この構成によれば、フェライトコアの端面に対して導電路の長さ方向から作用する衝撃を緩和することができる。
(5)第2の発明のワイヤーハーネスは、
前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配された弾性部材を備えていてもよい。
この構成によれば、フェライトコアの外周に対する異物の衝撃を緩和して、フェライトコアの破損を防止することができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図3を参照して説明する。本実施例1のワイヤーハーネスAは、導電路10と、一対の位置決めテープ20(請求項に記載の位置決め部材)と、フェライトコア30と、弾性テープ40(請求項に記載の仮保持部材、弾性部材)、熱収縮チューブ50とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、導電路10の長さ方向と、フェライトコア30の軸線方向は、同義で用いる。
図3に示すように、導電路10は、導体12の外周を絶縁被覆13で包囲した複数本の電線11を、全体として略円形をなすように一纏めに束ねたものである。図1,2に示すように、位置決めテープ20は、厚さの薄い粘着層21と、厚さ寸法の大きい弾性層22とを積層したものである。導電路10の外周のうち長さ方向に所定間隔を空けた2位置には、一対の位置決めテープ20が、粘着層21を粘着させた状態で、ほぼ一周に亘って巻き付けられている。これにより、位置決めテープ20は、導電路10に対し長さ方向(即ち、軸線方向)及び周方向の両方向において相対変位を規制された状態で固定されている。
導電路10に固着された位置決めテープ20は、弾性層22を外周側に向けた状態となっている。弾性層22は、径方向及び導電路10の長さ方向の両方向おいて、弾性的に潰れ変形しうるようになっている。弾性層22は、弾性変形することにより、外部からの衝撃を緩和する。図1に示すように、導電路10に巻き付けられた位置決めテープ20の弾性変形していない状態の外径寸法は、後述するフェライトコア30の外径寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。また、導電路10の長さ方向における一対の位置決めテープ20の間隔は、フェライトコア30の軸線方向の寸法と同じ寸法である。
図3に示すように、フェライトコア30は、半円筒形をなす一対のコア構成体31を、周方向における両端面32同士を面当たり状態で密着させた状態で円筒形をなすように合体させたものである。一対のコア構成体31は、同一種類の部品からなる。一対のコア構成体31は、導電路10の外周を覆うようにして合体され、これにより、導電路10を全周に亘って包囲するフェライトコア30が構成される。フェライトコア30の内径寸法は、導電路10に外周に接する仮想外接円の外径と同じか、それよりも僅かに大きい寸法である。
フェライトコア30は、金属酸化物のセラミックスであり、磁性体としての性質を有する。フェライトコア30は、導電路10を全周に亘って連続して包囲する形態であるから、電線11にノイズ電流が流れたときに磁界を吸収して熱に変え、電線11から放射される高周波ノイズを低減させるノイズフィルタとして機能する。
また、図1,2に示すように、フェライトコア30(一対のコア構成体31)は、一対の位置決めテープ20の間に嵌め込まれることにより、導電路10に対してその長さ方向に位置決めされる。また、位置決めテープ20の外径寸法は、フェライトコア30の外径寸法とほぼ同じ寸法なので、フェライトコア30の軸線方向における両端面33が、ほぼ全領域に亘って位置決めテープ20の弾性層22によって覆われている。
フェライトコア30を合体状態に保持する手段として、弾性テープ40が用いられている。弾性テープ40は、位置決めテープ20と同様、厚さの薄い粘着層41と、厚さ寸法の大きい弾性層42とを積層したものである。弾性テープ40は、導電路10を包囲するように合体させた一対のコア構成体31の外周に対し、粘着層41を粘着させた状態で、ほぼ一周に亘って巻き付けられている。これにより、一対のコア構成体31は、円筒形に合体してフェライトコア30を構成する状態に仮保持される。
図2に示すように、一対のコア構成体31に密着した弾性テープ40は、弾性層42を外周側に向けた状態となっている。弾性層42は、径方向及び導電路10の長さ方向の両方向おいて、弾性的に潰れ変形しうるようになっている。弾性層42は、弾性変形することにより、外部からの衝撃を緩和する。つまり、弾性テープ40は、2つのコア構成体31を合体状態に仮保持する仮保持部材としての機能と、フェライトコア30の外周に対する衝撃を緩和する弾性部材としての機能とを兼ね備える。
図2に示すように、弾性層42が弾性変形してしない状態において、フェライトコア30の軸線方向(導電路10の長さ方向)における弾性テープ40の寸法は、フェライトコア30の軸線方向の寸法よりも大きい寸法に設定されている。そして、フェライトコア30の外周面は、その全領域に亘って弾性テープ40で覆い隠される。また、フェライトコア30の軸線方向における弾性テープ40の両端部は、フェライトコア30の両端から突出し、位置決めテープ20の外周を覆っている。そして、弾性テープ40の粘着層42は、位置決めテープ20の弾性層22の外周面に密着している。
熱収縮チューブ50は、ポリオレフィンやフッ化エラストマー等からなり、所定温度に加熱することで径寸法を小さくするように収縮するようになっている。また、熱収縮チューブ50の内周には接着剤(図示省略)が塗布されている。図2に示すように、熱収縮チューブ50の熱収縮させる前の内径寸法は、コア構成体31の外周に巻き付けられて弾性変形していない状態の弾性テープ40の外径寸法と同じ寸法か、それよりも僅かに大きい寸法とされている。また、フェライトコア30の軸線方向における熱収縮チューブ50の長さ寸法は、フェライトコア30の長さ寸法と、一対の位置決めテープ20の長さ寸法とを併せた寸法よりも大きい寸法に設定されている。そして、熱収縮チューブ50は、その軸線方向における両端部が、導電路10のうちフェライトコア30及び位置決めテープ20で包囲されていない領域と対応するように配されている。
次に、ワイヤーハーネスAの製造工程を説明する。まず、複数本の電線11を束ねて導電路10を構成し、熱収縮チューブ50を導電路10に先通ししておく。この後、導電路10のうちフェライトコア30を取り付ける領域を挟む2位置に、一対の位置決めテープ20を巻き付ける。次に、一対のコア構成体31を、一対の位置決めテープ20の間に嵌め込むとともに導電路10の外周に被せるようにして、手作業又は治具(図示省略)により合体状態に位置合わせする。そして、この位置合わせした一対のコア構成体31の外周に、弾性テープ40を巻き付ける。これにより、一対のコア構成体31が合体状態に仮保持され、フェライトコア30が構成される。
この後、導電路10に先通しておいた熱収縮チューブ50を軸線方向に移動させ、フェライトコア30の全体と弾性テープ40の全体と一対の位置決めテープ20の全体を熱収縮チューブ50で覆い隠す。また、熱収縮チューブ50の両端部により、導電路10の外周における位置決めテープ20の近傍領域を覆い隠す。そして、この熱収縮チューブ50を所定の温度まで加熱することにより縮径変形させる。これにより、熱収縮チューブ50が、弾性テープ40の外周面の全領域に対して縮径方向の力を付与し、この縮径方向の力が、弾性テープ40を介してフェライトコア30の外周に付与される。
縮径方向の力が弾性テープ40に付与されると、図1に示すように、弾性テープ40の弾性層42が径方向に潰れるように弾性変形するとともに、その弾性層42の軸線方向両端部が、軸線方向に潰れるように弾性変形する。また、熱収縮チューブ50による縮径方向の力は、弾性テープ40を介してフェライトコア30の外周における全領域に作用するとともに、弾性テープ40の両端部を介して位置決めテープ20の外周にも作用する。さらに、熱収縮チューブ50の縮径方向の力により、位置決めテープ20の弾性層22のうちフェライトコア30とは反対側の端部が、軸線方向に潰れるように弾性変形する。
上記のように、熱収縮チューブ50は、弾性テープ40の外周に対し、密着した状態で縮径方向の力を付与する。この縮径方向の押圧力と、熱収縮チューブ50の内周に塗布した接着剤の接着作用とにより、熱収縮チューブ50は、弾性テープ40に対して軸線方向及び周方向の両方向において相対変位しないように固着される。ここで、弾性テープ40は、その粘着層42の粘着力によってフェライトコア30に対する軸線方向及び周方向への相対変位を規制されている。したがって、熱収縮チューブ50とフェライトコア30も、軸線方向及び周方向への相対変位を規制されている。
また、熱収縮チューブ50の軸線方向の両端部は、導電路10の外周に対し、密着した状態で縮径方向の力を付与する。この縮径方向の押圧力と、熱収縮チューブ50の内周に塗布した接着剤の接着作用とにより、熱収縮チューブ50は、導電路10に対して軸線方向、周方向及び径方向の全ての方向において相対変位しないように固着される。そして上述のように、熱収縮チューブ50とフェライトコア30は軸線方向、周方向及び径方向の全ての方向への相対変位を規制され、熱収縮チューブ50と導電路10も軸線方向、周方向及び径方向の全ての方向への相対変位を規制されている。したがって、フェライトコア30は、導電路10に対して軸線方向、周方向及び径方向の全ての方向への相対変位を抑制された状態に固定される。
また、フェライトコア30は、一対のコア構成体31を合体させた形態なので、その周方向における両端面32同士を離間させるように分離してしまうことが懸念される。しかし、本実施例1は、フェライトコア30の外周に対し、熱収縮チューブ50による縮径方向の力が作用しているので、コア構成体31が分離する虞はない。特に、フェライトコア30の外周と熱収縮チューブ50の内周との間には、弾性テープ40の弾性層42が径方向に潰れるように弾性変形した状態で介在しているので、この弾性層42の弾性復元力が、コア構成体31に対して、常に、縮径方向の力として作用する。したがって、コア構成体31が離間方向に相対変位することが確実に規制されている。
上述のように、本実施例1のワイヤーハーネスAは、複数本の電線11を束ねた導電路10と、導電路10を包囲するリング状のフェライトコア30とを備えたものである。そして、フェライトコア30によるノイズ低減機能の信頼性の向上を図るために、フェライトコア30の外周から、導電路10の外周におけるフェライトコア30との隣接領域に亘って連続するように熱収縮チューブ50を設け、この熱収縮チューブ50により、フェライトコア30と導電路10に対して縮径方向の締付力を付与している。
このワイヤーハーネスAによれば、熱収縮チューブ50は、フェライトコア30の外周から、導電路10の外周におけるフェライトコア30との隣接領域に亘って連続して締め付けるので、フェライトコア30は、導電路10に対し、その軸線方向及び周方向における相対変位を規制されるとともに、径方向への相対変位も抑制された状態で固定される。この導電路10に対するフェライトコア30の軸線方向及び周方向への相対変位を規制する機能、及び径方向への相対変位を抑制する機能は、弾性テープ40を設けず、熱収縮チューブ50をフェライトコア30の外周に直接、密着させる形態でも、同様に発揮される。
このように、本実施例1のワイヤーハーネスAは、フェライトコア30を導電路10に固定する手段として、フェライトコア30を外周側から熱収縮チューブ50で締め付けるだけであるから、フェライトコア30が周方向に分割された形態であっても、フェライトコア30が離間する虞がない。したがって、ノイズ低減機能の信頼性に優れている。
また、フェライトコア30は、周方向に分割された一対のコア構成体31を互いに接触させた状態でリング状に合体して構成されているため、熱収縮チューブ50を熱収縮させる前に一対のコア構成体31が分離してしまうことが懸念される。しかし、熱収縮チューブ50の内周側には、一対のコア構成体31を包囲することで合体状態に仮保持する弾性テープ40が設けられているので、熱収縮チューブ50を熱収縮させる前に、一対のコア構成体31か分離する虞がなく、作業性に優れている。
また、弾性テープ40は弾性層42を有しているので、熱収縮チューブ50の外周に異物が衝突しても、フェライトコア30の外周に対する異物の衝撃を緩和して、フェライトコア30の破損を防止することができる。本実施例1の弾性テープ40は、一対のコア構成体31を合体状態に保持する機能の他に、緩衝緩和の機能を兼ね備えているので、衝撃緩和のための専用部材を別に設ける場合に比べると、部品点数を削減することができる。
また、導電路10の外周におけるフェライトコア30の近傍位置には、位置決めテープ20が固着されているので、熱収縮チューブ50を熱収縮させる前に、導電路10に対してフェライトコア30を位置決めできる。したがって、作業性に優れている。また、位置決めテープ20は弾性層22を有していて、その弾性層22が、図1,2に示すように、フェライトコア30の軸線方向における両端面33を覆い隠している。したがって、フェライトコア30の両端面33に対し、導電路10の長さ方向に沿って異物が衝突しても、その衝撃を緩和することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、フェライトコアを周方向に2つのコア構成体に分割したが、フェライトコアは、周方向に分割されていない単一部品であってもよく、周方向に3つ以上に分割された形態であってもよい。
(2)上記実施例1では、1つの熱収縮チューブが1つのフェライトコアを包囲するようにしたが、1つの熱収縮チューブが、導電路の長さ方向に並ぶ複数のフェライトコアを一括して包囲するようにしてもよい。この場合、1つの熱収縮チューブが包囲する複数のフェライトコアの外径寸法を、全て同一寸法としてもよく、外径寸法が異なる複数のフェライトコアを1つの熱収縮チューブで包囲してもよい。尚、外径寸法が異なる複数のフェライトコアを並べる場合の並び順については、外径寸法と関連性を持たせた規則的な配列と、外径寸法と関連性のないランダムな配列のいずれの配列であってもよい。
(3)上記実施例1では、1つのフェライトコアを1つの熱収縮チューブで固定したが、1つのフェライトコアの一方の端部から導電路に亘って密着する第1の熱収縮チューブと、フェライトコアの他方の端部から導電路亘って密着する第2の熱収縮チューブとを用いて固定してもよい。
(4)上記実施例1では、弾性テープが、2つのコア構成体を合体状態に仮保持する仮保持部材としての機能と、フェライトコアの外周に対する衝撃を緩和する弾性部材としての機能とを兼ね備えるようにしたが、弾性テープは、複数のコア構成体を合体状態に保持する機能を有しない形態であってもよい。具体的には、1つのコア構成体の外周に対し、夫々、弾性テープを個別に1つずつ配置する形態である。この場合、複数のコア構成体を合体状態に保持する手段として、専用の手段(例えば、薄い非弾性の粘着テープ等)を設けることが好ましい。
(5)上記実施例1では、フェライトコアの外周に緩衝手段として弾性テープを巻き付けたが、フェライトコアに弾性テープを巻き付けず、フェライトコアの外周に直接、熱収縮チューブを密着させてもよい。
(6)上記実施例1では、フェライトコアの外周に対する衝撃を緩和する機能を備えた弾性テープを用いたが、衝撃緩和手段を設けず、薄い粘着テープ等を用いて複数のコア構成体を合体状態に仮保持するだけとしてもよい。
(7)上記実施例1では、位置決め部材(位置決めテープ)が衝撃緩和の機能を兼ね備えるようにしたが、位置決め部材は衝撃緩和の機能を備えていないものであってもよい。 (8)上記実施例1では、フェライトコアを導電路の長さ方向に位置決めするための位置決め部材(位置決めテープ)を設けたが、位置決め部材を設けない形態であってもよい。
(9)上記実施例1では、弾性テープの粘着層が位置決めテープの弾性層の外周面に密着するようにしたが、弾性テープの粘着層は、位置決めテープの弾性層の外周面に密着しないようにしてもよい。
(10)上記実施例1では、フェライトコアの軸線方向における弾性テープの両端部が、フェライトコアの両端から突出して位置決めテープの外周を覆うようにしたが、弾性テープの両端部は、位置決めテープの外周を覆わない形態であってもよい。
(11)上記実施例1では、熱収縮チューブが全周に亘って繋がった筒状であったが、熱収縮チューブは、全長に亘って長さ方向に伸びる切れ目を有する略C字形断面のもの(例えば、特開2012−131132号公報に記載されているもの)であってもよい。
(12)上記実施例1では、導電路の外周とフェライトコアの内周とが、直接、対向するようになっているため、導電路の外周の絶縁被覆がフェライトコアで傷付けられることが懸念されるが、その対策としては、導電路の外周に保護テープを巻き付けておけばよい。この保護テープは、弾性を有しない薄いものでよい。保護テープの導電路に巻き付けた時の外径寸法を、フェライトコアの内径よりも小さい寸法に設定しておけば、コア構成体が分離する虞はない。
A…ワイヤーハーネス
10…導電路
11…電線
20…位置決めテープ(位置決め部材)
30…フェライトコア
31…コア構成体
40…弾性テープ(仮保持部材、弾性部材)
50…熱収縮チューブ

Claims (7)

  1. 複数本の電線を束ねた導電路と、
    前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
    前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
    前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配され、径方向に潰れるような弾性変形が可能な弾性部材とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定された位置決め部材を備えていることを特徴とする請求項1記載のワイヤーハーネス。
  3. 前記位置決め部材が、弾性を有する材料からなり、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であることを特徴とする請求項2記載のワイヤーハーネス。
  4. 複数本の電線を束ねた導電路と、
    前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
    前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
    前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定され、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であって、前記導電路の長さ方向に潰れるような弾性変形が可能な位置決め部材とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネス。
  5. 前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配された弾性部材を備えていることを特徴とする請求項4記載のワイヤーハーネス。
  6. 前記フェライトコアが、周方向に分割された複数のコア構成体を、互いに接触させた状態でリング状に合体して構成されており、
    前記熱収縮チューブの内周側に配され、前記複数のコア構成体を包囲することで合体状態に仮保持する仮保持部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載のワイヤーハーネス。
  7. 前記仮保持部材が、弾性を有するものであることを特徴とする請求項6記載のワイヤーハーネス。
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