JP6040805B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙ロールを収容可能な印刷装置に関する。
従来、筐体の内部に形成された用紙収納部に、用紙ロールを収納可能な可搬式の印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示の印刷装置は、用紙収納部を開閉可能な開閉カバーと、収納した用紙ロールの軸線方向の移動を規制する用紙ホルダーとを備える。用紙ホルダーには、用紙ロールの軸線方向に沿って移動可能な左右一対のガイドフェンスが設けられる。ガイドフェンスは係止爪を備える。ガイドフェンスが用紙ロールの軸線方向の両端部を外側から当接する位置にて、係止爪を用紙収納部に設けた被係止部に係止させることで、用紙ロールの軸線方向の移動は規制される。
特開2009−173353号公報
しかしながら、上記印刷装置では、使用者が印刷装置を持ち運んで使用する時に、印刷装置を地面に落とす場合や、固定物にぶつける場合がある。これらの場合、印刷装置に衝撃が加わり、用紙ロールは用紙ホルダーから外れ、そのまま開閉カバーを内側から開放し飛び出してしまうという問題点があった。
本発明は、外部から衝撃が加わった場合であっても、用紙収納部から用紙ロールが飛び出しにくい印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る印刷装置は、印刷用紙が巻回された用紙ロールを収納する用紙収納部を内部に備えた筐体と、前記筐体に設けられた第一支持部に回転可能に支持され、前記用紙収納部を開閉可能な開閉カバーと、前記第一支持部に支持され、前記開閉カバーの回転と連動して回転可能なウォームホイールと、前記用紙収納部に設けられた第二支持部によって回転可能に支持され、前記ウォームホイールの回転と連動して自身の軸線方向に移動可能であって、自身のピッチ円の半径が前記ウォームホイールのピッチ円の半径よりも小さいウォームと、前記ウォームに取り付けられ、前記軸線方向における前記用紙ロールの端部のうち少なくとも一方を保持可能なロール保持部とを備え、前記ロール保持部は、前記開閉カバーが前記用紙収納部を閉塞する位置へと回転する場合に、前記軸線方向における前記用紙収納部の内側に向かって前記用紙ロールを保持する保持位置へと移動することを特徴とする。
開閉カバーが用紙収納部を閉塞する位置へと回転する場合、開閉カバーにて生じた回転駆動力はウォームホイール、ウォームの順に伝達される。これにより、ウォームは軸線方向に沿って移動し、ロール保持部は保持位置まで移動する。ウォームからウォームホイールを回転させるために必要な回転トルクは、ウォームホイールからウォームを回転させるために必要な回転トルクに、減速比を乗じた分だけ大きい。ピッチ円の半径はウォームホイールよりもウォームの方が小さいので、減速比は1よりも大きい。すなわち、ロール保持部が自ら移動するには、ウォームからウォームホイールをより大きな回転トルクで逆回転する必要がある。従って、印刷装置に衝撃が加わった場合であっても、保持位置にあるロール保持部は、移動しにくい。それ故、印刷装置に衝撃が加わり、用紙収納部の外側へと向かう荷重が用紙ロールに作用しても、用紙ロールは移動しにくく、保持位置にてロール保持部に保持される。故に、印刷装置は、外部から衝撃が加わることで用紙ロールに荷重が作用した場合であっても、用紙ロールを用紙収納部から飛び出しにくくできる。さらに、開閉カバーが用紙収納部を閉塞する位置へと回転するだけで、使用者の特別な意識を要することなく、ロール保持部は保持位置へと移動される。また、開閉カバーが用紙収納部を開放させる位置へと回転するだけで、使用者の特別な意識を要することなく、用紙ロールは着脱可能となる。従って、印刷装置は操作性を向上できる。
また、前記印刷装置において、前記ウォームホイールは、歯が外周面上に螺旋状に形成され、軸線が前記軸線方向と平行な状態で前記ウォームと直接噛み合ってもよい。ウォームホイールは、ウォームと他の駆動伝達部材を介さずに直接噛み合う。従って、印刷装置は省スペース化ができる。
また、前記印刷装置において、前記ロール保持部は、前記ウォームの前記軸線方向の端部から前記内側に突出する凸状であり、前記保持位置において、前記用紙ロールの軸心部に設けた軸穴に前記軸線方向の外側から嵌合してもよい。ロール保持部は、保持位置にて軸穴に嵌合するので、用紙ロールの半径方向の移動を制限する。従って、印刷装置は、用紙ロールを用紙収納部からさらに飛び出しにくくできる。
印刷装置1の外観構成を表す斜視図である。 開閉カバー13が開放位置にある場合の印刷装置1の斜視図である。 用紙ロール8を取り外した状態の印刷装置1の斜視図である。 左側ロール保持部68が離間位置にある場合における用紙ホルダー6、用紙ロール8、ウォームホイール30、及び左側回転軸27の正面図である。 左側ロール保持部68が保持位置にある場合における用紙ホルダー6、用紙ロール8、ウォームホイール30及び左側回転軸27の正面図である。
以下、本発明の印刷装置の一実施の形態である可搬式の印刷装置1の構造について図面を参照して説明する。図1の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、及び下側をそれぞれ、印刷装置1の右側、左側、後側、前側、上側、及び下側とする。
印刷装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(以下、PCという)又はスマートフォン等の外部機器(図示外)から受信した印刷データを、円筒状の用紙ロール8(図4参照)に巻回された感熱式の印刷用紙81(図2参照)を引き出して印刷する。印刷装置1は、内部に電池(図示外)を内蔵し、電池から電力の供給を受けて駆動可能である。
図1〜図4を参照し、印刷装置1の構成について説明する。図1に示すように、印刷装置1は、略直方体状であり、印刷装置1の上部を形成する第一ケース3と、下部を形成する第二ケース4とを備える。第一ケース3及び第二ケース4は、それぞれ、平面視で略矩形の板状部材である。第一ケース3及び第二ケース4は、例えば樹脂材料で形成される。
第一ケース3の構成について説明する。第一ケース3は、プロテクタ11と、開閉カバー13と、排出口12と、プラテンローラ14(図2参照)と、固定刃15と、サーマルヘッド7(図2参照)とを備える。プロテクタ11は、第一ケース3の右側縁部、前側縁部、及び左側縁部に設けられる。プロテクタ11は、印刷装置1の衝撃吸収部材であり、ゴム等によって形成される。
開閉カバー13は、第一ケース3の後側を形成する平面視で略矩形の板状部材である。後述するように、開閉カバー13は、第二ケース4の後端部に設けられる右側回転軸26及び左側回転軸27(図2参照)を中心に回転可能である。開閉カバー13の構造の詳細は後述する。
排出口12は第一ケース3の中央部において、左右方向を長手方向としながら形成されるスリットである。排出口12は印刷後の印刷用紙81を筐体2の外側に排出する。図2に示すように、プラテンローラ14は開閉カバー13の前端部の内側に設けられる。プラテンローラ14は、左右方向に沿って延びる円柱状をなし、印刷済みの印刷用紙81を排出口12へと搬送する。
固定刃15は、第一ケース3の中央部に設けられる。固定刃15は、開閉カバー13が閉塞位置(後述)にある場合、プラテンローラ14と対向する。固定刃15は、排出口12(図1参照)から排出された印刷済みの印刷用紙81を切断するための刃先部を備える。サーマルヘッド7は、固定刃15の後方斜め下側にプラテンローラ14に対して平行に設けられている。サーマルヘッド7は、印刷用紙81に熱を加えて印刷する。図示しないが、第一ケース3において固定刃15より前側の内部には、印刷装置1を制御する電子回路基板、及び電池等が内蔵されている。
図2及び図3を参照し、第二ケース4の構成について説明する。第二ケース4は、開閉部材5と、左右一対の挿通部16,16と、用紙収納部9とを備える。開閉部材5は、閉塞位置(後述)にある開閉カバー13のロックを解除するための回転式のつまみであり、第二ケース4の右側壁41に設けられている。
左右一対の挿通部16,16は、第二ケース4の前端部の両角が、筐体2の内側に向かって開口することで形成される。挿通部16,16は、内側の略中央部に上下方向に延びる円柱状の支柱を備える。使用者は、ストラップ(図示外)等を支柱に巻きつけながら挿通部16,16に挿通することで、印刷装置1を肩、首、及び腰ベルト等に架けることができる。上述のように印刷装置1は電池駆動するため、使用者は、印刷装置1を様々な場所に持ち運び使用できる。
図3に示すように、用紙収納部9は、筐体2の後側の内部が上方に向かって開口することで形成され、第二ケース4の右側壁41、底壁43、左側壁42によって囲まれる(図3参照)。用紙収納部9は、印刷用紙81が巻回された用紙ロール8(図4参照)を着脱可能に収納する。用紙収納部9は、右側回転軸26と、左側回転軸27と、ウォームホイール30と、用紙ホルダー6(図4参照)とを備える。
右側回転軸26は、第二ケース4の右側壁41の後端部の内側に設けた円形の軸穴(図示外)によって回転可能に支持される。同様に、左側回転軸27は、第二ケース4の左側壁42の後端部の内側に設けた円形の軸穴(図示外)によって回転可能に支持される。右側回転軸26及び左側回転軸27は、互いの軸線が一致し、それぞれが左右方向に沿って用紙収納部9の内側へ延びる。
ウォームホイール30は、左右方向を軸線方向とする円柱状であって、軸線方向の長さは直径よりも小さい。ウォームホイール30は、用紙収納部9内の左側後方に配置される。ウォームホイール30の外周面上には軸線方向に沿って螺旋状にねじ切りすることで形成される歯30Aが設けられる(図4参照)。ウォームホイール30は、左側回転軸27に互いの軸線が略一致するように一体的に成形されている。つまり、ウォームホイール30は左側回転軸27に固定される。これにより、ウォームホイール30は左側回転軸27と連動して一体的に回転できる。すなわち、ウォームホイール30は、左側回転軸27によって支持され、開閉カバー13と連動して回転可能である。本実施形態におけるウォームホイール30のピッチ円の半径R1は23.5[mm]である。
用紙ホルダー6は用紙収納部9(図3参照)内の前側に配置され、用紙ロール8を回転可能に保持できる。図4に示すように、用紙ホルダー6は、右側底部61と、左側底部62と、右側板63と、右側円板64と、右側ロール保持部65と、左側板66と、ウォーム31と、左側円板67と、左側ロール保持部68とを備える。
右側底部61及び左側底部62は、左右方向を長手方向とする板状部材であり、用紙ホルダー6の底部を形成する。右側板63は、軸線方向を左右方向とする円形の板状部材である。右側板63は、右側壁41(図3参照)と対向しつつ、右側底部61の右端部から上方に立設される。右側円板64は、右側板63の内側に設けられる。右側ロール保持部65は、右側円板64の内側面の略中央から用紙収納部9の内側に向かって突出する円柱状の突起部である。右側ロール保持部65は、先端部が基端部よりも直径が小さくなっている。右側ロール保持部65の基端部の直径は、用紙ロール8の軸心部を左右方向に貫通する軸孔8Aの内径よりも僅かに小さい。右側ロール保持部65は、基端部が軸孔8Aに右側から嵌合することで、用紙ロール8の右端部を回転可能に保持する。
左側板66は軸線方向を左右方向とする円形の板状部材である。左側板66は左側壁42(図3参照)と対向しつつ、左側底部62の左端部から上方に立設される。左側板66は、ウォームホイール30よりも左側に配置され、中央部には貫通孔(図示外)を備える。
ウォーム31は左右方向を軸線方向とする円柱状である。ウォーム31の軸心部には貫通孔(図示外)が設けられ、外周面上には軸線方向に沿って螺旋状にねじ切りすることで形成される歯31Aを備える。ウォーム31は左側板66の貫通孔において回転可能に支持される。また、歯31Aはウォームホイール30の歯30Aと左側板66よりも右側で直接噛み合う。従って、ウォーム31はウォームホイール30の回転と連動して自身の軸線方向に移動可能である。ウォーム31のピッチ円の半径R2は例えば10[mm]であり、ウォームホイール30のピッチ円の半径R1よりも小さい。従って、ウォーム31は、ウォームホイール30の回転と連動して自身の軸線方向に移動可能であって、且つウォームホイール30の回転を減速させることができる。本実施形態における減速比iは、以下の式によって算出される。
i=R1/R2=23.5/10≒2.4
左側円板67は、軸線方向を左右方向とする状態で、ウォーム31の右側端部に取り付けられる。左側円板67はウォームホイール30よりも右側に配置される。左側ロール保持部68は、左側円板67の右側面から用紙収納部9の内側に向かって突出する円柱状をなす。左側ロール保持部68は、先端部が基端部よりも直径が小さくなっている。左側ロール保持部68の基端部の直径は、軸孔8Aの内径よりも僅かに小さい。左側ロール保持部68は、基端部が軸孔8Aに左側から嵌合することで、用紙ロール8の左端部を回転可能に保持する。左側円板67及び左側ロール保持部68は、ウォームホイール30の移動に連動して軸線方向に移動可能である。従って、左側ロール保持部68は、用紙ロール8から左方に離間する位置である離間位置と、軸孔8Aに嵌合し用紙ロール8を保持する位置である保持位置との間を移動可能である。
次に、図3を参照し、開閉カバー13の構成について詳述する。開閉カバー13は、右側被支持部13Aと、左側被支持部13Bと、嵌合部13Cとを備える。右側被支持部13A及び左側被支持部13Bは、それぞれ、開閉カバー13の後端部の内側面から筐体2の内側に向かって突出する突起部である。右側被支持部13Aは内側面の右側に設けられ、左側被支持部13Bは左側に設けられる。右側被支持部13A及び左側被支持部13Bは、それぞれ、先端部に左右方向に延びる貫通孔(図示外)を備える。
右側被支持部13Aの貫通孔に右側回転軸26が嵌合し、左側被支持部13Bの貫通孔に左側回転軸27が嵌合する。これにより、開閉カバー13は、右側回転軸26及び左側回転軸27に固定される。すなわち、開閉カバー13は、右側回転軸26及び左側回転軸27によって回転可能に支持される。これにより、開閉カバー13は、用紙収納部9を開閉できる。以下、開閉カバー13が用紙収納部9を開放する位置を開放位置といい、閉塞する位置を閉塞位置という。
嵌合部13Cは、開閉カバー13の前端部の内側略中央で、且つプラテンローラ14の後側から第二ケース4に向かって突出する突起部である。嵌合部13Cは開閉カバー13の閉塞位置において、用紙収納部9の内部に設けた被嵌合部(図示外)と嵌合する。これにより、開閉カバー13は閉塞位置にてロックできる。
上述したように、開閉カバー13の回転に連動して、左側回転軸27及びウォームホイール30が回転可能である。また、ウォームホイール30の回転に伴って、ウォームホイール30と直接噛み合うウォーム31は軸線方向(左右方向)に移動可能である。さらに、ウォーム31の移動に伴って、ウォーム31に取り付けられる左側円板67及び左側ロール保持部68は左右方向に移動可能である。すなわち、開閉カバー13の回転駆動力が、ウォームホイール30及びウォーム31を介して左側ロール保持部68に伝達されることで、左側ロール保持部68は左右方向に移動可能な構成となっている。開閉カバー13が開放位置にある場合、左側ロール保持部68は離間位置にあり、開閉カバー13が閉塞位置にある場合、左側ロール保持部68は閉塞位置にある。開閉カバー13が開放位置から閉塞位置へと、右側面視で反時計回り(矢印A方向)に回転することで、左側ロール保持部68は離間位置から閉塞位置へと用紙収納部9の内側(矢印B方向)へ移動可能である。
次に、図2を参照し、上記構成を有する印刷装置1の概略動作について説明する。印刷時には、PC端末又は携帯電話等の外部機器から、無線通信(有線通信又は赤外線通信でもよい)を介して、印刷装置1に対し印刷データが送信される。その後、図示外のモータの回転を駆動源としてプラテンローラ14が回転することで、用紙ホルダー6(図4参照)に保持された用紙ロール8(図4参照)から印刷用紙81が繰り出される。繰り出された印刷用紙81は、プラテンローラ14とサーマルヘッド7との圧接部に案内される。サーマルヘッド7は上記印刷データに基づいて、印刷用紙81に対し所望の態様の印刷を行う。印刷後の印刷用紙81は排出口12から筐体2外部へと排出される。使用者は、排出口12(図1参照)から排出された印刷用紙81の端部を、固定刃15を用いて手動で切断する。
次に、図4及び図5を参照し、用紙ロール8を用紙収納部9(図3参照)に収納して固定する方法について説明する。使用者は開閉カバー13(図3参照)を開放位置に移動させる。その後、使用者は、開放された用紙収納部9の内部に用紙ロール8を載置し、軸孔8Aの右側に右側ロール保持部65の基端部を嵌合させる。
使用者は、開放位置にある開閉カバー13を、右側面視で反時計回り(図3に示す矢印A方向)に閉塞位置へと回転させる。図4に示すように、開閉カバー13の回転に連動して、左側回転軸27は右側面視で反時計回り(矢印C方向)に回転する。ウォームホイール30は左側回転軸27の回転に連動して同じ方向(矢印D方向)に回転する。ウォーム31は、ウォームホイール30の回転に連動して、右側面視で時計回り(矢印E方向)に回転しながら、軸線方向に沿って用紙収納部9(図3参照)の内側(矢印F方向)へ移動する。ウォーム31の移動に伴って、左側円板67も用紙収納部9の内側(矢印F方向)に向かって移動する。同様に、離間位置にある左側ロール保持部68も、同じ方向(矢印F方向)に保持位置へと向かって移動する。
図5に示すように、保持位置へと移動した左側ロール保持部68は基端部が軸孔8Aと嵌合する。これにより、用紙ロール8は右側ロール保持部65及び左側ロール保持部68によって回転可能に保持される。
次に、図1及び図5を参照し、印刷装置1に外部から衝撃が加わった場合について説明する。上述のように、印刷装置1は使用者が持ち運んで使用できる。そのため、使用者が印刷装置1を地面に落下させてしまう場合、又は固定物にぶつけてしまう場合等があり、印刷装置1には外部から衝撃が加わる。例えば、印刷装置1が底壁43(図3参照)を真下にして地面に落下させた場合、落下時の衝撃で、用紙ロール8又は用紙ホルダー6などの用紙収納部9の内部にある内部部材には、上方(図5に示す矢印H方向)に向かう反発力が働く。該内部部材において、印刷用紙81が巻回された用紙ロール8は、最も重量が大きいため、より大きな反発力を受ける。また、右側板63は右側底部61から、左側板66は左側底部62から、それぞれ上方に立設しているだけである。つまり、右側板63及び左側板66の下端部は、右側底部61又は左側底部62によって支持されるが、上端部は他の部材に支持されない。このため、印刷装置1の落下時に、内部部材に上方に向かう反発力が加わる場合、左側板66及び右側板63は、それぞれ、下端部を支点に撓む場合がある。この結果、左側板66には左方向(図5示す矢印G方向)に荷重が働き、右側板63は右方向(矢印G'方向)に荷重が働く。
ここで、印刷装置1が上記のように落下した場合において、本発明に関わる用紙収納部9の左側が発揮する機能について詳しく説明する。ウォーム31、左側円板67、及び左側ロール保持部68が矢印G方向に移動するには、ウォーム31から、ウォーム31と直接噛み合うウォームホイール30を逆回転させる必要がある。本実施形態における減速比iは2.4であり、ウォーム31からウォームホイール30を逆回転させるために必要な回転トルクは、ウォームホイール30からウォーム31を回転させるために必要な回転トルクよりも、2.4倍大きい。すなわち、落下の衝撃時に、ウォーム31が自ら矢印G方向に移動するためには、ウォーム31からウォームホイール30をより大きな回転トルクで逆回転する必要がある。従って、印刷装置1に衝撃が加わった場合であっても、ウォーム31に取り付けられている左側ロール保持部68は保持位置から移動しにくい。それ故、印刷装置1に衝撃が加わり、左側ロール保持部68に用紙収納部9(図3参照)の外側(矢印G方向)へと荷重が作用しても、用紙ロール8は右側ロール保持部65及び左側ロール保持部68によって保持されたままとなる。故に、印刷装置1は外部から衝撃が加わった場合であっても、用紙ロール8を用紙収納部9から飛び出しにくくできる。
また、右側ロール保持部65及び左側ロール保持部68は、軸孔8Aに嵌合することで用紙ロール8を保持する。従って、印刷装置1に外部から衝撃が加わった場合であっても、用紙ロール8の半径方向の移動が制限される。この結果、用紙ロール8は用紙収納部9の外側へさらに飛び出しにくくできる。
同様に、印刷装置1が右前角部を真下にした状態で地面に落下する等、地面との衝突時に左側ロール保持部68に作用する荷重が矢印G方向側へと向かう場合にも、左側ロール保持部68は移動しにくい。従って、用紙ロール8は用紙収納部9から外側へ飛び出しにくい。また、印刷装置1が左側壁42を真下にした状態で地面に落下し、地面との衝突時に用紙ロール8が左側ロール保持部68に対して矢印G方向に直接荷重を加える場合であっても、左側ロール保持部68は移動しにくいので、用紙ロール8を用紙収納部9から飛び出しにくい。
以上説明したように、開放位置から閉塞位置へと向かう場合における開閉カバー13の回転駆動力は、左側回転軸27を介して、ウォームホイール30、ウォーム31の順に、左側ロール保持部68へと伝達される。ここで、減速比iが2.4であるので、開閉カバー13の回転は、ウォームホイール30及びウォーム31で減速される。従って、ウォーム31からウォームホイール30を回転させるために必要な回転トルクは、ウォームホイール30からウォーム31を回転させるために必要な回転トルクに対して2.4倍だけ大きい。それ故、印刷装置1に外部から衝撃が加わった場合であっても、左側ロール保持部68は保持位置から離間位置へと自ら移動しようとしても移動しにくい。その結果、用紙ロール8は保持位置にて保持されたままとなる。故に、印刷装置1は、外部から衝撃が加わった場合であっても、用紙ロール8を用紙収納部9から外側へ飛び出しにくくできる。
また、使用者が開閉カバー13を開放位置へと回転させるだけで、左側ロール保持部68は離間位置へと移動する。これにより、使用者の特別な意識を要することなく、用紙ロール8は用紙収納部9に対して着脱可能となる。また、使用者が開閉カバー13を開放位置から閉塞位置へと回転させるだけで、使用者の特別な意識を要することなく、左側ロール保持部68は離間位置から保持位置へと移動する。これにより、用紙ロール8は右側ロール保持部65及び左側ロール保持部68によって保持される。従って、印刷装置は操作性を向上できる。
また、ウォームホイール30は、歯30Aが螺旋状に形成され、自身の軸線方向がウォーム31の軸線方向と平行となる状態で、ウォーム31の歯31Aと直接噛み合う。従って、ウォームホイール30とウォーム31との間に、他の駆動伝達部材を配置する必要がない。故に、印刷装置1は省スペース化できる。
また、左側ロール保持部68は、保持位置にて軸孔8Aに左側から嵌合する。これにより、用紙ロール8の半径方向の移動は制限される。従って、印刷装置1は、外部から衝撃が加わった場合であっても、用紙ロール8をさらに用紙収納部9から外側へ飛び出しにくくできる。
上記実施形態において、左側回転軸27が「第一支持部」に相当し、左側板66が「第二支持部」に相当し、左側ロール保持部68が「ロール保持部」に相当し、歯30Aが「歯」に相当し、軸孔8Aが「軸穴」に相当する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記実施形態では、R1が23.5[mm]、R2が10[mm]であるが、R2がR1よりも小さく、且つウォームホイール30とウォーム31とが直接噛み合う範囲で、適宜変更可能である。これにより、減速比iが適宜変更できる。
上記実施形態では、開閉カバー13が回転することで、左側ロール保持部68だけが左右方向に移動するがこれに限られない。例えば、開閉カバー13が回転することで、右側ロール保持部65だけが移動可能な構成であってもよいし、右側ロール保持部65及び左側ロール保持部68の両方が左右方向に移動可能な構成であってもよい。
上記実施形態では、用紙ロール8は、軸心部を左右方向に貫通する軸孔8Aを備えるがこれに限られない。例えば、用紙ロール8は、左右両端部の軸心部にのみ軸穴が設けられ、それぞれの軸穴に、右側ロール保持部65及び左側ロール保持部68が嵌合してもよい。
1 印刷装置
2 筐体
8 用紙ロール
8A 軸孔
9 用紙収納部
13 開閉カバー
27 左側回転軸
30 ウォームホイール
30A 歯
31 ウォーム
66 左側板
68 左側ロール保持部
81 印刷用紙

Claims (3)

  1. 印刷用紙が巻回された用紙ロールを収納する用紙収納部を内部に備えた筐体と、
    前記筐体に設けられた第一支持部に回転可能に支持され、前記用紙収納部を開閉可能な開閉カバーと、
    前記第一支持部に支持され、前記開閉カバーの回転と連動して回転可能なウォームホイールと、
    前記用紙収納部に設けられた第二支持部によって回転可能に支持され、前記ウォームホイールの回転と連動して自身の軸線方向に移動可能であって、自身のピッチ円の半径が前記ウォームホイールのピッチ円の半径よりも小さいウォームと、
    前記ウォームに取り付けられ、前記軸線方向における前記用紙ロールの端部のうち少なくとも一方を保持可能なロール保持部とを備え、
    前記ロール保持部は、前記開閉カバーが前記用紙収納部を閉塞する位置へと回転する場合に、前記軸線方向における前記用紙収納部の内側に向かって前記用紙ロールを保持する保持位置へと移動することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ウォームホイールは、
    歯が外周面上に螺旋状に形成され、
    軸線が前記軸線方向と平行な状態で前記ウォームと直接噛み合うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ロール保持部は、
    前記ウォームの前記軸線方向の端部から前記内側に突出する凸状であり、
    前記保持位置において、前記用紙ロールの軸心部に設けた軸穴に前記軸線方向の外側から嵌合することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
JP2013035342A 2013-02-26 2013-02-26 印刷装置 Active JP6040805B2 (ja)

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