JP6040871B2 - ワイヤーハーネス - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ノイズ低減機能の信頼性の向上を図ることを目的とする。
複数本の電線を束ねた導電路と、
前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配され、径方向に潰れるような弾性変形が可能な弾性部材とを備えているところに特徴を有する。
第2の発明のワイヤーハーネスは、
複数本の電線を束ねた導電路と、
前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定され、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であって、前記導電路の長さ方向に潰れるような弾性変形が可能な位置決め部材とを備えているところに特徴を有する。
また、第1の発明によれば、フェライトコアの外周に対する異物の衝撃を緩和して、フェライトコアの破損を防止することができる。また、第2の発明によれば、熱収縮チューブを熱収縮させる前に、導電路に対してフェライトコアを位置決めできるので、作業性が良い。同じく第2の発明によれば、フェライトコアの端面に対して導電路の長さ方向から作用する衝撃を緩和することができる。
前記フェライトコアが、周方向に分割された複数のコア構成体を、互いに接触させた状態でリング状に合体して構成されており、
前記熱収縮チューブの内周側に配され、前記複数のコア構成体を包囲することで合体状態に仮保持する仮保持部材とを備えていてもよい。
この構成によれば、熱収縮チューブを熱収縮させる前に、複数のコア構成体をリング状に合体させた状態に仮保持できるので、作業性が良い。
前記仮保持部材が、弾性を有するものであってもよい。
この構成によれば、フェライトコアの外周に対する異物の衝撃を緩和して、フェライトコアの破損を防止することができる。仮保持部材は、複数のコア構成体を合体状態に保持する機能の他に、緩衝緩和の機能を兼ね備えているので、衝撃緩和のための専用部材を別に設ける場合に比べると、部品点数を削減することができる。
前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定された位置決め部材を備えていてもよい。
この構成によれば、熱収縮チューブを熱収縮させる前に、導電路に対してフェライトコアを位置決めできるので、作業性が良い。
前記位置決め部材が、弾性を有する材料からなり、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であってもよい。
この構成によれば、フェライトコアの端面に対して導電路の長さ方向から作用する衝撃を緩和することができる。
前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配された弾性部材を備えていてもよい。
この構成によれば、フェライトコアの外周に対する異物の衝撃を緩和して、フェライトコアの破損を防止することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図3を参照して説明する。本実施例1のワイヤーハーネスAは、導電路10と、一対の位置決めテープ20(請求項に記載の位置決め部材)と、フェライトコア30と、弾性テープ40(請求項に記載の仮保持部材、弾性部材)、熱収縮チューブ50とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、導電路10の長さ方向と、フェライトコア30の軸線方向は、同義で用いる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、フェライトコアを周方向に2つのコア構成体に分割したが、フェライトコアは、周方向に分割されていない単一部品であってもよく、周方向に3つ以上に分割された形態であってもよい。
(2)上記実施例1では、1つの熱収縮チューブが1つのフェライトコアを包囲するようにしたが、1つの熱収縮チューブが、導電路の長さ方向に並ぶ複数のフェライトコアを一括して包囲するようにしてもよい。この場合、1つの熱収縮チューブが包囲する複数のフェライトコアの外径寸法を、全て同一寸法としてもよく、外径寸法が異なる複数のフェライトコアを1つの熱収縮チューブで包囲してもよい。尚、外径寸法が異なる複数のフェライトコアを並べる場合の並び順については、外径寸法と関連性を持たせた規則的な配列と、外径寸法と関連性のないランダムな配列のいずれの配列であってもよい。
(3)上記実施例1では、1つのフェライトコアを1つの熱収縮チューブで固定したが、1つのフェライトコアの一方の端部から導電路に亘って密着する第1の熱収縮チューブと、フェライトコアの他方の端部から導電路亘って密着する第2の熱収縮チューブとを用いて固定してもよい。
(4)上記実施例1では、弾性テープが、2つのコア構成体を合体状態に仮保持する仮保持部材としての機能と、フェライトコアの外周に対する衝撃を緩和する弾性部材としての機能とを兼ね備えるようにしたが、弾性テープは、複数のコア構成体を合体状態に保持する機能を有しない形態であってもよい。具体的には、1つのコア構成体の外周に対し、夫々、弾性テープを個別に1つずつ配置する形態である。この場合、複数のコア構成体を合体状態に保持する手段として、専用の手段(例えば、薄い非弾性の粘着テープ等)を設けることが好ましい。
(5)上記実施例1では、フェライトコアの外周に緩衝手段として弾性テープを巻き付けたが、フェライトコアに弾性テープを巻き付けず、フェライトコアの外周に直接、熱収縮チューブを密着させてもよい。
(6)上記実施例1では、フェライトコアの外周に対する衝撃を緩和する機能を備えた弾性テープを用いたが、衝撃緩和手段を設けず、薄い粘着テープ等を用いて複数のコア構成体を合体状態に仮保持するだけとしてもよい。
(7)上記実施例1では、位置決め部材(位置決めテープ)が衝撃緩和の機能を兼ね備えるようにしたが、位置決め部材は衝撃緩和の機能を備えていないものであってもよい。 (8)上記実施例1では、フェライトコアを導電路の長さ方向に位置決めするための位置決め部材(位置決めテープ)を設けたが、位置決め部材を設けない形態であってもよい。
(9)上記実施例1では、弾性テープの粘着層が位置決めテープの弾性層の外周面に密着するようにしたが、弾性テープの粘着層は、位置決めテープの弾性層の外周面に密着しないようにしてもよい。
(10)上記実施例1では、フェライトコアの軸線方向における弾性テープの両端部が、フェライトコアの両端から突出して位置決めテープの外周を覆うようにしたが、弾性テープの両端部は、位置決めテープの外周を覆わない形態であってもよい。
(11)上記実施例1では、熱収縮チューブが全周に亘って繋がった筒状であったが、熱収縮チューブは、全長に亘って長さ方向に伸びる切れ目を有する略C字形断面のもの(例えば、特開2012−131132号公報に記載されているもの)であってもよい。
(12)上記実施例1では、導電路の外周とフェライトコアの内周とが、直接、対向するようになっているため、導電路の外周の絶縁被覆がフェライトコアで傷付けられることが懸念されるが、その対策としては、導電路の外周に保護テープを巻き付けておけばよい。この保護テープは、弾性を有しない薄いものでよい。保護テープの導電路に巻き付けた時の外径寸法を、フェライトコアの内径よりも小さい寸法に設定しておけば、コア構成体が分離する虞はない。
10…導電路
11…電線
20…位置決めテープ(位置決め部材)
30…フェライトコア
31…コア構成体
40…弾性テープ(仮保持部材、弾性部材)
50…熱収縮チューブ
Claims (7)
- 複数本の電線を束ねた導電路と、
前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配され、径方向に潰れるような弾性変形が可能な弾性部材とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネス。 - 前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定された位置決め部材を備えていることを特徴とする請求項1記載のワイヤーハーネス。
- 前記位置決め部材が、弾性を有する材料からなり、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であることを特徴とする請求項2記載のワイヤーハーネス。
- 複数本の電線を束ねた導電路と、
前記導電路を包囲するリング状のフェライトコアと、
前記フェライトコアの外周から、前記導電路の外周における前記フェライトコアとの隣接領域に亘って連続するように配され、前記フェライトコアと前記導電路に対して縮径方向の締付力を付与する熱収縮チューブと、
前記導電路の外周における前記フェライトコアの近傍位置に固定され、前記フェライトコアの端面を覆い隠す形態であって、前記導電路の長さ方向に潰れるような弾性変形が可能な位置決め部材とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネス。 - 前記熱収縮チューブの内周と前記フェライトコアの外周との間に配された弾性部材を備えていることを特徴とする請求項4記載のワイヤーハーネス。
- 前記フェライトコアが、周方向に分割された複数のコア構成体を、互いに接触させた状態でリング状に合体して構成されており、
前記熱収縮チューブの内周側に配され、前記複数のコア構成体を包囲することで合体状態に仮保持する仮保持部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載のワイヤーハーネス。 - 前記仮保持部材が、弾性を有するものであることを特徴とする請求項6記載のワイヤーハーネス。
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